JPH06220286A - しゅう動材 - Google Patents

しゅう動材

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Publication number
JPH06220286A
JPH06220286A JP5027317A JP2731793A JPH06220286A JP H06220286 A JPH06220286 A JP H06220286A JP 5027317 A JP5027317 A JP 5027317A JP 2731793 A JP2731793 A JP 2731793A JP H06220286 A JPH06220286 A JP H06220286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
polytetrafluoroethylene
weight
tetrafluoroethylene copolymer
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5027317A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Futagami
二上正弘
Yasushi Kano
加納康司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP5027317A priority Critical patent/JPH06220286A/ja
Publication of JPH06220286A publication Critical patent/JPH06220286A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦係数が小さく、磨耗特性が優れ、かつ、
しゅう動材と接する相手部材を傷付けないしゅう動材を
提供すること。 【構成】 エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体
に、ピッチ系カーボン繊維と、低分子量のポリテトラフ
ルオロエチレンとからなるしゅう動材。特に、回転部の
軸受け用部材、ボールバルブ用しゅう動材として好適で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種バルブ用パッキ
ン、各種ポンプや圧縮機のシール部、回転ポンプの軸受
け部、ボールバルブのシール部などに使用されるしゅう
動材に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】しゅう動材
として、従来までにポリテトラフルオロエチレンとエチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体とカーボンファ
イバーとからなるものが知られている(特開昭61−2
61396)。
【0003】しかしながら、上記しゅう動材は、機械的
強度、摩擦係数、磨耗性を満足するものの、該しゅう動
材と接する相手部材への傷つけ性に問題があった。すな
わち、しゅう動材と接する相手部材が比較的硬い部材の
場合、例えば相手部材としてステンレス、焼き入れ炭素
鋼等を回転ポンプの回転軸に、上記しゅう動材料を回転
軸受け材に用いた場合には該しゅう動材は回転軸を傷付
けないが、相手部材の材料が比較的軟らかい場合、例え
ばアルミニウム合金、炭素鋼等を用いた時には上記しゅ
う動材では回転軸に傷付ける問題があった。
【0004】本発明の目的は、摩擦係数が小さく、磨耗
特性が優れ、かつ、しゅう動材と接する相手部材、とく
にアルミニウム合金、炭素鋼等を傷付けないしゅう動材
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体に対して、特定のカーボン繊維
と、特定のポリテトラフルオロエチレンとからなるしゅ
う動材によって解決されることを見出した。すなわち、
エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体100重量
部に対して、ピッチ系カーボン繊維0.1〜10重量
部、分子量1×104 〜1×106 のポリテトラフ
ルオロエチレン0.1〜30重量部からなることを特徴
とするしゅう動材によって解決される。
【0006】
【作用】本発明のしゅう動材は、機械的強度、摩擦係
数、耐磨耗性に優れ、かつ、しゅう動材と接する相手部
材がたとえアルミニウム合金や炭素鋼などの軟らかい材
料であっても傷付け性に問題を生じない。この理由につ
いての詳細なメカニズムは不明であるが、おそらくエチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体に対して、分子
量が1×104 〜1×106 の範囲に特定されたポ
リテトラフルオロエチレンを添加することで、カーボン
繊維添加量を少なくすることができたこと、およびカー
ボン繊維として比較的軟らかいピッチ系カーボン繊維を
用いたこと、の相乗効果が有効に作用したと推測され
る。
【0007】次に、本発明に使用される材料について詳
細に記述する。エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体としては、公知のものを用いることができる。例え
ば、市販品のエチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体としては旭ガラス社製アフロンCOP,三井デュポン
フロロケミカル社製テフゼル等が挙げられる。
【0008】ポリテトラフルオロエチレンは、分子量が
1×104 〜1×106 の範囲内のものを用いる。
とくに分散の面から平均粒径1〜30μmを有するポリ
テトラフルオロエチレン微粉末が好適に用いられる。分
子量1×104 よりも小さいと摩擦特性の改善が見ら
れず、1×106 よりも大きいとエチレン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体中にポリテトラフルオロエチレ
ンが均一に混合せず、機械的強度が低下する傾向にあ
る。市販品のポリテトラフルオロエチレンとしてはダイ
キン工業社製LF−5F,LF−5,三井・デュポンフ
ロロンケミカル社製MP1300、MP1400、MP
1500J、旭アイシ−アイフロロポリマーズ社製、フ
ルオンL−150J、Allied Fiber &
Plastics社製polymist F−5等が挙
げられる。分子量1×104 〜1×106 のポリテ
トラフルオロエチレンは、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体100重量部に対して、0.1〜30重
量部、好ましくは5〜20重量部配合する。0.1重量
部よりも少ないと摩擦特性の改善が見られず、30重量
部より大きいと溶融粘度が大きいため射出成型ができな
い。
【0009】カーボン繊維は、ピッチ系カーボン繊維で
あることが必須である。該ピッチ系カーボン繊維は、相
手部材への傷付け性の点から引張弾性率が10000k
gf/mm2 以下であることが好ましく、より好まし
くは5000kgf/mm2以下である。また、カーボ
ン繊維は、平均長さが50〜1000μm、平均径1〜
50μm、好ましくは平均長さ100〜500μm、平
均径5〜30μmのものが好適に用いられる。該カーボ
ン繊維は、チタネート系やシラン系のカップリング剤等
で表面処理されたものであっても良い。市販品のカーボ
ン繊維としては呉羽化学社製クレカチョップ等が挙げら
れる。ピッチ系カーボン繊維の配合量は、エチレン−テ
トラフルオロエチレン共重合体100重量部に対して、
0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部であ
る。0.1重量部よりも小さいと磨耗特性が改善され
ず、10重量部よりも大きいと相手部材への傷付け性に
問題が生じる。
【0010】また、本発明におけるしゅう動材は、本発
明の目的を損なわない程度に公知の配合材、例えばガラ
ス繊維、グラファイト等の補強材、潤滑剤、酸化防止
剤、加工助剤等を添加してもよい。
【0011】
【実施例】以下に実施例を示す。 実施例1〜3 エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(旭ガラス
社製アフロンCOP)、ポリテトラフルオロエチレン分
子量約6×104 (三井・デュポンフロロケミカル社
製MP1400,平均粒径9μm)、およびピッチ系カ
ーボン繊維(呉羽化学社製クレカチョップM202S,
引張り弾性率は約3000kgf/mm2 ,平均繊維
長200μm,平均繊維径14.5μm)を表1に示し
た割合で溶融混練した。ついで、この混練物をノズル温
度を320〜340℃、シリンダー温度を前部が290
〜330℃、中央部が280〜320℃、後部が270
〜310℃とし、金型温度を100〜140℃とした条
件で射出成型を行い、幅10mm、長さ100mm、厚
さ3mmの板材を射出成型し、これから厚さ2.8m
m、直径6.2mmの試験片を作成した。
【0012】上記試験片につきの動摩擦係数、磨耗係数
を測定し、磨耗係数測定後相手部材の傷つき状態を目視
にて観察した。なお、動摩擦係数の測定は、相手材とし
てJISH4140で規定される4032アルミニウム
合金を用い、圧力P=2.5kgf/mm2 、速度V
=10m/min、試験時間72時間で無油潤滑下、室
温でヘイドン摩擦測定器にて行った。また、磨耗係数の
測定は、相手材としてJISH4140で規定される4
032アルミニウム合金を用い、圧力P=20kgf/
mm2 、速度V=20m/min、試験時間72時間
で無油潤滑下、室温で往復動磨耗試験機にて行った。
【0013】比較例1〜8 上記実施例において、エチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体(旭ガラス社製アフロンCOP)を必須材料
とし、これに分子量2×104 〜6×104のポリテ
トラフルオロエチレン(三井・デュポンフロロケミカル
社製テフロン7−J)、PAN系カーボン繊維(東邦レ
ーヨン社製エスファイトミルドファイバー,引張り弾性
率約25000kgf/mm2 ,平均繊維長200μ
m,平均繊維径15μm)、ガラス繊維(日東紡社製グ
ラスファイバPF A−001,平均繊維長200μ
m,平均繊維径15μm)を、表1で示す割合で添加す
る以外は、上記実施例と同様にして試験片を作成した。
【0014】
【効果】本発明におけるしゅう動材は、摩擦、磨耗特性
が良好で、かつ、しゅう動材と接する相手部材がたとえ
アルミニウム合金、炭素鋼などの軟らかい材料であって
も傷付け性に問題が生じない。よって、加工費が安価な
アルミニウム合金、炭素鋼等を相手部材として用いるこ
とができ、しゅう動材の長寿命化が図れるとともに相手
部材の寿命をも延ばすことができる。
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−テトラフルオロエチレン共重
    合体100重量部に対して、ピッチ系カーボン繊維0.
    1〜10重量部、分子量1×104 〜1×106 の
    ポリテトラフルオロエチレン0.1〜30重量部からな
    ることを特徴とするしゅう動材。
JP5027317A 1993-01-22 1993-01-22 しゅう動材 Pending JPH06220286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5027317A JPH06220286A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 しゅう動材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5027317A JPH06220286A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 しゅう動材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06220286A true JPH06220286A (ja) 1994-08-09

Family

ID=12217710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5027317A Pending JPH06220286A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 しゅう動材

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JP (1) JPH06220286A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999050156A1 (fr) * 1998-03-30 1999-10-07 Glaxo Group Limited Valve doseuse
US6644306B1 (en) 1998-03-19 2003-11-11 Smithkline Beecham Corporation Valve for aerosol container

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6644306B1 (en) 1998-03-19 2003-11-11 Smithkline Beecham Corporation Valve for aerosol container
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