JPH06219880A - 発煙器の予熱制御装置 - Google Patents
発煙器の予熱制御装置Info
- Publication number
- JPH06219880A JPH06219880A JP2750493A JP2750493A JPH06219880A JP H06219880 A JPH06219880 A JP H06219880A JP 2750493 A JP2750493 A JP 2750493A JP 2750493 A JP2750493 A JP 2750493A JP H06219880 A JPH06219880 A JP H06219880A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数個設けられた加熱気化装置を、最大消費
電力を抑えて予熱する予熱制御装置を得る。 【構成】 加熱気化装置１１ａ、１１ｂ、１１ｃは、各
々セラミックヒータが備えられている。運転開始がなさ
れると通電制御手段１４が動作し、各セラミックヒータ
に対して商用電源の１サイクルを順に供給して、加熱気
化装置１１ａ、１１ｂ、１１ｃを予熱する。
電力を抑えて予熱する予熱制御装置を得る。 【構成】 加熱気化装置１１ａ、１１ｂ、１１ｃは、各
々セラミックヒータが備えられている。運転開始がなさ
れると通電制御手段１４が動作し、各セラミックヒータ
に対して商用電源の１サイクルを順に供給して、加熱気
化装置１１ａ、１１ｂ、１１ｃを予熱する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、セラミックヒータを
熱源とする複数個の加熱気化装置から発煙を行う発煙器
に係り、特に加熱気化装置を予熱するためのヒータ通電
を制御する予熱制御装置に関する。
熱源とする複数個の加熱気化装置から発煙を行う発煙器
に係り、特に加熱気化装置を予熱するためのヒータ通電
を制御する予熱制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、加熱気化装置を備えた発煙器に類
似するものとして、図５に示すように、気化室５１の周
壁５２にヒータ５３が設けられており、送液ポンプ５４
の駆動に伴って高温に加熱された気化室５１に液体が流
入すると、ここで液体が気化膨張してノズル５５から噴
出する構成が知られている。（例えば、実公昭６１−４
０３８０号公報、実公平３−３３２６８号公報）
似するものとして、図５に示すように、気化室５１の周
壁５２にヒータ５３が設けられており、送液ポンプ５４
の駆動に伴って高温に加熱された気化室５１に液体が流
入すると、ここで液体が気化膨張してノズル５５から噴
出する構成が知られている。（例えば、実公昭６１−４
０３８０号公報、実公平３−３３２６８号公報）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな加熱気化装置を複数個設けて噴出量を増大させる場
合は、その個数に比例して消費電力が増大するので、電
源容量の制約を受け易くなる。特にヒータがセラミック
ヒータである場合は、図６に示すような特性により予熱
開始時、即ち加熱気化装置が低温の時、抵抗値が小さく
て大電流が流れるから、ブレーカが落ちたり照明がまば
たきする等、種々の不具合が発生する。この発明は上記
した課題に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、発煙器においてセラミックヒータを熱源とする加熱
気化装置を複数個としても、電源容量の制約を受けるこ
となく何処でも使用できる予熱制御装置を得ることにあ
る。
うな加熱気化装置を複数個設けて噴出量を増大させる場
合は、その個数に比例して消費電力が増大するので、電
源容量の制約を受け易くなる。特にヒータがセラミック
ヒータである場合は、図６に示すような特性により予熱
開始時、即ち加熱気化装置が低温の時、抵抗値が小さく
て大電流が流れるから、ブレーカが落ちたり照明がまば
たきする等、種々の不具合が発生する。この発明は上記
した課題に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、発煙器においてセラミックヒータを熱源とする加熱
気化装置を複数個としても、電源容量の制約を受けるこ
となく何処でも使用できる予熱制御装置を得ることにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明は、煙液を収容する容器と、容器内の煙液を
圧送する複数個の送液ポンプと、セラミックヒータを有
し各送液ポンプからの煙液を加熱気化してノズルより発
煙する加熱気化装置と、加熱気化装置を所定温度に制御
する温度制御手段とを備え、さらに少なくとも加熱気化
装置を予熱する初期、各セラミックヒータへの通電が重
ならないように制御する通電調整手段を設けた構成を採
用する。また前記の通電調整手段は、各セラミックヒー
タに対して商用電源の１サイクルあるいは半サイクルの
電力を順次通電する構成を採用する。
めに本発明は、煙液を収容する容器と、容器内の煙液を
圧送する複数個の送液ポンプと、セラミックヒータを有
し各送液ポンプからの煙液を加熱気化してノズルより発
煙する加熱気化装置と、加熱気化装置を所定温度に制御
する温度制御手段とを備え、さらに少なくとも加熱気化
装置を予熱する初期、各セラミックヒータへの通電が重
ならないように制御する通電調整手段を設けた構成を採
用する。また前記の通電調整手段は、各セラミックヒー
タに対して商用電源の１サイクルあるいは半サイクルの
電力を順次通電する構成を採用する。
【０００５】
【作用】係る構成とすれば、加熱気化装置が冷えている
ときに予熱を開始しても、通電調整手段が各セラミック
ヒータに同時に通電することを防止するので、最大消費
電力が小さくて済むこととなる。
ときに予熱を開始しても、通電調整手段が各セラミック
ヒータに同時に通電することを防止するので、最大消費
電力が小さくて済むこととなる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図１において、１は発煙器の筺体である。筺体１の
下部には煙液を収容するタンク等の容器２が設けられ、
該容器２にパルス駆動型の送液ポンプ３ａ、３ｂ、３ｃ
が、ここでは３個並設している。送液ポンプ３ａ、３
ｂ、３ｃは、パイプ４ａ、４ｂ、４ｃを各々介して加熱
気化装置５ａ、５ｂ、５ｃに接続している。加熱気化装
置５ａ、５ｂ、５ｃ各々は先端にノズル６ａ、６ｂ、６
ｃが形成され、更にここでは図２に示すように、有底円
筒形状の外管７と内管８とで形成された気化室９、気化
室９を加熱する中空のセラミックヒータ１０ａ（１０
ｂ、１０ｃ）、温度を検知するセンサ１１ａ、１１ｂ、
１１ｃを備えている。
る。図１において、１は発煙器の筺体である。筺体１の
下部には煙液を収容するタンク等の容器２が設けられ、
該容器２にパルス駆動型の送液ポンプ３ａ、３ｂ、３ｃ
が、ここでは３個並設している。送液ポンプ３ａ、３
ｂ、３ｃは、パイプ４ａ、４ｂ、４ｃを各々介して加熱
気化装置５ａ、５ｂ、５ｃに接続している。加熱気化装
置５ａ、５ｂ、５ｃ各々は先端にノズル６ａ、６ｂ、６
ｃが形成され、更にここでは図２に示すように、有底円
筒形状の外管７と内管８とで形成された気化室９、気化
室９を加熱する中空のセラミックヒータ１０ａ（１０
ｂ、１０ｃ）、温度を検知するセンサ１１ａ、１１ｂ、
１１ｃを備えている。
【０００７】１２は発煙器を制御する制御盤である。こ
の制御盤１２には、加熱気化装置５ａ、５ｂ、５ｃの温
度を所定温度（例えば２４０℃）に制御する温度制御手
段１３等の他、少なくとも加熱気化装置５ａ、５ｂ、５
ｃを予熱する初期、セラミックヒータ１０ａ、１０ｂ、
１０ｃへの通電が重ならないように制御する通電調整手
段１４が構成されている。なお、１５ａ、１５ｂ、１５
ｃはノズル６ａ、６ｂ、６ｃ開閉用のソレノイドであ
る。
の制御盤１２には、加熱気化装置５ａ、５ｂ、５ｃの温
度を所定温度（例えば２４０℃）に制御する温度制御手
段１３等の他、少なくとも加熱気化装置５ａ、５ｂ、５
ｃを予熱する初期、セラミックヒータ１０ａ、１０ｂ、
１０ｃへの通電が重ならないように制御する通電調整手
段１４が構成されている。なお、１５ａ、１５ｂ、１５
ｃはノズル６ａ、６ｂ、６ｃ開閉用のソレノイドであ
る。
【０００８】図３は要部の回路を示したもので、１６は
商用電源、１７はトランス、１８は定電圧回路、１９は
商用電源１６のゼロクロスを検出するためのゼロクロス
検出回路、２０は温度制御手段１３および通電調整手段
１４といった各種の手段が構成されたマイコン、２１
ａ、２１ｂ、２１ｃはセラミックヒータ１０ａ、１０
ｂ、１０ｃと夫々直列に接続するトライアック、２２と
２３は整流器である。
商用電源、１７はトランス、１８は定電圧回路、１９は
商用電源１６のゼロクロスを検出するためのゼロクロス
検出回路、２０は温度制御手段１３および通電調整手段
１４といった各種の手段が構成されたマイコン、２１
ａ、２１ｂ、２１ｃはセラミックヒータ１０ａ、１０
ｂ、１０ｃと夫々直列に接続するトライアック、２２と
２３は整流器である。
【０００９】次に動作を説明する。運転操作がなされる
と、ゼロクロス検出回路１９からの入力に基づいて、マ
イコン２０が商用電源１６のゼロクロスを検出する。且
又通電調整手段１４も動作し、ゼロクロスに応じて、例
えば図４のように商用電源１６の１サイクル毎にオンす
るトライアック２１ａ、２１ｂ、２１ｃを順次変化させ
る。つまり、電力が供給されるセラミックヒータ１０
ａ、１０ｂ、１０ｃが逐次変わるので、予熱開始時にお
ける最大消費電力は、加熱気化装置が１個の場合と同程
度で済むこととなる。なお、通電調整手段１４は、上記
のように各セラミックヒータ１０ａ、１０ｂ、１０ｃに
電力を供給する他、例えば商用電源１６の半サイクル毎
に電力の供給先を変える等の変更は任意である。
と、ゼロクロス検出回路１９からの入力に基づいて、マ
イコン２０が商用電源１６のゼロクロスを検出する。且
又通電調整手段１４も動作し、ゼロクロスに応じて、例
えば図４のように商用電源１６の１サイクル毎にオンす
るトライアック２１ａ、２１ｂ、２１ｃを順次変化させ
る。つまり、電力が供給されるセラミックヒータ１０
ａ、１０ｂ、１０ｃが逐次変わるので、予熱開始時にお
ける最大消費電力は、加熱気化装置が１個の場合と同程
度で済むこととなる。なお、通電調整手段１４は、上記
のように各セラミックヒータ１０ａ、１０ｂ、１０ｃに
電力を供給する他、例えば商用電源１６の半サイクル毎
に電力の供給先を変える等の変更は任意である。
【００１０】係る予熱動作に伴って加熱気化装置５ａ、
５ｂ、５ｃは昇温していくが、連続通電でないので昇温
速度は遅い。よって、特に予熱時間の延長を避けたいと
きは、予熱開始から暫く経過した後に通電調整手段１４
を停止させ、これと同時に温度制御手段１３を動作さ
せ、所定温度となるまで連続通電を行うようにするとよ
い。このように予熱の途中で温度制御手段１３に切り換
えても、すでにセラミックヒータ１０ａ、１０ｂ、１０
ｃの温度が高く、常温時に比して抵抗値が数倍になって
いるので、消費電力は大きなものとはならない。
５ｂ、５ｃは昇温していくが、連続通電でないので昇温
速度は遅い。よって、特に予熱時間の延長を避けたいと
きは、予熱開始から暫く経過した後に通電調整手段１４
を停止させ、これと同時に温度制御手段１３を動作さ
せ、所定温度となるまで連続通電を行うようにするとよ
い。このように予熱の途中で温度制御手段１３に切り換
えても、すでにセラミックヒータ１０ａ、１０ｂ、１０
ｃの温度が高く、常温時に比して抵抗値が数倍になって
いるので、消費電力は大きなものとはならない。
【００１１】通電調整手段１４あるいは温度制御手段１
３の動作により加熱気化装置５ａ、５ｂ、５ｃが所定温
度まで昇温すると、以後この状態が保持される。即ち、
センサ１１ａ、１１ｂ、１１ｃの検知温度に基づいて、
各セラミックヒータ１０ａ、１０ｂ、１０ｃへの通電を
適宜オン・オフすることにより保温を継続するのであ
る。
３の動作により加熱気化装置５ａ、５ｂ、５ｃが所定温
度まで昇温すると、以後この状態が保持される。即ち、
センサ１１ａ、１１ｂ、１１ｃの検知温度に基づいて、
各セラミックヒータ１０ａ、１０ｂ、１０ｃへの通電を
適宜オン・オフすることにより保温を継続するのであ
る。
【００１２】保温中に発煙開始が発せられると、送液ポ
ンプ３ａ、３ｂ、３ｃが始動し、容器２内の煙液がパイ
プ４ａ、４ｂ、４ｃを介して加熱気化装置５ａ、５ｂ、
５ｃに送られる。加熱気化装置５ａ、５ｂ、５ｃ内に流
入した煙液は、ここで気化膨張し、ソレノイド１５ａ、
１５ｂ、１５ｃへの通電により開口したノズル６ａ、６
ｂ、６ｃから勢い良く発煙し、これと共に温度制御手段
１３が動作することにより、加熱気化装置５ａ、５ｂ、
５ｃが所定温度に保持されて発煙を継続する。そして、
発煙は送液ポンプ３ａ、３ｂ、３ｃの停止ならびにノズ
ル６ａ、６ｂ、６ｃの閉塞等により瞬時に停止する。
ンプ３ａ、３ｂ、３ｃが始動し、容器２内の煙液がパイ
プ４ａ、４ｂ、４ｃを介して加熱気化装置５ａ、５ｂ、
５ｃに送られる。加熱気化装置５ａ、５ｂ、５ｃ内に流
入した煙液は、ここで気化膨張し、ソレノイド１５ａ、
１５ｂ、１５ｃへの通電により開口したノズル６ａ、６
ｂ、６ｃから勢い良く発煙し、これと共に温度制御手段
１３が動作することにより、加熱気化装置５ａ、５ｂ、
５ｃが所定温度に保持されて発煙を継続する。そして、
発煙は送液ポンプ３ａ、３ｂ、３ｃの停止ならびにノズ
ル６ａ、６ｂ、６ｃの閉塞等により瞬時に停止する。
【００１３】本例のように多量の発煙が行える発煙器
は、防災訓練や植物の霜害防止等、多方面で有効に使用
できる。
は、防災訓練や植物の霜害防止等、多方面で有効に使用
できる。
【００１４】
【発明の効果】以上に説明した通り本発明の発煙器の予
熱制御装置によれば、予熱開始時、各セラミックヒータ
に同時に通電が行われることがないので最大消費電力が
小さく、電源容量の制約を受けることなく何処でも使用
できるといった顕著な実用効果を奏する。
熱制御装置によれば、予熱開始時、各セラミックヒータ
に同時に通電が行われることがないので最大消費電力が
小さく、電源容量の制約を受けることなく何処でも使用
できるといった顕著な実用効果を奏する。
【図１】本発明の実施例の発煙器の予熱制御装置に関す
る構成図である。
る構成図である。
【図２】加熱気化装置の構造の一例を説明する断面図で
ある。
ある。
【図３】実施例の発煙器の予熱制御装置における要部の
回路図である。
回路図である。
【図４】各セラミックヒータへの電力供給を説明する波
形図である。
形図である。
【図５】従来の発煙器を説明する図である。
【図６】セラミックヒータの抵抗値と温度との関係を説
明する特性図である。
明する特性図である。
２ 容器 ３ａ、３ｂ、３ｃ 送液ポンプ ５ａ、５ｂ、５ｃ 加熱気化装置 １３ 温度制御手段 １４ 通電調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 仙一 新潟県白根市大字和泉651番地 ダイニチ 工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】煙液を収容する容器と、容器内の煙液を圧
送する複数個の送液ポンプと、セラミックヒータを有し
各送液ポンプからの煙液を加熱気化してノズルより発煙
する加熱気化装置と、加熱気化装置を所定温度に制御す
る温度制御手段とを備え、さらに少なくとも加熱気化装
置を予熱する初期、各セラミックヒータへの通電が重な
らないように制御する通電調整手段を設けたことを特徴
とする発煙器の予熱制御装置。 - 【請求項２】通電調整手段は、各セラミックヒータに対
して商用電源の１サイクルあるいは半サイクルの電力を
順次通電する請求項１記載の発煙器の予熱制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2750493A JPH06219880A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 発煙器の予熱制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2750493A JPH06219880A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 発煙器の予熱制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06219880A true JPH06219880A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12222974
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2750493A Pending JPH06219880A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | 発煙器の予熱制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06219880A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2466273A (en) * | 2008-12-18 | 2010-06-23 | Gm Global Tech Operations Inc | Controlling glow plugs in a Diesel engine, particularly for motor-vehicles |
-
1993
- 1993-01-21 JP JP2750493A patent/JPH06219880A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2466273A (en) * | 2008-12-18 | 2010-06-23 | Gm Global Tech Operations Inc | Controlling glow plugs in a Diesel engine, particularly for motor-vehicles |
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