JPH0621958Y2 - 基礎工事作業機におけるチェーン昇降駆動装置 - Google Patents

基礎工事作業機におけるチェーン昇降駆動装置

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JPH0621958Y2
JPH0621958Y2 JP1987022990U JP2299087U JPH0621958Y2 JP H0621958 Y2 JPH0621958 Y2 JP H0621958Y2 JP 1987022990 U JP1987022990 U JP 1987022990U JP 2299087 U JP2299087 U JP 2299087U JP H0621958 Y2 JPH0621958 Y2 JP H0621958Y2
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chain
sprocket
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lifting
machine frame
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信 清水
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近畿イシコ株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は基礎工事作業機のチェーン昇降駆動装置に関す
るもので、例えば基礎工事用の杭打機において杭の上端
部を吊持してリーダ等機枠沿いに昇降する昇降台を無端
状チェーンによって昇降駆動させるチェーン昇降駆動装
置に関する。
(従来技術及びその問題点) 上記基礎工事作業機の一例として特開昭56−9522
号公報に記載のものがある。これは、機枠の上下部位に
軸架した上部スプロケット及び下部スプロケットに無端
状の昇降駆動用チェーンを掛け渡すと共に、該チェーン
の所定箇所に、機枠に沿って昇降自在な杭等吊持用昇降
台を連結したものであって、上記チェーンを正逆走行さ
せることにより、前記昇降台7を昇降させるものであ
る。
上記構成によれば、チェーンに、該チェーン自体の自重
や昇降台及び杭等の重量がかかるため、そのチェーンが
伸びて、チェーンの下部にたるみが生じ、その結果、下
部スプロケットからチェーンが外れ易くなる。
そこで、実公昭57−24620号公報に記載の技術に
基づいて、下部スプロケットの下方に、該スプロケット
及びこれに掛けられる昇降駆動用チェーン部分の下面側
に接近状態で臨む円弧状のチェーン受け面を備えたチェ
ーン外れ止めを配備し、該チェーン外れ止めの一端部を
支軸を介して前記機枠にスプロケット取付軸と直交する
面に沿って揺動可能に枢支することが考えられる。
上記構成によれば、チェーン外れ止めの一端部が支軸を
介して機枠に枢支されているため、チェーンを一方向に
走行させて、チェーン外れ止めの他端部の手前で該チェ
ーンにたるみが発生した場合には、そのたるんだ部分に
より上記チェーン外れ止めが前記支軸を中心に回動され
て、そのチェーン外れ止めの他端部とスプロケットとの
間の間隔が広くなり、チェーンのたるんだ部分がチェー
ン外れ止めとスプロケットとの間を通過することを許容
し、チェーンを一方向に走行させることができる。
しかし、チェーンを他方向に走行させて、支軸に枢支さ
れているチェーン外れ止めの一端部の手前で該チェーン
にたるみが発生した場合には、そのチェーン外れ止めの
一端部とスプロケットとの間の間隔が広がらないことか
ら、チェーンのたるんだ部分がチェーン外れ止めとスプ
ロケットとの間を通過できず、チェーンを他方向に走行
させることが極めて困難となる。従って、基礎工事作業
機のように、チェーンを正逆いずれの方向にも走行させ
て、昇降台を昇降させる場合には適用することができな
い。
斯る不都合を回避するためにチェーンにテンションを付
与する方策が従来より考えられているが、そのための構
造が複雑且つ大掛りなものとなって実用化されるに至っ
ていない。
(問題点を解決するための技術的手段) 本考案は上記の問題に鑑み、構造が簡単で安価に製作で
きるチェーン外れ止めを提供するもので、このための技
術的手段は、機枠1の上下部位に軸架した上部スプロケ
ット4及び下部スプロケット5に無端状の昇降駆動用チ
ェーンを掛け渡すと共に、該チェーン6の所定箇所に機
枠1に沿って昇降自在な杭等吊持用昇降台12を連結し
てなる基礎工事作業機におけるチェーン昇降駆動装置に
おいて、下部スプロケット5の下方に、該スプロケット
5及びこれに掛けられる昇降駆動用チェーン6部分の下
面側に近接状態で臨む円弧状のチェーン受け面8を備え
たチェーン外れ止めAが配備され、該チェーン外れ止め
Aは、その中央部がスプロケット取付軸3の直下に位置
する支軸11を介して前記機枠1にスプロケット取付軸
3と直交する面に沿って揺動可能に枢支されてなる構成
を採用するものである。
(作用) 昇降駆動用チェーン6の昇降中に、下降する側のチェー
ン部分に当該チェーン部分にかかる荷重により伸びを生
じ、あるいはチェーンが相当長い場合にチェーン6の自
重により伸びを生じて、チェーンの下端部がたるみ、下
部スプロケット5から外れてしまうことになるが、斯か
る場合においてチェーン外れ止めAは、その円弧状チェ
ーン受け面8が外れかかったチェーン部分を下部スプロ
ケット5との掛合を維持しうる程度に受け止めるように
作用する。また、チェーン6がたるんだ状態で下部スプ
ロケット5と円弧状チェーン受け面8との間隙部に入っ
てくるとき、たるんだチェーン部分がこの受け面8の端
部で受けられた状態となってそのときにかかる荷重によ
りチェーン外れ止めA自体が上記間隙部の入口側間隙幅
を広げる方向に揺動し、間隙部に入ってくるチェーン6
に対し適当な逃げを与えるように作用する。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。
第1図は例えば杭打機に使用されるチェーン昇降駆動装
置を縦断側面図で示し、第2図はその要部を拡大断面図
で示したものである。第1図において1はリーダ(機
枠)で、その上端部及び下端部にスプロケット取付軸
2,3がそれぞれ軸受(図示省略)を介して回転自在に
支持され、これらスプロケット取付軸2,3に上部スプ
ロケット4及び下部スプロケット5がそれぞれ固着さ
れ、これら上下部スプロケット4,5間に無端状の昇降
駆動用チェーン6が掛け渡されている。尚、下部スプロ
ケット5の取付軸3は回転駆動装置(図示省略)に連動
連結されている。Aがチェーン外れ止めで、下部スプロ
ケット5の下方に配備されている。
上記チェーン外れ止めAは、第1図〜第3図を参照して
明らかなように、鋼板等によって略三日月形状に形成さ
れた板状体7からなるもので、この三日月形状体7の上
端面が下部スプロケット5より径大円弧状のチェーン受
け面8を形成しており、この円弧状チェーン受け面8の
長手方向両端部にはチェーン6の幅(第2図にwで示
す)よりも長さの長い例えば丸鋼製のチェーン受けロッ
ド9,10が板状体7と直交する方向に配置された状態で
溶接等により固着されている。また上記三日月形板状体
7はその下端部の中央部が支軸11に挿通された状態でこ
の支軸11の所要部に一体的に固定されている。しかし
て、このチェーン外れ止めAを下部スプロケット5の下
方に配備するにあたり、三日月形板状体7上端面のチェ
ーン受け面8が、下部スプロケット5及びこれに掛けら
れた昇降駆動用チェーン部分の下面側に、適当な間隙を
もって近接した状態で臨むように配置されて、この板状
体7を取付けている支軸11がリーダ1の下端部のスプロ
ケット取付軸3の直下位置に軸受(図示省略)を介して
回転自在に支持される。これによって、チェーン外れ止
めAは、支軸11を中心として左右方向につまりスプロケ
ット2,3又は支軸11を直交する面に沿った方向に揺動
可能で、常時は第1図の実線で示す位置にバランスされ
ている。また第1図には上記揺動の状態を、時計廻り方
向に揺動した場合についてのみ1点鎖線で示している。
上記昇降駆動用チェーン6は周知のもので、例えばイン
ナーリンク6a対とアウターリンク6b対とをピンローラ6c
を介して交互につないで環状としたものである。また、
このチェーン6には、杭(図示省略)の上端部を把持す
る把持手段を備えた昇降台12が第1図の1点鎖線で示す
ような位置に装着されている。尚、この昇降台12はリー
ダ1に沿って設けられたガイドレール等により案内支持
されるようになっている。
上述したような構成のチェーン昇降駆動装置において、
いま下部スプロケット5が第1図に矢印で示すように反
時計廻りに比較的低速で回転駆動され、それによりチェ
ーン6が昇降駆動されて昇降台12が図示のような上方位
置より下降してゆく場合に、この昇降台12及びこれに吊
持された杭の重量により下降する側のチェーン6部分が
伸びて、この下降側チェーン6部分の下端に第1図の1
点鎖線で示すようなたるみを生じ(そのたるみ部分をO
で示す)、下部スプロケット5から外れそうになって
も、この下部スプロケット5に掛けられているチェーン
6部分はチェーン外れ止めAの円弧状チェーン受け面8
により受け止められて下方側より支持されるため実際に
下部スプロケット5から外れることがない。また、上記
のようにチェーン6がたるみを生じてそのたるみ部分O
がチェーン受けロッド9で受けられた状態になると、こ
のロッド9にかかる荷重によってこのチェーン外れ止め
Aが反時計廻りに揺動し、第1図の1点鎖線で示すよう
に、下部スプロケット5とチェーン受け面8との円弧状
間隙部はチェーン6が入ってくる側の間隙幅が出ていく
側の間隙幅よりも広くなり、したがってチェーン6がた
るんだ状態で当該間隙部に入ってくる際このチェーン6
に外向きの逃げが与えられることになって、受け面8に
対するチェーン6の接触摩擦抵抗が軽減されることにな
る。尚、この場合においてチェーン6が出ていく側の間
隙幅が狭くなっても、上昇する側のチェーン6部分には
たるみを生じていないことから、この間隙部を出ていく
側のチェーン6部分は下部スプロケット5に十分掛合し
た状態にあるため受け面8と接触することがほとんどな
いし、また接触してもその摩擦抵抗は少ない。尚、前記
チェーン受けロッド9,10は、チェーン6のたるみ部分
Oを円滑に受け止めると共に、揺動時に三日月形板状体
7の両端尖鋭部分がチェーン6に食い込むのを防止する
役割を有する。
前記チェーン外れ止めAはチェーン受け面8の両端部に
支持バー9,10をそれぞれ設けているが、第4図に例示
しているチェーン外れ止めA′のようにチェーン受け面
18の一端部(下降するチェーン6と対面する側の端部)
にのみ支持棒19を設けてもよい。この場合、三日月形板
状体17の支持棒19取付側端部と反対側の端部20はチェー
ン6に食い込まないよう円弧状に形成している。
以上説明した実施例では、チェーン外れ止めAにおける
チェーン受け面8の幅をチェーン6の幅wよりも狭くし
ているが、この受け面8の幅はチェーン6の幅よりも広
くしてもよいわけである。この場合にはチェーン受けロ
ッドを省略できるが、当該幅広受け面8の両端部はチェ
ーンに食い込まないようにしかもたるんだチェーンを円
滑に受け得るように丸みをもたせることが好ましい。
また、この実施例では単一のチェーンの場合について説
明したが、各スプロケットに‖条以上の歯が設けられて
いてこのようなスプロケットに‖本以上のチェーンが掛
架されているようなチェーン昇降駆動装置についても本
考案の適用が可能である。
(考案の効果) 本考案によれば、チェーン外れ止めの中央部がスプロケ
ット取付軸の直下に位置する支軸を介して機枠にスプロ
ケット取付軸と直交する面に沿って揺動可能に枢支され
ているから、チェーンを一方向に走行させて、チェーン
外れ止めの一端部の手前で該チェーンにたるみが発生し
た場合には、そのたるんだ部分により上記チェーン外れ
止めが前記支軸を中心に回動されて、そのチェーン外れ
止めの一端部とスプロケットとの間の間隔が広くなり、
また、チェーンを他方向に走行させて、チェーン外れ止
めの他端部の手前で該チェーンにたるみが発生した場合
には、そのたるんだ部分により上記チェーン外れ止めが
前記支軸を中心に上記とは逆方向に回動されて、そのチ
ェーン外れ止めの他端部とスプロケットとの間の間隔が
広くなり、いずれの場合でも、チェーンのたるんだ部分
がチェーン外れ止めとスプロケットとの間を通過するこ
とを許容し、チェーンを正逆いずれの方向にも円滑に走
行させて、杭等吊持用昇降台を昇降させることができ
る。
なお、一般にチェーンのスプロケットに対する掛り角は
少なくとも120°確保する必要があるが、本考案によれ
ばチェーンが弛緩して上記の最小限掛り角よりも少なく
なろうとしてもチェーン外れ止めによって掛り角の減少
を阻止し、120°以上の掛り角を常時維持することがで
きる。
なおまた走行途上においてチェーンとスプロケットとの
噛み合いが偏倚しないようチェーン外れ止めによってガ
イドされているため、チェーンがある程度弛緩してもチ
ェーン及びスプロケットに偏摩耗の発生の恐れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す一部断面側面図、第2図
は第1図のII−II線拡大断面部、第3図はチェーン外れ
止めの全体斜視図、第4図は他の実施例を示す一部断面
側面部である。 1……リーダ(機枠)、2,3……スプロケット取付
軸、4……上部スプロケット、5……下部スプロケッ
ト、6……昇降駆動用チェーン、A,A′……チェーン
外れ止め、7,17……三日月形板状体、8,18……円弧
状チェーン受け面、9,10,19……チェーン受けロッ
ド、11……支軸、12……昇降台。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機枠の上下部位に軸架した上部スプロケッ
    ト及び下部スプロケットに無端状の昇降駆動用チェーン
    を掛け渡すと共に、該チェーンの所定箇所に機枠に沿っ
    て昇降自在な杭等吊持用昇降台を連結してなる基礎工事
    作業機におけるチェーン昇降駆動装置において、下部ス
    プロケットの下方に、該スプロケット及びこれに掛けら
    れる昇降駆動用チェーン部分の下面側に近接状態で臨む
    円弧状のチェーン受け面を備えたチェーン外れ止めが配
    備され、該チェーン外れ止めは、その中央部がスプロケ
    ット取付軸の直下に位置する支軸を介して前記機枠にス
    プロケット取付軸と直交する面に沿って揺動可能に枢支
    されてなる基礎工事作業機におけるチェーン昇降駆動装
    置。
JP1987022990U 1987-02-18 1987-02-18 基礎工事作業機におけるチェーン昇降駆動装置 Expired - Lifetime JPH0621958Y2 (ja)

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JPS63130541U JPS63130541U (ja) 1988-08-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS569522A (en) * 1979-07-03 1981-01-31 Tadashi Nakakawanishi Foundation constructing machine
JPS5724620U (ja) * 1980-07-16 1982-02-08

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JPS63130541U (ja) 1988-08-26

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