JPH06219344A - 弾性履帯を有する車両用走行装置 - Google Patents

弾性履帯を有する車両用走行装置

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JPH06219344A
JPH06219344A JP1384693A JP1384693A JPH06219344A JP H06219344 A JPH06219344 A JP H06219344A JP 1384693 A JP1384693 A JP 1384693A JP 1384693 A JP1384693 A JP 1384693A JP H06219344 A JPH06219344 A JP H06219344A
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JP
Japan
Prior art keywords
traveling device
elastic crawler
running device
crawler belt
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP1384693A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kondo
智 近藤
Nobutaka Ito
信孝 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP1384693A priority Critical patent/JPH06219344A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋回時における圃場の荒廃を防止し、燃料消
費量の低減化を図る弾性履帯を有する車両用走行装置を
提供すること 【構成】 無端状弾性履帯5の接地面側に帯長手方向に
交差して延びる斜めラグ8を帯長手方向に所定間隔をお
いて設け、底面視における走行装置1左右両側の弾性履
帯5に設けられた斜めラグ8の走行装置1幅方向外側の
一端を走行装置前側Fとし、斜めラグ8の走行装置1幅
方向内側の他端を走行装置1後側とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無端状弾性履帯を有す
るコンバイン、ハーベスタ、みぞ掘り機等の農業機械や
ショベル、バックホー等の小型建設機械に用いられる車
両用走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に弾性履帯を有する車両用走行装置
としては、走行装置の左右両側に従動輪、駆動輪、それ
らの中間に遊動輪を有し、該従動輪および駆動輪にゴ
ム、エラストマー等の弾性材料で無端状に形成された弾
性履帯が巻掛けられたものがある。この弾性履帯の接地
面側には、通常は図5に示すように、帯長手方向に所定
間隔をおいてラグ12が設けられており、圃場を走行す
る際にラグ12を土中に食い込ませて牽引力を出させる
べく、走行装置左右両側の弾性履帯11に設けたラグパ
ターンを左右同一としている。即ち、車両用走行装置の
底面視において同図(a)は帯長手方向に直角に交差し
たラグパターンを示し、(b)はラグ12が弾性履帯1
1の幅方向中央部から両端部に向かうに従って走行装置
後側となる所謂山形ラグパターンを示している(例え
ば、実公平2−7752号公報参照)。
【0003】そして、伝動装置として左右の駆動輪に動
力を伝達または遮断するかじ取りクラッチが備えられ、
旋回する際には一方の弾性履帯11にのみ駆動力を伝
え、他方の弾性履帯11を制動させておきその弾性履帯
11を中心として旋回するようにしている。なお、10
は車両である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の車両用走行装置においては、旋回時に制動側の弾性
履帯11のラグ12が土中に食い込むため、圃場を荒ら
し燃料消費量が多くなるという問題があった。一方、図
6に示すように、弾性履帯11の帯長手方向に交差して
延びる斜めラグ12を設け、底面視における走行装置左
右両側の弾性履帯11に設けられた斜めラグ12の走行
装置幅方向左側の一端を走行装置前側とし、他端を走行
装置後側としたものが知られている。この場合、左側の
弾性履帯11を制動して右側の弾性履帯11のみを駆動
して旋回する際には、左側弾性履帯11の斜めラグ12
の土中への食い込みが抑えられるので旋回がスムーズと
なるが、逆の方向に旋回する際には、右側弾性履帯11
の斜めラグ12の土中への食い込みが生じ旋回し難くな
り前記同様の問題を生じていた。
【0005】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、い
ずれの旋回方向においてもラグの土中への食い込みを抑
えて圃場の荒廃を防止し、燃料消費量の低減化を図りう
る弾性履帯を有する車両用走行装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴
とするところは、無端状弾性履帯の接地面側に帯長手方
向に交差して延びる斜めラグを帯長手方向に所定間隔を
おいて設け、この弾性履帯を左右両側に有する車両用走
行装置において、底面視における前記走行装置左右両側
の弾性履帯に設けられた斜めラグの走行装置幅方向外側
の一端が走行装置前側とされ、斜めラグの走行装置幅方
向内側の他端が走行装置後側とされて、逆ハ字状に配列
されている点にある。
【0007】
【作用】本発明において、走行装置の一方の弾性履帯に
のみ駆動力を伝え、他方の弾性履帯は制動させておきそ
の弾性履帯を中心として旋回するようにすると、制動し
ている弾性履帯の斜めラグは旋回時に土中への食い込み
が抑えられてスリップ現象が生じ、旋回がスムーズとな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明に係る弾性履帯を有する車両用走行
装置1の実施例を示しており、同図において、2はスプ
ロケットホイール形の駆動輪、3は従動輪、4は中間遊
動輪を示し、全体がゴム、エラストマー等の弾性材料で
無端状に形成された弾性履帯5が左右両側の駆動輪と従
動輪とに巻掛けられている。
【0009】図2は弾性履帯5の横断面を示し、弾性履
帯5の内部には芯金6と伸張阻止体7とが埋設されてい
る。前記芯金6は鋳物等の金属材、硬質樹脂等からな
り、帯長手方向所定間隔おきに埋入配列されている。こ
れにより、芯金6の間には帯長手方向所定間隔おきに駆
動輪のスプロケットが係合される駆動孔が形成され、こ
れに駆動輪のスプロケットが順次臨入することにより弾
性履帯5が循環回送される。また、伸張阻止体7は前記
芯金6の外側で帯長手方向に沿って周回されて埋設され
ており、通常はスチールワイヤ、繊維、それらの組合せ
等からなっている。
【0010】また、弾性履帯5の接地面側には、図3に
示すように、帯長手方向に交差して延びる斜めラグ8が
帯長手方向に所定間隔をおいて設けられている。そし
て、底面視における前記走行装置1左右両側の弾性履帯
5に設けられた斜めラグ8の走行装置1幅方向外側の一
端が走行装置前側Fとされ、また、斜めラグ8の走行装
置1幅方向内側の他端が走行装置1後側とされて、逆ハ
字状となるように配列されている。
【0011】そして、伝動装置としては従来例と同様
に、左右の駆動輪に動力を伝達または遮断するかじ取り
クラッチ(図示せず)が備えられており、旋回する際に
は一方の弾性履帯5にのみ駆動力を伝え、他方の弾性履
帯5は制動させておきその弾性履帯5を中心として旋回
するようにしている。なお、10は農業機械等の車両で
ある。
【0012】上記構成の弾性履帯5を有する走行装置1
によれば、前進または後進時には左右の弾性履帯5を同
時に前進または後進させることにより、斜めラグ8で牽
引力を発生させながら前進または後進することができ
る。また、いずれの方向に旋回する場合であっても、制
動している弾性履帯5の斜めラグ8は旋回時に従来例と
違って、土中への食い込みが抑えられる方向に回転する
ので、圃場を荒らすことなく、燃料消費量も低く抑える
ことができる。即ち、図3において、左側の弾性履帯5
を制動して右側の弾性履帯5のみを駆動して旋回する際
には、左側の弾性履帯5を中心として半時計方向に回転
するのであるが、このとき左側弾性履帯5の斜めラグ8
は土中への食い込みが抑えられてスリップ現象が生じる
ので旋回がスムーズとなる。また、逆の方向に旋回する
際にも、同様にスムーズに旋回することができる。
【0013】図4は、斜めラグ8が走行装置1の幅方向
となす角度の違いによる旋回時における燃料消費率を示
したものである。これによれば、角度がほぼ30°〜4
0°の範囲における斜めラグ8の場合には燃料消費率が
最小となることが分かる。即ち、本発明に係る走行装置
1の斜めラグ8の角度を30°〜40°の範囲に設定し
た場合には、旋回がスムーズで且つ燃料消費率の低減化
を図ることができる。また、ラグ8が斜めラグ8とされ
ていることにより遊動輪等の転輪の上下動を減少でき、
振動が緩和され乗心地も良くなる。
【0014】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、斜めラグ8は帯幅方向中央部で切断され
た分割タイプのものであってもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、底面視における前記走
行装置左右両側の弾性履帯に設けられた斜めラグの走行
装置幅方向外側の一端が走行装置前側とされ、斜めラグ
の走行装置幅方向内側の他端が走行装置後側とされてい
るので、旋回時に制動している弾性履帯の斜めラグは旋
回時に土中への食い込みが抑えられてスリップ現象が生
じ、旋回がスムーズとなり、圃場を荒らすことなく燃料
消費量も低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】試験データーである。
【図5】従来の底面図である。
【図6】従来の他の底面図である。
【符号の説明】
1 走行装置 5 弾性履帯 8 斜めラグ F 走行装置前側

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状弾性履帯の接地面側に帯長手方向
    に交差して延びる斜めラグを帯長手方向に所定間隔をお
    いて設け、この弾性履帯を左右両側に有する車両用走行
    装置において、 底面視における前記走行装置左右両側の弾性履帯に設け
    られた斜めラグの走行装置幅方向外側の一端が走行装置
    前側とされ、斜めラグの走行装置幅方向内側の他端が走
    行装置後側とされて、逆ハ字状に配列されていることを
    特徴とする弾性履帯を有する車両用走行装置。
JP1384693A 1993-01-29 1993-01-29 弾性履帯を有する車両用走行装置 Pending JPH06219344A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1384693A JPH06219344A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 弾性履帯を有する車両用走行装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1384693A JPH06219344A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 弾性履帯を有する車両用走行装置

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JPH06219344A true JPH06219344A (ja) 1994-08-09

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ID=11844647

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JP1384693A Pending JPH06219344A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 弾性履帯を有する車両用走行装置

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