JPH06217246A - スチルビデオ装置 - Google Patents

スチルビデオ装置

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JPH06217246A
JPH06217246A JP5272999A JP27299993A JPH06217246A JP H06217246 A JPH06217246 A JP H06217246A JP 5272999 A JP5272999 A JP 5272999A JP 27299993 A JP27299993 A JP 27299993A JP H06217246 A JPH06217246 A JP H06217246A
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track
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像信号を複数に分割して記録したトラック
と画像信号を分割しないで記録したトラックとが1つの
記録媒体に混在していても、適切な再生を行って所定の
画面を出力する。また従来のスチルビデオ装置によっ
て、画像信号を複数に分割して記録したトラックを再生
した場合でも、所定の画面を出力可能にする。 【構成】 ノーマル記録の場合、IDコードの記録モー
ドを「00」に定め(ステップ303)、通常のモード
で画像信号を記録する(ステップ304)。ノーマル記
録以外の時、すなわち1画面の画像信号を分割して複数
のトラックに記録したモードの時、IDコードの記録モ
ードを「01」、「10」または「11」に定める(ス
テップ305)とともに、IDコードのフィールド/フ
レーム情報格納領域に「00」(フィールド記録モード
を示す情報)を格納する(ステップ306)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つの画面に対応した
画像信号が複数のトラックに記録された磁気ディスク等
の記録媒体を再生する、スチルビデオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来スチルビデオ装置は、入力される画
像信号をFM変調して記録するように構成されており、
磁気ディスクのトラックに記録される信号の帯域は決め
られている。またこの帯域の広さは、ディスク装置の構
造上の理由によって制限があり、無制限に大きくするこ
とはできない。このため従来のスチルビデオ装置におい
ては、高画質すなわち広帯域の画像信号をスチルビデオ
装置に入力しても、画像の解像度には限界があり、特に
この画像をプリントアウトした場合に画質の低下が著し
い。
【0003】そこで本出願人は、特願平3−26810
4号において、磁気ディスク等の記録媒体に記録される
画像信号の帯域を変更することなく、高画質の画像を得
ることを目的として、1つの画面に対応する画像信号を
複数に分割してメモリに格納するとともに、この複数の
画像信号の1つまたは全部の画像信号を、時間軸伸長さ
せ記録媒体の複数のトラックに記録するスチルビデオ装
置を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
画像信号が分割して記録された複数のトラックと、画像
信号が分割しないで記録されたトラックとが1つの記録
媒体に混在している場合、これらのトラックの記録形態
を識別しないと、画像信号を適切に再生することができ
ない。また、画像信号を複数に分割して記録したトラッ
クを有する記録媒体を、このようなトラックの再生に対
処していないスチルビデオ装置によって再生すると、所
定の画面が得られずフリッカーを伴った見苦しい画面が
出力されてしまう。
【0005】本発明は、画像信号を複数に分割して記録
したトラックと画像信号を分割しないで記録したトラッ
クとが1つの記録媒体に混在していても、適切な再生を
行って所定の画面を出力することができ、しかも、画像
信号を複数に分割して記録したトラックを有する記録媒
体を、このようなトラックの再生に対処していないスチ
ルビデオ装置によって再生した場合であっても、所定の
画面を出力することができるスチルビデオ装置を得るこ
とを目的としている。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明に係るスチルビデ
オ装置は、記録媒体の各トラックのIDコードの所定領
域に、画像信号がフィールド記録モードおよびフレーム
記録モードのいずれによって記録されているかを示す情
報を格納するフィールド/フレーム情報格納手段と、前
記IDコードのユーザーズエリアに、1画面に対応する
画像信号が複数のトラックにわたって記録されているか
否かを示す情報を格納する識別情報格納手段とを備え、
前記識別情報格納手段が、1画面に対応する画像信号が
複数のトラックにわたって記録されていることを示す情
報を格納する時、前記フィールド/フレーム情報格納手
段は、フィールド記録モードを示す情報を格納すること
を特徴としている。
【0007】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装置の記
録系のブロック図である。
【0008】システムコントロール回路10はマイクロ
コンピュータであり、本スチルビデオ装置の全体の制御
を行う。ディスク装置は、磁気ヘッド11と、磁気ディ
スクDを回転駆動するためのスピンドルモータ12とを
有する。磁気ヘッド11は、システムコントロール回路
10によってトラッキング制御され、磁気ディスクDの
径方向に沿って変位する。スピンドルモータ12は、シ
ステムコントロール回路10によって駆動制御され、例
えば3600rpmの回転数で磁気ディスクDを回転さ
せる。磁気ディスクDが回転している間、磁気ヘッド1
1は磁気ディスクDの所定のトラックに位置し、このト
ラックに画像信号およびIDコードを記録する。記録ア
ンプ13はシステムコントロール回路10によって制御
され、画像信号等を磁気ヘッド11に出力する。なお、
磁気ディスクDは52本のトラックを有し、最外周のト
ラックから内周側に数えて50本のトラックに画像信号
等の信号が記録される。
【0009】システムコントロール回路10に接続され
た操作部14は、本スチルビデオ装置を操作するために
設けられる。なお、磁気ディスクDに記録される画像に
関するIDコード、すなわち記録モードおよび撮影日等
のデータも、この操作部14を介して入力される。
【0010】スチルビデオカメラ(図示せず)あるいは
外部入力端子(図示せず)によって得られた高画質の画
像信号は、水平同期信号Sを含んだY信号(輝度信
号)、Pr信号(規格化された振幅を持った色差信号
(R−Y))およびPb信号(規格化された振幅を持っ
た色差信号(B−Y))として本スチルビデオ装置に入
力される。図中、入力信号に付された符号(H)は、こ
れらの信号がHDTV方式(例えばハイビジョンテレビ
方式)によって得られたものであることを示している。
なお、公知のように、Pr信号およびPb信号は従来の
色差信号よりも広い帯域を有しており、これにより画像
信号における色の解像度が高められる。
【0011】Y信号に含まれる同期信号Sは、同期信号
分離回路21によってY信号から分離され、メモリコン
トロール回路22およびシステムコントロール回路10
に送られる。メモリコントロール回路22は、同期信号
Sに基づいて、AD変換器23、24、25、Yメモリ
26、Prメモリ27およびPbメモリ28を制御す
る。またメモリコントロール回路22は、後述する同期
信号発生回路34からの同期信号に基づいて、DA変換
器31、32、33、Yメモリ26、Prメモリ27お
よびPbメモリ28を制御する。
【0012】同期信号Sを含んだY信号はAD変換器2
3によってAD変換され、メモリコントロール回路22
の制御によって、2つの同期信号間に記録されたY信号
がYメモリ26に格納される。同様に、Pr信号はAD
変換器24によってAD変換され、Prメモリ27に格
納される。またPb信号はAD変換器25によってAD
変換され、Pbメモリ28に格納される。
【0013】Yメモリ26、Prメモリ27およびPb
メモリ28に格納されたY信号、Pr信号およびPb信
号は、同期信号発生回路34から出力される同期信号
(基準クロック信号)に基づいて、それぞれDA変換器
31、32、33によってDA変換される。Y信号をD
A変換するための基準クロック信号は、Yメモリ26に
Y信号を記録するために用いられる基準クロック信号と
比較して、例えば1/4の周波数を有している。一方P
r信号およびPb信号をDA変換するための基準クロッ
ク信号は、Prメモリ27およびPbメモリ28にPr
信号およびPb信号を記録するために用いられる基準ク
ロック信号と比較して、例えば1/2の周波数を有して
いる。ここで、Prメモリ27およびPbメモリ28の
書込み時の基準クロック信号はY信号のそれの例えば1
/2の周波数を有している。したがって、Y信号、Pr
信号およびPb信号は各メモリ26、27、28から、
これらのメモリへの書込み時と比較して1/4あるいは
1/2の速さで読み出されることとなり、これにより時
間軸伸長される。
【0014】後述するノーマル記録の時、DA変換され
たY信号はスイッチ36を介して第1記録処理回路35
に入力され、またDA変換されたPr信号およびPb信
号はそれぞれスイッチ71、72を介して第2記録処理
回路73に入力される。ノーマル記録以外の時、DA変
換されたY信号、Pr信号およびPb信号はスイッチ3
6を介して第1記録処理回路35に入力される。スイッ
チ71、72はシステムコントロール回路10によって
制御され、ノーマル記録時、第2記録処理回路73とD
A変換器32、33を接続し、ノーマル記録以外の時、
これらを遮断する。またスイッチ36もシステムコント
ロール回路10によって切換制御される。
【0015】第1および第2記録処理回路35、73に
入力された信号は、これらの回路35、73においてF
M変調等の処理を施される。また第1記録処理回路35
には、同期信号発生回路34から同期信号が入力され、
この同期信号は、ノーマル記録以外の時、Y信号、Pr
信号およびPb信号に付加され、ノーマル記録時、Y信
号に付加される。
【0016】操作部14およびシステムコントロール回
路10を介して入力されるIDコードは、ID記録処理
回路37においてDPSK変調等の処理を施される。
【0017】DPSK変調されたIDコード、FM変調
されたY信号、Pr信号およびPb信号は、加算器38
によって重合され、記録アンプ13によって増幅されて
磁気ヘッド11に送られる。ノーマル記録時、加算器3
8では、IDコードと、第1記録処理回路35から入力
されるY信号と、第2記録処理回路73から入力される
Pr信号およびPb信号とが重合される。ノーマル記録
以外の時、加算器38では、IDコードと、第1記録処
理回路35から入力されるY信号、Pr信号およびPb
信号とが重合される。第2記録処理回路73と加算器3
8との間には、スイッチ74が設けられ、このスイッチ
74はシステムコントロール回路10によって制御さ
れ、ノーマル記録時は閉成し、ノーマル記録以外の時開
放する。
【0018】加算器38の出力信号(重合されたIDコ
ード、Y信号、Pr信号およびPb信号)は、磁気ヘッ
ド11によって磁気ディスクDの所定のトラックに記録
される。このようにして磁気ディスクDに記録された信
号は、上述したように、本スチルビデオ装置に入力され
た信号に比して時間軸伸長されている。このように時間
軸伸長して画像信号を磁気ディスクDに記録するため、
次に述べるように、入力画像は分割されてメモリ26、
27、28に格納される。
【0019】図2は、メモリ26、27、28および磁
気ディスクDにおける画像信号の記録態様の一例を模式
的に示す。この例は、高精細信号記録モードによって画
像信号をメモリ26、27、28および磁気ディスクD
に記録する場合を示している。ここで高精細信号記録モ
ードとは、画像信号をフレーム記録モードによって記録
し、またY信号、Pr信号およびPb信号を画面に関し
て分割するとともに、それぞれ別のトラックに記録する
モードをいう。すなわち1画面は第1フィールドと第2
フィールドによって構成されており、Y信号は1画面に
関して4分割され、Pr信号およびPb信号は1画面に
関して2分割されて、それぞれメモリ26、27、28
に格納される。
【0020】Y信号に関し、画面は、垂直方向に延びる
中心線Eと水平方向に延びる中心線Fとによって4分割
されている。第1フィールドの左上の画面に対応するY
信号(Y1 )は、メモリの第1領域に格納され、右上の
画面に対応するY信号(Y2)は、メモリの第2領域に
格納される。また第1フィールドの左下の画面に対応す
るY信号(Y3 )は、メモリの第3領域に格納され、右
下の画面に対応するY信号(Y4 )は、メモリの第4領
域に格納される。
【0021】Pr信号については、画面は水平方向に延
びる中心線Gによって2分割されている。第1フィール
ドの上半分の画面に対応するPr信号(Pr1 )は、メ
モリの第5領域に格納され、下半分の画面に対応するP
r信号(Pr2 )は、メモリの第6領域に格納される。
Pb信号についても、画面は水平方向に延びる中心線G
によって2分割されており、第1フィールドの上半分の
画面に対応するPb信号(Pb1 )は、メモリの第7領
域に格納され、下半分の画面に対応するPb信号(Pb
2 )は、メモリの第8領域に格納される。
【0022】第2フィールドについても同様に、左上、
右上、左下および右下の画面に対応するY信号(Y5
6 、Y7 、Y8 )は、それぞれメモリの第9、10、
11および12領域に格納される。上半分および下半分
の画面に対応するPr信号(Pr3 、Pr4 )は、それ
ぞれメモリの第13および14領域に格納される。上半
分および下半分の画面に対応するPb信号(Pb3 、P
4 )は、それぞれメモリの第15および16領域に格
納される。
【0023】これらの信号は、磁気ディスクD上では連
続した16個のトラックにそれぞれ記録される。すなわ
ち、第1フィールドのY信号(Y1 、Y2 、Y3
4 )、第1フィールドのPr信号(Pr1 、P
2 )、第1フィールドのPb信号(Pb1 、P
2 )、第2フィールドのY信号(Y5 、Y6 、Y7
8 )、第2フィールドのPr信号(Pr3 、P
4 )、第2フィールドのPb信号(Pb3 、Pb4
の順に、外周側のトラックから内周側のトラックに向け
て1トラックずつ連続的に記録される。
【0024】図3は、高精細信号記録モードによってY
信号を磁気ディスクDに記録する場合(図2参照)にお
ける、本スチルビデオ装置へ入力されるY信号と磁気デ
ィスクDに格納されるY信号との関係を示す。
【0025】高精細信号記録モードでは、画像信号はフ
レーム記録モードにより記録されているので、1つの画
面に関し、第1および第2フィールドの画像信号が本ス
チルビデオ装置に入力される。1つのフィールドを構成
する画像信号は多数の水平走査線Hから成り、1本の水
平走査線Hに対応する画像信号は、図3に示すように2
つの同期信号Sによって挟まれている。
【0026】上述したように、第1フィールドにおい
て、左上、右上、左下および右下の画面に対応するY信
号(Y1 、Y2 、Y3 、Y4 )は、メモリ上では第1〜
第4領域にそれぞれ格納される。メモリの第1〜第4領
域に格納された画像信号は、それぞれ磁気ディスクDの
第1〜第4トラックに記録される。したがって、第1ト
ラックには、左上の画面に対応するY信号(Y1 )が記
録され、第2トラックには、右上の画面に対応するY信
号(Y2 )が記録される。また第3トラックには、左下
の画面に対応するY信号(Y3 )が記録され、第4トラ
ックには、右下の画面に対応するY信号(Y4 )が記録
される。第2フィールドについても同様である。なお本
実施例の説明において、第Kトラックとは、磁気ディス
クの最外周からK番目のトラックという意味ではなく、
任意のトラックを基準とした相対的なトラック番号を意
味する。
【0027】本スチルビデオ装置に入力されるY信号の
帯域はfH であり、Yメモリ26に書き込まれる時は、
Y信号は帯域fH の状態にある。Y信号はYメモリ26
から読み出される時、4倍だけ時間軸伸長される。すな
わち、磁気ディスクDに記録されるY信号の帯域はfH
/4となる。磁気ディスクDに記録される帯域は、ディ
スク装置の構造上の理由によって決まっており、それ以
上に広帯域のY信号を記録することはできない。しかし
本実施例では、Y信号を画面に関して分割してYメモリ
26に格納し、このY信号を時間軸伸長してYメモリ2
6から読み出し、磁気ディスクDに所定の帯域で格納す
ることができる。したがって、本スチルビデオ装置に入
力されたY信号の帯域が磁気ディスクDに記録されるY
信号の帯域よりも広くても、入力されたY信号の内容を
そのまま磁気ディスクDに格納することができ、高画質
のY信号は、その画質を維持しつつY信号を磁気ディス
クDに記録される。
【0028】図4は、高精細信号記録モードによってP
r信号を磁気ディスクDに記録する場合(図2参照)に
おける、本スチルビデオ装置へ入力されるPr信号と磁
気ディスクDに格納されるPr信号との関係を示す。
【0029】Pr信号については、第1フィールドにお
いて、上半分および下半分の画面に対応するPr信号
(Pr1 、Pr2 )は、メモリ上では第5〜第6領域に
それぞれ格納される。メモリの第5〜第6領域に格納さ
れた画像信号は、それぞれ磁気ディスクDの第5〜第6
トラックに記録される。
【0030】本スチルビデオ装置に入力されるPr信号
の帯域はfH /2であり、Prメモリ27に書き込まれ
る時は、Pr信号は帯域fH /2の状態にある。Pr信
号はPrメモリ27から読み出される時、2倍だけ時間
軸伸長され、すなわち磁気ディスクDに記録されるPr
信号の帯域はfH /4となる。したがって、本スチルビ
デオ装置に入力されたPr信号の帯域が磁気ディスクD
に記録されるPr信号の帯域よりも広くても、入力され
たPr信号の内容をそのまま磁気ディスクDに格納する
ことができ、高画質のPr信号は、その画質を維持しつ
つPr信号を磁気ディスクDに記録される。
【0031】Pb信号も、Pr信号と同様に、Pbメモ
リ28から読み出される時、書込み時と比較して2倍だ
け時間軸伸長され、磁気ディスクDの第7および第8ト
ラックに記録される。
【0032】図5は、Y信号を高精細信号記録モードに
よって磁気ディスクDに記録するためのプログラムのフ
ローチャートを示す。Y信号をAD変換してYメモリ2
6に格納するためには、入力されたY信号の帯域の2倍
以上の周波数でY信号をサンプリングしなければならな
い。このためステップ101では、メモリクロックが、
入力されたY信号の帯域fH の2倍以上の周波数fSH
設定される。このメモリクロックは、同期信号発生回路
34から出力される基準クロック信号に基づいて生成さ
れる。ステップ102では、このメモリクロックに基づ
いて、Y信号がAD変換されYメモリ26に書き込まれ
る。
【0033】次いでステップ103では、メモリクロッ
クが、Y信号のサンプリング周波数fSHの1/4の周波
数fSLに設定される。ステップ104〜108では、こ
の周波数fSLによって、Yメモリ26のY信号がDA変
換されて磁気ディスクDに記録される。すなわちY信号
は、入力されたY信号に対し4倍だけ時間軸伸長され
て、磁気ディスクDに格納されることとなる。
【0034】ステップ104では、カウンタNが「1」
にセットされる。ステップ105では、磁気ヘッド11
がK1番目のトラックへトラッキングされる。そしてス
テップ106では、Yメモリ26の第N領域に格納され
ているY信号が、周波数fSLのタイミングで読み出さ
れ、磁気ディスクDに記録される。ステップ107では
カウンタNが1だけインクリメントされ、ステップ10
8ではカウンタNが「4」以下か否かが判別される。カ
ウンタNが「4」以下である場合、メモリ上の全ての領
域のY信号の読み出しが終了していないため、ステップ
109においてK1が1だけインクリメントされた後、
ステップ105以下が再び実行される。これに対し、カ
ウンタNが「4」を越えている場合、メモリ上の全ての
領域のY信号の読み出しが終了しており、このプログラ
ムは終了する。
【0035】図6は、Pr信号を高精細信号記録モード
によって磁気ディスクDに記録するためのプログラムの
フローチャートを示す。このプログラムは基本的に、Y
信号の磁気ディスクDへの記録動作と同様であり、各ス
テップは、図5のフローチャートのステップに対応して
いる。
【0036】図5と異なるステップのみを説明する。ス
テップ202では、Pr信号がAD変換されPrメモリ
27に書き込まれる。ステップ204ではカウンタNが
「5」にセットされ、ステップ205では磁気ヘッド1
1がK2(=K1+4)番目のトラックへトラッキング
される。ステップ206では、Prメモリ27の第N領
域に格納されているPr信号が、周波数fSLのタイミン
グで読み出され、磁気ディスクDに記録される。ステッ
プ208ではカウンタNが「6」以下か否かが判別さ
れ、カウンタNが「6」以下である場合、メモリ上の全
ての領域のPr信号の読み出しが終了していないため、
ステップ209においてK2が1だけインクリメントさ
れた後、ステップ205以下が再び実行され、カウンタ
Nが「6」を越えている場合、メモリ上の全ての領域の
Pr信号の読み出しが終了しており、このプログラムは
終了する。
【0037】図7は、Pb信号を高精細信号記録モード
によって磁気ディスクDに記録するためのプログラムの
フローチャートを示す。このプログラムも基本的に、Y
信号の磁気ディスクDへの記録動作と同様であり、各ス
テップは、図5のフローチャートのステップに対応して
いる。
【0038】図5と異なるステップのみを説明する。ス
テップ212では、Pb信号がAD変換されPbメモリ
28に書き込まれる。ステップ214ではカウンタNが
「7」にセットされ、ステップ215では磁気ヘッド1
1がK3(=K2+2)番目のトラックへトラッキング
される。ステップ216では、Pbメモリ28の第N領
域に格納されているPb信号が、周波数fSLのタイミン
グで読み出され、磁気ディスクDに記録される。ステッ
プ218ではカウンタNが「8」以下か否かが判別さ
れ、カウンタNが「8」以下である場合、メモリ上の全
ての領域のPb信号の読み出しが終了していないため、
ステップ219においてK3が1だけインクリメントさ
れた後、ステップ215以下が再び実行され、カウンタ
Nが「8」を越えている場合、メモリ上の全ての領域の
Pb信号の読み出しが終了しており、このプログラムは
終了する。
【0039】なお図5〜図7のプログラムは、第1フィ
ールドの画像信号の記録動作を示しており、第2フィー
ルドについても同様にして記録動作が行われる。ただし
第2フィールドにおけるカウンタNの初期値、すなわち
ステップ104、204、214におけるカウンタNは
それぞれ9、13、15となる。またK1,K2,K3
の初期値は、記録モードおよびトラックの記録状況等に
より適宜設定されるものであるが、磁気ディスクが未記
録であってフィールド記録の場合、K1=1,K2=
5,K3=7である。
【0040】磁気ディスクには、画像信号の他、画像信
号に関するIDコード、すなわち記録モードおよび撮影
日等のデータが格納される。図8は、このIDコードを
記録するための磁気ディスクのトラック領域を示す。こ
の図8において「H」は水平走査期間を示す。このID
コードの構成自体は従来公知のスチルビデオ装置におい
て用いられるものと同じであり、ユーザーズエリアが設
けられている。本実施例では、このユーザーズエリアを
利用して、画面の分割、時間軸伸長、画像信号の読み出
しの処理等を自動的に行うために必要な情報を記録する
ようになっている。
【0041】なお、このトラック領域において、ユーザ
ーズエリア以外の部分には従来と同じ情報が格納されて
いる。すなわち、イニシャルビットに隣接して設けられ
るフィールド/フレーム情報格納領域には、画像信号が
フィールド記録モードおよびフレーム記録モードのいず
れによって記録されているかを示す情報が格納されてい
る。
【0042】ユーザーズエリアは、記録モードを示すた
めに2ビット、フィールド/フレーム2の情報を示すた
めに2ビット、トラッキング方向を示すために1ビッ
ト、先頭トラック番号を示すために7ビット、次トラッ
ク番号を示すために7ビット、構成画面番号を示すため
に4ビットがそれぞれ割り当てられており、未使用の領
域が31ビットある。これらの情報の内容について、図
9〜図16を参照して詳述する。
【0043】図9は記録モードに関する情報を示す。
「標準信号標準記録モード」とは、画面を分割しないで
画像信号を磁気ディスクに記録する方法、すなわち従来
のスチルビデオ装置と同じ記録方式(ノーマル記録)を
意味し、また標準信号は、例えばNTSC方式に従って
生成された画像信号である。図10は、「標準信号標準
記録モード」における画像信号の記録態様を示してお
り、第1フィールドの画像信号(Y1 、Pr1 、P
1 )はひとつのトラックに記録され、第2フィールド
の画像信号(Y2 、Pr2 、Pb2 )は他のトラックに
記録されている。この「標準信号標準記録モード」は2
ビットを「00」にセットすることにより示される。
【0044】このモードでは、IDコードのイニシャル
ビットに隣接して設けられたフィールド/フレーム情報
格納領域に格納される記録モード信号に応じて、1画面
の記録に用いられるトラック数が決定される。すなわ
ち、この記録モード信号がフィールド記録モードを示し
ている時、第1フィールドのみの画像信号が記録され、
また記録モード信号がフレーム記録モードを示している
時、第1および第2フィールドの画像信号が記録され
る。なお、このフィールド/フレーム情報格納領域に
は、「標準信号標準記録モード」以外の時、フィールド
記録モードを示す情報が格納される。
【0045】「標準信号高精細記録モード」とは、画像
信号の磁気ディスクへの記録において、画面を分割しな
いが、Y信号とPr信号およびPb信号とを別のトラッ
クに記録する方法(色信号別トラック記録)を意味す
る。図11は、「標準信号高精細記録モード」における
画像信号の記録態様を示しており、第1フィールドのY
信号(Y1 )は第1トラックに記録され、第1フィール
ドのPr信号(Pr1 )とPb信号(Pb1 )は第2ト
ラックに記録されている。また、第2フィールドのY信
号(Y2 )は第3トラックに記録され、第2フィールド
のPr信号(Pr2 )とPb信号(Pb2 )は第4トラ
ックに記録されている。この「標準信号高精細記録モー
ド」は、2ビットを「01」にセットすることにより示
される。
【0046】「高精細信号高精細記録モード」とは、図
2〜図6を参照して上述したように、画像信号を画面に
関して分割するとともに、それぞれ別のトラックにフレ
ーム記録モードで記録するモードをいう。この「高精細
信号高精細記録モード」は、2ビットを「10」にセッ
トすることにより示される。
【0047】「標準信号トラック分離フレーム記録モー
ド」とは、画像信号を、画面を分割しないでフレーム記
録モードにより磁気ディスクに記録する方法であるが、
2つのフィールドの画像信号を連続しないトラックに記
録する方法を意味する。すなわち、このモードでは、ノ
ーマル記録と同様に(図10)、ひとつのトラックにY
信号(Y1 )、Pr信号(Pr1 )、Pb信号(P
1 )が多重記録されているが、第1フィールドおよび
第2フィールドの画像信号が相互に隣接していないトラ
ックに記録可能である。この「標準信号トラック分離フ
レーム記録モード」は2ビットを「11」にセットする
ことにより示される。
【0048】図12は、フィールド/フレーム2の情報
を示す。この情報は、記録モード(図9参照)が「標準
信号標準記録モード」以外の時に参照され、画像信号が
フィールド記録モードおよびフレーム記録モードのいず
れによって記録されているかを示すものである。例えば
図2に示す「高精細信号高精細記録モード」の場合、第
1フィールドの画像信号を格納する第1〜第8トラック
には、それぞれ「01」がセットされ、第2フィールド
の画像信号を格納する第9〜第16トラックには、それ
ぞれ「10」がセットされる。また、画像信号がフィー
ルド記録モードで記録される場合には、各トラックに
は、「00」がセットされる。
【0049】図13は、トラッキング方向に関する情報
を示す。この情報は、1つの画面の画像信号を格納した
複数のトラックが磁気ディスクの外周から内周に向かっ
て並んでいるのか、あるいは磁気ディスクの内周から外
周に向かって並んでいるのかを意味する。例えば図2の
例の場合、第1〜第16トラックは磁気ディスクの外周
から内周に向かって並んでいるため、各トラックには
「0」がセットされている。
【0050】図14は先頭トラック番号の情報を示す。
この情報は、この情報が記録されたトラックと同じ画面
を構成する他のトラックのうち、先頭の構成画面が記録
された絶対トラック番号を示しており、上位3ビット
(GFE)によってトラック番号の10位が表され、下
位4ビット(DCBA)によってトラック番号の1位が
表される。例えば図2の例において、第1トラック(Y
信号(Y1 )が記録されたトラック)の絶対トラック番
号が「16」である場合、このトラックと同じ画面を構
成する他のトラックには全て「0010110」(10
進法で16)の先頭トラック番号情報が格納されてい
る。
【0051】図15は次トラック番号の情報を示す。こ
の情報は、次の構成画面のある絶対トラック番号を示し
ており、上位3ビット(GFE)によってトラック番号
の10位が表され、下位4ビット(DCBA)によって
トラック番号の1位が表される。例えば図2の例におい
て、第1トラック(Y信号(Y1 )が記録されたトラッ
ク)の次トラック番号の情報が「0110010」(1
0進法で32)の場合、第2トラック(Y信号(Y2
が記録されたトラック)の絶対トラック番号は、「3
2」である。なお、この次トラック番号は、これが格納
されたトラックに隣接するトラックの番号であるとは限
らない。すなわち、離れたトラックに次の構成画面が記
録されていることもある。
【0052】図16は構成画面番号の情報を示す。この
情報は、そのトラックに格納された画像信号がどの画面
に対応するかを示すものであり、上位2ビット(DC)
によって構成画面番号の10位が表され、下位2ビット
(BA)によって構成画面番号の1位が表される。例え
ば図2の例では、Y信号(Y1 )が格納された第1トラ
ックには「0001」(10進法で1)が記録され、Y
信号(Y2 )が格納された第2トラックには「001
0」(10進法で2)が記録されている。
【0053】このような記録モード等の情報は、ID記
録処理回路37(図1)によってDPSK変調されて磁
気ディスクDに記録される。またこれらの情報は、後述
するように、DPSK復調されて磁気ディスクから読み
出され、解読されて画像の再生のために使用される。
【0054】図17は、磁気ディスクDに画像信号等を
記録するプログラムのフローチャートを示す。
【0055】ステップ301では、撮影者が操作部14
を操作することによって記録モードが選択され、これに
より、記録モードを示す信号がシステムコントロール回
路10に入力される。また、後述するエンベロープ検波
回路43(図18)から得られたエンベロープ検波信号
の大きさに基づいて空きトラックが検出され、磁気ヘッ
ド11がこの空きトラックに移送される。
【0056】ステップ302では、記録モードがノーマ
ル記録であるか否かが判断される。ノーマル記録である
時、ステップ303において、IDコードの記録モード
が「00」に定められるとともに、ステップ304にお
いて、ノーマル記録すなわち通常のモードで画像信号が
磁気ディスクDに記録され、このプログラムは終了す
る。
【0057】ステップ302において、記録モードがノ
ーマル記録でないと判断された場合、ステップ305以
下が実行される。ステップ305では、IDコードの記
録モードが、標準信号高精細記録モードの時「01」
に、高精細信号記録モードの時「10」に、標準信号ト
ラック分離フレーム記録モードの時「11」に、それぞ
れ定められる。次いでステップ306では、フィールド
/フレーム情報格納領域には、フィールド記録モードを
示す情報「00」が格納される。換言すれば、標準信号
高精細記録モード、高精細信号記録モードおよび標準信
号トラック分離フレーム記録モードのように、1画面に
対応する画像信号が分割されて複数のトラックに記録さ
れている時、フィールド/フレーム情報格納領域には、
フィールド記録モードの情報が格納される。
【0058】ステップ307では、IDコードの記録モ
ードに応じて、フィールド/フレーム2の情報(図1
2)が「00」、「01」あるいは「10」に定められ
る。すなわち、高精細信号記録モードの場合、画像信号
がフィールド記録モードによって記録されている時は
「00」が格納され、フレーム記録モードによって記録
されている時は、第1フィールドのトラックには「0
1」が格納され、第2フィールドのトラックには「1
0」が格納される。一方、標準信号高精細記録モードお
よび標準信号トラック分離フレーム記録モードの場合、
第1フィールドのトラックには「01」が格納され、第
2フィールドのトラックには「10」が格納される。
【0059】ステップ308では、分割画像の記録が行
われる。この記録動作時、画像信号とともに、トラッキ
ング方向の情報(図13)、先頭トラック番号の情報
(図14)、次トラック番号の情報(図15)、構成画
面番号の情報(図16)がIDコードのユーザーズエリ
アに格納される。なお、トラッキング方向は撮影者の操
作によって予め定められ、先頭トラック番号はステップ
301において定められている。また次トラック番号
は、本実施例では、現在記録が行われているトラックに
対してひとつ内周側に位置するトラックの番号であり、
構成画面番号は図14を参照して説明したように、記録
モードおよび記録される画像信号等に応じて定められ
る。
【0060】ステップ309では、全画像信号の記録が
終了したか否かが判断される。これは、記録モードの情
報等に基づいて行われ、例えば標準信号高精細記録モー
ドの場合、構成画面の数は16であるので(図2参
照)、16のトラックへの記録が終了した時、全画像信
号の記録が終了したと判断される。全画像信号の記録が
まだ終了していない場合、ステップ307以下が再び実
行される。
【0061】図18はスチルビデオ装置の再生系のブロ
ック図である。システムコントロール回路10、磁気ヘ
ッド(再生ヘッド)11、スピンドルモータ12および
操作部14は図1に示す記録系にも含まれるものであ
り、すなわちこれらは記録系と再生系を兼ねている。
【0062】磁気ヘッド11は磁気ディスクDの所定の
トラックに位置し、このトラックに記録されたIDコー
ドおよび画像信号を再生する。再生アンプ41は、磁気
ディスクDに記録された画像信号およびIDコードを読
み出し、第1再生処理回路42、エンベロープ検波回路
43、ID再生処理回路44および第2再生処理回路7
5に出力する。
【0063】ノーマル記録以外の時、第1再生処理回路
42は、同期信号を含んだY信号、Pr信号およびPb
信号をFM復調して出力する。これに対し、ノーマル記
録時、第1再生処理回路42は同期信号を含んだY信号
をFM復調して出力し、第2再生処理回路75はPr信
号およびPb信号をFM復調して出力する。FM復調さ
れたY信号、Pr信号およびPb信号は、AD変換器4
7、76、77によってAD変換される。AD変換器4
7はYメモリ51に接続され、AD変換器76、77
は、スイッチ78、79を介して、Prメモリ52また
はPbメモリ53に接続される。スイッチ78、79
は、システムコントロール回路10の制御によって切り
換えられ、ノーマル記録以外の時、Prメモリ52およ
びPbメモリ53をAD変換器47に接続し、ノーマル
記録時、Prメモリ52およびPbメモリ53をAD変
換器76、77にそれぞれ接続する。
【0064】エンベロープ検波回路43は、再生アンプ
41からの出力信号のエンベロープ検波信号を検出する
ものであり、これにより、再生されたトラックが空きト
ラックであるか否かが判定される。ID再生処理回路4
4は、IDコードをDPSK復調して出力する。
【0065】Y信号に含まれる同期信号Sは、同期信号
分離回路45によってY信号から分離され、メモリコン
トロール回路46およびシステムコントロール回路10
に送られる。メモリコントロール回路46は、同期信号
Sに基づいて、AD変換器47、76、77、Yメモリ
51、Prメモリ52およびPbメモリ53を制御す
る。またメモリコントロール回路46は、後述する同期
信号発生回路48からの同期信号に基づいて、DA変換
器54、55、56、Yメモリ51、Prメモリ52お
よびPbメモリ53を制御する。さらにメモリコントロ
ール回路46は、システムコントロール回路10により
制御され、ノーマル記録とノーマル記録以外とのそれぞ
れに対応してメモリ51、52、53を制御する。
【0066】ノーマル記録以外の時、同期信号を含んだ
Y信号は、第1再生処理回路42から出力され、AD変
換器47によってAD変換される。そして、メモリコン
トロール回路46の制御によって、2つの同期信号間に
記録されたY信号がYメモリ51に格納される。Yメモ
リ51に格納されたY信号は、同期信号発生回路48か
ら出力される同期信号(基準クロック信号)に基づい
て、DA変換器54によってDA変換される。同様に、
Pr信号およびPb信号は、第1再生処理回路42から
出力され、AD変換器47によってAD変換され、Pr
メモリ52およびPbメモリ53にそれぞれ格納され
る。Pr信号およびPb信号は、基準クロック信号に基
づいてPrメモリ52およびPbメモリ53から出力さ
れ、メモリコントロール回路46の作用により、それぞ
れDA変換器55、56に入力されてDA変換される。
【0067】これに対し、ノーマル記録時、第1再生処
理回路42から出力され同期信号を含んだY信号が、A
D変換器47によってAD変換され、2つの同期信号間
に記録されたY信号がメモリコントロール回路46の制
御によってYメモリ51に格納される。Yメモリ51に
格納されたY信号は、同期信号発生回路48から出力さ
れる同期信号(基準クロック信号)に基づいて、DA変
換器54によってDA変換される。一方、Pr信号およ
びPb信号は第2再生処理回路75から出力され、それ
ぞれAD変換器76、77によってAD変換される。そ
して、これらのPr信号およびPb信号は、スイッチ7
8、79を介して、Prメモリ52およびPbメモリ5
3にそれぞれ格納される。またPr信号およびPb信号
は、基準クロック信号に基づいてPrメモリ52および
Pbメモリ53から出力され、メモリコントロール回路
46の作用により、それぞれDA変換器55、56に入
力されてDA変換される。なお、上述した同期信号発生
回路48は、システムコントロール回路10により制御
され、ノーマル記録とノーマル記録以外とのそれぞれに
対応して発生する同期信号を切り換える。
【0068】Yメモリ51からY信号を読み出す時に用
いられる基準クロック信号は、Y信号のメモリへの記録
時に用いられる基準クロック信号と比較して、例えば4
倍の周波数を有している。したがって、Y信号はYメモ
リ51から高速で読み出されることとなり、これにより
時間軸圧縮される。一方、Prメモリ52およびPbメ
モリ53からPr信号およびPb信号を読み出す時に用
いられる基準クロック信号は、Pr信号およびPb信号
のメモリへの記録時に用いられる基準クロック信号と比
較して、例えば2倍の周波数を有している。したがっ
て、Pr信号およびPb信号は、Prメモリ52および
Pbメモリ53から高速で読み出されることとなり、こ
れにより時間軸圧縮される。
【0069】ブランキングシンクミックス回路61、6
2、63は、Y信号、Pr信号およびPb信号のそれぞ
れの前方の所定部分を0レベルの信号に定めるととも
に、同期信号を重合させるために設けられる。このブラ
ンキングシンクミックス回路61、62、63により、
HDTV等の各方式に合致した、きれいな同期信号がこ
れらの信号の前に付加される。そしてブランキングシン
クミックス回路61、62、63から出力されるY信
号、Pr信号およびPb信号は、例えばHDTV方式
(例えばハイビジョンテレビ方式)に沿ったテレビジョ
ン信号であり、図示しないディスプレイ装置へ直接入力
される。
【0070】同期信号発生回路48とブランキングシン
クミックス回路62、63との間には、スイッチ80が
設けられている。このスイッチ80は、システムコント
ロール回路10によって切り換え制御され、ノーマル記
録以外の時閉成し、ノーマル記録時開放する。すなわ
ち、ノーマル記録時、Pr信号およびPb信号には同期
信号は付加されない。
【0071】磁気ディスクDに格納されているIDコー
ドは、ID再生処理回路44においてDPSK復調等の
処理を施され、システムコントロール回路10によって
解読される。これにより、システムコントロール回路1
0は記録モード等の情報を認識し、所定の画像を再生す
る。
【0072】図19は、磁気ディスクDに記録された画
像信号等を再生するプログラムのフローチャートを示
す。
【0073】ステップ401では、その時磁気ヘッド1
1が位置しているトラックが再生され、このトラックに
記録されているIDコードが解読される。すなわち、記
録モード、フィールド/フレーム2、トラッキング方
向、先頭トラック番号、次トラック番号および構成画面
番号等の種々の情報が解読される。ステップ402で
は、記録モードが「00」であるか否かが判断される。
記録モードが「00」の時、ステップ403において、
通常のモードで画像信号が再生され、このプログラムは
終了する。これに対し、記録モードが「00」ではない
時、ステップ404以下において分割画像の再生が行わ
れる。
【0074】ステップ404では、先頭トラック番号の
情報、すなわち、そのトラックに記録されている画像信
号と同じ画面を構成する他のトラックのうち、先頭の構
成画面が記録された絶対トラック番号に従って、先頭ト
ラックに磁気ヘッド11がトラッキングされる。次いで
ステップ405では、トラッキング方向の情報に従っ
て、磁気ヘッド11がトラッキングされ、記録モードに
応じた所定のトラックが再生されて、各トラックの画像
信号がメモリ51〜53の所定の領域に格納される。ス
テップ406では、メモリ51〜53に格納されている
画像信号が読み出され、ディスプレイ装置等のモニタに
出力される。
【0075】したがって本実施例によれば、図2に示す
ような高精細信号記録モードによって画像信号が記録さ
れたトラックと、標準信号標準記録モード(ノーマル記
録)によって画像信号が記録されたトラックとが1つの
磁気ディスクDに混在していても、IDコードの記録モ
ードを識別することにより、適切な再生を行うことがで
きる。
【0076】また、高精細信号記録モードによって記録
されたトラックのIDコードのフィールド/フレーム情
報格納領域には、フィールド記録モードを示す情報が格
納されている。したがって、例えば高精細信号記録モー
ドのトラックとノーマル記録のトラックとが混在してい
る磁気ディスクDを、通常のスチルビデオ装置、すなわ
ち分割画面を再生できるように構成されていないスチル
ビデオ装置で再生すると、高精細信号記録モードによっ
て記録されたトラックについては、ひとつのトラックの
みが再生されるため、例えば左上の画面だけが白黒で表
示され、またノーマル記録によって記録されたトラック
については1画面が表示されることとなる。すなわち、
高精細信号記録モードによって記録されたトラックの場
合、フリッカーのない画面が表示され、トラックに記録
された画面の内容が識別可能となる。
【0077】なお、上記実施例は磁気ディスクDに画像
信号等を記録するように構成されていたが、記録媒体は
磁気ディスクに限定されない。
【0078】また本発明は、1画面を複数の画面に分割
して記録する構成に限定されるものではなく、1画面の
画像信号を多数のトラックの記録する構成にも適用する
ことができる。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像信号
を複数に分割して記録したトラックと画像信号を分割し
ないで記録したトラックとが1つの記録媒体に混在して
いても、適切な再生を行って所定の画面を出力すること
ができ、しかも、画像信号を複数に分割して記録したト
ラックを有する記録媒体を、このようなトラックの再生
に対処していないスチルビデオ装置によって再生した場
合であっても、所定の画面を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装置
の記録系のブロック図である。
【図2】メモリおよび磁気ディスクに格納された画像信
号の記録態様の1例を模式的に示す図である。
【図3】スチルビデオ装置へ入力されるY信号と磁気デ
ィスクに格納される画像信号との関係の1例を示す図で
ある。
【図4】スチルビデオ装置へ入力されるPr信号と磁気
ディスクに格納される画像信号との関係の1例を示す図
である。
【図5】Y信号をメモリに格納し、時間軸伸長させて磁
気ディスクに記録するプログラムを示すフローチャート
である。
【図6】Pr信号をメモリに格納し、時間軸伸長させて
磁気ディスクに記録するプログラムを示すフローチャー
トである。
【図7】Pb信号をメモリに格納し、時間軸伸長させて
磁気ディスクに記録するプログラムを示すフローチャー
トである。
【図8】IDコードを記録するための磁気ディスクのト
ラック領域を示す図である。
【図9】記録モードに関する情報の信号を示す図であ
る。
【図10】標準信号標準記録モードにおける、メモリに
格納された画像信号の記録態様を模式的に示す図であ
る。
【図11】標準信号高精細記録モードにおける、メモリ
に格納された画像信号の記録態様を模式的に示す図であ
る。
【図12】フィールド/フレーム2に関する情報の信号
を示す図である。
【図13】トラッキング方向に関する情報の信号を示す
図である。
【図14】先頭トラック番号に関する情報の信号を示す
図である。
【図15】次トラック番号に関する情報の信号を示す図
である。
【図16】構成画面番号に関する情報の信号を示す図で
ある。
【図17】画像信号を記録するプログラムのフローチャ
ートである。
【図18】本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装
置の再生系のブロック図である。
【図19】磁気ディスクに記録された画像信号を再生す
るプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
D 磁気ディスク(記録媒体)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の各トラックのIDコードの所
    定領域に、画像信号がフィールド記録モードおよびフレ
    ーム記録モードのいずれによって記録されているかを示
    す情報を格納するフィールド/フレーム情報格納手段
    と、前記IDコードのユーザーズエリアに、1画面に対
    応する画像信号が複数のトラックにわたって記録されて
    いるか否かを示す情報を格納する識別情報格納手段とを
    備え、前記識別情報格納手段が、1画面に対応する画像
    信号が複数のトラックにわたって記録されていることを
    示す情報を格納する時、前記フィールド/フレーム情報
    格納手段は、フィールド記録モードを示す情報を格納す
    ることを特徴とするスチルビデオ装置。
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