JP3108698B2 - スチルビデオ装置 - Google Patents

スチルビデオ装置

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JP3108698B2
JP3108698B2 JP03268104A JP26810491A JP3108698B2 JP 3108698 B2 JP3108698 B2 JP 3108698B2 JP 03268104 A JP03268104 A JP 03268104A JP 26810491 A JP26810491 A JP 26810491A JP 3108698 B2 JP3108698 B2 JP 3108698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号を磁気ディス
ク等の記録媒体に記録するスチルビデオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来スチルビデオ装置は、入力される画
像信号をFM変調し、記録するように構成されており、
磁気ディスクのトラックに記録される信号の帯域は決め
られている。またこの帯域の広さは、ディスク装置の構
造上の理由によって制限があり、無制限に大きくするこ
とはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため従来のスチル
ビデオ装置においては、高画質すなわち広帯域の画像信
号をスチルビデオ装置に入力しても、画像の解像度には
限界があり、特にこの画像をプリントアウトした場合に
画質の低下が著しいという問題がある。本発明は、磁気
ディスク等の記録媒体に記録される画像信号の帯域を変
更することなく、高画質の画像を得ることができるスチ
ルビデオ装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスチルビデ
オ装置は、第1および第2フィールドから構成された
つの画面に対応する画像信号を複数の画面領域に分割し
てメモリに格納する画像信号格納手段と、画像信号を記
録可能な複数のトラックを有し、1つのトラックには1
つの画面領域に対応した第1または第2フィールドの画
像信号が記録される、回転体である記録媒体と、上記画
像信号をメモリから読み出して時間軸伸長し、記録媒体
複数のトラックに記録する画像信号記録手段とを備
、1つの画面領域に対応した第1および第2フィール
ドの画像信号は隣接するトラックに記録されることを特
徴としている。
【0005】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装置の記
録系のブロック図である。
【0006】システムコントロール回路10はマイクロ
コンピュータであり、本スチルビデオ装置の全体の制御
を行う。ディスク装置は、磁気ヘッド11と、磁気ディ
スクDを回転駆動するためのスピンドルモータ12とを
有する。磁気ヘッド11は、システムコントロール回路
10によってトラッキング制御され、磁気ディスクDの
径方向に沿って変位する。スピンドルモータ12は、シ
ステムコントロール回路10によって駆動制御され、例
えば3600rpmの回転数で磁気ディスクDを回転さ
せる。磁気ディスクDが回転している間、磁気ヘッド1
1は磁気ディスクDの所定のトラックに位置し、このト
ラックに画像信号およびIDコードを記録する。記録ア
ンプ13はシステムコントロール回路10によって制御
され、画像信号等を磁気ヘッド11に出力する。なお、
磁気ディスクDは52本のトラックを有し、最外周のト
ラックから内周側に数えて50本のトラックに画像信号
等の信号が記録される。
【0007】システムコントロール回路10に接続され
た操作部14は、本スチルビデオ装置を操作するために
設けられる。なお、磁気ディスクDに記録される画像に
関するIDコード、すなわち記録モード、撮影日および
後述する画面分割方式等のデータも、この操作部14を
介して入力される。
【0008】スチルビデオカメラ(図示せず)あるいは
外部入力端子(図示せず)によって得られた高画質の画
像信号は、輝度信号(Y+S)および色差信号(R−
Y、B−Y)として、本スチルビデオ装置に入力され
る。なお図中、輝度信号および色差信号に付された符号
(H)は、高画質を意味する。輝度信号(Y+S)に含
まれる水平同期信号Sは、同期信号分離回路21によっ
て輝度信号(Y+S)から分離され、メモリコントロー
ル回路22およびシステムコントロール回路10に送ら
れる。メモリコントロール回路22は、水平同期信号S
に基づいて、AD変換器23、24、25、Yメモリ2
6、R−Yメモリ27およびB−Yメモリ28を制御す
る。またメモリコントロール回路22は、後述する同期
信号発生回路34からの同期信号に基づいて、DA変換
器31、32、33、Yメモリ26、R−Yメモリ27
およびB−Yメモリ28を制御する。
【0009】水平同期信号を含んだ輝度信号(Y+S)
はAD変換器23によってAD変換され、メモリコント
ロール回路22の制御によって、2つの水平同期信号間
に記録された輝度信号YがYメモリ26に格納される。
同様に、色差信号(R−Y)はAD変換器24によって
AD変換され、R−Yメモリ27に格納される。また色
差信号(B−Y)はAD変換器25によってAD変換さ
れ、B−Yメモリ28に格納される。
【0010】Yメモリ26、R−Yメモリ27およびB
−Yメモリ28に格納された輝度信号Y、色差信号(R
−Y、B−Y)は、同期信号発生回路34から出力され
る同期信号(基準クロック信号)に基づいて、それぞれ
DA変換器31、32、33によってDA変換される。
この時、基準クロック信号は、メモリ26、27、28
に画像信号を記録するために用いられる基準クロック信
号と比較して、例えば半分の周波数を有している。した
がって、画像信号は各メモリ26、27、28から比較
的遅い速さで読み出されることとなり、これにより時間
軸伸長される。さて、DA変換された輝度信号Yは、Y
記録処理回路35に入力され、FM変調等の処理を施さ
れる。DA変換された2つの色差信号(R−Y、B−
Y)も同様に、C記録処理回路36に入力され、FM変
調等の処理を施される。
【0011】操作部14およびシステムコントロール回
路10を介して入力されるIDコードは、ID記録処理
回路37においてDPSK変調等の処理を施される。
【0012】DPSK変調されたIDコード、FM変調
された輝度信号および色差信号は、加算器38によって
重合され、記録アンプ13によって増幅されて磁気ヘッ
ド11に送られる。そして、このIDコード、輝度信号
および色差信号は、磁気ヘッド11によって磁気ディス
クDの所定のトラックに記録される。このようにして磁
気ディスクDに記録された信号は、上述したように、本
スチルビデオ装置に入力された信号に比して時間軸伸長
されている。このように時間軸伸長して画像信号を磁気
ディスクDに記録するため、次に述べるように、入力画
像は分割されてメモリ26、27、28に格納される。
【0013】図2は、Yメモリ26、R−Yメモリ27
およびB−Yメモリ28における画像信号の記録態様の
1例を模式的に示す。なお図中、走査線の数、および画
面における走査線の始まる位置等は、正確ではない。さ
て図2は、画像信号をフレーム記録モードによって記録
し、また入力画像の走査線数およびライン周波数がスチ
ルビデオフォーマットと同じである場合を示す。(ただ
し、帯域は従来のスチルビデオで定められている帯域の
2倍となっている。)すなわち1画面は、第1フィール
ドと第2フィールドによって構成されており、図中、実
線により示す走査線A1〜A4は第1フィールドを示
し、破線の走査線B1〜B4は第2フィールドを示す。
画面は、垂直方向に延びる中心線Cによって2分割され
ている。
【0014】第1フィールドの左側の画面に対応する画
像信号は、メモリの第1領域に格納される。また第1フ
ィールドの右側の画面に対応する画像信号は、メモリの
第3領域に格納される。一方、第2フィールドの左側の
画面に対応する画像信号は、メモリの第2領域に格納さ
れ、第2フィールドの右側の画面に対応する画像信号
は、メモリの第4領域に格納される。第1〜第4領域に
格納された画像信号は、磁気ディスクDの第1〜第4ト
ラックにそれぞれ記録される。
【0015】図3は、本スチルビデオ装置への入力画像
信号と磁気ディスクDに格納される画像信号との関係を
示す。この図と図2を参照して、入力画像信号と、メモ
リ26、27、28に格納される画像信号と、磁気ディ
スクDに記録される画像信号との関係を説明する。
【0016】上述したように本実施例では、画像信号は
フレーム記録モードにより記録され、したがって1つの
画面に関し、第1および第2フィールドの画像信号が入
力される。1つのフィールドを構成する画像信号は多数
の水平走査線Hから成り、1本の水平走査線Hに対応す
る画像信号は、図3に示すように2つの水平同期信号S
によって挟まれている。
【0017】第1フィールドにおいて、図3の最も左側
に位置する水平走査線Hは、画像信号A1、A2から成
り、左から2番目に位置する水平走査線Hは、画像信号
A3、A4から成る。画像信号A1、A3は、画面の左
半分に対応し、メモリ上では図2に示すように第1領域
に格納される。また画像信号A2、A4は、画面の右半
分に対応し、メモリ上では図2に示すように第3領域に
格納される。すなわち、1本の水平走査線Hに着目する
と、画面の左半分に対応する部分はメモリの第1領域に
格納され、画面の右半分に対応する部分はメモリの第3
領域に格納される。第2フィールドについても同様に、
画面の左半分に対応する画像信号B1、B3は、メモリ
上では第2領域に格納され、また画面の右半分に対応す
る画像信号B2、B4は、メモリ上では第4領域に格納
される。
【0018】メモリの第1〜第4領域に格納された画像
信号は、それぞれ磁気ディスクDの第1〜第4トラック
に記録される。したがって、第1トラックには、第1フ
ィールドの水平走査線のうち画面の左半分に対応するも
のが記録され、また第2トラックには、第2フィールド
の水平走査線のうち画面の左半分に対応するものが記録
される。すなわち、第1および第2トラックを再生する
と画面の左半分の画像が、また第3および第4トラック
を再生すると画面の右半分の画像が、再生されることに
なる。またこのような対応関係で画像信号が記録された
磁気ディスクは、従来装置においても、フレーム再生モ
ードで再生することにより、高品位の映像を部分的にで
はあるが再生することが可能となる。
【0019】本スチルビデオ装置へ入力される画像信号
の帯域はfであり、メモリ26、27、28には、画
像信号はこの帯域fで格納される。画像信号はメモリ
26、27、28から読み出される時、2倍だけ時間軸
伸長される。すなわち、磁気ディスクDに記録される画
像信号の帯域はf/2となる。磁気ディスクDに記録
される帯域は、ディスク装置の構造上の理由によって決
まっており、それ以上に広帯域の画像信号を記録するこ
とはできない。しかし本実施例では、画像信号を画面に
関して分割してメモリ26、27、28に格納し、この
画像信号を時間軸伸長してメモリ26、27、28から
読み出し、磁気ディスクDに所定の帯域で格納すること
ができる。したがって、入力画像信号の帯域が磁気ディ
スクDに記録される画像信号の帯域よりも広くても、入
力画像信号の内容をそのまま磁気ディスクDに格納する
ことができ、高画質の画像信号が入力された場合でも、
その画質を維持しつつ画像信号を磁気ディスクDに記録
することができる。
【0020】図4は、1フレームの入力画像信号を4つ
のフィールドに分割してメモリに格納し、時間軸伸長さ
せて磁気ディスクDに記録するプログラムのフローチャ
ートを示す。入力画像信号をAD変換してメモリ26、
27、28に格納するためには、入力画像信号の帯域の
2倍以上の周波数で入力画像信号をサンプリングしなけ
ればならない。このためステップ101では、メモリク
ロックが入力画像信号の帯域fの2倍以上の周波数f
SHに設定される。このメモリクロックは、同期信号発
生回路34から出力される基準クロック信号に基づいて
生成される。ステップ102では、このメモリクロック
に基づいて、入力画像信号がAD変換されメモリ26、
27、28に書き込まれる。
【0021】次いでステップ103では、メモリクロッ
クが、入力画像信号のサンプリング周波数fSHの1/
2の周波数fSLに設定される。ステップ104〜10
8では、この周波数fSLによって、メモリ26、2
7、28の画像信号がDA変換されて磁気ディスクDに
記録される。すなわち画像信号は、入力画像信号に対し
2倍だけ時間軸伸長されて、磁気ディスクDに格納され
ることとなる。
【0022】ステップ104では、カウンタNが「1」
にセットされる。ステップ105では、磁気ヘッド11
が第N番のトラックヘトラッキングされる。そしてステ
ップ106では、メモリ26、27、28の第N領域の
画像信号が、周波数fSLのタイミングで読み出され、
磁気ディスクDに記録される。ステップ107ではカウ
ンタNが1だけインクリメントされ、ステップ108で
はカウンタNが「4」以下か否かが判別される。カウン
タNが「4」以下である場合、メモリ上の全ての領域の
画像信号の読み出しが終了していないため、ステップ1
05以下が再び実行される。これに対し、カウンタNが
「4」を越えている場合、メモリ上の全ての領域の画像
信号の読み出しが終了しており、このプログラムは終了
する。
【0023】図5は、メモリ26、27および28にお
ける画像信号の記録態様の他の例を模式的に示す。この
図は、画像信号をフレーム記録モードによって記録し、
また入力画像の走査線数およびライン周波数が、スチル
ビデオフォーマットとは異なりHDTV(高精細度テレ
ビ)例えばハイビジョン等に従って定められている場合
を示す。すなわち1画面は第1フィールドと第2フィー
ルドによって構成されており、図中、実線により示す走
査線は第1フィールドを示し、破線の走査線は第2フィ
ールドを示す。画面は、垂直方向に延びる中心線Eと水
平方向に延びる中心線Fとによって4分割されている。
【0024】第1フィールドの左上の画面に対応する画
像信号は、メモリの第1領域に格納され、左下の画面に
対応する画像信号は、メモリの第3領域に格納される。
また第1フィールドの右上の画面に対応する画像信号
は、メモリの第5領域に格納され、右下の画面に対応す
る画像信号は、メモリの第7領域に格納される。一方、
第2フィールドの左上の画面に対応する画像信号は、メ
モリの第2領域に格納され、左下の画面に対応する画像
信号は、メモリの第4領域に格納される。また第2フィ
ールドの右上の画面に対応する画像信号は、メモリの第
6領域に格納され、右下の画面に対応する画像信号は、
メモリの第8領域に格納される。第1〜第8領域に格納
された画像信号は、磁気ディスクDの第1〜第8トラッ
クにそれぞれ記録される。このような対応関係で画像信
号が記録された磁気ディスクは、従来装置でフレーム再
生することにより、部分的にではあるが高品位の映像を
再生することができる。
【0025】図6は、本スチルビデオ装置への入力画像
信号と磁気ディスクDに格納される画像信号との関係を
示す。入力画像信号の水平走査線Hは、画像信号G1、
G2から成り、画像信号G1は画面の左半分に対応し、
画像信号G2は、画面の右半分に対応する。これらの画
像信号G1、G2は磁気ディスクDにおいて異なるトラ
ックに記録され、例えば第1フィールドの上側の画面に
対応する画像信号は、第1トラックと第5トラックに記
録される。また、本スチルビデオ装置へ入力される画像
信号の帯域はfであるが、メモリ26、27、28か
ら読み出される時、画像信号は4倍だけ時間軸伸長され
る。したがって、磁気ディスクDに記録される画像信号
の帯域はf/4となる。
【0026】このように本実施例は、1画面の画像信号
を8つの領域に分割して格納するとともに、時間軸に対
して4倍伸長してメモリ26、27、28から読み出す
ように構成されている。したがって、入力画像信号がH
DTV方式に従って作成されたものであっても、入力画
像信号の内容をそのまま磁気ディスクDに格納すること
ができ、したがって高画質を維持しつつ画像信号を磁気
ディスクDに記録することができる。
【0027】図7は、1フレームの入力画像信号を8つ
のフィールドに分割してメモリに格納し、時間軸伸長さ
せて磁気ディスクDに記録するプログラムのフローチャ
ートを示す。このフローチャートは図4のフローチャー
トと基本的に同じであり、各ステップは相互に対応して
いる。図7において、図4に対応するステップには、図
4のステップの数字に「10」が加算されて示されてい
る。処理内容の異なるステップについてのみ説明する
と、ステップ113においては、メモリクロックが入力
画像信号のサンプリング周波数fSHの1/4の周波数
SLに設定される。これは、メモリ26、27、28
に格納された画像信号を、4倍に時間軸伸長させて磁気
ディスクDに記録するためである。また、ステップ11
8ではカウンタNが「8」以下か否かが判別される。こ
れは、メモリの8つの領域に画像信号が格納されている
からである。
【0028】図8は、メモリ26、27および28にお
ける画像信号の記録態様のさらに他の例を模式的に示
す。この図は、図2と比較すると、各領域に格納される
画像信号が異なる。すなわち、第1フィールドの上半分
の画面に対応する画像信号は、メモリの第1領域に格納
され、下半分の画面に対応する画像信号は、メモリの第
2領域に格納される。また第2フィールドの上半分の画
面に対応する画像信号は、メモリの第3領域に格納さ
れ、下半分の画面に対応する画像信号は、メモリの第4
領域に格納される。
【0029】図9は、図8の例における、スチルビデオ
装置への入力画像信号と磁気ディスクDに格納される画
像信号との関係を示す。入力画像信号の水平走査線H
は、画像信号J1、J2から成り、画像信号J1は画面
の左半分に対応し、画像信号J2は、画面の右半分に対
応する。これらの画像信号J1、J2は磁気ディスクD
において同じトラックに記録される。また、本スチルビ
デオ装置へ入力される画像信号の帯域はfであるが、
メモリ26、27、28から読み出される時、画像信号
は2倍だけ時間軸伸長され、磁気ディスクDに記録され
る画像信号の帯域はf/2となる。
【0030】図8および図9に示す例の場合、磁気ディ
スクDに記録された画像信号を従来の再生装置によって
例えば第1領域を記録したトラックと第2領域を記録し
たトラックとをフレーム再生すると、画面の上半分の水
平走査線と下半分の画像の水平走査線とが交互に現れる
とともに、左右の画面が走査線毎に異なり、正常な画像
は得られない。正常な画像を得るには、所定の水平走査
線の順になるように、メモリからの画像信号の読み出し
方法を設定する必要がある。
【0031】以上の実施例において、1画面のために複
数のトラックが用いられるので、磁気ディスクDへの画
像信号の記録のために複数の磁気ヘッドを用いると、磁
気ヘッドのトラック移動の回数を減らすことができ、画
像信号の記録作業の効率を向上させることが可能とな
る。
【0032】図10〜図13は、本スチルビデオ装置に
入力される画像信号を、サブサンプリング(間引き)し
て磁気ディスクDに記録する例を示す。なお、この例に
おいて、入力画像信号はフレーム記録モードによって記
録され、また入力画像の走査線数およびライン周波数
は、HDTV等に従って定められている。
【0033】図10はサブサンプリングと補間の関係を
示す図である。この図において入力画像信号の帯域はf
H であり、この画像信号はサブサンプリングにより半分
の画素を間引かれて、メモリ26、27、28に格納さ
れる。一方、この画像信号の再生に際し、画像信号は公
知の手法によって補間され、これにより、間引かれた画
像信号が実質的に再現され、入力画像と同等の画質の画
像が得られる。
【0034】図10において、第1フィールドの画素に
ついては、画面の最左端部の画素がサンプリングされる
とともに、次の画素が間引かれ、以下同様にして、画素
は1つおきにサンプリングされる。これに対し、第2フ
ィールドの画素については、画面の最左端部の画素が間
引かれるとともに、次の画素がサンプリングされ、以下
同様にして、画素は1つおきにサンプリングされる。こ
のようにして、入力画像信号の画素は、画面に対して均
一に間引かれることとなる。
【0035】図11は、入力画像信号と、メモリ上に記
録される画像信号と、磁気ディスク1に記録される画像
信号との関係を示すものである。この図において、入力
画像信号Kの帯域はfであるが、メモリに格納される
画像信号はサブサンプリングされ、これにより画像信号
の帯域はf/2となる。第1フィールドおよび第2フ
ィールドの画像信号は、メモリ26、27、28の第1
〜第4領域に分割されて格納される。すなわち、第1フ
ィールドの上側の画面に対応する画像信号はメモリの第
1領域に格納され、第1フィールドの下側の画面に対応
する画像信号はメモリの第3領域に格納される。また、
第2フィールドの上側の画面に対応する画像信号はメモ
リの第2領域に格納され、第2フィールドの下側の画面
に対応する画像信号はメモリの第4領域に格納される。
第1〜第4領域に格納された画像信号は、磁気ディスク
Dの第1〜第4トラックにそれぞれ記録される。
【0036】メモリに格納された画像信号は、磁気ディ
スクDへの記録時、2倍だけ時間軸伸長され、これによ
り画像信号の帯域はf/4となる。したがって、HD
TV方式に従った入力画像信号であっても、高画質を保
ったまま、スチルビデオ装置によって磁気ディスクDに
書き込まれる。
【0037】図12は、入力画像信号を図11に示すよ
うに、2分割してメモリに格納するとともにサブサンプ
リングして磁気ディスクDに記録するプログラムのフロ
ーチャートを示す。ステップ201では、メモリクロッ
クが入力画像信号の帯域fと略同じ周波数f’SH
設定される。このメモリクロックは、入力画像の水平ラ
イン周波数の整数倍に等しく、同期信号発生回路34か
ら出力される基準クロック信号に基づいて生成される。
このようにメモリクロックの周波数を入力画像の水平ラ
イン周波数の整数倍に設定するのは、画面の左端におい
てクロック信号が立ち上がるようにするためであり、こ
れにより、後述するように第1フィールドに関しては、
画面の左端から数えて奇数番目の画素がサンプリングさ
れることとなる。ステップ202では、このメモリクロ
ックに基づいて、入力画像の第1フィールドがAD変換
されメモリ26、27、28に書き込まれる。
【0038】ステップ203では、メモリクロックが反
転される。メモリクロックは、立ち上がっている時間と
立ち下がっている時間とが等しく、したがってステップ
203により、ステップ201で設定されるメモリクロ
ックに対して半周期ずれたクロック信号が生成されるこ
ととなる。ステップ204では、ステップ203で設定
されたメモリクロックに基づいて、入力画像の第2フィ
ールドがAD変換されメモリ26、27、28に書き込
まれる。
【0039】ステップ202、204におけるメモリへ
の画像信号の書き込み動作を図13を用いて説明する。
画像信号の画素のサンプリングは、クロック信号の立ち
上がりによって行われるようになっている。したがって
符号Lで示すように、第1フィールドにおいては、図の
左端から数えて奇数番目の画素がサンプリングされ、第
2フィールドにおいては、図の左端から数えて偶数番目
の画素がサンプリングされる。このようにしてサンプリ
ングされた第1フィールドの画素はメモリの第1領域お
よび第3領域に格納され、また第2フィールドの画素は
メモリの第2領域および第4領域に格納される。
【0040】ステップ205では、周波数f’SLに設
定される。この周波数f’SLは、入力画像信号をメモ
リに書き込むためのクロック信号の周波数f’SHの2
分の1であり、またスチルビデオのライン周波数の整数
倍である。このようにメモリクロックの周波数をスチル
ビデオのライン周波数の整数倍に設定するのは、磁気デ
ィスクにおいて、同期信号と画像信号の相対位置を正確
に定めるためである。
【0041】ステップ206では、カウンタNが「1」
にセットされる。ステップ207では、磁気ヘッド11
が第N番のトラックへトラッキングされる。そしてステ
ップ207では、メモリ26、27、28の第N領域の
画像信号が、周波数f’SLのタイミングで読み出さ
れ、磁気ディスクDに記録される(図13参照)。ステ
ップ208ではカウンタNが1だけインクリメントさ
れ、ステップ209ではカウンタNが「4」以下か否か
が判別される。カウンタNが「4」以下である場合、メ
モリ上の全ての領域の画像信号の読み出しが終了してい
ないため、ステップ207以下が再び実行される。これ
に対し、カウンタNが「4」を越えている場合、メモリ
上の全ての領域の画像信号の読み出しが終了しており、
このプログラムは終了する。
【0042】次に、サブサンプリングにより磁気ディス
クに記録された画像信号を磁気ディスクから読み込む時
の作用を、図13を参照して説明する。上述したよう
に、磁気ディスクからの読み込み時、画像信号は補間さ
れる。この補間により得られる画素は、サンプリング時
に間引かれた画素(符号Lで示す画像信号において、破
線により囲まれた符号Aの画素)に対応する。したがっ
て、この画素(A)の周囲に位置する画素(符号33、
35、24、44により示される画素)の値を加算平均
することにより、この画素(A)の値が得られる。さ
て、画素(A)の左右に位置する画素(33、35)は
同じ水平走査線上の画素であるが、画素(A)の上下に
位置する画素(24、44)はそれぞれ上下に位置する
水平走査線上の画素である。すなわち、画素(24、4
4)は画素(33、35)とは異なるフィールドに含ま
れる。このように、間引かれた画素は補間によって復元
されるため、磁気ディスクに記録された画像信号を再生
すると、入力画像信号と実質的に同等の解像度で画像が
得られる。
【0043】磁気ディスクには、画像信号の他、画像信
号に関するIDコード、すなわち記録モード、撮影日お
よび後述する画面分割方式等のデータが格納される。図
14は、このIDコードを記録するための磁気ディスク
のトラック領域を示す。このにおいて「H」は水平走
査期間を示す。このIDコードの構成自体は従来公知の
スチルビデオ装置において用いられるものと同じであ
り、ユーザーズエリアが設けられている。本実施例で
は、このユーザーズエリアを利用して、画面の分割、時
間軸伸長、画像信号の読み出しの処理等を自動的に行う
ために必要な情報を記録するようになっている。
【0044】図15はユーザーズエリアの概略の構成を
示す。この図に示すように、ユーザーズエリアにおい
て、画面分割方式を示すために2ビット、処理方式を示
すために2ビット、画面(メモリ)領域を示すために3
ビット、および画面識別のために5ビットが割り当てら
れている。これらについて、図16〜図19を参照して
詳述する。
【0045】図16は画面分割方式に関する情報を示
す。「分割なし」とは、画面を分割しないで画像信号を
磁気ディスクに記録する方法、すなわち従来のスチルビ
デオ装置と同じ記録方式を意味する。この「分割なし」
は2ビットを「00」にセットすることにより示され
る。「2分割」とは、画面を垂直方向に延びる直線によ
って2分割して画像信号を磁気ディスクに記録する方法
(図2)を意味する。この「2分割」は2ビットを「0
1」にセットすることにより示される。「4分割」と
は、画面を垂直方向に延びる直線と水平方向に延びる直
線とによって4分割して画像信号を磁気ディスクに記録
する方法(図5)を意味する。この「4分割」は2ビッ
トを「10」にセットすることにより示される。「H2
分割」とは、画面を水平方向に延びる直線によって2分
割して画像信号を磁気ディスクに記録する方法(図8)
を意味する。この「H2分割」は2ビットを「11」に
セットすることにより示される。
【0046】図17は処理方式すなわち入力画像信号の
磁気ディスクへの記録処理方式に関する情報を示す。
「ノーマル」とは、画像信号を時間軸伸長したりサブサ
ンプリングしないで磁気ディスクに記録する方法、すな
わち従来のスチルビデオ装置と同じ記録方式を意味す
る。この「ノーマル」は2ビットを「00」にセットす
ることにより示される。「サブサンプリング」は2ビッ
トを「01」にセットすることにより示される。「時間
軸伸長」は2ビットを「10」にセットすることにより
示される。「サブサンプリングと時間軸伸長の併用」は
2ビットを「11」にセットすることにより示される。
【0047】図18は画面(メモリ)領域に関する情報
を示す。この画面領域の情報は、そのIDコードが記録
されているトラックに格納された画像信号が、分割され
た画面のどの領域に属するかを示すものである。例えば
図5に示すように1画面を4分割し、フレームモードで
画像信号を磁気ディスクに記録した場合、「第1領域」
〜「第8領域」は、3ビットをそれぞれ「001」、
「010」、「011」、「100」、「101」、
「110」、「111」、「000」にセットすること
により示される。画面を4分割あるいは2分割した場合
には、それぞれ「第1領域」〜「第4領域」あるいは
「第1領域」〜「第2領域」の情報のみが使用される。
【0048】図19は画面識別に関する情報を示す。こ
の画面識別の情報は、そのIDコードが記録されている
トラックに格納された画像信号がどの画面に対応するか
を示すものである。例えば図5に示すように1画面を4
分割し、フレームモードで画像信号を磁気ディスクに記
録した場合、画面領域は8つ存在する。すなわちこの場
合、「第1画面」を示す5ビットの情報「00001」
が記録されているトラックは全部で8つ存在する。本実
施例では、画面識別の情報は最大32種類まで記録でき
るように設定されている。
【0049】このような画面分割方式、処理方式、画面
(メモリ)領域および画面識別等の情報は、ID記録処
理回路37(図1)によってDPSK変調されて磁気デ
ィスクDに記録される。またこれらの情報は、後述する
ように、DPSK復調されて磁気ディスクから読み出さ
れ、解読されて画像の再生のために使用される。
【0050】図20はスチルビデオ装置の再生系のブロ
ック図である。システムコントロール回路10、磁気ヘ
ッド11、スピンドルモータ12および操作部14は図
1に示す記録系にも含まれるものであり、すなわちこれ
らは記録系と再生系を兼ねている。
【0051】磁気ヘッド11は磁気ディスクDの所定の
トラックに位置し、このトラックに記録されたIDコー
ドおよび画像信号を再生する。再生アンプ41は、磁気
ディスクDに記録された画像信号およびIDコードを読
み出し、Y再生処理回路42、C再生処理回路43、I
D再生処理回路44に出力する。Y再生処理回路42は
水平同期信号を含んだ輝度信号(Y+S)をFM復調し
て出力する。C再生処理回路43は、色差信号(R−
Y、B−Y)をFM復調して出力する。ID再生処理回
路44は、IDコードをDPSK復調して出力する。
【0052】輝度信号(Y+S)に含まれる水平同期信
号Sは、同期信号分離回路45によって輝度信号(Y+
S)から分離され、メモリコントロール回路46および
システムコントロール回路10に送られる。メモリコン
トロール回路46は、水平同期信号Sに基づいて、AD
変換器47、48、Yメモリ51およびCメモリ52を
制御する。またメモリコントロール回路46は、後述す
る同期信号発生回路53からの同期信号に基づいて、D
A変換器54、55、56、Yメモリ51およびCメモ
リ52を制御する。
【0053】水平同期信号を含んだ輝度信号(Y+S)
はAD変換器47によってAD変換され、メモリコント
ロール回路46の制御によって、2つの水平同期信号間
に記録された輝度信号YがYメモリ51に格納される。
Yメモリ51に格納された輝度信号Yは、同期信号発生
回路53から出力される同期信号(基準クロック信号)
に基づいて、DA変換器54によってDA変換される。
同様に、色差信号(R−Y、B−Y)はAD変換器48
によってAD変換されCメモリ52に格納される。色差
信号(R−Y、B−Y)は、基準クロック信号に基づい
てCメモリ52から交互に出力されるが、同じ水平走査
線の色差信号(R−Y、B−Y)は、メモリコントロー
ル回路46の作用により、同時化回路57から同時に出
力され、それぞれDA変換器55、56に入力されてD
A変換される。
【0054】基準クロック信号は、メモリ51、52に
画像信号を記録するために用いられる基準クロック信号
と比較して、例えば2倍の周波数を有している。したが
って、画像信号は各メモリ51、52から比較的高速で
読み出されることとなり、これにより時間軸圧縮され
る。
【0055】ブランキングシンクミックス回路61、6
2、63は、各輝度信号(Y+S)、2つの色差信号
(R−Y、B−Y)の前方の所定部分を0レベルの信号
に定めるとともに、同期信号を重合させるために設けら
れる。このブランキングシンクミックス回路61、6
2、63により、HDTV等の各方式に合致した、きれ
いな同期信号がこれらの信号の前に付加される。そして
ブランキングシンクミックス回路61、62、63から
の各信号(Y+S)、(R−Y)、(B−Y)は、例え
ばHDTV方式(例えばハイビジョンテレビ方式)に沿
ったテレビジョン信号であり、図示しないディスプレイ
装置へ直接入力される。
【0056】補間処理回路64は、図13を参照して説
明した補間処理を行う回路である。すなわち補間処理回
路64は、再現すべき画素の周囲に位置する画素の輝度
および色差から、補間によりその再現画素の輝度および
色差を計算する。
【0057】一方、磁気ディスクDに格納されているI
Dコードは、ID再生処理回路44においてDPSK復
調等の処理を施され、システムコントロール回路10に
よって解読される。これにより、システムコントロール
回路10は画面分割方式等の情報を認識し、分割された
各画面領域の画像信号から所定の画像を再生する。
【0058】図21および図22は、画像信号を画面に
関して分割するとともに、時間軸伸長あるいはサブサン
プリングして記録した磁気ディスクDを再生するプログ
ラムのフローチャートを示す。
【0059】ステップ301では、操作部14から再生
画面ナンバー、すなわち再生すべき画面の番号が入力さ
れる。この再生画面ナンバーは、図19に示す画面識別
における第1画面、第2画面・・・等の数字に対応す
る。ステップ302では、磁気ヘッド11が第1トラッ
クすなわち磁気ディスクDの最外周のトラックに位置せ
しめられ、ステップ303では、カウンタNが「1」に
セットされる。
【0060】ステップ304では、第1トラックのID
コードが解読される。ステップ305では、このIDコ
ードの内容に基づいて、このトラックがステップ301
において選択された所望の画像に対応するものであるか
否かが判別される。このトラックが所望の画像に対応し
ていない場合、ステップ306において磁気ヘッド11
が1トラックだけ内周側へ移動せしめられる。そして所
望の画像のトラックが見つかるまで、ステップ304、
305が繰り返し実行される。
【0061】所望の画像を格納したトラックが見つかる
と、ステップ305からステップ311へ移り、IDコ
ードの内容から、処理方式(図17参照)がノーマルか
否か、すなわち画面が分割されているか否かが判別され
る。処理方式がノーマルであり画面が分割されていない
場合、ステップ312において、メモリクロックが周波
数fSLに設定される。この周波数fSLは、入力画像
信号をメモリ26、27、28(図1)に書き込む時の
クロック信号の周波数fSHの4分の1であり、この書
き込み時の周波数fSHは、上述したように入力画像信
号の帯域fの2倍以上である。ステップ313では、
この周波数fSLのメモリクロックに基づいて、画像信
号がAD変換され、Yメモリ51およびCメモリ52に
書き込まれる。次いで、ステップ336では、このメモ
リ51、52に格納された画像信号が順次読み出され、
図示しないディスプレイ装置等によって表示される。
【0062】ステップ311において、処理方式がノー
マルでないと判断された場合、ステップ314において
処理方式(図17)がサブサンプリングのみか否かが判
別される。処理方式がサブサンプリングのみである場
合、ステップ315へ進み、メモリクロックが周波数
f’SLに設定される。この周波数f’SLは入力画像
信号の帯域fの略2分の1である(図12参照)。ス
テップ316では、この周波数f’SLのメモリクロッ
クに基づいて、画像信号がAD変換され、Yメモリ51
およびCメモリ52の所定領域に書き込まれる。この
時、奇数領域(第1および第3領域等)の画像信号はメ
モリ51、52の奇数列に書き込まれ、偶数領域(第2
および第4領域等)の画像信号はメモリ51、52の偶
数列に書き込まれる。この結果、メモリ51、52上の
画像信号の配列は図13の下に示されるように、奇数領
域の画素は左から奇数番目の列に格納され、偶数領域の
画素は左から偶数番目の列に格納される。
【0063】次いで、ステップ317では、カウンタN
が「4」に等しいか否かが判別される。本実施例では、
画像信号はフレーム記録モードにより磁気ディスクに記
録され、またサブサンプリングの場合は画面が2分割さ
れているため、図11に示されるように1つの画面に対
して4つのメモリ領域が使用される。したがって、カウ
ンタNが「4」に達していない場合、1つの画面の画像
信号のメモリ51、52への書き込みがまだ終了してい
ないので、ステップ318においてカウンタNが1つイ
ンクリメントされるとともに、ステップ306において
磁気ヘッド11が1トラックだけ内周側へ移動せしめら
れる。そして再びステップ304、305が実行され、
所望画像に関してステップ311、314、315、3
16が実行されて画像信号が所定のメモリ領域に書き込
まれる。
【0064】ステップ317においてカウンタNが
「4」に等しいと判断された場合、1つの画面の画像信
号のメモリ51、52への書き込みが終了しているの
で、ステップ334以下が実行されて画像がディスプレ
イ装置によって表示される。まず、ステップ334で
は、メモリ上における空画素すなわち間引かれている画
素が、これの周囲に位置する画素によって補間される
(図13参照)。ステップ335では、メモリクロック
が周波数fSHに設定される。この周波数fSHは入力
画像信号をサブサンプリングした周波数f’SHの2倍
の周波数すなわちfSH=2f’SHである。次いでス
テップ336において、メモリ51、52に格納された
画像信号が順次読み出され、ディスプレイ装置等に出力
される。
【0065】ステップ314において処理方式がサブサ
ンプリングのみではないと判断された場合、ステップ3
21が実行され、処理方式が時間軸伸長のみであるか否
かが判別される。処理方式が時間軸伸長のみである場
合、ステップ322へ進み、メモリクロックが周波数f
SLに設定される。この周波数fSLは、ステップ31
2において設定される周波数と同じである。ステップ3
23では、この周波数fSLのメモリクロックに基づい
て、メモリ51、52に書き込まれる。次いで、ステッ
プ324では、(画面の分割数)とカウンタNとの差が
「0」よりも大きいか否かが判別される。この分割数が
カウンタNよりも大きい時、まだ全ての画像信号がメモ
リ51、52に書き込まれていないため、次の画像信号
を磁気ディスクから読み出すための処理が行われる。す
なわち、ステップ318においてカウンタNが1つイン
クリメントされるとともに、ステップ306、304、
305、311、314、321、322、323が再
び実行され、上述したのと同様に、次の画像信号がメモ
リ51、52に書き込まれる。
【0066】ステップ324において分割数がカウンタ
Nよりも小さいと判断された場合、1つの画面の画像信
号のメモリ51、52への書き込みが終了しているの
で、ステップ335、336が実行され、画像がディス
プレイ装置によって表示される。
【0067】ステップ321において処理方式が時間軸
伸長のみではないと判断された場合、処理方式はサブサ
ンプリングと時間軸伸長の併用である(図17)。この
場合、ステップ331においてメモリクロックが周波数
f'SLに設定される。この周波数f'SLは入力画像信号の帯
域fH の略2分の1である(図12参照)。次いでステ
ップ332では、この周波数f'SLのメモリクロックに基
づいて、画像信号がAD変換され、Yメモリ51および
Cメモリ52の所定領域に書き込まれる。この時、ステ
ップ316と同様に、奇数領域の画像信号はメモリ5
1、52の奇数列に書き込まれ、偶数領域の画像信号は
メモリ51、52の偶数列に書き込まれる。ステップ3
33では、(画面の分割数)とカウンタNとの差が
「0」よりも大きいか否かが判別され、ステップ324
と同様な処理が実行される。すなわち、分割数がカウン
タNよりも大きい時、ステップ318、306、30
4、305、311、314、321、331、332
が実行され、次の画像信号がメモリ51、52に書き込
まれる。ステップ333において分割数がカウンタNよ
りも小さいと判断された場合、1つの画面の画像信号の
メモリ51、52への書き込みが終了しているので、ス
テップ334〜336が実行され、画像がディスプレイ
装置によって表示される。
【0068】上記実施例においては、IDコードのユー
ザーズエリアに記録されている画面分割、時間軸伸長、
画像信号の読み出しの処理等に関する情報に基づいて、
再生処理を行うものであるが、これらの設定を任意に変
更できる設定手段を設け、この設定手段により再生処理
を行うようにしてもよい。
【0069】以上のように上記実施例は、スチルビデオ
装置により、従来よりも高画質の画像を記録するととも
に再生することができる。また、従来のスチルビデオ装
置によって磁気ディスクに記録した画像信号を、上記実
施例のスチルビデオ装置によって再生すると、1画面の
複数の画像が出力され、いわゆるマルチ画像表示が得ら
れる。また本実施例による記録方式で記録された磁気デ
ィスクは、従来の他のビデオ装置により再生した場合で
も、高画質の画像を部分的ではあるが再現することがで
きる。
【0070】なお、上記実施例において画像信号はフレ
ーム記録モードであったが、本発明はフィールド記録モ
ードにも適用できることは言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ディ
スク等の記録媒体に記録される画像信号の帯域を変更す
ることなく、高画質の画像を得ることができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装置
の記録系のブロック図である。
【図2】メモリに格納された画像信号の記録態様の1例
を模式的に示す図である。
【図3】スチルビデオ装置への入力画像信号と磁気ディ
スクに格納される画像信号との関係の1例を示す図であ
る。
【図4】入力画像信号を4分割してメモリに格納し、時
間軸伸長させて磁気ディスクに記録するプログラムを示
すフローチャートである。
【図5】メモリに格納された画像信号の記録態様の他の
例を模式的に示す図である。
【図6】スチルビデオ装置への入力画像信号と磁気ディ
スクに格納される画像信号との関係の他の例を示す図で
ある。
【図7】入力画像信号を8分割してメモリに格納し、時
間軸伸長させて磁気ディスクに記録するプログラムを示
すフローチャートである。
【図8】メモリに格納された画像信号の記録態様のさら
に他の例を模式的に示す図である。
【図9】スチルビデオ装置への入力画像信号と磁気ディ
スクに格納される画像信号との関係のさらに他の例を示
す図である。
【図10】画像信号のサブサンプリングと補間の関係を
示す図である。
【図11】入力画像信号と、メモリ上に記録される画像
信号と、磁気ディスクに記録される画像信号との関係を
示す図である。
【図12】入力画像信号を2分割してメモリに格納し、
サブサンプリングして磁気ディスクに記録するプログラ
ムのフローチャートである。
【図13】入力画像信号をサブサンプリングして磁気デ
ィスクに記録するとともに、間引いた画素を補間により
生成する作用を示す図である。
【図14】IDコードを記録するための磁気ディスクの
トラック領域を示す図である。
【図15】IDコードのユーザーズエリアの概略の構成
を示す図である。
【図16】画面分割方式に関する情報の信号を示す図で
ある。
【図17】処理方式に関する情報の信号を示す図であ
る。
【図18】画面(メモリ)領域に関する情報の信号を示
す図である。
【図19】画面識別に関する情報の信号を示す図であ
る。
【図20】本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装
置の再生系のブロック図である。
【図21】磁気ディスクに記録された画像信号を再生す
るプログラムの前半部分のフローチャートである。
【図22】磁気ディスクに記録された画像信号を再生す
るプログラムの前半部分のフローチャートである。
【符号の説明】 26、51 Yメモリ 27 R−Yメモリ 28 B−Yメモリ 52 Cメモリ D 磁気ディスク(記録媒体)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2フィールドから構成され
    1つの画面に対応する画像信号を複数の画面領域に分
    割してメモリに格納する画像信号格納手段と、上記画像
    信号を記録可能な複数のトラックを有し、1つの上記ト
    ラックには1つの上記画面領域に対応した第1または第
    2フィールドの画像信号が記録される、回転体である記
    録媒体と、上記画像信号を上記メモリから読み出して
    間軸伸長し、上記記録媒体の複数の上記トラックに記録
    する画像信号記録手段とを備え、1つの画面領域に対応
    した第1および第2フィールドの画像信号は隣接する上
    記トラックに記録されることを特徴とするスチルビデオ
    装置。
  2. 【請求項2】 上記分割および時間軸伸長の処理に必要
    な情報が、上記記録媒体のIDコードを記録する部分に
    格納されることを特徴とする請求項1のスチルビデオ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記記録媒体のトラックに記録された画
    像信号のうち、1つまたは複数のトラックの画像信号を
    時間軸圧縮して読み出す画像信号再生手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1のスチルビデオ装置。
  4. 【請求項4】 上記読み出しの処理に必要な情報が、上
    記記録媒体のIDコードを記録する部分に格納されるこ
    とを特徴とする請求項3のスチルビデオ装置。
  5. 【請求項5】 上記画像信号記録手段が、画素を間引い
    て上記トラックに記録することを特徴とする請求項1の
    スチルビデオ装置。
  6. 【請求項6】 上記記録媒体のトラックに記録された画
    像信号のうち、1つまたは複数のトラックの画像信号を
    時間軸圧縮するとともに、間引かれた画素を補間により
    実質的に再現して読み出す画像信号再生手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項5のスチルビデオ装置。
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