JP2558474B2 - ダビング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はダビング装置に係り、特に、記録情報が付加
された映像信号をダビングするダビング装置に関する。

［従来の技術］ 第４図には、スチル画像の映像信号を記録・再生する
従来の磁気記録再生装置が示されており、この装置にこ
れと同一の装置を接続することにより一方から他方へダ
ビングが行えるようになっている。

すなわち、複数のスイッチからなる操作スイッチ10を
操作して再生モードにすると、システムコントローラ12
によりアナログスイッチ14がPB側に切り換えられ、磁気
ディスク16に記録された信号が磁気ヘッド18により読み
取られる。

磁気ディスク16には同心円状のトラックが定義されて
おり、各トラックには１フィールド画の映像信号及びこ
れに多重化された記録情報（IDコード）が記録されてい
る。

読み取られた信号は、再生アンプ20を介して記録情報
分離回路22へ供給され、映像信号と記録情報とに分離さ
れる。分離された記録情報は、DPSK（Differential Pha
se Shift Keying）復調回路26を介して出力端子28へ取
り出され、さらにデコーダ30を介してシステムコントロ
ーラ12へ供給され、この記録情報が表示器32に表示され
る。一方、映像信号は記録情報分離回路22からFM復調回
路24を介して出力端子34へ取り出され、この信号に含ま
れる同期信号が同期信号分離回路36により分離され、タ
イミング信号としてデコーダ30へ供給される。

出力端子28、34に取り出された再生信号は、第４図に
示す磁気記録再生装置と同一構成の他の磁気・記録再生
装置に供給され、ダビングされる。これを第４図を用い
て説明すれば、操作スイッチ10を操作して、記録モー
ド、かつダビングモードにすると、システムコントロー
ラ12によりアナログスイッチ38がＤ側に切り換えられ、
アナログスイッチ14がREC側に切り換えられる。上記再
生された記録情報は、入力端子40、アナログスイッチ3
8、DPSK変調回路42を介して合成回路44の一方の入力端
子へ供給される。一方、上記再生された映像信号は、入
力端子46、FM変調回路48を介して合成回路44の他方の入
力端子へ供給される。また、映像信号に含まれている同
期信号は、タイミング信号としてDPSK変調回路42へ供給
される。合成回路44の出力は、記録アンプ52、アナログ
スイッチ14を介して磁気ヘッド18へ供給され、磁気ディ
スク16に記録される。

なお、通常の記録を行う場合には、操作スイッチ10を
操作し表示器32で確認しながら記録情報をシステムコン
トローラ12へ入力する。この記録情報は、システムコン
トローラ12により、同期信号分離回路36からの同期信号
をタイミング信号として、エンコーダ54、アナログスイ
ッチ38、DPSK変調回路42を介し合成回路44へ供給され、
入力端子46から供給される映像信号をFM変調した信号と
合成（周波数分割多重）される。その後は上記ダビング
の場合と同一である。

ここで、電子スチルカメラにおける記録情報のフォー
マット（規格フォーマット）は第３図に示す如くなって
いる。図中、nHは水平同期パルスｎ個を示しており、／
の上側は奇数フィールドを記録した場合であり、／の下
側は偶数フィールドを記録した場合である。スイッチン
グポイントSPは磁気ディスク16の回転基準位置であり、
磁気ディスク16が１回転する毎に検出され、このスイッ
チングポイントSPと垂直同期信号VSYNCとの間隔が7Hに
なるよう、磁気ディスク16の回転が制御される。記録情
報（IDコード）には、フィールド画又はフレーム画の区
別、フレーム画の場合には外周側トラック又は内周側ト
ラックの区別、当該画像が記録されているトラックナン
バー、撮影等の年月日、及びユーザが自由に記録できる
情報がある。記録情報の記録密度は、4Hに対し１ビット
である。ただし、ユーザーズエリアでは2H/1ビットでも
よい。

［発明が解決しようとする問題点］ ダビングを繰り返し行う場合、ダビングの品質が低下
する。従来では、ダビングの際に再生信号に含まれてい
たトラックナンバーのような記録情報を記録先のトラッ
クナンバーに応じて変更する程度であり（特開昭61-234
82号公報）、ダビング元に存在していたどのような記録
情報を記録先に応じて変更しても、ダビングの品質管理
を行うことはできない。仮に、ダビング元に存在しない
ダビング品質管理情報を記録情報として新たに付加する
ように構成したとしても、これをダビング毎に手動設定
しなければならないので設定操作が煩雑となる。

本発明の目的は、簡単な設定操作で、記録情報に基づ
いてダビングの品質管理を行うことが可能なダビング装
置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明では、第１記録媒体から再生される信号を第２
記録媒体に記録するダビング装置において、該第１記録
媒体には第１映像信号及び該第１映像信号に付加された
第１記録情報が記録されており、 該第２記録媒体に記録しようとする第２記録情報の内
容を設定し、該内容にはダビング回数が含まれ、該内容
がダビング回数である場合には、ダビングを１回行う毎
に該ダビング回数をインクリメントする設定手段と、 該第１記録媒体から再生された信号に含まれている該
第１記録情報を解読するデコーダと、 該デコーダの解読内容を該設定手段の設定内容に基づ
いて変更する記録情報変更手段と、 該記録情報変更手段により変更された解読内容をエン
コードして第２記録情報を生成するエンコーダと、 生成された該第２記録情報を該第１映像信号に付加し
て該第２記録媒体に記録する記録手段と、 を備えたことを特徴としている。

［実施例］ 以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。

第１図はスチル画像を記録・再生する磁気記録再生装
置のブロック図であり、第４図に示す要素と同一機能を
有する要素には同一番号を付している。

第１図において、10は、複数のスイッチからなり、記
録モード又は再生モードを選択し、記録情報及び記録情
報の変更データ等を入力するための操作スイッチ、12
は、操作スイッチ10からの入力データを表示器32に表示
し、この入力データに基づいてアナログスイッチ14及び
56を記録（REC）側又は再生（PB）側に切り換え、同期
信号分離回路36からの垂直同期信号VSYNC及び水平同期
信号HSYNCをタイミング信号として記録情報をエンコー
ダ54へ供給するシステムコントローラ、16は、記録情報
が多重化された映像信号を記録するための磁気ディスク
である。この磁気ディスク16には同心円状の各トラック
に１フィールドの画像が記録される。

また、18は、磁気ディスク16に信号を書き込み、書き
込まれた信号を読み出すための磁気ヘッド、20は再生ア
ンプ、22は、記録情報と映像信号とを分離する記録情報
分離回路、24はFM復調回路、26は、分離された記録情報
をDPSK復調するDPSK復調回路、30は、同期信号分離回路
36により分離された同期信号をタイミング信号として、
復調された記録情報を解読し、並列データに変換してシ
ステムコントローラ12へ供給するデコーダ、42はDPSK変
調回路、44は、入力端子46を介して供給される映像信号
をFM変調した信号にDPSK変調回路42からの記録情報を多
重化する合成回路、48はFM変調回路、52は記録アンプで
ある。

さらに、28はDPSK復調回路26により復調された記録情
報を取り出す出力端子、34は記録情報分離回路22により
分離されFM復調された映像信号を取り出す出力端子、40
は記録情報（直列信号）をデコーダ30へ供給するための
入力端子である。

なお、直列データと並列データとの相互間の変換は、
デコーダ30、エンコーダ42で行わずに、システムコント
ローラ12で行ってもよい。

次に、上記の如く構成された本実施例の動作を説明す
る。

この磁気記録再生装置を、これと同一構成の他の磁気
記録再生装置に接続することにより、一方から他方へダ
ビングを行うことができる。

すなわち、操作スイッチ10を操作して再生モードを選
択し、かつ、再生しようとするトラックを指定すると、
システムコントローラ12は、これらを表示器32に表示
し、磁気ディスク16を回転させるとともに目的のトラッ
ク位置に磁気ヘッド18を移動させ、適当な時期にアナロ
グスイッチ14及び56をPB側に切り換える。これにより、
磁気ディスク16の該トラックに記録された映像信号及び
記録情報が磁気ヘッド18により読み出され、アナログス
イッチ14を介し再生アンプ20へ供給されて増幅され、記
録情報分離回路22により映像信号と記録情報とに分離さ
れ、この記録情報がDPSK復調回路26へ供給されてDPSK復
調され、出力端子28に記録情報が第２図に示すような直
列信号（方形波）の形で取り出される。

また、この記録情報はアナログスイッチ56を介してデ
コーダ30へ供給され、１であるか０であるかが順次判定
された後DPSKの規則（ビットデータが１つ前のビットデ
ータを反転したものであれば１、１つ前のビットデータ
と同じであれば０）により解読され、並列データに変換
されてシステムコントローラ12へ供給され、表示器32に
この記録情報が表示される。

一方、記録情報分離回路22により分離されFM復調回路
24によりFM復調された映像信号は出力端子34に取り出さ
れ、また、これに含まれる垂直同期信号VSYNC及び水平
同期信号HSYNCが同期信号分離回路36により分離され、
タイミング信号としてデコーダ30へ供給される。デコー
ダ30は、例えば、2H/1ビットで記録されたユーザーズエ
リアの場合には、第２図に示す如く、VSYNCを基準とし
て奇数番目のHSYNC、Ｈ₁、Ｈ₃、Ｈ₅・・・のフロントエ
ッジで直列信号（方形波）が１であるか０であるかを判
定し、DPSKの規則で解読する。

この磁気記録再生装置（ダビング元装置）の出力端子
28、34にそれぞれ取り出された記録情報及び映像信号
は、他の磁気記録再生装置（ダビング先装置）に供給さ
れてダビングされる。

これを第１図を用いて説明すれば、再生された記録情
報及び映像信号は、それぞれ入力端子40、46に供給され
る。このダビング先装置では、操作スイッチ10を操作し
て記録モードが選択されており、また、再生された記録
情報を適正に変更するための変更データが操作スイッチ
10を操作してシステムコントローラ12へ供給されてい
る。

この変更データは、例えば次のような形で入力され
る。

TRACK1/10 これは、ダビング元のトラックナンバー１〜の信号を
トラックナンバー10〜に順次対応して記録し、第３図に
示すトラックナンバーをこれに応じて変更せよという指
示である。

また、例えば COPY10 と入力すれば、第３図に示すユーザーズエリアにダビ
ング回数を10と書き込め（この書き込みも変更である）
という指示であり、かつ、その後は、ダビング先の磁気
ディスク16を取り換えてダビングを行う毎に、自動的に
ダビング回数をインクリメントして、すなわち変更し
て、ユーザーズエリアに書き込めという指示である。

このダビング回数はダビングの品質管理等に利用され
る。たとえば、1000回目にダビングしたものを抜き取り
検査したところ何等かの原因で不良画像が記録されてい
たとすれば、それ以降にダビングしたものについても同
様な不良画像が書き込まれていると推定できる。

さらに、たとえば FIELD20〜 と入力すれば、トラックナンバー20以降については、
ダビング元がフレーム画であるかどうかにかかわらず、
フィールド画として記録し、第３図に示すフィールド画
とフレーム画の区別をフィールド画に変更せよという指
示である。

システムコントローラ12はこのような変更データを表
示器32に表示し、適当な時期にアナログスイッチ14及び
56をREC側に切り換える。したがって、記録情報はアナ
ログスイッチ56を介してデコーダ30へ供給される。デコ
ーダ30は、同期信号分離回路36から供給される垂直同期
信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCをタイミング信号とし
て上記再生の場合と同様に記録情報を解読し、並列信号
にしてシステムコントローラ12へ供給する。システムコ
ントローラ12は上記変更データに基づいて記録情報を適
宜変更し、同期信号分離回路36からの同期信号をタイミ
ング信号としてエンコーダ54へ供給する。エンコーダ54
はデコーダ30と逆の処理を行い、DPSK変調回路42へ供給
する。

DPSK変調された記録情報は、合成回路44の一方の入力
端子に供給される。一方、映像信号は入力端子46を介し
FM変調回路48に供給されてFM変調され、合成回路44の他
方の入力端子に供給される。DPSK変調された記録情報は
FM変調された映像信号に多重（例えば、周波数分割多
重）化され、次に記録アンプ52で増幅され、アナログス
イッチ14、磁気ヘッド18を介して磁気ディスク16の所定
のトラックに書き込まれる。アナログスイッチ14は、１
トラックのダビングについて、この多重化が行われた１
垂直走査時間（磁気ディスク16の１回転）、REC側に切
り換えられる。

このようにして、適正に変更された記録情報が映像信
号とともにダビングされる。

ダビングではなく、通常の記録を行う場合には、操作
スイッチ10を操作してシステムコントローラ12に記録情
報を入力し、入力端子46に映像信号を加える。この記録
情報は、同期信号分離回路36により分離された同期信号
をタイミング信号として、エンコーダ54に供給される。

なお、上記実施例では記録媒体が磁気ディスクである
場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、電気的
または光学的に記録・再生される記録媒体であってもよ
い。

また、上記実施例では記録情報が映像信号に多重化さ
れている場合を説明したが、本発明は映像信号に記録情
報が付加されていればよく、両者が異なる位置に分離さ
れて記録されていてもよい。

また、トラックナンバーの変更については、操作者が
指示することなく、自動的に変更するようにしてもよ
い。

さらに、変更データに基づき、システムコントローラ
12から制御信号を出力して、デコーダ30の出力レベルを
適宜リアルタイムで反転させてエンコーダ54へ供給する
ように構成してもよい。

また、上記実施例では同期分離回路36からの同期信号
をタイミング信号としてエンコーダ54及びDPSK変調回路
42に供給する場合を説明したが、この同期信号に基づ
き、システムコントローラ12からタイミング信号をエン
コーダ54及びDPSK変調回路42へ供給することにより、入
力端子46から供給される信号に含まれる水平同期信号の
前縁と、DPSK変調回路42から出力される信号の位相変化
点が正確に一致するように構成してもよい。

［発明の効果］ 本発明に係るダビング装置では、記録媒体に記録しよ
うとする記録情報の設定内容に、ダビング元の記録情報
と独立したダビング回数が含まれ、ダビング先の設定手
段において、この設定内容がダビング回数である場合に
はダビングを１回行う毎にダビング回数をインクリメン
トし、ダビング元の記録媒体から再生された信号に含ま
れている記録情報をダビング先のデコーダで解読し、ダ
ビング先の記録情報変更手段により、デコーダの解読内
容を設定手段の設定内容に基づいて変更するので、本発
明によれば、簡単な設定操作でダビングを行う毎にダビ
ング回数が自動的にインクリメントされ、記録されたダ
ビング回数の基づいてダビングの品質管理を行うことが
できるという効果を奏し、ダビング品質及び操作性の向
上に寄与するところが大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は乃至第３図は本発明の一実施例に係り、第１図
は磁気記録再生装置の要部ブロック図、第２図はデコー
ダ30の処理を説明する波形図、第３図は磁気ディスク16
に記録される記録情報のフォーマットを示す図である。
第４図は従来例の磁気記録再生装置を示す要部ブロック
図である。 16:磁気ディスク、18:磁気ヘッド 28、34:出力端子、40、46:入力端子

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】第１記録媒体から再生される信号を第２記
   録媒体に記録するダビング装置において、該第１記録媒
   体には第１映像信号及び該第１映像信号に付加された第
   １記録情報が記録されており、 該第２記録媒体に記録しようとする第２記録情報の内容
   を設定し、該内容にはダビング回数が含まれ、該内容が
   ダビング回数である場合には、ダビングを１回行う毎に
   該ダビング回数をインクリメントする設定手段と、 該第１記録媒体から再生された信号に含まれている該第
   １記録情報を解読するデコーダと、 該デコーダの解読内容を該設定手段の設定内容に基づい
   て変更する記録情報変更手段と、 該記録情報変更手段により変更された解読内容をエンコ
   ードして該第２記録情報を生成するエンコーダと、 生成された該第２記録情報を該第１映像信号に付加して
   該第２記録媒体に記録する記録手段と、 を備えたことを特徴とするダビング装置。