JPH0621631B2 - 4輪駆動用変速機の潤滑回路 - Google Patents
4輪駆動用変速機の潤滑回路Info
- Publication number
- JPH0621631B2 JPH0621631B2 JP60298791A JP29879185A JPH0621631B2 JP H0621631 B2 JPH0621631 B2 JP H0621631B2 JP 60298791 A JP60298791 A JP 60298791A JP 29879185 A JP29879185 A JP 29879185A JP H0621631 B2 JPH0621631 B2 JP H0621631B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- case
- lubricating oil
- transfer
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、4輪駆動用変速機、特にF・F(フロントエ
ンジン・フロントドライブ)を基本とした横置き4輪駆
動用自動変速機に係り、詳しくは該変速機のトランスフ
ァー部分へ潤滑油を供給するための潤滑回路に関する。
ンジン・フロントドライブ)を基本とした横置き4輪駆
動用自動変速機に係り、詳しくは該変速機のトランスフ
ァー部分へ潤滑油を供給するための潤滑回路に関する。
(ロ)従来の技術 従来、F・F用横置き自動変速機は、そのディファレン
シャル部がケースに形成された油路を介して強制潤滑さ
れている。
シャル部がケースに形成された油路を介して強制潤滑さ
れている。
また、該F・F自動変速機を基本として、前輪用アクス
ルに後輪用駆動軸を被嵌して構成したトランスファー部
を付設し、4輪駆動用とした自動変速機が案出されてい
る。そして、該4輪駆動用自動変速機は、前輪用アクス
ルと後輪用駆動軸とで二重軸を構成し、更に長尺の前輪
用アクスルをベアリングで支持しているため、上記トラ
ンスファー部に潤滑を施す必要があるが、該トランスフ
ァー部に配設された後輪に動力伝達するためのハイポイ
ドギヤを収容するためのハイポイドギヤ室には極圧添加
剤入りのオイルを使用するため、該ハイポイドギヤ室を
ディファレンシャル部からトランスファー部に供給され
る粘性の低い潤滑油から分離しなければならず、そのた
めディファレンシャル部からトランスファー部への潤滑
油は狭い2重軸間の隙間を通して行わざるを得ず、それ
に起因してトランスファー部特にその先端のベアリング
部分に潤滑油が十分に供給されず、それらの部分が潤滑
不良となる虞れがあった。
ルに後輪用駆動軸を被嵌して構成したトランスファー部
を付設し、4輪駆動用とした自動変速機が案出されてい
る。そして、該4輪駆動用自動変速機は、前輪用アクス
ルと後輪用駆動軸とで二重軸を構成し、更に長尺の前輪
用アクスルをベアリングで支持しているため、上記トラ
ンスファー部に潤滑を施す必要があるが、該トランスフ
ァー部に配設された後輪に動力伝達するためのハイポイ
ドギヤを収容するためのハイポイドギヤ室には極圧添加
剤入りのオイルを使用するため、該ハイポイドギヤ室を
ディファレンシャル部からトランスファー部に供給され
る粘性の低い潤滑油から分離しなければならず、そのた
めディファレンシャル部からトランスファー部への潤滑
油は狭い2重軸間の隙間を通して行わざるを得ず、それ
に起因してトランスファー部特にその先端のベアリング
部分に潤滑油が十分に供給されず、それらの部分が潤滑
不良となる虞れがあった。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 そこで、上記トランスファー部を強制潤滑する必要性が
提起され、対応策としてディファレンシャル部から外部
に配管されたチューブを用いて直接トランスファードラ
イブ先端のベアリング部等に潤滑油を供給する潤滑方式
が検討されたが、このものでは、チューブが抜け落ちる
危険性が多々あり、また、チューブの接続部からオイル
洩れを生ずることがあり、信頼性に欠けるという問題点
があった。
提起され、対応策としてディファレンシャル部から外部
に配管されたチューブを用いて直接トランスファードラ
イブ先端のベアリング部等に潤滑油を供給する潤滑方式
が検討されたが、このものでは、チューブが抜け落ちる
危険性が多々あり、また、チューブの接続部からオイル
洩れを生ずることがあり、信頼性に欠けるという問題点
があった。
そこで、本発明は、トランスアクスルハウジングおよび
トランスファーケースに夫々潤滑油供給油路および潤滑
戻り油路を形成し、もって簡単な構造でありながら信頼
性を有しかつ確実にトランスファー部先端のベアリング
等へ潤滑油を供給することのできる4輪駆動用変速機に
おけるトランスファー部の潤滑回路を提供することを目
的とするものである。
トランスファーケースに夫々潤滑油供給油路および潤滑
戻り油路を形成し、もって簡単な構造でありながら信頼
性を有しかつ確実にトランスファー部先端のベアリング
等へ潤滑油を供給することのできる4輪駆動用変速機に
おけるトランスファー部の潤滑回路を提供することを目
的とするものである。
(ニ)問題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図に示すように、トランスファー部2のトランス
ファーケース15とその内部に配設されたリングギヤマ
ウントケース20の両端ボス部20a,20aとの間お
よび上記トランスファーケース15先端部とアクスル例
えば前輪用11rとの間に夫々オイルシース23,2
3,25を配設して上記トランスファーケース15の先
端部とそれに連通する上記マウントケース20内部とで
油溜り室26を構成し、更に、トランスアクスルハウジ
ング5およびトランスファーケース15に夫々潤滑油供
給油路30および潤滑油戻り油路31を形成し、前輪用
ディファレンシャル部1側から供給された潤滑油が上記
潤滑油供給油路30を通って上記前輪用アクスル11r
先端部のベアリング21部分に供給され、そこから上記
油溜り室26を経て潤滑油戻り油路31から上記前輪用
ディファレンシャル部1近傍に形成されたドレン油路3
2に排出されるようにして、4輪駆動用変速機の潤滑回
路を構成したことを特徴としている。
ば第1図に示すように、トランスファー部2のトランス
ファーケース15とその内部に配設されたリングギヤマ
ウントケース20の両端ボス部20a,20aとの間お
よび上記トランスファーケース15先端部とアクスル例
えば前輪用11rとの間に夫々オイルシース23,2
3,25を配設して上記トランスファーケース15の先
端部とそれに連通する上記マウントケース20内部とで
油溜り室26を構成し、更に、トランスアクスルハウジ
ング5およびトランスファーケース15に夫々潤滑油供
給油路30および潤滑油戻り油路31を形成し、前輪用
ディファレンシャル部1側から供給された潤滑油が上記
潤滑油供給油路30を通って上記前輪用アクスル11r
先端部のベアリング21部分に供給され、そこから上記
油溜り室26を経て潤滑油戻り油路31から上記前輪用
ディファレンシャル部1近傍に形成されたドレン油路3
2に排出されるようにして、4輪駆動用変速機の潤滑回
路を構成したことを特徴としている。
(ホ)作用 以上の構成に基づき、オイルポンプからコントロールユ
ニットを介して前輪用ディファレンシャル部1側のトラ
ンスアクスルハウジング5に形成された潤滑油供給油路
30に圧送された潤滑油は、次でトランスファーケース
15に形成された潤滑油供給油路30を経てトランスフ
ァーケース15先端のベアリング21部に供給される。
そして、該ベアリング21部を潤滑した潤滑油はトラン
スファーケース15先端部とそれに連通するマウントケ
ース20内部とで形成される油溜り室26に一旦貯溜さ
れた後、そこからトランスファーケース15に形成され
た潤滑油戻り油路31から前輪用ディファレンシャル部
1近傍に形成されたドレン油路32に排出される。そし
て、上記油溜り室26に流入した潤滑油はリングギヤマ
ウントケース20の内側を経て一部が前輪用アクスル1
1rとそれに被嵌された駆動軸12との間隙を通り、前
輪用アクスル11rと駆動軸12間を潤滑しながら前輪
用ディファレンシャル部1へと送られる。
ニットを介して前輪用ディファレンシャル部1側のトラ
ンスアクスルハウジング5に形成された潤滑油供給油路
30に圧送された潤滑油は、次でトランスファーケース
15に形成された潤滑油供給油路30を経てトランスフ
ァーケース15先端のベアリング21部に供給される。
そして、該ベアリング21部を潤滑した潤滑油はトラン
スファーケース15先端部とそれに連通するマウントケ
ース20内部とで形成される油溜り室26に一旦貯溜さ
れた後、そこからトランスファーケース15に形成され
た潤滑油戻り油路31から前輪用ディファレンシャル部
1近傍に形成されたドレン油路32に排出される。そし
て、上記油溜り室26に流入した潤滑油はリングギヤマ
ウントケース20の内側を経て一部が前輪用アクスル1
1rとそれに被嵌された駆動軸12との間隙を通り、前
輪用アクスル11rと駆動軸12間を潤滑しながら前輪
用ディファレンシャル部1へと送られる。
(ヘ)実施例 以下図面に沿って、本発明による実施例について説明す
る。
る。
第1図は、本発明に係る潤滑回路を適用したフルタイム
方式の4輪駆動用自動変速機の要部を拡大したもので、
前輪用ディファレンシャル部1とトランスファー部2と
を拡大して示している。
方式の4輪駆動用自動変速機の要部を拡大したもので、
前輪用ディファレンシャル部1とトランスファー部2と
を拡大して示している。
上記前輪用ディファレンシャル部1は、部分的に示され
ているトランスアクスルケース3とトランスアクスルハ
ウジング5とで形成される空間内に収納されており、図
示外の自動変速機部のアウトプットギヤに噛合するリン
グギヤ6、該ギヤ6を固定するマウントケース7及び該
ケース7内に配置されているセンターディファレンシャ
ルギヤユニット9とそれに連結する前輪用ディファレン
シャルギヤユニット10とからなり、リングギヤ6の回
転がギヤユニット9,10を介して左右の前輪用アクス
ル11l,11rを差動回転するようになっている。そ
して、上記センターディファレンシャルギヤユニット9
の後輪側の出力は右前輪用アクスル11rに被嵌し上記
マウントケース7のボス部7a内に摺接するスリーブ軸
からなる後輪用駆動軸12に連結しており、該駆動軸1
2上の上記マウントケース7のボス部7a端部に対向す
る部分には軸方向にのみ左右に摺動自在にスリーブ材1
3が被嵌されていて、動力伝達時に該スリーブ部材13
が下半分に示す如く左側に移動されボス部7a端部外周
に形成されたスプライン溝7bとスリーブ部材13の左
側端部内周に形成されたスプライン溝13aとが係合さ
れると、センターディファレンシャルギヤユニット9の
サイドギヤ部分が相対回転不能となり、前輪用ディファ
レンシャルギヤユニット10と後輪用駆動軸12にリン
グギヤ6の回転が直接伝えられ、また、上記スリーブ部
材13が上半分に示す如く右側に移動されて上記結合が
解除されると、センターディファレンシャルギヤ右に9
のサイドギヤ部分が相対回転可能となり、前輪用ディフ
ァレンシャルギヤユニット10と後輪用駆動軸12とは
夫々に加わる負荷に応じた回転が伝えられるようになっ
ている。
ているトランスアクスルケース3とトランスアクスルハ
ウジング5とで形成される空間内に収納されており、図
示外の自動変速機部のアウトプットギヤに噛合するリン
グギヤ6、該ギヤ6を固定するマウントケース7及び該
ケース7内に配置されているセンターディファレンシャ
ルギヤユニット9とそれに連結する前輪用ディファレン
シャルギヤユニット10とからなり、リングギヤ6の回
転がギヤユニット9,10を介して左右の前輪用アクス
ル11l,11rを差動回転するようになっている。そ
して、上記センターディファレンシャルギヤユニット9
の後輪側の出力は右前輪用アクスル11rに被嵌し上記
マウントケース7のボス部7a内に摺接するスリーブ軸
からなる後輪用駆動軸12に連結しており、該駆動軸1
2上の上記マウントケース7のボス部7a端部に対向す
る部分には軸方向にのみ左右に摺動自在にスリーブ材1
3が被嵌されていて、動力伝達時に該スリーブ部材13
が下半分に示す如く左側に移動されボス部7a端部外周
に形成されたスプライン溝7bとスリーブ部材13の左
側端部内周に形成されたスプライン溝13aとが係合さ
れると、センターディファレンシャルギヤユニット9の
サイドギヤ部分が相対回転不能となり、前輪用ディファ
レンシャルギヤユニット10と後輪用駆動軸12にリン
グギヤ6の回転が直接伝えられ、また、上記スリーブ部
材13が上半分に示す如く右側に移動されて上記結合が
解除されると、センターディファレンシャルギヤ右に9
のサイドギヤ部分が相対回転可能となり、前輪用ディフ
ァレンシャルギヤユニット10と後輪用駆動軸12とは
夫々に加わる負荷に応じた回転が伝えられるようになっ
ている。
また、トランスファー部2は、略々中央部の膨出部分で
結合されるケース半体15a,15bからなるトランス
ファーケース15内に収納されており、該ケース15の
左側面は前記トランスアクスルハウジング5に接合さ
れ、また上記ケース15の後側面は前後方向に延びるギ
ヤケース16に接合されており、上記トランスファーケ
ース15の膨出部分内には外周側にボルト17にてハイ
ポイドリングギヤ19が固定されると共に上記後輪用駆
動軸12の先端にスプライン結合されたリングギヤマウ
ントケース20が配置されていて、トランスファーケー
ス15はその先端部にて右前輪用アクスル11rをボー
ルベアリング21により回転自在に支持していると共
に、その中間部と上記マウントケース20の両端ボス部
20a,20a間に介在されたローラベアリング22,
22によりマウントケース20を回転自在に支持してい
る。そして、該ローラベアリング22,22の外側部分
にはオイルシール23,23がケース15,20間を油
密にすべく配設され、また、ボールベアリング21の外
側部分にはオイルシール25がケース15と右前輪用ア
クスル11r間を油密にすべく配設されており、それら
により、トランスファーケース15のボールベアリング
21を含む先端部とマウントケース20内部の広がった
部分とで油溜り室26が形成されるようになっている。
更に、ハイポイドリングギヤ19が後方に延びる連結軸
27の先端に固定されているハイポイドギヤ29に噛合
しており、後輪用駆動軸12の回転はハイポイドギヤ1
9,29を介して連結軸27に伝達され、後輪側を駆動
するようになっている。
結合されるケース半体15a,15bからなるトランス
ファーケース15内に収納されており、該ケース15の
左側面は前記トランスアクスルハウジング5に接合さ
れ、また上記ケース15の後側面は前後方向に延びるギ
ヤケース16に接合されており、上記トランスファーケ
ース15の膨出部分内には外周側にボルト17にてハイ
ポイドリングギヤ19が固定されると共に上記後輪用駆
動軸12の先端にスプライン結合されたリングギヤマウ
ントケース20が配置されていて、トランスファーケー
ス15はその先端部にて右前輪用アクスル11rをボー
ルベアリング21により回転自在に支持していると共
に、その中間部と上記マウントケース20の両端ボス部
20a,20a間に介在されたローラベアリング22,
22によりマウントケース20を回転自在に支持してい
る。そして、該ローラベアリング22,22の外側部分
にはオイルシール23,23がケース15,20間を油
密にすべく配設され、また、ボールベアリング21の外
側部分にはオイルシール25がケース15と右前輪用ア
クスル11r間を油密にすべく配設されており、それら
により、トランスファーケース15のボールベアリング
21を含む先端部とマウントケース20内部の広がった
部分とで油溜り室26が形成されるようになっている。
更に、ハイポイドリングギヤ19が後方に延びる連結軸
27の先端に固定されているハイポイドギヤ29に噛合
しており、後輪用駆動軸12の回転はハイポイドギヤ1
9,29を介して連結軸27に伝達され、後輪側を駆動
するようになっている。
そして、上記前輪用ディファレンシャル部1のトランス
アクスルハウジング5の前方部にはオイルポンプより圧
送される潤滑油の供給油路30の一部をなす油孔30a
が穿設され、またトランスファーケース15の前方部に
も夫々潤滑油供給油路30の一部をなす油孔30bおよ
びベアリング21近傍に開口する油孔30cが穿設さ
れ、更にトランスファーケース15の後方部には夫々潤
滑油戻り油路31の一部をなし上記油溜り室26に開口
する油孔31aおよび前輪用ディファレンシャル部1近
傍のドレン油路32に開口する油孔31bが穿設され、
それら油孔30a〜30cおよび油孔31a,31bが
自動変速機の組立て時に夫々ガスケット33a,33
b,33cを配して油密に連結されることによって潤滑
油供給油路30および潤滑油戻り油路31が形成される
ようになっている。
アクスルハウジング5の前方部にはオイルポンプより圧
送される潤滑油の供給油路30の一部をなす油孔30a
が穿設され、またトランスファーケース15の前方部に
も夫々潤滑油供給油路30の一部をなす油孔30bおよ
びベアリング21近傍に開口する油孔30cが穿設さ
れ、更にトランスファーケース15の後方部には夫々潤
滑油戻り油路31の一部をなし上記油溜り室26に開口
する油孔31aおよび前輪用ディファレンシャル部1近
傍のドレン油路32に開口する油孔31bが穿設され、
それら油孔30a〜30cおよび油孔31a,31bが
自動変速機の組立て時に夫々ガスケット33a,33
b,33cを配して油密に連結されることによって潤滑
油供給油路30および潤滑油戻り油路31が形成される
ようになっている。
以上の構成に基づき、オイルポンプからコントロールユ
ニットを経て調圧され油孔30aに供給された潤滑油
は、油孔30b,30cを経てトランスファーケース1
5先端のベアリング21部へと供給される。そして、該
ベアリング21を潤滑した潤滑油は油溜り室26に一旦
貯溜され、その一部がリングギヤマウントケース20の
内側から前輪用アクスル11rとそれに被嵌された駆動
軸12間等トランスファー部2の各潤滑必要箇所を強制
潤滑しながら前輪用ディファレンシャル部1側へと分流
され、残余の潤滑油は上記油溜り室26から油孔31
a,31bを経て前輪用ディファレンシャル部1近傍に
形成されたドレン油路32へと排出される。
ニットを経て調圧され油孔30aに供給された潤滑油
は、油孔30b,30cを経てトランスファーケース1
5先端のベアリング21部へと供給される。そして、該
ベアリング21を潤滑した潤滑油は油溜り室26に一旦
貯溜され、その一部がリングギヤマウントケース20の
内側から前輪用アクスル11rとそれに被嵌された駆動
軸12間等トランスファー部2の各潤滑必要箇所を強制
潤滑しながら前輪用ディファレンシャル部1側へと分流
され、残余の潤滑油は上記油溜り室26から油孔31
a,31bを経て前輪用ディファレンシャル部1近傍に
形成されたドレン油路32へと排出される。
なお、上記実施例は、センターディファレンシャルギヤ
ユニット9を備えたフルタイム方式の4輪駆動用変速機
について説明したが、後輪作動切換え用クラッチを備え
たパートタイム方式の4輪駆動用変速機にも、本潤滑回
路を同様に適用し得る。また、自動変速機の限らず、手
動にてギヤトレインを変更するマニュアルタイプの4輪
駆動変速機のも同様に適用し得る。
ユニット9を備えたフルタイム方式の4輪駆動用変速機
について説明したが、後輪作動切換え用クラッチを備え
たパートタイム方式の4輪駆動用変速機にも、本潤滑回
路を同様に適用し得る。また、自動変速機の限らず、手
動にてギヤトレインを変更するマニュアルタイプの4輪
駆動変速機のも同様に適用し得る。
(ト)発明の効果 以上説明したように、本発明によると、トランスファー
部2のトランスファーケース15とその内部に配設され
たリングギヤマウントケース20の両端ボス部20a,
20aとの間および上記トランスファーケース15先端
部とアクスル11rとの間にオイルシール23,23,
25を配設して上記トランスファーケース15の先端部
とそれに連通する上記マウントケース20内部とで油溜
り室26を構成し、更に、トランスアクスルハウジング
5およびトランスファーケース15に夫々潤滑油供給油
路30および潤滑油戻り油路31を形成し、ディファレ
ンシャル部1側から供給された潤滑油が上記潤滑油供給
油路30を通って上記アクスル11r先端部のベアリン
グ21部分に供給され、そこから上記油溜り室26を経
て潤滑油戻り油路31から上記前輪用ディファレンシャ
ル部1近傍に形成されたドレン油路32に排出されるよ
うにして4輪駆動用変速機の潤滑回路を構成したので、
単にトランスアクスルハウジング5およびトランスファ
ーケース15に油孔30a〜30c,31a,31bを
形成するのみの簡単な構成で、ハイポイドギヤ室の存在
にも拘らず、油漏れ等の原因となる外部配管を用いるこ
となくアクスル11r先端のベアリング21、アクスル
11rとそれに被嵌された駆動軸12間等の潤滑油必要
箇所に安全確実に十分な量の潤滑油を供給することが可
能となる。
部2のトランスファーケース15とその内部に配設され
たリングギヤマウントケース20の両端ボス部20a,
20aとの間および上記トランスファーケース15先端
部とアクスル11rとの間にオイルシール23,23,
25を配設して上記トランスファーケース15の先端部
とそれに連通する上記マウントケース20内部とで油溜
り室26を構成し、更に、トランスアクスルハウジング
5およびトランスファーケース15に夫々潤滑油供給油
路30および潤滑油戻り油路31を形成し、ディファレ
ンシャル部1側から供給された潤滑油が上記潤滑油供給
油路30を通って上記アクスル11r先端部のベアリン
グ21部分に供給され、そこから上記油溜り室26を経
て潤滑油戻り油路31から上記前輪用ディファレンシャ
ル部1近傍に形成されたドレン油路32に排出されるよ
うにして4輪駆動用変速機の潤滑回路を構成したので、
単にトランスアクスルハウジング5およびトランスファ
ーケース15に油孔30a〜30c,31a,31bを
形成するのみの簡単な構成で、ハイポイドギヤ室の存在
にも拘らず、油漏れ等の原因となる外部配管を用いるこ
となくアクスル11r先端のベアリング21、アクスル
11rとそれに被嵌された駆動軸12間等の潤滑油必要
箇所に安全確実に十分な量の潤滑油を供給することが可
能となる。
第1図は本発明に係る潤滑油路を適用した4輪駆動用変
速機のトランスファー部等の要部を示す断面図である。 1……(前輪用)ディファレンシャル部、2……トラン
スファー部、5……トランスアクスルハウジング、11
r……(右前輪用)アクスル、12……駆動軸、15…
…トランスファーケース、19……ハイポイドリングギ
ヤ、20……リングギヤマウントケース、20a……ボ
ス部、21……ベアリング、23,25……オイルシー
ル、26……油溜り室、30……潤滑油供給油路、31
……潤滑油戻り油路、32……ドレン油路。
速機のトランスファー部等の要部を示す断面図である。 1……(前輪用)ディファレンシャル部、2……トラン
スファー部、5……トランスアクスルハウジング、11
r……(右前輪用)アクスル、12……駆動軸、15…
…トランスファーケース、19……ハイポイドリングギ
ヤ、20……リングギヤマウントケース、20a……ボ
ス部、21……ベアリング、23,25……オイルシー
ル、26……油溜り室、30……潤滑油供給油路、31
……潤滑油戻り油路、32……ドレン油路。
Claims (1)
- 【請求項1】トランスアクスルハウジング内部に配設さ
れたディファレンシャル部より延びるアクスルに駆動軸
を被嵌し、更に該駆動軸の先端部分にリングギヤのマウ
ントケースを連結し、また上記トランスアクスルハウジ
ングに隣接するトランスファーケース内に上記マウント
ケースの両端ボス部を回転自在に支持すると共にアクス
ルの先端部をベアリングを介して支持してなるトランス
ファー部を備えた4輪駆動用変速機において、 上記トランスファーケースとリングギヤマウントケース
の両端ボス部との間および上記トランスファーケース先
端部と上記アクスルとの間に夫々オイスシールを配設し
て上記トランスファーケースの先端部とそれに連通する
上記マウントケース内部とで油溜り室を構成し、更に、
上記トランスアクスルハウジングおよびトランスファー
ケースに夫々潤滑油供給油路および潤滑油戻油路を形成
し、上記ディファレンシャル部側から供給された潤滑油
が上記潤滑油供給油路を通って上記アクスル先端部のベ
アリング部分に供給され、そこから上記油溜り室を経て
上記潤滑油戻油路から上記ディファレンシャル部近傍に
形成されたドレン油路に排出されるように構成した4輪
駆動用変速機の潤滑回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60298791A JPH0621631B2 (ja) | 1985-12-28 | 1985-12-28 | 4輪駆動用変速機の潤滑回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60298791A JPH0621631B2 (ja) | 1985-12-28 | 1985-12-28 | 4輪駆動用変速機の潤滑回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62159859A JPS62159859A (ja) | 1987-07-15 |
JPH0621631B2 true JPH0621631B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=17864262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60298791A Expired - Lifetime JPH0621631B2 (ja) | 1985-12-28 | 1985-12-28 | 4輪駆動用変速機の潤滑回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0621631B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4706431B2 (ja) * | 2005-10-21 | 2011-06-22 | 株式会社ジェイテクト | 車両用差動装置、車両用混成差動装置及び車両用デフケース |
KR100737471B1 (ko) * | 2005-12-09 | 2007-07-09 | 현대자동차주식회사 | 자동 변속기용 윤활유로 |
JP4742287B2 (ja) * | 2007-01-16 | 2011-08-10 | 株式会社 企画技研 | ハンドシュレッダ |
-
1985
- 1985-12-28 JP JP60298791A patent/JPH0621631B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62159859A (ja) | 1987-07-15 |
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