JPH06215861A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JPH06215861A
JPH06215861A JP731193A JP731193A JPH06215861A JP H06215861 A JPH06215861 A JP H06215861A JP 731193 A JP731193 A JP 731193A JP 731193 A JP731193 A JP 731193A JP H06215861 A JPH06215861 A JP H06215861A
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佳洋 山下
Kenji Hattori
憲二 服部
Hirobumi Noma
博文 野間
Yuji Fujii
裕二 藤井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信機能を有する誘導加熱調理器において、
設定変更および調理中のどちらの場合にも設定あるいは
異常状態の確認が容易に行えるとともに通信が正しく行
われていることを確認できるようにすることを目的とし
ている。 【構成】 操作部5に第1の表示手段54、制御部4に
第2の表示手段44を設けて、第1の表示手段54ある
いは第2の表示手段44のどちらか一方をトッププレー
ト近傍に、もう一方を入力手段50近傍に配置すること
により、設定変更および調理中のどちらの場合にも設定
あるいは異常状態の確認が容易に行えるとともに2つの
表示手段を見比べて設定が操作部5から制御部4に正し
く伝わっていることあるいは異常状態が制御部4から操
作部5に正しく伝わっていることが確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信機能を備えた誘導
加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、誘導加熱調理器はその安全・清潔
・高効率という優れた特徴が理解されて、一般家庭に普
及しつつある。誘導加熱調理器とは、スパイラル平面状
にまかれている加熱コイルに数十KHzの高周波電流を
印加することにより加熱コイルと磁気結合する負荷鍋を
誘導加熱する構造であり、この数十KHzの高周波電流
は誘導加熱部において発生させている。
【0003】以下に従来構成の誘導加熱調理器について
図12、図13および図14を用いて説明する。図12
は従来構成の誘導加熱調理器の回路図である。図12に
おいて、1は交流電源、2は電源スイッチ、3は誘導加
熱部で整流器30、加熱コイル31、スイッチング手段
32、インバータ回路33より構成されている。4は制
御部で誘導加熱部制御手段40、変調手段42、復調手
段43より構成されている。5は操作部で入力手段5
0、モード制御手段51、変調手段52、復調手段53
より構成されている。54は表示手段、6は感温素子、
7は負荷鍋である。
【0004】感温素子6はトッププレートの中央に機器
の内側から接着されており、負荷鍋7内にある被調理物
の温度に対応した抵抗値を出力し、これを入力して誘導
加熱部制御手段40は温度値を測定する。
【0005】誘導加熱部3では、スイッチング手段32
を数十KHzでオンオフさせて加熱コイル31に高周波
電流を印加し負荷鍋7を誘導加熱する構造となってい
る。そして、誘導加熱部制御手段40がスイッチング手
段32のオン時間を変化させることにより誘導加熱部3
の出力を制御している。また、誘導加熱部制御手段40
はスイッチング手段32の異常高温、インバータ回路3
3の異常、感温素子6の断線あるいは被調理物の温度過
昇等の異常を検知すると、スイッチング手段32をオフ
状態にして誘導加熱部3の出力停止を行っている。
【0006】操作部5では、モード制御手段51が調理
モード、設定出力あるいは設定温度等の設定を変更・維
持制御し、入力手段50からの信号によって前記設定の
変更を行い、表示手段54を制御して前記設定あるいは
誘導加熱部3等の異常の表示を行っている。
【0007】また、制御部4および操作部5はそれぞれ
変調手段42、52および復調手段43、53を備え、
変調手段42および52は入力信号を所定桁のデジタル
信号に変換してシリアルに出力し、この信号を復調手段
43あるいは53が受信して元の信号に再変換する構成
となっている。そして、モード制御手段51内の調理モ
ード、設定出力・設定温度等の設定を変調手段52およ
び復調手段43を通じて誘導加熱部制御手段40に伝
え、誘導加熱部制御手段40で検知した誘導加熱部3等
の異常を変調手段42および復調手段53を通じてモー
ド制御手段51に伝える。
【0008】図13は従来構成の誘導加熱調理器の外観
図である。通常、据置型の誘導加熱調理器ではトッププ
レート8を機器の上面とし、入力手段50は機器を使用
する者に対面する側面に配置されている。そして、表示
手段54は図13(a)に示すようにトッププレート8
の近傍あるいは図13(b)に示すように入力手段50
の近傍に配置されている。トッププレート8近傍は調理
を行っているときに見やすい位置であり、入力手段73
近傍は調理モード、設定出力あるいは設定温度等を変更
するために入力手段50を操作するときに見やすい位置
である。
【0009】図14は表示手段54の外観図である。通
常、表示手段54は発光ダイオード(略してLED)、
液晶表示素子(略してLCD)等を用いて構成するが、
本従来構成の表示手段54はLEDを用いて構成されて
いる。図14に示すように表示手段54は7種類の誘導
加熱部3の設定出力あるいは7種類の被調理物9の目標
温度を表すためにLED1〜7の7つのLEDが設けら
れている。また、誘導加熱部3の出力停止状態(以後初
期モードと呼ぶ)、誘導加熱部3の出力一定状態(以後
加熱モードと呼ぶ)、被調理物9の自動温度調節状態
(以後温調モードと呼ぶ)の3種類の調理モードを表示
し分けるためにLED8(加熱LED)およびLED9
(温調LED)の2つのLEDが設けられている。
【0010】以上のように構成された従来構成の誘導加
熱調理器について、図15、図16、図17および図1
8を用いてその動作を説明する。まず、入力手段50を
用いて機器を使用する者が温調モード(設定温度180
℃)を入力した場合を考えてみる。この入力を受けてモ
ード制御手段51は設定を温調モード、設定温度180
℃に変更し、変更後の設定は操作部5の変調手段52お
よび制御部4の復調手段43を通じて誘導加熱部制御手
段40に伝えられる。図15は温調モード(設定温度1
80℃)のときの表示例である。温調モード180℃設
定で被調理物9の温度が設定温度に到達していないこと
を表すために、温調モードを示すLED9を点灯、出力
・温度LEDは180℃設定を示すLED5を点滅、L
ED1からLED4を点灯、残りのLED6から8を消
灯している。
【0011】また、誘導加熱部制御手段40で感温素子
6による被調理物9の温度過昇を間接検知すると、被調
理物9の温度過昇は制御部4の変調手段42および操作
部5の復調手段53を通じてモード制御手段51に伝え
られる。そして、モード制御手段51は被調理物9の温
度過昇の表示を表示手段54で行い、かつ入力手段50
による不安全動作モードへの設定変更を禁止する。図1
6は温調モード(設定温度180℃)のときの被調理物
9の温度過昇状態の表示例である。温調モードを示すL
ED9を点灯させたままで、図16(a)から(g)に
示すような表示を一定周期で繰り返すことによってLE
Dの点灯数が減少するように見せ、異常状態の表示を際
立たせている。
【0012】このように、モード制御手段51は図17
に示すように誘導加熱部3等が異常でない場合は入力手
段50を使って入力した設定を表示手段54で表示し、
前記異常が発生すると前記異常状態を表示手段54で表
示して入力手段50による設定の変更を禁止する構成に
なっている。また、誘導加熱部制御手段40は図18に
示すように制御部4の復調手段43からの最新の入力信
号を保持信号として所持しており、誘導加熱部3等が正
常である場合は前記保持信号に基づいてスイッチング手
段32を制御しつつ復調手段43からの入力信号に応じ
て前記保持信号を更新するが、誘導加熱部3等が異常の
場合は前記保持信号に関わらずスイッチング手段32を
オフ状態にして誘導加熱部3の出力を停止し、この異常
状態が解消されると前記保持信号を初期モードの信号に
初期化して操作部5からの信号を待つ構成となってい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成では、トッププレート8と入力手段50が離れた
位置に設置されているので、トッププレート8近傍に表
示手段54を配置した場合は入力手段50を操作すると
きに調理モード、設定出力・設定温度の設定変更が確実
に行われていることを確認するために視線をいちいちず
らさなければならず操作性が悪い。また、入力手段50
近傍に表示手段54を配置した場合も同様に被調理物9
を調理して視線が負荷鍋7にあるときに現在の設定ある
いは異常状態を表示手段54で確認するのも面倒な作業
となる。
【0014】また、誘導加熱部制御手段40の制御する
表示手段がないので、誘導加熱部制御手段40内での調
理モード、設定出力・設定温度の設定を直接知ることが
できず、変調手段52および復調手段43を経て設定が
正確に伝わっているかを確認するのが容易でない。
【0015】さらに、異常状態を表示するときに図16
に示すように設定出力・設定温度の表示を行うことがで
きない場合は、異常状態が発生する前の設定を知ること
ができないとともに入力手段50による設定変更を禁止
せざるを得ず操作性が良くないという課題を有してい
る。
【0016】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、設定変更および調理中のどちらの場合にも設定ある
いは異常状態の確認が容易に行えるとともに2つの表示
手段を見比べて設定が操作部から制御部に正しく伝わっ
ていることあるいは異常状態が制御部から操作部に正し
く伝わっていることを確認することで機器が正常に動作
しているか否かを判断できるようにすることを第1の目
的とする。
【0017】また、入力手段による設定変更あるいは誘
導加熱部の異常発生等によって表示内容を変更するとき
に2つの表示手段の表示内容を同時に切り替えて、2つ
の表示手段における表示内容の瞬時の食い違いによる不
快感をなくすことを第2の目的とする。
【0018】さらに、誘導加熱部等の異常が発生したと
きに異常状態の表示に加えて調理モード、設定出力・設
定温度等の設定も表示できるようにして入力手段による
設定変更を可能にすることを第3の目的とする。
【0019】さらに、誘導加熱部等の異常が発生したと
きの処理を制御部で完結し、制御部の変調手段および操
作部の復調手段を除去して機器の構成を簡単にすること
を第4の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルとスイ
ッチング手段を含む誘導加熱部と、前記誘導加熱部を制
御する誘導加熱部制御手段および通信を行う変調手段と
復調手段を含む制御部と、入力手段と調理モード・出力
設定等の各種設定を制御するモード制御手段および通信
を行う変調手段と復調手段を含む操作部と、前記操作部
からの入力信号に基づいて表示を行う第1の表示手段
と、前記制御部からの入力信号に基づいて表示を行う第
2の表示手段を備えたものを第1の課題解決手段として
いる。
【0021】また、第2の目的を達成するために、前記
制御部と前記操作部は表示同期手段をそれぞれ備え、前
記制御部の表示同期手段は前記制御部の変調手段の信号
出力タイミングあるいは前記制御部の復調手段の信号入
力タイミングに関連づけて前記誘導加熱部制御手段の出
力する表示内容を前記第2の表示手段に出力し、前記操
作部の表示同期手段は前記操作部の変調手段の信号出力
タイミングあるいは前記操作部の復調手段の信号入力タ
イミングに関連づけて前記モード制御手段の出力する表
示内容を前記第1の表示手段に出力して前記第1の表示
手段と前記第2の表示手段の表示タイミングを関連づけ
る構成としたものを第2の課題解決手段としている。
【0022】さらに、第3の目的を達成するために、前
記誘導加熱部制御手段は前記誘導加熱部あるいは通信等
の状態を検知し、かつその検知結果に応じて前記第2の
表示手段に信号を出力し、前記モード制御手段は前記操
作部の復調手段からの入力信号を基に前記誘導加熱部等
の状態を検知し、かつその検知結果に応じて前記制御部
の変調手段を制御するとともに前記第1の表示手段への
出力信号を前記入力手段からの入力信号に応じて変更可
能とする構成としたものを第3の課題解決手段としてい
る。
【0023】さらに、第4の目的を達成するために、加
熱コイルとスイッチング手段を含む誘導加熱部と、前記
誘導加熱部を制御する誘導加熱部制御手段および通信を
行う復調手段を含む制御部と、入力手段と調理モード・
出力設定等の各種設定を制御するモード制御手段および
通信を行う変調手段を含む操作部と、前記操作部からの
入力信号に基づいて表示を行う第1の表示手段と、前記
制御部からの入力信号に基づいて表示を行う第2の表示
手段を備え、前記誘導加熱部制御手段は前記誘導加熱部
等の異常の有無にかかわらず前記制御部の復調手段から
の最新の入力信号を保持する構成としたものを第4の課
題解決手段としている。
【0024】
【作用】上記第1の課題解決手段により、操作部からの
入力信号に基づいて表示を行う第1の表示手段と制御部
からの入力信号に基づいて表示を行う第2の表示手段を
設けており、かつ制御部と操作部は通信機能を有してい
るので、調理モード、出力設定あるいは異常モード等の
表示を異なる場所において同時に行うことができる。ま
た、第1の表示手段を操作部の近傍に配置し、第2の表
示手段を制御部の近傍に配置した場合には、それぞれの
表示手段への配線を短かくすることができる。さらに、
たとえばトッププレート近傍に第2の表示手段を配置し
入力手段近傍に第1の表示手段を配置した場合には、上
記のようにそれぞれの表示手段への配線を短くすること
ができるとともに、鍋を操作して調理しているときはト
ッププレート近傍に位置する第2の表示手段を見て設定
あるいは異常状態の確認が容易に行え、入力手段を操作
するときは入力手段近傍に位置する第1の表示手段を見
て設定変更が確実に行われていることを視点あるいは視
線をその都度変更せずに難なく確認できる。また、第1
の表示手段は操作部からの信号によって制御され第2の
表示手段は制御部からの信号によって制御されるので、
2つの表示手段の表示内容を見比べることにより通信を
経て加熱モード、設定出力・温度等の設定が操作部から
制御部に正しく伝わっていること、および誘導加熱部等
の異常が制御部から操作部に正しく伝わっていることを
確認して機器が正常に動作しているか否かを判断するこ
とができる。
【0025】また、第2の課題解決手段により、第1の
表示手段と第2の表示手段の表示タイミングを関連づけ
ることができるので、第1の表示手段と第2の表示手段
の点滅タイミングを同期させたり、所定の時間遅れで両
者を点滅させることができる。
【0026】たとえば、表示同期手段は誘導加熱部制御
手段あるいはモード制御手段から出力される表示信号を
保持する機能を持ち、変調手段の信号送信完了直後ある
いは復調手段の信号受信完了直後に表示同期信号を変調
手段あるいは復調手段から入力したときに前記保持して
いる表示信号を第1の表示手段あるいは第2の表示手段
に出力して表示内容の変更を行う構成にすれば、送信元
の表示手段の表示内容と送信先の表示手段のものを同時
に切り替えることができ、入力手段による設定変更ある
いは誘導加熱部の異常状態発生等のときに送信先の表示
手段の表示切り替えタイミングが通信時間だけ遅れるの
を防いで2つの表示手段における表示内容の瞬時の食い
違いによる不快感をなくすことができる。
【0027】さらに、第3の課題解決手段により、誘導
加熱部制御手段は誘導加熱部等の状態を検知し、その検
知結果に応じて第2の表示手段に信号を出力するので、
誘導加熱部等の異常が生じた場合には第2の表示手段で
その旨の表示を行って使用者に知らせることができる。
またモード制御手段は操作部の復調手段からの入力信号
を基に誘導加熱部等の異常を検知し、その検知結果に応
じて操作部の変調手段への出力を停止あるいは操作部の
変調手段の送信動作を停止させる等の制御を行う構成で
あるので、誘導加熱部制御手段の設定は保持されて誘導
加熱部等の異常状態が解除されない限り第2の表示手段
の異常表示は継続表示される。一方、モード制御手段は
操作部の復調手段からの入力信号を基に誘導加熱部等の
異常を検知したときも入力手段からの入力信号に応じて
第1の表示手段への出力信号を変更可能としているの
で、誘導加熱部等の異常状態が継続中であれば第2の表
示手段は一定の異常表示をするとともに第1の表示手段
は入力手段で入力された設定に応じて表示内容を変更
し、上記の異常状態がなくなればモード制御手段が通常
の動作をして操作部の変調手段が操作部で設定されてい
る最新の設定状態を送信するので誘導加熱部はその最新
の設定状態で加熱動作を再開することができる。
【0028】さらに、第4の課題解決手段により、誘導
加熱部制御手段は誘導加熱部等の異常の有無にかかわら
ず制御部の復調手段からの最新の入力信号を保持する構
成であり、通常の加熱動作状態にある場合は前記最新の
入力信号を基に誘導加熱部および第2の表示手段を制御
し、前記異常のときは前記異常の内容に応じて誘導加熱
部および第2の表示手段を制御して前記異常時の処理を
制御部内で完結するので、操作部は前記誘導加熱部等の
異常の発生有無を問わず変調手段より変更後の設定に対
応する信号を出力できるとともに前記異常が解消した後
は誘導加熱部制御手段では前記異常の最中に受信した設
定に従って誘導加熱部および第2の表示手段を制御する
ことができ、異常状態を制御部から操作部に送信する必
要がなくなって異常状態を送信するための制御部の変調
手段および操作部の復調手段を省いて機器の構造を簡単
にすることができる。また、異常状態を制御部から操作
部に送信する必要がなくなってモード制御手段は誘導加
熱部等の異常時の処理を行わなくてもよいので、モード
制御手段の構成を簡単にすることができる。
【0029】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0030】図1は本発明の第1の実施例における誘導
加熱調理器の回路図を示したものである。なお、本実施
例において、図12に示す従来例と同じ機能を有するも
のは同一の符号を付し説明を省略する。本実施例の特徴
的構成は、図12の誘導加熱部制御手段40に第2の表
示手段44を制御する機能を追加して誘導加熱部制御手
段41とし、従来構成にて備えていた操作部5のモード
制御手段51が制御する表示手段54を第1の表示手段
54としたことである。
【0031】図2(a)は本発明の第1の実施例におけ
る誘導加熱調理器の外観図を示したものである。図2
(a)に示すように、第1の表示手段54を入力手段5
0の近傍に配置し、第2の表示手段44をトッププレー
ト8の近傍に配置している。また、図2(b)は第2の
表示手段44の外観図である。第2の表示手段44は第
1の表示手段54と同一仕様にする必要はないが、第1
の表示手段54の表示と第2の表示手段44の表示が対
応しているほうが分かりやすい。したがって、本実施例
では第1の表示手段54の各LEDに対応して設定出力
あるいは設定温度を表示するLED11〜17、加熱モ
ードを表示するLED18、温調モードを表示するLE
D19を設けている。
【0032】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、図3および図4を用いてその動作を説明する。
図3に示すように誘導加熱部制御手段41に復調手段4
3からの最新の入力信号を保持している保持信号に対応
した信号あるいは誘導加熱部3等の異常状態に対応した
信号を第2の表示手段44に出力する処理が付加されて
いる。さて、第1の表示手段54および第2の表示手段
44の動作について説明する。まず機器を使用する者が
電源スイッチ2をオン状態にした後に入力手段50を使
って被調理物9の温度状態によって誘導加熱部3の出力
を自動調節する温調モードを選択した場合を考える。入
力手段50より信号を入力してモード制御手段51は温
調モード(設定温度180℃)に設定を変更し、この設
定に対応した信号を変調手段52に出力する。また、モ
ード制御手段51は温調モード(設定温度180℃)の
設定を表示するための信号を第1の表示手段54に出力
し、従来例の図15でも述べたように第1の表示手段5
4は図4(a)に示すようにLED5の点滅、LED1
〜4および9の点灯、LED6〜8の消灯を行う。
【0033】そして、制御部4では復調手段43が操作
部5の変調手段52より信号を受信・復調して誘導加熱
部制御手段41に出力する。誘導加熱部制御手段41は
この入力信号の示す温調モード(設定温度180℃)の
設定に沿って感温素子6で検知した被調理物9の温度と
設定温度の関係に基づき所定の出力で誘導加熱部3を制
御して被調理物9の温度を180℃に調節する。そし
て、誘導加熱部制御手段41は前記入力信号に対応した
表示を行うための信号を第2の表示手段44に出力し、
この信号を受けて第2の表示手段44は図4(b)に示
すようにLED15の点滅、LED11〜14および1
9の点灯、LED16〜18の消灯を行う。
【0034】同様にして、誘導加熱部3等の異常発生時
には、誘導加熱部制御手段41の出力信号に応じて第2
の表示手段44が異常状態の表示を行うとともに、制御
部4の変調手段42から操作部5の復調手段53を経て
モード制御手段51に異常状態が伝えられて第1の表示
手段54でもこの異常状態の表示が行われる。
【0035】したがって、入力手段50を操作している
ときは、図4(a)に示すように入力手段50の前方か
ら機器を見るのでその近傍に配置された第1の表示手段
54によって設定の変更あるいは異常状態の発生を確認
しやすい。また、負荷鍋7に被調理物9を投入する等の
調理を行っているときは図4(b)に示すように視点を
機器の上方に置き負荷鍋7を見るので第2の表示手段4
4によって現在の設定あるいは異常状態を容易に確認で
きる。
【0036】また、第1の表示手段54ではモード制御
手段51内での設定あるいは復調手段53から入力する
異常状態を示す信号に基づいた表示を行い、第2の表示
手段44では誘導加熱部制御手段41内での設定あるい
は復調手段43や誘導加熱部3から入力する異常状態を
示す信号に基づいた表示を行うので、第1の表示手段5
4および第2の表示手段44の表示内容を比較すること
により通信に異常があるか否かが容易に判断でき、通信
に異常がある場合には誘導加熱部3の出力停止を行う等
の処置を促すことができる。
【0037】以上のような構成により、トッププレート
8近傍および入力手段50近傍の両方に表示手段が配置
されているので、負荷鍋7に触れたり負荷鍋7上方に視
点があるときにはトッププレート8近傍に位置する第2
の表示手段44を見て設定あるいは異常状態の確認が容
易に行え、入力手段50を操作するときは入力手段50
近傍の第1の表示手段54を見て設定変更が確実に行わ
れていることを視点をずらすことなく容易に確認でき
る。また、誘導加熱部制御手段41あるいはモード制御
手段51が各々表示手段を1つずつ制御するので、2つ
の表示手段の表示内容を見比べることにより通信を経て
加熱モード、設定出力・温度等の設定が操作部5から制
御部4に正しく伝わっていること、および誘導加熱部3
等の異常が制御部4から操作部5に正しく伝わっている
ことを確認して機器が正常に動作しているか否かを判断
することができる。
【0038】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図5を参照しながら説明する。図5は本発明の
第2の実施例における誘導加熱調理器の回路図を示した
ものである。前記第1の実施例と異なる点は、制御部4
と操作部5に誘導加熱部制御手段41あるいはモード制
御手段51から出力される表示信号を保持するとともに
変調手段42または52あるいは復調手段43または5
3からの入力信号に従って前記表示信号を第1の表示手
段54あるいは第2の表示手段44に出力する表示同期
手段45あるいは55を追加して、変調手段42あるい
は52は信号送信を完了直後あるいはその所定時間後に
2つの表示手段の表示内容の変更を同期させるための表
示同期信号を表示同期手段45あるいは55に出力し、
復調手段43あるいは53は信号受信を完了直後あるい
はその所定時間後に前記表示同期信号を表示同期手段4
5あるいは55に出力する構成としたことである。
【0039】前記第1の実施例において、入力手段50
を用いて調理モードを初期モードから温調モードに変更
すると第1の表示手段54での表示内容は設定変更の直
後に変化する。したがって、図4(a)でも述べたよう
に被調理物9の温度が設定温度に到達していない場合は
180℃設定を示すLED5が点滅し始める。しかし、
制御部4の誘導加熱部制御手段41が設定変更を入力す
るまでには、変調手段52にてデジタル信号に変調して
復調手段43に送信し復調手段43にて受信信号を復調
するだけの通信時間が必要である。したがって、第1の
表示手段54が表示内容を変更してから第2の表示手段
44がそれに合わせて表示内容を変更するまでに前記通
信時間の遅れが生じてしまい、そのために点滅表示の点
滅タイミングが2つの表示手段で相違してしまって機器
を使用するものに不快感を与えてしまうという課題があ
った。
【0040】本発明はこのような課題を解決するもので
あり、以上のように構成された誘導加熱調理器について
図6を用いてその動作を説明する。操作部5の表示同期
手段55は第1の表示手段54に出力する表示信号とは
別にモード制御手段51から入力する表示信号を保持し
ており、変調手段52あるいは復調手段53からの入力
信号に応じて第1の表示手段54に出力する表示信号を
モード制御手段51から入力した表示信号に更新する構
成になっている。また、制御部4の表示同期手段45も
同様の構成になっている。
【0041】入力手段50より入力信号を受けてモード
制御手段51は初期モードから温調モード(設定温度1
80℃)に設定を変更し、変更後の設定を示す表示信号
を表示同期手段55に出力する。しかし、表示同期手段
55はこの表示信号をメモリに格納するだけで、この時
点ではまだ変更前の設定である初期モードを示す表示信
号を第1の表示手段54に出力して図4(a)の全ての
LED1〜9を消灯させている(無論LED5も消灯し
ている)。そして、操作部5の変調手段52が信号送信
を開始し、この信号を制御部4の復調手段43が受信・
復調して誘導加熱部制御手段41に出力し、この信号を
入力して誘導加熱部制御手段41は温調モード(設定温
度180℃)に設定変更してこの設定に対応した表示信
号を表示同期手段45に出力する。このとき、復調手段
43は表示同期手段45が新たな表示信号をメモリに格
納完了後に新たな表示信号を第2の表示手段44に出力
するための表示同期信号を表示同期手段45に出力す
る。また、操作部5の変調手段52は制御部4の復調手
段43と同じタイミングで前記表示同期信号を表示同期
手段55に出力する。そして、前記表示同期信号を入力
して表示同期手段45および55は第2の表示手段44
あるいは第1の表示手段54への出力信号をメモリに保
持している信号すなわち温調モード(設定温度180
℃)に対応した表示信号に更新する。このようにして、
第1の表示手段54と第2の表示手段44での表示内容
の変更タイミングを一致させる。
【0042】同様にして、誘導加熱部3等の異常が発生
すると第1の表示手段54および第2の表示手段44に
て同時に異常状態の表示に切り替わる。
【0043】以上のような構成により、同じタイミング
で変調手段42あるいは52および復調手段43あるい
は53より表示同期信号が出力されてこの表示同期信号
を入力して表示同期手段45および55が表示内容の変
更を行うので、送信元の表示手段の表示内容が送信先の
表示手段のものと同時に切り替わり、入力手段50によ
る設定変更あるいは誘導加熱部3の異常状態発生等のと
きに送信先の表示手段の表示切り替えタイミングが通信
時間だけ遅れるのを防いで2つの表示手段における表示
内容の瞬時の食い違いによる不快感をなくすことができ
る。
【0044】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図7を参照しながら説明する。図7は本発明の
第3の実施例における誘導加熱調理器の回路図を示した
ものである。前記第1の実施例と異なる点は、モード制
御手段56が操作部5の復調手段53からの入力信号を
基に誘導加熱部3等の異常を検知すると操作部5の変調
手段52に対する設定変更のための信号出力を停止する
が、第1の表示手段54で調理モード・出力設定等の各
種設定を表示するように制御しつつ入力手段50からの
入力信号に応じて前記設定および第1の表示手段54へ
の出力信号の変更を行い、かつ前記異常が解消すると前
記設定に対応した信号を操作部5の変調手段52に出力
する構成としたことである。
【0045】前記第1の実施例において、例えば感温素
子6によって被調理物9の温度過昇を検知した場合は図
16に示すように設定出力あるいは設定温度を表示する
LED1〜7が異常表示を行うので、被調理物9の温度
過昇が解消されるまでは設定出力あるいは設定温度の表
示が行えない。したがって、被調理物9の温度過昇が発
生するとそれまでの設定出力あるいは設定温度を知る術
がなくなるばかりか、入力手段50で設定出力あるいは
設定温度の設定を変更するにも変更後の設定を表示する
ことができないので入力手段50による設定変更を禁止
せざるを得ないという課題があった。
【0046】本実施例はこのような課題を解決するもの
で、以上のように構成された誘導加熱調理器について図
8を用いてその動作を説明する。図8はモード制御手段
56の動作を説明するためのフローチャートである。モ
ード制御手段56では電源スイッチ2をオン状態にして
機器に交流電源1が投入されるとメモリを誘導加熱部3
の出力停止状態を表す初期モードに初期化する。そし
て、以降は操作部5の復調手段53より異常信号を入力
した場合とそうでない場合の2つの処理モードに分岐す
る。
【0047】まず、モード制御手段56が操作部5の復
調手段53から未だ異常信号を入力しない場合を考え
る。この場合、モード制御手段56は入力手段50より
新たな設定を示す信号を入力すると設定を前記新たな設
定に更新するとともに変調手段52に前記新たな設定に
対応する信号を出力する。そして、操作部5の変調手段
52は入力信号を変調・送信し、制御部4の復調手段4
3はこれを受信・復調後に誘導加熱部制御手段41に出
力して誘導加熱部制御手段41がその出力信号を基に前
記新たな設定に応じた制御を行う。なお、このモード処
理を通常モード処理と以降呼ぶことにする。
【0048】次に、モード制御手段56が操作部5の復
調手段53より誘導加熱部3等の異常を示す信号を入力
した場合を考える。この場合、モード制御手段56は入
力手段50からの入力信号によって設定を最新のものに
更新し保持するが前記最新の設定に対応する信号を操作
部5の変調手段52へ出力しない。これは、本実施例に
おいては制御部4が操作部5からの最新の入力信号を保
持する機能を持たないので、異常状態時の処理を行って
いるときに復調手段43が信号を入力しても誘導加熱部
制御手段41は異常処理を中断してこの信号に応じた処
理に変更することができずに入力信号を廃棄せざるを得
ず、異常状態のときに出力したモード制御手段56から
変調手段52への信号が無意味となって前記異常状態が
解消されても誘導加熱部制御手段41は前記異常の最中
に受信した設定に応じた制御が行えないからである。し
たがって、本実施例では前記異常が解消されて操作部5
より受信した信号に応じた制御を誘導加熱部制御手段4
1が行えるようになった後に、モード制御手段56が保
持している前記異常の最中に行った最新の設定を変調手
段52を介して制御部4に送信するので、誘導加熱部制
御手段41は前記異常の解消後すぐに前記最新の設定に
応じた制御を行うことができる。なお、このモード制御
手段56の行うモード処理を異常モード処理と以降呼ぶ
ことにする。この異常モード処理は操作部5の復調手段
53からの入力信号によりモード制御手段56が前記異
常の解消したことを検知するまで繰り返される。
【0049】そして、前記異常が解消されると誘導加熱
部制御手段41はその旨を制御部4の変調手段42に出
力して操作部5から新たな信号の入力を待つ。制御部4
の変調手段42より出力された信号は操作部5の復調手
段53にて受信・復調後にモード制御手段56に出力さ
れ、この信号を受けてモード制御手段56は前記異常が
解消したことを検知して保持している設定に対応した信
号を操作部5の変調手段52に出力し、通常モード処理
に復帰する。モード制御手段56より出力された信号は
変調手段52で変調・送信され、制御部4の復調手段4
3で受信・復調して誘導加熱部制御手段41に出力し、
この入力信号に従って誘導加熱部制御手段41は操作部
5の最新の設定に応じて誘導加熱部3の制御を行うこと
ができる。
【0050】以上のような構成により、誘導加熱部3等
の異常が発生したときに異常状態の表示を第2の表示手
段44により行うことが可能であるとともに調理モー
ド、設定出力・設定温度等の設定表示も第1の表示手段
54により行うことができるので、前記異常が発生して
も第1の表示手段54により前記設定を知ることがで
き、さらに入力手段50による設定変更を可能とすると
ともにその設定変更の結果を第1の表示手段54で確認
することができ、前記異常が解消すると自動的に前記異
常の最中に行った最新の設定に応じて機器を動作させる
ことができる。
【0051】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図9を参照しながら説明する。図9は本発明の
第4の実施例における誘導加熱調理器の回路図を示した
ものである。前記第1の実施例と異なる点は、モード制
御手段57は誘導加熱部3等の異常時の処理を省略し、
誘導加熱部制御手段46は誘導加熱部3等の異常の有無
にかかわらず制御部4の復調手段43からの最新の入力
信号を保持する機能を有し、かつ前記異常が発生してい
ないときは前記最新の入力信号を基に誘導加熱部3およ
び第2の表示手段44を制御し、前記異常が発生したと
きは前記異常の内容に応じて誘導加熱部3および前記第
2の表示手段44を制御して前記異常時の処理を制御部
4内で完結する構成とし、図1の制御部4の変調手段4
2および操作部5の復調手段53を除去したことであ
る。
【0052】前記第1の実施例において、誘導加熱部3
等の異常を検知した場合は、第1の表示手段54および
第2の表示手段44の両方にて異常表示を行うので調理
モード、設定出力・設定温度の設定を表示することがで
きず、それ故に入力手段50による設定変更を禁止せざ
るを得ないという課題があった。
【0053】本実施例はこのような課題を解決するとと
もに通信の構成を簡素化するもので、以上のように構成
された誘導加熱調理器について図10および図11を用
いてその動作を説明する。図10はモード制御手段57
の動作を説明するためのフローチャートである。操作部
5は制御部4より信号を受信しないので、モード制御手
段57は入力手段50からの入力信号に応じて設定を変
更して変更後の設定に対応する信号を変調手段52に出
力し、設定に応じた表示を第1の表示手段54で行うよ
うに制御するだけの簡単な構成となる。
【0054】また、図11は誘導加熱部制御手段46の
動作を説明するためのフローチャートである。誘導加熱
部制御手段46は電源スイッチ2をオン状態にして機器
に交流電源1が投入されるとメモリを誘導加熱部3の出
力停止状態に対応する初期モードに初期化する。そし
て、誘導加熱部制御手段46は異常状態の有無にかかわ
らず制御部4の復調手段43より新たな信号を入力する
とメモリを前記新たな入力信号に更新して記憶する。そ
して、誘導加熱部3等が正常なときはメモリに記憶され
ている信号を基に誘導加熱部3を制御して前記メモリに
記憶されている信号に対応した表示信号を第2の表示手
段44に出力する。また、誘導加熱部3等が異常状態に
あるときはスイッチング手段32をオフ状態にして誘導
加熱部3を出力停止し、前記異常に対応した表示信号を
第2の表示手段44に出力する。
【0055】しかし、前記異常中もモード制御手段57
は調理モード、設定出力・設定温度の設定表示を第1の
表示手段54にて行い入力手段50による設定変更も可
能である。設定変更を行うと、操作部5の変調手段52
にて送信された信号は誘導加熱部3等の異常状態のとき
にも制御部4の変調手段43にて受信・復調された後に
誘導加熱部制御手段46にて保持されるので操作部5の
変調手段52は前記異常の有無にかかわらず信号の送信
が可能である。そして、前記異常が解消されると誘導加
熱部制御手段46は保持している信号を基に誘導加熱部
3および第2の表示手段44を制御するので、前記異常
が解消すると前記異常の最中に入力手段50より入力し
た設定で機器を動作させることができる。
【0056】以上のような構成により、誘導加熱部3等
の異常が発生したときの処理を制御部4で完結し、制御
部4の変調手段42および操作部5の復調手段53を除
去して機器の構成を簡単にすることができる。
【0057】なお、従来例および実施例1から4におい
て、変調手段42および52あるいは復調手段43およ
び53は有線によるシリアル通信を行う構成としている
が、無線による通信等の他の通信方法においても同様の
効果を得ることができる。また、制御部4の一部あるい
は全部の構成手段、操作部5の一部あるいは全部の構成
手段をマイクロコンピュータにて行うことができること
は明らかである。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の誘導加熱調理器
は、加熱コイルとスイッチング手段を含む誘導加熱部
と、前記誘導加熱部を制御する誘導加熱部制御手段およ
び通信を行う変調手段と復調手段を含む制御部と、入力
手段と調理モード・出力設定等の各種設定を制御するモ
ード制御手段および通信を行う変調手段と復調手段を含
む操作部と、前記操作部からの入力信号に基づいて表示
を行う第1の表示手段と、前記制御部からの入力信号に
基づいて表示を行う第2の表示手段を設けることによっ
て、異なる場所で誘導加熱調理器の出力設定あるいは異
常状態の確認が容易に行え、また第1あるいは第2の表
示手段への接続配線の長さを短くすることができ、さら
に2つの表示手段を見比べて設定が操作部から制御部に
正しく伝わっていることあるいは異常状態が制御部から
操作部に正しく伝わっていることを確認して機器が正常
に動作しているか否かを判断できる。
【0059】また第2の課題解決手段として、前記制御
部と前記操作部は表示同期手段をそれぞれ備え、前記制
御部の表示同期手段は前記制御部の変調手段の信号出力
タイミングあるいは前記制御部の復調手段の信号入力タ
イミングに関連づけて前記誘導加熱部制御手段の出力す
る表示内容を前記第2の表示手段に出力し、前記操作部
の表示同期手段は前記操作部の変調手段の信号出力タイ
ミングあるいは前記操作部の復調手段の信号入力タイミ
ングに関連づけて前記モード制御手段の出力する表示内
容を前記第1の表示手段に出力して前記第1の表示手段
と前記第2の表示手段の表示タイミングを関連づける構
成とすることで、入力手段による設定変更あるいは誘導
加熱部の異常発生等によって表示内容を変更するときに
2つの表示手段の表示内容を同時に切り替えて、2つの
表示手段における表示内容の瞬時の食い違いによる不快
感をなくしたり、逆に異常状態が発生したときには2つ
の表示手段の表示内容に意図的に所定の時間差を設けて
異常状態を強く使用者に警告することができる。
【0060】さらに第3の課題解決手段として、前記誘
導加熱部制御手段は前記誘導加熱部あるいは通信等の状
態を検知し、かつその検知結果に応じて前記第2の表示
手段に信号を出力し、前記モード制御手段は前記操作部
の復調手段からの入力信号を基に前記誘導加熱部等の状
態を検知し、かつその検知結果に応じて前記制御部の変
調手段を制御するとともに前記第1の表示手段への出力
信号を前記入力手段からの入力信号に応じて変更可能と
する構成とすることで、誘導加熱部等の異常が発生した
ときに異常状態の表示をすることができるとともに調理
モード、設定出力・設定温度等の設定も表示でき、さら
には入力手段による設定変更を可能にすることができる
ので操作性を向上させることができる。
【0061】さらに第4の課題解決手段として、加熱コ
イルとスイッチング手段を含む誘導加熱部と、前記誘導
加熱部を制御する誘導加熱部制御手段および通信を行う
復調手段を含む制御部と、入力手段と調理モード・出力
設定等の各種設定を制御するモード制御手段および通信
を行う変調手段を含む操作部と、前記操作部からの入力
信号に基づいて表示を行う第1の表示手段と、前記制御
部からの入力信号に基づいて表示を行う第2の表示手段
を備え、前記誘導加熱部制御手段は前記誘導加熱部等の
異常の有無にかかわらず前記制御部の復調手段からの最
新の入力信号を保持する構成とすることで、誘導加熱部
等の異常が発生したときにも入力手段での設定変更を可
能とし、異常が解消したときにその設定で自動的に加熱
動作を開始するようにして操作性を向上させるととも
に、制御部の変調手段および操作部の復調手段を省略す
ることが可能となって機器の構成を簡単にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器
のブロック図
【図2】(a)同誘導加熱調理器の外観図 (b)同第2の表示手段の外観図
【図3】同誘導加熱部制御手段の動作を説明するフロー
チャート
【図4】(a)同第1の表示手段における温調モード
(設定温度180℃)の表示を示す図 (b)同第2の表示手段における温調モード(設定温度
180℃)の表示を示す図
【図5】本発明の第2の実施例における誘導加熱調理器
のブロック図
【図6】同表示同期手段の動作説明図
【図7】本発明の第3の実施例における誘導加熱調理器
のブロック図
【図8】同モード制御手段の動作を説明するフローチャ
ート
【図9】本発明の第4の実施例における誘導加熱調理器
のブロック図
【図10】同モード制御手段の動作を説明するフローチ
ャート
【図11】同誘導加熱部制御手段の動作を説明するフロ
ーチャート
【図12】従来例における誘導加熱調理器のブロック図
【図13】(a)従来例における誘導加熱調理器の外観
図 (b)他の従来例における誘導加熱調理器の外観図
【図14】従来例における表示手段の外観図
【図15】同温調モード(設定温度180℃)の表示を
示す図
【図16】同温調モードのときの被調理物の温度過昇の
表示を示す図
【図17】同モード制御手段の動作を説明するフローチ
ャート
【図18】同誘導加熱部制御手段の動作を説明するフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 交流電源 2 電源スイッチ 3 誘導加熱部 4 制御部 5 操作部 6 感温素子 7 負荷鍋 8 トッププレート 9 被調理物 30 整流器 31 加熱コイル 32 スイッチング手段 33 インバータ回路 41 誘導加熱部制御手段 42 変調手段 43 復調手段 44 第2の表示手段 50 入力手段 51 モード制御手段 52 変調手段 53 復調手段 54 第1の表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱コイルとスイッチング手段を含む誘導
    加熱部と、前記誘導加熱部を制御する誘導加熱部制御手
    段および通信を行う変調手段と復調手段を含む制御部
    と、入力手段と調理モード・出力設定等の各種設定を制
    御するモード制御手段および通信を行う変調手段と復調
    手段を含む操作部と、前記操作部からの入力信号に基づ
    いて表示を行う第1の表示手段と、前記制御部からの入
    力信号に基づいて表示を行う第2の表示手段を備えた誘
    導加熱調理器。
  2. 【請求項2】制御部と操作部は表示同期手段をそれぞれ
    備え、前記制御部の表示同期手段は前記制御部の変調手
    段の信号出力タイミングあるいは前記制御部の復調手段
    の信号入力タイミングに関連づけて誘導加熱部制御手段
    の出力する表示内容を第2の表示手段に出力し、前記操
    作部の表示同期手段は前記操作部の変調手段の信号出力
    タイミングあるいは前記操作部の復調手段の信号入力タ
    イミングに関連づけて前記モード制御手段の出力する表
    示内容を前記第1の表示手段に出力して前記第1の表示
    手段と前記第2の表示手段の表示タイミングを関連づけ
    る構成とした請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】誘導加熱部制御手段は誘導加熱部あるいは
    通信等の状態を検知し、かつその検知結果に応じて第2
    の表示手段に信号を出力し、モード制御手段は操作部の
    復調手段からの入力信号を基に前記誘導加熱部等の状態
    を検知し、かつその検知結果に応じて制御部の変調手段
    を制御するとともに第1の表示手段への出力信号を入力
    手段からの入力信号に応じて変更可能とする構成とした
    請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】加熱コイルとスイッチング手段を含む誘導
    加熱部と、前記誘導加熱部を制御する誘導加熱部制御手
    段および通信を行う復調手段を含む制御部と、入力手段
    と調理モード・出力設定等の各種設定を制御するモード
    制御手段および通信を行う変調手段を含む操作部と、前
    記操作部からの入力信号に基づいて表示を行う第1の表
    示手段と、前記制御部からの入力信号に基づいて表示を
    行う第2の表示手段を備え、前記誘導加熱部制御手段は
    前記誘導加熱部等の異常の有無にかかわらず前記制御部
    の復調手段からの最新の入力信号を保持する構成とした
    誘導加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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