JPH0621302U - 架線追従パンタグラフ及び集電舟位置検出装置 - Google Patents

架線追従パンタグラフ及び集電舟位置検出装置

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JPH0621302U
JPH0621302U JP5538892U JP5538892U JPH0621302U JP H0621302 U JPH0621302 U JP H0621302U JP 5538892 U JP5538892 U JP 5538892U JP 5538892 U JP5538892 U JP 5538892U JP H0621302 U JPH0621302 U JP H0621302U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 架線と集電舟との位置ずれを直接検出し、そ
の位置ずれに応じた適切な移動を実現して離線を防止す
る架線追従パンタグラフと、その位置ずれの検出に利用
可能な集電舟位置検出装置を提供すること。 【構成】 単位長さの抵抗値が一定な測定用摺板15
が、集電用摺板13と平行となるように集電舟11に設
けられている。測定用摺板15の両端から検出した電圧
(V1,V2)及び集電用摺板13から検出した電圧
(VO)とに基づき、架線50と集電舟11との相対位
置を検出する。その検出結果に基づいて集電舟11に対
する架線50の位置が所定の設定範囲内か否かを判断
し、設定範囲外である場合には、架線50がその設定範
囲内に収まるように集電舟11を移動させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば曲線通過時の車体傾斜等により生じる架線と集電舟との位置 ずれを検知し、集電舟を車体幅方向に移動させて離線を防止する架線追従パンタ グラフ及び、架線に対する集電舟の相対的な位置を検出する集電舟位置検出装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば振子車両等のように、曲線軌道を通過する際に車体を傾斜させるもので は、その車体傾斜により、車体の屋根に位置するパンタグラフも架線に対して曲 線の内側に移動する。従って、従来の固定型パンタグラフでは、一定以上の傾斜 角(例えば5度以上)になると振動・風圧等によって集電舟が架線から外れてし まう可能性が大きくなっていた。
【0003】 こうした離線を防止するため、例えば特公昭61−43922号公報に示され ているように、車体の傾斜角に応じてパンタグラフを曲線の内側に移動させる構 成が開示されている。これは、空気ばねを介して車体に取り付けた振子梁に、台 車枠に対する車体傾斜角を回転変位に変換する回転体を設け、その回転体の回転 を、車体床下に配設された水平方向シャフトと、水平方向シャフトにギアボック スで連結される縦方向シャフトと、縦方向シャフトにギアボックスで連結されて 屋根上に配設される水平方向シャフトとを介してパンタグラフに伝達し、車体の 傾斜角に対応してパンタグラフを移動させて架線に近づけるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の構成では、車体床下に配設された水平方向シャ フトが直接縦方向シャフトに連結されているため、空気バネのたわみや台車と車 体間の相対的変位に対応できず、誤動作が生じる恐れがある。また、車体傾斜角 を回転変位に変換する回転体の回転を複数のシャフトとギア等により伝達する構 成のため、伝達部における機械的誤差も生じ易い。従って、車体傾斜角に応じた 適切な移動を実現するためには、上述した機械的誤差が生じないよう頻繁に保守 点検を行う必要がある。
【0005】 これはそもそも、従来の可動パンタグラフが、車体傾斜装置からの傾斜情報に 基づき、例えば傾斜装置による傾斜角を機械的にパンタグラフ側に伝達すること によって、車体傾斜に対応する移動量を定めていることに起因している。 そこで、車体傾斜装置からの傾斜情報ではなく、架線と集電舟との位置ずれを 直接検出し、その位置ずれに応じた適切な移動を実現して離線を防止する架線追 従パンタグラフと、その位置ずれの検出に利用可能である集電舟位置検出装置を 提供することを目的として本考案を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】
かかる目的を達成すべく、本考案は課題を解決するための手段として次の構成 を取った。即ち、請求項1に記載した架線追従パンタグラフは、 架線に略直交して配置された集電用の摺板を有する集電舟と、該集電舟を車体 幅方向に移動可能な移動手段とを備えた架線追従パンタグラフであって、 上記集電用摺板と平行となるように上記集電舟に設けられ、単位長さの抵抗値 が一定な測定用摺板と、 該測定用摺板の両端から検出した電圧及び上記集電用摺板から検出した電圧と に基づき、上記架線と集電舟との相対位置を検出する位置検出手段と、 該検出結果に基づいて集電舟に対する架線の位置が所定の設定範囲内か否かを 判断し、設定範囲外である場合には、上記移動手段を制御して、上記架線がその 設定範囲内に収まるように上記集電舟を移動させる移動制御手段と、 を備えたことを特徴とする。
【0007】 前記構成を有する請求項1記載の架線追従パンタグラフによれば、相対位置検 出手段が、測定用摺板の両端から検出した電圧及び集電用摺板から検出した電圧 とに基づき、架線と集電舟との相対位置を検出する。測定用摺板は単位長さの抵 抗値が一定であるので、測定用摺板の両端から検出した各電圧は、架線が接して いる点から両端それぞれまでの距離に比例して電圧降下した値となる。従って、 例えば集電用摺板から検出した電圧を基準電圧として測定用摺板両端からの各電 圧を評価することにより、集電舟上のどの位置に架線が接しているかを検出する ことができる。
【0008】 そして、移動制御手段が、その検出結果に基づいて集電舟に対する架線の位置 が所定の設定範囲内か否かを判断し、設定範囲外である場合には、移動手段を制 御して、架線がその設定範囲内に収まるよう集電舟を移動させる。その結果、架 線が常に集電舟の中央付近に位置するようにさせることができる。
【0009】 移動手段は、例えばパンタグラフ自体が移動するように構成してもよいし、集 電舟のみが移動するように構成してもよい。 また、請求項2に記載した架線追従パンタグラフは、 架線に略直交して配置された集電用の摺板を有する集電舟と、該集電舟を車体 幅方向に移動可能な移動手段とを備えた架線追従パンタグラフであって、 上記集電用摺板と平行となるように上記集電舟に設けられ、中央の所定範囲に は電気的に絶縁された絶縁部、該絶縁部の両側には電気的に導通可能な導電部が 設けられた測定用摺板と、 該両導電部から検出した電圧に基づき、上記架線が上記導電部上に位置してい る場合には、上記移動手段を制御して、上記絶縁部上に上記架線が位置するよう 上記集電舟を移動させる移動制御手段と、 を備えたことを特徴とする。
【0010】 請求項2記載の架線追従パンタグラフによれば、測定用摺板の中央の所定範囲 には電気的に絶縁された絶縁部、絶縁部の両側には電気的に導通可能な導電部が 設けられているため、架線が絶縁部と接触している時には電圧は検出されず、架 線が車体幅方向どちらかに相対的にずれると、該当する導電部から電圧が検出さ れる。
【0011】 そして、電圧が検出されて架線が導電部上に位置していると判断された場合に は、移動制御手段により移動手段を制御して、絶縁部上に架線が位置するよう集 電舟を移動させる。その結果、架線が常に集電舟の中央付近に位置するようにさ せることができる。
【0012】 なお、請求項1に記載した考案は、架線と集電舟との相対的な位置を検出する 構成のみを抽出しても集電舟位置検出装置として考案を完成している。 完成された集電舟位置検出装置は、請求項3に記載の通り、 架線に略直交して配置された集電用の摺板を有する集電舟に、該集電用摺板と 平行となるように設けられ、単位長さの抵抗値が一定な測定用摺板と、 該測定用摺板の両端から検出した電圧及び上記集電用摺板から検出した電圧と に基づき、上記架線に対する集電舟の相対的な位置を検出する位置検出手段と、 を備えたことを特徴とする。
【0013】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。まず、第1実施例の架 線追従パンタグラフについて説明する。図1は本架線追従パンタグラフに用いら れる集電舟位置検出装置の概略構成図、図2は集電舟の移動機構を示す正面図で ある。以下、振子車両に採用したものとして第1実施例を説明する。
【0014】 振子車両1は、車体3の下部に空気ばね等を介して取り付けた振子梁が、振子 中心Oを中心として、台車枠に設けたコロ上を振子運動することにより曲線通過 時等に車体3を傾斜させることができるようにされた周知の構成である。これら 車体傾斜に係る部材の図示及び詳しい説明は省略する。
【0015】 車体3の屋根5上には、振子中心Oを中心として円弧状に形成されたパンタグ ラフ支持部7が設けられており、図示しない駆動モータにより、振子中心Oの周 りに回動可能にされている。そして、そのパンタグラフ支持部7にはパンタグラ フ9が取り付けられ、パンタグラフ支持部7が回動することにより、車体2幅方 向に移動可能にされている。
【0016】 パンタグラフ9は、その最上部に集電舟11を備えている。そして、図1に示 すように、集電舟11には架線50と摺接しながら集電する2つの集電用摺板1 3が、架線50に略直交し、且つ2つが並行に配置されている。 また、これら2つの集電用摺板13の間には、単位長さの抵抗値が一定な測定 用摺板15が設けられている。そして、測定用摺板15の両端から検出した電圧 及び一方の集電用摺板13から検出した電圧は、直流計器用変圧器(以下DCP Tという。)17に入力するようにされている。このDCPT17は、ある電圧 値をこれに比例する電圧値に変成する計器用変成器の一種であり、周知のもので あるので説明を省略する。
【0017】 測定用摺板15の両端の接点部分をそれぞれ接点B、接点Cと呼ぶことにする と、接点B、接点Cから検出した電圧及び集電用摺板13から検出した電圧の3 種類の電圧がDCPT17に入力し、所定の電圧値に変成されてコントローラ2 0に入力する構成とされている。この3種類の電圧値について説明する。
【0018】 集電用摺板13から検出してDCPT17で変成された電圧値を基準電圧値V Oとする。一方、接点B、接点Cから検出する電圧は架線50が測定用摺板15 のどの位置と接触しているかによって異なってくる。測定用摺板15上において 架線50が接している点を接点Aとすると、架線50から接点A、接点Bを経由 してDCPT17に入力し変成された第1電圧値V1は、測定用摺板15上の接 点AB間の長さに比例する電圧降下が生じた結果の値となる。
【0019】 一方、架線50から接点A、接点Cを経由してDCPT17に入力し変成され た第2電圧値V2は、測定用摺板15上の接点AC間の長さに比例する電圧降下 が生じた結果の値となる。即ち、架線50が測定用摺板15の中央に位置すれば 、2つの経路における電圧降下分は等しくなるので、この場合は、第1電圧値V 1と第2電圧値V2とが等しくなるのである。
【0020】 また、架線50が測定用摺板15の中央からどちらかにずれれば、距離の長い 方の経路を通る方が電圧降下が大きくなるため、例えば、架線50が中央より接 点B側にずれていれば、電圧降下分の小さい第1電圧値V1の方が第2電圧値V 2より大きくなる。逆に、中央より接点C側にずれれば第2電圧値V2の方が大 きくなる。
【0021】 上述した基準電圧値VO、第1電圧値V1、第2電圧値V2の3種類の電圧に 基づいて、コントローラ20は後述する移動制御処理を実行し、図示しない駆動 モータを制御して、パンタグラフ支持部7を回動させる。この移動制御処理を図 3のフローチャートを参照して説明する。
【0022】 制御が開始されると、まず基準電圧値VO、第1電圧値V1、第2電圧値V2 をDCPT17より入力し(ステップ100)、次式に基づいて判定値VPを算 出する(ステップ110)。
【0023】
【数1】
【0024】 上式より、判定値VPは無次元化された「0〜1」までの値を得る。判定値V Pが「0」の場合はVO=V1、即ち、測定用摺板15上の接点AB間での電圧 降下がないことより、架線50が接点B上に位置することを意味している。また 、判定値VPが「1」の場合は、上式で分子と分母が等しくなることから、VO =V2となる場合であることが判る。即ち、測定用摺板15上の接点AC間での 電圧降下がないことより、架線50が接点C上に位置することを意味している 従って、判定値VPが「0.5」の場合は、測定用摺板15の中央に架線50 が位置し、「0」に近づくほど接点B側に近づき、一方、「1」に近づくほど接 点Cに近づくことになる。このことから、架線の位置判断において、架線電圧の 変化は何等影響を与えないことが判る。
【0025】 次に、判定値VPが第1設定値V1Dより大きいか否かを判断し(ステップ1 20)、第1設定値V1Dより大きければ、次は第2設定値V2Dより大きいか 否かを判断する(ステップ130)。ここで、この第1及び第2設定値V1D, V2Dについて説明する。
【0026】 本実施例では、架線50との接点Aが、接点Bから接点Cに向けて測定用摺板 15全体の10分の3の位置にある場合の値を予めフィーリングテスト等で算出 し、第1設定値V1Dとしてある。また、接点Aが今度は接点Cから接点Bに向 けて全体の10分の3の位置にある場合の値を予めフィーリングテスト等で算出 して第2設定値V1Dとしてある。
【0027】 なお、本実施例では、測定用摺板15の両端から10分の3ずつ除いた中央の 部分を、架線の周期的偏り振幅(±200mm)とし、不要な追従は行わない設 定範囲としたが、離線の心配のない範囲で、装置の追従が遅い場合は狭くするな ど、状況に応じて、この設定範囲をもっと狭くしたり、逆に広くしたりすればよ い。
【0028】 図3の処理に戻り、上記ステップ120,130で共にYESの判断、即ち、 V1D<VP<V2Dの場合には、そのままステップ100に戻り、以下の処理 を繰り返す。 一方、ステップ120でNOの判断、即ち判定値VPが第1設定値V1D以下 の場合には、架線50との接点Aが接点B側にずれ過ぎて、離線の危険がある位 置にある状態を指す。その場合は、図示しない駆動モータを作動させて、パンタ グラフ支持部7を接点B側に所定量移動させる(ステップ140)。すると、パ ンタグラフ9自体が接点B側に移動するため、架線50は相対的に接点C側に移 動する。
【0029】 また、ステップ130でNOの判断、即ち判定値VPが第2設定値V2D以上 の場合には、架線50との接点Aが接点C側にずれ過ぎて、離線の危険がある位 置にある状態を指す。今度は、パンタグラフ支持部7を接点C側に所定量移動さ せる(ステップ150)。すると、パンタグラフ9自体が接点C側に移動するた め、架線50は相対的に接点B側に移動する。
【0030】 このようにして、架線50は測定用摺板15の中央付近の所定範囲内に収まる ように制御されるため、測定用摺板15の両側に位置する集電舟摺板13と架線 50との相対位置は、常に離線の心配のない所定範囲に収まる。 なお、上述したDCPT17及び上記ステップ100,110の処理の実行が 位置検出手段として働き、ステップ120〜150の処理の実行が移動制御手段 として働く。
【0031】 本第1実施例によれば、架線50と集電舟11との位置ずれを直接検出し、そ の位置ずれに応じた適切な移動を実現して離線を防止することができる。そのた め、従来の、車体傾斜装置からの傾斜角を機械的にパンタグラフ側に伝達するこ とにより車体傾斜に対応する移動量を定める構成における問題点であった、誤動 作、伝達部における機械的誤差の発生を防止することができる。
【0032】 なお、本第1実施例では、パンタグラフ9自体が移動するように構成したが、 パンタグラフ9の車体3に対する相対位置は変化させず、例えばリンク機構等を 用いて集電舟11のみ移動させるように構成してもよい。また、DCPT17の 代わりに、交流計器用変圧器(ACPT)を用いれば、交流架線区間でも同様に 実施可能である。
【0033】 そしてまた、第1実施例の内、架線50と集電舟11との相対的な位置を検出 する構成、すなわち、測定用摺板15、DCPT17及び上記ステップ100, 110の処理の実行により、判定値VPを算出するまでの構成のみを抽出しても 集電舟位置検出装置として一つの考案を完成する。
【0034】 次に、第2実施例について説明する。第1実施例と同じ構成の部分には同じ符 号を付して詳しい説明を省略する。図4に示すように、本第2実施例の測定用摺 板70は、中央の所定範囲には電気的に絶縁された絶縁部71、絶縁部71の両 側には電気的に導通可能な導電部73a、73bが設けられている。本実施例で は、絶縁部71として全体の10分の4、導電部73a、73bが全体の10分 の3ずつ割り当てられている。
【0035】 そして、導電部73a、73bは電圧検出器75に接続されており、電圧検出 器75で検出された電圧信号は、コントローラ80に入力するように構成されて いる。この電圧信号に基づいて、コントローラ80は、図示しない駆動モータを 制御して、パンタグラフ支持部7を回動させる。
【0036】 架線50が絶縁部71と接触している時にはどちらの導電部73a、73bか らも電圧は検出されず、架線50が車体3幅方向どちらかに相対的にずれると、 該当する導電部73a,73bから電圧が検出される。そして、電圧が検出され た方の導電部73a,73b側にパンタグラフ支持部7を回動させると、架線5 0は相対的に、絶縁部71方向へ移動する。
【0037】 このようにして、集電舟11の中央付近に設けた絶縁部71上に架線50が位 置するよう制御することができる。絶縁部の71の長さを調整すれば、より中央 付近に架線50を位置させることが可能である。 以上本考案はこの様な実施例に何等限定されるものではなく、本考案の要旨を 逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【0038】
【考案の効果】
以上詳述したように請求項3記載の集電舟位置検出装置によれば、測定用摺板 の両端から検出した各電圧は、架線が接している点から両端それぞれまでの距離 に比例して電圧降下した値となるため、集電用摺板から検出した電圧を基準電圧 として測定用摺板両端からの各電圧を評価すること等により、集電舟上のどの位 置に架線が接しているかを検出することができる。
【0039】 また、請求項1記載の架線追従パンタグラフによれば、その検出結果に基づい て集電舟に対する架線位置が設定範囲内に収まるよう集電舟を移動させるため、 従来の機械的伝達により車体傾斜に対応する移動量を定めるものにおける問題点 であった、誤動作、伝達部における機械的誤差に対応でき、架線が常に集電舟の 中央付近に位置するように集電舟の位置を制御することができる。
【0040】 一方、請求項2記載の架線追従パンタグラフによれば、導電部より電圧が検出 されたか否かだけを判断すればよく、絶縁部上に架線が位置するよう集電舟を移 動させるだけの簡単な制御でよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の架線追従パンタグラフに
用いられる集電舟位置検出装置の概略構成図である。
【図2】集電舟の移動機構を示す正面図である。
【図3】第1実施例における移動制御処理を示すフロー
チャートである。
【図4】第2実施例の架線追従パンタグラフに用いられ
る集電舟位置検出装置の概略構成図である。
【符号の説明】
V1…第1電圧値、 V2…第2電圧値、 V
1D…第1設定値、V2D…第2設定値、 VO…基
準電圧値、 VP…判定値、3…車体、
7…パンタグラフ支持部、 9…パンタグラ
フ、11…集電舟、 13…集電用摺板、 1
5,70…測定用摺板、20,80…コントローラ、
50…架線、 71…絶縁部、73a,73b
…導電部、 75…電圧検出器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架線に略直交して配置された集電用の摺
    板を有する集電舟と、該集電舟を車体幅方向に移動可能
    な移動手段とを備えた架線追従パンタグラフであって、 上記集電用摺板と平行となるように上記集電舟に設けら
    れ、単位長さの抵抗値が一定な測定用摺板と、 該測定用摺板の両端から検出した電圧及び上記集電用摺
    板から検出した電圧とに基づき、上記架線と集電舟との
    相対位置を検出する位置検出手段と、 該検出結果に基づいて集電舟に対する架線の位置が所定
    の設定範囲内か否かを判断し、設定範囲外である場合に
    は、上記移動手段を制御して、上記架線がその設定範囲
    内に収まるよう上記集電舟を移動させる移動制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする架線追従パンタグラフ。
  2. 【請求項2】 架線に略直交して配置された集電用の摺
    板を有する集電舟と、該集電舟を車体幅方向に移動可能
    な移動手段とを備えた架線追従パンタグラフであって、 上記集電用摺板と平行となるように上記集電舟に設けら
    れ、中央の所定範囲には電気的に絶縁された絶縁部、該
    絶縁部の両側には電気的に導通可能な導電部が設けられ
    た測定用摺板と、 該両導電部から検出した電圧に基づき、上記架線が上記
    導電部上に位置している場合には、上記移動手段を制御
    して、上記絶縁部上に上記架線が位置するよう上記集電
    舟を移動させる移動制御手段と、 を備えたことを特徴とする架線追従パンタグラフ。
  3. 【請求項3】 架線に略直交して配置された集電用の摺
    板を有する集電舟に、該集電用摺板と平行となるように
    設けられ、単位長さの抵抗値が一定な測定用摺板と、 該測定用摺板の両端から検出した電圧及び上記集電用摺
    板から検出した電圧とに基づき、上記架線に対する集電
    舟の相対的な位置を検出する位置検出手段と、 を備えたことを特徴とする集電舟位置検出装置。
JP5538892U 1992-08-06 1992-08-06 架線追従パンタグラフ及び集電舟位置検出装置 Pending JPH0621302U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR20230079809A (ko) * 2021-11-29 2023-06-07 범한자동차 주식회사 전기버스용 집전장치

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