JP3512165B2 - 牽引型軌道検測車 - Google Patents
牽引型軌道検測車Info
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Description
車に関し、詳しくは、手押し式の簡易で軽量な軌道検測
車よりも高速な測定ができ、容易に測定異常を確認する
ことができ、かつ、測定装置を搭載して高速走行する軌
道検測車よりも取扱いが容易な小型の牽引型軌道検測車
に関する。
どにより左右のレールが基準位置に対して偏位する。こ
の偏位は軌道狂いとよばれ、通り狂い、高低狂い、
軌間狂い、水準狂い、平面性狂いの5項目が規定
されている。多数の営業列車が運行される本線区におい
ては、営業車両とほぼ同じ規格の車両により、いわば大
型の軌道検測車を構成し、これを電気またはディーゼル
機関車により牽引し、高速度で走行して各軌道狂いが検
測されている。しかし、列車の運行回数が少ない閑散線
区や、駅構内の側線などに対しては、大型の検測車は適
当でないので、中型もしくは小型の検測装置(検測車)
が開発され、または利用されている。さらに、簡易な検
測を行うために低速度走行による手押しの簡易型軌道検
測車も実用化されている。
上鉄道において多く利用されてきたが、地下鉄等におい
ては、軌道と走行速度等の関係から中型もしくは小型の
検測装置の利用が難しく、小回りがきかず、小型の検測
車両に中速走行に応じた改良を加えあるいはそれを開発
しなければならない問題がある。そこで、簡易なものと
して前記した手押しの簡易型軌道検測車を利用すること
が考えられるが、軌道距離に対して手押しの簡易型軌道
検測車では、検測に時間がかかり過ぎる問題がある。こ
のような問題を解決するために手押しの簡易型軌道検測
車を別の車両で牽引することが考えられる。しかし、こ
のようにすると装置の測定状態が監視できない。手押し
の簡易型軌道検測車では、押しながらモニタを観測して
異常な測定状態のときには、測定の中止や調整ができる
が、牽引した場合にはそれができない。監視モニタを独
立にさせて牽引車両側に設けることも考えられるが、ケ
ーブルで両車両を接続しなければならなくなり、それが
測定状態に影響を与えて、取り扱いが難しくなる。牽引
される側にモニタを搭載して監視人を乗せるとなると、
そのために検測車に部屋を設けなければならず、その重
心が高くなり、車両が大型化する問題がある。この発明
の目的は、このような従来技術の問題点を解決するもの
であり、手押し式の簡易で軽量な軌道検測車よりも高速
な測定ができ、容易に測定異常を確認することができ、
測定装置を搭載して高速走行する軌道検測車よりも取扱
いが容易な小型の牽引型軌道検測車を提供することにあ
る。
るためのこの発明の構成は、軌道面と実質的に平行にな
るように配設され、左右のレール上を走行車輪により走
行し、牽引車両により牽引される牽引型軌道検測車であ
って、レール上面に接触して高さ方向の変位を検出する
第1の測定車輪を有する高低センサと、レール側面に接
触して水平方向で走行方向に対して直角な方向の変位を
検出する第2の測定車輪を有する通りセンサと、牽引車
両から観測できる高さに正常と異常の表示が可能な表示
灯を有するポールと、高低センサおよび通りセンサの信
号を受けて測定値を算出する測定値算出手段と、測定値
が正常か異常かを判定する判定手段と、この判定手段に
より測定値が異常と判定されたときに異常表示で表示灯
を点灯する点灯手段とを備えていて、正常と判定された
測定値のみを採取するものである。
きる高さに測定が正常であるか、測定異常であるかを表
示する表示灯を設けて、測定部において測定値に対して
測定異常の状態を判定して表示灯をそれぞれに点灯する
ようにしているので、監視モニタを独立に牽引車両に設
けなくても済み、牽引される側に監視人を乗せる必要も
なくなり、低重心で小型な牽引車両を実現することがで
きる。しかも、正常と異常とをそれぞれに表示できるの
で牽引される側に監視人を乗せるとなく、異常表示のと
きには、その場で測定の中止や調整が容易にでき、か
つ、正常状態のときの測定値しか採取しないので、測定
を中止した場合には、後から異常個所のみを引き続いて
測定することが可能になり、効率的な測定ができる。ま
た、正常状態の表示があることで、それをモニタしなが
ら、高速走行の測定が安心してできる。その結果、検測
車が大型化することもなく、手押し式の簡易で軽量な軌
道検測車よりも高速な測定ができ、容易に測定異常を確
認することができ、測定装置を搭載して高速走行する軌
道検測車よりも取扱いが容易な小型の軌道検測車を実現
することができる。特に、2.5mの測定弦を構成する
ように複数の高低センサと通りセンサとを配置する測定
機構を設け、高低センサと通りセンサとを内蔵する測定
ユニットを左右のレールに沿って3個づつ6個設ける。
各測定ユニットは、高低センサの第1の測定車輪と通り
センサの第2の測定車輪とをレールに対して斜め上方か
ら落として実質的に同時にレールに接触させるスライド
機構としてレールに接触した位置にあることを検出する
第1のセンサとレールから所定量離れた位置にあること
を検出する第2のセンサとを設ければ、判定手段により
同時に高低センサと通りセンサとがレール接触状態か、
否かをこれら2つのセンサで検出できるので、測定状態
にあるときに第2のセンサから検出信号を受けたときに
は異常と判定し、測定状態にないときに第1のセンサか
ら検出信号を受けたときには異常と判定すれば、簡単な
構成で確実な測定と、測定状態にないときにセンサを有
する機構を破壊することなくより安全な走行を実現する
ことができる。
した一実施例の外観説明図であり、図2は、その測定装
置の回路構成の説明図、図3は、その内部の各装置と測
定機構の配置の説明図、図4は、測定機構における測定
ユニットの構造の説明図である。図1において、1は、
牽引型軌道検測車であり、その車体ベース1aは、左右
のレールRL1,RL2による軌道面と実質的に平行にな
るように配設され、2.5mの測定弦を構成する測定が
可能な測定機構13(図3参照)が載置され、レールR
L1,RL2上を前輪走行車輪9a,9b、後輪走行車輪
9c,9dにより走行する。これにより走行状態で2.
5mの測定弦を基準とする通り狂いと高低狂いを測定す
る。2は、牽引型軌道検測車1を牽引する牽引モータカ
ーである。牽引モータカー2と牽引型軌道検測車1と
は、牽引棒3により枢動可能に連結接続され、牽引モー
タカー2には、運転者あるいはこの者とともにオペレー
タが搭乗している。左右のレールRL1,RL2に沿って
測定地点を示す反射板4が走行路の壁面5等に取付けら
ている。牽引型軌道検測車1には、反射板4にレーザ光
Lを照射してその反射光を受ける発光素子と受光素子と
からなる左右に設けられた地点検出センサ6a,6b、
そして図示されていないが、後述する図4に示す測定車
輪132aに結合してその回転に連動して距離パルスを
発生する距離パルスセンサ等が設けられている。また、
その内部には、軌道狂い測定装置10および測定機構1
3等(図2、図3参照)とが設けられている。さらに、
牽引型軌道検測車1の天井には、中央より右側に偏った
位置に測定状態表示灯7が立てられている。この測定状
態表示灯7は、オペレータが牽引モーターカー2の窓あ
るいはバックミラー、サイドミラーにより容易に確認で
きる高さのポールとして確認できる位置に設けられ、そ
の頭部には赤、黄、緑、3色の表示器7a、7b、7c
が上から順に配置されている。
を示すブロック図である。軌道狂い測定装置10は、セ
ンサ部11と制御装置12、測定機構13、そしてバッ
テリーを主体とした電源部14等とからなる。センサ部
11は、6個の高低センサ11a、6個の通りセンサ1
1b、6個の測定センサの測定状態セットロック(以下
セットロック)の検出センサ11c、6個の測定状態解
除ロック(以下リセットロック)の検出センサ11d、
前記した左右2個の地点検出センサ6a、6b、そして
前後車軸に対応して設けられた距離パルスセンサ6c、
6dとからなる。さらに、車両の高さ水準と基準方位か
らの傾き方向との信号を発生するジャイロ機構11eを
有している。各6個設けられる高低センサ11aおよび
通りセンサ11b、6個のセットロックの検出センサ1
1c、6個のリセットロックの検出センサ11dは、そ
れぞれ測定機構13の6個の測定ユニット13a〜13
fに1個づつ内蔵される。
測定ユニット13a〜13f(図3参照)は、それぞれ
牽引型軌道検測車1の車体ベース1aにおいて走行方向
の前後と中央位置においてレールRL1,RL2に対応さ
せて左右に配置されている。これら測定ユニット13a
〜13fは、2.5m弦に対応して測定データが得られ
る位置に設置されている。なお、通り狂いと高低狂い
は、一般的には10mの測定弦を設定し、その中点に対
するレールの偏位を測定する方法が標準とされている
が、ここでは、検測車両を小型なものとするために2.
5m弦を基準としている。なお、1bは、牽引型軌道検
測車1の外装カバーである。
4のバッテリーから電力供給を受けて動作し、センサ部
11に電力を供給して各センサを動作状態にさせる。そ
の内部には、MPU121aを有するマイクロコンピュ
ータ本体121とそのセンサインタフェース(センサI
/F)122、メモリ123、アンプ124、アンプ1
25、表示灯等駆動回路126、DC/DCコンバータ
127、インタフェース128、そしてこのインタフェ
ース128を介して接続されるハードディスクあるいは
メモリカード等の着脱可能な外部記憶装置129等から
構成されている。ここで、アンプ124は、高低センサ
11aの検出信号を受けて増幅するアンプであり、アナ
ログ信号を発生してセンサI/F122に入力する。ア
ンプ125は、通りセンサ11bの検出信号を受けて増
幅するアンプであり、アナログ信号を発生してセンサI
/F122に入力する。これらアンプ124、125の
入力に対応してセンサI/F122内部には、A/D変
換回路(A/D)122aが設けられ、それぞれの検出
信号の値は、デジタル値に変換され、マイクロコンピュ
ータ本体121に送出される。
ピュータ本体121からのデジタル駆動信号に応じて表
示灯等駆動回路126の赤、黄、緑の表示器7a、7
b、7cのいずれかの表示器を点灯するかを判定して、
対応するものを駆動する信号を発生して表示灯等駆動回
路126に送出する。DC/DCコンバータ127は、
制御装置12内の各種回路の動作に対応する電圧の電力
を発生して対応する内部回路に送出する。メモリ123
には、センサ信号取込みプログラム123aと、測定デ
ータ収録プログラム123b、ジャイロ処理プログラム
123c、データ異常チェックプログラム123d、4
倍長弦演算プログラム123e、そしてモニタリング処
理プログラム123f等が格納され、これらプログラム
がマイクロコンピュータ本体121のMPU121aに
より実行されて、軌道狂いの各種データが採取され、そ
の測定結果が外部記憶装置129に転送されて記憶され
る。
3aは、距離パルスセンサ6c,6dのいずれかの信号
入力、その他のいずれかのセンサ信号が発生したときに
割込みにより、あるいは地点検出センサ6a,6bのい
ずれかの信号入力に応じて割込みによりMPU121a
がこれを実行して、ジャイロ機構11eの信号を含み、
各センサからの信号をそれぞれ読込み測定値としてメモ
リ123に記憶する。ただし、地点検出センサ6a,6
bのいずれかの信号入力の発生とは別に6個のセットロ
ックの検出センサ11cの信号については測定開始時点
でMPU121aに実行されて順次取り込み、6個のリ
セットロックの検出センサ11dの信号については測定
終了後にMPU121aに実行されて順次取り込む。そ
して、処理終了後にモニタリング処理プログラム123
fを実行する。測定データ収録プログラム123bは、
これがMPU121aに実行されて、センサ信号取込み
プログラム123aにより取り込まれた各種のセンサ信
号を受けてそのうちの距離パルスをカウントして、地点
検出センサ6a、6bからのセンサ信号を受けてそのと
きの高低センサ11aと通りセンサ11bからの検出値
(センサ信号の信号レベルから算出される測定値)と距
離パルスのカウント値をメモリ123の所定の領域に測
定データとして記憶する。そして、ジャイロ処理プログ
ラム123cをコールしてMPU121aに実行させ
る。
がMPU121aに実行させたときに、ジャイロ機構1
1eから検出された信号値を受けてその値に基づいて基
準となる高さとのずれ量を算出してメモリ123の所定
のデータ領域に記憶してデータ異常チェックプログラム
123dをコールしてMPU121aに実行させる。デ
ータ異常チェックプログラム123dは、これがMPU
121aに実行させたときに、メモリ123に記憶され
ているそれぞれの測定データを基準測定データの範囲と
比較判定して異常値になっていないか否かを判定する。
そして、判定結果をメモリ123に記憶した後に、モニ
タリング処理プログラム123fをコールする。
センサ信号取込みプログラム123aの実行の後にコー
ルされ、これがMPU121aに実行させたときには、
センサ部11の各センサからの信号が適正に発生してい
るか否かをモニタし、いずれか1つのセンサからの信号
が発生していないときあるいはある検出信号が異常なレ
ベルにあるときにはセンサ異常として測定状態表示灯7
の赤の表示器7aを点灯する。特に、セットロックの検
出センサ11cについては、キーボード(図示せず)か
ら測定開始キーが入力されて測定状態の処理に入ったと
きに6個のセットロックの検出センサ11cからそのう
ちの1つでもセンサ信号が停止したときには測定状態表
示灯7の赤の表示器7aを点灯する。逆に、回送等の測
定状態にないときに定期的にMPU121aに実行され
て6個のリセットロックの検出センサ11dからそのう
ちの1つでもセンサ信号が停止したときには測定状態表
示灯7の赤の表示器7aを点灯する。
3fがデータ異常チェックプログラム123dの実行の
後にもコールされ、これがMPU121aに実行させた
ときには、地点検出センサ6a、6bからのセンサ信号
を受けて前記した異常判定結果をモニタして異常である
ときにはメモリ123にそれを記憶して異常回数をカウ
ントして、異常状態がn回連続(ただしnは2以上の整
数)したときに、測定異常として測定状態表示灯7の赤
の表示器7aを点灯する。また、1回の異常判定のとき
には黄の表示器7bを点灯する処理をする。正常判定
(異常でない判定)のときには、緑の表示器7cを点灯
する処理をして4倍長弦演算プログラム123eをコー
ルする。4倍長弦演算プログラム123eは、これがM
PU121aに実行されたときに、採取された高低セン
サ11aと通りセンサ11bとの測定データと、ジャイ
ロ処理プログラム123cの実行により算出された基準
高さとずれ量とをメモリ123から読み出して、2.5
mで弦により採取した通り狂いと高低狂いのデータを1
0m弦を基準としたデータに変換する演算をして軌道狂
いデータを算出して外部記憶装置129等に記憶するプ
ログラムである。
13a〜13fは、それぞれ同じ構造のものであって、
図4に示すように、それぞれ手動で測定状態にセットさ
れ、測定状態が解除(リセット)される構成を採る。1
31は、そのセット/リセットの操作レバーである。1
32は、高低・距離測定ブロックであり、高低センサ1
1aと距離パルスセンサ6c,6dが内蔵されている。
高低センサ11aは、レールRL1,RL2の上面に接触
する測定車輪132aを有し、この測定車輪132aが
垂直面内で回転可能に枢支されていて、点線矢印で示す
上下方向に沿って移動する。高低センサ11aは、この
測定車輪132aの変位量の信号をセンサ出力として発
生する。また、133は、通り測定ブロックであり、通
りセンサ11bが内蔵されている。通りセンサ11b
は、レールRL1,RL2の側面に接触する測定車輪13
3aを有し、この測定車輪133aが水平面内で回転可
能に枢支されていて、点線矢印で示す水平方向に沿って
移動する。通りセンサ11bは、この測定車輪133a
の変位量の信号をセンサ出力として発生する。これら2
つのブロック132,133は、総重量が数十kgと大
きいので、箱型のガイドブロック134の移動ブロック
134aにオフセット距離OFずらせて固定されてい
る。移動ブロック134aは、固定ブロック134bに
スライド可能に支持され、そのスライド面134cが外
側に向かって降下する直線状の傾斜面となっていてる。
その傾斜角は、両者の取付高さと水平方向の位置に応じ
て同時にレールRL1あるいはレールRL2に接触する角
度に選択されている。前記のオフセット距離OFは、こ
の斜め降下移動において測定車輪132a,133aが
それぞれレールRL1,RL2にその外周が同時に接触す
るように選択されている。
された取付プレート134dを介して牽引型軌道検測車
1の車体ベース1aの裏面側に図3に示すように、6箇
所(図3参照)にそれぞれ取付けられる。固定ブロック
134bの内部には、リミットスイッチからなるセット
ロックの検出センサ11cとリセットロックの検出セン
サ11dとが内蔵され、それぞれの検出位置で操作レバ
ー131が一旦ロックされる構成となっている。このロ
ックにより測定車輪132a,133aがそれぞれ測定
位置あるいは解除位置に固定される。これのロック解除
機構は図示していないが、操作レバー131を、例え
ば、操作方向とは直角な方向(解除方向)に一旦手動で
移動させることによる。
設けて、そのそれぞれの測定ユニット13a〜13fに
測定状態のセット、測定状態のリセットを検出するセン
サを設けることで、前記のセンサ信号取込みプログラム
123aの実行の後にMPU121により実行される前
記のモニタリング処理プログラム123fの実行によ
り、牽引モータカー2に搭乗している運転者あるいはオ
ペレータは、測定状態表示灯7の赤の表示器7aの点灯
の有無を確認でき、赤点灯のときには警報器8も駆動さ
れる。これにより、測定ユニット13a〜13fが正常
な測定状態に入っているか否かが牽引モータカー2側で
確認でき、確実に軌道狂い測定を行うことができる。ま
た、逆に測定を行っていない回送の走行状態のときに
は、確実にリセット状態になっていることを牽引モータ
カー2側で確認できる。このように、2.5mの測定弦
を構成するように複数の高低センサ11aと通りセンサ
11bとを配置する測定機構13を設けて、高低センサ
11aと通りセンサ11bとを内蔵する測定ユニット1
3a〜13fを左右のレールRL1,RL2に沿って3個
づつ6個設けて、各測定ユニット13a〜13fにおい
て、高低センサ11aの測定車輪132aと通りセンサ
11bの測定車輪133aとをレールRL1,RL2に対
して斜め上方から落として実質的に同時にレールに接触
させるスライド機構としてレールに接触した位置にある
ことを検出するセットロックの検出センサ11cとレー
ルから所定量離れた位置にあることを検出するリセット
ロックの検出センサ11dとを設ければ、判定処理によ
り同時に高低センサと通りセンサとのレール接触状態
か、否かをこれら2つのセンサで検出できる。
の牽引型軌道検測車の形態は一例であって、これに限定
されるものではない。また、実施例は、異常判定手段と
して、モニタリング処理プログラム123fとデータ異
常チェックプログラム123dとを設け、これらをMP
Uにより実行してそれぞれに別個に異常状態を検出する
ようにしているが、これらは、1つの異常判定プログラ
ムとしてまとめられてもよいことはもちろんである。
引型軌道検測車にあっては、牽引車両から観測できる高
さに測定異常を表示する表示灯を設けて、測定部におい
て測定値に対して測定異常の状態を判定して表示灯を点
灯するようにしているので、監視モニタを独立に牽引車
両に設けなくても済み、牽引される側に監視人を乗せる
必要もなくなり、低重心で小型な牽引車両を実現するこ
とができる。その結果、検測車が大型化することもな
く、手押し式の簡易で軽量な軌道検測車よりも高速な測
定ができ、容易に測定異常を確認することができ、測定
装置を搭載して高速走行する軌道検測車よりも取扱いが
容易な小型の軌道検測車を実現することができる。
た一実施例の外観説明図である。
る。
説明図である。
の説明図である。
棒、4…反射板、5…壁面、6a,6b…地点検出セン
サ、6c,6d…距離パルスセンサ、7…測定状態表示
灯、7a,7b,7c…表示器、8…警報器、10…軌
道狂い測定装置、11…センサ部、11a…高低セン
サ、11b…通りセンサ、11c…セットロックの検出
センサ、11d…リセットロックの検出センサ、12…
制御装置、13…測定機構、13a,13b〜13f…
測定ユニット、14…電源部、121…マイクロコンピ
ュータ本体、121a…MPU、122…センサインタ
フェース(センサI/F)、123…メモリ、123a
…センサ信号取込みプログラム、123b…測定データ
収録プログラム、123c…ジャイロ処理プログラム、
123d…データ異常チェックプログラム、123e…
4倍長弦演算プログラム、123f…モニタリング処理
プログラム、124,125…アンプ、126…表示灯
駆動回路、127…DC/DCコンバータ、128…イ
ンタフェース、129…外部記憶装置。
Claims (4)
- 【請求項1】軌道面と実質的に平行になるように配設さ
れ、左右のレール上を走行車輪により走行し、牽引車両
により牽引される牽引型軌道検測車であって、 前記レール上面に接触して高さ方向の変位を検出する第
1の測定車輪を有する高低センサと、前記レール側面に
接触して水平方向でかつ前記走行方向に対して直角な方
向の変位を検出する第2の測定車輪を有する通りセンサ
と、前記牽引車両から観測できる高さに正常と異常の表
示が可能な表示灯を有するポールと、前記高低センサお
よび前記通りセンサの信号を受けて測定値を算出する測
定値算出手段と、前記測定値が正常か異常かを判定する
判定手段と、この判定手段により測定値が異常と判定さ
れたときに前記表示灯を異常表示で点灯し、前記測定値
が正常と判定されたときには前記表示灯を正常表示で点
灯する点灯手段とを備え、前記正常と判定された測定値
のみを採取することを特徴とする牽引型軌道検測車。 - 【請求項2】前記測定値算出手段は、測定弦を長さ2.
5mとして前記高低センサと前記通りセンサの検出値か
ら測定値を得て測定弦を長さ10mの測定値を算出する
ものであり、前記2.5mの測定弦を構成するように複
数の前記高低センサと前記通りセンサとを配置する測定
機構と、この測定機構が載置される車体ベースとを有
し、前記判定手段は、さらに前記高低センサおよび前記
通りセンサのいずれかの検出信号に異常があるか否かを
判定するものである請求項1記載の牽引型軌道検測車。 - 【請求項3】前記測定機構は、前記高低センサと前記通
りセンサとを内蔵する測定ユニットを前記左右のレール
に沿って3個づつ6個有し、各前記測定ユニットは、前
記高低センサの前記第1の測定車輪と前記通りセンサの
前記第2の測定車輪とを前記レールに対して斜め上方か
ら落として実質的に同時に前記レールに接触させるスラ
イド機構を有する請求項2記載の牽引型軌道検測車。 - 【請求項4】各前記測定ユニットには、前記高低センサ
と前記通りセンサとが前記レールに接触した位置にある
ことを検出する第1のセンサと前記レールから所定量離
れた位置にあることを検出する第2のセンサとを有し、
前記判定手段は、軌道狂いの測定状態にあるときに前記
第2のセンサから検出信号を受けて異常と判定し、前記
軌道狂いの測定状態にないときに前記第1のセンサから
検出信号を受けて異常と判定する請求項3記載の牽引型
軌道検測車。
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