JPH08156796A - 遮断器の開閉速度測定装置 - Google Patents

遮断器の開閉速度測定装置

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JPH08156796A
JPH08156796A JP7149074A JP14907495A JPH08156796A JP H08156796 A JPH08156796 A JP H08156796A JP 7149074 A JP7149074 A JP 7149074A JP 14907495 A JP14907495 A JP 14907495A JP H08156796 A JPH08156796 A JP H08156796A
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area
circuit breaker
detecting
distance
measurement
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Application number
JP7149074A
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English (en)
Inventor
Kenji Umemoto
健二 梅本
Shuji Yoshida
修二 芳田
Yoshiaki Kishigami
善紀 岸上
Shinichirou Okamoto
慎一朗 岡本
Masuhiro Yamazaki
益弘 山崎
Kazumi Ishigaki
一三 石垣
Katsuhiro Hisai
勝弘 久井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確な開閉速度の測定が可能な遮断器の開閉
速度測定装置を提供する。 【構成】 遮断器8の開閉に伴って回転または直線運動
を行う可動部に取り付けられ運動方向に幅寸法が比例し
て変化する測定面24を有する測定板23と、測定板2
3の測定面24と対向して配設され測定面24の幅寸法
の変化を検知することにより測定面24の面積の変化を
検出する面積検出用センサ25と、面積検出用センサ2
5により検出される測定面24の面積の変化から可動部
の移動距離を検出する移動距離検出手段としての記録計
26を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、規格上開閉速度の測
定を行うことが義務づけられている遮断器の開閉速度測
定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図36は従来の遮断器の開閉速度測定装
置の概略構成を示す断面図である。図において、1は絶
縁ガスが封入された本体タンク、2、3はこのタンク1
の両側部にそれぞれ配設される絶縁ブッシングで、中心
部にそれぞれブッシング導体2a、3aが貫通して固着
されている。4、5はこれら両ブッシング導体2a、3
aにそれぞれ接続され、端部同士が所定の間隔を介して
対向配置される接触子、6はタンク1の底部を気密に保
持して貫通し、上昇、下降が可能に配設されたシャフ
ト、7はこのシャフト6の上端に固着された可動導体
で、シャフト6の上昇時に両接触子4、5と接触して両
接触子4、5間を電気的に接続する。そして、これら1
〜7で遮断器8が構成されている。
【0003】9はシャフト6の下端に一端が連結された
リンク、10はこのリンク9の他端側に一端が連結さ
れ、回転軸11を中心に回動するL字状レバー、12は
このL字状レバー10の他端側にロッドエンド13を介
して一端が接続され、他端側は駆動部14に接続された
操作軸で、これら9〜14で操作機構15が構成されて
いる。16はL字状レバー10に固定された扇状の抵抗
体、17はこの抵抗体16の円弧部に一定のピッチで螺
旋状に巻き付けられた抵抗線、18はこの抵抗線17に
接触可能に配設される集電ブラシで、これら16〜18
で検出部19が構成されている。20は抵抗体16に直
流電圧を印加する直流電源、21は集電ブラシ18を介
して得られる電圧を入力し、時間−電圧の相関関係とし
て記録する記録計であり、これら19〜21で移動電圧
検出部22が構成されている。
【0004】次に、上記のように構成される従来の遮断
器の開閉速度測定装置の動作について説明する。まず、
遮断器8が閉の場合は、シャフト6が上昇して両接触子
4、5に可動導体7が接触し、両接触子4、5間が電気
的に接続された状態となっている。今、この状態で駆動
部14を作動させ、操作軸12を図中右方向に移動させ
ると、L字状レバー10は回転軸11を中心にして時計
方向に回動する。そして、L字状レバー10が回動する
と、リンクを介して連結されたシャフト6は下降し、可
動導体7が両接触子4、5から離脱して両接触子4、5
間の電気接続は断たれ、遮断器8は開放状態となる。
【0005】一方、L字状レバー10が回動すると、抵
抗体16も回転するので円弧部に巻き付けられた抵抗線
17上を、集電ブラシ18が接触しながら滑動する。こ
の時、抵抗体16の両端には直流電源20により直流電
圧が印加されているので、集電ブラシ18には抵抗体1
6の回転角に比例した電圧が与えられる。そして、この
L字状レバー10の回転角は操作軸12の移動距離と比
例関係にあるので、操作軸12の移動に伴って検出部1
9には、その移動距離に比例した電圧が得られることに
なる。
【0006】次いで、この電圧は記録計21に入力され
て、時間−電圧の相関関係として記録される。これは、
すなわち図37に示す時間−変位(操作軸12の移動距
離)の曲線となる。したがって、この曲線が遮断器の操
作軸の動作特性を示すことになり、この曲線の傾きと実
際の操作軸の移動距離により開閉速度を求めるようにし
ている。
【0007】又、図38に示すように抵抗体16を直線
状として操作軸12に取り付け、この抵抗体16の直線
部に一定のピッチで螺旋状に抵抗線17を巻き付けて、
上記図36に示す装置の場合と同様に抵抗線17上を集
電ブラシ18が接触しながら滑動するようにして、得ら
れる電圧から操作軸12の動作特性を求めた後、開閉速
度を求めるようにした遮断器の開閉速度測定装置も用い
られている。
【0008】又、特開昭53−8778号公報に示され
るように、レバーにアルキメデスの渦巻を連動せしめ、
この渦巻に対向して距離測定用のセンサを配置し、この
センサと渦巻との間の距離の変化から開閉速度を求める
ものもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の遮断器の開閉速
度測定装置は以上のように構成され、検出部19を構成
する抵抗線17と集電ブラシ18とを、電気接触を伴う
機械的摩擦動作をさせているため、両者が瞬間的に離反
する現象、すなわちびびり現象が発生して信頼性が低
く、又、抵抗線17および集電ブラシ18がお互いに接
触する表面の摩耗あるいは経時変化により、操作機構1
5に取り付けたままの状態で長期にわたる開閉速度の測
定は不可能である。
【0010】したがって、実際に測定する際には、その
都度操作機構15に移動電圧検出部22を取り付け、測
定後は取り外す必要があった。そして、この取り付け、
取り外しの際には、遮断器8の接続された系統の停電を
行って、遮断器8が事故等の入力によって動作しないよ
う安全な状態を保つ必要があるが、このような停電を測
定の都度に行うことは、系統の運転上好ましくない等の
問題点があった。
【0011】又、駆動部14の駆動力が小さい場合に
は、集電ブラシ18が抵抗線17上を摺動することによ
って生じる摩擦力も無視できず、正確な測定ができなく
なるという問題点があった。
【0012】さらに又、アルキメデスの渦巻を用いる場
合では、アルキメデス渦巻の加工に高度な技術を必要と
し、回転軸の偏心がそのまま特性に影響して正確な測定
ができない等の問題点があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、びびり現象の防止、摩擦の解消
および偏心による誤差の補正を行い、正確な開閉速度の
測定が可能な遮断器の開閉速度測定装置を提供すること
を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る遮断器の開閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って
回転または直線運動を行う可動部に取り付けられ運動方
向に幅寸法が比例して変化する測定面を有する測定板
と、測定板の測定面と対向して配設され測定面の幅寸法
の変化を検知することにより測定面の面積の変化を検出
する面積検出用センサと、面積検出用センサにより検出
される測定面の面積の変化から可動部の移動距離を検出
する移動距離検出手段とを備えたものである。
【0015】又、この発明の請求項2に係る遮断器の開
閉速度測定装置は、請求項1において、測定板の測定面
の両稜線を測定面の幅方向にそれぞれ傾斜させるととも
に、両稜線にそれぞれ対向して一対の面積検出用センサ
を配設したものである。
【0016】又、この発明の請求項3に係る遮断器の開
閉速度測定装置は、請求項1において、測定板の回転中
心に対して対称な位置に且つ測定面にそれぞれ対向して
一対の面積検出用センサを配設したものである。
【0017】又、この発明の請求項4に係る遮断器の開
閉速度測定装置は、請求項1において、移動距離検出手
段を、面積検出用センサによって検出される測定板の測
定面の面積に応じた面積信号を入力する入力回路と、予
め可動部の各位置にそれぞれ対応して設定された距離デ
ータを記憶して格納するメモリ回路と、各距離データの
中から面積信号に応じた距離データを選択して出力する
出力回路とで構成したものである。
【0018】又、この発明の請求項5に係る遮断器の開
閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って回転または直
線運動を行う可動部に取り付けられ運動方向に幅寸法が
比例して変化する測定面を有する測定板と、測定板の測
定面と対向して配設され測定面の幅寸法の変化を検知す
ることにより測定面の面積の変化を検出する面積検出用
センサと、測定板の測定面と面積検出用センサとの間の
距離を検出する距離検出用センサと、距離検出用センサ
によって検出される距離の変動に応じて補正値を生成
し、面積検出用センサによって検出される測定板の測定
面の面積の変化に加味し、この補正値が加味された面積
の変化から可動部の移動距離を検出する移動距離検出手
段とを備えたものである。
【0019】又、この発明の請求項6に係る遮断器の開
閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って回転または直
線運動を行う可動部に取り付けられ運動方向に幅寸法が
比例して変化する測定面を有する測定板と、測定板の測
定面と対向して配設され測定面の幅寸法の変化を検知す
ることにより測定面の面積の変化を検出する面積検出用
センサと、面積検出用センサにより検出される測定面の
面積の変化から可動部の移動距離を検出する移動距離検
出手段と、測定板の測定面と面積検出用センサとの間の
距離を検出する距離検出用センサと、距離検出用センサ
によって検出される距離の変動に応じて面積検出用セン
サを測定板の測定面と接離する方向に移動させることに
より距離を一定に調整する距離調整手段とを備えたもの
である。
【0020】又、この発明の請求項7に係る遮断器の開
閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って回転運動を行
う可動部に取り付けられ運動方向に幅寸法が比例して変
化する測定面を有する測定板と、測定板の測定面と対向
して配設され測定面の幅寸法の変化を検知することによ
り測定面の面積の変化を検出する面積検出用センサと、
面積検出用センサによって検出される測定板の測定面の
面積の変化から可動部の移動距離を検出する移動距離検
出手段と、可動部の回転軸の偏心に応じてX−Y方向に
摺動することによって面積検出用センサを移動させ面積
検出用センサと測定板の測定面との相対位置を一定に調
整する位置調整手段とを備えたものである。
【0021】又、この発明の請求項8に係る遮断器の開
閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って回転または直
線運動を行う可動部に一端が連結されたバネ部材と、バ
ネ部材の他端側に配設され可動部の運動時にバネ部材に
発生する力を検知するロードセルと、ロードセルによっ
て検知される力の変化から可動部の移動距離を検出する
移動距離検出手段とを備えたものである。
【0022】又、この発明の請求項9に係る遮断器の開
閉速度測定装置は、請求項8において、バネ部材を直線
運動を行う可動部に連結されたロッドとロードセルとの
間に介装される圧縮バネにしたものである。
【0023】又、この発明の請求項10に係る遮断器の
開閉速度測定装置は、請求項8において、バネ部材を回
転運動を行う可動部に連結されたプーリに一端が巻取可
能なベルトとロードセルとの間に張架される引張バネに
したものである。
【0024】又、この発明の請求項11に係る遮断器の
開閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って回転または
直線運動を行う可動部に取り付けられ表面に等間隔の縞
模様が標示されたスケールと、スケールの表面に対向し
て配設され縞模様を非接触で検出して可動部の移動距離
を検出する移動距離検出手段とを備えたものである。
【0025】又、この発明の請求項12に係る遮断器の
開閉速度測定装置は、請求項11において、移動距離検
出手段の検出部をスケールの表面に標示された縞模様の
180°位相が異なる位置に一対配設したものである。
【0026】又、この発明の請求項13に係る遮断器の
開閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って回転または
直線運動を行う可動部に取り付けられたラックと、ラッ
クの移動により回転軸を中心に回転するピニオンと、ピ
ニオンの回転軸の外周面に沿って配設され表面に等間隔
の縞模様が標示されたスケールと、スケールの表面に対
向して配設され縞模様を非接触で検出して可動部の移動
距離を検出する移動距離検出手段とを備えたものであ
る。
【0027】又、この発明の請求項14に係る遮断器の
開閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って回転または
直線運動を行う可動部に取り付けられたラックと、ラッ
クの移動により回転軸を中心に回転するピニオンと、ピ
ニオンの回転軸の軸端面に配設され表面に周方向に等間
隔の縞模様が標示された円盤状のスケールと、スケール
の表面に対向して配設され縞模様を非接触で検出して可
動部の移動距離を検出する移動距離検出手段とを備えた
ものである。
【0028】又、この発明の請求項15に係る遮断器の
開閉速度測定装置は、請求項13または14において、
移動距離検出手段の検出部は180°間隔を介して対称
な位置に一対配設したものである。
【0029】又、この発明の請求項16に係る遮断器の
開閉速度測定装置は、遮断器の開閉に伴って回転または
直線運動を行う可動部に取り付けられた第1のラック
と、第1のラックの移動により回転軸を中心に回転する
ピニオンと、ピニオンの回転により第1のラックと同方
向に移動する第2のラックと、第2のラックに配設され
表面に等間隔の縞模様が標示されたスケールと、スケー
ルの表面に対向して配設され縞模様を非接触で検出して
可動部の移動距離を検出する移動距離検出手段とを備え
たものである。
【0030】
【作用】この発明の請求項1における遮断器の開閉速度
測定装置は、面積検出用センサにより測定板の測定面の
面積の変化を検出し、検出された面積の変化から移動距
離検出手段により可動部の移動距離を検出する。
【0031】又、この発明の請求項2における遮断器の
開閉速度測定装置の一対の面積検出用センサは、測定面
の幅方向に傾斜された両稜線にそれぞれ対向して配置さ
れることにより、水平方向の振動による測定誤差を打ち
消すとともに測定感度を倍増する。
【0032】又、この発明の請求項3における遮断器の
開閉速度測定装置の一対の面積検出用センサは、測定板
の回転中心に対して対称に配置されることにより、回転
の偏心による測定誤差を打ち消す。
【0033】又、この発明の請求項4における遮断器の
開閉速度測定装置の移動距離検出手段は、メモリ回路に
より可動部の各位置にそれぞれ対応して設定された距離
データを記憶し、出力回路によりこの記憶された距離デ
ータの中から面積信号に応じた距離データを選択して出
力する。
【0034】又、この発明の請求項5における遮断器の
開閉速度測定装置は、移動距離検出手段により、距離の
変動に応じて補正値を生成するとともに、この補正値を
検出される測定面の面積の変化に加味し、この補正値が
加味された面積の変化から可動部の移動距離を検出す
る。
【0035】又、この発明の請求項6における遮断器の
開閉速度測定装置は、距離検出用センサにより測定面と
面積検出用センサとの間の距離を検出し、この検出され
る距離の変動に応じて、距離調整手段により面積検出用
センサを測定面と接離する方向に移動させて距離を一定
に調整する。
【0036】又、この発明の請求項7における遮断器の
開閉速度測定装置の位置調整手段は、可動部の回転軸の
偏心に応じてX−Y方向に摺動して面積検出用センサを
移動させることにより、面積検出用センサと測定面との
相対位置を一定に調整する。
【0037】又、この発明の請求項8における遮断器の
開閉速度測定装置は、可動部の移動量に応じた力をバネ
部材で発生させ、この力をロードセルで検知し、検知さ
れた力の変化から移動距離検出手段により可動部の移動
距離を検出する。
【0038】又、この発明の請求項9における遮断器の
開閉速度測定装置の圧縮バネは、可動部の移動量に応じ
た力を発生する。
【0039】又、この発明の請求項10における遮断器
の開閉速度測定装置の引張バネは、可動部の移動量に応
じた力を発生する。
【0040】又、この発明の請求項11における遮断器
の開閉速度測定装置の移動距離検出手段は、スケールの
表面に標示された縞模様を非接触で検出して可動部の移
動距離を検出する。
【0041】又、この発明の請求項12における遮断器
の開閉速度測定装置の移動距離検出手段は、検出部をス
ケールの表面に標示された縞模様の180°位相が異な
る位置に一対配設することにより、測定分解能を2倍に
向上させる。
【0042】又、この発明の請求項13における遮断器
の開閉速度測定装置の移動距離検出手段は、ピニオンの
回転軸の外周面に沿って配設されたスケールの表面に標
示された縞模様を非接触で検出して可動部の移動距離を
検出する。
【0043】又、この発明の請求項14における遮断器
の開閉速度測定装置の移動距離検出手段は、ピニオンの
回転軸の軸端面に配設されたスケールの表面に標示され
た縞模様を非接触で検出して可動部の移動距離を検出す
る。
【0044】又、この発明の請求項15における遮断器
の開閉速度測定装置の移動距離検出手段は、検出部を1
80°間隔を介して対称な位置に一対配設することによ
り、遮断器動作時の振動による測定誤差を除去する。
【0045】又、この発明の請求項16における遮断器
の開閉速度測定装置の移動距離検出手段は、第2のラッ
クに配設されたスケールの表面に標示された縞模様を非
接触で検出して可動部の移動距離を検出する。
【0046】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1はこの発明の実施例1における遮断器の開閉
速度測定装置の概略構成を示す断面図である。図2は図
1における測定板の詳細を示す斜視図、図3は図2にお
ける測定板の測定面の詳細を示す図、図4は図3におけ
る測定面の面積を測定するための渦電流式変位計の構成
を示すブロック図、図5は図4における渦電流式変位計
の動作原理を説明するための特性図、図6は図4におけ
る渦電流式変位計の検波器からの直流出力の特性を示す
特性図である。
【0047】図において、図27に示す従来装置と同様
な部分は同一符号を付して説明を省略する。23は扇状
に形成されその要部が回転軸11に取り付けられた測定
板で、側面弧状部に測定面24が形成されている。そし
て、この測定面24は図2中に示す両稜線24a、24
b上の2点P、Q1間の距離、すなわち幅寸法l1が位置
角θに比例して変化するような形状になっている。25
は一方の稜線24bに対向して配設され、点Q1の位置
の変化を対向測定面の面積の変化としてとらえる面積検
出用センサ、26はこの面積検出用センサ25によって
得られる面積の変化を、時間軸上に沿って順次記録する
移動距離検出手段としての記録計である。
【0048】次に、上記のように構成される実施例1に
おける遮断器の開閉速度測定装置の動作について説明す
る。まず、従来装置と同様に遮断器8が閉の場合は、シ
ャフト6が上昇して両接触子4、5に可動導体7が接触
し、両接触子4、5間が電気的に接続された状態となっ
ている。今、この状態で駆動部14を作動させ、操作軸
12を図中右方向に移動させると、L字状レバー10は
回転軸11を中心にして時計方向に回動する。そして、
L字状レバー10が回動すると、リンクを介して連結さ
れたシャフト6は下降し、可動導体7が両接触子4、5
から離脱して両接触子4、5間の電気接続は断たれ、遮
断器8は開放状態となる。
【0049】一方、L字状レバー10が回動すると、回
転軸11に取り付けられた測定板24も回転軸11と共
に回転し、回転角θが所定の角度だけ変化すると、図3
に示すように点Q1の位置が点Q2の位置に移動して、幅
寸法l1がl2に広がるため、面積検出用センサ25では
測定面24との対向面積が図中斜線で示す領域だけ増加
して検出される。よって、測定面24をl=Aθ+B
(但し、A、Bは定数)の関係を満足する形状としてお
けば、面積検出用センサ25により測定面24の面積の
変化、すなわち測定板23の回転角θを得ることができ
る。
【0050】したがって、面積検出用センサ25に検出
される面積の変化を、記録計26において時間軸上に順
次記録するようにすれば、L字状レバー10の各時刻に
おける回転角θを得ることができる。そして、この回転
角θは操作軸12の移動距離と比例関係にあるため、こ
の時間−回転角の特性曲線が、操作軸12の時間−変位
の特性曲線となる。そして、この特性曲線が遮断器8の
操作軸12の動作特性を示すことになり、この曲線の傾
きと実際の操作軸12の移動距離により容易に開閉速度
を求めることができる。又、非接触のままでの測定がで
きるので、びびり現象の防止および摩耗の解消が可能に
なり、正確な測定ができるようになる。
【0051】なお、測定面24の面積を実際に測定する
場合、例えば図4に示すような渦電流式変位計27が用
いられる。この渦電流式変位計27は面積検出用センサ
25としてピックアップコイル27aが使用され、その
他高周波発振器27b、結合抵抗27c、同調増幅器2
7d、検波器27eおよび電力増幅器27f等で構成さ
れている。又、記録計26としては電磁オシログラフや
デジタルオシロスコープ等が使用されている。
【0052】そして、この渦電流式変位計27は、発振
器27bからピックアップコイル27aに供給される高
周波による磁界の範囲内で、測定面24の点Pから点Q
1までの距離、すなわち幅寸法l1の変化が表れ得るよう
に、ピックアップコイル27aを測定面24と対向する
位置に配置し、遮断器8の図示しないフレーム等に取り
付け固定される。
【0053】次に、渦電流式変位計27を用いた場合の
動作について説明する。まず、発振器27bから周波数
0の高周波がピックアップコイル27aおよび同調増
幅器27dに供給され、この周波数f0に同調しその共
振曲線が図5中Aで示すように与えられているものとす
る。ここで、遮断器8に遮断指令が与えられ、操作軸1
2の直線運動によりL字状レバー10が回動すると、ピ
ックアップコイル27aの磁界内に配置される測定板2
3も、これに応じて同一の角速度で回転して幅寸法l1
が増加し、ピックアップコイル27aに対向する測定面
24の面積も増大する。したがって、測定面24の導電
体内では磁界の変化が起こり、発生する渦電流によりピ
ックアップコイル27aのインダクタンスが低下し実効
抵抗は増加する。このため、図5中の曲線Bに示すよう
に共振周波数f1は高くなる方向に変化し、周波数f0
対する結合係数はC01となる。
【0054】このようにして点P、Q1間の距離の関数
として得られるピックアップコイル27aの出力を、同
調増幅器27dで増幅した後検波器27eで検波し、こ
の距離に応じた直流出力を得る。この直流出力は測定面
24のピックアップコイル27aと対向する部分の面積
が低下すると、ピックアップコイル27aの感度が低下
し、一般には図6に示すようにSカーブ特性を有する。
したがって、図中に示す直線領域Bの範囲内で測定が行
えるよう、ピックアップコイル27aの配置と測定板2
3の測定面24の稜線24bの傾斜とを関連づけておく
必要がある。
【0055】次いで、この直流出力を電力増幅器27f
で増幅した上、記録計26に入力してこれを時間軸上に
順次記録するようにすれば、測定面24のピックアップ
コイル27aと対向する部分の面積の変化が時間軸上に
得られることになる。又、遮断器8を閉路する場合は、
上記で説明したとは逆に測定面24の2点P、Q1間の
距離、すなわち、幅寸法l1は減少するという現象が現
れる。尚、測定板23は必ずしもL字状レバー10と共
に回転する回転軸11に取り付ける必要はなく、回転運
動を行う可動部であればいずれに連動させても良い。
【0056】実施例2.又、上記実施例1では測定板2
3を、回転運動を行う可動部に取り付けた場合について
説明したが、例えば測定板を長方形として操作軸12等
のように、直線運動を行う可動部に取り付けるようにし
ても良く、上記実施例1の場合と同様の効果を得ること
ができる。
【0057】実施例3.図7はこの発明の実施例3にお
ける遮断器の開閉速度測定装置の要部の構成を示す図で
ある。図において、28は実施例1における測定板23
と同様に回転軸11に取り付けられた測定板、29はこ
の測定板28の側面に、その両稜線29a、29bが共
に傾斜して形成された測定面、30、31はこれら両稜
線29a、29bにそれぞれ対向して配設された一対の
面積検出用センサ、32はこれら両面積検出用センサ3
0、31の出力を加算する加算回路である。
【0058】上記のように、両面積検出用センサ30、
31でそれぞれ検出される測定面29の面積が、増加す
る方向に動作する場合は、両面積検出用センサ30、3
1の出力を加算回路32でアナログ的に加算した後、上
記実施例1と同様に記録計(図示せず)で時間軸上に記
録するようにすれば、測定面29の両面積検出用センサ
30、31と対向する部分の面積の変化が得られる。
【0059】このように上記実施例3によれば、測定面
29の両稜線29a、29bを傾斜させ、これら両稜線
29a、29bとそれぞれ対向させて一対の面積検出用
センサ30、31を配設し、これら両面積検出用センサ
30、31の出力を加算するようにしているので、仮に
測定板28または両面積検出用センサ30、31が水平
方向に振動しても、両面積検出用センサ30、31同士
の誤差は打ち消され、感度も実施例1の場合と比較して
2倍に向上し正確な測定が可能になる。
【0060】実施例4.尚、上記実施例3では、両面積
検出用センサ30、31でそれぞれ検出される測定面2
9の面積が、それぞれ増加する方向に動作する場合につ
いて説明したが、図8に示すように、測定面34の両稜
線34a、34bを傾斜させ、一方の面積検出用センサ
30で検出される面積は増加する方向に、又、他方の面
積検出用センサ31で検出される面積は減少する方向に
それぞれ動作するようにし、この場合は両面積検出用セ
ンサ30、31の出力を減算回路35で減算するように
すれば良く、上記実施例3と同様の効果を得ることがで
きる。
【0061】実施例5.図9はこの発明の実施例5にお
ける遮断器の開閉速度測定装置の要部の構成を示す図、
図10は図9における線X−Xに沿って視た構成を示す
図、図11は面積検出用センサの出力電圧と、面積検出
用センサと対向する測定面との間の距離との関係を示す
特性図である。図において、36は回転軸11に取り付
けられた円板状の測定板、37、38はこの測定板36
の側面の円周上対象の位置にそれぞれ形成される測定面
で、図10に示すようにそれぞれの稜線37a、38a
は傾斜して形成されており、これら両稜線37a、38
aに対向して両面積検出用センサ30、31がそれぞれ
配置されている。そして、これら両面積検出用センサ3
0、31の出力は加算回路32で加算される。
【0062】上記のように構成される実施例5において
も、上記各実施例の場合と同様に、両面積検出用センサ
30、31の出力電圧は測定面37、38の面積に応じ
て変化するが、測定面37、38との間の距離によって
も変化する。すなわち、図11に示すように対向する測
定面の面積と面積検出用センサの出力電圧とが、図中直
線Aで示すように関連づけられている場合、測定面との
間の距離が変化すると、磁界の変化から距離が大きくな
ると直線Bの方向に、又、距離が小さくなると直線Cの
方向にそれぞれ移動する。
【0063】したがって、上記実施例5によれば、図1
0に示すように測定板36の側面2箇所に、回転軸11
に対して対象に測定面37、38を設け、それぞれの箇
所に対向させて両面積検出用センサ30、31をそれぞ
れ配置し、両面積検出用センサ30、31で得られる出
力を加算回路32で加算するようにしているので、仮に
回転に偏心が生じても、両面積検出用センサ30、31
による測定誤差はお互いに相殺することができ、正確な
測定が可能になる。
【0064】実施例6.図12はこの発明の実施例6に
おける遮断器の開閉速度測定装置の要部の構成を示すブ
ロック図である。図において、面積検出用センサ25お
よび記録計26は上記実施例1におけるものと同様であ
り、面積検出用センサ25は図示しない測定板の測面に
対向して配置されている。39は面積検出用センサ25
から出力される面積信号、40はこの面積信号39を入
力してA/D変換する入力回路、41は予め可動部の各
位置にそれぞれ対応して設定された距離データを記憶し
て格納するメモリ回路、42はこのメモリ回路41内に
格納された距離データの中から、面積信号39に応じた
距離データを選択してD/A変換し、位置信号43とし
て出力する出力回路である。そして、記録計26はこの
出力回路42から出力される位置信号43を時間軸上に
記録する。
【0065】上記のように構成された実施例6におい
て、面積検出用センサ25で出力される面積信号39
は、上記実施例1でも説明したように、図6に示すSカ
ーブ特性を有しているが、メモリ回路41により予め可
動部の各位置にそれぞれ対応した距離データを設定して
記憶し、出力回路42でこの距離データの中から面積信
号39に応じた距離データを選択し記録計26に出力す
るようにしているので、図6に示す特性の直線領域Bの
範囲で測定ができるように、面積検出用センサ25の位
置を測定板の測定面に対して関連づけて設定しておく必
要もなくなり、測定のための準備が容易になるととも
に、記録計26では正確な記録が可能になる。
【0066】実施例7.尚、上記実施例6では、出力回
路42で面積信号39に応じた距離データの選択を行う
場合について説明したが、この距離データの選択機能は
メモリ回路41に持たせて、出力回路42でD/A変換
のみを行って位置信号43を出力するようにしても良
く、上記実施例6と同様の効果を得ることができるのは
言うまでもない。
【0067】実施例8.図13はこの発明の実施例8に
おける遮断器の開閉速度測定装置の要部の構成を示すブ
ロック図である。図において、上記実施例6と同様な部
分は同一符号を付して説明を省略する。44は図6にお
いて斜線部に示す可動部の位置に相当する距離の補正用
データ45(所望の直線性をもつ位置信号と面積信号3
9との差)が、予め設定され記憶格納されたメモリ回路
で、面積信号39に応じた補正用データ45を選択して
出力する。
【0068】46は面積信号39が入力される一方の端
子46aおよび、メモリ回路44で選択された補正用デ
ータ45が入力される他方の端子46bを有する出力回
路で、他方の入力端子46bから入力される補正用デー
タ45をD/A変換するD/A変換回路47と、一方の
端子46aから入力される面積信号39とD/A変換回
路47で変換された補正データ45のアナログ信号とを
加算して位置信号43を出力する加算回路48とで構成
されている。
【0069】上記のように構成された実施例8によれ
ば、メモリ回路44によって可動部の位置にそれぞれ対
応する距離の補正用データ45を設定、記憶し、入力さ
れる面積信号39にそれぞれ応じて所望の補正用データ
45を選択するとともに、出力回路46の加算回路48
で面積信号39と選択された補正用データ45とを加算
して位置信号43を出力するようにしているので、この
ようにして得られる位置信号43は実施例6における位
置信号と等価になるため、実施例6と同様に、面積検出
用センサ25の位置を測定板の測定面に対して関連づけ
て設定しておく必要もなくなり、測定のための準備が容
易になるとともに、記録計26では正確な記録が可能に
なる。
【0070】実施例9.図14はこの発明の実施例9に
おける遮断器の開閉速度測定装置の要部の構成を示すブ
ロック図、図15は図14におけるリニアライザ回路の
構成を示す回路図である。図において、49は面積検出
用センサ25によって得られる面積信号v、50はこの
面積信号v49から位置信号V51を得るリニアライザ
回路で、図15に示すように、入力された面積信号v4
9に対して、v2/10、v3/100、v4/1000
・・・をそれぞれ出力する乗算器群50a、後述する式
(2)V=af(v)+bの各係数を決定するゲイン回
路50bおよび加算回路50cにより構成されている。
そして、リニアライザ回路50から出力される位置信号
V51は、記録計26に入力されて時間軸上に記録され
る。
【0071】次に、上記のように構成される実施例9に
おけるように、面積信号v49をリニアライザ回路50
でアナログ的に補正しても、位置信号V51が正確なも
のとして得られる理由を説明する。例えば、面積検出用
センサ25で得られる面積信号v49について、まず、
測定板23の測定面24と対向する面積、つまり可動部
の回転角との関係を下記の式(1)に示すように近似す
る。 θ=f(v)・・・・・(1) 但し、式(1)中、θは測定板3の回転角、vは面積検
出用センサ25で得られる出力、fは高次関数である。
【0072】ここで、所望する出力特性をV=aθ+b
と設定して式(1)を代入すれば、下記の式2に示すよ
うに回転角θと、出力Vとがリニアな特性が得られる。 V=af(v)+b(但し、a、bは定数)・・・(2) したがって、リニアライザ回路50を、面積検出用セン
サ25で得られる出力vを入力し、式2におけるVを出
力できるように構成しておけば入力v、すなわち面積信
号v49を簡単に補正して正確な位置信号V51とする
ことができ、具体的にはゲイン回路50bの各係数を式
2を満足するように調整すれば良く、上記実施例6と同
様の効果を得ることができる。
【0073】実施例10.図16はこの発明の実施例1
0における遮断器の開閉速度測定装置の要部の構成を示
す回路図である。図において、52は面積検出用センサ
25で得られる面積信号、53は面積検出用センサ25
と並んで配置され、面積検出用センサ25と図示しない
測定板の測定面との間の距離を検出する距離検出用セン
サ、54はこの距離検出用センサ53で検出して得られ
る距離信号である。
【0074】55は面積検出用センサ25と測定面との
間の距離が、正規の距離である時に出力されると仮定し
て設定された基準信号、56はこの基準信号55と距離
信号54とを比較することにより距離の変動を検出し、
この距離の変動に応じた補正信号57を生成する差動ア
ンプ、58は面積検出用センサ25からの面積信号52
と、差動アンプ56からの補正信号57とを減算して位
置信号59を出力する減算回路であり、出力された位置
信号59は記録計により時間軸上に記録され、可動部の
速度曲線として正確に描かれる。そして、これら26、
56、58で移動距離検出手段60が構成されている。
【0075】上記のように構成された実施例10によれ
ば、測定板の回転軸の偏心により、測定板の測定面と面
積検出用センサ25との間の距離が変動して、距離検出
用センサ53で得られる距離信号54の値が変化する
と、差動アンプ56によりこの距離信号54を基準信号
55と比較して距離の変化量を検出するとともに、この
変化量に応じた補正信号57を生成し、減算回路58で
生成された補正信号57と面積信号52とを減算して位
置信号59を得るようにしているので、面積信号52に
偏心による測定誤差が含まれていても、位置信号59は
補正された値として出力されるため、記録計26に描か
れる速度曲線も正確なものが得られる。
【0076】実施例11.尚、上記実施例10では、実
施例1に示すように測定板が回転運動をする可動部に取
り付けられ、回転軸に偏心が発生した場合の対応につい
て説明したが、実施例2で説明したように測定板が直線
運動を行う可動部に取り付けられた場合に適用しても、
上記実施例10と同様の効果を得ることができ、又、上
記各実施例6、7、8に適用して、各実施例における各
位置信号43、43、51と補正信号57とを、減算回
路58で減算するようにしても良く、リニアで且つ偏心
も補正された正確な測定が可能になる。
【0077】実施例12.図17はこの発明の実施例1
2における遮断器の開閉速度測定装置の概略構成を示す
側面図、図18は図17における遮断器の開閉速度測定
装置の制御部の回路構成を示す回路図である。図におい
て、上記各実施例と同様な部分は同一符号を付して説明
を省略する。61はL字状支持枠62で支持されたモー
タ、63は一端がモータ61の回転軸に連結され、他端
が支持枠64により回転可能に支持された送りネジ、6
5はこの送りネジ63と平行に配設されたガイド棒であ
る。
【0078】66は中央部に送りネジ63と螺合するネ
ジ穴(図示せず)が形成され、一端側に測定板23の測
定面24と対向させて、面積検出用センサ25および距
離検出用センサ53を支持するとともに、他端側にガイ
ド棒65と嵌合しガイド棒65に沿って摺動可能な嵌合
穴(図示せず)が形成された移動枠であり、これら61
〜66で移動調整手段67を構成している。
【0079】68は測定板23の測定面24と面積検出
用センサ25との間の正常な状態における基準距離を設
定して出力する基準回路、69はこの基準回路68で設
定された基準距離と、距離検出用センサ53で検出され
た実際の距離とを比較して偏差を出力する比較回路、7
0はこの比較回路69から出力される偏差に基づいて、
移動調整手段67のモータ61を駆動させ、上記偏差が
零となるように制御する制御回路であり、これら67〜
70で移動距離調整手段71を構成している。
【0080】次に、上記のように構成された実施例12
における遮断器の開閉速度測定装置の動作について説明
する。まず、正常な状態においては、基準回路68で設
定される基準距離と距離検出用センサ53で検出される
距離とが等しくなるため、比較回路69から偏差は出力
されないので、制御回路70は働かず移動調整手段67
も動作しない。したがって、上記各実施例の場合と同様
に、面積検出用センサ25で検出される測定面24と対
向する面の面積の変化から、図示しない移動距離検出手
段により可動部の移動距離を検出することによって、開
閉速度の測定が行われる。
【0081】次いで、例えば測定板23の回転軸(図示
せず)の偏心等により、測定面24と面積検出用センサ
25との間の距離が変化すると、距離検出用センサ53
で検出される値が変化して基準回路68で設定される基
準距離と異なった値になる。この両値は比較回路69で
比較され偏差が出力される。そして、この偏差に応じて
制御回路70はモータ61の回転量および回転方向を制
御する。すると、モータ61の回転により送りネジ63
も回転するので、移動枠66がガイド棒65に案内され
て上、下方向に移動し、移動枠66の一端側に支持され
た面積検出用センサ25も一緒に移動して、測定面24
と面積検出用センサ25との間の距離が常に一定、すな
わち基準距離と一致するように調整される。
【0082】このように上記実施例12によれば、例え
ば測定板23の回転中心の偏心等により、測定面24と
面積検出用センサ25との間の距離が変化すると、距離
検出用センサ53で検出される変化した距離と、基準回
路68で設定された基準距離とを比較回路69で比較し
て偏差を出力し、この偏差に応じて制御回路70は移動
調整手段71を制御して、面積検出用センサ25を測定
面24と接離する方向に移動させて、両者24、25間
の距離が常に一定となるよう調整しているので、偏心等
の距離変動による測定誤差が補正され、常に正確な開閉
速度の測定ができるようになる。
【0083】実施例13.尚、上記実施例12では、モ
ータ61で回転駆動される送りネジ63によって、面積
検出用センサ25を測定面24と接離する方向に移動さ
せる場合について説明したが、リニアモータ等により直
接移動させるようにしても良く、上記実施例2と同様の
効果を得ることは言うまでもない。
【0084】実施例14.図19はこの発明の実施例1
4における遮断器の開閉速度測定装置の要部の概略構成
を示す正面図である。図において、上記各実施例と同様
な部分は同一符号を付して説明を省略する。72は図示
しない遮断器の固定部に水平方向に取り付けられた第1
のガイド部材、73はこの第1のガイド部材72に沿っ
て水平(X)方向に摺動可能な第1の摺動部材、74は
この第1の摺動部材73上に載置して固定されたL字状
の枠部材である。
【0085】75はこの枠部材74の垂直部に取り付け
られた第2のガイド部材、76はこの第2のガイド部材
75に沿って垂直(Y)方向に摺動可能な第2の摺動部
材、77はこの第2の摺動部材76の一端から水平方向
に延在して設けられた支持板で、先端に面積検出用セン
サ25を測定板23の測定面24と対向するように支持
している。78は第2の摺動部材76の他端側に取り付
けられたローラ支持部材で、先端にお互いに直角方向に
分岐する第1および第2の腕部78a、78bを有して
いる。
【0086】79はこれら第1および第2の腕部78
a、78bの先端に枢支された一対のローラで、お互い
に回転軸11の外周面に90゜ずれた位置で当接されて
いる。80はローラ支持部材78の両腕部78a、78
bが分岐する部分と、回転軸11の中心部との間に張架
される引張バネで、両ローラ79が回転軸11の外周面
に常時当接して、回転軸11の中心に向かって所定の値
の求心力が作用するような引張力で配置されている。そ
して、これら72〜80で位置調整手段81を構成して
いる。
【0087】次に、上記のように構成された実施例14
における遮断器の開閉速度測定装置の動作について説明
する。まず、正常な状態においては、両ローラ79に作
用する求心力によって、第1および第2の摺動部材7
3、76はそれぞれX、Y方向所定の位置に保持され、
第2の摺動部材76上に設置された面積検出用センサ2
5は、測定面24との間の距離が正規の値になるような
位置に保持され、上記各実施例の場合と同様に、面積検
出用センサ25で検出される測定面24と対向する面の
面積の変化から、図示しない移動距離検出手段により可
動部の移動距離を検出することによって、開閉速度の測
定が行われる。
【0088】一方、例えば回転軸11が図中上方に偏心
すると、ローラ79を介してローラ支持部材78の第1
の腕部78aが垂直方向上方に押し上げられるので、第
2の摺動部材76が第2のガイド部材75に沿って上方
に摺動するため、偏心した寸法だけ面積検出用センサ2
5も上方に押し上げられて、測定面24と面積検出用セ
ンサ25との間の距離は正規の値に修正される。
【0089】又、回転軸11が図中右方に偏心すると、
ローラ79を介してローラ支持部材78の第2の腕部7
8bが水平方向右方に押しやられるので、第1の摺動部
材73が第1のガイド部材72に沿って右方に摺動する
ため、偏心した寸法だけ面積検出用センサ25も右方に
移動して、測定面24との相対位置は正規の状態に修正
される。尚、上記説明は回転軸11が図中上方および右
方に偏心した場合について行ったが、下方および左方に
偏心した場合については、引張バネ80による求心力に
より、ローラ79が回転軸11に当接した状態で、それ
ぞれ下方および左方に引き込まれるので、両摺動部材7
6、73がそれぞれ下方および左方に摺動するため、偏
心した寸法だけ面積検出用センサ25も下方および左方
に移動して、正規の状態に修正される。
【0090】このように上記実施例14によれば、位置
調整手段81により、面積検出用センサ25を回転軸1
1の偏心運動に追従できるようにしているので、回転軸
11が偏心しても測定面24と面積検出用センサ25と
の位置関係を、常に一定に調整することができ、正確な
測定が可能になる。
【0091】実施例15.図20および図21はこの発
明の実施例15における遮断器の開閉速度測定装置の要
部の概略構成をそれぞれ示す正面図および側面図、図2
2は図21における線XXII−XXIIに沿って視た
正面図である。図において、82は回転軸11を中心と
して左右対称の位置に、回転軸11に対して直角に立設
された一対のガイド棒、83はこれら両ガイド棒82に
ブッシュ84を介して案内され、上下方向に摺動可能に
配設された支持部材、85は回転軸11の外周に内輪部
が固定されたベアリング、86はベアリング85の外輪
部に固定され、このベアリング85を覆うように形成さ
れたハウジングである。
【0092】87は支持部材83の上部に固定された第
1のガイド部材、88はこのガイド部材87に案内され
て水平方向に摺動可能な第1の摺動部材、89は一端が
この第1の摺動部材88上に固定され、他端で面積検出
用センサ25を測定板23の測定面24と対向させて支
持する取付部材、90は支持部材83の下方前面に取り
付けられた第2のガイド部材、91はハウジング86の
上方前面に取り付けられ、第2のガイド部材90に案内
されて水平方向に摺動可能な第2の摺動部材、92はハ
ウジング86と第1の摺動部材88とを連結する連結部
材で、これら82〜92で位置調整手段93を構成して
いる。
【0093】次に、上記のように構成された実施例15
における遮断器の開閉速度測定装置の動作について説明
する。まず、正常な状態においては、面積検出用センサ
25は正規の位置に保持され、上記各実施例の場合と同
様に、面積検出用センサ25で検出される測定面24と
対向する面の面積の変化から、図示しない移動距離検出
手段により可動部の移動距離を検出することによって、
開閉速度の測定が行われる。
【0094】一方、回転軸11に偏心が生じると、この
偏心運動はベアリング85を介してハウジング86に伝
達される。そして、ハウジング86に伝達された偏心運
動は、水平方向および垂直方向に分解される。すなわ
ち、まず、水平運動は連結部材92を介して第1の摺動
部材88に伝達され、第1の摺動部材88は第1のガイ
ド部材87に案内されて水平方向に摺動して移動する。
又、垂直運動は第2のガイド部材90および第2の摺動
部材91の組み合わせ部で、水平運動が分離されて垂直
運動のみが支持部材83に伝達され、支持部材83は両
ガイド棒82に案内されて垂直方向に摺動して移動す
る。
【0095】このように上記実施例15によれば、第1
の摺動部材88上に取付部材89を介して支持される面
積検出用センサ25が位置調整手段93により連結部材
92を介して伝達される水平方向の偏心運動と、支持部
材83を介して伝達される垂直方向の偏心運動とによ
り、水平方向および垂直方向に移動できるように成され
ているので、回転軸11の偏心運動に追従して動くこと
ができるため、面積検出用センサ25と測定面24との
位置関係を常に一定に調整することができ、正確な測定
が可能になる。
【0096】実施例16.図23はこの発明の実施例1
6における遮断器の開閉速度測定装置の要部の概略構成
を示す断面図である。図において、94は例えば図1に
示す操作軸12等のような直線運動をする可動部に連結
されたロッド、95はハウジング、96はハウジング9
5の一端側に収納配置されるロードセル、97はハウジ
ング95の他端側に配設されるベアリング、98はこの
ベアリング97によって支持され軸方向に摺動可能な作
動棒で、一端側が自在継手99を介してロッド94に連
結されている。100はロードセル96と作動棒98の
他端側とに、当板101、102を介して挿入される圧
縮バネである。
【0097】上記のように構成された実施例16におい
て、遮断器の開閉により可動部が動作すると、直線運動
がロッド94、さらに自在継手99、作動棒98へと伝
達されて圧縮バネ100を圧縮する。そして、この圧縮
によって圧縮バネ100には力が発生し、この力はロー
ドセル96に伝播する。一般的に、バネに発生する力F
はバネの長さをl、バネ定数をK1とすると下記式
(3)に示すように表される。 F=K1l・・・・・(3) したがって、各時刻における力Fをロードセル96によ
り順次測定して、図示しない移動距離検出手段によって
上記式(3)の関係からバネの長さl、すなわち可動部
の移動距離を演算すれば、可動部の開閉速度曲線を得る
ことができる。
【0098】このように上記実施例16によれば、可動
部の直線運動の変位を圧縮バネ100によって力に変換
し、この力をロードセル96で順次測定することによ
り、開閉速度を求めるようにしているので、接触した状
態でびびり現象を皆無にすることができ、正確な測定が
可能になる。
【0099】実施例17.図24はこの発明の実施例1
7における遮断器の開閉速度測定装置の要部の概略構成
を示す図である。図において、上記実施例16と同様な
部分は同一符号を付して説明を省略する。103は一端
がロードセル96に連結された引張バネ、104はこの
引張バネ103の他端側に一端が連結され、プーリ10
5に介して90゜曲がった位置で他端がロッド94に連
結されたベルトである。
【0100】上記のように構成された実施例17におい
ても、実施例16の場合と同様に各時刻における力Fを
ロードセル96により順次測定して、図示しない移動距
離検出手段によって上記式(3)の関係からバネの長さ
l、すなわち可動部の移動距離を演算すれば、可動部の
開閉速度曲線を得ることができるので、接触した状態で
びびり現象を皆無にすることができ、正確な測定が可能
になる。尚、ベルト104の曲げ方向は90゜に限定さ
れるものではなく、90゜以外の曲げ方向でも同様の効
果を得ることができる。又、上記のように構成すること
により、可動部の直線運動の方向とロードセル96の取
付位置とが必ずしも一直線上になくとも良くなる。
【0101】実施例18.図25はこの発明の実施例1
8における遮断器の開閉速度測定装置の要部の概略構成
を示す図である。図において、上記実施例17と同様な
部分は同一符号を付して説明を省略する。106は例え
ば図1に示す回転軸11等のような回転運動をする可動
部に連結されたプーリ、107は一端が引張バネ103
の他端側に連結され、他端がプーリ106の円周上締結
されたベルトである。
【0102】上記のように構成された実施例18におい
て、遮断器の開閉により可動部が回転運動をすると、こ
の回転運動はプーリ106に伝達され、可動部の開閉動
作に追従してベルト107を巻き取り、あるいは巻はず
しの回転運動を行う。そして、この運動により引張バネ
103は伸縮して回転運動は力に変換される。したがっ
て、実施例17の場合と同様に各時刻における力Fをロ
ードセル96により順次測定して、図示しない移動距離
検出手段によって上記式(3)の関係からバネの長さ
l、すなわち可動部の移動距離を演算すれば、可動部の
開閉速度曲線を得ることができ、上記実施例17と同様
の効果を得ることができる。
【0103】実施例19.図26はこの発明の実施例1
9における遮断器の開閉速度測定装置の要部の概略構成
を示す図である。図において、108は中心が例えば図
1に示す回転軸11等のような回転運動をする可動部の
回転中心と連結され、外端はロードセル96に連結され
た渦巻バネである。
【0104】上記のように構成された実施例19におい
て、渦巻バネ108の中心における回転角θと外端に発
生する力Fとの関係は下記式(4)に示すように表され
る。 F=K2θ(但し、K2はバネ定数)・・・・・(4) したがって、各時刻における力Fをロードセル96によ
り順次測定して、図示しない移動距離検出手段によって
上記式(4)の関係から、渦巻バネ108の中心部の回
転角θ、すなわち可動部の回転角を演算すれば、可動部
の開閉速度曲線を得ることができ、上記実施例18と同
様の効果を得ることができる。
【0105】実施例20.図27はこの発明の実施例2
0における遮断器の開閉速度測定装置の概略構成を示す
断面図、図28は図27における操作軸の動作時間と変
位との関係を示す特性曲線図である。図において、上記
各実施例におけるものと同様な部分は同一符号を付して
説明を省略する。
【0106】109は操作軸12の外表面の軸方向に沿
って取り付けられたラック、110はこのラック109
と噛合してラック109の移動により回転軸111を中
心に回転するピニオン、112は回転軸111の外周面
に沿って配設されるスケールで、表面には等間隔に濃淡
でなる縞模様が標示されている。113はスケール11
2の表面と対向して配設される光センサで、縞模様を濃
淡として読み込み回転軸111の変位量(回転角)を出
力する。114は光センサから出力される変位量を加減
算して電圧として出力するカウンタ、115はカウンタ
114から出力される電圧を図28に示すように時間−
電圧曲線、すなわち操作軸12の動作時間−変位曲線と
して出力する記録計であり、これら113〜115で移
動距離検出手段116を構成している。
【0107】次に、上記のように構成される実施例20
における遮断器の開閉速度測定装置の動作について説明
する。まず、遮断器8を開閉するために、操作機構15
が駆動して操作軸12が図中矢印で示す方向に移動する
と、これに伴って操作軸12に取り付けられたラック1
09も同方向に移動する。すると、このラック109に
噛合されたピニオン110が操作軸12の移動量に応じ
ただけ回転軸111を中心にして回転する。このように
して、ピニオン110とともに回転軸111が回転する
と、回転軸111の外周面に沿って配設されるスケール
112も回転軸111と同じ角度だけ回転する。
【0108】そして、このスケール112の回転によっ
て通過する縞模様は光センサ113によって画像として
読み込まれ、縞の本数を計数することにより変位量、す
なわち回転軸111の回転角として出力され、この変位
量はカウンタ114によって加減算され電圧として出力
される。次いで、記録計115はこの電圧を図28に示
すような時間−電圧曲線、すなわち操作軸12の動作時
間−変位曲線として出力される。したがって、この図2
8に示す曲線において、操作軸12が移動を開始する時
点A(投入状態)から、移動を停止する時点B(遮断状
態)までの傾いている区間から遮断器8の動作時間を求
め、この動作時間で操作軸12の実際の移動距離を除す
ることにより、遮断器8の開閉速度を算出することがで
きる。
【0109】このように上記実施例20によれば、操作
軸12の移動をラック109およびピニオン110を介
して回転軸111の回転として取り出し、この回転軸1
11の外周面に沿って配設されるスケール112表面上
の縞模様を、光センサ113により非接触で検出して回
転軸111の変位量を出力するとともに、これをカウン
タ114で加減算して電圧出力し、この電圧を記録計1
15により時間−変位の曲線として描き、この曲線より
操作軸12の動作時間を検出し、この動作時間と実際の
操作軸12の移動距離とで遮断器8の開閉速度を算出す
るようにしているので、びびり現象の防止および摩耗の
解消が可能となり、正確な測定ができるようになる。
【0110】実施例21.なお、上記実施例20では、
スケール112の表面に標示された濃淡でなる縞模様
を、光センサ113で検出するようにしているが、これ
に限定されるものではなく、縞模様を例えばN極、S極
の磁石で構成し、磁気センサで検出するようにしても良
く、上記実施例20の場合と同様の効果を得ることがで
きる。
【0111】実施例22.又、上記実施例20では、回
転軸111の外周面に沿ってスケール112を配設した
場合について説明したが、図29に示すように回転軸1
11の軸端面に円盤状のスケール117を配設し、この
スケール117の表面に周方向に等間隔の縞模様117
aを標示し、これを光センサ113で検出するようにし
ても良く、このようにすれば光センサ113の据付位置
の範囲が拡大されて測定作業が容易となる。
【0112】実施例23.図30はこの発明の実施例2
3における遮断器の開閉速度測定装置の要部の構成を示
す正面図である。図において、上記各実施例と同様な部
分は同一符号を付して説明を省略する。118は操作軸
12の先端に結合され操作軸12と共に移動する第1の
ラック、119はこの第1のラック118と噛合され第
1のラック118の移動により回転する大径のピニオ
ン、120はこの大径のピニオン119と同軸上に配設
され共に回転する小径のピニオン、121はこの小径の
ピニオン120の回転により、ガイド機構122に案内
されて第1のラック118と同方向に移動する第2のラ
ック、123はこの第2のラック121の側面に配設さ
れたスケールで、表面に等間隔に濃淡でなる縞模様が標
示されている。
【0113】上記のように構成された実施例23におい
て、まず、図示しない操作機構が駆動されて操作軸12
が移動すると、これに伴って第1のラック118が移動
する。この移動により第1のラック118に噛合された
大径のピニオン119および、この大径のピニオン11
9と同軸上に配設された小径のピニオン120が回転す
る。そして、この回転により小径のピニオン120と噛
合された第2のラック121が、ガイド機構122に案
内されて第1のラック118と同方向に移動する。する
と、第2のラック121の側面に配設されたスケール1
23も第2のラック121と共に移動する。以下、スケ
ール123の表面の縞模様の動きを光センサ113で検
出し、上記実施例20の場合と同様の手順を追って、遮
断器8の開閉速度が算出される。
【0114】このように上記実施例23によれば、操作
軸12に結合された第1のラック118と、スケール1
23が配設される第2のラック121との間は、それぞ
れ両ピニオン119、120との噛合により連結されて
いるので、特に操作軸12の紙面垂直方向の振動は、歯
車同士の滑りにより伝達されにくく、スケール123の
配設されている第2のラック121までは殆ど伝達され
ないので、振動の影響を受けることなく正確な測定が可
能になる。
【0115】実施例24.図31はこの発明の実施例2
4における遮断器の開閉速度測定装置の構成を示す概略
図である。図において、上記各実施例と同様な部分は同
一符号を付して説明を省略する。本実施例24は図に示
すように、一対の光センサ113をスケール112の表
面と対向させて、且つお互いに180°間隔を介した位
置に配設し、両光センサ113、113で得られる変位
量(電圧)を、加算器124で加算した後記録計115
に取り入れ、以下、上記実施例20の場合と同様の手順
を追って遮断器8の開閉速度を算出する。
【0116】このように上記実施例24によれば、一対
の光センサ113、113で得られる変位量(電圧)を
加算器124で加算処理しているので、例えば遮断器8
の動作時の振動により回転軸111が矢印Aで示すよう
に上方にずれたとすると、それぞれの光センサ113、
113から見れば、一方は矢印Bで示すように時計方向
に、他方は矢印Cで示すように反時計方向にスケール1
12が回転したように見えるので、お互いの振動分は相
殺されスケール112の回転運動による変位のみを捉え
ることができるため、正確な測定が可能となり、スケー
ルの測定半径が小さく振動による測定誤差が無視できな
い場合にも十分適用できるようになる。
【0117】実施例25.尚、上記実施例24では、ス
ケール112が回転軸111の周方向に沿って配設され
た場合について説明したが、図32に示すように実施例
22の場合と同様、回転軸111の軸端面に円盤状のス
ケール117を配設し、一対の光センサ113を180
°間隔を介した位置に設けたものに適用しても良く、上
記実施例24と同様の効果を得ることができる。
【0118】実施例26.又、上記各実施例24、25
では、両光センサ113、113を位置的に180°ず
らして配設した場合について説明したが、図33に示す
ように両光センサ113、113をスケール117の縞
模様の濃部117a1および淡部117a2と対向する位
置に配設して、位相的に180°ずらすようにすれば、
各カウンタ114、114から出力される出力電圧は図
34に示す各曲線a1、a2のようになり、さらに、これ
らの電圧を加算した加算器124からは図に示す曲線A
のような出力電圧が得られるので、測定分解能を2倍に
することができる。
【0119】実施例27.図35は上記各実施例におけ
る記録計115により出力される時間−変位の曲線をコ
ンピュータで処理し、自動的に遮断器の操作軸の開閉速
度を算出するフローを示す図である。まず、記録計11
5で出力される電圧をA/D変換する(ステップ
1)。次に、図28における曲線上のA−B間から、
例えば20%から80%というように速度を求める領域
を設定する(ステップS2)。そして、領域が設定され
るとこの領域を直線回帰(ステップS3)して、E=A
t+Bなる回帰直線を算出する。
【0120】次いで、実際に遮断器の操作軸12が動作
して得られる電圧差E0から、t0=E0/Aにより動作
時間t0を求める。従って、遮断器の操作軸12の開閉
速度Vは、動作距離がL0とすると、V=L0/t0=L0
A/E0により算出(ステップS4)ができる。このよう
に上記実施例26によれば、コンピュータに上記のよう
なプログラムを入力して開閉速度を算出するようにして
いるので、自動的に遮断器の操作軸の開閉速度を算出す
ることができる。
【0121】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、遮断器の開閉に伴って回転または直線運動を行う
可動部に取り付けられ運動方向に幅寸法が比例して変化
する測定面を有する測定板と、測定板の測定面と対向し
て配設され測定面の幅寸法の変化を検知することにより
測定面の面積の変化を検出する面積検出用センサと、面
積検出用センサにより検出される測定面の面積の変化か
ら可動部の移動距離を検出する移動距離検出手段とを備
えたので、正確な開閉速度の測定が可能な遮断器の開閉
速度測定装置を提供することができる。
【0122】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、測定板の測定面の両稜線を測定面の幅方向
にそれぞれ傾斜させるとともに、両稜線にそれぞれ対向
して一対の面積検出用センサを配設したので、水平方向
の振動による測定誤差を打ち消し合って、さらに正確な
開閉速度の測定が可能な遮断器の開閉速度測定装置を提
供することができる。
【0123】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1において、測定板の回転中心に対して対称な位置に且
つ測定面にそれぞれ対向して一対の面積検出用センサを
配設したので、偏心による測定誤差を打ち消し合って、
さらに正確な開閉速度の測定が可能な遮断器の開閉速度
測定装置を提供することができる。
【0124】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1において、移動距離検出手段を、面積検出用センサに
よって検出される測定板の測定面の面積に応じた面積信
号を入力する入力回路と、予め可動部の各位置にそれぞ
れ対応して設定された距離データを記憶して格納するメ
モリ回路と、各距離データの中から面積信号に応じた距
離データを選択して出力する出力回路とで構成したの
で、正確な開閉速度の測定が可能であることは勿論のこ
と、面積検出用センサの位置を測定面に対して関連づけ
て設定する必要もなくなり、測定のための準備が容易な
遮断器の開閉速度測定装置を提供することができる。
【0125】又、この発明の請求項5によれば、遮断器
の開閉に伴って回転または直線運動を行う可動部に取り
付けられ運動方向に幅寸法が比例して変化する測定面を
有する測定板と、測定板の測定面と対向して配設され測
定面の幅寸法の変化を検知することにより測定面の面積
の変化を検出する面積検出用センサと、測定板の測定面
と面積検出用センサとの間の距離を検出する距離検出用
センサと、距離検出用センサによって検出される距離の
変動に応じて補正値を生成し、面積検出用センサによっ
て検出される測定板の測定面の面積の変化に加味し、こ
の補正値が加味された面積の変化から可動部の移動距離
を検出する移動距離検出手段とを備えたので、面積信号
に偏心による測定誤差が含まれていても位置信号は補正
した値として出力され、正確な開閉速度の測定が可能な
遮断器の開閉速度測定装置を提供することができる。
【0126】又、この発明の請求項6によれば、遮断器
の開閉に伴って回転または直線運動を行う可動部に取り
付けられ運動方向に幅寸法が比例して変化する測定面を
有する測定板と、測定板の測定面と対向して配設され測
定面の幅寸法の変化を検知することにより測定面の面積
の変化を検出する面積検出用センサと、面積検出用セン
サにより検出される測定面の面積の変化から可動部の移
動距離を検出する移動距離検出手段と、測定板の測定面
と面積検出用センサとの間の距離を検出する距離検出用
センサと、距離検出用センサによって検出される距離の
変動に応じて面積検出用センサを測定板の測定面と接離
する方向に移動させることにより距離を一定に調整する
距離調整手段とを備えたので、偏心等が発生しても面積
検出用センサと測定面との間の距離は常に一定となるよ
うに調整され、正確な開閉速度の測定が可能な遮断器の
開閉速度測定装置を提供することができる。
【0127】又、この発明の請求項7によれば、遮断器
の開閉に伴って回転運動を行う可動部に取り付けられ運
動方向に幅寸法が比例して変化する測定面を有する測定
板と、測定板の測定面と対向して配設され測定面の幅寸
法の変化を検知することにより測定面の面積の変化を検
出する面積検出用センサと、面積検出用センサによって
検出される測定板の測定面の面積の変化から可動部の移
動距離を検出する移動距離検出手段と、可動部の回転軸
の偏心に応じてX−Y方向に摺動することによって面積
検出用センサを移動させ面積検出用センサと測定板の測
定面との相対位置を一定に調整する位置調整手段とを備
えたので、偏心が発生しても面積検出用センサと測定面
との位置関係は、常に一定となるように調整され、正確
な開閉速度の測定が可能な遮断器の開閉速度測定装置を
提供することができる。
【0128】又、この発明の請求項8によれば、遮断器
の開閉に伴って回転または直線運動を行う可動部に一端
が連結されたバネ部材と、バネ部材の他端側に配設され
可動部の運動時にバネ部材に発生する力を検知するロー
ドセルと、ロードセルによって検知される力の変化から
可動部の移動距離を検出する移動距離検出手段とを備え
たので、簡単な構成で正確な開閉速度の測定が可能な遮
断器の開閉速度測定装置を提供することができる。
【0129】又、この発明の請求項9によれば、請求項
8において、バネ部材を直線運動を行う可動部に連結さ
れたロッドとロードセルとの間に介装される圧縮バネに
したので、簡単な構成で正確な開閉速度の測定が可能な
遮断器の開閉速度測定装置を提供することができる。
【0130】又、この発明の請求項10によれば、請求
項8において、バネ部材を回転運動を行う可動部に連結
されたプーリに一端が巻取可能なベルトとロードセルと
の間に張架される引張バネにしたので、簡単な構成で正
確な開閉速度の測定が可能な遮断器の開閉速度測定装置
を提供することができる。
【0131】又、この発明の請求項11によれば、遮断
器の開閉に伴って回転または直線運動を行う可動部に取
り付けられ表面に等間隔の縞模様が標示されたスケール
と、スケールの表面に対向して配設され縞模様を非接触
で検出して可動部の移動距離を検出する移動距離検出手
段とを備えたので、びびり現象の防止および摩耗の解消
を行って正確な測定が可能な遮断器の開閉速度測定装置
を提供することができる。
【0132】又、この発明の請求項12によれば、請求
項11において、移動距離検出手段の検出部をスケール
の表面に標示された縞模様の180°位相が異なる位置
に一対配設したので、正確な測定が可能であることは勿
論のこと、測定分解能を増大させることが可能な遮断器
の開閉速度測定装置を提供することができる。
【0133】又、この発明の請求項13によれば、遮断
器の開閉に伴って回転または直線運動を行う可動部に取
り付けられたラックと、ラックの移動により回転軸を中
心に回転するピニオンと、ピニオンの回転軸の外周面に
沿って配設され表面に等間隔の縞模様が標示されたスケ
ールと、スケールの表面に対向して配設され縞模様を非
接触で検出して可動部の移動距離を検出する移動距離検
出手段とを備えたので、びびり現象の防止および摩耗の
解消を行って正確な測定が可能な遮断器の開閉速度測定
装置を提供することができる。
【0134】又、この発明の請求項14によれば、遮断
器の開閉に伴って回転または直線運動を行う可動部に取
り付けられたラックと、ラックの移動により回転軸を中
心に回転するピニオンと、ピニオンの回転軸の軸端面に
配設され表面に周方向に等間隔の縞模様が標示された円
盤状のスケールと、スケールの表面に対向して配設され
縞模様を非接触で検出して可動部の移動距離を検出する
移動距離検出手段とを備えたので、正確な測定が可能で
あることは勿論のこと、測定作業の容易な遮断器の開閉
速度測定装置を提供することができる。
【0135】又、この発明の請求項15によれば、請求
項13または14において、移動距離検出手段の検出部
は180°間隔を介して対称な位置に一対配設したの
で、振動の影響を受けることなく、正確な測定が可能な
遮断器の開閉速度測定装置を提供することができる。
【0136】又、この発明の請求項16によれば、遮断
器の開閉に伴って回転または直線運動を行う可動部に取
り付けられた第1のラックと、第1のラックの移動によ
り回転軸を中心に回転するピニオンと、ピニオンの回転
により第1のラックと同方向に移動する第2のラック
と、第2のラックに配設され表面に等間隔の縞模様が標
示されたスケールと、スケールの表面に対向して配設さ
れ縞模様を非接触で検出して可動部の移動距離を検出す
る移動距離検出手段とを備えたので、振動の影響を受け
ることなく、正確な測定が可能な遮断器の開閉速度測定
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1における遮断器の開閉速
度測定装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】 図1における測定板の詳細を示す斜視図であ
る。
【図3】 図2における測定板の測定面の詳細を示す図
である。
【図4】 図3における測定面の面積を測定するための
渦電流式変位計の構成を示すブロック図である。
【図5】 図4における渦電流式変位計の動作原理を説
明するための特性図である。
【図6】 図4における渦電流式変位計の検波器からの
直流出力の特性を示す特性図である。
【図7】 この発明の実施例3における遮断器の開閉速
度測定装置の要部の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施例4における遮断器の開閉速
度測定装置の要部の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施例5における遮断器の開閉速
度測定装置の要部の構成を示す図である。
【図10】 図9における線X−Xに沿って視た構成を
示す図である。
【図11】 面積検出用センサの出力電圧と、面積検出
用センサと対向する測定面との間の距離との関係を示す
特性図である。
【図12】 この発明の実施例6における遮断器の開閉
速度測定装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施例8における遮断器の開閉
速度測定装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施例9における遮断器の開閉
速度測定装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図15】 図14におけるリニアライザ回路の構成を
示す回路図である。
【図16】 この発明の実施例10における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す回路図である。
【図17】 この発明の実施例12における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す側面図である。
【図18】 図17における遮断器の開閉速度測定装置
の制御部の回路構成を示す回路図である。
【図19】 この発明の実施例14における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す正面図である。
【図20】 この発明の実施例15における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す正面図である。
【図21】 この発明の実施例15における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す側面図である。
【図22】 図21における線XXII−XXIIに沿
って視た正面図である。
【図23】 この発明の実施例16における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す断面図である。
【図24】 この発明の実施例17における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す図である。
【図25】 この発明の実施例18における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す図である。
【図26】 この発明の実施例19における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す図である。
【図27】 この発明の実施例20における遮断器の開
閉速度測定装置の概略構成を示す断面図である。
【図28】 図27における操作軸の動作時間と変位と
の関係を示す特性曲線図である。
【図29】 この発明の実施例22における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す斜視図である。
【図30】 この発明の実施例23における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す正面図である。
【図31】 この発明の実施例24における遮断器の開
閉速度測定装置の構成を示す図である。
【図32】 この発明の実施例25における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す斜視図である。
【図33】 この発明の実施例26における遮断器の開
閉速度測定装置の要部の構成を示す図である。
【図34】 図33における両カウンタから出力される
各電圧と、加算器から出力される電圧との関係を示す図
である。
【図35】 この発明の実施例27における遮断器の開
閉速度測定装置の記録計により出力される時間−変位の
曲線から操作軸の開閉速度を算出する手順を示すフロー
図である。
【図36】 従来の遮断器の開閉速度測定装置の概略構
成を示す断面図である。
【図37】 時間−操作軸の移動距離の関係を示す特性
図である。
【図38】 図36におけるものとは異なる従来の遮断
器の開閉速度測定装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
4,5 接触子、7 可動導体、8 遮断器、10 L
字状レバー、11,111 回転軸、12 操作軸、1
5 操作機構、23,28,33,36 測定板、2
4,29,34,37,38 測定面、24a,24
b,29a,29b,34a,34b,37a,37
b,38a,38b 稜線、25,30,31 面積検
出用センサ、26 記録計、32,48,50c 加算
回路、35,58 減算回路、39,52 面積信号、
40 入力回路、41,44 メモリ回路、42,46
出力回路、43,59 位置信号、45 補正用デー
タ、49 面積信号v、50 リニアライザ回路、51
位置信号V、50a 乗算器群、50b ゲイン回
路、53 距離検出用センサ、54 距離信号、55
基準信号、56 差動アンプ、57 補正信号、60
移動距離検出手段、67 移動調整手段、68 基準回
路、69 比較回路、70 制御回路、71 移動距離
調整手段、81,93 位置調整手段、96 ロードセ
ル、100 圧縮バネ、103 引張バネ、108 渦
巻バネ、109 ラック、110,119,120 ピ
ニオン、112,123,117 スケール、113
光センサ、114 カウンタ、115 記録、116
移動距離検出手段、117a 縞模様、117a1
模様の濃部、117a2 縞模様の淡部、118 第1
のラック、121 第2のラック、124 加算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01P 3/42 F G01R 31/00 H01H 33/59 M (72)発明者 岡本 慎一朗 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 山崎 益弘 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 石垣 一三 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 久井 勝弘 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮断器の開閉に伴って回転または直線運
    動を行う可動部に取り付けられ上記運動方向に幅寸法が
    比例して変化する測定面を有する測定板と、上記測定板
    の測定面と対向して配設され上記測定面の幅寸法の変化
    を検知することにより上記測定面の面積の変化を検出す
    る面積検出用センサと、上記面積検出用センサにより検
    出される上記測定面の面積の変化から上記可動部の移動
    距離を検出する移動距離検出手段とを備えたことを特徴
    とする遮断器の開閉速度測定装置。
  2. 【請求項2】 測定板の測定面の両稜線を上記測定面の
    幅方向にそれぞれ傾斜させるとともに、上記両稜線にそ
    れぞれ対向して一対の面積検出用センサを配設したこと
    を特徴とする請求項1記載の遮断器の開閉速度測定装
    置。
  3. 【請求項3】 測定板の回転中心に対して対称な位置に
    且つ測定面にそれぞれ対向して一対の面積検出用センサ
    を配設したことを特徴とする請求項1記載の遮断器の開
    閉速度測定装置。
  4. 【請求項4】 移動距離検出手段は、面積検出用センサ
    によって検出される測定板の測定面の面積に応じた面積
    信号を入力する入力回路と、予め可動部の各位置にそれ
    ぞれ対応して設定された距離データを記憶して格納する
    メモリ回路と、上記各距離データの中から上記面積信号
    に応じた距離データを選択して出力する出力回路とで構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の遮断器の
    開閉速度測定装置。
  5. 【請求項5】 遮断器の開閉に伴って回転または直線運
    動を行う可動部に取り付けられ上記運動方向に幅寸法が
    比例して変化する測定面を有する測定板と、上記測定板
    の測定面と対向して配設され上記測定面の幅寸法の変化
    を検知することにより上記測定面の面積の変化を検出す
    る面積検出用センサと、上記測定板の測定面と上記面積
    検出用センサとの間の距離を検出する距離検出用センサ
    と、上記距離検出用センサによって検出される距離の変
    動に応じて補正値を生成し、上記面積検出用センサによ
    って検出される上記測定板の測定面の面積の変化に加味
    し、この補正値が加味された面積の変化から上記可動部
    の移動距離を検出する移動距離検出手段とを備えたこと
    を特徴とする遮断器の開閉速度測定装置。
  6. 【請求項6】 遮断器の開閉に伴って回転または直線運
    動を行う可動部に取り付けられ上記運動方向に幅寸法が
    比例して変化する測定面を有する測定板と、上記測定板
    の測定面と対向して配設され上記測定面の幅寸法の変化
    を検知することにより上記測定面の面積の変化を検出す
    る面積検出用センサと、上記面積検出用センサにより検
    出される上記測定面の面積の変化から上記可動部の移動
    距離を検出する移動距離検出手段と、上記測定板の測定
    面と上記面積検出用センサとの間の距離を検出する距離
    検出用センサと、上記距離検出用センサによって検出さ
    れる距離の変動に応じて上記面積検出用センサを上記測
    定板の測定面と接離する方向に移動させることにより上
    記距離を一定に調整する距離調整手段とを備えたことを
    特徴とする遮断器の開閉速度測定装置。
  7. 【請求項7】 遮断器の開閉に伴って回転運動を行う可
    動部に取り付けられ上記運動方向に幅寸法が比例して変
    化する測定面を有する測定板と、上記測定板の測定面と
    対向して配設され上記測定面の幅寸法の変化を検知する
    ことにより上記測定面の面積の変化を検出する面積検出
    用センサと、上記面積検出用センサによって検出される
    上記測定板の測定面の面積の変化から上記可動部の移動
    距離を検出する移動距離検出手段と、上記可動部の回転
    軸の偏心に応じてX−Y方向に摺動することによって上
    記面積検出用センサを移動させ上記面積検出用センサと
    上記測定板の測定面との相対位置を一定に調整する位置
    調整手段とを備えたことを特徴とする遮断器の開閉速度
    測定装置。
  8. 【請求項8】 遮断器の開閉に伴って回転または直線運
    動を行う可動部に一端が連結されたバネ部材と、上記バ
    ネ部材の他端側に配設され上記可動部の運動時に上記バ
    ネ部材に発生する力を検知するロードセルと、上記ロー
    ドセルによって検知される力の変化から上記可動部の移
    動距離を検出する移動距離検出手段とを備えたことを特
    徴とする遮断器の開閉速度測定装置。
  9. 【請求項9】 バネ部材は直線運動を行う可動部に連結
    されたロッドとロードセルとの間に介装される圧縮バネ
    であることを特徴とする請求項8記載の遮断器の開閉速
    度測定装置。
  10. 【請求項10】 バネ部材は回転運動を行う可動部に連
    結されたプーリに一端が巻取可能なベルトとロードセル
    との間に張架される引張バネであることを特徴とする請
    求項8記載の遮断器の開閉速度測定装置。
  11. 【請求項11】 遮断器の開閉に伴って回転または直線
    運動を行う可動部に取り付けられ表面に等間隔の縞模様
    が標示されたスケールと、上記スケールの表面に対向し
    て配設され上記縞模様を非接触で検出して上記可動部の
    移動距離を検出する移動距離検出手段とを備えたことを
    特徴とする遮断器の開閉速度測定装置。
  12. 【請求項12】 移動距離検出手段の検出部はスケール
    の表面に標示された縞模様の180°位相が異なる位置
    に一対配設されていることを特徴とする請求項11記載
    の遮断器の開閉速度測定装置。
  13. 【請求項13】 遮断器の開閉に伴って回転または直線
    運動を行う可動部に取り付けられたラックと、上記ラッ
    クの移動により回転軸を中心に回転するピニオンと、上
    記ピニオンの回転軸の外周面に沿って配設され表面に等
    間隔の縞模様が標示されたスケールと、上記スケールの
    表面に対向して配設され上記縞模様を非接触で検出して
    上記可動部の移動距離を検出する移動距離検出手段とを
    備えたことを特徴とする遮断器の開閉速度測定装置。
  14. 【請求項14】 遮断器の開閉に伴って回転または直線
    運動を行う可動部に取り付けられたラックと、上記ラッ
    クの移動により回転軸を中心に回転するピニオンと、上
    記ピニオンの回転軸の軸端面に配設され表面に周方向に
    等間隔の縞模様が標示された円盤状のスケールと、上記
    スケールの表面に対向して配設され上記縞模様を非接触
    で検出して上記可動部の移動距離を検出する移動距離検
    出手段とを備えたことを特徴とする遮断器の開閉速度測
    定装置。
  15. 【請求項15】 移動距離検出手段の検出部は180°
    間隔を介して対称な位置に一対配設されていることを特
    徴とする請求項13または14記載の遮断器の開閉速度
    測定装置。
  16. 【請求項16】 遮断器の開閉に伴って回転または直線
    運動を行う可動部に取り付けられた第1のラックと、上
    記第1のラックの移動により回転軸を中心に回転するピ
    ニオンと、上記ピニオンの回転により上記第1のラック
    と同方向に移動する第2のラックと、上記第2のラック
    に配設され表面に等間隔の縞模様が標示されたスケール
    と、上記スケールの表面に対向して配設され上記縞模様
    を非接触で検出して上記可動部の移動距離を検出する移
    動距離検出手段とを備えたことを特徴とする遮断器の開
    閉速度測定装置。
JP7149074A 1994-10-07 1995-06-15 遮断器の開閉速度測定装置 Pending JPH08156796A (ja)

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