JP2020046253A - 開閉器 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動電極の駆動機構の動作に影響を与えることなく、駆動機構の動作を検出する動作検出部を備えた開閉器を得る。【解決手段】開閉器100は、固定電極4と可動電極5とが対向して配置され、可動電極5には、絶縁ロッド8を介して回動するように支持された連結レバー10が連結されている。連結レバー10は、可動電極5の開閉動作に連動して回動する。連結レバー10の外周には、動作検出部18が離間して配置され、動作検出部18は、連結レバーの回動に伴う磁束の変化に応じて電圧信号を出力する。動作検出部18は、信号処理部20に接続され、電圧信号に基づいて、劣化状態を示す特徴量を算出し、特徴量と閾値とを比較して異常か否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、可動電極を開閉させる駆動機構の動作を検出して異常か否かが判定される開閉器に関する。
一般的に、開閉器の期待寿命は15年から20年の間と言われている。このような長期にわたって開閉器の信頼性を維持するには予防保全を行うことが重要である。従来から開閉器の予防保全の手法としては、日常的又は数年の頻度で定期的にメンテナンスを実施する時間基準保全(TBM:Time Based Maintenance)が主流である。しかし、開閉器の劣化状態は、設置場所や使用状況等により大きく異なるため、時間基準保全では機器によってはメンテナンスが過剰になり、余分に費用が発生する可能性がある。そこで近年、ビッグデータ解析技術やAIの進歩等に伴って、稼働中の機器の状態を監視して必要な時期に必要な機器にだけメンテナンスを実施する状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)が注目されている。
このような状態監視技術の1つとして開閉器では、可動電極を開閉させる駆動機構の動作を監視する技術が開発されている。特に、永久磁石を用いて可動電極を開閉させる電磁駆動式の開閉器に比べ、ばねやレバー等の複数の部品が連結されて可動電極を開閉させるばね操作式の開閉器では、部品同士の連結部分に塗布されたグリースの劣化や腐食等が原因となって開閉が不能となる恐れがあるため、その動作を監視することが重要である。例えば特許文献1には、可動電極に接続されたリンク機構に可動電極の動作に対応して回転動作を行う回転軸を設け、この回転軸に、検出歯車、検出円板及び可変コンデンサのいずれか1つを連結し、可動電極の移動距離と時間との関係を示すストロークカーブを計測する電力用開閉機器の動作監視装置が提案されている。
特開平8―102240号公報
しかしながら、従来の開閉器の動作監視装置では、検出歯車、検出円板、可変コンデンサ等の検出装置を、駆動機構の動作に連動するように連結させる必要があり、駆動機構の動作に影響を与える恐れがあるという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、駆動機構に連動するように連結させる必要なく、駆動機構の動作を検出する動作検出部を備え、異常か否かが判定される開閉器を提供することを目的とする。
本発明に係る開閉器は、固定電極と、固定電極に対向して配置された可動電極と、一端が絶縁ロッドを介して可動電極に連結されて回動する連結レバーと、連結レバーの他端に連結され、投入指令又は遮断指令に応じて連結レバーを回動させて可動電極の開閉動作を操作する操作機構と、連結レバーの外周に離間して配置され、連結レバーの回動に伴う磁束の変化に応じて電圧信号を出力する動作検出部と、動作検出部から出力された電圧信号に基づいて劣化状態を示す特徴量を算出し、特徴量と閾値とを比較して異常か否かを判定する信号処理部とを備える。
また本発明に係る開閉器は、固定電極と、固定電極に対向して配置された可動電極と、一端が絶縁ロッドを介して可動電極に連結されて回動する連結レバーと、連結レバーの回動に伴って回転する中空多角柱形状の回転軸と、連結レバーの他端に連結され、投入指令又は遮断指令に応じて連結レバーを回転軸の軸心周りに回動させて可動電極の開閉動作を操作する操作機構と、回転軸の内部に離間して配置され、回転軸の回転に伴う磁束の変化に応じて電圧信号を出力する動作検出部と、動作検出部から出力された電圧信号に基づいて劣化状態を示す特徴量を算出し、特徴量と閾値とを比較して異常か否かを判定する信号処理部とを備える。
本発明に係る開閉器によれば、可動電極の開閉動作に連動して回動する連結レバーの外周及び連結レバーに取り付けられた回転軸の内部のいずれかに動作検出部を離間して設ける構成とすることで、駆動機構の動作に影響を与えることなく、駆動機構の動作を検出して異常か否かを判定することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る開閉器の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の動作検出部の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の動作検出部の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の信号処理部の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の操作機構の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る開閉器の信号処理部のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る開閉器の概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る開閉器の動作検出部の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る開閉器の動作検出部の他の例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態3に係る開閉器の信号処理部を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態3に係る開閉器の信号処理部のフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る開閉器の信号処理部を説明するための説明図である。
以下では、本発明に係る開閉器の一例として、ばね操作式の真空遮断器を用いて説明する。開閉器は、真空遮断器に限らず、ガス遮断器でもよいし、遮断器以外の断路器や接地開閉器であってもよい。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る開閉器を示す概略構成図である。図1は、開極時の状態を示している。図1に示すように、開閉器100には、筐体1内に真空バルブ2が設けられ、真空バルブ2の接点を開閉するために、ばねやレバー、回転軸等の駆動機構が設けられている。
真空バルブ2は、内部が真空に保持された円筒状の真空容器3と、一端に固定接点4aを有する固定電極4と、一端に可動接点5aを有する可動電極5とを備える。固定電極4及び可動電極5は、固定接点4a及び可動接点5a(以下、単に両接点4a、5aと記載する)が互いに対向するように配置されている。固定電極4は、固定接点4aと反対側の端部で上部導体6に接続され、可動電極5は、可動接点5aと反対側の端部で下部導体7に接続されている。
可動電極5の可動接点5aと反対側の端部は、真空容器3と同軸上に配置された絶縁ロッド8に連結されている。絶縁ロッド8の可動電極5と反対側の端部は、接圧ばね9を介して連結レバー10の一端に可動ピン11で連結されている。連結レバー10は、接圧ばね9を押し上げ又は引き下げして両接点4a、5aを開閉する。ここで図1では、真空容器3の軸心を鉛直方向に向けた例を示しているが、真空容器3の軸心の方向は、任意の方向であってもよい。
連結レバー10は、中間部に回転軸12が取り付けられ、回転軸12の軸心周りに回動するように支持されている。連結レバー10は、回動に伴って伸縮する開放ばね13が連結されている。連結レバー10の絶縁ロッド8と反対側の他端は、投入ばね14を介して、可動電極5の開閉動作を操作する操作機構16に可動ピン15で連結されている。操作機構16は、投入指令又は遮断指令に応じて、駆動機構を動作させ、可動電極5を閉極位置又は開極位置に駆動させる。
ここで駆動機構とは、絶縁ロッド8、接圧ばね9、連結レバー10、回転軸12、開放ばね13及び投入ばね14を含む。
図2は、本発明の実施の形態1に係る開閉器の連結レバーを示す概略構成図である。図2は、図1のAA’線に沿った断面図であり、簡単のため開放ばねや投入ばね等が省略されている。図2に示すように、連結レバー10は回転軸12に取り付けられ、回転軸12は絶縁ロッド8の軸心と直交するように設けられている。回転軸12は、筐体1に設けられた軸受17により支持され、連結レバー10の回動に伴って回転する。連結レバー10の外周には、連結レバー10の動作を検出する動作検出部18が設けられている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る開閉器の動作検出部を示す概略構成図である。図3は、図2のBB’線に沿った断面図である。図3に示すように、動作検出部18は、環状のコア181を有し、コア181の連結レバー10を挟んだ両側には、連結レバー10の動作方向Pと同じ方向に、N極とS極とが対向するように磁石182a、182bが埋め込まれて設けられている。コア181には、磁束の変化に応じて起電力を発生させる検出コイル183が巻回されている。動作検出部18は、連結レバー10の動作を妨げない程度に連結レバー10に離間して配置されており、筐体1内に設けられた所定の支持部材(図示せず)によって支持されている。
このように、磁石182a、182bが連結レバー10の動作方向Pに沿って連結レバー10を挟んだコア181の両側に対向して設けられることにより、連結レバー10が回転軸12の軸心周りに動作方向Pに沿って回動する際、連結レバー10と磁石182a、182bとの間の距離が変化するため、検出コイル183を鎖交する磁束が変化する。検出コイル183は、この磁束の変化に応じて発生する起電力を検出する。動作検出部18は、検出コイル183で検出された起電力に基づいて電圧信号を信号処理部20に出力する。
ここで、動作検出部18は、図4に示すように、検出コイル183がコア181の二箇所に巻回されていてもよい。また、図3、図4では、磁石182a、182bがコア181に埋め込まれて設けられた例を示したが、コア181の側面から連結レバー10側に突出して設けられてもよい。
図5は、本発明の実施の形態1に係る開閉器の信号処理部を示す概略構成図である。図5に示すように、信号処理部20は、動作検出部18で検出した電圧信号を受信する信号受信部201と、受信された電圧信号に基づいて、開閉器100の劣化状態を示す特徴量を算出する信号分析部202と、特徴量に応じて異常か否かを判定するための閾値を記憶する閾値データベース203と、特徴量と閾値とを比較し、特徴量が閾値を超える場合に異常と判定する異常判定部204と、判定結果を通知する通知手段部205とを備える。
信号受信部201は、動作検出部18から出力された電圧信号を受信し、連結レバー10の動作の開始から終了までの電圧信号の時系列データVrot(t)を取得する。信号受信部201は、例えば増幅器やAD変換器を備え、電圧信号がアナログ信号であった場合、デジタル信号に変換してから信号分析部202に送信する。
信号分析部202は、信号受信部201からの電圧信号の時系列データVrot(t)に基づいて、開閉器100の劣化状態を示す特徴量を算出する。特徴量は、例えば連結レバー10の動作時間である。信号分析部202では、例えばノイズ抑制処理、フィルタ処理、統計的手法等を施すことにより特徴量を算出する。
閾値データベース203は、特徴量に応じて異常か否かを判定するための閾値を記憶する。ここで、閾値は、例えば過去の事例や機器の仕様に基づいて設定される。
異常判定部204は、信号分析部202で算出された特徴量と、閾値データベース203に記憶された特徴量に対応する閾値とを比較する。異常判定部204は、特徴量が閾値を超えている場合は異常であると判定し、判定結果を通知手段部205に送信する。
通知手段部205は、異常判定部204の判定結果を光、振動、音等の手段を用いて開閉器100の管理者に通知する。また通知手段部205は、判定結果を無線又は有線の通信手段を介して外部のサーバ等に送信してもよい。
信号処理部20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、例えば、ネットワークに接続されたサーバ、PC(Personal Computer)、マイクロコンピュータ等を用いて構成される。また、信号処理部20は、閾値データベース203に所定の閾値を入力するための入力部や、異常判定部204の判定結果を表示する表示部等が設けられてもよい。また、信号処理部20は、互いに送受信が可能であれば、一部の機能が別体に設けられていてもよく、例えば信号受信部201と信号分析部202とがネットワークを介して接続された別々の機器であってもよい。
このように、本実施の形態に係る開閉器100では、両接点4a、5aを開閉する連結レバー10の外周に離間して、連結レバー10の回動によって生じる磁束の変化に応じて電圧信号を出力する動作検出部18と、電圧信号に基づいて開閉器100の異常か否かを判定する信号処理部20とを備える。このように、動作検出部18を両接点4a、5aの開閉に応じて回動する連結レバー10の外周に離間して設ける構成としたため、駆動機構の動作に連動するように連結させる必要なく、駆動機構の動作に影響を与えずに、異常か否かを判定することが可能となる。また動作検出部18が連結レバー10の動作を検出することで、連結レバー10に連結される絶縁ロッド8や操作機構16等の連結部分に塗布されるグリースの固化等によって生じる開閉不良を容易に検出できる。
次に、開閉器100の開閉動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る開閉器の操作機構を示す概略構成図である。図6に示すように、操作機構16は、投入コイル21、投入ラッチ22、投入ラッチローラ23、大歯車24、投入カム25、出力ローラ26、出力レバー27、引外しコイル28、引外しラッチ29、引外しラッチピン30等を備える。
図7、図8及び図9は、本発明の実施の形態1に係る開閉器の概略構成図である。図7は開極状態、図8は閉極状態、図9は図7の開極状態から図8の閉極状態へ遷移する途中の状態を示す。まず、図7の開極状態から図8の閉極状態へ遷移する閉極動作について説明する。
図7に示す開極状態において、投入ばね14は蓄勢されている状態である。図9に示すように、操作機構16に投入指令が出されると、投入コイル21が励磁され、投入ラッチ22が時計回りに回動し、投入ラッチ22と投入ラッチローラ23との係合が外れる。そして、投入ばね14の蓄勢力により、大歯車24と一体に構成された投入カム25が時計回りに回動する。そして、投入カム25が出力ローラ26を押し下げ、出力レバー27が反時計回りに回動する。この出力レバー27の回動により、連結レバー10が回転軸12の軸心周りに反時計回りに回動する。連結レバー10の回動により、絶縁ロッド8が上方に押し上げられ、可動電極5は、可動接点5aが固定接点4aに接触する閉極位置まで駆動され、接圧ばね9により固定電極4に押圧される。
このとき、出力レバー27の引外しラッチピン30が引外しラッチ29に係止され、出力レバー27の時計回りの回動が阻止される。これにより、真空バルブ2の両接点4a、5a間に大きな接触圧が発生し、大電流が安定して通電される。閉極動作が完了すると、電動機(図示せず)が作動し、投入ばね14が再び蓄勢され、初期状態に戻る。
図8の開極状態から図7の閉極状態へ遷移する開極動作について説明する。操作機構16に遮断指令が出されると、引外しコイル28が励磁され、引外しラッチ29と引外しラッチピン30の係合が外れる。そして、出力レバー27が開放ばね13の蓄勢力により時計回りに回動する。この出力レバー27の回動により、連結レバー10が回転軸12の軸心周りに時計回りに回動する。連結レバー10の回動により、絶縁ロッド8が下方に押し下げられ、可動電極5は、可動接点5aが固定接点4aから離反するように開極位置に駆動される。これにより、両接点4a、5aが開極される。
次に、信号処理部20の処理手順について説明する。図10は、本発明の実施の形態1に係る開閉器の信号処理部のフローチャートである。
信号受信部201は、動作検出部18から可動電極5の開閉動作時における電圧信号を受信し、連結レバー10の動作の時間変化を示す時系列データVrot(t)を取得する(ST101)。信号受信部201は、AD変換後に指定されたデータフォーマットに基づいてVrot(t)を変換する。変換後の信号をV’rot(t)と表す。信号受信部201は、変換した電圧信号V’rot(t)を信号分析部202に送信する。ここで、データフォーマットは、例えばcsv形式やテキスト形式、バイナリ形式等である。
信号分析部202は、電圧信号V’rot(t)に、ノイズ抑制処理、フィルタ処理、統計的手法等を施し、電圧信号V’rot(t)に基づいて、開閉器100の劣化状態を示す特徴量を算出する(ST102)。例えば連結レバー10の動作時間を特徴量とした場合、信号分析部202は、電圧信号V’rot(t)から動作開始時刻tsと動作完了時刻teを検出し、動作時間ΔT=te−tsを算出する。
異常判定部204は、信号分析部202で算出された動作時間ΔTを特徴量として受け取る。そして閾値データベース203から動作時間ΔTに対応する閾値を呼び出し、動作時間ΔTが閾値を超えている場合は、異常であると判定する(ST103)。異常判定部204は、判定結果を通知手段部205に送信する。通知手段部205は、異常判定部204の判定結果を開閉器100の管理者に光、振動、音等を用いて通知する(ST104)。ここで、(ST101)から(ST104)は、一部の手順を省略、又は入れ替えてもよい。
上述のとおり、本実施の形態に係る開閉器100では、開閉器の両接点4a、5aの開閉に応じて回転する連結レバー10の外周に離間して動作検出部18を設け、動作検出部18で検出された電圧信号に基づいて、信号処理部20が異常か否かを判定する。このように、動作検出部18を両接点4a、5aの開閉に応じて回動する連結レバー10の外周に離間して設ける構成としたため、駆動機構の動作に連動するように連結させる必要なく、駆動機構の動作に影響を与えずに、異常か否かを判定することが可能となる。
また、開閉器100は、信号処理部20で連結レバー10の回動にかかる動作時間を特徴量として算出して異常か否かを判定ことができる。連結レバー10の回動にかかる動作時間は、連結レバー10に連結された開放ばね13や投入ばね14のへたりや、連結レバー10の連結部分に塗布されるグリースの固化によって影響を受けるため、連結レバー10の回動にかかる動作時間を検出することで、開閉器100が異常か否かを精度良く判定できる。
なお、信号処理部20は、外部に記憶装置を有し、開閉器100の構造や材料に関する情報と、その劣化事象とが関連付けられた物理モデルデータベースが記憶されていてもよい。
実施の形態2.
本発明を実施するための実施の形態2に係る開閉器について説明する。以下では、実施の形態1と同様である点の説明を省略し、異なる点を中心に説明する。実施の形態1では、動作検出部18が連結レバー10の外周に離間して設けられた例を示したが、本実施の形態では、動作検出部18は、中空の多角柱形状である回転軸12の内部に設けられている。
図11は、本発明の実施の形態2に係る開閉器の回転軸を示す概略構成図である。図11は、動作検出部が回転軸に設けられた場合における図1のAA’線に沿った断面図であり、簡単のため開放ばねや投入ばね等が省略されている。図11に示すように、動作検出部18は、例えば、中空の多角柱形状の回転軸12の先端部において、少なくとも一部が回転軸12の内部に位置するように設けられ、筐体1によって支持されている。
図12は、本発明の実施の形態2に係る開閉器の動作検出部を示す概略構成図である。図12は、図11のCC’線に沿った断面図である。図12に示すように、動作検出部18は、コア181、磁石182c及び検出コイル183を備える。コア181は、回転軸12の内部に離間して配置される。磁石182cは、例えば直方体形状や円柱形状であり、コア181より回転軸12の径方向内側に配置され、回転軸の軸方向と直交する方向に2極に着磁されている。磁石182cは、磁石182cが作る磁束の流れが回転軸12を通るように配置される。コア181には、検出コイル183が、磁石182cの作る磁束と鎖交するように巻回されている。
中空の多角柱形状の回転軸12が連結レバー10の回動に伴って回転することにより、回転軸12と磁石182cとの間の距離が変化するため、検出コイル183を鎖交する磁束が変化する。検出コイル183は、この磁束の変化に応じて発生する起電力を検出する。動作検出部18は、検出コイル183で検出された起電力に基づいて電圧信号を信号処理部20に出力する。
ここで、動作検出部18は、図13に示すように、検出コイル183がコア181の二箇所に巻回されていてもよい。また、図12、図13では検出コイル183の端部が省略されているが、それぞれ信号処理部20に接続されているものとする。
信号処理部20は、取得された電圧信号に基づいて特徴量を算出し、特徴量と閾値とを比較して特徴量が閾値を超えていた場合、異常と判定して管理者に通知する。詳細な構成は、実施の形態1と同様であるため省略する。
上述のとおり、本実施の形態に係る開閉器100によれば、動作検出部18を開閉器100の開閉動作に応じて回転する中空の多角柱形状の回転軸12の内部に離間して設ける構成とすることで、駆動機構の動作に連動するように連結させる必要なく、駆動機構の動作に影響を与えずに、異常か否かを判定することが可能となる。さらに本実施の形態に係る開閉器100によれば、中空の多角柱形状の内部に、回転軸12に離間して動作検出部18を設ける構成とすることで、筐体1内の駆動機構の部品点数が多い場合でも、容易に動作検出部18を取り付けることができ、省スペース化を図ることができる。
実施の形態3.
本発明を実施するための実施の形態3に係る開閉器について説明する。以下では、実施の形態1と同様である点の説明を省略し、異なる点を中心に説明する。本実施の形態では、開閉器100の信号処理部20が、診断履歴データベース206及び余寿命推定部207をさらに備える。
動作検出部18は、開閉器100の連結レバー10の外周及び連結レバー10に取り付けられた回転軸12の内部のいずれかにそれぞれ離間して設けられる。動作検出部18は、可動電極5の開閉動作時における磁束の変化に応じて電圧信号を信号処理部20に出力する。
図14は、本発明の実施の形態3に係る開閉器の信号処理部を示す概略構成図である。図14に示すように、信号処理部20は、信号受信部201、信号分析部202、閾値データベース203、異常判定部204、通知手段部205、診断履歴データベース206及び余寿命推定部207を備える。
診断履歴データベース206は、過去に異常判定部204で異常か否かの判定に用いられた特徴量を記憶する。また診断履歴データベース206は、手動で開閉器100を点検した場合に得られた特徴量を記憶してもよい。
余寿命推定部207は、異常判定部204で異常か否かを判定された特徴量と、診断履歴データベース206に記憶された過去の特徴量とに基づいて、開閉器100の余寿命を推定する。
次に信号処理部20の処理手順について説明する。図15は、本発明の実施の形態3に係る開閉器の信号処理部のフローチャートである。信号受信部201は、動作検出部18から可動電極5の開閉動作時における電圧信号を受信する(ST201)。信号分析部202は、電圧信号に基づいて、開閉器100の劣化状態を示す特徴量を算出する(ST202)。異常判定部204は、特徴量が閾値データベース203に記憶された閾値を超えている場合は、異常であると判定する(ST203)。通知手段部205は、異常と判定された場合、判定結果を管理者に通知する(ST204)。(ST201)から(ST204)の詳細な動作は、(ST101)から(ST104)と同様なため省略する。
異常判定部204は、異常と判定されなかった場合、異常か否かの判定のために算出された特徴量を診断履歴データベース206及び余寿命推定部207に出力する(ST205)。余寿命推定部207は、異常判定部204から出力された特徴量と、診断履歴データベース206に記憶された過去の特徴量に基づいて、開閉器100の余寿命を推定する(ST206)。
図16は、本発明の実施の形態3に係る開閉器の信号処理部の動作を説明するための説明図である。縦軸は特徴量X、横軸は設置からの経過年数Tである。図16に示すように、例えば、診断履歴データベース206に記憶された過去に取得された特徴量を経過年数毎にプロットしていくことで、開閉器100の特徴量Xの経年の劣化傾向を示す劣化関数ξが得られる。そして、閾値データベース203に記憶された特徴量の閾値Xthを横軸と平行に引き、この閾値の線と劣化関数ξとの交点から機器更新時期Trepが導き出される。
(ST204)で異常判定部204から出力された最新の特徴量Xを横軸に平行に引いた線と劣化関数ξとの交点における経過年数Tを求め、機器更新時期Trepから経過年数Tpを引き算し、余寿命Lが算出される。
通知手段部205は、余寿命推定部207で推定された余寿命を管理者に通知する(ST207)。また、余寿命推定の結果、管理者が設定した余寿命Lを下回る可能性又は管理者が設定した次の点検時期よりも前に余寿命Lを下回る可能性がある場合は、管理者に更新時期であることを通知するようにしてもよい。ここで、(ST201)から(ST207)は、一部の手順を省略、又は入れ替えてもよい。
上述のとおり、本実施の形態に係る開閉器100は、開閉器の両接点4a、5aの開閉に応じて回動する連結レバー10及び回転軸12のいずれかに動作検出部18を離間して設ける構成としたため、開閉器100の駆動機構の動作に連動するように連結させる必要なく、駆動機構の動作に影響を与えずに、異常か否かを判定することが可能となる。さらに、本実施の形態では、信号処理部20が診断履歴データベース206及び余寿命推定部207を備える構成とすることで、連結レバー10又は回転軸12の動作に基づいて、開閉器100の余寿命を推定できる。これにより、設置環境や使用状況により劣化状況が異なる個々の開閉器100に対して、正確に余寿命を把握することができる。
なお、本実施の形態では、余寿命推定部207が診断履歴データベース206に記憶された過去の特徴量に基づいて、特徴量の経年の劣化傾向を示す劣化関数を算出する例を示したが、劣化要因と特徴量との関係を示す劣化関数を予め記憶しておいてもよい。ここで劣化要因は、例えば、設置からの経過年数、動作回数、設置環境における温湿度等である。余寿命推定部207は、予め記憶された劣化関数と、異常判定部204から出力された特徴量とに基づいて余寿命を推定する。このような構成により、診断履歴が乏しい開閉器100に対しても余寿命を正確に把握することができる。
また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 筐体、2 真空バルブ、3 真空容器、4 固定電極、4a 固定接点、5 可動電極、5a 可動接点、6 上部導体、7 下部導体、8 絶縁ロッド、9接圧ばね、10 連結レバー、11 可動ピン、12 回転軸、13 開放ばね、14 投入ばね、 15 可動ピン、16 操作機構、17 軸受、18 動作検出部、20 信号処理部、21 投入コイル、22 投入ラッチ、23 投入ラッチローラ、24 大歯車、25 投入カム、26 出力ローラ、27 出力レバー、28 引外しコイル、29 引外しラッチ、30 引外しラッチピン、181 コア、182a 磁石、182b 磁石、182c 磁石、201 信号受信部、202 信号分析部、203 閾値データベース、204 異常判定部、205 通知手段部、206 診断履歴データベース、207 余寿命推定部。

Claims (8)

  1. 固定電極と、
    前記固定電極に対向して配置された可動電極と、
    一端が絶縁ロッドを介して前記可動電極に連結されて回動する連結レバーと、
    前記連結レバーの他端に連結され、投入指令又は遮断指令に応じて前記連結レバーを回動させて前記可動電極の開閉動作を操作する操作機構と、
    前記連結レバーの外周に離間して配置され、前記連結レバーの回動に伴う磁束の変化に応じて電圧信号を出力する動作検出部と、
    前記動作検出部から出力された前記電圧信号に基づいて劣化状態を示す特徴量を算出し、前記特徴量と閾値とを比較して異常か否かを判定する信号処理部と
    を備えることを特徴とする開閉器。
  2. 前記動作検出部は、前記連結レバーの外周に離間して配置された環状のコアと、前記環状のコアの前記連結レバーを挟んで、前記連結レバーの動作方向に沿って対向する側面に、互いに異なる磁極が対向するように設けられた一対の磁石と、前記環状のコアに巻回され、前記連結レバーの回動に伴う磁束の変化に応じて前記電圧信号を出力する検出コイルとを備えることを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  3. 前記特徴量は、前記連結レバーの動作開始から動作終了までの動作時間であることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉器。
  4. 固定電極と、
    前記固定電極に対向して配置された可動電極と、
    一端が絶縁ロッドを介して前記可動電極に連結されて回動する連結レバーと、
    前記連結レバーの回動に伴って回転する中空多角柱形状の回転軸と、
    前記連結レバーの他端に連結され、投入指令又は遮断指令に応じて前記連結レバーを前記回転軸の軸心周りに回動させて前記可動電極の開閉動作を操作する操作機構と、
    前記回転軸の内部に離間して配置され、前記回転軸の回転に伴う磁束の変化に応じて電圧信号を出力する動作検出部と、
    前記動作検出部から出力された前記電圧信号に基づいて劣化状態を示す特徴量を算出し、前記特徴量と閾値とを比較して異常か否かを判定する信号処理部と
    を備えることを特徴とする開閉器。
  5. 前記動作検出部は、前記回転軸の内部に離間して配置されたコアと、前記コアより前記回転軸の径方向内側に設けられ、前記回転軸の軸方向と直交する方向に2極に着磁された磁石と、前記コアに巻回され、前記回転軸の回転に伴う磁束の変化に応じて前記電圧信号を出力する検出コイルとを備えることを特徴とする請求項4に記載の開閉器。
  6. 前記特徴量は、前記回転軸の動作開始から動作終了までの動作時間であることを特徴とする請求項4又は5に記載の開閉器。
  7. 前記信号処理部は、前記動作検出部から前記電圧信号を受信する信号受信部と、前記電圧信号に基づいて劣化状態を示す前記特徴量を算出する信号分析部と、前記特徴量に対応する閾値を記憶する閾値データベースと、前記特徴量と閾値とを比較して異常か否かを判定する異常判定部と、判定結果を通知する通知手段部とを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の開閉器。
  8. 前記信号処理部は、過去に取得された特徴量を記憶する診断履歴データベースと、前記診断履歴データベースに記憶された前記過去に取得された特徴量及び異常判定部で判定された前記特徴量とに基づいて余寿命を推定する余寿命推定部とを備えることを特徴とする請求項7に記載の開閉器。
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