JP2020091945A - 電気機器の有接点寿命診断方法及び装置 - Google Patents

電気機器の有接点寿命診断方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】有接点の寿命診断を高精度、且つ短時間で行うことができる電気機器の有接点寿命診断装置を提供する。【解決手段】電気機器1の通電路に配置され、固定接点9aを有する固定接触子9と、固定接点に接離する可動接点10aを有する可動接触子10とを備えた有接点11の寿命を診断する装置であり、有接点の開閉動作時のアーク放電で生じるアークエネルギーの累積値と、有接点の消耗量との関係を示す消耗量推定データDTct1〜DTctnを備えている。また、有接点が開閉動作してアーク放電が生じたときのアークエネルギーの実測値を演算する実測値演算部(ステップST10〜ステップST12)と、実測値を累積してアークエネルギーの累積実測値を演算する累積実測値演算部(ステップST13)と、累積実測値と消耗量推定データの累積値を比較して有接点の消耗量を推定する消耗量推定部(ステップST14〜ステップST17)を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、電気機器の有接点の寿命を診断する有接点寿命診断方法及び装置に関する。
電気機器の通電路に配置される有接点として、例えば電磁接触器の有接点は、固定接触子の固定接点と、この固定接点に接離する可動接触子の可動接点とを備えている(例えば、特許文献1)。
電磁接触器の有接点の開閉動作を行うと、固定接点及び可動接点の間に短時間のアーク放電が生じ、このアーク放電が周囲の絶縁物の劣化、固定接点及び可動接点の溶融・蒸発による消耗・転移など悪影響を及ぼすことになり、有接点の開閉動作の回数が多いほど、有接点の電気的特性や動作特性が悪化していく。
特に、モータ負荷電流の開閉を主な用途とする電磁接触器は、他の部位より先に有接点が寿命(消耗限界)を迎える場合が多い。
有接点の寿命が近づくと、電磁接触器は動作不良(不動作、不導通、溶着など)を起こす可能性が高くなるので、有接点が寿命を迎える前に、交換や使用停止の対策を取る必要がある。
有接点の寿命を診断する従来の方法として、例えば、有接点を直接目視する方法や、有接点の開閉動作回数をカウントする方法が用いられている。
特開2014−112482号公報
しかし、有接点を直接目視する従来の寿命診断方法は、有接点が電気機器のカバー内部に配置されておりカバーを取り外すのに多くの手間がかかるので、寿命診断に多くの時間が費やされる。
また、有接点の開閉動作回数をカウントする従来の寿命診断方法は、電気機器の用途、負荷、環境などの使用状況によって有接点の消耗具合が変わってしまうので、寿命診断の精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、有接点の寿命診断を高精度、且つ短時間で行うことができる電気機器の有接点寿命診断方法及び装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電気機器の有接点寿命診断方法は、電気機器の通電路に配置され、固定接点を有する固定接触子と、固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子とを備えた有接点の寿命を診断する方法であって、予め計測した、有接点の開閉動作時のアーク放電で生じるアークエネルギーの累積値と、有接点の消耗量との関係を示す消耗量推定データを備えている。そして、有接点が開閉動作してアーク放電が生じたときのアークエネルギーの実測値を演算する工程と、実測値を累積してアークエネルギーの累積実測値を演算する工程と、累積実測値と消耗量推定データの累積値を比較して有接点の消耗量を推定する工程と、を備えている。
また、本発明の一態様に係る電気機器の有接点寿命診断装置は、電気機器の通電路に配置され、固定接点を有する固定接触子と、固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子とを備えた有接点の寿命を診断する装置であって、予め計測した、有接点の開閉動作時のアーク放電で生じるアークエネルギーの累積値と、有接点の消耗量との関係を示す消耗量推定データを備えている。そして、有接点が開閉動作してアーク放電が生じたときのアークエネルギーの実測値を演算する実測値演算部と、実測値を累積してアークエネルギーの累積実測値を演算する累積実測値演算部と、累積実測値と消耗量推定データの累積値を比較して有接点の消耗量を推定する消耗量推定部と、を備えている。
本発明に係る電気機器の有接点寿命診断方法及び装置によれば、有接点の寿命診断を高精度、且つ短時間で行うことができる。
本発明に係る電気機器の有接点寿命診断装置を構成する電磁開閉器を示す回路図である。 電磁開閉器を構成する電子式サーマルリレーの制御部を示すブロック図である。 本発明に係る消耗量推定データを示す図である。 本発明に係る電気機器の有接点寿命診断方法の診断機種設定処理を示すフローチャートである。 本発明に係る電気機器の有接点寿命診断方法の寿命診断処理を示すフローチャートである。 電磁開閉器を構成する電磁接触器の開閉動作時に発生するアーク放電を示す図である。
次に、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[電磁開閉器の構成]
図1は、電磁接触器1及び電子式過負荷継電器(電子式サーマルリレー)2からなる電磁開閉器3を示すものである。
電磁開閉器3を構成する電磁接触器1及び電子式サーマルリレー2は、電源4及び電動機5の間の電路(R,S,Tの3相)に直列に接続されている。
電磁開閉器3を構成する電磁接触器1は、ケース(不図示)内部に、固定鉄心(不図示)と、この固定鉄心に対向して配置された可動鉄心(不図示)と、固定鉄心の主脚外周に配置された励磁コイル6とが収納されている。
電磁接触器1には、電源4側の電路に接続する一次側端子部7a〜7cと、電子式サーマルリレー2側の電路に接続する二次側端子部8a〜8cとが設けられている。一次側端子部7a及び二次側端子部8aの間には、固定接点9aを有する固定接触子9と、固定接点9aに接離する可動接点10aを有する可動接触子10を備えた有接点11が接続されている。また、他の一次側端子部7b及び二次側端子部8bの間及び一次側端子部7c及び二次側端子部8cの間にも、上述した構成の有接点11が接続されている。
そして、電磁接触器1は、励磁コイル6を励磁して可動鉄心が固定鉄心に吸引されると、有接点11の固定接点9a及び可動接点10aの閉極動作が行なわれ、励磁コイル6への励磁動作を停止すると固定鉄心への可動鉄心の吸引が停止され、固定接点9a及び可動接点10aの開極動作が行なわれるようになっている。
なお、電磁接触器1の符号S1、S2は、押しボタンスイッチである。
電磁開閉器3を構成する電子式サーマルリレー2は、電流センサ15、電圧センサ16及び制御部17を備えている。
電流センサ15は、電磁接触器1の二次側端子部8a〜8cと電動機5に直列に接続される三相の電路18a〜18cを流れる電流値Iを計測する。
電圧センサ16は、電源4及び電磁接触器1の一次側端子部7a〜7cの間の電路の電圧値Vinと、電磁接触器1の二次側端子部8a〜8c及び電子式サーマルリレー2の間の電路の電圧値Voutが入力することで、電磁接触器1の極間電圧Vを計測する。
制御部17は、図2に示すように、処理演算部18と、遮断出力部19と、記憶部20と、入力部21と、表示部22と、を備えている。また、処理演算部18は、遮断部23と、診断機種設定部24と、寿命診断部25と、を備えている。
これら制御部17の構成装置は、具体的にはパーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用の情報処理装置によって実現されるものであり、例えばCPU、ROM、RAM等を主要構成部品としているとともに、ネットワークで接続され、データのやり取りが可能に構成されている。
遮断出力部19は、処理演算部18の遮断部23から電磁接触器1を開極動作させる指令が入力したときに、電磁接触器1の励磁コイル6に対して励磁電流の供給を停止する。
入力部21は、設定ダイヤルなどの入力手段である。
また、表示部22は、ディスプレイ(モニタ)などの表示手段である。
遮断部23は、電流センサ15から電路18a〜18cに流れる電流値Iが入力し、電路18a〜18cに過負荷電流IMAXが流れたときに、遮断出力部19に電磁接触器1を開極動作させる指令を出力する。
診断機種設定部24は、入力部21から入力した電磁接触器1の機種情報に基づき、記憶部20に予め記憶されている複数の情報の中から電磁接触器1の寿命診断に必要な診断データを選択して記憶する。
寿命診断部25は、有接点11(固定接触子9及び可動接触子10)の開極動作時に生じるアーク放電による有接点11の消耗量を推定して寿命を診断する。
次に、図3(a),(b)は、記憶部20に蓄積されているデータを簡略的に示したものである。
電磁接触器の有接点11の開閉動作時には、固定接点9a及び可動接点10aの間にアーク放電が生じる。電磁接触器が長期に渡って使用されると、アーク放電の際に発生するアークエネルギーにより、固定接点9a及び可動接点10aは溶融・蒸発などによって消耗量が増大していく。
記憶部20には、図3(a)に示すように、特定の電磁接触器CT1に対してアーク放電を繰り返す実験を行うことで、累積アークエネルギーWACCと有接点11の消耗量CEとの関係を求めた消耗量推定データDTct1が記憶されている。この消耗量推定データDTCT1には、累積アークエネルギーの値がWACC−L(限界累積アークエネルギーWACC−L)のときに有接点11が動作不良(不動作、不導通、溶着など)を起こす可能性が高い限界消耗量CEが設定されている。
また、記憶部20には、特定の電磁接触器CT1とは機種が違い、小型から大型の複数種類の電磁接触器CT2〜CTnに対しても、アーク放電を繰り返す実験を行うことで、累積アークエネルギーWACCと有接点11の消耗量との関係を求めた消耗量推定データDTct2〜DTctnが記憶されている。そして、各消耗量推定データDTct2〜DTctnにも、有接点11が動作不良を起こす可能性が高い限界消耗量CE及び限界累積アークエネルギーWACC−Lが設定されている。
このように、記憶部20には、図3(b)に示すように、機種の異なる小型から大型の複数種類の電磁接触器CT1〜CTnに対して、各々のアークエネルギーの累積値(累積アークエネルギーWACC)と、有接点11の消耗量CEとの関係を示す消耗量推定データDTct1〜DTctnが蓄積されている。
ここで、累積アークエネルギーWACCは、有接点11の開閉動作時に発生するアーク放電のアーク電流Iarc及びアーク電圧(極間電圧)Varcの積を、時間(開動作時間、或いは閉動作時間)で積分することで演算されている。
次に、図4は、処理演算部18の診断機種設定部24が行う診断機種設定処理を示すものである。
この診断機種設定処理は、先ず、ステップST1において、寿命診断を行う電磁接触器の機種(診断機種)を、入力部21から入力する。なお、本実施形態では、図1の電磁接触器1を診断機種CT1とする。
次に、ステップST2に移行し、記憶部20に記憶されているデータから入力診断機種CT1に対応する消耗量推定データDTct1を読み込む。
次に、ステップST3に移行し、ステップST2で読み込んだ消耗量推定データDTct1の限界消耗量CEと、この限界消耗量CEに対応する限界累積アークエネルギーWACC−Lを記憶する。また、図3(a)で示すように、消耗量推定データDTct1において、限界消耗量CEより所定量だけ値が小さい値を警戒消耗量CEとし、この警戒消耗量CEに対応する累積アークエネルギーを警戒累積アークエネルギーWとして記憶する。
次に、図5は、処理演算部18の寿命診断部25が行う寿命診断処理を示すものである。
この寿命診断処理は、先ずステップST10において、電流センサ15が計測した有接点11の開閉動作時に発生するアーク放電のアーク電流Iarcを読み込む。
次に、ステップST11に移行し、電圧センサ16が計測した有接点11の開閉動作時に発生するアーク放電のアーク電圧(極間電圧)Varcを読み込む。
次に、ステップST12に移行し、アーク放電で発生したアークエネルギー(以下、アークエネルギーの実測値Wnと称する)を、以下の式(1)で示すように、アーク電流Iarcとアーク電圧Varcとの積を、時間(開動作時間、或いは閉動作時間)で積分することで演算する。
Wn = ∫(Iarc×Varc)dt ……(1)
次に、ステップST13に移行し、演算したアークエネルギーの実測値Wを、アークエネルギーの累積実測値RWに加算する。なお、寿命診断処理の開始時には、累積実測値RWnの値はゼロに設定されている。
次に、ステップST14に移行し、アークエネルギーの累積実測値RWと限界累積アークエネルギーWACC−Lとを比較する。そして、累積実測値RWnが限界累積アークエネルギーWACC−Lより下回る場合(RW<WACC−L)にはステップST15に移行し、累積実測値RWnが限界累積アークエネルギーWACC−Lの値以上である場合(RW≧WACC−L)にはステップST16に移行する。
ステップST15では、アークエネルギーの累積実測値RWと警戒累積アークエネルギーWとを比較する。そして、累積実測値RWが警戒累積アークエネルギーWより下回る場合(RW<WACC−L)には寿命診断処理を終了し、累積実測値RWが警戒累積アークエネルギーWの値以上である場合(RW≧W)にはステップST17に移行する。
そして、ステップST17では、有接点11の消耗量が限界消耗量CEには達していないが警戒する領域であると判断して、表示部22に「消耗量が警戒領域である」と表示する。
さらに、前述したステップST16では、有接点11の消耗量が限界消耗量CEに達していると判断して、表示部22に「消耗量が限界である」と表示する。
[電磁開閉器の動作及び有接点の寿命診断方法]
次に、本実施形態の電磁開閉器3の動作、及び電磁接触器1の有接点11の寿命診断方法について、図4から図6を参照して説明する。
電磁開閉器3を電源4及び電動機5の間に設置する前に、電子式サーマルリレー2の入力部21から寿命診断を行う診断機種(CT1)を入力する(図4のステップST1)。
入力部21から診断機種(CT1)を入力したことで、記憶部20のデータから入力診断機種CT1に対応する消耗量推定データDTct1が読み込まれる(図4のステップST2)。そして、読み込んだ消耗量推定データDTct1から、限界消耗量CEと、限界累積アークエネルギーWACC−Lと、警戒消耗量CEと、警戒累積アークエネルギーWとが記憶される(図4のステップST3)。
次に、電磁開閉器3を、電源4及び電動機5の間に設置する。そして、電路8a〜8cに過負荷電流が流れると、電子式サーマルリレー2の遮断部23が遮断出力部19に対して電磁接触器1を開極動作させる指令を出力する。遮断出力部19から開極動作の指令が入力した電磁接触器1は、励磁コイル6への励磁動作を停止することで固定接点9a及び可動接点10aの開極動作を行なうことで、電動機5の過負荷電流による損傷を防止する。
そして、本実施形態の電子式サーマルリレー2は、電磁接触器1の有接点11の開閉動作時に発生するアーク放電のアークエネルギーを演算、累積することで、長期に渡って使用される電磁接触器1(有接点11)の寿命診断を行う。
図6に示すように、電源4及び電動機5の間の電路の開閉を行う電磁接触器1が開閉動作を行う毎にアーク放電が発生する。
電子式サーマルリレー2の制御部17は、アーク放電時のアーク電流Iarcを読み込み(図5のステップST10)、アーク電圧Varcを読み込む(図5のステップST11)。また、アーク放電時に発生するアークエネルギーの実測値Wを演算し(図5のステップST12)、この実測値Wの累積値(アークエネルギーの累積実測値RWn)を演算する(図5のステップST13)。
そして、制御部17は、アークエネルギーの累積実測値RWが、警戒累積アークエネルギーW以上であり、且つ限界累積アークエネルギーWACC−Lを下回っているときに、表示部22に「消耗量が警戒領域である」と表示させる(ステップST14、ステップST15、ステップST17)。また、制御部17は、アークエネルギーの累積実測値RWが、限界累積アークエネルギーWACC−L以上であるときに、表示部22に「消耗量が限界である」と表示させる(ステップST14、ステップST16)。
ここで、本発明に記載されている電気機器が電磁接触器1に対応し、本発明に記載されているアークエネルギーの累積値が累積アークエネルギーWACCに対応している。また、本発明に記載されている実測値演算部が図5のステップST10〜ステップST12に対応し、本発明に記載されている累積実測値演算部が図5のステップST13に対応している。また、本発明に記載されている消耗量推定部が図5のステップST14〜ステップST17に対応し、本発明に記載されている消耗量データ選択部が図4の診断機種設定処理に対応している。
[有接点の寿命診断方法の効果]
次に、本実施形態の有接点11の寿命診断方法の効果について説明する。
本実施形態は、電磁接触器1の有接点11の開閉動作時のアーク放電で発生するアークエネルギーの実測値Wを演算し、このアークエネルギーの実測値Wを累積したアークエネルギーの累積実測値RWを、電磁接触器1の機種に対応した消耗量推定データDTct1の累積アークエネルギーWACCと比較し、消耗量推定データDTct1に記憶されている累積アークエネルギーWACCに対応した消耗量CEを、有接点11の消耗量と推定している。
したがって、本実施形態は、従来の有接点を直接目視する寿命診断方法や、有接点の開閉動作回数をカウントする寿命診断方法と比較して、高精度、且つ短時間で容易に有接点11の寿命診断を行うことができる。
また、有接点11の開閉動作時のアーク放電で発生するアークエネルギーの実測値Wは、有接点11の開閉動作時に発生するアーク放電のアーク電流Iarc及びアーク電圧(極間電圧)Varcの積を、時間(開動作時間、或いは閉動作時間)で積分することで演算しており、例えば測定が困難である有接点11の温度測定でアークエネルギーの実測値を演算する方法と比較して、高精度にアークエネルギーの実測値Wを実測することができる。
また、アークエネルギーの累積実測値RWが、警戒累積アークエネルギーW以上であり、且つ限界累積アークエネルギーWACC−Lを下回っているときには、表示部22に「消耗量が警戒領域である」と表示され、アークエネルギーの累積実測値RWが、限界累積アークエネルギーWACC−L以上であるときには、表示部22に「消耗量が限界である」と表示されるので、電磁接触器1の有接点11の消耗状態を、使用者に的確に報知することができる。
さらに、本実施形態の有接点11の寿命診断方法は、電子式サーマルリレー2を構成する電流センサ15及び制御部17に、電磁接触器1の極間電圧Vを計測する電圧センサ16を付加した装置で行われており、全て独自の装置で寿命診断を行う方法と比較して、コストの低減化を図ることができる。
なお、制御部17を構成する入力部21は、本実施形態で説明した設定ダイヤルの入力手段に限らず、ネットワーク通信線から電磁接触器1の機種情報を入力する手段、遮断出力部19で励磁コイルのコイル電流を計測して電磁接触器1の機種情報を入力する手段であってもよい。
また、制御部17を構成する出力部22は、本実施形態で説明したモニタなどのディスプレイの表示手段に限らず、LEDによるディスプレイの表示手段、ネットワーク通信線による外部への通知手段であってもよい。
1 電磁接触器
2 電子式サーマルリレー
3 電磁開閉器
4 電源
5 電動機
6 励磁コイル
7a〜7c 一次側端子部
8a〜8c 二次側端子部
9 固定接触子
9a 固定接点
10 可動接触子
10a 可動接点
11 有接点
15 電流センサ
16 電圧センサ
17 制御部
18a〜18c 電路
18 処理演算部
19 遮断出力部
20 記憶部
21 入力部
22 表示部
23 遮断部
24 診断機種設定部
25 寿命診断部
S1、S2 押しボタンスイッチ
CE 消耗量
CE 警戒消耗量
CE 限界消耗量
DTct1〜DTctn 消耗量推定データ
arc アーク電流
arc アーク電圧(極間電圧)
ACC 累積アークエネルギー
警戒累積アークエネルギー
ACC−L 限界累積アークエネルギー
アークエネルギーの実測値
RW アークエネルギーの累積実測値

Claims (8)

  1. 電気機器の通電路に配置され、固定接点を有する固定接触子と、前記固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子とを備えた有接点の寿命を診断する方法であって、
    予め計測した、前記有接点の開閉動作時のアーク放電で生じるアークエネルギーの累積値と、前記有接点の消耗量との関係を示す消耗量推定データを備えており、
    前記有接点が開閉動作して前記アーク放電が生じたときの前記アークエネルギーの実測値を演算する工程と、
    前記実測値を累積して前記アークエネルギーの累積実測値を演算する工程と、
    前記累積実測値と前記消耗量推定データの前記累積値を比較して前記有接点の消耗量を推定する工程と、を備えていることを特徴とする電気機器の有接点寿命診断方法。
  2. 前記消耗量推定データは、前記電気機器の機種によって、前記アークエネルギーの前記累積値及び前記有接点の前記消耗量との関係が異なる複数種類のデータを備えており、前記電気機器の機種に対応した消耗量推定データを選択する工程を備えていることを特徴とする請求項1記載の電気機器の有接点寿命診断方法。
  3. 前記アークエネルギーの前記実測値を演算する工程では、前記実測値を、アーク放電時のアーク電圧及びアーク電流の積を、アーク発生時間で積分して演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器の有接点寿命診断方法。
  4. 前記有接点の消耗量を推定する工程では、前記有接点の消耗量の現在の状態を表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電気機器の有接点寿命診断方法。
  5. 電気機器の通電路に配置され、固定接点を有する固定接触子と、前記固定接点に接離する可動接点を有する可動接触子とを備えた有接点の寿命を診断する装置であって、
    予め計測した、前記有接点の開閉動作時のアーク放電で生じるアークエネルギーの累積値と、前記有接点の消耗量との関係を示す消耗量推定データを備えており、
    前記有接点が開閉動作して前記アーク放電が生じたときの前記アークエネルギーの実測値を演算する実測値演算部と、
    前記実測値を累積して前記アークエネルギーの累積実測値を演算する累積実測値演算部と、
    前記累積実測値と前記消耗量推定データの前記累積値を比較して前記有接点の消耗量を推定する消耗量推定部と、を備えていることを特徴とする電気機器の有接点寿命診断装置。
  6. 前記消耗量推定データは、前記電気機器の機種によって、前記アークエネルギーの前記累積値及び前記有接点の前記消耗量との関係が異なる複数種類のデータを備えており、前記電気機器の機種に対応した消耗量推定データを選択する消耗量推定データ選択部を備えていることを特徴とする請求項5記載の電気機器の有接点寿命診断装置。
  7. 前記電気機器の前記通電路に直列に接続されて電流値を計測する電流センサと、前記電気機器の極間電圧を計測する電圧センサと、を備え、
    前記実測値演算部は、前記実測値を、前記電圧センサで計測したアーク放電時のアーク電圧と、前記電流センサで計測したアーク放電時のアーク電流の積を、アーク発生時間で積分して演算することを特徴とする請求項5又は6に記載の電気機器の有接点寿命診断装置。
  8. 前記消耗量推定部は、前記有接点の消耗量の現在の状態を表示する表示部を備えていることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の電気機器の有接点寿命診断装置。
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