JPH06212930A - 2サイクルエンジンのピストンピン軸受 - Google Patents

2サイクルエンジンのピストンピン軸受

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JPH06212930A
JPH06212930A JP688593A JP688593A JPH06212930A JP H06212930 A JPH06212930 A JP H06212930A JP 688593 A JP688593 A JP 688593A JP 688593 A JP688593 A JP 688593A JP H06212930 A JPH06212930 A JP H06212930A
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JP
Japan
Prior art keywords
piston
piston pin
pin
gap
lubricating oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP688593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yujiro Yasuda
雄志郎 安田
Yoshio Kido
良男 木戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH06212930A publication Critical patent/JPH06212930A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2サイクルエンジンのピストンピン軸受のピ
ストンピン両端部で、ピン穴壁面とピストンピンとの間
に凝着やかじりが発生することを防止する。 【構成】 ピストンピン3外周とピン穴2内面との間隙
をピストンピン両端部側でピストンピン中央部側より大
きくなるように設定するとともに、ピストン1のクーリ
ングチャネル6からこの間隙部11に潤滑油を供給する
潤滑油供給通路7を設ける。ピストンが荷重を受けて変
形する圧縮、爆発行程時に間隙部11内の潤滑油にスク
イズ油膜効果が生じ油膜負荷能力が増大するため、ピス
トンピン両端部での凝着やかじりが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2サイクルエンジンのピ
ストンとコネクティングロッドとを連結するピストンピ
ンの軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストンピン軸受での潤滑条件を
改善するための手段としては、ピストン内に設けた冷却
用のクーリングチャネルと,ピストンピン軸受部とを連
通する潤滑油供給通路を設け、クーリングチャネル内の
潤滑油をピストンピンとピン穴壁面との摺動面に供給す
るようにしたものがある(トヨタ技術公開集、発行番号
第0532号、昭和61年1月30日発行参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2サイクルエンジンで
は、掃気ポンプにより加圧した新気をシリンダに供給し
ているため、ピストンは吸入行程の間もシリンダ内のガ
ス圧により下向きの力を受ける。このため、2サイクル
エンジンでは4サイクルエンジンの場合とは異なり、ピ
ストンには全作動行程にわたり下向きの荷重が作用し、
ピストンピン軸受部ではピストンピンは常にピストンピ
ン上側で荷重を受けている。従って、ピストンピンは常
にピストンのピン穴上面と接触しており、4サイクルエ
ンジンのように接触部分に間隙が生じることがないの
で、この部分に潤滑油が供給されにくく接触部分の潤滑
条件が悪化する傾向がある。
【0004】また、ピストンはエンジン稼働中シリンダ
内爆発圧力による荷重を受けており、この荷重によりピ
ストン各部に変形を生じる。特に、ピストンピン穴部の
ピストンピン両端より外側の部分はピストンピンで支持
されていないため荷重による変形が比較的大きくなる。
このためピストンピン穴両端部では上記ピストンピンの
変形のためにピストンピン両端部に荷重が集中する傾向
がある。
【0005】前述のように2サイクルエンジンではピス
トンピン軸受の荷重部分に潤滑油が供給されにくくなっ
ているため、前記従来技術のようにピストンの冷却用ク
ーリングチャネルとピストンピン軸受部とを連通する潤
滑油供給通路を設けた程度では上記ピストンの変形時に
ピストンピン両端部で油膜切れが生じ、ピストンピンの
両端部でピン穴内面とピストンピンとの間に凝着やかじ
りを生じる問題がある。この問題は、ピストンに加わる
荷重が大きい2サイクルディーゼルエンジンでは特に発
生しやすい。
【0006】本発明は、上記問題に鑑み、2サイクルエ
ンジンのピストンピン軸受部におけるピストンピン両端
部での凝着やかじり発生の問題を解決することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ピスト
ンに形成したピン穴にピストンピンを嵌挿し、該ピン穴
の両端部にピストンピンの端面に当接するストッパを設
けた2サイクルエンジンのピストンピン軸受において、
前記ピストンピン外径と前記ピン穴内径との間隙をピス
トンピン両端部側でピストンピン中央部側より大きくな
るように形成すると共に、前記ピストンピン両端部側の
前記間隙部と前記ストッパとにより形成される空間に潤
滑油を供給する手段を設けたことを特徴とする2サイク
ルエンジンのピストンピン軸受が提供される。
【0008】
【作用】前述のように、2サイクルエンジンではピスト
ンピンは運転中常にピストンから下向きの荷重を受けて
おり、ピストンピンはピン穴上面に押しつけられている
ため、この部分では運転中ピストンピンとピン穴壁面と
の間に殆ど間隙が生じない。
【0009】本発明では、ピストンピン両端部でのピス
トンピンとピン穴との間隙をピストンピン中央部側での
間隙より大きく設定することによりピストンピン両端部
では運転中もピン穴壁面との間に常に間隙が生じるよう
にしている。また、ピストンピン両端部にピストンピン
端面に当接するストッパを設けているため、ピストンピ
ン上面側では上記間隙部は、端部側をストッパにより、
中央部側をピストンピンとピン穴との接触部によりそれ
ぞれ仕切られた空間を形成している。さらに、本発明で
は、この空間部に潤滑油を供給する手段を設けているた
めピストンピン両端部ではピストンピンとピン穴壁面と
の間に常に潤滑油の油膜が介在した状態になっている。
【0010】ピストンが爆発圧力を受けて変形すると、
ピストンピン両端部ではこの変形によりピン穴壁面とピ
ストンピン上面とが接近するが、このとき上記間隙部の
潤滑油にはピン穴壁面とピストンピン上面との接近によ
り間隙部から潤滑油を絞り出す方向の力が加わる。この
ため、上記間隙部の潤滑油油膜にはいわゆるスクイズ油
膜効果により絞り出しに抵抗する大きな圧力が発生し負
荷能力が大幅に増大する。この油膜負荷能力の増大によ
り、ピストンピン両端部で油膜切れによるピン穴壁面と
ピストンピン上面との接触が防止されるため、ピストン
変形時にもピストンピン両端部で凝着やかじりが生じる
ことが防止される。
【0011】
【実施例】次に、図1から図3を用いて本発明の実施例
について説明する。図1は、本発明のピストンピン軸受
を適用した2サイクルエンジンのピストンの縦断面図を
示す。図1において、1は2サイクルエンジンのピスト
ン、2はピストンピンを嵌挿するピン穴、3はピン穴2
に嵌挿されコネクティングロッド小端部(図示せず)と
ピストン1とを連結するピストンピンを示す。また、図
に4で示すのはピストンピン3の端面に当接し、ピスト
ンピン3のピン穴2からの脱落を防止するストッパであ
る。本実施例ではストッパ4はスナップリングの形式と
され、ピストンピン3をピン穴2に挿入後ピン穴2の壁
面に設けた円周溝4aにスナップリングを嵌挿すること
によりピストンピン3の脱落を防止する。なお、本実施
例ではストッパ4はピストンピン3両端部外周とピン穴
2壁面との間に形成される間隙の端部を閉鎖して間隙部
内に潤滑油を保持する役割を果たしている。また、本実
施例では、ストッパ4としてスナップリングを用いてい
るがディスク形式のストッパを使用してもよい。
【0012】図2は本実施例のピストンピン軸受のピス
トンピン3端部近傍の詳細を示している。図2に示すよ
うに本実施例では、ピン穴両端部の内径D1はピン穴中
央部の内径D2より大きくなっており、ピストンピン3
嵌挿時にピストンピン両端部でピストンピン外周とピン
穴内面との間に環状の間隙11を形成するようになって
いる。なお、間隙11は通常の軸受のクリアランスと同
程度(例えば数十ミクロン程度)とされている。
【0013】また、図1、図2に6で示すのは、ピスト
ン1内部に設けられたピストン冷却のためのクーリング
チャネルである。クーリングチャネル6はピストン1の
軸線のまわりに環状に形成された潤滑油通路であり、ピ
ストン1の下面に開口する図示しない潤滑油供給孔と流
出孔とを備えている。また、エンジンシリンダブロック
には上記潤滑油供給孔に向けて潤滑油を噴射するノズル
(図示せず)が設けられており、ノズルから噴射された
潤滑油はピストンが下死点近傍にある時に潤滑油供給孔
からクーリングチャネル6内に入り、チャネル6内を流
れてピストン1を冷却した後、図示しない潤滑油流出孔
からピストン下部に排出される。
【0014】本実施例では、ピストン1内部にはクーリ
ングチャネル6とピストンピン3両端部の間隙部11と
を連通する潤滑油供給通路7が設けられており、クーリ
ングチャネル6内の潤滑油を間隙部11に導くようにな
っている。図に7aで示すのは潤滑油通路7を穿設する
ための加工用ドリル穴であり、本実施例ではクーリング
チャネル6から間隙部11に供給された潤滑油の出口通
路として機能している。
【0015】本実施例では、クーリングチャネル6から
間隙部11への潤滑油供給は、ピストン1の往復動によ
りクーリングチャネル6内の潤滑油に加わる慣性力によ
り行われる。すなわち、ピストン1が下降して下死点に
到達した後上昇に転じる際、クーリングチャネル6内の
潤滑油には下向きの大きな慣性力が加わるが、このとき
クーリングチャネル6内の潤滑油はチャネル6下側の潤
滑油供給通路7を通りピストンピン両端の間隙部11内
に圧送される。このため、ピストン1の上昇行程及び上
死点到達後の下降行程時には間隙部11内には潤滑油が
十分に存在する状態になっており、ピストン1が荷重を
受けて変形する圧縮及び爆発行程時に確実にスクイズ油
膜を発生させることができる。
【0016】間隙部11内に供給された潤滑油はピスト
ン1が荷重を受けて変形する際に、一部はピストンピン
3の下側とピン穴2壁面下部との間の間隙を通ってコネ
クティングロッド小端部側に流出し、一部は潤滑油出口
通路7aを通ってピストン下側に排出される。また、こ
のとき潤滑油の一部はピストンピン3の端面とストッパ
4との接触部及びピストンピン3上面とピン穴2壁面上
部との接触部にも侵入するためこれらの部分での潤滑条
件が改善される。
【0017】なお、クーリングチャネル6への供給油量
が比較的少ないタイプのエンジンの場合には、潤滑油出
口通路7aにはプラグを打ち込み出口通路7aを閉塞
し、または絞るようにして間隙部11に確実にスクイズ
油膜が発生するようにしてもよい。次に、図3に本発明
の別の実施例を示す。前述の実施例ではピストンピン3
の両端部に間隙部11を形成するためにピン穴2の両端
部の内径D1をピン穴2の中央部の内径D2より大きく
していたが、本実施例ではピン穴2の内径D1とD2と
は等しくされており、ピストンピン3の両端部をテーパ
状に加工することにより間隙部11を形成している点が
相違している。
【0018】この場合も前述の実施例と同様に、ピスト
ン下死点近傍で潤滑油供給通路7を介してクーリングチ
ャネル内の潤滑油がピストンピン両端部の間隙部11内
に供給され、ピストンが圧縮、爆発行程にある時にピス
トンピン両端部にスクイズ油膜が発生し、ピストンピン
の凝着やかじりが防止される。
【0019】
【発明の効果】本発明のピストンピン軸受は、ピストン
ピン両端部外周に間隙部を設け、ピストン変形時にスク
イズ油膜を発生させるようにしたことにより、ピストン
ピン両端部での凝着やかじりを有効に防止することがで
きる。また、従来はピストンピン全長を短くすると、ピ
ン穴のピストンピン両側部分(ピストンピンで支持され
ていない部分)の長さが長くなりこの部分でのピストン
の変形量が増大するためピストンピン両端での凝着やか
じりが生じやすくなることから、ピストンピン長さの短
縮は困難であった。しかし、本発明によればピストンピ
ン全長を短縮してもピストンピン両端部での凝着やかじ
りの問題は生じないためピストンピン全長を短縮するこ
とが可能となり、ピストン軽量化が可能となる効果があ
る。
【0020】また、本発明によれば前述のようにピスト
ン変形時に間隙部内の潤滑油の一部がピストンピン端面
とストッパとの接触部及びピストンピン上面とピン穴壁
面との接触部にも供給されるため、これらの部分での潤
滑条件が改善され、ピストンピン軸受の耐久性が向上す
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した2サイクルエンジンのピスト
ンの一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のピストンのピストンピン両端部近傍の拡
大図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す図2と同様な図であ
る。
【符号の説明】
1…ピストン 2…ピン穴 3…ピストンピン 4…ストッパ 4a…円周溝 6…クーリングチャネル 7…潤滑油供給通路 7a…潤滑油出口通路 11…間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16J 1/16 7366−3J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンに形成したピン穴にピストンピ
    ンを嵌挿し、該ピン穴の両端部にピストンピンの端面に
    当接するストッパを設けた2サイクルエンジンのピスト
    ンピン軸受において、前記ピストンピン外径と前記ピン
    穴内径との間隙をピストンピン両端部側でピストンピン
    中央部側より大きくなるように形成すると共に、前記ピ
    ストンピン両端部側の前記間隙部と前記ストッパとによ
    り形成される空間に潤滑油を供給する手段を設けたこと
    を特徴とする2サイクルエンジンのピストンピン軸受。
JP688593A 1993-01-19 1993-01-19 2サイクルエンジンのピストンピン軸受 Pending JPH06212930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP688593A JPH06212930A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 2サイクルエンジンのピストンピン軸受

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP688593A JPH06212930A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 2サイクルエンジンのピストンピン軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06212930A true JPH06212930A (ja) 1994-08-02

Family

ID=11650693

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP688593A Pending JPH06212930A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 2サイクルエンジンのピストンピン軸受

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JP (1) JPH06212930A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1427922A1 (en) * 2001-09-19 2004-06-16 Federal-Mogul Corporation Closed gallery piston having pin bore lubrication

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1427922A1 (en) * 2001-09-19 2004-06-16 Federal-Mogul Corporation Closed gallery piston having pin bore lubrication
EP1427922A4 (en) * 2001-09-19 2005-09-28 Federal Mogul Corp CLOSED GALLERY PISTON WITH LUBRICATION SYSTEM FOR AXIS BORING

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