JPH06212776A - フリーアクセスフロアの施工方法およびフロア材 - Google Patents

フリーアクセスフロアの施工方法およびフロア材

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JPH06212776A
JPH06212776A JP451293A JP451293A JPH06212776A JP H06212776 A JPH06212776 A JP H06212776A JP 451293 A JP451293 A JP 451293A JP 451293 A JP451293 A JP 451293A JP H06212776 A JPH06212776 A JP H06212776A
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JP
Japan
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base plate
floor
top plate
mortar
work
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Application number
JP451293A
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English (en)
Inventor
Akira Matsui
彰 松井
Teruo Sano
晃夫 佐野
Mitsuo Arai
允雄 新井
Masaru Fujimura
勝 藤村
Yukihiro Yamamoto
幸広 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suminoe Textile Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フリーアクセスフロアの施工作業を簡単に行
う。 【構成】 ベース板20と、天板30とを備え、さらに
両板20、30間に介在されて、天板30をベース板2
0に対し間隔をおいて平行に配置するための支持片40
を備えたフロア材10を準備する。そして、スラブ面S
にモルタルMを塗工してベース板20を載置するととも
に、モルタルMの可塑性を利用してベース板20を水平
姿勢に設定し、モルタル硬化後、天板30を支持片40
を介してベース板20上に載置する。 【効果】 作業者にとって多大な労力を必要とする作
業、例えばモルタルをその上面が正確な水平面となるよ
うに丹念に塗装する作業、アジャスト機構のねじをひと
つひとつ調整していく作業、および小形で多数の床パネ
ルを、隣接する床パネルに固定しながら敷設する作業等
を必要としないので、施工作業を簡単に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多数の電子機器類や
通信機器類が設置されるオフィスルーム、コンピュータ
ルーム等に敷設されるフリーアクセスフロアの施工方法
およびその方法に使用されるフロア材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インテリジェントビル等のオフィ
ス内においては、床下配線を実現するため、床部を2重
にしたフリーアクセスフロアが多く採用されている。こ
のようなフリーアクセスフロアの施工方法は、四隅に支
脚を有する方形の単位床パネルを、設置面を構成するコ
ンクリートスラブのスラブ面に敷き並べ、これらの床パ
ネル群上にカーペット、木製床材、塩化ビニル製床材等
の化粧床材を敷設するようにしている。
【0003】ところが、コンクリートスラブ面は必ずし
も正確な水平面に仕上げられておらず、例えば図12に
やや誇張して示すように、多くの場合コンクリートスラ
ブ面(S)に多少の不陸を有している。このため、床パ
ネル(P1)(P2)を敷き並べた際、隣接する床パネ
ル(P1)(P2)間に段差が生じ、床パネル(P1)
(P2)上に化粧床材を敷設しても段差や凹凸が残り、
美観上好ましくないことはもちろんのこと、床仕上げ面
上に設置される事務機器にも悪影響を及ぼす恐れもあ
る。
【0004】そこで従来より、床仕上げ面を正確な水平
面に仕上げることを目的として、多くのフリーアクセス
フロアの施工方法が提案されているが、主として次の3
つの方法を例に挙げることができる。
【0005】まず第1の方法は、コンクリートスラブ面
にモルタルを塗装し、そのモルタル面を丹念に正確な水
平面に仕上げ、その後上述の床パネルおよび化粧床材を
敷設する方法である。
【0006】また第2の方法は、床パネルの脚部に高さ
調節用のアジャスト機構を設けて、その機構のねじ調整
により床パネルをひとつずつ個々に水平姿勢に設定する
方法である。
【0007】さらに第3の方法は、コンクリートスラブ
面に多少の不陸が存在することを承認した上で、3本の
支脚を有する小形の床パネルを多数準備しておき、その
床パネルを隣接する床パネルに強固に固定しながら敷設
し、床パネル群を一体化させることにより、がたつきを
抑えつつ段差のない床仕上げ面を確保する方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
方法のように、モルタルをその上面が正確な水平面とな
るように丹念に塗装するには、作業者にとって多大な労
力を必要とするため、施工作業が繁雑であるとともに、
この繁雑な作業に対し高い人件費が必要となりコストの
増大も招くという問題があった。
【0009】また第2の方法におけるアジャスト機構の
ねじを、ひとつひとつ調整していく作業、および第3の
方法における小形で多数の床パネルを、隣接する床パネ
ルに固定しながら敷設する作業も、上記と同様で、作業
者にとって多大な労力を必要とし、施工作業が繁雑であ
るとともに、コストの増大も招くという問題を有してい
る。
【0010】この発明の第1の目的は、上記従来技術の
問題を解消し、簡単な施工作業で、床仕上げ面を正確な
水平面に仕上げることができるとともに、コストも低減
できるフリーアクセスフロアの施工方法を提供すること
である。
【0011】この発明の第2の目的は、上記第1の目的
を達成可能なフリーアクセスフロアの施工方法に直接使
用されるフロア材を提供することである。
【0012】この発明の第3の目的は、上記第1の目的
を達成可能なフリーアクセスフロアの施工方法に直接使
用でき、しかもその使用時おいて一層施工作業を簡単に
行うことができるフロア材を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1記載の発明にかかるフリーアクセスフ
ロアの施工方法は、ベース板と、天板とを備え、さらに
これらの両板のうち少なくともいずれか一方に取り付け
られるとともに、両板間に介在されて、前記天板を前記
ベース板に対し間隔をおいて平行に配置するための支持
片を3本以上備えたフロア材、を準備する工程と、設置
面に硬化性ペースト材を塗工する工程と、前記硬化性ペ
ースト材が硬化する前に、前記ベース板を前記硬化性ペ
ースト材上に載置するとともに、ペースト材の可塑性を
利用して前記ベース板を水平姿勢に設定する工程と、前
記硬化性ペースト材を硬化させた後、前記天板を前記支
持片を介して前記ベース板上に載置する工程とを含んで
いる。
【0014】上記第2の目的を達成するため、請求項2
記載の発明は、フリーアクセスフロアの施工方法に使用
されるフロア材であって、ベース板と、天板と、前記ベ
ース板および天板のうち少なくともいずれか一方に取り
付けられるとともに、両板間に介在されて、前記天板を
前記ベース板に対し間隔をおいて平行に配置するための
3本以上の支持片とを備えている。
【0015】上記第3の目的を達成するため、請求項3
記載の発明は、請求項2記載のフロア材であって、前記
ベース板に、少なくとも1以上の透孔が形成されいる。
この場合特に請求項4記載の発明では、前記透孔のひと
つの開孔面積が、0.2〜10cmの大きさを有し、前
記透孔の総開孔面積が前記ベース板の面積に対して5〜
50%に設定されている。
【0016】
【作用】請求項1記載のフリーアクセスフロアの施工方
法においては、ベース板と、天板とを備え、さらに両板
間に介在されて、天板をベース板に対し間隔をおいて平
行に配置するための支持片を備えたフロア材を準備し、
設置面に硬化性ペースト材を塗工してベース板を載置す
るとともに、ペースト材の可塑性を利用してベース板を
水平姿勢に設定し、硬化性ペースト材が硬化した後、天
板を支持片を介してベース板上に載置している。このた
め、水平姿勢のベース板に載置された天板も水平姿勢に
設定され、天板上面によって規定される床仕上げ面を水
平面に仕上げることができる。さらにこの場合、作業者
にとって多大な労力を必要とする作業、例えばモルタル
をその上面が平坦な水平面となるように丹念に塗装する
作業、アジャスト機構のねじをひとつひとつ調整してい
く作業、および小形で多数の床パネルを、隣接する床パ
ネルに固定しながら敷設する作業等を必要としない。
【0017】また、フロア材を複数敷設する際に複数の
ベース板を同一平面上に配置することにより、床仕上げ
面を平坦面に仕上げることも可能となる。
【0018】請求項2記載のフロア材においては、上記
請求項1記載のフリーアクセスフロアの施工方法に使用
されるフロア材を特定しているため、当然のことなが
ら、上記請求項1記載の施工方法に使用できる。
【0019】請求項3および4記載のフロア材では、ベ
ース板に1以上の透孔を形成しているため、ベース板を
下方に押し込みながら水平姿勢に設定する際に、余剰の
硬化性ペースト材は透孔を通ってベース板上面に導かれ
るため、ベース板の下方への押込作業、つまりベース板
の水平姿勢への設定作業を簡単に行える。さらに透孔を
通ってベース板上面に導かれたペースト材が硬化する
と、ベース板がアンカー効果を伴って設置面に固定され
る。
【0020】
【実施例】図1はこの発明の一実施例であるフリーアク
セスフロアの施工方法を説明するための斜視図、図2は
その方法に使用されるフロア材(10)を示す分解斜視
図である。両図に示すように、フロア材(10)は、一
辺がおよそ50cmの正方形のプラスチック成形品からな
るベース板(20)と、そのベース板(20)と同形
状、同寸法で同じくプラスチック成形品からなる天板
(30)とを有している。
【0021】ベース板(20)には、その上面に縦4本
横4本で計16本の支持片(40)が立設されるととも
に、支持片(40)の立設領域を避けるようにして上下
方向に貫通する多数の透孔(21)がベース板(20)
全域に分散するように形成されている。各支持片(4
0)はそれぞれ円柱形に形成されており、それぞれ同じ
高さに設定されている。さらに図3および図4に示すよ
うに各支持片(40)の上端中央にはそれぞれ凹部(4
1)が形成されている。なお、各支持片(40)のベー
ス板(20)への取り付けは、プラスチック成形時にベ
ース板(20)と一体的に形成したり、ベース板(2
0)の下面側から挿入されたねじ等により固定するほ
か、支持片(40)の下端に係合片を形成するととも
に、ベース板(20)に係合受を形成しておいて、係合
片を係合受に係合させて取り付けるようにしてもよく、
どのような手段で取り付けるようにしてもよい。
【0022】天板(30)には、中央部に配線引出用の
開口(31)が形成されるとともに、下面側には上記各
支持片(40)にそれぞれ位置的に対応して16個の支
持片受部(32)が設けられている。各支持片受部(3
2)の下端には、図3および図4に示すように前記凹部
(41)に遊嵌自在な凸部(33)がそれぞれ形成され
るとともに、各凸部(33)の高さは同寸法に設定され
ている。なお、この支持片受部(32)の天板(30)
への取り付けも、特に限定されることなく、上記した取
付手段を用いることが可能である。
【0023】このように構成されたフロア材(10)を
用いて、設置面を構成するコンクリートスラブ(C)の
スラブ面(S)上にフリーアクセスフロアを形成するに
は、多数のフロア材(10)を準備しておき、多数のベ
ース板(20)を1枚1枚スラブ面(S)に敷設してい
く。
【0024】すなわち、図5に示すように、スラブ面
(S)のうち1枚目のベース板(20)を敷設する領域
部分に、硬化性ペースト材を構成するモルタル(M)を
所定量、例えば1〜10kg/m程度塗工する。
【0025】つづいて図5および図6に示すように、モ
ルタル(M)が硬化する前に、ベース板(20)をモル
タル(M)上に載置するとともに、モルタル(M)の可
塑性を利用してベース板(20)を下方に押し込みなが
ら水平姿勢に設定する。このとき、余剰のモルタル
(M)はベース板(20)外周部より側方に押し出され
るとともに、透孔(21)を通ってベース板(20)上
面に導かれる。
【0026】次にスラブ面(S)のうち、2枚目のベー
ス板(20)を敷設する領域部分、例えば上記1枚目の
ベース板(20)に隣接する領域部分に、モルタル
(M)を所定量塗工し、その上にベース板(20)を載
置するとともに、上記と同様にそのベース板(20)を
下方に押し込みながら水平姿勢に設定する。この場合、
2枚目のベース板(20)は上記1枚目のベース板(2
0)に対し同一平面上に配置されるように設定する。
【0027】このような作業を繰り返し行って、スラブ
面(S)上に多数のベース板(20)を隙間なく敷設す
る。なお、モルタル(M)の塗工作業と、ベース板(2
0)の載置作業は、必ずしも交互に行う必要はなく、ス
ラブ面(S)の各ベース板(20)敷設領域にそれぞれ
所定量ずつモルタル(M)を塗工してから、各モルタル
(M)上に天板(30)をそれぞれ載置するようにして
もよい。
【0028】つづいて、この状態で一昼夜程放置してモ
ルタル(M)を硬化させた後、図7に示すように天板
(30)を、各支持片受部(32)の凸部(33)が各
支持片(40)の凹部(41)内に遊嵌するように、ベ
ース板(20)上にそれぞれ載置する。
【0029】この場合、天板(30)をベース板(2
0)側に固着する必要があるときは、適当な固着手段を
用いればよい。例えば図9および図10に示すように、
天板(30)および支持片受部(32)に上下方向に貫
通するねじ取付孔(34)を形成する一方、支持片(4
0)上端の凹部(41)に筒状のねじ取付部(44)を
形成するとともに、その筒穴をねじ切穴(45)に仕上
げておく。そして、天板(30)をベース板(20)に
載置した際に、ねじ取付部(44)をねじ取付穴(3
4)内に挿入し、天板(20)の上方からねじ取付穴
(34)に挿通したねじ(50)を、ねじ取付部(4
4)のねじ切穴(45)に螺着して、天板(30)をベ
ース板(20)側に固着するようにすればよい。この場
合、ねじ取付穴(34)やねじ取付部(44)等は必要
最小限設けられていればよい。さらにそれ以外の固着手
段としては、凸部(33)および凹部(41)にそれぞ
れ弾性フックおよびフック受を形成しておいて、これら
の係脱により天板(30)をベース板(20)側に着脱
自在に固着する手段等、様々な手段が考えられる。
【0030】また天板(30)の水平方向の移動のみを
規制する手段としては、支持片受部(32)下端の凸部
(33)を、下方に向かうに従って縮径するテーパ状に
形成しておいて、そのテーパ状の凸部(33)を凹部
(41)に圧入することにより、凸部(33)および凹
部(41)間における隙間(遊び)の形成を防止して、
天板(30)の水平方向の移動を規制する手段等が考え
られる。
【0031】実施例の施工手順に戻って、天板(30)
を各ベース板(20)にそれぞれ載置した後は、複数の
天板(30)の上面に、カーペット、木製床材、塩化ビ
ニル製床材等の化粧床材(60)を敷設する。この場
合、化粧床材(50)は、天板(30)にそれぞれ位置
的に対応するように敷設してもよく、隣接する天板(3
0)間に跨がるように敷設してもよい。また天板(3
0)をベース板(20)に載置する前に、あらかじめ天
板(30)の上面に化粧床材(60)を取り付けておい
て、天板(30)のベース板(20)への載置作業と同
時に、化粧床材(60)を敷設するようにしてもよい。
【0032】以上のように、このフリーアクセスフロア
の施工方法によれば、モルタル(M)の可塑性を利用し
てベース板(20)を下方に押し込みながら水平姿勢に
設定し、モルタル(M)が硬化した後、天板(30)を
ベース板(20)の支持片(40)上に載置するように
しているため、水平姿勢のベース板(20)に平行に配
置された天板(30)も水平に配置され、天板(30)
上面によって規定される床仕上げ面を水平面に仕上げる
ことができる。さらに多数のベース板(20)をそれぞ
れ同一平面上に配置しているため、床仕上げ面が平坦面
に仕上げられる。また、作業者にとって多大な労力を必
要とする作業、例えばモルタルをその上面が正確な水平
面となるように丹念に塗装する作業、アジャスト機構の
ねじをひとつひとつ調整していく作業、および小形で多
数の床パネルを、隣接する床パネルに固定しながら敷設
する作業等を必要としないので、施工作業を簡単に行え
るとともに、コストの低減を図ることができる。
【0033】また、ベース板(20)に複数の透孔(2
1)を形成しているため、モルタル(M)上のベース板
(20)を下方に押し込みながら水平姿勢に設定する
際、余剰のモルタル(M)は、ベース板(20)の側方
に押し出されるのみならず、透孔(21)を通ってベー
ス板上面に導かれる。このため、ベース板(20)の下
方への押込作業、つまりベース板(20)の水平姿勢へ
の設定作業を小さい抵抗力で簡単に行える。しかも、透
孔(21)を通ってベース板上面に導かれたモルタル
(M)が硬化すると、ベース板(20)がアンカー効果
を伴ってスラブ面(S)に固定され、ベース板(20)
の浮き上がりおよび位置ずれを防止できる。
【0034】なお本出願人による実験結果によれば、透
孔(21)の開孔率、すなわちベース板(20)の面積
に対する透光(21)の総開孔面積は、5〜50%程度
が好ましい。この場合開孔面積が0.2〜10cmの透
孔(21)を、およそ2500cmあたりに100〜1
000個の割合で、ベース板(20)の全域に分散させ
るように形成するのがよい。もっとも、これらの値は、
ひとつの例を示したに過ぎず、本発明の実施の際に特に
限定されないことは言うまでもない。
【0035】ところで、上記実施例では、硬化性ペース
ト材としてモルタル(M)を用いて説明したが、他のも
のも使用することができる。例えば、樹脂セメントや、
セメントペースト、接着剤および接合材を含む広義のセ
メント等を使用することができ、要は硬化性を有し、可
塑性(粘性)を有するペースト状物質であればいずれも
使用することができる。
【0036】また、フロア材(10)の素材もプラスチ
ックに限定されることなく、金属製や、木製のものも使
用することができる。
【0037】さらに上記実施例では、支持片(40)を
ベース板(20)に取り付けるようにしているが、それ
だけに限られず、支持片(40)を天板(30)に取り
付けてもよく、ベース板(20)および天板(30)の
双方に取り付けてもよい。さらに支持片(40)は16
本に限られることなく、3本以上であれば何本取り付け
てもよい。
【0038】また、上記実施例では、ベース板(20)
の支持片(40)を避けた領域に透孔(21)を形成し
ているが、図11に示すように支持片(40)が筒状に
形成されるような場合には、支持片(40)の取付位置
に形成してもよい。この場合、透孔(21)の中心を支
持片(40)の中心に合致させて、モルタル(M)が透
孔(21)から支持片(21)の筒孔内にスムーズに導
かれるように構成するのがよい。
【0039】また、透光(21)の形状も、円形のみな
らず、多角形やその他の形状に形成してもよい。
【0040】さらにこの発明におけるフロア材では、種
々の設計変更を施すことも差し支えない。例えば、ベー
ス板(20)の外周端縁に、側方に突出する突片および
その突片を嵌合自在な切欠き部を形成しておき、一のベ
ース板(20)の突片を隣り合う他のベース板(20)
の切欠き部に嵌合させることにより、隣り合うベース板
(20)同士を相互に接続するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のフリーア
クセスフロアの施工方法によれば、ベース板と、天板と
を備え、さらに両板間に介在されて、天板をベース板に
対し間隔をおいて平行に配置するための支持片を備えた
フロア材を準備し、設置面に硬化性ペースト材を塗工し
てベース板を載置するとともに、ペースト材の可塑性を
利用してベース板を水平姿勢に設定し、硬化性ペースト
材が硬化した後、天板を支持片を介してベース板上に載
置するようにしているため、水平姿勢のベース板に載置
された天板も水平姿勢に配置され、天板上面によって規
定される床仕上げ面を正確な水平面に仕上げることがで
きる。この場合、作業者にとって多大な労力を必要とす
る作業、例えばモルタルをその上面が水平となるように
丹念に塗装する作業、アジャスト機構のねじをひとつひ
とつ調整していく作業、および小形で多数の床パネル
を、隣接する床パネルに固定しながら敷設する作業等を
必要としないので、施工作業を簡単に行えるとともに、
コストの低減も図れる。また、フロア材を複数敷設する
際に複数のベース板を同一平面上に配置することによ
り、床仕上げ面を平坦面に仕上げることも可能であると
いう効果が得られる。
【0042】請求項2記載のフロア材によれば、上記請
求項1記載のフリーアクセスフロアの施工方法に使用さ
れるフロア材を特定しているため、請求項1記載の施工
方法に使用できることはもちろんのこと、その使用によ
って、上記の効果と同様な効果が得られる。
【0043】請求項3記載および4記載のフロア材によ
れば、ベース板に1以上の透孔を形成しているため、そ
のフロア材の使用において、ベース板を下方に押し込み
ながら水平姿勢に設定する際に、余剰の硬化性ペースト
材は透孔を通ってベース板上面に導かれるため、ベース
板の下方への押込作業、つまりベース板の水平姿勢への
設定作業を小さい抵抗力で簡単に行えて、フリーアクセ
スフロアの施工作業を一層簡単に行うことができる。さ
らに透孔を通ってベース板上面に導かれたペースト材が
硬化すると、ベース板がアンカー効果を伴って設置面に
固定され、ベース板の浮き上がりおよび位置ずれを防止
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の施工方法を説明するため
の斜視図である。
【図2】上記実施例に使用されたフロア材を示す分解斜
視図である。
【図3】上記フロア材における支持片の接合構造を示す
分解斜視図である。
【図4】上記接合構造の接合状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】上記実施例の施工方法におけるモルタル塗工工
程を示す断面図である。
【図6】上記実施例の施工方法におけるベース板の施工
工程を示す断面図である。
【図7】上記実施例の施工方法における天板の載置工程
を示す断面図である。
【図8】上記実施例の施工方法におけるフリーアクセス
フロアの組立完了状態を示す断面図である。
【図9】この発明のフロア材における支持片の接合構造
の変形例を示す分解状態の断面図である。
【図10】上記変形例の接合構造の接合状態を示す要部
断面図である。
【図11】この発明のフロア材における透孔の形成位置
の変形例を示す断面図である。
【図12】従来のフリーアクセスフロアの施工方法を説
明するための側面図である。
【符号の説明】 10…フロア材 20…ベース板 21…透孔 30…天板 40…支持片 C…コンクリートスラブ M…モルタル S…スラブ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 勝 奈良県橿原市菖蒲町2ー3ー21 (72)発明者 山本 幸広 奈良県生駒郡安堵町東安堵1774ー1

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース板と、天板とを備え、さらにこれ
    らの両板のうち少なくともいずれか一方に取り付けられ
    るとともに、両板間に介在されて、前記天板を前記ベー
    ス板に対し間隔をおいて平行に配置するための支持片を
    3本以上備えたフロア材、を準備する工程と、 設置面に硬化性ペースト材を塗工する工程と、 前記硬化性ペースト材が硬化する前に、前記ベース板を
    前記硬化性ペースト材上に載置するとともに、ペースト
    材の可塑性を利用して前記ベース板を水平姿勢に設定す
    る工程と、 前記硬化性ペースト材を硬化させた後、前記天板を前記
    支持片を介して前記ベース板上に載置する工程とを含む
    フリーアクセスフロアの施工方法。
  2. 【請求項2】 フリーアクセスフロアの施工方法に使用
    されるフロア材であって、 ベース板と、 天板と、 前記ベース板および天板のうち少なくともいずれか一方
    に取り付けられるとともに、両板間に介在されて、前記
    天板を前記ベース板に対し間隔をおいて平行に配置する
    ための3本以上の支持片とを備えたフロア材。
  3. 【請求項3】 前記ベース板に、少なくとも1以上の透
    孔が形成されてなる請求項2記載のフロア材。
  4. 【請求項4】 前記透孔のひとつの開孔面積は、0.2
    〜10cmの大きさを有し、前記透孔の総開孔面積が前
    記ベース板の面積に対して5〜50%に設定されてなる
    請求項3記載のフロア材。
JP451293A 1993-01-14 1993-01-14 フリーアクセスフロアの施工方法およびフロア材 Pending JPH06212776A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011190662A (ja) * 2010-03-17 2011-09-29 Kiyoh Industry Co Ltd 配線用フロアパネル

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