JPH06211625A - ヒスタミン抑制剤 - Google Patents

ヒスタミン抑制剤

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JPH06211625A
JPH06211625A JP5008921A JP892193A JPH06211625A JP H06211625 A JPH06211625 A JP H06211625A JP 5008921 A JP5008921 A JP 5008921A JP 892193 A JP892193 A JP 892193A JP H06211625 A JPH06211625 A JP H06211625A
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conchiolin
histamine
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inhibitor
centrifugal separation
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秀 須藤
Shigeko Hanatani
茂子 花谷
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Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンキオリンを有効成分として含有してなる
ヒスタミン抑制剤。 【効果】 コンキオリンを投与した場合には、同量のヒ
スタミン投与に対して、アレルギー反応が極めて軽微で
あった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚に適用して安全性が
高く、しかもヒスタミン抑制作用を有するヒスタミン抑
制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、化粧料等に主として利用されてい
るヒスタミン抑制剤としては、種々の物質が知られてい
るが、合成品は長期間人間の肌に適用した場合の安全性
の保証がなく使用が制限されつつある。また、ヒスタミ
ン抑制作用だけではなく化粧品として期待される他の効
果も有して、且つ、安全性が充分に確保されているもの
がなかった。
【0003】一方、特開昭62−221612号公報、
特開昭62−223104号公報、特開昭62−298
507号公報において、アコヤ貝、イガイ、ムラサキイ
ガイ、イケチョウガイ等の貝殻や真珠から製造したコン
キオリンまたはその加水分解物が皮膚疲労の早期回復、
色素漂白、皮膚の老化防止、小皺防止、つや出し等を目
的として化粧品に使用されている。これはコンキオリン
またはその加水分解物(合わせてコンキオリンと称され
る)が美白作用、保湿性に優れているためである。ま
た、特開平4−36214号公報において、コンキオリ
ンが酸化防止剤として有効なことが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
物で人体に安全であることが分かっており、しかもヒス
タミン抑制作用のある物質で、できればヒスタミン抑制
作用以外の効果も発揮するようなヒスタミン抑制剤を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため、すでに多年にわたって食用又は薬用
に供されるか、又は人体に施用されて、人体に体する安
全性が確認されている動植物をスクリーニングして調
べ、ヒスタミン抑制剤として利用価値のあるものを検討
した。
【0006】すなわち、本発明は、コンキオリンを有効
成分として含有してなるヒスタミン抑制剤である。
【0007】コンキオリンは貝殻や真珠類に含まれる硬
蛋白質の一種でありアコヤ貝、イガイ、カラスガイ等に
比較的多く含まれている。製造法としては前記特開昭6
2−221612号公報、特開昭62−223104号
公報、特開昭62−298507号公報等に記載されて
いる。
【0008】すなわち、前記貝殻等を粉砕して希塩酸等
でカルシウム分を除去し、遠心分離、濾過デカンテーシ
ョン等の固液分離手法によって不溶物を集め、これに精
製水を加えてよく撹拌し、遠心分離、濾過等によって不
溶物を集める。必要によりこれを繰り返す。
【0009】更にこのコンキオリンに濃度2〜10%の
塩酸水溶液を加えて、50〜110℃で5時間〜5日間
加水分解して、コンキオリンの加水分解物としてもよ
い。これをコンキオリン自体と共に単にコンキオリンと
称する。
【0010】希塩酸の代わりに希硫酸を用いて加水分解
し、水酸化バリウムを用いて中和し、更に水酸化アルカ
リ液を用いてpH5〜6になるように中和した後、沈殿
物を遠心分離、濾過等により取り除いた加水分解液を公
知の濃縮方法または乾燥方法を用いて濃縮液または乾燥
粉末とする。加水分解に当たっては、コンキオリンがア
ミノ酸にまで完全に分解してしまわないように酸濃度、
温度、時間を制御すべきことは勿論である。
【0011】免疫反応は本来身体を病原菌などから守る
しくみであるが、この反応が有害な形で現れた場合の1
つがアレルギーである。体内に侵入した異物に対する、
健康を損なうほどの過剰反応である。気管支喘息、スギ
花粉症、じんま疹などが代表的である。アレルギーはそ
の起こるプロセスによって、I〜IV型に分類される。こ
の内、I型アレルギーのアナフィラキシーまたは即時型
(15〜20分で反応がおきるため)という。狭義のア
レルギーとしては、この型だけを指す場合もある。
【0012】I型アレルギーは免疫グロブリン(抗体)
のうちのIgEと抗原の反応が引き金になって起こる。
I型のアレルギー反応を以下気管支喘息を例にとって説
明する。吸入性の抗原である室内塵やカビなどによって
体内に特異的なIgE抗体が作られる。IgE抗体はF
c部分(Y字型をした抗体の下側部分)で組織内の肥満
細胞と血中の好塩基球に付着する。肥満細胞と好塩基球
はアレルギー反応を細胞に起こさせる物質(ケミカルメ
ディエーター)の詰まった袋と考えてよい。
【0013】もう一度、同じ抗原が侵入してくると、こ
れが細胞表面のIgE抗体のFab部分にある抗原結合
基と結合し、その結果数個のIgE抗体を橋渡しする形
となる。この架橋によって刺激された肥満細胞などから
の種々のケミカルメディエーターが放出される。ケミカ
ルメディエーターにはヒスタミン、SRS−A、好酸球
遊走因子などがあり、気管支に働いて、平滑筋を収縮さ
せたり、気道粘膜に浮腫を作ったりする。このため気道
は閉塞状態になってしまい喘息発作をひき起こす。この
ヒスタミンの作用を抑制してやることができれば、皮膚
のアレルギー反応を抑制することになる。
【0014】前記のようにして得られたコンキオリンま
たはその加水分解物をヒスタミン抑制剤として利用する
方法としては特に制限はなく、クリーム、ローション、
洗顔フォーム等に配合できる。又化粧品以外の食品に添
加することも、その主成分がアミノ酸とペプタイドとか
ら構成されていることから何等問題はない。この物質に
他の化粧品原料例えばスクワラン、ホホバ油等の液状
油、ミツロウ、セチルアルコール等の固体油、各種の活
性剤、グリセリン、1,3ブチレングリコール等の保湿
剤や各種薬剤等を添加して、さまざまな剤形の化粧料を
調製することができる。例えばローション、クリーム、
乳液、パック等で目的に応じて利用形態を考えればよ
い。
【0015】
【実施例】以下に実際の利用方法である実施例を記載す
るが、本発明は、この実施例によって何ら限定されるも
のではない。 (実施例1) ローション オリーブ油 0.5 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 2.5%コンキオリン加水分解水溶液 5.0 精製水 80.5
【0016】 (実施例2) クリーム A スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアリレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 B 精製水 48.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 2.5%コンキオリン加水分解水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BをAを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0017】(抗ヒスタミン試験)あらかじめ、24時
間前にHartley系雌モルモットの背部の毛をバリ
カン及びシェーバーで剃毛した。さらに試験前、4時間
前に、前日、剃毛した部位をシェーバーで皮膚を痛めな
いように剃毛した。被検物質1mlを腹腔内投与する。2
0分後、1%エバンスブルー生理食塩水溶液(0.45
ミクロンでろ過したもの)0.5mlを心内投与した。そ
の直後、0.006%ヒスタミン水溶液を0.05ml背
部両側に計4箇所皮内投与した。ヒスタミン水溶液投与
部の状態を5、10、20、30分毎に下記の基準で判
定した。これを対照(生理食塩水)とコンキオリン加水
分解液(2.5%水溶液)について各6匹づつ行って、
その6匹×2ケ所の12ケ所づつの評点の平均値を求め
た。その結果を表1に示す。 ・全く着色浸潤を示さない場合、または、擬陽性の場合 評点・・・0 ・皮内注射部位のミミズバレが痕跡的なうすい青色である場合 または、その小さい範囲を中程度の青色でおおう場合 評点・・・1 ・うすい青色がミミズバレをおおう場合 評点・・・2 ・中程度の青色がミミズバレをおおう場合 評点・・・3 ・濃い青色がミミズバレをおおう場合 評点・・・4
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】コンキオリンを投与した場合には、同量
のヒスタミン投与によるアレルギー反応が極めて軽微で
あった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/18 ADA 8314−4C // A61K 7/48 9051−4C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンキオリンを有効成分として含有して
    なるヒスタミン抑制剤。
JP00892193A 1993-01-22 1993-01-22 ヒスタミン抑制剤 Expired - Lifetime JP3193498B2 (ja)

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JP00892193A JP3193498B2 (ja) 1993-01-22 1993-01-22 ヒスタミン抑制剤

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JP00892193A JP3193498B2 (ja) 1993-01-22 1993-01-22 ヒスタミン抑制剤

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JPH06211625A true JPH06211625A (ja) 1994-08-02
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Family Applications (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996035786A1 (fr) * 1995-05-09 1996-11-14 Fujikawa, Yoshio Proteine de perle (nacreine) et son procede de production

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996035786A1 (fr) * 1995-05-09 1996-11-14 Fujikawa, Yoshio Proteine de perle (nacreine) et son procede de production

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JP3193498B2 (ja) 2001-07-30

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