JPH0621146U - ヒーター構成体 - Google Patents

ヒーター構成体

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JPH0621146U
JPH0621146U JP7685491U JP7685491U JPH0621146U JP H0621146 U JPH0621146 U JP H0621146U JP 7685491 U JP7685491 U JP 7685491U JP 7685491 U JP7685491 U JP 7685491U JP H0621146 U JPH0621146 U JP H0621146U
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JP
Japan
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heater
tab
welding
tongue
welded
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Application number
JP7685491U
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English (en)
Inventor
裕恭 吉川
Original Assignee
株式会社東京カソード研究所
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Publication date
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  • Solid Thermionic Cathode (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒータータブにおけるヒーターの溶接点の安
定化、溶接電極の修復作業の簡略化、ヒーターの脚部の
変形防止、検査工程の削減を図って、製造コストの低減
を実現したヒーター構成体を提供する。 【構成】 ヒータータブ(6)の舌片部(10、11)
にヒーター(4)を溶接してなるヒータ−構成体(2)
であって、前記ヒータータブの前記舌片部の前記ヒータ
ーとの溶接部位の幅を狭小化したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、CRT等の電子管に用いられるヒーター構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子管には、例えば、図5に示すようなヒーター構成体2が用いられて いる。このヒーター構成体2にはヒーター4を接続すべきヒータータブ6が設置 されており、ヒータータブ6はステンレス鋼等からなる金属板をC字形に成形し たものである。即ち、ヒータータブ6には、橋絡部8及び一対の舌片部10が一 体に形成されており、各舌片部10にはタングステン等の高融点金属からなるヒ ーター4の脚部12が溶接されて固定されている。このヒーター構成体2におい て、Xは溶接点を示している。
【0003】 このヒーター構成体2は、図6に示すように、カソードスリーブ14にヒータ ー4を挿入するとともに、一対のヒーター支持体16にヒータータブ6を溶接し て固定する。そして、ヒーター支持体16の間に跨がるヒータータブ6の橋絡部 8を一定の間隔で切除して完成する。18はその切除部を表している。
【0004】 このようなヒーター構成体2では、ヒータータブ6の各舌片部10の幅を広く 形成しており、ヒーター4の溶接点Xの位置を変更することで、ヒーター4が持 つ抵抗値を調整する抵抗値調整法が取られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ヒーター4の抵抗値を正確に調整するには、溶接点Xを正確に設定 するとともに、溶接が可能な限り溶接電極を細くして溶接点変位を小さくするこ とが必要である。しかしながら、溶接電極を細くすれば、その分だけ摩耗が顕著 になるとともに、その修復作業の頻度が高くなり、溶接工程におけるロスが大き くなる。
【0006】 一般に、ヒーター構成体2において、ヒーター4にはタングステン等の高融点 金属、一方、ヒータータブ6にはステンレス鋼等の金属が多用されていることか ら、これらの金属を溶接接合する場合には、高融点金属からなるヒーター4の脚 部は融けないのに対し、ステンレス鋼等の金属からなるヒータータブ6のみが融 け、ヒータータブ6内にヒーター4が埋没し、その内部に包含されるような形態 で両者が接合固定される。このような接合が行われると、図7に示すように、舌 片部10の幅が広い場合には、溶融しないヒーター4の脚部12が湾曲状に変形 して舌片部10の内部に埋没する。このような接合形態が生じるため、時にはヒ ーター4におけるヒーターコーティング部20に破砕が生じ、その一部が脱落し てしまう等の不都合があった。このため、ヒーター構成体2の製造には、検査工 程を設けることが不可欠であるとともに、ヒータータブ6とヒーター4との溶接 には相当な熟練を要する上、溶接不良がヒーター構成体2の歩留りの低下を来た し、電子管の製造コストに影響を与えていたのである。
【0007】 このような不都合を防止する方法として、例えば、実公昭58−16121号 「カラー受像管におけるヒータ支持装置」が提案されている。これは、ヒーター タブの溶接部位に突起部を設け、その突起部上にヒーターの脚部を溶接する方法 である。このような方法には、ヒータータブに突起部を形成するための手段とし てプレス金型が必要であること、このプレス金型が複雑であるため高価であって ヒーター構成体の製造コストを高くすること、突起部の成形加工が難しいこと、 ヒータータブに形成された突起部に成形加工による加工歪が発生するため、この 加工歪が電子管の使用中に熱変形を起こしてヒーターの変位を惹起する原因にな ること等の欠点がある。
【0008】 そこで、本考案は、ヒータータブにおけるヒーターの溶接点の安定化、溶接電 極の修復作業の簡略化、ヒーターの脚部の変形防止、検査工程の削減を図って、 製造コストの低減を実現したヒーター構成体の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案のヒーター構成体は、上記目的を達成するため、ヒータータブ(6)の 舌片部(10、11)にヒーター(4)を溶接してなるヒーター構成体(2)で あって、前記ヒータータブの前記舌片部の前記ヒーターとの溶接部位の幅を狭小 化したことを特徴とする。
【0010】 また、本考案のヒーター構成体は、前記溶接部位における前記舌片部の幅を、 前記ヒーターの線径の3倍ないし9倍に設定したことを特徴とする。
【0011】 また、本考案のヒーター構成体は、前記ヒーターを溶接すべき前記舌片部を前 記ヒータータブに複数対、任意の間隔を以て形成したことを特徴とする。
【0012】
【作用】
このように構成すると、ヒータータブの舌片部が狭小化されたことで、ヒータ ーの溶接位置が安定し、ヒーターの抵抗値設定が容易化する上、ヒーターの脚部 の湾曲等の変形を生じることなく、ヒーターを溶接することが可能になる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図1は、本考案のヒーター 構成体の一実施例を示している。ヒータータブ6は、非磁性不錆鋼等からなる金 属板をC字形に成形したものであり、このヒータータブ6には橋絡部8を持つ本 体部22とともに一対の舌片部10が形成されている。ヒータータブ6には、例 えば、0.2ミリメートル程度の板厚の金属板を用いることができる。
【0014】 そして、ヒータータブ6の各舌片部10は、ヒータータブ6の本体部22から 突出して形成し、本体部22の幅より狭小化し、即ち、溶接部位側を狭小部とし たものである。
【0015】 各舌片部10の幅は、ヒータータブ6としての機械的な強度が得られる上、ヒ ータータブ6とヒーター4との溶接が可能であって、溶接点Xで必要かつ十分な 強度が取れる範囲として、溶接すべきヒーター4の脚部12の線径の3〜9倍程 度の範囲に設定するものとする。舌片部10の幅が、必要以上に狭小化された場 合には十分な強度が得られず、ヒータータブ6としての機能を損ない、また、必 要以上に幅広く設定した場合には、従来の欠点が発露して課題の解決にならない 。
【0016】 そして、ヒーター構成体2は、図6に示したように、ヒーター支持体16間に 溶接されて固定される。また、ヒーター支持体16に跨がる橋絡部8が切除され る。
【0017】 このように構成すれば、ヒータータブ6の各舌片部10が狭小化されたことで 、ヒーター4の溶接点Xが一定化するとともに、ヒーター4の抵抗値が安定化し 、ヒーター4の脚部12の湾曲等の変形を生じることなく、ヒーター4を溶接す ることが可能になる。したがって、ヒーター4の溶接点Xやヒーター4の抵抗値 の検査が不要になり、検査工程が簡略化ないし省略できる。
【0018】 また、ヒータータブ6の各舌片部10を端面奥側に設定することで、ヒーター 4の側部の幅固定治具(図示せず)を合わせて使用することができる。このよう な治具を使用すれば、カソードスリーブ14(図6)に対するヒーター4の脚幅 及び中心部等の検査工数の低減が顕著になる。
【0019】 また、図2の部分断面図に示すように、ヒーター4及びヒータータブ6は、下 部電極24と溶接時、矢印で示すように、下降させる上部電極26との間で溶接 されるが、この溶接の際、上部電極26は、ヒータータブ6の各舌片部10とヒ ーター4以外に接触しないため、上部電極26は大型電極を使用でき、その摩耗 を低減できる。しかも、従来のように上部電極26に細い溶接電極を使用する必 要がないため、多少の電極摩耗が生じても、溶接品質に悪影響を及ぼすことがな い。
【0020】 また、図3の部分断面図に示すように、溶接によってヒーター4は各舌片部1 0に変形なく埋没して溶接固定されるため、ヒーター4の湾曲等の変形が防止で き、ヒーターコーティング部20の破砕やその脱落も生じない。
【0021】 次に、図4は、本考案のヒーター構成体の他の実施例を示している。前記実施 例では、ヒータータブ6に一対の舌片部10を形成した場合を示したが、この実 施例のヒータータブ6では2対の舌片部10、11が形成されている。即ち、ヒ ーター4がコイルドダブルヘリカル型やダブルヘリカル型で、特に線径が細い場 合(0.02ミリメートル以下)は溶接固定に信頼性がないため、4点溶接を行 う場合が多い。このような場合のヒータータブ6では、ヒーター4の抵抗値に影 響を与える溶接点Xを持つ一対の舌片部10に本考案を適用し、他の舌片部11 に溶接点Xを設定する。このようにすれば、ヒーター4の抵抗値が安定化し、溶 接の信頼性を向上させることができるとともに、各舌片部10、11に対するヒ ーター4の脚部12の溶接は同時に行えるので、従来と同様の工数で溶接作業が 可能であり、溶接点Xの増加が溶接作業を複雑化させるものではない。なお、図 4において、一点鎖線で包囲した部分28は、図2に示した上部電極26に対応 する溶接電極の電極面を表している。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、ヒータータブにおけるヒーターの溶接 点位置の安定化、溶接電極の修復作業の簡略化、ヒーターの脚部の変形防止、検 査工程の削減等を図ることができ、しかも、従来の突起部を形成するような作業 を必要としておらず、プレス加工のための金型等の設備費用を削減できるので、 製造コストの低減を実現することができ、また、電子管組立工程においても、作 業性、歩留りを向上させることができ、さらに、電子管使用中のヒーターの熱変 形を防止することができ、電子管の信頼性の向上にも寄与することができる等の 効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヒーター構成体の一実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1に示したヒーター構成体におけるヒーター
タブに対するヒーターの溶接を示す図である。
【図3】本考案のヒーター構成体における溶接状態を示
す部分断面図である。
【図4】本考案のヒーター構成体の他の実施例の溶接状
態を示す部分断面図である。
【図5】従来のヒーター構成体を示す平面図である。
【図6】ヒーター支持体に固定されたヒーター構成体を
示す部分斜視図である。
【図7】ヒータータブとヒーターとの溶接部分を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
2 ヒーター構成体 4 ヒーター 6 ヒータータブ 8 橋絡部 10、11 舌片部 12 脚部 14 カソードスリーブ 16 ヒーター支持体 18 切除部 20 ヒーターコーティング部 22 本体部 24 下部電極 26 上部電極 28 電極面 X 溶接点

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータータブの舌片部にヒーターを溶接
    してなるヒーター構成体であって、前記ヒータータブの
    前記舌片部の前記ヒーターとの溶接部位の幅を狭小化し
    たことを特徴とするヒーター構成体。
  2. 【請求項2】 前記溶接部位における前記舌片部の幅
    は、前記ヒーターの線径の3倍ないし9倍に設定したこ
    とを特徴とする請求項1記載のヒーター構成体。
  3. 【請求項3】 前記ヒーターを溶接すべき前記舌片部
    は、前記ヒータータブに複数対、任意の間隔を以て形成
    したことを特徴とする請求項1記載のヒーター構成体。
JP7685491U 1991-08-29 1991-08-29 ヒーター構成体 Pending JPH0621146U (ja)

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JP7685491U JPH0621146U (ja) 1991-08-29 1991-08-29 ヒーター構成体

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