JP2692032B2 - 管状電球の製造方法及び該製造方法による管状電球 - Google Patents

管状電球の製造方法及び該製造方法による管状電球

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JP2692032B2 JP10219894A JP10219894A JP2692032B2 JP 2692032 B2 JP2692032 B2 JP 2692032B2 JP 10219894 A JP10219894 A JP 10219894A JP 10219894 A JP10219894 A JP 10219894A JP 2692032 B2 JP2692032 B2 JP 2692032B2
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栄三 後藤
茂夫 藤澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば冷陰極蛍光灯な
どバルブが管状に形成された電球に関するものであり、
詳細にはその製造方法も併せて提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の管状電球90の構成の例
を示すものが図7であり、ガラス部材で略パイプ状に形
成され内面に蛍光体91aが塗布された管状バルブ91
の夫々の端部には、放電電極92、引出線93を有する
ビードステム95が溶着されて形成されている。
【0003】そして、前記管状電球90を製造するに当
たっては、図8に示すように先ず、予めに放電電極92
を取付けた引出線93をビード94に貫通させ、両者を
熱溶着させてビードステム95を形成しておき、このビ
ードステム95を前記蛍光体91aが塗布された管状バ
ルブ91の夫々の端部にバーナー96で溶着を行うもの
であり、このようにすることで、図7に示すような形状
とした管状電球90が得られるものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の管状電球90の構成においては、先ず、第一に
は製造過程において前記管状バルブ91とビードステム
95を熱溶着するものであるので、溶着部分に歪みを生
じて後にクラック発生の要因となる問題点、或いは、電
極92、引出線93に加熱による酸化を生じて、性能低
下などの要因となる問題点を生じている。
【0005】更に第二には、前記管状バルブ91とビー
ドステム95との溶着がガラス同志の溶融による接合で
あるので、上記に説明したように管状バルブ91の内面
に蛍光体91aが塗布された状態では溶着に不完全を生
じ易く、従って、トリミングと称する溶着部分の蛍光体
91aの除去工程も必要となり、製造工程が煩雑化する
と共に、有効発光長も少なくなる問題点も生じ、これら
の点の解決が課題とされるものとなっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的な手段として、予めに放電
電極に接続する引出線を直交して取付けた導電性部材に
よるブリッジサポータを、ガラス部材で略パイプ状に形
成された管状バルブの夫々の端部に差渡して熱溶着し、
夫々の前記端部を溶融する低融点ガラス液中に浸漬する
ことで前記ブリッジサポータと前記管状バルブとの間に
生じる間隙にガラス膜を形成して封止を行ったことを特
徴とする管状電球の製造方法及び該製造方法による管状
電球を提供することで課題を解決するものである。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。図1から図5に示すものは本発明に
係る管状電球1の製造方法を工程の順に示すものであ
り、本発明においては、先ず予めに図1に示すように放
電電極2、引出線3が取付けられたブリッジサポータ4
が形成される。
【0008】前記ブリッジサポータ4は、例えば50%
Ni:50%Fe合金としてガラス部材と熱膨張係数を
整合させた導電性部材で形成されるものであり、このと
きに、一方の端部に放電電極2が接続された引出線3が
直交して取付けられるものとされ、このブリッジサポー
タ4を管状バルブ5の端部5aに差渡したときには管状
バルブ5内の所定位置に放電電極2が支持され、引出線
3により外部からの給電が行えるものとなるようにされ
ている。
【0009】次いで、図2に示すようにブリッジサポー
タ4が、内面に蛍光体6が塗布された管状バルブ5の端
部5aに差渡され、バーナー10によりブリッジサポー
タ4と管状バルブ5との溶着が行われる。従って、例え
ば管状バルブ5の外径が3mmであるならば、ブリッジサ
ポータ4の長さLも3mmとされて管状バルブ5の径に差
渡すことができるものとされている。
【0010】また、前記管状バルブ5の端部5aに差渡
したときには、前記ブリッジサポータ4は管状バルブ5
の端部5aの全てを覆う必要はなく、従って、差渡され
た両側に前記管状バルブ5の内面に連通する間隙S(図
1、図3を参照)を生じるように、例えば短冊状、線状
など幅の狭いものとして形成されて少面積で管状バルブ
5と接し、この管状バルブ5との溶着が少い熱量で行え
るものとされている。尚、説明及び図示は一方の端部5
aで示したが、実際の実施時には管状バルブ5の両側の
端部5aの夫々にブリッジサポータ4が取付けられるこ
とは言うまでもない。
【0011】このようにブリッジサポータ4の取付が行
われた管状バルブ5の端部5aは、続いて図3に示すよ
うに加熱溶融が行われた低融点ガラス溶液7A中に浸漬
されて引上げられると、図4に示すようにこの端部5a
にガラス膜7が形成されて封止が行われる。このとき
に、前記低融点ガラス溶液7Aは管状バルブ5よりも融
点が低く、また、管状バルブ5が形成される鉛ガラスと
熱膨張係数が近似する(例えば、東芝ガラス(株)のソ
ルダーガラス#523)ものを100ポイズ以下の粘度
となるように加熱溶融が行われたものである。
【0012】上記のように封止が行われた管状バルブ5
の端部5aには図5に示すように口金8が取付けられ
て、目的とする管状電球1が完成されるものとなる。
尚、このときに前記低融点ガラス溶液7A中への浸漬に
より、引出線3の外側となる部分は低融点ガラスにより
覆われるものとなるが、これは、適宜な研磨などを行う
ことで容易に露出させられるものとなる。
【0013】次いで、本発明の作用、効果について説明
を行う。先ず、第一には、上記の構成としたことで、ブ
リッジサポータ4は放電電極2と引出線3とを管状バル
ブ5の所定位置への設置のみを行えば良く、封止はガラ
ス膜7が行うものとなる。このことは、ブリッジサポー
タ4は両端の少部分のみを管状バルブ5と溶着を行えば
良いものとなり、これにより、バーナー10も熱量の少
ないもので良く、同時に加工時間も短縮化されるので、
放電電極2及び引出線3の酸化が防止できるものとな
る.
【0014】また第二には、上記のようにブリッジサポ
ータ4で放電電極2、引出線3の支持が行われたこと
で、封止を行うガラス膜7は強度は不要のものとなり、
その厚みを必要最小限のものとして設定することが可能
となる。このことは、管状電球1の全長に対して、前記
ブリッジサポータ4を含むガラス膜7による封止部分の
寸法を減少させることが可能となり、有効発光長を増加
させるものとなる。
【0015】同時に、前記ガラス膜7は、低融点ガラス
溶液7A中へ浸漬し、引上げることで生成されるので、
従来例のものの如くに管状バルブ5の端部5aに溶融を
生じることなく、従って、寸法変化も生じないので、ブ
リッジサポータ4で設定した放電電極2或いは引出線3
の位置が最終工程まで維持され、精度の高い製品が得ら
れるものとなる。
【0016】更に第三には、前記低融点ガラス溶液7A
は管状バルブ5の端部5aを浸漬したときには、この端
部5aの端面や外面、及び、ブリッジサポータ4の表面
を濡らすようにして表面張力などによりガラス膜7を形
成するものであるので、前記管状バルブ5の内面の全面
に蛍光体6が塗布されているときにも何等の問題を生じ
ることなく生成が可能なものとなる。
【0017】従って、これにより、従来例では必要とさ
れたトリミングなど端部5a付近の蛍光体6を剥離する
工程は不要となり、生産工程の簡素化が可能となると共
に、従来例で剥離が行われていた部分も発光部として利
用が可能となり、上記した封止部分の寸法の減少と相乗
して、管状電球1の有効発光長を一層に増加させるもの
となる。
【0018】図6は、本発明の別な実施例を要部で示す
ものであり、前の実施例ではブリッジサポータ4は管状
バルブ5の端部5aの外径に差渡されることが目的とさ
れ、これに沿うべく例えば短冊状などの形状とされてい
るものであった。これに対して、この実施例のブリッジ
サポータ9は、前記放電電極2、引出線3の位置決め作
用も図れるものとされている。
【0019】この目的に沿うために、前記ブリッジサポ
ータ9は、例えばプレス成形などにより係止片9aと設
定片9bとで略十字形に形成され、その交点にはバーリ
ング加工などが行われて、前記放電電極2を一端側に接
続した引出線3を貫通させ、例えばスポット溶接などで
固定できる構成とされている。
【0020】また、前記係止片9aは前の実施例と同様
に管状バルブ5の端部5aの外径に差渡されるものであ
り、この端部5aとの溶着により放電電極2などを管状
バルブ5の内面に支持するものであるが、前記設定片9
bは両端が前記管状バルブ5の内径に嵌合するように折
曲げられ、これにより前記放電電極2に管状バルブ5の
径方向での位置を与えるものとされている。
【0021】従って、この実施例のブリッジサポータ9
を前記端部5aに配置するときには、設定片9bの折曲
げた部分を管状バルブ5の内径に挿入することで放電電
極2が正しい位置に設定されるものとなり、且つ、係止
片9a側を溶着するときにもこの設定片9bにより位置
ズレなどを生じないものとすることができる。尚、上記
以外の作用、効果は前の実施例と同じであるので、ここ
での詳細な説明は省略する。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、放
電電極と引出線とにブリッジサポータを取付け、このブ
リッジサポータの両端を管状バルブの端部に溶着して、
上記放電電極と引出線とを管状バルブに固定し、封止は
この端部を低融点ガラス溶液中に浸漬し引上げることで
形成されるガラス膜により行う構成としたことで、第一
には前記端部に対する加熱量が従来例のものに比較して
格段に低減されるものとなり、放電電極及び引出線の酸
化の発生を防止して、この種の管状電球の性能向上に極
めて優れた効果を奏するものである。
【0023】また、第二には前記ブリッジサポータが設
けられたことで、前記ガラス膜に強度が要求されること
をなくし封止に必要最低限の厚みで良いものとして、管
状電球の全長に対する有効発光長を増加させ、光量増加
などに優れた効果を奏すると共に、ブリッジサポータに
より放電電極の位置を正確に設定できるものとして性能
向上にも優れた効果を奏するものとなる。
【0024】更に、第三には、前記低融点ガラス溶液で
表面張力などによりガラス膜を生成するものとしたこと
で、管状バルブの端面或いは外面と前記低融点ガラス溶
液との濡れでガラス膜を生成できるものとし、管状バル
ブ内面に塗布された蛍光体の端面近傍での除去作業など
も不要とし、生産性の向上にも優れた効果を奏するもの
とし、更には上記のガラス膜を薄くできることと相俟て
一層の光量増加も可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る管状電球の製造方法のブリッジ
サポータ部分の製造工程を示す斜視図である。
【図2】 同じく本発明に係る管状電球の製造方法のブ
リッジサポータと管状バルブとの溶着工程を示す断面図
である。
【図3】 同じくガラス膜の生成工程を示す断面図であ
る。
【図4】 同じくガラス膜が生成された状態を示す断面
図である。
【図5】 同じく口金取付工程を示す断面図である。
【図6】 同じく本発明に係る管状電球の製造方法の別
な実施例を要部で示す斜視図である。
【図7】 従来の管状電球の構成を示す断面図である。
【図8】 同じく従来の管状電球の封止工程を示す断面
図である。
【符号の説明】
1……管状電球 2……放電電極 3……引出線 4、9……ブリッジサポータ 9a……係止片、9b……設定片 5……管状バルブ 5a……端部 6……蛍光体 7……ガラス膜 7A……低融点ガラス溶液 8……口金 10……バーナー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めに放電電極に接続する引出線を直交
    して取付けた導電性部材によるブリッジサポータを、ガ
    ラス部材で略パイプ状に形成された管状バルブの夫々の
    端部に差渡して熱溶着し、夫々の前記端部を溶融する低
    融点ガラス液中に浸漬することで前記ブリッジサポータ
    と前記管状バルブとの間に生じる間隙にガラス膜を形成
    して封止を行ったことを特徴とする管状電球の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ガラス部材で略パイプ状に形成された管
    状バルブの夫々の端部には、予めに放電電極に接続する
    引出線を直交して取付けた導電性のブリッジサポータが
    差渡されて熱溶着され、前記ブリッジサポータと前記管
    状バルブとの間に生じる間隙には低融点ガラスによるガ
    ラス膜が形成されていることを特徴とする管状電球。
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