JPH06210858A - インクジェットヘッドのノズル製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドのノズル製造方法

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JPH06210858A
JPH06210858A JP5024852A JP2485293A JPH06210858A JP H06210858 A JPH06210858 A JP H06210858A JP 5024852 A JP5024852 A JP 5024852A JP 2485293 A JP2485293 A JP 2485293A JP H06210858 A JPH06210858 A JP H06210858A
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JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
work
manufacturing
laser light
nozzle orifice
Prior art date
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Pending
Application number
JP5024852A
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English (en)
Inventor
Toshio Inada
俊生 稲田
Toshihito Kamei
稔人 亀井
Takashi Ogaki
傑 大垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産対応可能なノズル穴加工及び吐出口の角
取り加工をレーザ加工により実施する。 【構成】 ノズル穴加工部材1をノズル材設置ステージ
2にエア吸引等を利用して固定する。ノズル穴加工部材
1のノズル穴加工位置の背後には隙間4があり、その間
隔dだけ下がった所にレーザ光反射面5がある(図
(a))。ノズル穴加工位置にレーザ光3を結像照射
し、アブレーション加工を行い、貫通穴7を形成する
(図(b))。貫通後、レーザ光はレーザ光反射面5に
て反射し、ノズル穴加工部材1の裏面を照射し、アブレ
ーション加工を行う。この時、吐出口の角を取り、吐出
口周辺もわずかにアブレーション加工する(図
(c))。レーザ光の結像照射加工と貫通後、反射光の
角取り加工によって、吐出口に角のない噴射安定性に優
れたノズル穴ができあがる(図(d))。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
のノズル製造方法に関し、より詳細には、インク中にお
いて圧力波を発生させ、ノズル開口からインクを吐出さ
せて印字を行うインクジェットヘッドのノズル製造方法
に関する。
【0002】本発明に係る従来技術を記載した公知文献
としては、例えば、特開平4−39053号公報に「ノ
ズルの製造方法」が提案されている。この公報のもの
は、ノズルの大きさ,形状,精度等を最適に設定でき、
特殊なプロセスを用いることなく、大量に、安価にノズ
ルを製造するために、パンチとダイとを用いてノズルを
プレス打ち抜きで加工するものである。しかしながら、
穴加工後のバリ除去工程を必要とし、検査とともに管理
が大変であるという問題点があった。
【0003】
【従来技術】図8は、従来のインクジェット記録装置の
インクジェットヘッドの構成図で、図(a)は構成要素
を示す斜視図、図(b)は流路板の裏面を示す斜視図、
図(c)は各構成要素を一体に接合したときの斜視図
で、図中、21は流路板、22はノズルプレート、23
はノズル、24は隔壁、25は加圧室、26はインク
室、27はインク供給口、28は圧電体、29は仕切ス
リット、30は歪部、31は充填剤、32は基板であ
る。
【0004】図8において、流路板21には、インク供
給口27よりインクの供給を受けてインクを収容するイ
ンク室26が、図(b)に示すごとく、裏面に凹部とし
て設けられており、更に、該インク室26に連通して隔
壁24により区画されてインクの流路となり、加圧によ
りインク内に圧力波を発生させる加圧室25が複数平行
して設けられている。流路板21には、圧電体28と基
板32とが順に接合され、圧電体28には加圧室25に
対応してインクを加圧する歪部30が設けられている。
歪部30は仕切スリット29により区画され、該仕切ス
リット29内には弾性のある軟質な充填剤31が充填さ
れている。流路板21の加圧室25のノズル側25aに
は、加圧室25に対応したノズル23を有するノズルプ
レート22が接合され、図(c)に示す如く、一体構成
されている。歪部30に画像情報に基づく信号が印加さ
れると、加圧室25内は体積変化して圧力波を発生し、
ノズルよりインク液を噴射する。
【0005】図9(a)〜(e)は、上述のごときイン
クジェットヘッドにおいて、ノズルが従来の点対称断面
形状(円状)である場合のインク滴噴射の様子を示す図
で、図(a)はノズルプレート40に形成されたノズル
口形状41が円形であることを示している。図(b)は
インク42の吐出の様子、図(c)はインク42の吐出
と引き込みが同時に起こっている様子、図(d)は引き
込みが最大となっている時の様子、図(e)はメニスカ
スが平常状態に戻った様子を示す。
【0006】図10(a)〜(e)は、インク滴噴射の
不具合の様子を示す図である。基本的な表示は、図9の
ものと同様である。図(b)に示すように、機械的振動
やゴミ等の原因でサテライト滴の曲がりや吐出口からイ
ンクのあふれが生じ、ノズル近傍に液だまり43ができ
ている。液だまり43は、図(c)に示すように、メニ
スカス引き込みの際、負圧にてノズル内に引き込まれ
る。吐出口が角ばっている場合、引き込まれた液だまり
43は空気を抱き込み、結果として流路内部に気泡44
を形成しやすくなる。該気泡44が繰り返し発生してた
まった場合、吐出力や安定性は低下し、最悪の場合には
噴射不能となってしまう。また、前記公報の場合、パン
チによるバリを生じ、そのバリを除去するものである
が、この場合、吐出口の角(エッジ)の管理は不可能に
近い。
【0007】図11(a)〜(e)は、図10における
不具合を解決した場合のインク滴噴射の様子を示す図で
ある。基本的な表示は、図9及び10と同様である。図
10との違いは、ノズル吐出口の角を取っていることで
ある。図10と同様に、図(b)に示すように、ノズル
近傍に液だまり43ができている。該液だまり43は、
図(c)に示ように、メニスカス引き込みの際、負圧に
てノズル内に引き込まれる。図11の場合、吐出口の角
は取られており、液だまり43は壁面に沿ってノズル内
に引き込まれる。その結果として、図10に比べて流路
内部に気泡を形成しにくくなる。しかし、このような従
来の加工方法では、上記吐出口の角を取ることは困難で
あり、マイクロドリル等を使用したとしても量産性に劣
っていた。
【0008】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、量産対応可能なノズル穴加工および吐出口の角
取り加工をレーザ加工によりノズル穴を貫通させ、貫通
後のレーザ光を反射させ、吐出口の角取り加工に利用す
るようにしたインクジェットヘッドのノズル製造方法を
提供することを目的としてなされたものである。
【0009】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
インク滴を噴射させることにより、情報を印刷するイン
クジェットヘッドのノズル製造方法において、ノズル穴
加工をレーザ加工にて行い、ノズル穴加工部材の背後に
レーザ光反射面を隙間を設けて設置すること、更には、
(2)前記レーザ光反射面を光拡散面とすること、更に
は、(3)前記レーザ光反射面を曲面とすること、更に
は、(4)前記ノズル穴加工部材と前記レーザ光反射面
との隙間間隔を任意に変えられること、或いは、(5)
インク滴を噴射させることにより、情報を印刷するイン
クジェットヘッドのノズル製造方法において、ノズル穴
加工をレーザ加工にて行い、ノズル穴加工部材の背後に
レーザ光透過部材およびレーザ光反射面を設置するこ
と、更には、(6)前記(5)において、前記レーザ光
反射面を光拡散面とすること、更には、(7)前記
(5)において、前記レーザ光反射面を曲面とすること
を特徴としたものである。以下、本発明の実施例に基づ
いて説明する。
【0010】図1(a)〜(d)は、本発明によるイン
クジェットヘッドのノズル製造方法の一実施例(実施例
1)を説明するための図で、図中、1はノズル穴加工部
材、2はノズル材設置ステージ、3はレーザ光、4は隙
間、5はレーザ光反射面、7は貫通穴である。図(a)
において、樹脂フィルム等からなるノズル穴加工部材1
をノズル材設置ステージ2にエア吸引等を利用して固定
する。ノズル穴加工部材1のノズル穴加工位置の背後
(下部)には隙間4があり、隙間4の間隔dだけ下がっ
た所にレーザ光反射面5がある。図(b)において、ノ
ズル穴加工位置に(エキシマ)レーザ光3を結像照射
し、アブレーション加工を行い、貫通穴7を形成する。
図(c)において、貫通後(エキシマ)レーザ光は、レ
ーザ光反射面5にて反射し、ノズル穴加工部材1の裏面
を照射し、アブレーション加工を行う。この時、貫通穴
7の出口、すなわち吐出口の角を取り、吐出口周辺もわ
ずかにアブレーション加工する。また、1の素材の種類
によってはノズル口周辺は粗面化されて濡れ易くなる。
図(d)において、レーザ光の結像照射加工と貫通後反
射光の角取り加工によって、吐出口に角のない噴射安定
性に優れたノズル穴ができあがる。また、素材によって
は、ノズル口周辺が粗面化されて濡れ易くなり、液だま
りを拡散させ、さらに安定性に寄与する。
【0011】図2(a)〜(d)は、本発明によるイン
クジェットヘッドのノズル製造方法の他の実施例(実施
例2)を示す図で、図中の参照番号は図1と同様であ
る。図1に示す実施例との差は、レーザ光反射面5を粗
くして光拡散面としていることである。他の構成は第1
の実施例と同様である。レーザ光反射面5を光拡散面と
することにより、間隔dを小さくすることができ、吐出
口周辺への偏りの少ない照射が可能となる。
【0012】図3(a)〜(d)は、本発明によるイン
クジェットヘッドのノズル製造方法の更に他の実施例
(実施例3)を示す図で、図中の参照番号は図1と同様
である。図1に示す実施例との差は、レーザ光反射面5
を曲面としたことである。他の構成は第1の実施例と同
様である。レーザ光反射面5を曲面とすることにより、
反射光の照射領域や強度分布に関する自由度が増す。な
お、図3においては、曲面を凸面としたが、凹面として
もよい。
【0013】図4(a)〜(d)は、本発明によるイン
クジェットヘッドのノズル製造方法の更に他の実施例
(実施例4)を示す図で、図中の参照番号は図1と同様
である。図1に示す実施例との差は、隙間4の間隔dを
任意に変えられるようにしたことである。レーザ光反射
面5はステージ可動部6によって上下する。その結果、
隙間4の間隔dは任意に変えられる。他の構成は第1の
実施例と同様である。間隔dを任意に変えられるので、
反射光の照射領域を任意に変えられる。すなわち、間隔
dを小さくすれば照射領域も小さくなり、強いアブレー
ション加工となる。逆に、間隔dを大きくすれば照射領
域も広くなり、弱いアブレーション加工となる。間隔d
を小さくする場合、当然間隔d=0も含まれる。この場
合、レーザ反射面は粗面あるいは曲面であってもよい。
【0014】図5(a)〜(d)は、本発明によるイン
クジェットヘッドのノズル製造方法の更に他の実施例
(実施例5)を示す図で、図中、11はノズル穴加工部
材、12はノズル材設置ステージ、13はレーザ光、1
4はレーザ光透過部材、15はレーザ光反射面、17は
貫通穴である。前述した実施例1〜実施例4のものとの
差異は、レーザ光透過部材14及びレーザ光反射面15
をノズル穴加工部材11の背後に設けた点である。レー
ザ光透過部材14は、石英等、エキシマレーザ発振波長
を透過する材料からなり、加工背後の領域のみ、または
全面に設ける。レーザ光反射面15は、加工に使用する
波長に対して高反射率を持つもので、誘電体膜や金属膜
などからなる。その他の製造方法の工程は、図1の実施
例と同様である。以下、図6(a)〜(d)に示す実施
例6は、図1と図5の差異と同様の差異を有し、図2に
示す実施例2に対応している。また、図7(a)〜
(d)に示す実施例7は、図1と図5の差異と同様の差
異を有し、かつレーザ光反射面15の曲面を凹面にした
ものである。なお、図7においては曲面を凹面とした
が、凸面としてもよい。
【0015】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)請求項1〜5のノズル製造方法においては、吐出
口の角取り加工が可能となり、流路内に気泡を引き込み
にくくなり、噴射安定性が向上する。 (2)さらに請求項2のノズル製造方法においては、吐
出口周辺への偏りの少ない反射光照射が可能となり、反
射面傾き等の影響を受けにくい、安定した吐出口近傍の
アブレーションが可能となる。 (3)さらに請求項3のノズル製造方法においては、反
射光の照射領域や強度分布に関する自由度が増すので、
非対称照射等、設計思想に応じた吐出口近傍のアブレー
ション加工が可能となる。 (4)さらに請求項4のノズル製造方法においては、反
射光の照射領域や強度分布を任意に変えられるので、作
業性の高い吐出口近傍のアブレーション加工が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるインクジェットヘッドのノズル
製造方法の一実施例を説明するための図である。
【図2】 本発明によるインクジェットヘッドのノズル
製造方法の他の実施例を示す図である。
【図3】 本発明によるインクジェットヘッドのノズル
製造方法の更に他の実施例を示す図である。
【図4】 本発明によるインクジェットヘッドのノズル
製造方法の更に他の実施例を示す図である。
【図5】 本発明によるインクジェットヘッドのノズル
製造方法の更に他の実施例を示す図である。
【図6】 本発明によるインクジェットヘッドのノズル
製造方法の更に他の実施例を示す図である。
【図7】 本発明によるインクジェットヘッドのノズル
製造方法の更に他の実施例を示す図である。
【図8】 従来のインクジェットヘッドの構成図であ
る。
【図9】 従来のインク滴噴射の様子(その1)を示す
図である。
【図10】 従来のインク滴噴射の様子(その2)を示
す図である。
【図11】 本発明のインク滴噴射の様子(その3)を
示す図である。
【符号の説明】
1…ノズル穴加工部材、2…ノズル材設置ステージ、3
…レーザ光、4…隙間、5…レーザ光反射面、7…貫通
穴。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を噴射させることにより、情報
    を印刷するインクジェットヘッドのノズル製造方法にお
    いて、ノズル穴加工をレーザ加工にて行い、ノズル穴加
    工部材の背後にレーザ光反射面を隙間を設けて設置する
    ことを特徴とするインクジェットヘッドのノズル製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光反射面を光拡散面とするこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドの
    ノズル製造方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光反射面を曲面とすることを
    特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドのノズ
    ル製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ノズル穴加工部材と前記レーザ光反
    射面との隙間間隔を任意に変えられることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェットヘッドのノズル製造方
    法。
  5. 【請求項5】 インク滴を噴射させることにより、情報
    を印刷するインクジェットヘッドのノズル製造方法にお
    いて、ノズル穴加工をレーザ加工にて行い、ノズル穴加
    工部材の背後にレーザ光透過部材およびレーザ光反射面
    を設置することを特徴とするインクジェットヘッドのノ
    ズル製造方法。
JP5024852A 1993-01-19 1993-01-19 インクジェットヘッドのノズル製造方法 Pending JPH06210858A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1072420A3 (en) * 1999-07-27 2001-06-13 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording head and method of manufacture therefor
CN105904105A (zh) * 2016-05-25 2016-08-31 广东工业大学 一种改善孔锥度的激光打孔装置及方法

Cited By (4)

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US6748657B1 (en) 1999-07-27 2004-06-15 Canon Kabushiki Kaisha Method of manufacturing an ink jet recording head
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