JPH06210742A - シールテープ自動貼付け装置 - Google Patents

シールテープ自動貼付け装置

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JPH06210742A
JPH06210742A JP2473593A JP2473593A JPH06210742A JP H06210742 A JPH06210742 A JP H06210742A JP 2473593 A JP2473593 A JP 2473593A JP 2473593 A JP2473593 A JP 2473593A JP H06210742 A JPH06210742 A JP H06210742A
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JP
Japan
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tape
separator
tension
speed
guide rail
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Application number
JP2473593A
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English (en)
Inventor
Akio Tsumura
昭雄 津村
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮しやすい柔軟なシールテープを各種のワ
ークに対して精度よく容易に貼付け可能な汎用性の高い
シールテープ自動貼付け装置を得る。 【構成】 装置本体とワークWとを相対移動させて、装
置本体のガイドレール10から導出したシールテープT
をワークWに貼付ける装置であって、ガイドレール10
の先端部位でテープTから剥離したセパレータSを巻き
取ることでテープTをガイドレール10から送り出して
ゆく送り出し機構12と、巻き取り搬送するセパレータ
Sの張力を検出する張力検出機構13と、その張力が基
準値範囲より大きくなると送り出し機構12の送り出し
速度を減速し、その張力が基準値範囲より小さくなると
送り出し機構12の送り出し速度を増速して、その張力
が基準値範囲内に入るように送り出し機構12の駆動用
モータを速度制御する制御手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の空調機器、等の
ワークに、ウレタン発泡体等からなる伸縮性のある柔軟
なシールテープを貼付けるシールテープ自動貼付け装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシールテープ自動貼付け
装置としては、例えば特公平4−11102号公報に示
されるものが提案されている。このシールテープ自動貼
付け装置は、姿勢変更自在なロボットのヘッドに取り付
けた貼付け装置本体に、シールテープを案内保持する保
持レール、シールテープを貼付け部位へ供給する送り出
しローラ、シールテープをワークの貼付け部位へ押圧す
る押さえローラ、および、ワークのテープ貼付け部位に
沿うトレースローラ、等を装備し、このトレースローラ
を介して貼付け装置本体をワークのテープ貼付け部位に
沿わせて移動させることで、シールテープの貼付けを連
続的に行うように構成されている。また、送り出しロー
ラを貼付け移動速度と同調して回転駆動することで、シ
ールテープが伸縮した状態で貼付けられることがないよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
では、送り出しローラの周面に形成した凹凸への掛かり
が良好に行われる比較的表面強度のあるシールテープに
対しては送り出し作動時のスリップを防止する機能が発
揮されるが、ウレタン発泡体等のように表面強度が極め
て低くて伸縮性の大きい柔軟なシールテープに対しては
スリップ防止機能を発揮させ難く、貼付け精度を高める
ことが困難であった。また、ワークの種類、形状が変わ
ると貼付け移動速度の特性が変わることになるので、送
り出しローラを貼付け移動速度と同調して回転駆動する
ための制御特性も変更する必要があり、汎用性に欠ける
ものであった。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、いかなる種類のワークに対しても特別
な制御特性の変更を要することなく、伸縮性のある柔軟
なシールテープを不当に伸縮させることなく良好に貼付
けることができる、汎用性の高いシールテープ自動貼付
け装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では次のような構成をとる。すなわち、本発
明のシールテープ貼付け装置は、貼付け装置本体とワー
クとを相対移動させて、貼付け装置本体のガイドレール
先端から導出したシールテープをワークの所定部位に貼
付けてゆくシールテープ貼付け装置であって、前記ガイ
ドレールの先端部位においてシールテープから剥離した
セパレータを強制的に巻き取り搬送することでシールテ
ープをガイドレール先端から送り出してゆくテープ送り
出し機構と、巻き取り搬送するセパレータの張力を検出
するセパレータ張力検出機構と、セパレータ張力が基準
値範囲より大きくなるとテープ送り出し機構の送り出し
速度を減速し、セパレータ張力が基準値範囲より小さく
なるとテープ送り出し機構の送り出し速度を増速して、
セパレータ張力が基準値範囲内に維持されるようにテー
プ送り出し機構の駆動用モータを速度制御する制御手段
を備えてあることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の構成によると、セパレータの送り速度
がシールテープ送り出し速度となり、シールテープ送り
出しにスリップが発生することはない。そして、ワーク
に貼付けられたシールテープが貼付け装置本体とワーク
との相対移動に伴って引き出される速度とシールテープ
送り出し速度(セパレータの送り速度)とが誤差内で同
調して、貼付けられるシールテープの伸縮量が設定した
許容範囲内にあれば、セパレータの張力が予め設定され
た基準値範囲内にある。シールテープの引出し速度がシ
ールテープ送り出し速度より大きくなって、シールテー
プが張り気味に貼付けられるようになると、セパレータ
の張力が減少する。逆に、シールテープの引出し速度が
シールテープ送り出し速度より小さくなって、シールテ
ープが弛み気味に貼付けられるようになると、セパレー
タの張力が増大することになる。つまり、セパレータの
張力を検知することでシールテープ送り出し速度の過不
足を判断することができる。
【0007】ここで、このセパレータ張力が基準値範囲
より大きくなるとシールテープ送り出し速度を減少修正
し、また、セパレータ張力が基準値範囲より小さくなる
とシールテープ送り出し速度を増加修正することで、シ
ールテープの引出し速度とシールテープ送り出し速度と
を同調させて、シールテープを伸縮なく貼付けることが
可能となる。この際、セパレータ張力はシールテープの
引出し速度とシールテープ送り出し速度との差異に起因
して変化するものであり、シールテープの引出し速度の
絶対速度の大きさとは関係ないので、どのような特性で
シールテープの引出し速度が変化してもシールテープ送
り出し速度を容易に同調させてゆくことが可能となる。
【0008】
【実施例】図1に示すように、本発明のシールテープ自
動貼付け装置は、貼付け装置本体1と、シールテープ供
給装置2と、多関節型のワーク支持ロボット3とから構
成されている。前記ワーク支持ロボット3は、図2に示
すように、6個の関節軸心J1 〜J6を備えた多関節型
が使用され、そのアームヘッド3aに装着したワークチ
ャックハンド4にワークWがワンタッチで着脱できるよ
うに構成されており、ワークWのテープ貼付け部位が常
に貼付け装置本体1に対する一定位置において一定姿勢
(実施例では上向き)に維持されるように、ワークWに
応じて予め設定したプログラムに基づいてワークWの姿
勢を変更制御するように図示しない制御装置に接続され
ている。
【0009】シールテープ供給装置2は、ボビン5から
セパレータ付きのシールテープTをガイドローラ6およ
びテンション調整用のダンサローラ7を介して貼付け装
置本体1に供給するように構成されている。
【0010】貼付け装置本体1は、支柱8に高さ調節可
能に装着した支持アーム9に前後位置調節可能および角
度調節可能に装着されており、図3ないし図5に示すよ
うに、ボビン5から導出したシールテープTをそのセパ
レータSの装着面を下にした姿勢で所定の経路に案内す
るガイドレール10、シールテープTからセパレータS
を剥離するセパレータ剥離機構11、シールテープTを
ワークWの姿勢変更に対応して送り出すテープ送り出し
機構12、セパレータ張力検出機構13、ガイドレール
10の終端からシールテープTを一定位置まで引き出し
て保持するテープ支持機構14、シールテープTをワー
クWのテープ貼付け部位に押圧するテープ押付け機構1
5、設定長さのテープ貼付け完了後にシールテープTを
切断するテープカット機構16、テープ弛み検出機構1
7、テープ継ぎ目検出機構18、等を装備しており、以
下、各部の構造を詳細に説明する。
【0011】ガイドレール10は一対の断面L形部材を
組み合わせた角筒状に構成されており、前記支持アーム
9に角度調節可能に連結されたフレーム20に連結固定
されている。図7,図8に示すように、このガイドレー
ル10の内部には、上ガイドバー21と横ガイドバー2
2が装備され、各ガイドバー21,22の前後2か所か
ら上方および側方に延出した一対のネジ軸21a,22
aを、ガイドレール10に回転のみ自在に装着したノブ
23,24によって螺進操作することで、挿通されたシ
ールテープTの幅および厚さに応じて各ガイドバー2
1,22を位置調節して、シールテープTをガタツキな
く走行案内できるように構成されている。
【0012】セパレータ剥離機構11は、図3中に示す
ように、ガイドレール10の終端近くの下部に形成した
開口25に臨設された前後一対の予備剥離ローラ26
と、その中間下方に配備されたガイドローラ27と、ガ
イドレール10の終端下部に配備された主剥離ローラ2
8とからなり、シールテープTの接着面に貼付けられた
セパレータSを、一旦予備剥離ローラ26およびガイド
ローラ27に巻回案内することで予備剥離を行い、接着
を弱くした状態で主剥離ローラ28を介してシールテー
プTの接着面からセパレータSを抵抗少なく円滑に剥離
できるように構成されている。
【0013】テープ送り出し機構12は、セパレータS
を強制的に巻き取り搬送することでシールテープTをガ
イドレール10の終端から送り出すように構成されたも
のであって、図3に示すように、巻取りローラ30、挟
持ローラ31、張力検出用の可動ローラ32、および、
ガイドローラ33、等を備えている。前記巻取りローラ
30は、図3および図6に示すように、ガイドレール1
0の下部に連結したフレーム34に軸支され、フレーム
34の背部に装備したモータ35にベルト36を介して
連動連結されている。また、挟持ローラ31は、フレー
ム34に枢支連結されるとともにバネ38によって揺動
付勢された揺動アーム37の一端に装着されており、巻
取りローラ30と挟持ローラ31との間にセパレータS
を挟持して送り出し搬送するよう構成されている。な
お、図1中に示すように、送り出されたセパレータS
は、エア吹き込みを受けるガイドパイプ39に案内され
て回収容器40内に引き込み回収されるようになってい
る。
【0014】セパレータ張力検出機構13は、前記可動
ローラ32と、巻取りローラ30とガイドローラ33
と、可動ローラ32の変位を検出する差動トランス41
とから構成されている。可動ローラ32は、巻取りロー
ラ30とガイドローラ33との間でスライド軸受け42
を介して直線スライド可能に支持された左右一対の支軸
43の下端に装着されており、ガイドローラ33、巻取
りローラ30、および、この可動ローラ32によってセ
パレータSを屈曲案内するように配備され、可動ローラ
32がその自重でセパレータSを屈曲緊張するように構
成されている。また、前記支軸43とこれと平行に配備
した差動トランス41のコア軸41aとがその上端で連
結され、セパレータSの張力の変動が可動ローラ32の
変位として差動トランス41で検出されるようになって
いる。
【0015】この構成によると、ワークWに貼付けられ
たシールテープTがワークWの移動に伴って引き出され
る速度とシールテープ送り出し速度(セパレータSの送
り速度)とが誤差内で同調して、貼付けられるシールテ
ープTの伸縮量が設定した許容範囲内にあれば、セパレ
ータSの張力が予め設定された基準値(不感帯を含む)
内にあり、可動ローラ32が基準位置範囲にある。そし
て、シールテープTの引出し速度がシールテープ送り出
し速度より大きくなって、シールテープTが張り気味に
貼付けられるようになると、セパレータSの張力が減少
して可動ローラ32が基準位置から下方に変位する。逆
に、シールテープTの引出し速度がセパレータSの送り
速度より小さくなって、シールテープTが弛み気味に貼
付けられるようになると、セパレータSの張力が増大し
て可動ローラ32が基準位置から上方に変位することに
なり、この可動ローラ32の変位からセパレータSの張
力の変動が検出される。
【0016】そして、図11に示すように、このセパレ
ータ張力の変動に基づいて得られる速度補正量Vt(=
基準張力との張力差×加・減速率)を基準速度V0 に加
算(増速)あるいは減算(減速)して、セパレータ張力
を基準値内に維持するためのテープ送り出し速度Vの演
算がなされ、これに基づいてモータ35が速度制御され
るようになっている。なお、テープ送り出し速度の制御
動作の詳細は、図12に示すフローチャートに基づいて
後述する。
【0017】テープ支持機構14は、支点aを中心に揺
動可能かつ互いに接近離反移動可能な左右一対のスイン
グアーム45、これを揺動駆動するエアシリンダ46、
両スイングアーム45を互いに接近離反移動させるエア
シリンダ47、等を装備するとともに、両スイングアー
ム45の遊端には互いに対向するテープ支持針48が装
着されている。そして、図3中の実線で示すように、エ
アシリンダ46の収縮作動によってスイングアーム45
の遊端がガイドレール10の先端から離れた位置にあ
り、エアシリンダ46が伸長作動するとスイングアーム
45の遊端がガイドレール10の先端に接近する。ま
た、両スイングアーム45が互いに離反している状態で
は、両テープ支持針48の先端間隔がテープ幅より大き
くなり、両スイングアーム45が互いに接近することで
両テープ支持針48の先端間隔がテープ幅より小さくな
るように設定されており、スイングアーム45の遊端を
ガイドレール10の先端に接近させた状態で両スイング
アーム45が互いに接近することでシールテープTに左
右から両テープ支持針48を突き刺すように構成されて
いる。そして、図9中に示すように、各テープ支持針4
8にはフランジ48aが備えられていて、シールテープ
Tの側面をフランジ48aで支持することで、シールテ
ープTを安定した姿勢で引出し保持することができるよ
うに構成されている。
【0018】テープ押付け機構15は、支点bを中心に
揺動可能な揺動アーム50、これを揺動駆動するエアシ
リンダ51、揺動アーム50の遊端に装備された押付け
ローラ52、とからなり、前記スイングアーム45の遊
端に突き刺し支持されて引き出されたシールテープTを
前方下方に押し出すように構成されている。
【0019】テープカット機構16は、図5に示すよう
に、支点cを中心に揺動可能な揺動ブラケット55、こ
れを揺動駆動するエアシリンダ56、揺動ブラケット5
5に装備された熱線カッタ57、等を装備している。揺
動ブラケット55には、ガイド軸58を介して直線スラ
イド可能に支持されてエアシリンダ59でスライド駆動
される可動部材60が装備されており、この可動部材6
0に設けた左右一対のホルダー61に亘って前記熱線カ
ッタ57が水平に張設されている(図10参照)。そし
て、図5中の実線で示すように、エアシリンダ56が伸
長作動して揺動ブラケット55が後退揺動している状態
では熱線カッタ57がガイドレール10の下方に後退
し、図5中の仮想線で示すように、エアシリンダ56が
収縮作動して揺動ブラケット55が進出揺動すると熱線
カッタ57がガイドレール10の先端下方に移動して、
前記上ガイドバー21の突出部21aの下面に形成した
スリット62に対向するようになっている。そして、こ
の位置で、エアシリンダ59が収縮作動することで熱線
カッタ57がスリット62に突入して、ガイドレール1
0から引き出されたシールテープTが下面から溶断され
るようになっている。
【0020】テープ弛み検出機構17は、図5に示すよ
うに、検出片65aを備えたマイクロスイッチ65を前
記上ガイドバー21の先端に装備して構成されており、
シールテープTが引出し緊張状態にあると、シールテー
プTの上面が検知片65aに接触して検知片65aが上
方に変位され、シールテープTが設定以上の弛み状態に
あると検知片65aが下方に復帰変位するようになって
いる。
【0021】図1に示したテープ継ぎ目検出機構18
は、前記ガイドレール10の入口近くの下面に反射式の
光学センサー66を配備して構成されており、テープ継
ぎ目においてセパレータSの接続用に貼付けた接着テー
プ片を感知すると、このテープ継ぎ目がガイドレール1
0から所定量出るまでシールテープTを送り出し制御し
た後、テープカット機構15を作動させて、テープ継ぎ
目を含んだシールテープ部分を排除するようにモータ3
5の駆動制御機構に連係されている。
【0022】本実施例のシールテープ自動貼付け装置
は、以上のように構成されており、以下に、ワークWの
環状シール部にシールテープを貼付けてゆく一巡の動作
を図13〜図18に基づいて説明する。
【0023】(1)初期セット状態では、図13に示す
ように、テープ支持機構14のスイングアーム45がガ
イドレール10の先端近くにあるとともに、テープ押付
け機構15の押付けローラ52は振り上がり姿勢にあ
り、また、テープカット機構16も後退姿勢にある。こ
の初期セット状態において貼付け起動指令がだされる
と、先ず両スイングアーム45が互いに接近作動してシ
ールテープTの先端部を左右からテープ支持針48で突
き刺し支持する。
【0024】(2)次に、図14に示すように、スイン
グアーム45が振り出し揺動して、シールテープTの先
端部を押付けローラ52の下を迂回して前方に引出し保
持する。
【0025】(3)次に、図15に示すように、押付け
ローラ52が振り下げ移動して、シールテープTを少し
引出しながらその先端部付近を下方に押し下げ変形させ
る。
【0026】(4)次に、ワーク支持ロボット3がワー
クWを上昇させて、シールテープTの先端部付近をワー
クWのテープ貼付け部位に押し付けた後、両スイングア
ーム45を離反作動させてテープ先端の支持を解除し、
スイングアーム45をセット位置に復帰揺動させる。
【0027】(5)次に、ワークWを貼付け移動方向と
逆方向に少し移動させて、シールテープTの前端Taま
で押付けローラ52を作用させてワークWに貼付ける。
その後、図16に示すように、ワークWのテープ貼付け
部位が押付けローラ52が作用する一定位置において一
定の上向き姿勢に維持されるようにワーク支持ロボット
3がワークWを移動制御し、これに伴ってシールテープ
Tが相対的にガイドレール10から引き出されるととも
に、モータ35が作動してシールテープTを送り出して
ゆき、押付けローラ52を介してシールテープTが連続
的にワークWのテープ貼付け部位に貼付けられてゆく。
【0028】この際のテープ送り出し速度の制御動作
を、図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
すなわち、テープ貼付け行程が開始されると、先ずテー
プ弛み検出機構17からの情報(マイクロスイッチ65
aのON/OFF)に基づいてシールテープTの弛みの
有無を判断し(#1 )、弛みがある場合にはモータ35
を停止してワークWの移動によりシールテープTを引き
出し(#2 )、弛みが無い場合には張力検出機構13か
らの情報(差動トランス41の出力信号)を読み込む
(#3 )。
【0029】読み込んだセパレータ張力が予め設定され
た最大値より大きいか否かを判断し(#4 )、大きけれ
ばモータ35を停止してワークWの移動によりシールテ
ープTを引き出し(#2 )、読み込んだセパレータ張力
が予め設定された最大値以下の場合には、次のステップ
#5 で基準張力範囲内にあるか否かの判断を行う。
【0030】そして、セパレータ張力が基準張力範囲内
にある場合には、タイマー1で設定された時間後に元に
戻り(#6 )、基準張力範囲から外れているとステップ
#7に移って、基準値に対する大小判断を行う。
【0031】セパレータ張力が基準値より大きい時(シ
ールテープTが弛み気味)には、減速処理に移行して
(#8 )、シールテープ送り出し速度の補正演算が行わ
れ(#9 )、また、セパレータ張力が基準値以下の時
(シールテープTが張り気味)には、増速処理に移動し
て(#10)、シールテープ送り出し速度の補正演算が行
われる(#11)。ここで、ステップ#9 における減速補
正演算、および、ステップ#11における増速補正演算
は、次のようである。 〔減速〕 基準速度−(検出張力と基準張力との差
×減速率) 〔増速〕 基準速度+(検出張力と基準張力との差
×増速率) 以上のようにして演算されたシールテープ送り出し速度
に向けてモータ35の速度修正が行われ(#12)、タイ
マー2で設定された時間後に元に戻る(#13)。なお、
ステップ#12の速度修正行程では、変速初期の立ち上が
りを緩慢にすることでハンチングを回避するようにして
いる。
【0032】(6) 図17に示すように、テープ貼付
けが貼付け終端から設定量手前に達すると、ワークWが
一旦停止される。ロボット3から与えられた停止信号に
基づきテープ引き出し作動も一旦停止される。続いて、
ワークWを停止された状態でテープ引き出し作動を再開
してシールテープTを送り出し、テープ弛み検出機構1
7の検出片65aが下方に復帰変位して、ガイドレール
10から導出されたテープT部分に適度の弛みが形成さ
れたことが検知された時点でモータ35が停止される。
この状態で、テープカット機構16の揺動ブラケット5
5が振り上げ作動して熱線カッタ57がスリット62の
下方位置に移動される。
【0033】(7) 次に、図18に示すように、熱線
カッタ57がスリット62に突入上昇してシールテープ
Tが切断されて、テープ後端部TbはワークW上に自重
で落下する。この際、ガイドレール10から導出された
シールテープT部分は引っ張りのない状態で切断される
ので、切断後にシールテープTが収縮することがなく、
シールテープTが精度よく切断される。その結果、テー
プ後端部TbはワークWに貼付けられたシールテープT
の前端部Taにほとんど隙間なく適正に突き合わされる
ことになる。
【0034】(8) 最後に、押付けローラ52がテー
プ突き合わせ部位を通過するまでワークWがもう少し前
進移動され、これで1回の貼付け作動が完了する。
【0035】そして、以上の貼付け作動中に、テープ継
ぎ目検出機構18の光学センサー66がテープ継ぎ目に
貼付けた接着テープ片を感知すると、上記貼付け作動完
了後に、テープ継ぎ目がガイドレール10の先端から所
定長さ出るまでシールテープTを送り出し制御した後、
テープカット機構16を作動させて、テープ継ぎ目を含
んだシールテープT部分を排除する。なお、この際のテ
ープ送り出し量の検出は、ステッピングモータに構成さ
れたモータ35の駆動パルスを計数して行われる。
【0036】なお、実施例では貼付け装置本体1を固定
して、ワークWを多関節ロボット3で移動させる形態と
しているが、逆に、ワークWを固定して、貼付け装置本
体1を多関節ロボット3で移動させる形態として実施す
ることも可能である。また、ワークWに応じて寸法切り
したセパレータ付きのシールテープTをガイドレール1
0に1本づつ装填して貼付ける形態とすることもでき
る。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかように、本発明に
係るシールテープ貼付け装置によれば次のような効果を
奏する。 (1) セパレータを巻き取り搬送することでシールテ
ープを送り出すので、表面強度の極めて低く、伸縮しや
すい柔軟なシールテープでも確実に所望の速度で送り出
すことができ、送り出しスリップを考慮する必要なく精
度の高いシールテープ供給が可能となった。 (2) 上記のように確実なシールテープ送り出しを行
うセパレータの巻き取り搬送時の張力変動から、シール
テープ引出し速度とシールテープ送り出し速度との同調
ずれを検知してシールテープ送り出し速度の修正制御を
行うので、ワークの種類、形状、等によりシールテープ
引出し速度がどのような特性で変化しても、特別に速度
制御特性を変更することなく簡単容易にシールテープ送
り出し速度を修正制御することが可能となり、汎用性に
優れたシールテープ貼付けを高い精度で行うことが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールテープ自動貼付け装置の全
体を示す側面図である。
【図2】ワーク支持ロボットの斜視図である。
【図3】貼付け装置本体の一部を切り欠いた側面図であ
る。
【図4】貼付け装置本体の平面図である。
【図5】貼付け装置本体の反対側からの側面図である。
【図6】テープ送り出し機構の駆動部を示す平面図であ
る。
【図7】ガイドレール先端側からの正面図である。
【図8】図3におけるA−A線断面図である。
【図9】図3におけるB−B矢視図である。
【図10】図5におけるC−C矢視図である。
【図11】テープ送り出し機構の送り出し速度制御系を
示すブロック線図である。
【図12】テープ送り出し速度の制御動作を示すフロー
チャートである。
【図13】テープ自動貼付け動作の初期セット状態を示
す説明図である。
【図14】テープ自動貼付け動作のテープ引き出し行程
を示す説明図である。
【図15】テープ自動貼付け動作のテープ押付け準備行
程を示す説明図である。
【図16】テープ自動貼付け動作の貼付け行程を示す説
明図である。
【図17】テープ自動貼付け動作の切断準備行程を示す
説明図である。
【図18】テープ自動貼付け動作の切断完了行程を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 貼付け装置本体 10 ガイドレール 11 セパレータ剥離機構 12 テープ送り出し機構 13 セパレータ張力検出機構 35 モータ S セパレータ T シールテープ W ワーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貼付け装置本体とワークとを相対移動さ
    せて、貼付け装置本体のガイドレール先端から導出した
    シールテープをワークの所定部位に貼付けてゆくシール
    テープ自動貼付け装置であって、 前記ガイドレールの先端部位においてシールテープから
    剥離したセパレータを強制的に巻き取り搬送することで
    シールテープをガイドレール先端から送り出してゆくテ
    ープ送り出し機構と、 巻き取り搬送するセパレータの張力を検出するセパレー
    タ張力検出機構と、 セパレータ張力が基準値範囲より大きくなるとテープ送
    り出し機構の送り出し速度を減速し、セパレータ張力が
    基準値範囲より小さくなるとテープ送り出し機構の送り
    出し速度を増速して、セパレータ張力が基準値範囲内に
    維持されるようにテープ送り出し機構の駆動用モータを
    速度制御する制御手段を備えたことを特徴とするシール
    テープ自動貼付け装置。
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