JPH06210219A - 塗装用マスキングフィルム - Google Patents

塗装用マスキングフィルム

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JPH06210219A
JPH06210219A JP5023517A JP2351793A JPH06210219A JP H06210219 A JPH06210219 A JP H06210219A JP 5023517 A JP5023517 A JP 5023517A JP 2351793 A JP2351793 A JP 2351793A JP H06210219 A JPH06210219 A JP H06210219A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
porous layer
masking film
masking
coating
Prior art date
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Pending
Application number
JP5023517A
Other languages
English (en)
Inventor
Heikichi Iwasaki
平吉 岩崎
Shiro Kawasaki
四郎 川崎
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスキングフィルムを垂直に張った場合、建
物の外壁用塗料例えばリシン塗料が大量に付着すると、
それが自重で下に垂れ落ちて、下を汚す。この問題を解
決することが目的。 【構成】 支持体フィルム(1)と多孔質層(2)の2
層構成からなる塗装用マスキングフィルム。例えば、
(1)は厚さ10ミクロンのポリエチレンフィルムで、
(2)はこれに熱融着した厚さ10ミクロン密度30g
/m2 の薄葉紙(トイレットペーパー)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な塗装用マスキン
グフィルム(以下、単に「マスキングフィルムと略す)
に関する。
【0002】
【従来の技術】一戸建の家やアパートなどの建物の外壁
をリフォームする場合、リシン塗料や外装塗料が吹き付
け法、ハケ塗り法、ロール塗装法などにより塗布され
る。このとき、窓やその他の塗装したくない個所には、
塗装前にマスキングフィルムを張っておく(マスキング
作業と言う)。そうすると、それ以外の塗装したい個所
を塗装したとき、仮に塗料が飛び跳ねても、飛び跳ねた
塗料は、そのマスキングフィルムの上に付着し、塗装し
たくない個所には付着しない。従って、塗装後、マスキ
ングフィルを剥がせば、塗装したくない個所は、元のま
まに清浄に保たれていることになる。
【0003】マスキングフィルムには、厚さ5〜50ミ
クロン位のポリエチレンフィルム、軟質ポリ塩化ビニル
フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなど
のビニールフィルムが使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マスキングフィルムは、特に建物の外壁に沿ってマスキ
ングフィルムを垂直に張った場合、大量の塗料が付着す
ると、塗料が重みで下に垂れ落ちて、下を汚す第1の問
題点があった。リフォームは、人が生活したままで行な
うので、下には芝生があったり、植木があったり、庭石
があったり、庭園があったり、エアコンディショナーの
放熱部があったり、池があったりし、ともかく、下を汚
した場合、美観が損なわれることは確かである。しか
も、汚れを除去することは、困難なことが多く、結局、
リフォーム業者は、依頼人から損害賠償を取られたり、
リフォーム代金を割引させられたりする第2の問題点が
発生している。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、支
持体フィルム及び多孔質層の少なくとも2層構成からな
るマスキングフィルム(請求項1)を提供する。 多孔
質層は薄葉紙(請求項2)が好ましい
【0006】
【作用】本発明のマスキングフィルムは、多孔質層を外
側(表側・手前側)にして使用(マスキング)する。そ
うすると、塗料は多孔質層上に付着し、そこに吸着され
る。そのため、付着した塗料は下に垂れ落ちることがな
く、下が汚れない。支持体フィルムとしては、従来マス
キングフィルムとして使用されていたフィルムがそのま
ま使用できる。もちろん、それ以外にも軟質で塗料を透
過しないもので、一応の強度があれば使用できる。例え
ば、厚さ1〜200ミクロン(好ましくは10〜150
ミクロン)位のポリエチレンフィルム、軟質ポリ塩化ビ
ニルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム
などの軟質フィルムが使用可能である。 余り薄いと塗
装ガンで塗料が吹き付けられたときに破れる恐れがあ
り、逆に余り厚いと、手で千切れずに作業性が悪くな
る。無延伸フィルムの方が方向性なしに千切れるので好
ましい。
【0007】多孔質層としては、ポリウレタンスポン
ジ、ゴムスポンジ、エチレン−酢酸ビニル共重合体スポ
ンジなどの発泡体の外、不織布シート、薄葉紙(いわゆ
るトイレットペーパーやティッシュペーパー、ペーパー
タオル、紙おしぼり)などが使用される。不織布シート
は、密度が5〜150g/m2 位のものが好ましい。薄
葉紙は、密度が10〜200g/m2 位のものが好まし
い。多孔質層の厚さは、5〜300ミクロン位が適当で
ある。薄葉紙としてトイレットペーパーを使用した場合
には、抄紙のときに耐水性を向上させるサイジング剤
(例えばポリ酢酸ビニルエマルジョン)を少量添加する
ことが好ましい。多孔質層は、表面が毛羽立っていた
り、凹凸(エンボス)加工が施されていてもよい。多孔
質層に防カビ剤を含ませておくことにより、保管中にカ
ビが生えるのを防止してもよい。
【0008】多孔質層は、接着剤や熱融着により支持体
フィルムに接合又は形成する。場合によっては、支持体
フィルム上に直接に多孔質層を形成することもできる。
例えば、発泡体の原料を支持体フィルム上に吹きつけ、
その場で発泡させることにより多孔質層を形成すること
もできる。或いは、接着剤を付けた支持体フィルム上に
短い繊維やワタを吹きつけて、多孔質層を形成すること
もできる。
【0009】
【実施例1】図1は、本実施例にかかるマスキングフィ
ルムの一部を示す概略垂直断面図である。図面はデフォ
ルメされており、正確な寸法比を示さない。このマスキ
ングフィルムは、厚さ5ミクロンの無延伸ポリエチレン
フィルムからなる支持体フィルム(1)と、これに熱融
着したポリプロピレンスパンボンド不織布シート(乾式
法のもの・密度=約23g/m2 )からなる多孔質層
(2)の2層で構成されている。不織布シートの厚さ
は、板で挟んだ状態で、デジマイクロで測定した場合で
120〜150ミクロン(場所により異なる)であり、
板で強く押しつけた後、弾性変形で戻った状態で、投影
器により測定した場合で、約300ミクロンである。
【0010】このマスキングフィルムは、支持体フィル
ムと不織布シートを重ねた上で、加熱された2つのロー
ル間を通すことにより、互いに熱融着させることで、製
造される。熱融着ではなく、接着剤を用いて両シート間
を接着するラミネート法でもよい。ロールにエンボス加
工を施しておくことにより、縦にも横にも手で千切るこ
とができるマスキングフィルムが得られる。この方がマ
スキング作業の作業性が高い。
【0011】このマスキングフィルムを垂直に張り、こ
れの多孔質層(2)側に水平方向からリシン塗料を吹き
付けたが、塗料が垂れ落ちることはなかった。 それに
対して、従来の厚さ15ミクロンのポリエチレンフィル
ムだけからなるマスキングフィルムは、塗料が大量に垂
れ落ち、下を汚した。
【0012】
【実施例2】この実施例のマスキングフィルムは、厚さ
10ミクロンの無延伸ポリエチレンフィルムからなる支
持体フィルム(1)と、これに熱融着したトイレットペ
ーパーからなる多孔質層(2)の2層で構成されてい
る。このトイレットペーパーは抄紙のときにポリ酢酸ビ
ニルエマルジョンが少量添加されており、厚さが約10
ミクロンで密度が約30g/m2 である。
【0013】このマスキングフィルムは、支持体フィル
ムとトイレットペーパーを重ねた上で、加熱された2つ
のロール間を通すことにより、互いに熱融着させること
で、製造される。熱融着ではなく、接着剤を用いて両シ
ート間を接着するラミネート法でもよい。ロールがエン
ボス(細かい凹凸)を有するものでもよい。このマスキ
ングフィルムを垂直に張り、これの多孔質層(2)側に
水平方向からリシン塗料を吹き付けたが、塗料が垂れ落
ちることはなかった。 それに対して、従来の厚さ15
ミクロンのポリエチレンフィルムだけからなるマスキン
グフィルムは、塗料が大量に垂れ落ち、下を汚した。
【0014】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、飛び跳ね
た塗料が多孔質層で吸着されるので、垂れ落ちて下を汚
すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例にかかるマスキングフィルムの概略
垂直断面図である。
【符号の説明】
1・・・・支持体フィルム 2・・・・多孔質層(例えば、不織布シート又は薄葉
紙) 以上
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月22日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】このマスキングフィルムは、支持体フィル
ムと不織布シートを重ねた上で、加熱された2つのロー
ル間を通すことにより、互いに熱融着させることで、製
造される。このとき、支持体フィルムと不織布シートと
の間に、接着剤を幅0.5 〜2mmの帯状に2本(間隔5〜
10mm位)引き、この2本を30〜50cm間隔で繰り返し、引
いておくと良い。そうすると、この接着剤の部分が強固
に接着するので、この2本の間に手で引き裂きを入れる
と、容易に幅方向に真っ直ぐにマスキングフィルムを切
断又は破断することができる。このことはマスキング作
業を楽にする。熱融着ではなく、接着剤を用いて両シー
ト間を接着する「ラミネート法」でもよい。ロールにエ
ンボス加工を施しておくことにより、縦にも横にも手で
千切ることができるマスキングフィルムが得られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、飛び跳ね
た塗料が多孔質層で吸着されるので、垂れ落ちて下を汚
すことがない。また、従来のマスキングフィルムでは、
塗料が乾燥するとマスキングフィルムから剥がれ落ちて
周囲を汚す問題があったが、本発明のマスキングフィル
ムは、塗料が多孔質層で吸着されるので乾燥しても剥が
れ落ちることがない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体フィルムと多孔質層の少なくとも
    2層構成からなる塗装用マスキングフィルム。
  2. 【請求項2】 前記多孔質層が薄葉紙であることを特徴
    とする請求項1記載の塗装用マスキングフィルム。
JP5023517A 1993-01-20 1993-01-20 塗装用マスキングフィルム Pending JPH06210219A (ja)

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JP5023517A JPH06210219A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 塗装用マスキングフィルム

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JP5023517A JPH06210219A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 塗装用マスキングフィルム

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JPH06210219A true JPH06210219A (ja) 1994-08-02

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ID=12112648

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5023517A Pending JPH06210219A (ja) 1993-01-20 1993-01-20 塗装用マスキングフィルム

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Cited By (1)

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NL1009936C2 (nl) * 1998-08-24 2000-02-25 Hyplast Nv Maskeringsfolie.

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