JP3035247U - 装飾材 - Google Patents

装飾材

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JP3035247U JP1996008812U JP881296U JP3035247U JP 3035247 U JP3035247 U JP 3035247U JP 1996008812 U JP1996008812 U JP 1996008812U JP 881296 U JP881296 U JP 881296U JP 3035247 U JP3035247 U JP 3035247U
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宏 三浦
精一 樺沢
悠一 小池
英明 折茂
親 長谷
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽光線による影響をほとんど受けず、水、油
などの汚れを簡単に除去できる装飾材を提供する。 【解決手段】装飾素材1の表面に第1粘着剤層3を介し
てエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体またはテ
トラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニル
エーテル)共重合体のフッ素樹脂フィルム2を積層し、
装飾素材1の裏面に第2粘着剤層5を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建物、車両、船舶の内外装材、家具、什器などの表面材として使用 できる装飾材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、装飾素材としては、表面に何も処理していないものが知られている。し かし、装飾素材の表面に何も処理していない場合、装飾素材が屋外で使用される と、太陽光線により強度劣化したり、退色するなどの不都合が生じる。また、屋 内で使用した場合でも、台所廻りでは水、油の汚れが付着しやすく、そのクリー ニングも困難であるという問題がある。そこで、この問題点を解決するために、 装飾素材の表面を塗料や塩化ビニル樹脂フィルムで保護することが提案されてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、塗料や塩化ビニル樹脂フィルムによる保護でも、やはり太陽光線によ る劣化や退色は避けられず、また、汚れに対しても油汚れなどは落ちにくい問題 がある。さらに塗料による塗装では、被塗物である装飾素材が限定され、また塗 膜にピンホールが発生し、上記欠点が改善されないことがあり、さらに屋内での 塗工などはしにくいうえ、溶剤を使用する場合は衛生上の問題もある。
【0004】 本考案の課題は、太陽光線による影響をほとんど受けず、水、油などの汚れを 簡単に除去できる装飾材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、装飾素材の表面に第1粘着剤層を介してエチレン−テトラフルオロ エチレン共重合体またはテトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニ ルエーテル)共重合体のフッ素樹脂フィルムが積層され、装飾素材の裏面に第2 粘着剤層が設けられていることを特徴とする装飾材である。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案で使用する装飾素材は、種々の物品を装飾するために使用できる装飾表 面を有する素材であり、その具体例としては、例えば畳表、襖紙、織物、クロス 、和紙、西洋紙、アクリル樹脂シート、ポリカーボネートシート、並びにこれら に模様、色彩などが施されたものなどが挙げられる。
【0007】 本考案では、装飾素材の表面に積層されるフッ素樹脂フィルムは、エチレン− テトラフルオロエチレン共重合体またはテトラフルオロエチレン−パーフルオロ (アルキルビニルエーテル)共重合体のフッ素樹脂フィルムである。
【0008】 テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体 におけるパーフルオロアルキル基の炭素数は2〜23が好ましく、特に2〜10 が好ましい。
【0009】 パーフルオロアルキル基の具体例としては、C49 −[CF3 (CF23 −、(CF32 CFCF2 −、(CF33 C−、およびCF3 CF2 (CF 3 )CF−等の構造異性の基を含む]、C511−[例えば、CF3 (CF2 4 −等]、C613−[例えば、CF3 (CF25 −等]、C715−[例え ば、CF3 (CF26 −等]、C817−[例えば、CF3 (CF27 −等 ]、C919−[例えば、CF3 (CF28 −等]、C1021−[例えば、C F3 (CF29 −等]等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0010】 積層されたフッ素樹脂フィルムの厚みは、特に制限ないが、通常は5〜100 μmが好ましく、特に10〜100μmが好ましい。積層されたフッ素樹脂フィ ルムは、クリヤーフィルムでもよく、艶消しフィルムでもよい。フッ素樹脂フィ ルムの積層は、貼り合わせ、ラミネート等の種々の積層方法により行いうる。
【0011】 第1粘着剤層に使用できる粘着剤としては、天然ゴム系粘着剤、ポリイソブチ レン系粘着剤、イソプレン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、スチレン−イソプレ ンブロック共重合体系粘着剤、スチレン−ブタジエンブロック共重合体系粘着剤 、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラストマー系粘着剤、アクリル系粘着剤など の種々の粘着剤が使用でき、アクリル系粘着剤が特に好ましい。
【0012】 装飾素材を紫外線から保護するために、フッ素樹脂フィルムまたは第1粘着剤 層は、紫外線吸収剤を含有することが好ましい。紫外線吸収剤を均一に分散する ことが容易なことから、紫外線含有第1粘着剤層を用いることが好ましい。紫外 線吸収剤は、一般に用いられるベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などの 有機系紫外線吸収剤、酸化亜鉛、酸化チタンなどの無機系紫外線吸収剤が好まし い。
【0013】 第1粘着剤層の厚みは、特に制限ないが、通常は10〜50μmが好ましく、 特に20〜40μmが好ましい。装飾素材の裏面に第1粘着剤層を設ける方法は 、塗工、ラミネート、剥離紙上に粘着剤層を有するフィルムの貼り合わせなどの 種々の方法により行いうる。
【0014】 本考案の装飾素材の裏面に設けられている第2粘着剤層に使用できる粘着剤と しては、天然ゴム系粘着剤、ポリイソブチレン系粘着剤、イソプレン系粘着剤、 シリコーン系粘着剤、スチレン−イソプレンブロック共重合体系粘着剤、スチレ ン−ブタジエンブロック共重合体系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラ ストマー系粘着剤、アクリル系粘着剤などの種々の粘着剤が使用でき、アクリル 系粘着剤が特に好ましい。
【0015】 第2粘着剤層の厚みは、特に制限ないが、通常は10〜50μmが好ましく、 特に20〜40μmが好ましい。装飾素材の裏面に第2粘着剤層を設ける方法は 、塗工、ラミネート、剥離紙上に粘着剤層を有するフィルムの貼り合わせ、両面 粘着材の貼り合わせなどの種々の方法により行いうる。
【0016】 両面粘着材を貼り合わせて第2粘着剤層を形成する場合、装飾素材の裏面に貼 り合わせる側の両面粘着材の粘着剤層を本発明の第2粘着剤層にしてもよく、装 飾素材の裏面に貼り合わせない側の両面粘着材の粘着剤層を本発明の第2粘着剤 層にしてもよい。両面粘着材上の2つの粘着剤層は、同じ粘着力にしてもよく、 異なった粘着力にしてもよい。
【0017】 両面粘着材は、基材の両面に粘着剤層が設けられているものである。基材は、 特に制限なく、例えばフィルム、不織布などが挙げられ、好ましくはフィルムで ある。基材の材質は、特に制限ないが、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポ リオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリスチレン 、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリルなどが挙げられ、好ましくはポリエス テルである。基材の厚みは、特に制限ないが、通常は50〜150μmが好まし く、特に100〜150μmが好ましい。
【0018】 基材の両面に設けられている粘着材層に使用できる粘着剤としては、天然ゴム 系粘着剤、ポリイソブチレン系粘着剤、イソプレン系粘着剤、シリコーン系粘着 剤、スチレン−イソプレンブロック共重合体系粘着剤、スチレン−ブタジエンブ ロック共重合体系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラストマー系粘着剤 、アクリル系粘着剤などの種々の粘着剤が使用でき、アクリル系粘着剤が特に好 ましい。
【0019】 なお、装飾素材の裏面に設けられている第2粘着剤層の表面には、剥離紙、剥 離フィルム、シートなど剥離材の保護用シート、フィルムが設けられていてもよ い。
【0020】 本考案の装飾材は、種々の用途に使用でき、例えば外装材、内装材、浴室、ト イレなど水廻り内壁、車両、船舶、家具、器物、エレベータのドアおよび内壁な どが挙げられる。
【0021】
【実施例】
次に、本考案を図面に基づいて具体的に説明する。なお、本考案は、これらに より何ら制限されない。
【0022】 図1は、本考案の装飾材の一実施例の断面図である。図1において、表面に模 様および色彩が施された襖紙からなる装飾素材1の表面に、エチレン−テトラフ ルオロエチレン共重合体のフッ素樹脂フィルム2(厚み:40μm)をアクリル 系粘着剤層3(厚み:30μm)を介してラミネートされている。一方、装飾素 材1の裏面には、アクリル系粘着剤層5(厚み:30μm)が設けられ、アクリ ル系粘着材層5の表面には、剥離紙7が貼着されている。
【0023】 また、上記エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体のフッ素樹脂フィルム に代えて、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(プロピルビニルエーテル) 共重合体のフッ素樹脂フィルムを使用した装飾材の例を製造した。
【0024】 図2は、本考案の装飾材の他の一実施例の断面図である。図2において、表面 に模様および色彩が施された襖紙からなる装飾素材1の表面に、エチレン−テト ラフルオロエチレン共重合体のフッ素樹脂フィルム2(厚み:40μm)をアク リル系粘着剤層3(厚み:30μm)を介してラミネートされている。一方、装 飾素材1の裏面には、ポリエステルフィルムからなる基材フィルム4(厚み:1 30μm)の両面にアクリル系粘着剤層5およびアクリル系粘着剤層6(厚み: 30μm)が設けられた両面粘着材が貼着されている。また、アクリル系粘着材 層6の表面には、剥離紙7が貼着されている。
【0025】 また、上記エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体のフッ素樹脂フィルム に代えて、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(プロピルビニルエーテル) 共重合体のフッ素樹脂フィルムを使用した装飾材の例を製造した。
【0026】 上記の装飾材8をタイルの表面に貼着した例を図3に示した。装飾材8は、タ イル9の表面全体を覆うように貼着されており、このタイル9を使用して、浴室 の内壁を形成した。
【0027】 このタイル表面は、撥水性が優れており、水が弾かれて、内部に浸透しない。 このためタイル表面の美観に優れている。また、汚れが付着しても容易に汚れを 除去できる。
【0028】
【考案の効果】
本考案の装飾材は、色あせがなく、水分を透過せず、汚れを容易に除去でき、 耐薬品性に優れる。また、本考案の装飾素材は、装飾を必要とする部分に簡単に 取り付けることができ、取り付け作業性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装飾材の一実施例の断面図。
【図2】本考案の装飾材の他の一実施例の断面図。
【図3】本考案の装飾材をタイル表面に取り付けた状態
の斜視図。
【符号の説明】
1:装飾素材 2:フッ素樹脂フィルム 3:アクリル系粘着剤層 4:基材フィルム 5:アクリル系粘着剤層 6:アクリル系粘着剤層 7:剥離紙 8:装飾材 9:タイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 B32B 33/00 B60R 13/02 B60R 13/02 Z (72)考案者 小池 悠一 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)考案者 折茂 英明 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)考案者 長谷 親 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装飾素材の表面に第1粘着剤層を介してエ
    チレン−テトラフルオロエチレン共重合体またはテトラ
    フルオロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエー
    テル)共重合体のフッ素樹脂フィルムが積層され、装飾
    素材の裏面に第2粘着剤層が設けられていることを特徴
    とする装飾材。
  2. 【請求項2】第1粘着剤層が紫外線吸収剤を含むアクリ
    ル系粘着剤層からなる請求項1記載の装飾材。
  3. 【請求項3】第2粘着剤層がアクリル系粘着剤層からな
    る請求項1記載の装飾材。
  4. 【請求項4】装飾素材の裏面に設けられた第2粘着剤層
    の表面に剥離材が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の装飾材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088255A1 (ja) * 2005-02-18 2006-08-24 Sliontec Corporation フィルム粘着テープ
JP2007112006A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Lintec Corp 蓄光性シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088255A1 (ja) * 2005-02-18 2006-08-24 Sliontec Corporation フィルム粘着テープ
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