JPH06210082A - 自動模様縫いミシンの移動制御装置 - Google Patents

自動模様縫いミシンの移動制御装置

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JPH06210082A
JPH06210082A JP685393A JP685393A JPH06210082A JP H06210082 A JPH06210082 A JP H06210082A JP 685393 A JP685393 A JP 685393A JP 685393 A JP685393 A JP 685393A JP H06210082 A JPH06210082 A JP H06210082A
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JP
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movement
work cloth
stitch
needle
route
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Application number
JP685393A
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Inventor
Yoshihiro Hara
由浩 原
Toshiaki Yanagi
俊明 柳
Shinji Yoshida
信次 吉田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶対原点に至る際の複数の移動経路を選択可
能とすることによって、障害物となる補助押え装置等を
取り付けて行う作業内容のものでも、そうでないもので
も対応可能とし、多品種小量生産の場合の生産性をアッ
プする。 【構成】 RAMには、加工布44に対して縫目を形成
する縫製データが、データ入力装置70を介して記憶さ
れる。ミシンモータ8の駆動による針6の上下動と、縫
製データに基づいたXモータ46、Yモータ58の駆動
による加工布ホルダ40の移動とにより、加工布ホルダ
40に保持された加工布44に対して縫目が形成され
る。ROMには、針6が加工布ホルダ40上の絶対原点
に至る際の複数の移動経路が記憶されている、作業者
は、針6と加工布ホルダ40の補助押え装置45とが干
渉しない移動経路を、制御パネル11のディップスイッ
チ15により選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動模様縫いミシンに
おいて縫目形成手段と加工布ホルダとを相対的に移動さ
せるための移動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プログラムされた一連の模様
パターンを縫製する自動模様縫いミシンが知られてい
る。このミシンにおいては、記憶された縫製データに基
づき、加工布ホルダに保持された加工布が、例えば針と
ルーパ捕捉器との協働により縫目を形成する縫目形成手
段の針の上下動通路を横切るように、縫目形成手段と加
工布ホルダとを相対的に移動させている。加工布と一体
的に移動する加工布ホルダは、X方向の移動を制御する
ためのXモータ及びY方向の移動を制御するためのYモ
ータとによってXY平面で移動が可能とされている。ま
た、加工布ホルダの原点位置を決めるためのセンサ、す
なわち、X方向にはX原点センサ、Y方向にはY原点セ
ンサが取り付けられている。
【0003】そして、例えば制御装置内のROMは、こ
の加工布ホルダを動かすためのXモータのステップ数及
びYモータのステップ数等を記憶しておく作業用メモリ
と、最初に絶対原点から縫製開始位置までの縫い目位置
データが記憶されており、その後から縫い目模様形成の
ための1針毎の縫い目位置データが各アドレスに順次記
憶された縫製データメモリとを有している。
【0004】ミシンを作動させると、データ読み込み直
後の時は作業用メモリの内容が0であるため、縫製開始
位置まで加工布ホルダを動かす前に絶対原点位置まで加
工布ホルダをゆっくり動かそうとする。この時、CPU
は通常、X原点センサとY原点センサが共にONでなけ
ればXモータ及びYモータに1パルス分の移動指令を与
えて加工布ホルダを動かす。そしてさらにX原点センサ
とY原点センサが共にONでなければ同様にXモータ及
びYモータに1パルス分の移動の指令を与える。これを
同様に繰り返し、どちらか例えばX原点センサのみがO
Nになったならばその次からCPUはYモータのみ1パ
ルス分の移動の指令を与える。これをY原点センサがO
Nになるまで繰り返す。X原点センサ、Y原点センサが
共にONになったとき、作業用メモリの内容へ縫製デー
タメモリの絶対原点から縫製開始位置までの縫い目位置
データをコピーし、Xモータ及びYモータに1パルス分
の移動の指令を与える。
【0005】これに応答して加工布ホルダは縫製開始位
置の方向へ移動する。その後、作業用メモリの内容から
共に1を減算する。そしてその結果、作業用メモリの内
容が共に0でなければこれを同様に繰り返し、どちらか
が0になったならばその次から他方のモータのみに1パ
ルス分の移動指令を与える。このような移動制御を行っ
て目的地まで移動させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、XYテ
ーブルが絶対原点へ動く経路または絶対原点から縫製開
始位置まで動く経路は、ROMに書き込まれたプログラ
ムによる所定の移動法則に従ったものとなるため、目的
地までの移動経路は1種類である。上述の移動制御例に
よる移動経路をXY座標系で大まかに説明すると、目的
地側に斜め(X,Y単位ベクトルの合成ベクトル方向)
に移動し、目的地のXY座標のどちらか一方とでも同じ
位置に達すれば、後は座標軸に平行に移動して目的地に
到達するといった経路である。通常はこのような移動経
路で問題ないが、例えば図7のような補助押え装置45
を取り付けた場合には、その補助押え装置45が上述の
移動制御による移動経路(図7中に矢印Bで示す。)上
に位置してしまい、針が補助押え装置45と干渉して折
れてしまうという事故の起こる可能性がある。
【0007】そのため、このような補助押え装置45を
使う場合は、加工布ホルダの動く経路がその補助押え装
置を回避して移動するような移動制御となるためのRO
M、つまり移動法則自体を変更したプログラムの記憶さ
れたROMを特別に作ったりして差し替えたりしなけれ
ばならなかった。一方、この差し替えの手間をなくすた
め、ROMを差し替えないで固定してしまうこともでき
るが、そうすると1つの補助押えを使うため1台の機械
を占有して使わなければならなってしまう。すると、例
えば多品種小量生産のように作業種類が多くなると、そ
の分ミシン台数を増やしたり、生産の手順を調整しなけ
ればならなくなってしまう。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、1台の機械で複数の移動経路で
の移動を可能とすることによって、障害物となる補助押
え装置等を取り付けて行う作業内容のものでも、そうで
ないものでも対応可能となり、多品種小量生産の場合の
生産性をアップし、また1台の機械の可動率を上げるこ
とによってコストの低下を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1記載の自動模様縫いミシンの移動制
御装置は、図1(a)に例示するように、糸を担持する
針をミシンモータの駆動により上下動させて、加工布に
対して縫目を形成する縫目形成手段と、上記加工布を保
持する加工布ホルダと、上記加工布に対して縫目を形成
する縫製データの記憶された記憶手段と、該記憶手段に
記憶された縫製データに基づき、上記加工布ホルダに保
持された加工布が上記針の上下動通路を横切るように、
上記縫目形成手段と上記加工布ホルダとを相対的に移動
させる移動手段と、を備えた自動模様縫いミシンの移動
制御装置において、上記縫目形成手段が上記加工布ホル
ダ上の目的地に至る際の相対的移動に関して、予め設定
された複数の移動経路を予め記憶しておく移動経路記憶
手段と、該移動経路記憶手段に設定されている移動経路
の中から所望の移動経路を選択可能な選択手段と、該選
択手段により選択された移動経路に従って上記移動手段
を制御する移動制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0010】また、請求項2記載の自動模様縫いミシン
の移動制御装置は、図1(b)に例示するように、糸を
担持する針をミシンモータの駆動により上下動させて、
加工布に対して縫目を形成する縫目形成手段と、上記加
工布を保持する加工布ホルダと、上記加工布に対して縫
目を形成する縫製データの記憶された記憶手段と、該記
憶手段に記憶された縫製データに基づき、上記加工布ホ
ルダに保持された加工布が上記針の上下動通路を横切る
ように、上記縫目形成手段と上記加工布ホルダとを相対
的に移動させる移動手段と、を備えた自動模様縫いミシ
ンの移動制御装置において、上記縫目形成手段が上記加
工布ホルダ上の目的地に至る際の相対的移動に関して、
予め設定された移動経路上に移動を阻止する障害物が有
るか否かを検出する検出手段と、該検出手段により上記
障害物が検出された場合には、その障害物を回避して上
記目的地に至る移動経路を新たに設定あるいは予め記憶
された移動経路から選択し、該設定あるいは選択された
移動経路に従って上記移動手段を制御する移動制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0011】なお、上記検出手段としては、例えば加工
布ホルダの周囲に設けた光センサ等のメカニカルセンサ
によって障害物の存在する領域を検出してもよいし、ま
た、ボタン付け用押え腕等の、作業時に用いる特殊な補
助部品等が障害物になることが判っている場合には、記
憶手段にその障害物が存在する領域を予め記憶させてお
き、該当する縫製データを読み出す際にその障害物領域
を検出するようにする等してもよい。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の自動模様縫いミシンの移動
制御装置によれば、縫目形成手段が加工布ホルダ上の目
的地に至る際の相対的移動が、設定されている移動経路
に従って行われる。そして、例えば作業者が、上記設定
された移動経路では補助押え装置等の特定の作業におい
てのみ使用される装置によって移動が阻害されてしまう
と判断した場合には、選択手段を操作して、移動経路記
憶手段に設定されている移動経路の中から所望の移動経
路を選択する。この選択手段により移動経路が選択され
た場合には、移動制御手段がその選択された移動経路に
従って移動手段を制御し、相対的移動を実行させる。
【0013】従って、この移動経路記憶手段に障害物を
回避可能な経路、例えば加工布ホルダがX,Yの2軸制
御であれば、縫目形成手段が加工布ホルダの枠の部分ま
で目的地とは反対方向へX軸に沿って移動し、ホルダの
枠にそって反対側に回り込み、そこから目的地に向かっ
てX軸方向に移動する経路であるとか、目的地とは反対
方向へY軸に沿って移動し、ホルダの枠に沿って反対側
に回り込み、そこから目的地に向かってY軸方向に移動
する経路等を設定しておくとよい。そうすれば、障害物
を回避して目的地に至る最適な移動経路を選択すること
ができる。
【0014】また、請求項2記載の自動模様縫いミシン
の移動制御装置によれば、縫目形成手段が加工布ホルダ
上の目的地に至る際の相対的移動が、予め設定されてい
る移動経路に従って行われる。そして、検出手段が、目
的地に至る際の相対的移動に関して、上記設定された移
動経路上に移動を阻止する障害物が有るか否かを検出す
る。検出手段により障害物が検出された場合には、移動
制御手段が、その障害物を回避して目的地に至る移動経
路を新たに設定したりあるいは予め記憶された移動経路
から選択し、その設定あるいは選択された移動経路に従
って移動手段を制御する。
【0015】従って、予め設定された移動経路上に移動
を阻止する障害物が有る場合には、例えば検出手段とし
てのメカニカルセンサによって障害物の存在する領域を
検出し、その障害物領域を回避する位置まで移動してか
ら目的地までの最短距離を移動するよう制御したり、上
記請求項1において説明した移動経路記憶手段を備えて
おり、障害物を回避可能な経路を自動的に選択して移動
制御するようにしてもよい。そうすれば自動的に障害物
を回避して目的地に移動させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の自動模様縫いミシンの移動制
御装置の第1実施例を図面を参照して説明する。図2は
本第1実施例の移動制御装置を搭載した自動模様縫いミ
シンの概略斜視図である。機台1上にはミシン本体2が
配置されると共にその機台1の前部には針板4が配設さ
れている。ミシン本体2の前端下部には、針6が上下動
可能に設けられている。この針6は、回転速度調節可能
なミシンモータ8により回転駆動される図示しないミシ
ン上軸によって、上下動するように構成されている。
【0017】また、ミシン本体2のアーム部先端には、
天秤10が上下動可能に支持されており、この天秤10
も、同様に、ミシンモータ8により回転駆動されるミシ
ン上軸によって上下動される。そして、図示しない上糸
が、上糸に適度な送り抵抗を与える糸調子機構を通り、
一旦糸かけにかけられた後、天秤10の糸穴を通ってか
ら針6の針糸穴に通されて、針6が上糸を担持するよう
に構成されている。
【0018】更に、針6の下方に配置された針板4の下
側には、図示しないルーパ捕捉器が配置されており、こ
のルーパ捕捉器は、針6の上下動により形成される上糸
の糸輪を捕捉して、下糸とにより縫目を形成する。尚、
前記針6、ミシンモータ8、天秤10、糸調子機構、糸
かけ、ルーパ捕捉器により縫目形成手段を構成してい
る。
【0019】一方、前記ミシン本体2の前方において機
台1の左右両側には前後方向(Y方向)へ平行に延びる
一対の支持レール26が配設固定されている。その支持
レール26上には、上面に左右方向(X方向)へ延びる
案内レール28を設けた移動フレーム30が、Y方向へ
移動支持され、前記支持レール26上のラック32とフ
レーム30側の回転軸34両端の歯車36との歯合に基
づいて移動案内されるような構造になっている。
【0020】前記移動フレーム30上の案内レール28
にはキャリッジ38がX方向へ移動可能に支持され、そ
の上面には加工布ホルダ40が左右一対のクランプ42
により着脱可能に装着されている。そして、この加工布
ホルダ40上には加工布44が保持枠(図示せず)等に
よって着脱可能に張設保持されている。また、加工布ホ
ルダ40には加工布44を部分的に保持するための補助
押え装置45が脱着自在に取り付けられている。
【0021】前記移動フレーム30の前方において機台
1上にはX方向送りモータ(以下Xモータという)46
が配設され、このXモータ46の回転に伴い歯車50,
52、スプライン軸54、そのスプライン軸54に沿っ
て移動可能な図示しない歯車、及びキャリッジ38の前
縁に沿って延びるラック56を介して、キャリッジ38
がX方向へ移動されて、加工布ホルダ40に対し同方向
への送りが付与されるように構成されている。
【0022】又、Xモータ46の近傍において機台1上
にはY方向送りモータ(以下Yモータという)58が配
設され、このYモータ58の回転に伴い歯車60及び移
動フレーム30の前方に突出するラック62を介して、
移動フレーム30がY方向へ移動されて、加工布ホルダ
40に対し同方向への送りが付与される。前記支持レー
ル26、案内レール28、移動フレーム30、ラック3
2、回転軸34、歯車36、キャリッジ38、加工布ホ
ルダ40、クランプ42、Xモータ46、歯車50,5
2、スプライン軸54、ラック56、Yモータ58、歯
車60、ラック62等により移動手段を構成している。
【0023】なお、制御パネル11にはデータ読み込み
スイッチ13が取り付けられていて、データ入力装置7
0を介して外部メモリ等から縫製データを縫製データメ
モリに読み込むことができるようになっている。また、
制御パネル11には後述する移動経路を切り替えるため
のディップスイッチ15が取り付けられている。次に、
この自動模様縫いミシンの電気的構成について説明す
る。中央処理装置(以下CPUという)80にはROM
82、RAM84及び入出力インターフェイス(I/
O)86が接続されている。ROM82にはCPU80
を動かすためのプログラムが書き込まれている。RAM
84には作業用メモリ84aと1針ずつ加工布ホルダ4
0を動かすための縫製データが入力されている縫製デー
タメモリ84bとで構成されている。
【0024】さらにCPU80には、I/O86を介し
て制御パネル11、起動スイッチ88、データ入力装置
70、Xモータドライバ91、Yモータドライバ93及
びミシンモータドライバ95がそれぞれ接続されてい
る。また、加工布ホルダ40の原点位置を決めるための
センサ、すなわち、X方向にはX原点センサ101、Y
方向にはY原点センサ103が取り付けられている。さ
らに、X方向のX原点とは違う位置(例えば加工布ホル
ダ40の大きさに応じて設定されたX座標の最大値を取
る位置等)を検出するX位置センサ105、Y方向のY
原点とは違う位置(例えば加工布ホルダ40の大きさに
応じて設定されたY座標の最大値を取る位置等)を検出
するY位置センサ107が取り付けられている。これ
ら、X原点センサ101、Y原点センサ103、X位置
センサ105、Y位置センサ107からの検出信号はI
/O86を介してCPU80に入力される。
【0025】上述したデータ入力装置70は、フロッピ
ーディスク等の記憶装置75から縫製ピッチ等の模様デ
ータを読み出すものであり、その模様データはRAM8
4の縫製データメモリ84bにストアされる。この記憶
装置75には、予め1針毎のX方向及びY方向の縫製ピ
ッチが記憶されている。作業用メモリ84aは、図4
(a)に示すように、加工布ホルダ40を動かすための
Xモータのステップ数JOGXを記憶する領域、同じく
Yモータのステップ数JOGYを記憶する領域、及びX
及びYモータの回動方向JOSYMを記憶する領域、絶
対原点を検出する前か後かの状態RETONを記憶する
領域とを有している。
【0026】縫製データメモリ84bは、図4(b)に
示すように、最初に絶対原点から縫製開始位置までの縫
い目位置データが記憶されており、その後から縫い目模
様形成のための1針毎の縫い目位置データが各アドレス
に順次記憶される。前記縫い目位置データはX及びYモ
ータの歩進数X、Yとその回動方向SYMのデータとで
構成されている。
【0027】次に、本自動模様縫いミシンの作動につい
て説明する。電源スイッチ(図示しない)を投入し、デ
ータ読み込みスイッチ13を押すとデータが縫製データ
メモリ内に読み込まれる。図5及び図6は制御パネル1
1のディップスイッチ15により経路の切り替えが行わ
れていない場合の基本移動制御処理を示すフローチャー
トである。
【0028】図5において、起動スイッチ88が踏まれ
てONすると(S100:YES)、データ読み込み直
後は作業用メモリ84aの内容RETONが0であるた
め(S110:YES)、縫製開始位置まで加工布ホル
ダ40を動かす前にまずX原点センサ101、Y原点セ
ンサ103がONになる位置、すなわち絶対原点まで加
工布ホルダ40をゆっくり動かそうとする(S120〜
180)。
【0029】まずX原点センサ101とY原点センサ1
03が共にONであるか否かを判断し(S120)、
「両方ともON」状態でなければ、S130でX原点セ
ンサ101のみONなのか否かを判断し、S140でY
原点センサ103のみONなのか否かを判断する。S1
40でNO判断、すなわち、X原点センサ101とY原
点センサ103が共にOFFの場合には、Xモータドラ
イバ91及びYモータドライバ93に(−X),(−
Y)方向へ共に1パルス分の移動の指令を与える(S1
70)。これに応答してXモータドライバ91及びYモ
ータドライバ93はXモータ46及びYモータ58を駆
動させて加工布ホルダ40を動かす(S180)。
【0030】その後S120に戻ってS120以下の処
理を繰り返し、さらにX原点センサ101とY原点セン
サ103が共にONでなければ(S120〜S140で
全てNO判断)、同様にXモータドライバ91及びYモ
ータドライバ93に(−X),(−Y)方向へ共に1パ
ルス分の移動の指令を与える(S170)。これを同様
に繰り返し、S130でYES判断、すなわちX原点セ
ンサ101のみがONになったならば、その次からYモ
ータドライバ93のみ(−Y)方向へ1パルス分の移動
の指令を与える(S150)。これをX原点センサ10
1がONになるまで繰り返す。
【0031】一方、S140でYES判断、すなわちY
原点センサ103のみがONになったならば、その次か
らXモータドライバ91のみ(−X)方向へ1パルス分
の移動の指令を与える(S160)。これをY原点セン
サ103がONになるまで繰り返す。そしてX原点セン
サ101、Y原点センサ103が共にONになったとき
(S120:YES)、縫製データメモリ84bの絶対
原点から縫製開始位置までの縫い目位置データを、作業
用メモリ84aの内容JOGX,JOGY、JOSYM
へコピーする(S190)。
【0032】続いて、図6に移り、JOGXの内容が0
でなく、かつJOGYの内容が0でなければ(S20
0:YES)、Xモータドライバ91及びYモータドラ
イバ93に(+X),(+Y)方向へ共に1パルス分の
移動の指令を与える(S210)。これに応答してXモ
ータドライバ91及びYモータドライバ93は加工布ホ
ルダ40を縫製開始位置の方向へ動かす(S220)。
その後、作業用メモリ84aの内容JOGX,JOGY
から共に1を減算して(S230)からS200に戻
る。その結果、作業用メモリ84aの内容JOGXが0
でなく、かつJOGYが0でなければS210〜230
の処理を繰り返す。
【0033】S210〜230の処理を繰り返している
内に、どちらか例えばJOGXのみが0になったならば
(S200:NO)、この場合はJOGXのみが0なの
でS240でYES判断され、次からCPU80はYモ
ータドライバ93のみ(+Y)方向へ1パルス分の移動
の指令を与える(S250)。これに応答してYモータ
ドライバ93は加工布ホルダ40を縫製開始位置の方向
へ動かす(S260)。この場合Y軸に沿った移動とな
る。そして、JOGYから1を減算して(S270)か
らS200に戻る。これをJOGYが0になるまで繰り
返す。
【0034】一方、S210〜230の処理を繰り返し
ている内に、JOGYのみが0になったならば、S20
0、S240で共にNO判断されてS280でYES判
断され、S290〜310の処理を行う。すなわち、X
モータドライバ91のみ(+X)方向へ1パルス分の移
動の指令を与えて加工布ホルダ40をX軸に沿って縫製
開始位置の方向へ動かし、JOGXから1を減算してS
200に戻る。
【0035】こうしてJOGX,JOGY共に0になっ
た場合には(S280:NO)、加工布ホルダ40が縫
製開始位置まで移動したということであり、作業用メモ
リ84aの内容RETONを1として(S320)、図
5のS100に戻る。この後起動スイッチ88を踏んで
ONさせると(S100:YES)、作業用メモリ84
aの内容RETONが1なので(S110:NO)、縫
製処理がなされる(S330)。
【0036】これが、基本的な移動制御であるが、次に
補助押え装置45が加工布ホルダ40に取り付けられて
いる場合を、図7を参照して考える。この場合、針6が
加工布ホルダ40に対して図7(a)に示す位置に在る
状態から上述した基本移動制御により移動させると、針
6は加工布ホルダ40に対して相対的に矢印Bで示すよ
うな経路(以下基本経路という。)をたどるため、補助
押え装置45の高くなっているところ(図7(a)中に
斜線で示す部分)に針6が当たってしまい、針6が折れ
てしまう。
【0037】この場合、図7(a)を見るとまず矢印C
の経路になるように加工布ホルダ40を動かし、その後
で矢印Dの経路となるようにして絶対原点AZまで動か
せば良いことがわかる。なお、矢印Dの軌跡の時は補助
押え装置45の低い部分(図2等を参照)を針6が通過
するため補助押え装置45に針6は当たらない。このよ
うに、Y軸に沿ってY=0の位置まで平行移動し(矢印
Cの経路)、その後X軸に沿って絶対原点AZまで平行
移動する(矢印Dの経路)ような経路を第1設定経路と
呼ぶことにする。
【0038】また、図7(b)に示すように、図中に斜
線で示す高くなった部分が加工布ホルダ40の縁近くま
で在る補助押え装置45の場合には、矢印Bで示す基本
経路はもちろん、矢印C,Dによる第1設定経路でも針
6と補助押え装置45とがぶつかってしまう。この場
合、図7(b)を見ると矢印E,F,Gの順の移動経路
になるように加工布ホルダ40を動かして絶対原点AZ
まで動かせば良いことがわかる。このように、Y軸に沿
ってY=YMAX の位置まで平行移動し(矢印Eの経
路)、その後X軸に沿ってX=0となる位置まで平行移
動し(矢印Fの経路)、続いて絶対原点AZまでY軸に
沿って平行移動する(矢印Gの経路)ような経路を第2
設定経路と呼ぶことにする。
【0039】ROM82には、これら第1及び第2設定
経路に従って絶対原点AZまで移動させるための移動制
御プログラムが記憶されている。制御パネル11のディ
ップスイッチ15を操作することによって、上記第1設
定経路あるいは第2設定経路での移動制御が選択でき
る。第1設定経路での移動制御処理を図8のフローチャ
ートを参照して説明する。この図8に示す処理は、図5
の基本移動制御処理中のS120〜180の処理に代わ
って実行されるものである。
【0040】まずY原点センサ103がONであるか否
かを判断し(S400)、ONでなければYモータドラ
イバ93に(−Y)方向へ1パルス分の移動の指令を与
える(S410)。これに応答してYモータドライバ9
3はYモータ58を駆動させて加工布ホルダ40を移動
させ(S420)、S400に戻る。こうしてYモータ
58のみを駆動させて加工布ホルダ40をY軸と平行移
動させ、Y原点センサ103がON、すなわちY=0の
位置まで移動させたならば(S400:YES)、次に
X原点センサ101がONであるか否かを判断する(S
430)。
【0041】X原点センサ101がONでなければXモ
ータドライバ91に(−X)方向へ1パルス分の移動の
指令を与える(S440)。これに応答してXモータド
ライバ91はXモータ46を駆動させて加工布ホルダ4
0を移動させ(S450)、S430に戻る。こうして
今度はXモータ46のみを駆動させて加工布ホルダ40
をX軸と平行移動させ、X原点センサ101がON、す
なわち絶対原点AZまで移動させる。
【0042】次に、図7(b)に示す第2設定経路での
移動制御処理を、図9のフローチャートを参照して説明
する。この図9に示す処理も、上記第1設定経路での移
動制御処理と同様に、図5の基本移動制御処理中のS1
20〜180の処理に代わって実行されるものである。
まずY位置センサ107がONであるか否かを判断し
(S500)、ONでなければYモータドライバ93に
(+Y)方向へ1パルス分の移動の指令を与える(S5
10)。これに応答してYモータドライバ93はYモー
タ58を駆動させて加工布ホルダ40を移動させ(S5
20)、S500に戻る。こうしてYモータ58のみを
駆動させて加工布ホルダ40をY軸と平行移動させ、Y
位置センサ107がON、すなわちY=YMAX の位置ま
で移動させたならば(S500:YES)、次にX原点
センサ101がONであるか否かを判断する(S53
0)。
【0043】X原点センサ101がONでなければXモ
ータドライバ91に(−X)方向へ1パルス分の移動の
指令を与える(S540)。これに応答してXモータド
ライバ91はXモータ46を駆動させて加工布ホルダ4
0を移動させ(S550)、S530に戻る。こうして
今度はXモータ46のみを駆動させて加工布ホルダ40
をX軸と平行移動させ、X原点センサ101がON、す
なわちX=0になるまで移動させたならば(S530:
YES)、次にY原点センサ103がONであるか否か
を判断する(S560)。
【0044】Y原点センサ103がONでなければ(S
560:NO)、Yモータドライバ93に(−Y)方向
へ1パルス分の移動の指令を与える(S570)。これ
に応答してYモータドライバ93はYモータ58を駆動
させて加工布ホルダ40を移動させ(S580)、S5
60に戻る。こうしてYモータ58のみを駆動させて加
工布ホルダ40をY軸と平行移動させ、Y原点センサ1
03がON、すなわち絶対原点AZまで移動させる。
【0045】このように、作業者は基本経路、第1設定
経路、第2設定経路から所望の経路を選択することがで
き、補助押え装置45を用いる作業の場合には、補助押
え装置45と針6との位置関係等を考慮して、基本経路
では針6と補助押え装置45とがぶつかってしまう場合
にでも、第1設定経路あるいは第2設定経路を選択する
ことで、衝突を回避して目的地に至る最適な移動経路で
の移動を行える。
【0046】なお、図7(a),(b)に示す第1及び
第2設定経路の他にも、図7(c)に示す第3設定経路
も採用することができる。これは、矢印Bで示す基本経
路はもちろん、矢印C,Dによる第1設定経路でも針6
と補助押え装置45aとがぶつかってしまうが、図7
(b)に矢印E,F,Gで示す第2設定経路を通らずと
も、最初にX軸に沿ってX=0となる位置まで平行移動
し(矢印Hの経路)、続いて絶対原点AZまでY軸に沿
って平行移動する(矢印Iの経路)ことで、補助押え装
置45を回避できる経路である。
【0047】また、上記図8,9のフローチャートでは
絶対原点AZに移動する場合の制御についてのみ説明し
たが、絶対原点AZから縫製開始位置Hまで移動させる
ときにも用いることができる。その場合は、上記第1〜
第3設定経路を図7に示す矢印の逆の順番で移動させれ
ばよい。なお、図7(a)に示す位置に縫製開始位置H
が在る場合には、基本移動制御で構わないが、図7
(b)に示す位置に縫製開始位置Hが在る場合には、第
2設定経路を逆に進むような経路で移動させるようにす
ればよい。従って、絶対原点AZまでの経路と絶対原点
AZから縫製開始位置Hまでの経路とを考慮して、例え
ば、絶対原点AZまでは第1設定経路に従う移動で、絶
対原点AZから縫製開始位置Hまでは基本経路に従う移
動や、両方とも第1設定経路にに従う移動といった組み
合せの移動制御プログラムをROM82に予め記憶させ
ておけば、所望の経路での移動を制御パネル11のディ
ップスイッチ15を操作することによって選択できる。
【0048】また上記第1実施例では、補助押え装置4
5と針6とが干渉するのを防止するため移動経路を選択
するようにしたが、補助押え装置45には限らず、例え
ば縫製物(または縫製物の付属品)が針6と干渉する場
合など、どのような場合であっても移動経路を直ちに変
更することができる。このように本第1実施例では、デ
ィップスイッチ15によって何種類かの移動経路を選択
することが可能であり、例えば、補助押え装置45と針
6との位置関係を考慮した最適で最も速い移動経路を選
択することができる。また、縫製物が変わり、縫製パタ
ーンや補助押え装置45の形を変えなければならない場
合もROM82自体を変更することがなく、直ちに変え
ることができるため、生産性がアップする。
【0049】また、数種類の移動経路を選択できるの
で、1台の機械で数種類の補助押え装置45を使うこと
ができるため、いままで基本経路での移動しかできず、
補助押え装置45を使えなかった縫製物に対しても簡単
に使うことができる。その結果、品質の安定した縫製物
を生産できるほか、1台の機械の可動率が上がるためコ
ストも低下する。
【0050】上述した第1実施例では、制御パネル11
上のディップスイッチ15により移動経路を切り換えた
が、基本移動経路上に補助押え装置45等による障害領
域があるか否かを検出するセンサ等を設けて自動的に移
動経路を切り換えてもよい。この移動経路を自動的に切
り替え可能な第2実施例について、図10,11を参照
して説明する。基本的な構成は上記第1実施例と同じで
あるが、作業者が移動経路を選択する必要がないので、
制御パネル11上のディップスイッチ15は無くてよ
い。そして、第1実施例のX位置センサ105及びY位
置センサ107は例えばY=YMAX の位置に針6が存在
するか否かを検出するものであったが、この第2実施例
では、X位置センサが2つあり、絶対原点AZに近い方
がX1センサ、遠い方がX2センサである。同様に、Y
位置センサも2つあり、絶対原点AZに近い方がY1セ
ンサ、遠い方がY2センサである。これらのセンサはX
1及びX2センサであればX=0〜XMAX の全範囲、Y
1及びY2センサであればY=0〜YMAX の全範囲を移
動可能とされている。
【0051】この第2実施例によれば、図10に示すよ
うに、例えば取り付けられた補助押え装置45による障
害領域に応じて、X1及びX2センサ、Y1及びY2セ
ンサが所定の位置に移動する。この所定の位置とは、X
1及びX2センサであれば障害領域のX方向範囲の所定
距離だけ外側である。Y1及びY2センサについても同
様である。
【0052】なお、障害領域を検出する方法としては、
X1及びX2センサ、Y1及びY2センサを用い、それ
ぞれ針6が移動できない障害物(補助押え装置45であ
ればその低い部分は除き高くなっている部分のみ)がど
の位置(領域)に在るかを検出するようにしてもよい。
また、データ入力装置70によって縫製パターンデータ
と共にこの障害領域のデータを記憶しておいて、縫製パ
ターンの読み出し時に同時に読み出すようにしてもよ
い。
【0053】第2実施例による絶対原点AZへの移動時
の制御処理を図11のフローチャートを参照して説明す
る。S600でX原点センサ101、S610,640
でY原点センサ103、S660でY1センサ、S68
0でX1センサ、S700でY2センサ、S720でX
2センサがそれぞれONであるか否かを判断し、各判断
処理でONの場合には、それぞれ所定方向へ1パルス分
の指令を出し、加工布ホルダ40を移動させる(S63
0)。理解を容易にするために、フローチャート中のス
テップの順番に従った説明に代えて、図10における針
6の移動経路に従って説明を進めていく。
【0054】針6の移動経路は大きく分けて、図10の
針位置に在る場合の移動経路(矢印イ,ロ,ハ,ニ)
と針位置に在る場合の移動経路(矢印ホ,ヘ,ト,
チ)との2種類がある。まず、針6が針位置に在る場
合から説明する。針位置に在る場合には、どのセンサ
もONではないため、S720でNO判断となり、Xモ
ータドライバ91及びYモータドライバ93に(−
X),(−Y)方向へ共に1パルス分の移動の指令を与
えて加工布ホルダ40を移動させる(S740,S63
0)。従って、S740,S630の処理が繰り返され
ることにより針6は図10の矢印イのように(相対的
に)移動し、矢印イの先端位置まで移動した際、初めて
X2センサがONする(S720:YES)。
【0055】続くS730,S630の処理が繰り返さ
れることにより、矢印ロのように(−Y)方向へ移動
し、矢印ロの先端位置まで移動した際、Y1センサがO
Nする(S660:YES)。続くS670,S630
の処理が繰り返されることにより、矢印ハのように(−
X),(−Y)を合成した方向へ移動し、矢印ハの先端
位置まで移動した際、Y原点センサがONする(S64
0:YES)。従って、続くS650,S630の処理
が繰り返されることにより、その後は矢印ニのように、
(−X)方向へ移動して絶対原点AZに至り、S610
でYES判断となって処理が終了する。
【0056】一方、針位置に在る場合には、最初どの
センサもONではないため、S720でNO判断とな
り、S740,S630の処理が繰り返されて、矢印ホ
に示すように(−X),(−Y)を合成した方向へ移動
する。そして、矢印ホの先端位置まで移動すると、実際
はX2センサ、Y2センサ共にONするのであるが、フ
ローチャートの処理の順番によってS700でYES判
断となり、続くS710,S630の処理が繰り返され
ることにより、矢印ヘのように(−X)方向へ移動す
る。
【0057】そして、矢印ヘの先端位置まで移動すると
X1センサがONする(S680:YES)ため、続く
S690,S630の処理が繰り返されることにより、
矢印トのように(−X),(−Y)を合成した方向へ移
動する。矢印トの先端位置まで移動するとX原点センサ
がONし(S600:YES)、Y原点センサはONで
はないため(S610:NO)、続くS620,S63
0の処理が繰り返されることにより、その後は矢印チの
ように、(−Y)方向へ移動して絶対原点AZに至る。
【0058】このように、本第2実施例によれば、自動
的に障害物を避けて絶対原点AZまで移動させることが
できる。図10に示した移動経路は、障害物の周囲を直
前で迂回しており、ほとんど最短距離に近い。従って、
本第2実施例では、補助押え装置45と針6との位置関
係を考慮した最適で最も速い移動経路による移動を自動
的に行うことができる。そのため、縫製物が変わり、縫
製パターンや補助押え装置45の形を変えなければなら
ない場合もROM82自体を変更することがなく、生産
性のアップや、品質の安定した縫製物を生産、1台の機
械の可動率が上がることによるコストの低下等、上記第
1実施例と同様の効果も奏する。
【0059】なお、図11に示した例では、障害物の周
囲を直前で迂回し、ほとんど最短距離で移動させたが、
例えば、第一実施例で説明した第1〜3設定経路を記憶
させておき、検出した障害領域に応じた最適な設定経路
を自動的に選択して、移動させるようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の移
動制御装置によれば、障害物を回避して目的地に至る最
適な移動経路を選択スイッチを介して選択することがで
き、また、請求項2記載の移動制御装置によれば自動的
に障害物を回避して目的地に移動させることができる。
従って、1台の機械で複数の移動経路での移動を可能と
することによって、障害物となる補助押え等を取り付け
て行う作業内容のものでも、そうでないものでも対応可
能となり、多品種小量生産の場合の生産性をアップし、
また1台の機械の可動率を上げることによってコストの
低下を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動模様縫いミシンの移動制御装置
の基本的構成を例示するブロック図であり、(a)は請
求項1記載のものに対応するブロック図、(b)は請求
項2記載のものに対応するブロック図である。
【図2】 第1実施例の移動制御装置を搭載した自動模
様縫いミシンの概略斜視図である。
【図3】 本第1実施例の電気系統の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 (a)は作業用メモリ、(b)は縫製データ
メモリをそれぞれ示す説明図である。
【図5】 基本移動制御処理の前半を示すフローチャー
トである。
【図6】 基本移動制御処理の後半を示すフローチャー
トである。
【図7】 第1実施例における第1〜3設定経路の説明
図である。
【図8】 第1設定経路での移動制御処理を示すフロー
チャートである。
【図9】 第2設定経路での移動制御処理を示すフロー
チャートである。
【図10】 第2実施例における移動経路の説明図であ
る。
【図11】 第2実施例による移動制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
AZ…絶対原点、 H…縫製開始位置、 1…機台、
2…ミシン本体、6…針、 8…ミシンモータ、
11…制御パネル、15…ディップスイッ
チ、 40…加工布ホルダ、 44…加工布、45…補
助押え装置、 46…Xモータ、 58…Yモ
ータ、70…データ入力装置、 75…記憶装置、
80…CPU、84…RAM、 91…Xモータ
ドライバ、 93…Yモータドライバ、95…ミシ
ンモータドライバ、 101…X原点
センサ、103…Y原点センサ、 105…X位置セン
サ、 107…Y位置センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸を担持する針をミシンモータの駆動に
    より上下動させて、加工布に対して縫目を形成する縫目
    形成手段と、 上記加工布を保持する加工布ホルダと、 上記加工布に対して縫目を形成する縫製データの記憶さ
    れた記憶手段と、 該記憶手段に記憶された縫製データに基づき、上記加工
    布ホルダに保持された加工布が上記針の上下動通路を横
    切るように、上記縫目形成手段と上記加工布ホルダとを
    相対的に移動させる移動手段と、 を備えた自動模様縫いミシンの移動制御装置において、 上記縫目形成手段が上記加工布ホルダ上の目的地に至る
    際の相対的移動に関して、予め設定された複数の移動経
    路を予め記憶しておく移動経路記憶手段と、 該移動経路記憶手段に設定されている移動経路の中から
    所望の移動経路を選択可能な選択手段と、 該選択手段により選択された移動経路に従って上記移動
    手段を制御する移動制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動模様縫いミシンの移動制
    御装置。
  2. 【請求項2】 糸を担持する針をミシンモータの駆動に
    より上下動させて、加工布に対して縫目を形成する縫目
    形成手段と、 上記加工布を保持する加工布ホルダと、 上記加工布に対して縫目を形成する縫製データの記憶さ
    れた記憶手段と、 該記憶手段に記憶された縫製データに基づき、上記加工
    布ホルダに保持された加工布が上記針の上下動通路を横
    切るように、上記縫目形成手段と上記加工布ホルダとを
    相対的に移動させる移動手段と、 を備えた自動模様縫いミシンの移動制御装置において、 上記縫目形成手段が上記加工布ホルダ上の目的地に至る
    際の相対的移動に関して、予め設定された移動経路上に
    移動を阻止する障害物が有るか否かを検出する検出手段
    と、 該検出手段により上記障害物が検出された場合には、そ
    の障害物を回避して上記目的地に至る移動経路を新たに
    設定あるいは予め記憶された移動経路から選択し、該設
    定あるいは選択された移動経路に従って上記移動手段を
    制御する移動制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動模様縫いミシンの移動制
    御装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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