JPH0620971Y2 - 接線流羽根車式水道メータの器差調整装置 - Google Patents

接線流羽根車式水道メータの器差調整装置

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JPH0620971Y2
JPH0620971Y2 JP1988007561U JP756188U JPH0620971Y2 JP H0620971 Y2 JPH0620971 Y2 JP H0620971Y2 JP 1988007561 U JP1988007561 U JP 1988007561U JP 756188 U JP756188 U JP 756188U JP H0620971 Y2 JPH0620971 Y2 JP H0620971Y2
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JP
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upper wall
water meter
instrumental error
impeller
tangential flow
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JP1988007561U
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Inventor
哲朗 角田
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東光精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、計量室に流入した接線に沿う方向の水流に
よって羽根車を回転させ、その羽根車の回転数から通過
水量を測定する接線流羽根車式水道メータの器差調整装
置に関する。
〔従来の技術〕
水道メータは、流量の多少にかかわらず広範な流量域に
おいて実際の通過流量と実測流量とが一致することが理
想である。実際の通過流量と実測流量とのばらつきは器
差として表され、器差が一定の公差範囲内に設定されて
いるものだけが水道メータとして実使用に供される。従
って、水道メータでは器差を公差範囲内に調整する必要
がある。
従来、水道メータに装備された器差調整装置として第7
図に示すものがあった。このものは、計量室1の上壁2
に一対の器差調整板3,3を取り付けたものである。
このような器差調整装置によると、計量室1に具備され
た入口4から流入した水流が器差調整板3,3によって
制動されると共に、その制動を受けた水流によって羽根
車5が回転されるため、その制動の程度に応じて器差が
変わる。従って器差調整板3,3を変位させて制動状態
を変えれば、羽根車5の回転数が変わり、器差が調整さ
れる。
また、第8図に示した水道メータに装備された器差調整
装置のように、器差調整板3に抵抗板3aを併用したも
のもあった。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、第7図のものでは、器差調整板3,3を変位
させても実際の通過流量と器差との関係を表した器差曲
線がプラス側やマイナス側に平行に移行するだけであ
り、一定の流量範囲でのみ器差曲線をプラス側やマイナ
ス側に移行させることはできなかった。そのため、例え
ば大流量域の器差のみを改善すれば足りるにもかかわら
ず、大流量域の器差を改善するために器差調整板3,3
を変位させると小流量域の器差も変わってしまい、小流
量域の器差が公差範囲外に出てしまうという問題があっ
た。
また、第8図のものでは、抵抗板3aの突出部分が器差
調整板3の取付平面から同一方向にラップするように突
出しているため、器差曲線の平坦化を改善できるもの
の、器差調整板3による調整範囲が著しく縮小されると
いう問題があった。
ところで、水道メータの計量室で生じる渦流の流速は、
小流量のときには計量室の中心側で速く外周側で遅くな
り、大流量のときには計量室の外周側で速く中心側で遅
くなる傾向があり、しかも、大流量のときには計量室の
外周側において渦流が隆起するという現象を生じる。こ
のため、第7図で説明した従来の器差調整装置のように
計量室の上壁にただ単に器差調整板3を取り付けただけ
では、上記の現象が加味されていないものとなって小流
量域から大流量域に至る範囲で器差曲線がプラス側ある
いはマイナス側に移行するだけになり、大流量域での器
差だけを改善するということができないのである。
この考案は上記の問題に鑑み、しかも上記の現象に着目
することによってなされたものであり、大流量域の器差
のみを調整でき、その調整によって小流量域の器差があ
まり影響を受けないと共に、従来の調整範囲を損なうこ
とのない接線流羽根車式水道メータの器差調整装置を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1の考案による接線流羽根車式水道メータの器差調整
装置は、上述した器差調整板を有する器差調整装置にお
いて、計量室の上壁の平坦な外周部下面に複数の凹所を
間隔を隔てて形成することによりそれらの凹所の相互間
にリブ状の突起を形成したものである。
第2の考案による接線流羽根車式水道メータの器差調整
装置は、上述した器差調整板を有する器差調整装置にお
いて、計量室の上壁の外周部に複数の凹欠部を間隔を隔
てて形成することによりそれらの凹欠部の相互間にリブ
状の突起を形成したものである。
〔作用〕
第1及び第2の考案によると、器差調整板を所定の位置
に変位させることによって器差曲線がプラス側やマイナ
ス側に移行する。
また、一般に大流量域で器差がプラス側へ移る傾向があ
るものについては、計量室内で周囲が隆起して渦流が生
じるのに伴ってその隆起部分がリブ状の突起による制動
を受け、そのために羽根車の回転数が上記突起のないも
のに比べて少なくなって上記傾向が抑制され、器差曲線
がマイナス側へ移行する。
さらに、第1の考案におけるリブ状の突起は、計量室の
上壁の平坦な外周部下面に複数の凹所を間隔を隔てて形
成することによりその凹所の相互間に形成されているの
で、そのリブ状の突起が上壁の下面から突出して計量室
の容積を減少させ圧損の増大を生じさせるといったこと
を有効に防止できる。同様のことが、第2の考案におけ
るリブ状の突起についてもいえる。
〔実施例〕
第1図は第1の考案の実施例による単湿式接線流型水道
メータの器差調整装置の断面図である。同図において、
10は下ケースで、その内部空間が計量室11となって
おり、この計量室11には羽根車12が収容されてい
る。計量室11の上部には計量指示機構13が設けられ
ており、この計量指示機構13に収容されたギヤ機構1
4によって羽根車12の回転が指針15の連動運動に変
換される構成である。また、計量指示機構13の底壁に
計量室11の上壁16が構成されており、この上壁16
に一対の器差調整板17,18が取り付けられている。
第2図に示すように器差調整板17,18は台座19,
20に突設されており、台座19,20を上記上壁16
の所定個所にピン21,22で回転可能に結合し、かつ
台座19,20をその円弧状のガイド孔23,24に嵌
合したガイドピン25,26で固定している。従って、
ピン21,22を中心として台座19,20を所望角度
だけ回転させることにより器差調整板17,18が変位
され、器差調整装置の器差曲線はプラス側又はマイナス
側へ移行される。
また、第1図及び第2図に示すように上記上壁16の平
坦な外周部下面にはリブ状の突起30…が間隔を隔てて
設けられている。突起30の相互間隔は等間隔であって
も互いに異なる間隔であってもよい。図示例の場合、上
記突起30…は上記外周部下面に複数の凹所31…を所
望間隔を隔てて形成することにより形成されており、突
起30の下面は上壁16の中央部の下面と同一レベルに
なっている。このように構成したことにより、リブ状の
突起30が上壁16の下面から突出して計量室11の容
積を減少させ圧損の増大を生じさせるといったことを有
効に防止できる。凹所31は第3図のように上壁16の
外周部下面を斜めに欠除させたような形状であっても、
第4図のように段付状に欠除させたような形状であって
もよい。また、上記突起30…は第5図に示すように上
壁16の外周部に複数の凹欠部31aを所望間隔を隔て
て形成することによりそれらの凹欠部31aの相互間に
形成されたものであってもよい。なお、第1図におい
て、32は水の入口、33は水の出口で、入口32には
ストレーナ34が装備されている。
第6図は上記実施例の器差調整装置の器差曲線Xと大流
量域で器差がプラス側へ移行する傾向を持っている従来
の器差調整装置の器差曲線Yとを対比させたものであ
る。これから明らかなように、従来例では流量が多くな
るにつれて器差がプラス側に移行して次第に大きくな
り、器差曲線が全体として傾斜したものになっている
が、実施例の器差調整装置では流量が多くなっても器差
曲線がプラス側に移行せず、器差曲線の平坦化が達成さ
れいることがわかる。
この考案の器差調整装置は湿式接線流型水道メータのみ
ならず、乾式あるいは電子式接線流型水道メータ、単箱
型あるいは複箱型の水道メータにも同様に適用できる。
〔考案の効果〕
この考案によると、リブ状の突起を、計量室の上壁の平
坦な外周部下面に形成してあるので、大流量のときには
渦流の流速が計量室の外周側で速くなってその渦流が隆
起するという現象を加味したものとなる。したがって、
大流量域で器差がプラス側へ移る傾向がある水道メータ
においてその傾向が抑制されて器差曲線がマイナス側へ
移行されるため、従来の調整範囲を適正に保ちつつ器差
曲線を小流量域から大流量域の全域で平坦化できる。ま
た、請求項1に係る第1の考案のリブ状の突起は、計量
室の上壁の平坦な外周部下面に複数の凹所を間隔を隔て
て形成することによりそれらの凹所の相互間に形成され
ているものであり、請求項2に係る第2の考案のリブ状
の突起は、計量室の上壁の外周部に複数の凹欠部を間隔
を隔てて形成することによりそれらの凹欠部の相互間に
形成されているものであるから、それらのリブ状の突起
が上壁の下面から突出して計量室の容積を減少させ圧損
の増大を生じさせるといったことを有効に防止できる。
さらに、器差曲線を大流量域でのみ平坦化させることに
よって、流量の計測可能領域の拡大につながる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の考案の実施例による器差調整装置の断面
図、第2図は上壁を下面側から見た平面図、第3図は第
2図のA−A線に沿う拡大断面図、第4図は凹所の形状
を変化させた場合の第2図のA−A線に沿う拡大断面
図、第5図は第2の考案の実施例に用いられる突起を示
す平面図、第6図は器差曲線を示す性能曲線図、第7図
は従来例の断面図、第8図は他の従来例の断面図であ
る。 11……計量室、12……羽根車、16……上壁、1
7,18……器差調整板、30……突起、31……凹
所、31a……凹欠部、32……流体入口、33……流
体出口。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】羽根車を収容する計量室に水の入口と出口
    とが具備され、かつ、計量室の上壁に下向きに突出する
    器差調整板が設けられており、上記上壁の平坦な外周部
    下面に複数の凹所を間隔を隔てて形成することによりそ
    れらの凹所の相互間にリブ状の突起を形成したことを特
    徴とする接線流羽根車式水道メータの器差調整装置。
  2. 【請求項2】羽根車を収容する計量室に水の入口と出口
    とが具備され、かつ、計量室の上壁に下向きに突出する
    器差調整板が設けられており、上記上壁の外周部に複数
    の凹欠部を間隔を隔てて形成することによりそれらの凹
    欠部の相互間にリブ状の突起を形成したことを特徴とす
    る接線流羽根車式水道メータの器差調整装置。
JP1988007561U 1988-01-22 1988-01-22 接線流羽根車式水道メータの器差調整装置 Expired - Lifetime JPH0620971Y2 (ja)

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