JPH0128416Y2 - - Google Patents

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JPH0128416Y2
JPH0128416Y2 JP1983169692U JP16969283U JPH0128416Y2 JP H0128416 Y2 JPH0128416 Y2 JP H0128416Y2 JP 1983169692 U JP1983169692 U JP 1983169692U JP 16969283 U JP16969283 U JP 16969283U JP H0128416 Y2 JPH0128416 Y2 JP H0128416Y2
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flow
fluid
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groove
inner case
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JP1983169692U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、水道メータとして多用されている竪
形ウオルトマン流量計の改良に関する。
周知のように、竪形ウオルトマン流量計は、流
体の動圧を利用して羽根車を回転させ、この回転
を表示機構部の歯車列に伝達して該表示機構部の
積算メータに流体の流量を表示させるように構成
したものである。
しかしながら、このような竪形ウオルトマン流
量計は、一般に計器内に流入する流体の流れが乱
流となる大流量域での流量測定の場合にはそれほ
ど大きい誤差を生じないのであるが、流体の流れ
が層流となる微流量域では流量減少につれて、第
3図の曲線aに示す如く器差が増大して実際の流
量よりも大きい計量値を示すようになり、ピーク
を過ぎると器差が徐々に減少するという面倒な特
性があつた。
このため、従来においては、羽根車を収容した
インナケースの周壁にバイパスを形成し、このバ
イパスを介して流体の一部を逃がすようにするこ
とにより、器差を補正しようとするものが一般的
に用いられていた。
しかしながら、上記のようにして器差を補正す
ると、第4図に示す曲線aを全体として下方へ移
動した器差特性となるため、微流量域の器差をあ
まり小さくしようとすると、大流量域の器差が逆
に大きくなつてしまうという問題があつた。ま
た、こうした大流量域の器差は流量に対する影響
が大きく且つ前述したように技術的にも小さくす
ることが可能であるため、計量法においてその大
きさを規制されており、したがつて、前述のよう
に曲線a全体が下方へ移動してしまうような補正
しかできない場合には、大流量域における器差の
補正量には限界があり、それに伴つて微流量域の
器差の補正量もわずかしかとれないという問題も
あつた。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、微流量域での器差
の調整が自由自在で流量計特性を種々変えること
ができる竪形ウオルトマン流量計を提供するにあ
る。
すなわち、本考案は上記目的を達成するため
に、前記インナケース内において羽根とともに回
転する羽根車のボス部に、この羽根車の軸線方向
に沿つて前記整流口側から流出口側へ貫通する不
感流発生用の貫通溝を穿設するとともに、前記ボ
ス部に前記貫通溝の開口面積を調節する調節板を
取付け、流体の流れが層流となる微流量域である
ときに、前記流体のうち調節板によつてその量を
調節された一部流体を、不感流として前記貫通溝
を介して整流口側から流出口側へ通過させうるよ
うにしたことを要旨とする竪形ウオルトマン流量
計に係るもので、以下図面に基づいてこれを詳細
に説明する。
第1図は、本考案竪形ウオルトマン流量計の一
実施例の断面図、第2図は調整板を設けた羽根車
の底面図、第3図イ及びロは調整板の平面図及び
その−線断面図であつて、図示の如く、この
実施例の竪形ウオルトマン流量計は、上部インナ
ケース1、下部インナケース2、羽根車3、表示
機構4などより構成されている。
この上部インナケース1は、側壁部に形成され
た複数の流出口5,5と、上方に穿設された筒部
6とを有するもので、下部インナケース2の上に
載置され、ボルト7で分離不能に数個所締着され
ている。そして、下部インナケース2は、羽根車
3の羽根8の下方に位置する部分、つまり外周縁
部に複数の整流口9,9が形成され、整流板の役
目をするように構成されている。
また、表示機構部4は、積算メータ(不図示)
や該積算メータに羽根車3の回転を減速して伝達
する歯車列10をケース11内に設けたもので、
上部インナケース1の筒部6に嵌着固定されてい
る。
上部インナケース1に内蔵された羽根車3は、
車軸12、ボス部13及び複数の羽根車8より成
るもので、車軸12の軸芯部14は耐摩耗性に優
れた合成樹脂で造られ、車軸12の外皮部15、
ボス部13及び羽根8は別の合成樹脂で一体形成
されている。そして、軸芯部14の上端にはピン
挿入穴16と駆動ギア17が形成され、下端には
摩耗防止用の人造石18を収めたピン挿入穴19
が形成されている。
しかして、この羽根車3は、表示機構部4のケ
ース11内に突入する軸芯部14上端のピン挿入
穴16に、該ケース11に固着のピン20を挿入
し、軸芯部14上端の駆動ギア17を表示機構部
4の歯車列10に噛合させると共に、下部インナ
ケース2に下方から螺入したネジピン21のネジ
切りしてない先端部を軸芯部14下端のピン挿入
穴19に挿入することによつて、回転自在に取付
けられている。
本考案の最大の特徴は、この羽根車3のボス部
13の構成にある。すなわち、このボス部13
は、第1図及び第2図に示すように、上下両面に
凹溝22,23が同心円状に周設され、その中に
複数(図例では2個)の円弧状の貫通溝24,2
4が形成されており、更にこれら貫通溝24,2
4の開口面積を調節する調節板25が下面側の凹
溝23内に取付けられている。この貫通溝24
は、整流口9から流入する流体の流れが層流とな
る微流量域において、流体のうち前記調節板25
によつてその量を調節された一部流体を、羽根車
3の回転に無縁の不感流として整流口9側から流
出口5側へ通過させるためのもので、この貫通溝
24,24を通過する流体が羽根車3の回転に影
響を与えないように羽根車3の軸心線に沿つて穿
設されており、また羽根車3の回転バランスを失
なわないよう軸対称の位置に穿設されている。
一方、調節板25は、第3図イ及びロに示すよ
うに、リング部26の外周に略1/4円弧以上にわ
たる一対の被覆板部27,27を軸対称位置に一
体形成したもので、各被覆板部27,27の一端
には係合突起28,28が、他端には位置決め用
の凸部29,29がそれぞれ一体形成されてい
る。しかして、この調節板25は、ボス部13下
面の凹溝23に下方から嵌込んで係合突起28,
28を貫通溝24,24内に圧入し、この係合突
起28,28の頭部をボス部13上面の凹溝22
の底面に弾性係合させることによつて、離脱不能
に且つ回転可能に取付けられており、この調節板
25の位置決め用の凸部29,29はボス部13
下面の凹溝23底面に多数形成された凹穴30の
いずれかに嵌合している。
したがつて、この調節板25を第2図に示す状
態から右回転させると貫通溝24の開口面積が減
少し、左回転させると開口面積が増加するように
なつている。
以上のような構成の竪形ウオルトマン流量計に
あつては、整流口9より流入した流体が羽根車3
の羽根8に作用して流出口5より流出するため、
羽根車3は回転し、その回転が羽根車3の軸芯部
14上端の駆動ギア17と噛合する歯車列10を
介して表示機構部4の積算メータ(不図示)に伝
わつて流量が表示されるが、その場合、流体の流
れが乱流となる大流量域(および1.5m3/h以上
の流量域)では流速が速く勢いがあるため、殆ど
総ての流体がボス部13の貫通溝24を通過せ
ず、第1図に矢印Aで示すように羽根8に直接作
用し、流出口5より流出する。
したがつて、この大流量域では、羽根車3の回
転トルクの低下を生じないので、第4図に示す従
来の羽根車の器差曲線(a)と同じ器差曲線となる。
しかし、流体の流れが層流となる微流量域(およ
そ1.5m3/h以下の流量域)では、流速が小さく
勢いが弱まるため、流体の一部は矢印Bで示すよ
うにボス部の貫通溝24を通過して流出口5側へ
流れるようになり、この貫通溝24を通過する流
体は羽根車の回転に作用しない不感流であるか
ら、その分だけ羽根車3の回転トルクが減少する
ことになる。そして、調節板25を回転させるこ
とによつて貫通溝24の開口面積を大きく調節す
ればするほど回転トルクの減少が大きくなり、器
差は開口面積に略比例して低下するようになる。
この関係を示したのが第4図のグラフであつ
て、流体通過面積が1276mm2の羽根車において貫通
溝24,24の開口面積をそれぞれ0mm2、14.1
mm2、50.3mm2、100.5mm2、115.8mm2、に調節した時の
器差曲線が(a),(b),(c),(d),(e)である。
以上の説明及び第4図の実験結果を示すグラフ
からも理解されるように、本考案竪形ウオルトマ
ン流量計は、羽根車3のボス部13に微流量域で
不感流を生じさせる貫通溝24を形成し、その開
口面積を調節板25で調節自在にしてあるから、
大流量域では元来小さかつた器差をそのまま維持
することができるとともに、貫通溝24の開口面
積調節によつて、微流量域での器差のみを自由に
調節して種々の流量計特性を発揮させることがで
きるという著効を奏し、実用性の極めて大なる考
案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案竪形ウオルトマン流量計の一実
施例断面図、第2図は調節板を取付けた羽根車の
底面図、第3図イ及びロは調節板の平面図及びそ
の−線断面図、第4図は器差と流量の関係を
示すグラフである。 符号の説明、1は上部インナケース、2は下部
インナケース、3は羽根車、5は流出口、8は羽
根、9は整流口、13はボス部、24は貫通溝、
25は調節板、である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 インナケース内において竪軸を中心に回転する
    羽根下方の整流口から、前記インナケース内に流
    体を流入し、前記整流口から流出口側へ流れる流
    体の動圧を利用して羽根を回転させることによ
    り、流体の流量を計量するようにした竪形ウオル
    トマン流量計において、 前記インナケース内において前記羽根とともに
    回転する羽根車のボス部に、この羽根車の軸線方
    向に沿つて前記整流口側から流出口側へ貫通する
    不感流発生用の貫通溝を穿設するとともに、前記
    ボス部に前記貫通溝の開口面積を調節する調節板
    を取付け、流体の流れが層流となる微流量域であ
    るときに、前記流体のうち調節板によつてその量
    を調節された一部流体を、不感流として前記貫通
    溝を介して整流口側から流出口側へ通過させうる
    ようにしたことを特徴とする竪形ウオルトマン流
    量計。
JP16969283U 1983-10-31 1983-10-31 竪形ウオルトマン流量計 Granted JPS6076226U (ja)

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JP16969283U JPS6076226U (ja) 1983-10-31 1983-10-31 竪形ウオルトマン流量計

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JP16969283U JPS6076226U (ja) 1983-10-31 1983-10-31 竪形ウオルトマン流量計

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Publication Number Publication Date
JPS6076226U JPS6076226U (ja) 1985-05-28
JPH0128416Y2 true JPH0128416Y2 (ja) 1989-08-30

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5500748B1 (ja) * 2014-01-20 2014-05-21 タカハタプレシジョンジャパン株式会社 羽根車支持部材、これを用いた羽根車支持構造及び水道メータ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5623411B2 (ja) * 1976-02-25 1981-05-30

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS601376Y2 (ja) * 1979-08-01 1985-01-16 愛知時計電機株式会社 複箱水道メ−タの器差調整装置

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JPS6076226U (ja) 1985-05-28

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