JPH0620932B2 - 耐摩耗性のプーリー - Google Patents

耐摩耗性のプーリー

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JPH0620932B2
JPH0620932B2 JP1048985A JP4898589A JPH0620932B2 JP H0620932 B2 JPH0620932 B2 JP H0620932B2 JP 1048985 A JP1048985 A JP 1048985A JP 4898589 A JP4898589 A JP 4898589A JP H0620932 B2 JPH0620932 B2 JP H0620932B2
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pulley
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lagging
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lining material
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政市 川本
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KAWAMOTO BRISTLE REFINING
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、プーリーの表面に取付ける耐摩耗用ラギング
材構造に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、例えば、コンベアベルトの駆動プーリーの表面に
は、セラミック等の超硬質耐摩耗性素材からなるラギン
グ材が貼設あるいは埋設されている。
そして、ラギング材によってその表面の摩耗を防止すべ
く構成している。
かかるラギング材は、略方形板状に形成されており、そ
の表面が駆動プーリーの表面に露出する状態にして、そ
の裏面を同駆動プーリー内に埋設している。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 ところが、上記のラギング材は、方形板状にしている為
に、駆動プーリーのライニング材との連結が強固になさ
れず、コンベアベルトの駆動に、ラギング材が鉱石等の
衝撃力を直接受けて、容易に剥離してしまうという欠点
を有していた。
従って、ラギング材が剥離した駆動プーリーのライニン
グ材にコンベアベルトが接触すると、そのライニング材
の摩耗が激しくなり、駆動プーリーの寿命を短くしてい
た。
(ニ) 課題を解決するための手段 そこで、本発明では、回動自在のプーリーの外周面をラ
イニング材にて被覆すると共に、同ライニング材中に耐
摩耗用のセラミック素材のラギング材を埋設し、ラギン
グ材は、プーリーの回動方向に対して略直角に配設すべ
く横長手状に形成し、その上部は平板状で表面を露出す
べく形成し、その下部は縦板状に前記ライニング材中に
垂下して埋設部とすると共に、同埋設部の側面には張出
し状の係合片を一体的に形成して、それによりプーリー
の回動方向に凹部が設けられるようにしてなる耐摩耗性
のプーリーを提供せんとするものである。
(ホ) 作用及び効果 本発明によれば、次のような作用効果が生起される。
すなわち、無端帯状のコンベアベルトを回動させながら
支持するプーリーの外周面を、ライニング材にて被覆す
ると共に、同ライニング材中に耐摩耗用のセラミック素
材とラギング材を埋設しているために、同ラギング材に
よりプーリーの外周面の摩耗を確実に防止することがで
きる。
この際、プーリーの外周面とコンベアベルトとの間に
は、同プーリーの回動方向に摩擦力が作用するが、同プ
ーリーの外周面には、横長手状に形成したラギング材
を、摩擦力の作用方向であるプーリーの回動方向に対し
て略直角に配置し、同ラギング材の上部を平板状に形成
して表面を露出させる一方、その下部は縦板状に前記ラ
イニング材中に垂下して埋設部とすると共に、同埋設部
の側面には張出し状の係合片を一体的に形成して、それ
によりプーリーの回動方向に凹部が設けられるようにし
ているために、ラギング材の上部の露出表面が、コンベ
アベルトから摩擦力を受けて、ラギング材に、同ラギン
グ材をプーリーのライニング体から剥離する剥離力が作
用した場合にも、プーリーの回動方向に設けられた凹部
がライニング材をかみ込み、さらに、張出し状の係合片
がライニング材中に係合されて、ラギング材とライニン
グ材との連結は強固となっており、従って、ラギング材
の剥離を確実に防止することができる。
(ヘ) 実施例 本発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第1図に
示すAは、本考案に係るラギング材構造を具備したベル
トコンベアであり、左端部に軸支した駆動プーリー1
と、右端部に軸支した遊動プーリー2との間にコンベア
ベルト3を回動自在に懸架している。
また、かかるベルトコンベアAの一側部には、ホッパー
4を配設し、同ホッパー4からコンベアベルト3の上面
に土砂、鉱石等の被搬送物5を載置し、そして、駆動プ
ーリー1によってコンベアベルト3を回動させることに
より、被搬送物5を他側部に搬送するようにしている。
かかる構成において、コンベアベルト3の上面3-1 及び
ホッパー4の内側面4-1 は、被搬送物5により、また、
駆動プーリー2の外周面は、コンベアベルト3の内周面
より摩耗作用を受けており、コンベアベルト3の上面3-
1 、ホッパー4の内側面4-1 及び駆動プーリー1の外周
面の基材6の表面を被覆した接着性を有するライニング
材7中に、ラギング材Lの上部L-3 を露出状態で埋設し
ている。
すなわち、かかるラギング材Lは、セラミック等の超硬
質摩耗性素材により長尺の棒状に形成されており、その
断面形状を、矩形の左右側面中途部に凹部を設けた形状
に形成している。
そして、ラギング材Lの上部L-3 がライニング材7の表
面Sに露出して、同表面Sを摩耗から保護しており、同
ラギング材Lの下部に設けた埋設部L-1 をライニング材
7中に溶着している。
本実施例では、ラギング材Lは、第2図に示すように、
その上部L-3 を平板状で表面を露出すべく形成し、その
下部は縦板状に前記ライニング材7中に垂下して埋設部
L-1 とすると共に、同埋設部L-1 の前後側面の下端部に
はそれぞれ張出し状の係合片L-4,L-4 を一体的に形成し
て、それにより回動方向に凹部L-2,L-2 が設けられるよ
うに構成している。
また、第3図は、ラギング材Lをコンベアベルト3に実
施したものを示し、棒状のラギング材Lを同ベルト3の
進行方向に対して横方向に向けて並設状態に取付けてお
り同ラギング材Lの上部L-3 が同ベルト3の上面3-1 に
露出して、同上面3-1 の耐摩耗性を向上させるようにし
ている。
また、第4a図、第4b図及び第4c図は、コンベアベルト3
の左右側を上方に湾曲させて、被搬送物5の溢出を防止
したものに実施するためのものであり、ラギング材Lの
中途部に下方からスリット8を切込み、同スリット8で
ラギング材Lが折れて、コンベアベルト3の湾曲になじ
むようにしている。
また、第5図及び第5a図は、駆動プーリー1の外周面1-
1 に実施したものを示しており、ラギング材Lは、駆動
プーリー1の回動方向に対して略直角に配設すべく横長
手状に形成し、その上部L-3 は平板状で表面を露出すべ
く形成し、その下部は縦板状に前記ライニング材7中に
垂下して埋設部L-1 とすると共に、同埋設部L-1 の前後
側面の下端部にはそれぞれ張出し状の係合片L-4,L-4 を
一体的に形成して、それによりプーリー1の回動方向に
凹部L-2,L-2 が設けられるように構成している。1aはプ
ーリー支軸である。
このように、無端帯状のコンベアベルト3を回動させな
がら支持する駆動プーリー1の外周面をライニング材7
にて被覆すると共に、同ライニング材7中に耐摩耗用の
超硬質耐摩耗性素材のラギング材を埋設しているため
に、同ラギング材Lにより駆動プーリー1の外周面の摩
耗を確実に防止することができる。
この際、駆動プーリー1の外周面とコンベアベルト3と
の間には、同駆動プーリー1の回動方向に摩擦力が作用
するが、同駆動プーリー1の外周面には、横長手状に形
成したラギング材Lを、摩擦力の作用方向である駆動プ
ーリー1の回動方向に対して略直角に配置し、同ラギン
グ材Lの上部L-3 は平板状で表面を露出すべく形成し、
その下部は縦板状に前記ライニング材7中に垂下して埋
設部L-1 とすると共に、同埋設部L-1 の前後側面の下端
部にはそれぞれ張出し状の係合片L-4,L-4 を一体的に形
成して、それによりプーリー1の回動方向に凹部L-2,L-
2 が設けられるようにしているために、ラギング材Lの
上部の露出表面が、コンベアベルト3からの摩擦力を受
けて、ラギング材7に、同ラギング材7を駆動プーリー
1のライニング材7から剥離する剥離力が作用した場合
にも、駆動ヴーリー1の回動方向に形成した凹部L-2,L-
2 がライニング材7をかみ込み、さらに、張出し状の係
合片L-4,L-4 がライニング材7中に係合されて、ラギン
グ材Lとライニング材7との連結は強固となっており、
従って、ラギング材Lの剥離を確実に防止することがで
きる。
このように、本発明では、駆動プーリー1と外周面に埋
設する耐摩耗用のラギング材Lの素材、配設位置、及び
配設方向に特徴を持たせることにより、同ラギング材L
にて駆動プーリー1の外周面の摩耗を確実に防止するこ
とができると共に、同ラギング材Lのプーリー1の外周
面からの剥離を確実に防止することができるようにして
いる。
また、第6図はホッパー4の内周面4-1 に実施したもの
を示している。
なお、上記の他に、例えば、ミキサー、バレル研磨用ド
ラム、サンドポンプ排泥管、空気粉耐輸送管等の内貼り
等の摩耗防止を要する表面全体にも、本実施例を適用す
ることができる。
さらに、用途によっては、かかるラギング材Lによって
耐衝撃性をも向上させることができるものである。
また、第7図〜第10図は、他の実施例としてのラギン
グ材Lを示しており、以下に図面を参照しながら説明す
る。
すなわち、第7図に示すラギング材Lは、埋設部L-1 の
後面の下端面に後方へ張出し状の係合片L-4 を一体的に
形成することによって、回動方向に凹部L-2 が設けられ
るように構成している。
第8図に示すラギング材Lは、埋設部L-1 の前後側面に
それぞれ上下方向に一定の間隔を開けて複数個の係合片
L-4,L-4 を一体的に、かつ、波形状に形成することによ
って、回動方向に凹部L-2,L-2 が設けられるように構成
している。
第9図に示すラギング材Lは、埋設部L-1 の前後側面に
それぞれ上下方向に一定の間隔を開けて複数個の係合片
L-4,L-4 を一体的に、かつ、鋸歯状に形成することによ
って、回動方向に凹部L-2,L-2 が設けられるように構成
している。
第10図に示すラギング材Lは、平板状の上部L-3 の下
面に、前後一対の縦板状の埋設部L-1,L-1 を前後方向に
一定の間隔を開けて垂設し、前側の埋設部L-1 の下端よ
り前下方の斜め方向に係合片L-4 を伸延させて形成する
と共に、後側の埋設部L-1 の下端より後下方の斜め方向
に係合片L-4 を伸延させて形成することによって、回動
方向に凹部L-2,L-2 が設けられるように構成している。
上記のように構成したラギング材Lは、それぞれ用途に
よって適宜使い分けることができるものであり、いずれ
のラギング材Lも、ライニング材7中に埋設した際に
は、同ラギング材Lの回動方向側に設けられた凹部L-2
にライニング材7の一部が入り込み、同ライニング材7
が係合片L-4 と係合してラギング材Lとの連結を強固に
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるラギング材を具備したベルトコ
ンベアの側面図、第2図はラギング材の断面図、第3図
はコンベアベルトの実施例を示す断面図、第4a図はコン
ベアベルトの他の実施例を示す側面図、第4b図は第4a図
のI−I線断面図、第4c図はコンベアベルトの作動状態
の説明図、第5図はラギング材を具備した駆動プーリー
の断面図、第5a図は同駆動プーリーの平面図、第6図は
ラギング材を具備したホッパーの断面図、第7図〜第9
図はラギング材の他実施例を示す説明図である。 図中、 1:駆動プーリー、6:基材 7:ライニング材、L:ラギング材 L-1 :埋設部、L-2 :凹部 L-3 :上面、L-4 :係合片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動自在のプーリー(1) の外周面をライニ
    ング材(7) にて被覆すると共に、同ライニング材(7) 中
    に耐摩耗用のセラミック素材のラギング材(L) を埋設
    し、 ラギング材(L) は、プーリー(1) の回動方向に対して略
    直角に配設すべく横長手状に形成し、その上部(L-3) は
    平板状で表面を露出すべく形成し、その下部は縦板状に
    前記ライニング材(7) 中に垂下して埋設部(L-1) とする
    と共に、同埋設部(L-1) の側面には張出し状の係合片(L
    -4) を一体的に形成して、それによりプーリー(1) の回
    動方向に凹部(L-2) が設けられるようにしてなる耐摩耗
    性のプーリー。
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