JPH0620866A - 誘電体素子 - Google Patents

誘電体素子

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JPH0620866A
JPH0620866A JP4175378A JP17537892A JPH0620866A JP H0620866 A JPH0620866 A JP H0620866A JP 4175378 A JP4175378 A JP 4175378A JP 17537892 A JP17537892 A JP 17537892A JP H0620866 A JPH0620866 A JP H0620866A
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JP
Japan
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dielectric
film
electrode
lower electrode
adhesion
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Application number
JP4175378A
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English (en)
Inventor
Koji Kato
晃次 加藤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】誘電体が2つの電極によって挟まれた構造を有
する誘電体素子において、製造過程における熱処理工程
あるいは経時変化による前記電極と前記誘電体との界面
に発生する応力を緩和し、素子の信頼性を向上させる。 【構成】前記誘電体を構成する物質と前記電極を構成す
る物質との組成比が、0対1から1対0まで連続的に変
化することを特徴とする。 【効果】誘電体と電極との界面の応力が緩和されるた
め、、前記応力に起因する膜の密着性、膜疲労特性、分
極保持特性の劣化を防ぎ、信頼性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘電体素子あるいは誘電
体素子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体が2つの電極によって挟まれた構
造を有する誘電体装置において、小面積の大容量誘電素
子、あるいは強誘電性容量素子を得るために、従来は例
えばジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス
(J.Appl.Phys)、1991年、第70巻、
第1号、382頁〜388頁に記載されていたように、
前記電極材料として白金(Pt)、誘電体材料としては強
誘電体であるPZT(Pb(ZrxTi1-x)O3)を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製造工
程における熱処理あるいは経時変化によって、PZTと
電極との界面で膜はがれを起こしたり、また、PZTと
電極界面での応力により膜疲労特性や分極保持特性を劣
化させるため、信頼性に悪影響を及ぼしていた。そこで
本発明はこのような問題を解決するもので、誘電体と電
極との界面の応力に起因する、膜の密着性、膜疲労特
性、分極保持特性の劣化を防ぎ、信頼性を向上させるも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における誘電体素
子は、誘電体が2つの電極によって挟まれた構造を有す
る誘電体素子において、前記誘電体と前記2つの電極の
うち少なくとも一方との接触する領域における、前記誘
電体を構成する物質と前記電極を構成する物質との組成
比が、0対1から1対0まで連続的に変化することを特
徴とする。
【0005】
【作用】本発明の誘電体素子の構成によれば、前記誘電
体素子の製造過程における熱処理工程あるいは経時変化
による、誘電体と電極との界面の応力が緩和され、前記
応力に起因する膜の密着性、膜疲労特性、分極保持特性
の劣化を防ぎ、信頼性を向上させるものである。
【0006】
【実施例】本実施例においては、半導体基板上に本発明
の趣旨による薄膜容量素子を形成した場合について説明
する。
【0007】図1は本発明による誘電体素子の一実施例
を、製造工程順に説明したものである。
【0008】まず、シリコン基板101の表面を酸化し
て二酸化シリコンの絶縁層102を形成し、容量素子の
下地とする。その上に、絶縁膜102と容量素子の電極
との密着強化膜103として、チタンを例えばスパッタ
法により500Å形成する。(図1(a)) 次に、例えば電極材料として白金、誘電体材料としてP
ZTのターゲットを用いたマルチターゲット・スパッタ
法により、容量素子の一方の電極104(以下下部電極
とする)と誘電体膜106を形成する。この時図2
(a)に示すように、白金ターゲットにかけるRFパワ
ー201とPZTターゲットにかけるRFパワー202
を変化させれば、下部電極104と誘電体膜106との
間に、下部電極104を構成する白金と誘電体膜106
を構成するPZTとの比が連続的に変化する領域(以下
これを組成遷移領域とする)105が形成される。本実
施例においては、例えば下部電極104を3000Å、
組成遷移領域105を約800Å、誘電体膜106を3
000Åとする。(図1(b)、(c)及び(d)) 最後に、容量素子の残る一方の電極107(以下上部電
極とする)として、例えば白金を通常のスパッタ法によ
り3000Å形成し、所定のパターンを形成して本実施
例の構造を得る。(図1(e)) 本実施例における誘電体素子は誘電体膜として強誘電体
であるPZTを使用しているため、圧電素子あるいは焦
電素子としても利用できる。
【0009】なお、本実施例においては誘電体膜106
と下部電極104との間にのみ組成遷移領域105を形
成したが、マルチターゲット・スパッタ法を用いて、上
部電極107形成時に、図2(b)に示すように白金タ
ーゲットにかけるRFパワー201とPZTターゲット
にかけるRFパワー202を変化させれば、誘電体膜1
06と上部電極107との間にも組成遷移領域を形成す
ることができる。
【0010】なお、本実施例においては、誘電体膜とし
てPZTを使用したが、酸化タンタル(Ta2O5)を用い
た場合でも、また、他にも金属酸化物誘電体としてペロ
ブスカイト型の結晶構造を持つ、チタン酸バリウム(Ba
TiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)、ジルコン酸鉛(PbZr
O3)、ランタン含有のチタン酸ジルコン酸鉛(PLZ
T)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)等でもよい。
【0011】また、本実施例においては電極材料として
白金を用いたが、他にも白金族元素の、パラジウム(P
d)、イリジウム(Ir)、ロジウム(Rh)、オスミウム
(Os)、ルテニウム(Ru)やその合金、あるいは導電性
をもつ酸化ルテニウム(RuO2)等の化合物でもよい。
【0012】また、本実施例においては本発明の趣旨に
よる組成遷移領域の形成方法として、マルチターゲット
・スパッタ法を用いたが、他にも分子線エピタキシー法
(MBE)、化学気相成長法(CVD)等が利用でき
る。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の誘電体素子
の構成によれば、前記誘電体素子の製造過程における熱
処理工程あるいは経時変化による、誘電体と電極との界
面の応力が緩和されるため、、前記応力に起因する膜の
密着性、膜疲労特性、分極保持特性の劣化を防ぎ、信頼
性を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施例の工程断面図。
【図2】本発明における一実施例の組成遷移領域形成時
の、マルチターゲット・スパッタにおけるターゲットに
印加するRFパワーを示した図。
【符号の説明】
101 シリコン半導体基板 102 絶縁膜 103 密着強化膜 104 下部電極 105 組成遷移領域 106 誘電体膜 107 上部電極 201 白金ターゲットに印加するRFパワー 202 PZTターゲットに印加するRFパワー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体が2つの電極によって挟まれた構
    造を有する誘電体素子において、前記誘電体と前記2つ
    の電極のうち少なくとも一方との接触する領域におけ
    る、前記誘電体を構成する物質と前記電極を構成する物
    質との組成比が、0対1から1対0まで連続的に変化す
    ることを特徴とする誘電体素子。
  2. 【請求項2】 前記誘電体がペロブスカイト型の結晶構
    造を有する、金属酸化物誘電体であることを特徴とす
    る、請求項1記載の誘電体素子。
  3. 【請求項3】 前記電極が、白金族元素のうち1もしく
    は2種類以上を主成分とすることを特徴とする、請求項
    1記載の誘電体素子。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999045598A1 (en) * 1998-03-04 1999-09-10 Seiko Epson Corporation Piezoelectric device, ink-jet recording head, method fo manufacture, and printer
US6328432B1 (en) 1997-06-25 2001-12-11 Nec Corporation Ink jet recording head having mending layers between side walls and electrodes
KR100326585B1 (ko) * 1995-01-28 2002-08-08 삼성전자 주식회사 강유전체캐패시터의제조방법
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JP2006245619A (ja) * 1997-03-27 2006-09-14 Seiko Epson Corp 圧電体素子の製造方法

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