JPH0620820A - 複合スピネルフェライト微細粒子およびその製造方法 - Google Patents

複合スピネルフェライト微細粒子およびその製造方法

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JPH0620820A
JPH0620820A JP2410198A JP41019890A JPH0620820A JP H0620820 A JPH0620820 A JP H0620820A JP 2410198 A JP2410198 A JP 2410198A JP 41019890 A JP41019890 A JP 41019890A JP H0620820 A JPH0620820 A JP H0620820A
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ferrite
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 結晶の平均短軸径yが100〜2000Åの
範囲内で、X線回折によって求められる(1,1,1)
面の結晶サイズx(Å)と平均短軸径y(Å)との比x
/yが0.7以下である含水酸化第2鉄と、2価の金属
の、非晶質の水酸化物或いは非晶質の炭酸化物とを含有
する水系スラリーを作製する。そして、この水系スラリ
ーを、pH9.0〜13.0、反応温度150〜230℃
の条件で水熱反応させて、下記一般式(I) で表される、
平均粒径が0.01〜0.2μmの範囲内の複合スピネ
ルフェライト微細粒子を製造する。 【数3】〔式中Mは、Mn,NiおよびCuからなる群より選
ばれた少なくとも1種の2価の金属原子を表す。〕 【効果】 上記複合スピネルフェライト微細粒子は、粒
径が均一で、組成がほぼ一定であるため、ばらつきのな
い、磁気特性の安定した軟磁性焼結フェライトや軟磁性
フェライト粉末を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟磁性焼結フェライト
の原料や軟磁性フェライト粉末として使用される、新規
な複合スピネルフェライト微細粒子と、その製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェライトコア、磁気ヘッド等の軟磁性
焼結フェライトの原料や、或いは磁気インキ等の塗膜
中、トナー、成形品等の樹脂中に分散される軟磁性フェ
ライト粉末として、一般式M´O・Fe2 3 (M´は2
価の金属を表す)で表されるスピネルフェライトの変型
である、3価の鉄および2価の亜鉛と、Mn2+,Ni2+,Fe
2+,Cu2+等の2価の金属とを含む複合スピネルフェライ
トが、高透磁率、高飽和磁化を有すると共に、キュリー
温度のコントロールが可能であるため、注目されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現在供給さ
れている、上記複合スピネルフェライト材料で作成した
フェライトコア、チップインダクター、磁気ヘッド等の
焼結フェライトや、これを分散した磁気インキ、トナ
ー、成形品等は、透磁率、飽和磁化、キュリー温度等の
磁気特性にばらつきを生じ易く、量産時における品質の
安定性に問題があった。
【0004】本発明者らは、従来の複合スピネルフェラ
イト材料から製造された製品の特性がばらつく原因につ
いて、検討を行った。その結果、現在知られている製造
方法で製造された複合スピネルフェライト材料は、その
製造方法によって、各成分の組成が一定でなかったり、
粒径の小さいものが得られなかったり、或いは、粒径の
ばらつきが大きく粒度分布が一定でなかったりし、それ
が原因となって、製品の特性にばらつきを生じることを
見出した。
【0005】すなわち、現在知られている複合スピネル
フェライト材料の製造方法には、大別して、乾式法と湿
式法の2法があり、乾式法では、複合スピネルフェライ
ト粉で、一定の比率を有するものができず、このため、
フェライト焼結時の焼結温度、雰囲気等の諸条件の厳密
な管理が必要であった。また、1000℃以上で焼成し
て得られるフェライトは塊状であり微粉砕して粒状化し
なければならず、このため、1μm以下の微細な粒子を
製造することが困難である上、粒度分布の拡がりを抑え
て粒径を一定にすることができない。
【0006】また、焼結体においては、粒子の粒径が大
きいと、焼結時に高温が必要であり、したがって、磁区
の大きさが数μm〜数10μmと巨大化して、均一で微
小な磁区を持ったフェライト焼結体が得られない。ま
た、粒度分布に拡がりがある場合には、磁区の分布状態
が一定でなくなって、焼結体の磁気特性に問題を生じ
る。
【0007】複合スピネルフェライトの粒子を、塗膜や
樹脂中に分散される粉体として使用する場合に、粒子の
粒径が大きいと、塗膜のビヒクル中や樹脂中に均一に分
散することができなくなり、また、粒径にばらつきがあ
ると分散性が一定せず、やはり均一に分散することがで
きなくなる。このため、磁気インキ等の塗膜の場合に
は、当該塗膜の表面平滑性が低下し、成形品の場合に
は、寸法精度が低下すると共に、磁気特性にばらつきを
生じることになる。
【0008】複合スピネルフェライト材料の製造方法の
うち、湿式法には、各金属塩を含み、アルカリによって
懸濁された水酸化物懸濁液を、100℃以下の低温で、
気体または液体の酸化剤で酸化してフェライト粒子を製
造する方法(例えば特公昭42−20381号公報、特
公昭46−4217号公報参照)と、上記水酸化物懸濁
液を、過剰アルカリの存在下、300℃前後の高温で水
熱反応させてフェライト粒子を製造する方法(例えば特
公昭49−6636号公報、特開昭59−55002号
公報参照)とがある。
【0009】ところが、前者の方法では、酸化剤による
強制的な酸化が行われるため、2価の鉄と3価の鉄との
割合の緻密なコントロールができず、生成条件の微妙な
変化により、組成が大きくばらついてしまう。一方、後
者の方法では、大過剰のアルカリの存在下で反応が行わ
れるため、組成中の亜鉛が溶出してしまう。そこで、通
常は、溶出量を見越した過剰の亜鉛を投入して反応が行
われるが、亜鉛の溶出量は、アルカリ濃度、水熱反応の
温度等の条件により微妙に変化するため、フェライト粒
子中に取り込まれる亜鉛の量を正確にコントロールする
ことができない。このため、組成が大きくばらついてし
まう。また、上記のように大過剰のアルカリの存在下で
反応が行われるため、フェライト粒子中にアルカリが不
純物として残存して、フェライトの磁気特性を劣化させ
る可能性がある。
【0010】以上のように、従来の湿式法で製造された
複合スピネルフェライトは、組成が大きくばらつくた
め、最終製品の特性を一定にすることができない。ま
た、上記湿式法のうち、後者の方法では、高アルカリ、
高温で反応が行われるため、0.2μm以下の微細な粒
子を製造することが困難であるという問題もある。
【0011】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであって、ばらつきのない、磁気特性の安定した製品
を製造することができる複合スピネルフェライト微細粒
子とその製造方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の複合スピネルフェライト材料の欠点を解消すべく検討
を行い、その結果、ばらつきのない、優れた特性を有す
る製品を得ることができる複合スピネルフェライト微細
粒子と、その製造方法とを見出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明の複合スピネルフェライト微
細粒子は、下記一般式(I) で表され、平均粒径が0.0
1〜0.2μmの範囲内であることを特徴としている。
【0013】
【化2】 〔式中Mは、Mn,NiおよびCuからなる群より選ばれた少
なくとも1種の2価の金属原子を表す。α,β,γ,n
は、下記式(1) 〜(4) の関係を満足する数を表す。〕 0.1≦α≦0.75 …(1) 0≦β≦0.3 …(2) 0.05≦γ≦0.6 …(3) 0.8≦n≦1.2 …(4) 本発明の複合スピネルフェライト微細粒子の平均粒径
が、0.01〜0.2μmの範囲内に限定されるのは、
以下の理由による。
【0014】平均粒径の上限が0.2μmを上回ると、
焼結体の場合には高温焼成が必要となり、焼結体の磁区
の巨大化が起る。また、粉体で使用する場合には分散性
の低下が起る。一方、平均粒径の下限が0.01μmを
下回ると、副成する塩類の水洗除去が困難となり、焼結
性、分散性が低下するおそれがある。
【0015】したがって、本発明の複合スピネルフェラ
イト微細粒子においては、平均粒径が、0.01〜0.
2μmの範囲内に限定されるのである。上記式(I) で表
される複合スピネルフェライト微細粒子のうち、式(I)
中のα,β,γ,nが、下記式(5) 〜(10)の関係を満足
する数であるものを製造する本発明の製造方法(以下
「第1の製造方法」という)は、電子顕微鏡観察により
測定された平均短軸径y(Å)が100〜2000Åの
範囲内で、かつ、X線回折によって求められる(1,
1,1)面の結晶サイズx(Å)と、上記平均短軸径y
(Å)との比x/yが0.7以下である含水酸化第2鉄
と、2価の鉄の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物
と、亜鉛の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物と、マ
ンガン、ニッケルおよび銅からなる群より選ばれた少な
くとも1種の2価の金属の非晶質水酸化物或いは非晶質
炭酸化物とを含有し、pHが6.5〜9.0の範囲内に調
整された水系スラリーを、150〜230℃で水熱反応
させることを特徴としている。
【0016】 0.5≦α≦0.75 …(5) 0.005≦β≦0.3 …(6) 0.05≦γ≦0.5 …(7) α+β+γ=1 …(8) α+β>γ …(9) n=1 …(10) 上記第1の製造方法において、水熱反応時の水系スラリ
ーのpHが6.5〜9.0の中性ないし微アルカリ性に限
定されるのは、以下の理由による。
【0017】pHが6.5未満では、水熱反応によるフェ
ライト粒子の生成が阻害されるばかりでなく、水系スラ
リーが酸性になるので、オートクレーブ等の反応容器の
耐久性が低下してしまう。一方、pHが9.0を上回る
と、前述したように、フェライト粒子中へアルカリが混
入する。したがって、水系スラリーのpHは6.5〜9.
0の範囲内に限定される。
【0018】また、上記水熱反応の反応温度が150〜
230℃に限定されるのは、以下の理由による。反応温
度が150℃未満では、反応の進行速度が遅すぎて長時
間を要する上、反応生成物中に、未反応成分が残存する
おそれがある。一方、反応温度が230℃を上回ると、
反応設備の材質、構造上、非経済である。したがって、
反応温度は150〜230℃の範囲内に限定される。な
お、上記反応温度は、160〜190℃の範囲内である
ことが好ましい。
【0019】第1の製造方法に使用される水系スラリー
としては、前記一般式(I) 中の3価の鉄の原料である含
水酸化第2鉄と、2価の鉄の原料である2価の鉄の非晶
質水酸化物或いは非晶質炭酸化物と、亜鉛の非晶質水酸
化物或いは非晶質炭酸化物と、マンガン、ニッケルおよ
び銅からなる群より選ばれた少なくとも1種の2価の金
属の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物とを含有する
ものが用いられる。
【0020】含水酸化第2鉄としては、電子顕微鏡観察
により測定された平均短軸径yが100〜2000Åの
範囲内で、かつ、X線回折によって求められる(1,
1,1)面の結晶サイズx(Å)と、上記平均短軸径y
(Å)との比x/yが0.7以下であるものが使用され
る。上記x/yの値が0.7以下に限定されるのは、以
下の理由による。
【0021】x/yの値が0.7を上回ると、含水酸化
第2鉄の結晶性が高くなり過ぎて反応性が低下し、pH
6.5〜9.0、反応温度150〜230℃の反応条件
ではフェライト化が困難で、反応生成物中に、未反応の
含水酸化第2鉄の結晶が多量に残留してしまう。未反応
の含水酸化第2鉄の結晶の残留を防止するためには、反
応温度を240〜350℃に上げ、さらにpHを9.0以
上にしなければならず、前述したように、亜鉛の溶出や
アルカリの混入が発生して組成が大きくばらつき、ま
た、結晶成長の速度が速くなって、生成されるフェライ
ト粒子が巨大化してしまう。これに対し、x/yが0.
7以下であれば、含水酸化第2鉄は低結晶性で、反応速
度が早いので、pH6.5〜9.0の中性ないし微アルカ
リ性の条件下、反応温度150〜230℃の低温で反応
させることが可能となる。
【0022】また、含水酸化第2鉄の平均短軸径yが、
100〜2000Åに限定されるのは、平均短軸径yが
100Å未満では、生成する複合スピネルフェライトの
平均粒径が0.01μm未満になり、2000Åを超え
ると、生成する複合スピネルフェライトの平均粒径が
0.2μmを上回る。上記含水酸化第2鉄は、従来公知
の種々の製法、例えば、特開昭50−80999号公報
に記載された製法等によって製造することができる。
【0023】水系スラリーにおける含水酸化第2鉄のス
ラリー濃度は特に限定されないが、2.5〜5.5重量
%の範囲内であることが好ましく、4〜5重量%の範囲
内であることがより好ましい。水系スラリーにおける含
水酸化第2鉄のスラリー濃度が2.5重量%未満では、
1回の反応で得られるフェライト粒子の収量が少なくな
り、経済的に不利となり、5.5重量%を上回ると、ス
ラリーの粘度が高くなって、均一な懸濁スラリーが得ら
れなくなるおそれがある。
【0024】上記含水酸化第2鉄と共に水系スラリー中
に含有される2価の鉄、亜鉛、並びに、マンガン、ニッ
ケルおよび銅からなる群より選ばれた少なくとも1種の
2価の金属の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物は、
それぞれの金属の硫酸塩、塩化物等の水溶性塩を、水酸
化ナトリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリで、pH6.
5〜9.0に中和して得られる。
【0025】各金属の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸
化物の、水系スラリー中における配合割合は、前述した
ように、複合スピネルフェライト微細粒子の組成比とほ
ぼ一致するので、含水酸化第2鉄の配合割合を元にし
て、目的とする組成比に合わせた量を配合すれば良い。
なお、上記各成分の混合に際しては、2価の金属イオン
の酸化を防止するために、混合を密閉容器中で行うと共
に、液中に窒素ガス等の不活性ガスを流通させることが
好ましい。
【0026】上記水系スラリーを用いた水熱反応は、オ
ートクレーブ等の反応容器中で行うことができる。水熱
反応の時間は、水系スラリーの濃度や仕込み量等に応じ
て、適宜の値に設定することができる。反応終了後は、
反応生成物を液体と濾別し、水洗したのち乾燥すれば、
所望の複合スピネルフェライト微細粒子が得られる。な
お、乾燥に際しては、特にフェライト中の2価の鉄イオ
ンの酸化を防止するため、不活性ガスを流通させる等し
て、非酸化性の雰囲気中で乾燥を行うことが好ましい。
【0027】前記式(I) で表される複合スピネルフェラ
イト微細粒子のうち、式(I) 中のα,β,γ,nが式
(5) 〜(10)で定義した範囲を1つでも外れるものは、そ
の組成比にもよるが、水熱反応時の水系スラリーのpHが
中性ないし微アルカリ性である上記第1の製造方法で
は、製造することが難しい。すなわち、水熱反応時の水
系スラリーのpHが中性ないし微アルカリ性では、フェラ
イト粒子の生成が完全でなく、フェライト粒子の粒径に
ばらつきが生じたり、反応生成物中に、未反応の含水酸
化第2鉄が残存したりするおそれがある。
【0028】このため、α,β,γ,nが式(5) 〜(10)
で定義した範囲を1つでも外れる上記複合スピネルフェ
ライト微細粒子を製造するには、水系スラリーのpHを
9.0以上のアルカリ性にしなければならないが、水系
スラリーのpHを9.0以上にすると、含水酸化第2鉄の
反応性が高くなり、そのまま反応させたのでは、フェラ
イト粒子が巨大化して、粒径が0.2μmを超えるおそ
れがある。
【0029】これに対し、本発明の他の製造方法(以下
「第2の製造方法」という)によれば、上記複合スピネ
ルフェライト微細粒子を、その粒径を巨大化させること
なく製造することができる。すなわち、本発明の第2の
製造方法は、電子顕微鏡観察により測定された平均短軸
径yが100〜2000Åの範囲内で、かつ、X線回折
によって求められる(1,1,1)面の結晶サイズx
(Å)と、上記平均短軸径y(Å)との比x/yが0.
7以下である含水酸化第2鉄と、3価の鉄の非晶質水酸
化物或いは非晶質炭酸化物と、亜鉛の非晶質水酸化物或
いは非晶質炭酸化物と、鉄、マンガン、ニッケルおよび
銅からなる群より選ばれた少なくとも1種の2価の金属
の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物とを含有し、pH
が9.0〜13.0の範囲内に調整された水系スラリー
を、150〜230℃で水熱反応させることを特徴とし
ている。なお、ここで使用される3価の鉄の非晶質水酸
化物または非晶質炭酸化物の出発原料としては、硫酸第
2鉄〔Fe2(SO4)3 〕、塩化第2鉄〔FeCl3 〕等があげ
られる。
【0030】上記第2の製造方法によれば、pHが9.0
以上の状態で反応性が高くなる含水酸化第2鉄の一部
を、3価の鉄の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物に
置き換えることにより、pHが9.0以上の条件下での反
応時における、フェライト粒子の巨大化を防止すること
ができる。上記水熱反応において、水系スラリーのpHが
9.0〜13.0に限定されるのは、以下の理由によ
る。
【0031】pHが9.0未満では、前述したように、各
成分の組成比によっては、フェライト粒子の生成が完全
でなく、フェライト粒子の粒径にばらつきが生じたり、
反応生成物中に、未反応の含水酸化第2鉄が残存したり
する場合がある。一方、pHが13.0を上回ると、水熱
反応終了後に、アルカリによる亜鉛等の溶出が発生し
て、反応生成物の組成が大きくばらついてしまい、各成
分の組成比を、原料の仕込み量と一致させることができ
なくなってしまう。したがって、水系スラリーのpHは
9.0〜13.0の範囲内に限定される。
【0032】なお、上記第2の製造方法において使用さ
れる含水酸化第2鉄、並びに、2価の金属の非晶質水酸
化物或いは非晶質炭酸化物としては、先の製造方法で使
用したものと同じ化合物を使用ことができる。水系スラ
リーにおける含水酸化第2鉄のスラリー濃度や、2価の
金属の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物の、水系ス
ラリー中における配合割合についても、先の第1の製造
方法と同じで良い。
【0033】反応条件、反応に使用する装置、反応終了
後の反応生成物の処置等についても、先の第1の製造方
法と同様に行えば良い。
【0034】
【作用】上記構成からなる、本発明の複合スピネルフェ
ライト微細粒子は、組成が単一であると共に、粒子の粒
径が小さく、かつ粒径範囲の拡がりが狭いため、焼結体
においては、700〜800℃の低温焼結により、均質
で密度の高い焼結体を得ることができる。このため、高
温焼成による組成変化等のおそれもない。また、得られ
た焼結体は、磁区の大きさが0.1〜2μmと小さく、
かつ均一であるため、優れた磁気特性を有するものとな
る。また、磁区の大きさが小さく、かつ均一である焼結
体は、特に磁気ヘッド用フェライトやチップインダクタ
ーとして使用した場合に、精密加工性、耐摩耗性、摺動
ノイズ特性に優れており、極めて有用である。一方、粉
体を分散する場合には、ビヒクル中や樹脂中に容易、か
つ均一に分散させることができるので、磁気インキ等の
塗膜においては、粒子が微細なことと相俟って、優れた
表面平滑性を有する塗膜を形成できる。また、成形品の
場合には、寸法精度が向上する。そして、上記何れの場
合にも、特性が均一な製品を製造することが可能とな
る。
【0035】一方、本発明の第1の製造方法において
は、pH6.5〜9.0の中性ないし微アルカリ性の条件
下、反応温度150〜230℃の低温で水熱反応させて
いるので、亜鉛が溶出したり、フェライト粒子中にアル
カリが残存したりするおそれがない。したがって、フェ
ライト粒子の組成を、各成分の原料の仕込み量とほぼ一
致させることができるので、各成分の量を正確にコント
ロールすることが可能となり、生成されるフェライト粒
子の組成をほぼ一定に保つことができる。また、上記の
ように、反応温度が150〜230℃と従来に比べて低
いので、粒子が微細で、かつ粒径のコントロールが容易
になり、生成されるフェライト粒子の粒径を、前記0.
01〜0.2μmの範囲内に保つことができる。
【0036】また、本発明の第2の製造方法によれば、
pH9.0〜13.0のアルカリ性の条件下でのフェライ
ト粒子の巨大化を防止する、3価の鉄の非晶質水酸化物
或いは非晶質炭酸化物の存在下、pH9.0〜13.0の
アルカリ性の条件で反応を行うので、水熱反応時の水系
スラリーのpHが中性ないし微アルカリ性では製造するこ
とが難しい、式(I) 中のα,β,γ,nが式(5) 〜(10)
で定義した範囲を1つでも外れる複合スピネルフェライ
ト微細粒子を、その粒径を巨大化させることなく、製造
することができる。
【0037】
【実施例】以下に、本発明を、実施例および比較例に基
づいて説明する。実施例1 電子顕微鏡観察により測定された平均短軸径yが800
Åで、X線回折によって求められる(1,1,1)面の
結晶サイズxと上記平均短軸径yとの比x/yが0.1
9である低結晶性の含水酸化第2鉄(FeOOH)0.5
mol と、蒸溜水1.1 lとを混合し、密閉容器中で、
液中に0.8 l/分の窒素ガスを流通させつつ、ホモ
ディスパを用いて均一に分散させた。なお、上記含水酸
化第2鉄としては、窒素気流中で、炭酸ナトリウム水溶
液に硫酸第1鉄水溶液を加えて反応させたのち、空気酸
化して製造したものを使用した。
【0038】次に、攪拌を続けながら、上記懸濁液に、
まず、NaOH(試薬特級、フレーク状)の水溶液(濃度
5mol /l)0.10 lを加え、次に、MnSO4 ・n
2O(試薬特級)の水溶液(濃度2.0mol /l)
0.075 lと、FeSO4 ・7H2 O(試薬特級)の
水溶液(濃度1.25mol /l)0.02 lと、ZnS
4 ・7H2 O(試薬特級)の水溶液(濃度1.0mol
/l)0.075 lとの混合液を添加して水系スラリ
ーを得た。
【0039】なお、上記NaOHの添加量は、MnSO4
FeSO4 およびZnSO4 の総量の1.0当量に相当して
いる。また、上記水系スラリー中に含まれる各金属イオ
ンのモル比は、Fe3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2:0.6 :0.
1 :0.3 であった。次に、上記水系スラリーをオートク
レーブ中に収容して、200℃、3時間の水熱反応を行
った。水熱反応時の水系スラリーのpHは6.86であっ
た。
【0040】反応終了後、反応液を濾過して固形分を回
収し、水洗した後、窒素ガスを流通させた非酸化性の雰
囲気中で、80℃で乾燥させて反応生成物を得た。得ら
れた反応生成物は、図1の透過電子顕微鏡写真(倍率3
0000倍)に示すように、ほぼ粒径が揃った粒状で、
写真から平均粒径を求めたところ、0.1μmであっ
た。
【0041】上記反応生成物の組成を、X線回折によっ
て同定したところ、図9に示すように、マンガン−亜鉛
混合のスピネル型フェライトであった。また、フェライ
トの組成を、誘導結合プラズマ原子分光分析法(2価の
鉄については化学分析法)によって定量したところ、Fe
2 3 =68.12%、MnO=18.38%、FeO=
3.01%、ZnO=10.49%であった。また、粒子
中に含まれる各金属イオンのモル比は、Fe3+:Mn2+:Fe
2+:Zn2+=1.99:0.606 :0.098 :0.301 で、仕込み量
と分析誤差の範囲内で一致しており、得られたフェライ
トが、複合スピネルフェライトであることが確認され
た。
【0042】なお、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。実施例2 水系スラリー中に含まれる各金属イオンのモル比を、Fe
3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2:0.6 :0.04:0.36とし、水
熱反応の温度を170℃にしたこと以外は、上記実施例
1と同様にして、反応生成物を得た。
【0043】得られた反応生成物は、図2の透過電子顕
微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、ほぼ粒径
が揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、
0.07μmであった。上記反応生成物の組成を、X線
回折によって同定したところ、図10に示すように、マ
ンガン−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0044】また、フェライトの組成を、誘導結合プラ
ズマ原子分光分析法(2価の鉄については化学分析法)
によって定量したところ、Fe2 3 =68.75%、Mn
O=17.44%、FeO=1.21%、ZnO=12.6
0%であった。また、粒子中に含まれる各金属イオンの
モル比は、Fe3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2.02:0.577 :0.
039 :0.363 で、仕込み量と分析誤差の範囲内で一致し
ており、得られたフェライトが、複合スピネルフェライ
トであることが確認された。
【0045】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。実施例3 水系スラリー中に含まれる各金属イオンのモル比を、Fe
3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2:0.68:0.24:0.08とし、水
熱反応の温度を150℃にしたこと以外は、上記実施例
1と同様にして、反応生成物を得た。
【0046】得られた反応生成物は、図3の透過電子顕
微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、ほぼ粒径
が揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、
0.15μmであった。上記反応生成物の組成を、X線
回折によって同定したところ、図11に示すように、マ
ンガン−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0047】また、フェライトの組成を、誘導結合プラ
ズマ原子分光分析法(2価の鉄については化学分析法)
によって定量したところ、Fe2 3 =69.03%、Mn
O=28.88%、FeO=7.31%、ZnO=2.78
%であった。また、粒子中に含まれる各金属イオンのモ
ル比は、Fe3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2.00:0.682 :0.23
6 :0.079 で、仕込み量と分析誤差の範囲内で一致して
おり、得られたフェライトが、複合スピネルフェライト
であることが確認された。
【0048】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。実施例4 含水酸化第2鉄として、電子顕微鏡観察により測定され
た平均短軸径yが350Åで、X線回折によって求めら
れる(1,1,1)面の結晶サイズxと上記平均短軸径
yとの比x/yが0.41である低結晶性のものを使用
したこと以外は、上記実施例1と同様にして、反応生成
物を得た。
【0049】得られた反応生成物は、図4の透過電子顕
微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、ほぼ粒径
が揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、
0.07μmであった。上記反応生成物の組成を、X線
回折によって同定したところ、図12に示すように、マ
ンガン−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0050】また、フェライトの組成を、誘導結合プラ
ズマ原子分光分析法(2価の鉄については化学分析法)
によって定量したところ、Fe2 3 =68.54%、Mn
O=18.20%、FeO=3.04%、ZnO=10.2
2%であった。また、粒子中に含まれる各金属イオンの
モル比は、Fe3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2.01:0.600 :0.
099 :0.294 で、仕込み量と分析誤差の範囲内で一致し
ており、得られたフェライトが、複合スピネルフェライ
トであることが確認された。
【0051】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。実施例5 含水酸化第2鉄として、電子顕微鏡観察により測定され
た平均短軸径yが230Åで、X線回折によって求めら
れる(1,1,1)面の結晶サイズxと上記平均短軸径
yとの比x/yが0.58である低結晶性のものを使用
し、水熱反応の温度を170℃にしたこと以外は、上記
実施例1と同様にして、反応生成物を得た。
【0052】得られた反応生成物は、図5の透過電子顕
微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、ほぼ粒径
が揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、
0.04μmであった。上記反応生成物の組成を、X線
回折によって同定したところ、図13に示すように、マ
ンガン−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0053】また、フェライトの組成を、誘導結合プラ
ズマ原子分光分析法(2価の鉄については化学分析法)
によって定量したところ、Fe2 3 =68.43%、Mn
O=18.18%、FeO=3.08%、ZnO=10.3
1%であった。また、粒子中に含まれる各金属イオンの
モル比は、Fe3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2.00:0.599 :0.
100 :0.296 で、仕込み量と分析誤差の範囲内で一致し
ており、得られたフェライトが、複合スピネルフェライ
トであることが確認された。
【0054】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。比較例1 含水酸化第2鉄として、電子顕微鏡観察により測定され
た平均短軸径yが300Åで、X線回折によって求めら
れる(1,1,1)面の結晶サイズxと上記平均短軸径
yとの比x/yが0.79で、比較的結晶性の高いもの
を使用し、水熱反応の温度を230℃にしたこと以外
は、上記実施例1と同様にして、反応生成物を得た。な
お、上記含水酸化第2鉄は、過剰の水酸化ナトリウム中
で反応を行う、いわゆるアルカリサイド法で製造した。
【0055】得られた反応生成物には、図6の透過電子
顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、未反応
の含水酸化第2鉄の針状結晶が多量に残存していた。ま
た、上記反応生成物の組成をX線回折によって同定した
ところ、図14に示すように、マンガン−亜鉛混合のス
ピネル型フェライトと未反応の含水酸化第2鉄の混合物
であることが確認された。
【0056】比較例2 含水酸化第2鉄として、電子顕微鏡観察により測定され
た平均短軸径yが170Åで、X線回折によって求めら
れる(1,1,1)面の結晶サイズxと上記平均短軸径
yとの比x/yが0.85で、比較的結晶性の高いもの
を使用し、水熱反応の温度を230℃にしたこと以外
は、上記実施例1と同様にして、反応生成物を得た。な
お、上記含水酸化第2鉄は、硫酸酸性中で反応を行う、
いわゆる酸性サイド法で製造した。
【0057】得られた反応生成物には、図7の透過電子
顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、未反応
の含水酸化第2鉄の針状結晶が多量に残存していた。ま
た、上記反応生成物の組成を、X線回折によって同定し
たところ、図15に示すように、マンガン−亜鉛混合の
スピネル型フェライトと未反応の含水酸化第2鉄の混合
物であることが確認された。
【0058】比較例3 NaOH水溶液(濃度5mol /l)の添加量を、MnS
4 ,FeSO4 およびZnSO4 の総量の2.0当量に相
当する0.20 lにしたこと以外は、上記実施例1と
同様にして、反応生成物を得た。なお、水熱反応時の水
系スラリーのpHは13.1であった。
【0059】得られた反応生成物は、図8の透過電子顕
微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、粒径が不
揃いな立方晶で、写真から平均粒径を求めたところ、
0.25μmであった。上記反応生成物の組成を、X線
回折によって同定したところ、図16に示すように、マ
ンガン−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0060】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったところ、添加量の8.31%の溶
出亜鉛が確認された。実施例6 電子顕微鏡観察により測定された平均短軸径yが250
Åで、X線回折によって求められる(1,1,1)面の
結晶サイズxと上記平均短軸径yとの比x/yが0.4
6である低結晶性の含水酸化第2鉄(FeOOH)0.1
7mol と、蒸溜水0.75 lとを混合し、密閉容器中
で、液中に0.8 l/分の窒素ガスを流通させつつ、
ホモディスパを用いて均一に分散させた。なお、上記含
水酸化第2鉄としては、窒素気流中で、炭酸ナトリウム
水溶液に硫酸第1鉄水溶液を加えて反応させたのち、空
気酸化して製造したものを使用した。
【0061】次に、攪拌を続けながら、上記懸濁液に、
まず、NaOH(試薬特級、フレーク状)の水溶液(濃度
5mol /l)0.047 lを加え、次に、Fe2 (SO
4 3 ・nH2 O(試薬特級)の水溶液(濃度0.2mo
l /l)0.047 lと、MnSO4 ・nH2 O(試薬
特級)の水溶液(濃度2.0mol /l)0.039l
と、FeSO4 ・7H2 O(試薬特級)の水溶液(濃度
1.0mol /l)0.02 lと、ZnSO4 ・7H2
(試薬特級)の水溶液(濃度1.0mol /l)0.01
8 lとの混合液を添加して水系スラリーを得たのち、
さらに、NaOH(試薬特級、フレーク状)の水溶液(濃
度5mol /l)を加えてpHを12.5に調整した。
【0062】なお、上記水系スラリー中に含まれる各金
属イオンのモル比は、Fe3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=1.88:
0.78:0.20:0.18であった。次に、上記水系スラリーを
オートクレーブ中に収容して、200℃、3時間の水熱
反応を行った。水熱反応終了時の水系スラリーのpHは1
0.7であった。反応終了後、反応液を濾過して固形分
を回収し、水洗した後、窒素ガスを流通させた非酸化性
の雰囲気中で、80℃で乾燥させて反応生成物を得た。
【0063】得られた反応生成物は、図17の透過電子
顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、粒径の
揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、0.
12μmであった。上記反応生成物の組成を、X線回折
によって同定したところ、図25に示すように、マンガ
ン−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0064】また、フェライトの組成を、誘導結合プラ
ズマ原子分光分析法(2価の鉄については化学分析法)
によって定量したところ、Fe2 3 =63.70%、Mn
O=23.95%、FeO=6.18%、ZnO=6.15
%であった。また、粒子中に含まれる各金属イオンのモ
ル比は、Fe3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=1.87:0.792 :0.20
2 :0.177 で、仕込み量と分析誤差の範囲内で一致して
おり、得られたフェライトが、複合スピネルフェライト
であることが確認された。
【0065】なお、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。実施例7 水系スラリー中に含まれる各金属イオンのモル比を、Fe
3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2.08:0.68:0.08:0.24とした
こと以外は、上記実施例6と同様にして、反応生成物を
得た。
【0066】得られた反応生成物は、図18の透過電子
顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、ほぼ粒
径が揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、
0.12μmであった。上記反応生成物の組成を、X線
回折によって同定したところ、組成上ではFe3+が過剰で
あるにもかかわらず、図26に示すように、未反応のFe
2 3 が認められないマンガン−亜鉛混合のスピネル型
フェライトであった。
【0067】また、フェライトの組成を、誘導結合プラ
ズマ原子分光分析法(2価の鉄については化学分析法)
によって定量したところ、Fe2 3 =69.67%、Mn
O=20.33%、FeO=2.39%、ZnO=8.21
%であった。また、粒子中に含まれる各金属イオンのモ
ル比は、Fe3+:Mn2+:Fe2+:Zn2+=2.09:0.687 :0.0
8:0.242 で、仕込み量と分析誤差の範囲内で一致して
おり、得られたフェライトが、複合スピネルフェライト
であることが確認された。
【0068】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。実施例8 水系スラリー中に含まれる各金属イオンのモル比を、Fe
3+:Ni2+:Zn2+=1.96:0.40:0.62としたこと以外は、
上記実施例6と同様にして、反応生成物を得た。
【0069】得られた反応生成物は、図19の透過電子
顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、ほぼ粒
径が揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、
0.85μmであった。上記反応生成物の組成を、X線
回折によって同定したところ、図27に示すように、ニ
ッケル−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0070】また、フェライトの組成を、誘導結合プラ
ズマ原子分光分析法によって定量したところ、Fe2 3
=66.61%、NiO=12.54%、ZnO=21.0
4%であった。また、粒子中に含まれる各金属イオンの
モル比は、Fe3+:Ni2+:Zn2+=1.979 :0.398 :0.612
で、仕込み量と分析誤差の範囲内で一致しており、得ら
れたフェライトが、複合スピネルフェライトであること
が確認された。
【0071】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。実施例9 水系スラリー中に含まれる各金属イオンのモル比を、Fe
3+:Ni2+:Fe2+:Zn2+=1.88:0.40:0.08:0.62とした
こと以外は、上記実施例6と同様にして、反応生成物を
得た。
【0072】得られた反応生成物は、図20の透過電子
顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、ほぼ粒
径が揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、
0.12μmであった。上記反応生成物の組成を、X線
回折によって同定したところ、図28に示すように、ニ
ッケル−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0073】また、フェライトの組成を、誘導結合プラ
ズマ原子分光分析法(2価の鉄については化学分析法)
によって定量したところ、Fe2 3 =63.35%、Ni
O=12.75%、FeO=2.43%、ZnO=21.1
3%であった。また、粒子中に含まれる各金属イオンの
モル比は、Fe3+:Ni2+:Fe2+:Zn2+=1.874 :0.403:
0.079 :0.613 で、仕込み量と分析誤差の範囲内で一致
しており、得られたフェライトが、複合スピネルフェラ
イトであることが確認された。
【0074】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。比較例4 NaOHの水溶液(濃度5mol /l)の添加総量を、Fe2
(SO4 3 ,MnSO 4 ,FeSO4 およびZnSO4 の総
量の1.0当量に相当する0.047 lにしたこと以
外は、上記実施例6と同様にして、反応生成物を得た。
なお、水熱反応時の水系スラリーのpHは7.2であっ
た。
【0075】得られた反応生成物は、図21の透過電子
顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、粒径が
不揃いな粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、粒
径分布に2つのピークが存在する2項分布を示してい
た。上記反応生成物の組成を、X線回折によって同定し
たところ、図29に示すように、マンガン−亜鉛混合の
スピネル型フェライトと、未反応の含水酸化第2鉄の混
合物であることが確認された。
【0076】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったところ、添加量の2.14%の溶
出亜鉛が確認された。比較例5 水系スラリーにFe2 (SO4 3 ・nH2 O(試薬特
級)の水溶液(濃度0.2mol /l)0.047 lを
配合しなかったこと以外は、上記実施例6と同様にし
て、反応生成物を得た。
【0077】得られた反応生成物は、図22の透過電子
顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように立方晶
で、写真から平均粒径を求めたところ、0.35μmで
あった。上記反応生成物の組成を、X線回折によって同
定したところ、図30に示すように、マンガン−亜鉛混
合のスピネル型フェライトであった。
【0078】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。比較例6 水系スラリーに含水酸化第2鉄0.17mol を配合しな
かったこと以外は、上記実施例6と同様にして、反応生
成物を得た。
【0079】得られた反応生成物は、図23の透過電子
顕微鏡写真(倍率50000倍)に示すように、粒径の
揃った粒状で、写真から平均粒径を求めたところ、0.
009μmであった。上記反応生成物の組成を、X線回
折によって同定したところ、図31に示すように、マン
ガン−亜鉛混合のスピネル型フェライトであった。
【0080】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったが、亜鉛その他の組成金属イオン
は確認されなかった。比較例7 NaOHの水溶液(濃度5mol /l)の添加総量を、Fe2
(SO4 3 ,NiSO4 ,FeSO4 およびZnSO4 の総
量の1.0当量に相当する0.044 lにしたこと以
外は、上記実施例9と同様にして、反応生成物を得た。
なお、水熱反応時の水系スラリーのpHは6.9であっ
た。
【0081】得られた反応生成物には、図24の透過電
子顕微鏡写真(倍率30000倍)に示すように、未反
応の含水酸化第2鉄の針状結晶が多量に残存していた。
上記反応生成物の組成を、X線回折によって同定したと
ころ、図32に示すように、ニッケル−亜鉛混合のスピ
ネル型フェライトと、未反応の含水酸化第2鉄の混合物
であることが確認された。
【0082】また、固形分を回収した後の濾液について
原子吸光分析を行ったところ、添加量の2.14%の溶
出亜鉛が確認された。なお、中和のためのアルカリとし
て、NaOHに代えてNa2 CO3 を使用した場合にも、上
記実施例1〜9、比較例1〜7と同様の結果が得られ
た。
【0083】
【発明の効果】本発明の複合スピネルフェライト微細粒
子は、以上のように構成されており、粒径が小さく、か
つ粒度分布がシャープであるため、焼結体の場合には、
緻密で均質な焼結体を製造することができ、粉体として
使用する場合には、分散性が良い。したがって、本発明
の複合スピネルフェライト微細粒子によれば、ばらつき
のない、安定した製品を製造することができる。また、
本発明の製造方法によれば、上記本発明の複合スピネル
フェライト微細粒子を、効率良く製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図2】実施例2で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図3】実施例3で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図4】実施例4で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図5】実施例5で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図6】比較例1で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図7】比較例2で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図8】比較例3で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図9】実施例1で得られた複合スピネルフェライト微
細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグラ
フである。
【図10】実施例2で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図11】実施例3で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図12】実施例4で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図13】実施例5で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図14】比較例1で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図15】比較例2で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図16】比較例3で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図17】実施例6で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図18】実施例7で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図19】実施例8で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図20】実施例9で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図21】比較例4で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図22】比較例5で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図23】比較例6で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図24】比較例7で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の粒子構造を示す透過電子顕微鏡写真である。
【図25】実施例6で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図26】実施例7で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図27】実施例8で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図28】実施例9で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図29】比較例4で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図30】比較例5で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図31】比較例6で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【図32】比較例7で得られた複合スピネルフェライト
微細粒子の組成をX線回折により同定した結果を示すグ
ラフである。
【化3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) で表され、平均粒径が0.
    01〜0.2μmの範囲内であることを特徴とする複合
    スピネルフェライト微細粒子。 【化1】 〔式中Mは、Mn,NiおよびCuからなる群より選ばれた少
    なくとも1種の2価の金属原子を表す。α,β,γ,n
    は、下記式(1) 〜(4) の関係を満足する数を表す。〕 0.1≦α≦0.75 …(1) 0≦β≦0.3 …(2) 0.05≦γ≦0.6 …(3) 0.8≦n≦1.2 …(4)
  2. 【請求項2】上記式(I) 中のα,β,γ,nが、下記式
    (5) 〜(10)の関係を満足する数を表している請求項1記
    載の複合スピネルフェライト微細粒子。 0.5≦α≦0.75 …(5) 0.005≦β≦0.3 …(6) 0.05≦γ≦0.5 …(7) α+β+γ=1 …(8) α+β>γ …(9) n=1 …(10)
  3. 【請求項3】電子顕微鏡観察により測定された平均短軸
    径yが100〜2000Åの範囲内で、かつ、X線回折
    によって求められる(1,1,1)面の結晶サイズx
    (Å)と、上記平均短軸径y(Å)との比x/yが0.
    7以下である含水酸化第2鉄と、3価の鉄の非晶質水酸
    化物或いは非晶質炭酸化物と、亜鉛の非晶質水酸化物或
    いは非晶質炭酸化物と、鉄、マンガン、ニッケルおよび
    銅からなる群より選ばれた少なくとも1種の2価の金属
    の非晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物とを含有し、pH
    が9.0〜13.0の範囲内に調整された水系スラリー
    を、150〜230℃で水熱反応させることを特徴とす
    る請求項1記載の複合スピネルフェライト微細粒子の製
    造方法。
  4. 【請求項4】電子顕微鏡観察により測定された平均短軸
    径yが100〜2000Åの範囲内で、かつ、X線回折
    によって求められる(1,1,1)面の結晶サイズx
    (Å)と、上記平均短軸径y(Å)との比x/yが0.
    7以下である含水酸化第2鉄と、2価の鉄の非晶質水酸
    化物或いは非晶質炭酸化物と、亜鉛の非晶質水酸化物或
    いは非晶質炭酸化物と、マンガン、ニッケルおよび銅か
    らなる群より選ばれた少なくとも1種の2価の金属の非
    晶質水酸化物或いは非晶質炭酸化物とを含有し、pHが
    6.5〜9.0の範囲内に調整された水系スラリーを、
    150〜230℃で水熱反応させることを特徴とする請
    求項2記載の複合スピネルフェライト微細粒子の製造方
    法。
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