JPH06207604A - ロック弁付き方向切換弁 - Google Patents

ロック弁付き方向切換弁

Info

Publication number
JPH06207604A
JPH06207604A JP2068893A JP2068893A JPH06207604A JP H06207604 A JPH06207604 A JP H06207604A JP 2068893 A JP2068893 A JP 2068893A JP 2068893 A JP2068893 A JP 2068893A JP H06207604 A JPH06207604 A JP H06207604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pilot
directional control
control valve
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2068893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3511297B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Doi
和之 土井
Hidekazu Asakura
英一 浅倉
Megumi Miyake
恵 三宅
Shoichi Maeda
昌一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabco Ltd, Yutani Heavy Industries Ltd filed Critical Nabco Ltd
Priority to JP02068893A priority Critical patent/JP3511297B2/ja
Publication of JPH06207604A publication Critical patent/JPH06207604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3511297B2 publication Critical patent/JP3511297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 方向切換弁の開動作よりもロック弁が解除さ
れるタイミングが確実に少し早くなり、小型化の目的に
も沿ったロック弁付き方向切換弁を提供する。 【構成】 方向切換弁のスプール23と軸線を平行にし
てロック弁24を設け、このロック弁は、各々が同一軸
線状に配置されている前記方向切換弁の負荷ポートを開
閉する主弁61と、この主弁の背圧室を開閉する小弁6
2と、この小弁を押圧するパイロットピストン63とか
らなり、前記パイロットピストンがそのパイロット室8
1を前記方向切換弁の負荷下げ操作時の開弁に先立って
パイロット源に接続され前記小弁の押圧力を解除するよ
うに前記方向切換弁のスプールにパイロット通路開閉部
58を設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械のブームやア
ームの駆動シリンダへ圧油を給排する方向切換弁にロッ
ク弁を付設した構成のロック弁付き方向切換弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建設機械のブームやアームの駆動に用い
られている油圧シリンダに圧油を給排する方向切換弁
は、ブームやアームが持ち上げられた状態で停止状態に
長時間放置されると、ブームやアームの自重もしくは自
重と負荷により油圧シリンダに発生している油圧が油圧
シリンダに接続する方向切換弁の負荷ポートに作用し続
けるため、一般的に存在するスプールとその挿入孔との
間の微小間隙により油漏れが生じ、ブームやアームが徐
々に下降する事態を生じる。これを防止するために、従
来は負荷下げ操作のときに油圧シリンダから排出される
側の通路の方向切換弁に至る途中にロック弁を設けてい
る。その構成を図3に示す。図において、1は方向切換
弁、2はリモコン弁、3はパイロット弁、4はロック
弁、5はアーム用油圧シリンダである。図ではパイロッ
ト弁3およびロック弁4が別々に示してあるが、市販品
ではこれらが一体的に形成されている。
【0003】リモコン弁2を中立位置から負荷上げ方向
に操作したとすると、油圧パイロット信号が方向切換弁
1のパイロット部6に与えられて切換位置1aに切り換
えられ、ポンプPからの圧油がロック弁4をその弁ばね
7に抗して開き油圧シリンダ5の油圧室5aに供給さ
れ、油圧シリンダ5は負荷上げ方向に動作する。リモコ
ン弁2を中立位置に戻すと、切換弁1も中立位置に戻り
ポンプPからの圧油の供給が切換弁1で遮断されるとと
もに、切換弁1と油圧室5aとの間の通路8がロック弁
4で遮断される。この負荷上げ状態では負荷Wが作用し
ていて油圧室5aに油圧が発生しているが、このまま長
時間放置してもロック弁4の存在により、アームが徐々
に下降するようなことはない。
【0004】上記のようにアームが上昇している状態か
ら、リモコン弁2を負荷下げ方向に操作すると、油圧パ
イロット信号が方向切換弁1のパイロット部9に与えら
れて切換位置1bに切り換えられるから、ポンプPから
の圧油が油圧シリンダ5の油圧室5bに供給され、また
同じ油圧パイロット信号がパイロット弁3にも与えられ
ていてパイロット通路10を開くから、ロック弁4の背
圧室4aの油圧はパイロット通路10、パイロット弁3
を介してタンクTに排出される。従って、油圧室5aの
圧油が通路8を通り、ロック弁4を押し開いて方向切換
弁1からタンクTに排出され、油圧シリンダ5は負荷下
げ方向に動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のアーム用油圧シ
リンダ5に圧油を給排する方向切換弁1に付設されてい
るロック弁4が、方向切換弁1に与えられる油圧パイロ
ット信号と同じ油圧パイロット信号によりパイロット弁
3を開放動作させることによりロックを解除されるもの
であるから、一応方向切換弁1の開動作とロック弁4の
ロック解除(パイロット弁3の開動作)とが同時に行わ
れるようにはなっている。しかし、方向切換弁1の開動
作に遅れないで確実に同時にロック解除がなされる保証
はない。現実には、油圧シリンダ5の荷下げ方向の動作
開始時に僅かではあるが衝撃を伴う場合がある。これは
何らかの原因で、方向切換弁1の開動作よりロック弁4
のロック解除動作が遅れることがあるものと考えられ
る。
【0006】また、この種の方向切換弁1は、他の幾つ
もの方向切換弁と一体のブロック状に連結固定されて、
産業機械の一部に固定されるものであり、その構成にお
いて全体の小型化のために連結方向寸法はできるだけ小
さく形成されることが望まれているものである。前述し
たロック弁4およびパイロット弁3は、本来方向切換弁
1の本体内に形成することが望ましいのであるが、方向
切換弁1の連結方向寸法を大きくできないために容易に
は形成できないので、方向切換弁1の本体の適所に結合
するか別の部所に設ける構成になっている。従って、ロ
ック弁4及びパイロット弁3を設ける分だけ嵩高とな
り、更にリモコン弁2からのパイロット通路11が長く
なり、小型化に逆行するものである。
【0007】本発明は、方向切換弁の開動作よりもロッ
ク弁が解除されるタイミングが確実に少し早くなり、小
型化の目的にも沿ったロック弁付き方向切換弁を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、方向切換弁の
スプールと軸線を平行にしてロック弁を設け、このロッ
ク弁は、各々が同一軸線状に配置されている前記方向切
換弁の負荷ポートを開閉する主弁と、この主弁の背圧室
を開閉する小弁と、この小弁を押圧するパイロットピス
トンとからなり、前記パイロットピストンがそのパイロ
ット室を前記方向切換弁の負荷下げ操作時の開弁に先立
ってパイロット源に接続され前記小弁の押圧力を解除す
るように前記方向切換弁のスプールにパイロット通路開
閉部を設けられていることを特徴とする。
【0009】
【作用】ロック弁の主弁は、パイロットピストンが小弁
を押圧している押圧力を解除されることによって主弁の
背圧室を開放してロック解除状態になる。方向切換弁を
操作して負荷下げ方向に圧油を供給するとき、ロック弁
のロック状態が解除されてから次に方向切換弁が開弁す
る。この順序は方向切換弁のスプールにパイロット通路
開閉部を設けてあることによって確保される。従って、
方向切換弁の開動作よりもロック弁のロック状態の解除
されるタイミングが確実に少し早くなる。また、方向切
換弁のスプールとロック弁の軸線とを平行に設ける構成
により、この方向切換弁の本体の他の方向切換弁との連
結方向の寸法を大きくすることなく、この方向切換弁の
本体内にロック弁の大部分を組み込むことができ、これ
とともにパイロットピストンのパイロット油圧としては
オン、オフ信号でよいのでリモコン弁からのパイロット
油圧信号を使用する必要がないから、例えば、高圧(3
0〜40kg/cm2)のパイロット元圧を使用し、ロック弁
に近い位置の方向切換弁のスプールに増設したパイロッ
ト通路開閉部によってパイロット油圧信号を得るように
することができ、従って、小型化に沿った構成が可能と
なる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図2を用いて説明
する。この実施例はブーム用油圧シリンダ20に対する
ロック弁付き方向切換弁21である。この方向切換弁2
1は本体22、スプール23等からなる通常のものに、
ロック弁24を付設したものである。
【0011】本体22は、スプール23を挿入する内孔
25を穿設され、その内孔25には内孔拡大部(以下拡
大部とのみ記す)26、27、28、29、30、3
1、32、33、34、35、36が形成されている。
拡大部26に続いて通路37が形成され、この通路37
に続いて本体22の外表面に開口した負荷ポート38が
設けられている。拡大部27にはブリッジ通路39の一
端が接続し、ブリッジ通路39の中間にはポンプポート
に接続するメイン通路40がロードチェック弁41を介
して接続している。拡大部28、30は図示していない
通路を介してメイン通路40に接続している。拡大部2
9は図示していない通路を介してタンクに接続してい
る。拡大部31には前記ブリッジ通路39の他端が接続
している。拡大部32に続いて通路43が形成され、こ
の通路43に続いて本体22の外面に開口した負荷ポー
ト44が設けられている。この通路43の途中に後述す
るロック弁24が設けられている。拡大部33には通路
45が接続しており、この通路45は図示していない通
路を介してタンクに接続している。そしてこの通路45
はオーバーロードリリーフ弁46、通路47を介して拡
大部32に接続している。
【0012】拡大部34は通路48を介してパイロット
油圧源に接続しており、拡大部35はパイロット通路4
9を介してロック弁24のパイロット室81に接続し、
拡大部36は図示していないドレン通路を介してタンク
に接続している。
【0013】スプール23は、本体22の内孔25内に
挿入され、両端に油圧パイロット室51、52を設けら
れ、夫々に図示していないリモコン弁(パイロット弁)
からのパイロット通路を接続されている。スプール23
は両側の油圧パイロット室51、52にパイロット信号
のない状態で定位置(中立位置)に保持されるように、
パイロット室52側の端部に保持ばね53を設けてあ
る。スプール23には前記本体22の内孔25の拡大部
26〜36に関連して環状溝54、55、56、57及
びスプールの軸方向の縦溝58、59を設けてある。こ
れらの環状溝には流量を制御するノッチを設けてあるも
のもあるが、細部であるのでノッチに関する説明は省略
する。
【0014】環状溝54は、スプール23が図示の中立
位置から右方向へ所定寸法e1を越えて移動させられた
とき拡大部26と27を連通させるものである。環状溝
55、56は、スプール23が中立位置にある時拡大部
28、29、30を連通しており、スプール23が所定
寸法e5を越えて図の右へまたは左へ移動させられたと
き、拡大部28、29、30の夫々の間を遮断するよう
になっている。環状溝57は、スプール23が図示の中
立位置から左方向へ所定寸法e2を越えて移動させられ
たとき拡大部31と32を連通させ、図示の中立位置か
ら右方向へ所定寸法e3を越えて移動させられたとき拡
大部32と33を連通させるものである。
【0015】縦溝58は、ロック弁24のパイロット通
路開閉部として設けられており、スプール23が図示の
中立位置から右方向へ所定寸法e4を越えて移動させら
れたとき拡大部34と35を連通させるものである。縦
溝59は、スプール23が図示の中立位置にある状態で
拡大部35と36を連通しており、中立位置から右方向
へ僅かに移動させられると拡大部35と36の間を遮断
してそれ以上の移動においては遮断状態のままであり、
中立位置から左方向へ移動させられるときは拡大部35
と36の間を連通した状態のままとなる。
【0016】前記所定寸法e1、e3よりもe5が小さ
く、さらにこの所定寸法e5よりもe4が小さい値にな
っており、スプール23の右方向への移動の際の夫々の
拡大部の接続順序が決まっている。
【0017】ロック弁24は、同一の軸線上に順次配置
された主弁61、小弁62、パイロットピストン63等
で構成されており、その軸線が図において前記スプール
23の上側に平行となるように設けてある。図の断面は
このロック弁付き方向切換弁21と隣接して配置される
他の方向切換弁との連結方向に直角な断面であり、紙面
に直角な方向が連結方向である。本体22の連結方向の
厚さ寸法はできるだけ薄く形成されるもので、図示して
いないがスプール23の両端のパイロット部の外形に略
匹敵する程度の寸法である。この本体22に通路43に
達する内孔64を穿設してロック弁24を設置してあ
る。図1のロック弁24とその付近は図2に拡大して示
してある。
【0018】主弁61は、内孔64に沿って進退可能で
あり、通路43の途中に形成された弁孔を形成している
弁座65に主弁ばね66によって押圧されて弁孔すなわ
ち通路43を閉じている。この弁孔の内径は内孔64の
内径よりも小さく形成してあり、負荷ポート44側の圧
力により主弁61に開弁作用力を生じるようにしてあ
る。この主弁61が閉じた状態で、主弁ばね66が収容
されている主弁の背圧室67と遮断された通路43の負
荷ポート44側に連通する部分との間に絞り68を有す
る連通孔69を主弁61に穿設してある。主弁61の背
後、図において右側には、小弁62が配置されている。
【0019】小弁62は、球体であり、主弁ばね66の
ばね受け兼用弁座部材70に軸方向に貫通して穿設され
た連通孔71の後端に弁座72を形成し、この弁座72
にパイロットピストン63によって押圧されて連通孔7
1を閉じている。部材70にはその後端部に部材90が
ねじ部73によってねじ結合されており、内側に小弁6
2を開閉移動可能に保持するように弁室74を形成され
ている。この弁室74は通路83によって通路43が拡
大部32に接続している側、つまり主弁61の前側に接
続されている。部材90は内孔64に嵌入しねじ部75
によって本体22に固定され、これによって部材70も
固定されている。部材90の後部には、パイロットピス
トン63が収容されて前後方向に摺動する内孔76を形
成され、内孔76側と弁室74とに跨がってパイロット
ピストン63の小弁押圧突起77の通る貫通孔78が穿
設されている。
【0020】パイロットピストン63は、内孔76に収
容され、前端面に小弁押圧突起77を突設されたもので
背面からばね79によって押圧され、突起77の先端が
小弁62を押圧するようになっている。ばね79の後端
は本体22に固定され、部材72の後部を包囲している
部材80によって支持されている。パイロットピストン
63を収容している内孔76の前端部はパイロット室8
1に形成されており、このパイロット室81に、前記拡
大部35に連通する前記パイロット通路49が接続する
ように設けられている。また、ばね79を収容している
ばね室84はドレン通路85を介してタンクに接続して
いる。図中86はボルトで部材80を本体22に固定し
ている。
【0021】このロック弁24は、図示の状態がロック
状態である。すなわち、主弁61が弁座65に着座し、
小弁62がパイロットピストン63に押圧されて弁座7
2に着座している状態である。このロック状態において
主弁61を開弁させるには、負荷ポート44側の圧力が
上昇してその圧力によって小弁62がパイロットピスト
ン63をばね79に抗して押し開ける必要がある。ばね
79は、負荷ポート44側の油圧がオーバーロードリリ
ーフ弁46の設定圧よりも少し低い圧力まで上昇したと
き小弁62が開くように設定してある。従って、負荷ポ
ート44側の油圧がオーバーロードリリーフ弁46の設
定圧よりも高くなると、小弁62が開弁し、主弁61が
開弁し、オーバロードリリーフ弁46も開弁するように
なっている。そしてこのロック弁24のロック解除は、
パイロット室81にパイロット油圧が作用することによ
って行われる。すなわち、パイロット油圧によりパイロ
ットピストン63がばね79に抗して後退すると、小弁
62が押圧力を解除されて開弁状態となり、ロック解除
状態となるのである。このロック解除状態において、主
弁61の前側、つまり拡大部32に連通した通路43が
タンクに接続されるようになると、背圧室67の油圧も
低下して主弁61が内孔61と弁座65の弁孔の面積差
部分に作用する負荷ポート44側の油圧により容易に開
弁する。
【0022】このように構成されたロック弁付き方向切
換弁21は、ブーム用油圧シリンダ20の負荷押し下げ
側圧力室20aに負荷ポート38を接続し、負荷押し上
げ側圧力室20bに負荷ポート44を接続して用いる。
【0023】リモコン弁の操作により、方向切換弁21
の油圧パイロット室52にパイロット圧が作用すると、
スプール23が図示の中立位置から左方向へ移動する。
スプール23が左方向へ移動させられると、拡大部2
8、30と拡大部29との間がスプールのランド部によ
って閉じられ、メイン通路40の油圧が立ち上がり、拡
大部31と57の間が開き、これによって圧油がメイン
通路40からロードチェック弁40を押し開いてブリッ
ジ通路39を通り、通路43に達する。そして圧油は、
さらにロック弁24の主弁61を主弁ばね66に抗して
押し開いて、負荷ポート44を通りブーム用油圧シリン
ダ20の負荷押し上げ側圧力室20bに達して負荷を押
し上げる。つまり、ブーム先端が上昇する。この状態で
リモコン弁が中立位置に戻されて油圧パイロット室52
の油圧信号がなくなると、スプール23が図示の中立位
置に戻る。この状態は油圧シリンダ20に負荷が作用し
たままの状態であり、負荷ポート44に負荷による油圧
が作用しているが、負荷ポートに続く通路43の途中に
ロック弁24が設けられていてこれが閉じているので、
油圧シリンダ20の負荷押し上げ側圧力室20bからの
圧油の流出はなく、長時間放置してもブームは下降しな
い。
【0024】リモコン弁の上記とは逆の操作により、方
向切換弁21の油圧パイロット室51にパイロット圧が
作用すると、スプール23が図示の中立位置から右方向
へ移動する。スプール23が右方向へ移動させられる
と、前述の所定寸法e1、e3、e4等の寸法差にした
がって、先ず縦溝58によって拡大部34と35が連通
するようになり、これによって通路48から拡大部34
に達しているパイロット源からの圧油(40kg/cm2
が、パイロット通路49を通りロック弁24のパイロッ
ト室81に供給される。この圧油によりパイロットピス
トン63がばね79に抗して後退させられ、小弁62の
押圧を解除する。これによって主弁61の背圧室67
が、通路43の拡大部43に接続する側に連通孔71、
弁室74、通路83を介して連通するようになり、この
状態はロック弁24のロック解除状態である。次に拡大
部28、30と拡大部29との間がスプールのランド部
によって閉じられ、メイン通路40の油圧が立ち上が
る。
【0025】この次に拡大部26と27が環状溝54に
よって連通するようになり、これと同時に拡大部32と
33が環状溝57によって連通するようになる。このた
め、メイン通路40の圧油は、ロードチェック弁41を
押し開いてブリッジ通路39、拡大部27、26、通路
37、負荷ポート38を通り、油圧シリンダ20の負荷
押し下げ側圧力室20aに供給される。この時負荷押し
上げ側圧力室20bの油は押し出されて、負荷ポート4
4を通り、通路43の先にロックを解除されたロック弁
24の主弁61を押し開いて拡大部32、33を通り、
タンクに排出されるから、油圧シリンダ20は負荷押し
下げ動作をする。
【0026】負荷押し下げ動作の途中でリモコン弁を中
立位置に戻して油圧パイロット室51の油圧パイロット
信号を無くすると、スプール23が中立位置に戻り、油
圧シリンダ20の動作が停止する。この過程は、先ず拡
大部26と27の間が遮断され、同時に拡大部32と3
3の間が遮断されるから、メイン通路40から負荷押し
下げ圧力室20aへの圧油の供給が止まり、負荷押し上
げ圧力室20bからタンクへの油の排出が止まる。これ
によってロードチェック弁41が閉じ、主弁61が主弁
ばね66の押圧力によって閉じる。次に拡大部28、3
0と拡大部29の間が開き、メイン通路40の圧油がタ
ンクへ流れるようになり、メイン通路40の油圧か低下
する。次に拡大部34と35の間が遮断され、これに続
いて拡大部35と36の間が縦溝59によって接続され
るようになり、スプール23が中立位置に戻る。これに
よってパイロット源からパイロット室81へのパイロッ
ト信号がなくなり、パイロットピストン63がばね79
に押圧されて前進し、小弁62を弁座72に押圧して通
路71を閉じロック弁24がロック状態になる。
【0027】このようにロック弁24がロック状態にあ
るときは、主弁41のところで油圧シリンダ20の負荷
押し上げ側油圧室20bに接続する負荷ポート44側の
圧油が、タンク側へ漏れることはないので、このまま長
時間放置してもブームの先端が徐々に下降するようなこ
とはない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、方向切換弁を操作して
負荷下げ方向に圧油を供給するとき、ロック弁のロック
状態が解除されてから次に方向切換弁が開弁する。この
順序が方向切換弁のスプールにパイロット通路開閉部を
設けてあることによって確保されるから、方向切換弁の
開動作よりもロック弁のロック状態の解除されるタイミ
ングが確実に少し早くなる。従って、ロック弁の開弁の
タイミングが遅れることによる衝撃の発生を確実に防止
できる。また、方向切換弁のスプールとロック弁の軸線
とを平行に設ける構成により、この方向切換弁の本体の
他の方向切換弁との連結方向の寸法を大きくすることな
く、この方向切換弁の本体内にロック弁の大部分を組み
込むことができ、従って、小型化に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】従来のロック弁を設けた方向切換弁の構成を示
す概略図である。
【符号の説明】
21 ロック弁付き方向切換弁 23 スプール 24 ロック弁 58 縦溝(パイロット通路開閉部) 61 主弁 62 小弁 63 パイロットピストン 81 パイロット室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 恵 兵庫県神戸市兵庫区永沢町4丁目2−27 ハイツ永沢404 (72)発明者 前田 昌一 兵庫県相生市相生2丁目14−11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方向切換弁のスプールと軸線を平行にし
    てロック弁を設け、このロック弁は、各々が同一軸線状
    に配置されている前記方向切換弁の負荷ポートを開閉す
    る主弁と、この主弁の背圧室を開閉する小弁と、この小
    弁を押圧するパイロットピストンとからなり、前記パイ
    ロットピストンがそのパイロット室を前記方向切換弁の
    負荷下げ操作時の開弁に先立ってパイロット源に接続さ
    れ前記小弁の押圧力を解除するように前記方向切換弁の
    スプールにパイロット通路開閉部を設けられていること
    を特徴とするロック弁付き方向切換弁。
JP02068893A 1993-01-12 1993-01-12 ロック弁付き方向切換弁 Expired - Lifetime JP3511297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02068893A JP3511297B2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 ロック弁付き方向切換弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02068893A JP3511297B2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 ロック弁付き方向切換弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06207604A true JPH06207604A (ja) 1994-07-26
JP3511297B2 JP3511297B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=12034104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02068893A Expired - Lifetime JP3511297B2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 ロック弁付き方向切換弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3511297B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998006949A1 (fr) * 1996-08-08 1998-02-19 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Dispositif de commande hydraulique
JP2007146945A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Kubota Corp バルブ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998006949A1 (fr) * 1996-08-08 1998-02-19 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Dispositif de commande hydraulique
US5921165A (en) * 1996-08-08 1999-07-13 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Hydraulic control system
JP2007146945A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Kubota Corp バルブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3511297B2 (ja) 2004-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1217274A3 (en) Poppet-type solenoid valve
JPH07253103A (ja) 圧力補償弁及び圧油供給装置
CN110944801B (zh) 液压式冲击装置
JP2017226065A (ja) 液圧式打撃装置
JPH06207604A (ja) ロック弁付き方向切換弁
JP4463028B2 (ja) スプール弁
US7748309B2 (en) Axle locking cylinder structure for heavy construction equipment
US5220861A (en) Actuator with neutral position return
CN112360834B (zh) 一种供油源自动切换的螺纹插装换向阀
JPS62278302A (ja) 可変再生回路
JP2001193709A (ja) 油圧制御装置
JP3516363B2 (ja) アウトリガ装置の制御装置およびそのロジック弁
EP1260744B1 (en) Valve for enabling the controls of a fluid-operated actuator
JP2630775B2 (ja) 高負荷アクチュエータの優先作動制御装置
KR100468623B1 (ko) 암재생용 스풀을 갖는 굴삭기 컨트롤밸브의 암 재생장치
JPS5922324Y2 (ja) 重量物持上用単動シリンダピストン装置の駆動用弁装置
JPS6224801Y2 (ja)
JP2003184810A (ja) 作業機械における油圧回路
JP3666975B2 (ja) リリーフバルブ
JPS603419Y2 (ja) セレクトバルブ
JP3046121B2 (ja) リリーフ弁
JPS5939204Y2 (ja) 低圧パイロツト作動形のパイロツトオペレ−トチエツク弁
JPH07238907A (ja) 再生機能を有する操作弁
JPH07139515A (ja) 作動シリンダの制御装置
JP2518051Y2 (ja) 安全制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20031224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term