JPH062072Y2 - ダブルラック機構を有する駆動力伝達装置 - Google Patents

ダブルラック機構を有する駆動力伝達装置

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JPH062072Y2
JPH062072Y2 JP3867389U JP3867389U JPH062072Y2 JP H062072 Y2 JPH062072 Y2 JP H062072Y2 JP 3867389 U JP3867389 U JP 3867389U JP 3867389 U JP3867389 U JP 3867389U JP H062072 Y2 JPH062072 Y2 JP H062072Y2
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rack
teeth
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driven
transmission device
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JP3867389U
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JPH02128854U (ja
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眞 松浦
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アイワ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、例えばコンパクトディスクプレーヤのピッ
クアップ送り機構などに適用して好適なダブルラック機
構を有する駆動力伝達装置の改良に関する。
「従来の技術」 第2図は、ダブルラック機構を有する駆動力伝達装置を
コンパクトディスクプレーヤのピックアップ送り機構に
用いた一例を示すものである。
同図において、100はピックアップ送り機構の全体を
示し、101はピックアップ機構を示し、このピックア
ップ機構101は、ターンテーブル102上に載置され
たコンパクトディスク(CD)に記録されたディジタル
オーディオ信号をレーザービームにより読み取るための
ものである。
102はガイド棒であり、ピックアップ機構101をコ
ンパクトディスクの内周面より外周面方向へと、または
外周面から内周面方向へと移動させる時のガイドとな
る。
ピックアップ機構101の上述した移動は、ピックアッ
プ機構101と一体的に設けられた主動ラック及びこの
主動ラックと弾性結合され、主動ラックに従動する従動
ラックとから構成されるダブルラック機構103に回転
ギア104を介して、モータMの時計方向または反時計
方向への回転が伝達されることにより可能となる。
第3図及び第4図は、ダブルラック機構103の要部及
び要部断面をそれぞれ示す図であり、主動ラック103
aはピックアップ機構101と一体的に設けられ、従動
ラック103bは主動ラック103aに対し弾発スプリ
ング105により弾性的に結合されると共に、半ピッチ
ずれた状態で配されている。
さらに、ダブルラックの動作を説明する第5図Aに示す
ように、回転ギア104の歯がダブルラック機構103
を構成する主動ラック103aの歯a1と従動ラック10
3bの歯b2の間に配されると、主動ラック103aと従
動ラック103b間のピッチが半ピッチ以上ずれること
となるので、弾発スプリング105の作用により、回転
ギア104の歯は主動及び従動ラック103a,103b
のそれぞれの歯間で弾性的に挟持される。この弾性的挟
持によって、バックラッシュを小さくすることができる
ため、ダブルラック機構を用いた場合、安価でしかも信
頼性の高い駆動力伝達装置が構成できる。そのため、こ
の伝達装置はコンパクトディスクプレーヤのピックアッ
プ送り機構などに多く用いられている。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、上述した従来装置においては、ダブルラック
の動作を説明する第5図B〜Eに示すように、ダブルラ
ック機構103が回転ギア104の反時計方向への回転
により左方の終端に移動したとき、主動ラック103a
の歯a1は回転ギアの歯と噛合する位置からはずれると、
主動ラック103aはストッパー106に当接するた
め、それ以上移動できないが、従動ラック103bは弾
発スプリング105の弾力に抗して移動する(第5図
B)。
さらに、従動ラック103bが移動し、主動ラック10
3aと同相となってから(第5図C)、回転ギア104
とダブルラック機構103との噛合状態が一瞬解除され
るととなるので、主動ラック103aはその位置を保持
するも、従動ラック103bは弾発スプリング105の
作用により、主動ラック103aに対し、半ピッチずれ
た位置に、即ち、従動ラック103bの歯b1は回転ギア
104の歯と噛合する位置に復帰する(第5図D)。
この状態で回転ギア104が反時計方向の回転を維持す
る間は、第5図のB→C→D状態を繰り返すこととな
る。
次に、この状態からモータMの回転方向が変わり回転ギ
ア104が時計方向に回転すると、回転ギア104は今
度は主動ラック103aの歯a1と従動ラック103bの
歯b1との間に入り込もうとするが、主動ラック103a
の歯a1と従動ラック103bの歯b1とは半ピッチ分しか
ずれないため、それぞれの歯が乗り上げてしまい、歯先
の破損を引き起こすという欠点を有するものであった。
そこで、この考案ではこのような従来装置の問題点を構
成簡単に解決したダブルラック機構を有する駆動力伝達
装置を提案するものである。
「課題を解決するための手段」 上述の問題点を解決するため、この考案においては、回
転ギアと、水平移動可能に配された主動ラックと、該主
動ラックと弾性結合され主動ラックに従動して水平移動
する従動ラックとを有し、回転ギアの歯が前記主動ラッ
クの歯と従動ラックの歯との間で弾性に挟持され、回転
ギアの回転により前記主動ラック及び従動ラックを水平
移動させるようにしたダブルラック機構を有する駆動力
伝達装置において、主動ラックが終端に移動したとき、
主動ラックの最終端の歯が回転ギアの歯と噛合する位置
に移動されるように主動ラックを強制的に付勢する弾性
手段を設けるとともに、従動ラックの最終端の歯の高さ
を従動ラックの他の歯の高さに比べて高くしたことを特
徴とするものである。
「作用」 主動ラック107aが終端に移動したとき、主動ラック
107aの最終端の歯a1が回転ギア104の歯と噛合す
る位置に移動されるように主動ラック107aを強制的
に付勢する弾性手段108を設けると共に、従動ラック
107bの前記最終端の歯b1の高さを他の歯の高さに比
べて高くしたので、ダブルラック機構の動作を説明する
第1図A〜Fに示すように、回転ギア104の回転方向
が変わっても回転ギアの歯は必ず主動ラック107aの
歯a1と従動ラック107bの歯b2(一般的には主動ラ
ック107aの歯anと従動ラック107bの歯bn+1)と
の間で、弾性的に挟持されることとなるので、歯先の歯
欠けを招来することがない。
「実施例」 以下、本考案に係るダブルラック機構の動作を説明する
第1図A〜Fを参照して、本考案の一実施例を説明す
る。なお、従来装置と変わらない箇所には同一符号を用
いる。
この考案においては、主動ラック107aの移動終端部
側に、この主動ラック107aにのみ当接する弾性部材
からなるストッパー108を設けたこと及び従動ラック
107bの最終端の歯b1の高さを、他の歯の高さに比べ
て高くしたこと以外は従来装置と同様に構成されてい
る。ストッパー108の反発力は弾発スプリング105
の偏倚力よりも強いものとする。
さて、ダブルラック機構107が回転ギア104の反時
計方向への回転により左側終端に移動する過程におい
て、主動ラック107aは弾性体からなるストッパー1
08を圧縮しながら左方へ移動し、従動ラック107b
も弾発スプリング105の弾力に抗して左方へ移動する
(第1図B)。
さらに従動ラック107bが左方に移動し、主動ラック
107aと同相となってからは(第1図C)、従動ラッ
ク107bの最終端の歯b1の高さは他の高さより高いた
め、先に主動ラック107aの歯a1と回転ギア104の
歯との噛合状態が解かれる。これによって、ストッパー
108の弾発力により主動ラック107aは右方へ強制
的に移動、すなわち、回転ギアの歯と噛合可能な範囲に
移動させられることとなる。
この時、従動ラック107bは、回転ギアとまだ噛合し
た状態にある。(第1図D)。
さらに、従動ラック107bが左方へ移動すると、回転
ギア104との噛合状態がはずれることとなるので、弾
発スプリング105の作用により従動ラック107bも
右方へ移動することとなる。(第1図E)。
この状態で回転ギア104が反時計方向の回転を維持し
ている間は、第1図のB→C→D→E状態を繰り返すこ
ととなる。
次に、この状態からモータMの回転方向が変わり、回転
ギア104が時計方向に回転しても、回転ギアの歯は、
必ず主動ラック107aの歯a1と従動ラック107bの
歯b2との間に入り込むこととなる(第1図F)。
従って、お互いの歯が乗り上げて、歯欠けが回避でき
る。
上述では、本考案の一実施例として、コンパクトディス
クプレーヤのピックアップ送り機構に本考案のダブルラ
ック機構を有する駆動力伝達装置を適用した場合につい
て説明したが、本考案の要旨を逸脱することなく種々の
適用が可能である。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案のダブルラック機構を有
する駆動力伝達装置によれば、 回転ギアと、水平移動可能に配された主動ラックと、該
主動ラックと弾性結合され主動ラックに従動して水平移
動する従動ラックとを有し、前記回転ギアの歯が前記主
動ラックの歯と従動ラックの歯との間で弾性に挟持さ
れ、前記回転ギアの回転により前記主動ラック及び従動
ラックを水平移動させるようにしたダブルラック機構を
有する駆動力伝達装置において、主動ラックが終端に移
動したとき、主動ラックの最終端の歯が回転ギアの歯と
噛合する位置に移動されるように主動ラックを強制的に
付勢する弾性手段を設けると共に、従動ラックの前記終
端の歯の高さを従動ラックの他の歯の高さに比べて高く
するという簡単な構成により、歯欠けを防止した高安定
性の駆動力伝達装置を提案できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Fはこの考案のダブルラック機構の動作を説
明する図、第2図はコンパクトディスクプレーヤのピッ
クアップ送り機構の要部斜視図、第3図及び第4図はそ
れぞれ従来装置のダブルラック機構を示す要部斜視図及
び要部断面図、第5図A〜Eは従来装置のダブルラック
機構の動作を示す図である。 100・・・ピックアップ送り機構 101・・・ピックアップ機構 103・・・ダブルラック機構 104・・・回転ギア 105・・・弾発スプリング 106・・・ストッパー 107・・・ダブルラック機構 107a・・・主動ラック 107b・・・従動ラック 108・・・ストッパー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ギアと、水平移動可能に配された主動
    ラックと、該主動ラックと弾性結合され主動ラックに従
    動して水平移動する従動ラックとを有し、前記回転ギア
    の歯が前記主動ラックの歯と従動ラックの歯との間で弾
    性に挟持され、前記回転ギアの回転により前記主動ラッ
    ク及び従動ラックを水平移動させるようにしたダブルラ
    ック機構を有する駆動力伝達装置において、 主動ラックが終端に移動したとき、主動ラックの最終端
    の歯が回転ギアの歯と噛合する位置に移動されるように
    主動ラックを強制的に付勢する弾性手段を設けるととも
    に、 従動ラックの前記最終端の歯の高さを従動ラックの他の
    歯の高さに比べて高くしたことを特徴とするダブルラッ
    ク機構を有する駆動力伝達装置。
JP3867389U 1989-03-31 1989-03-31 ダブルラック機構を有する駆動力伝達装置 Expired - Lifetime JPH062072Y2 (ja)

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JPH02128854U JPH02128854U (ja) 1990-10-24
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