JPH06207162A - 揮散抑制剤 - Google Patents

揮散抑制剤

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JPH06207162A
JPH06207162A JP5246131A JP24613193A JPH06207162A JP H06207162 A JPH06207162 A JP H06207162A JP 5246131 A JP5246131 A JP 5246131A JP 24613193 A JP24613193 A JP 24613193A JP H06207162 A JPH06207162 A JP H06207162A
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Tatsuyuki Nomura
竜志 野村
Haruo Shibatani
治雄 柴谷
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも1種の感熱性ポリマーを有効成分
とする揮散抑制剤並びに揮散性有効成分または揮散性溶
剤に担持させた有効成分と、上記感熱性ポリマーを含有
する揮散型製剤。 【効果】 本発明の揮散抑制剤を用いることにより、温
度が上昇したときには揮散成分の揮散を抑制することが
できるので、この結果、温度変化の影響の少ない揮散成
分の揮散を行なうことが可能となる。従って、芳香剤、
消臭・脱臭剤、殺虫剤、防虫剤、忌避剤、誘引剤、抗菌
・抗カビ剤、酸化防止剤またはオゾン分解剤等の揮散型
製剤から経済的に揮散成分を揮散させることができると
共に、過揮散による不都合を防ぐことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揮散抑制剤に関し、更
に詳細には、一定の温度を越えると凝集もしくはゲル化
を開始する性質を有し、揮散型製剤等の揮散速度を調節
する目的で利用することのできる揮散抑制剤およびその
利用に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、揮散性有効成分を水等の水系
溶剤に溶解、可溶化させたり、有効成分を揮散性溶剤に
担持させた芳香剤、揮散型防虫剤、揮散型防かび剤等の
揮散型製剤は公知である。そして、近年は、揮散性有効
成分や揮散性溶剤に担持させた有効成分(以下、これら
を合わせ「揮散成分」という)を一定の速度で揮散する
ための種々の工夫が加えられている。
【0003】しかし、揮散型製剤における揮散は、揮散
性有効成分それ自体もしくは担体である揮散性溶剤の揮
散速度に依存するものであるため、例えば、高温の条件
下では揮散速度が著しく増大し、すぐに消耗してしまう
と共に一定の空間に必要量をはるかに越える量の有効成
分を揮散せしめ、不都合を生じるという問題点があっ
た。従来このような揮散速度の温度による変化の問題に
対して、揮散面積を変化させたり、通気量を手動式ある
いは機械式もしくは電動式で調節することにより対応し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、温度変
化に対応して揮散面積を変化させたり、手動で通気量を
調節することは極めて面倒であり、かつ、温度に対する
個人差があるので充分にその目的を達成することは困難
である。一方、機械式あるいは電動式では上記のような
問題はないが、設備自身が複雑となり、かなり高価なも
のとなる欠点がある。したがって、簡単かつ安価な揮散
調節手段の開発が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高温にお
いて揮散型製剤からの揮散成分の揮散を抑制する方法に
ついて鋭意検討した結果、揮散型製剤の組成を工夫する
ことにより、具体的には低温では親水性であるが高温で
はその親水性が失われ凝集もしくはゲル化する化合物を
添加、配合することによりその目的が達成されることを
見出した。
【0006】すなわち本発明の第一の目的は、少なくと
も1種の感熱性ポリマーを有効成分とする揮散抑制剤を
提供するものである。
【0007】また、本発明の第2の目的は、この揮散抑
制剤を配合した揮散型製剤を提供するものである。
【0008】更に、本発明の別の目的は、上記揮散抑制
剤を利用したリキッド芳香剤を提供するものである。
【0009】本発明揮散抑制剤の有効成分である感熱性
ポリマーは、水に溶解した状態で加熱した場合、熱可逆
的凝集もしくはゲル化を起こす性質を有するポリマーで
あり、低温では親水性であるが高温ではその親水性が失
われる(疎水性に変わる)ポリマーである。
【0010】この感熱性ポリマーとしては、例えばポリ
ビニルメチルエーテル、ポリ2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルビニルエーテル等のポリビニルエーテル類、
ポリビニルアルコールの部分酢化物等のポリビニルアル
コール誘導体、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の
セルロース誘導体、ポリエチレンオキシド、ポリエチレ
ンオキシド−ポリプロピレンオキシド共重合体等のポリ
アルキレンオキシド類、ポリ−N−イソプロピルアクリ
ルアミド、ポリ−N−イソプロピルメタクリルアミド、
ポリ−N−メチル−N−エチルアクルアミド等のポリア
クリルアミドおよびポリメタクリルアミド誘導体、水溶
性ナイロン等の変性ポリアミド類等が挙げられる。
【0011】これらの感熱性ポリマーは、いずれも公知
のものであり、容易に入手できるが、例えばポリビニル
メチルエーテルは、メチルビニルエーテルをカチオン系
重合触媒(フッ化ホウ素、塩化アルミニウムなど)を用
いてカチオン重合させることにより、また、メチルセル
ロースなどのセルロース誘導体は、天然セルロース(パ
ルプ)を苛性ソーダで処理し、これをエーテル化剤(塩
化メチル、酸化プロピレン、酸化エチレン等)と反応さ
せることにより製造することができる。
【0012】すでに市販されている感熱ポリマーとして
は、例えば、ポリビニルメチルエーテルについてはその
30%水溶液製品(東京化成工業(株)製)や ルトナ
ール(Lutonal) M(BASF社製)が、ま
た、メチルセルロースについてはメトローズSM−15
(信越化学工業(株)製)、マーポローズM(松本油脂
製薬(株)製)等が挙げられ、これらを好適に利用する
ことができる。
【0013】上記の感熱性ポリマーのうち、メチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体は広い範
囲の、香料等の有効成分や界面活性剤等との相互作用が
比較的小さいため、特に有効である。 この理由は必ず
しも明かではないが、これらの感熱性ポリマーは自由回
転が制約された連鎖構造を持つため、香料等の有効成分
や界面活性剤等との相互作用が制約されるためと考える
ことができる。
【0014】本発明の揮散抑制剤が効果を発揮する温度
すなわち感熱性ポリマーが凝集もしくはゲル化する温度
は、ポリマーの種類や濃度、共存物質によって異なる
が、一般には10℃から90℃である。
【0015】本発明の揮散抑制剤の凝集温度もしくはゲ
ル化温度は、感熱性ポリマーの種類やその構造によって
異なるが、使用に当たっては、例えばその水溶液を加熱
してゆき、凝集またはゲル化が生じる温度を実験的に定
めることが好ましい。
【0016】このようにして定められる凝集またはゲル
化温度の一例としては、メチルセルロースの場合、約6
2℃、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの場合、約
65℃、ポリビニルメチルエーテルの場合、約32℃、
ポリビニルアルコール部分酢化物は、酢化度が30%の
場合、約32℃、酢化度が20%の場合、約58℃をそ
れぞれ挙げることができる。従って、揮散抑制剤の使用
目的に応じて、それに適した凝集もしくはゲル化温度を
有する感熱性ポリマーを選択、使用することができる。
【0017】なお、感熱性ポリマーを1種含有する揮散
抑制剤を用いても、また、複数の感熱性ポリマーを含有
する揮散抑制剤を用いても良い。
【0018】更に必要によっては、アルコール等の溶媒
成分や硫酸マグネシウム等の無機塩を添加することによ
って凝集もしくはゲル化の温度を調節することもでき
る。
【0019】本発明揮散抑制剤は、有効成分である感熱
性ポリマーを水等の水性溶媒に溶解せしめた溶液の形で
調製しても良く、また、揮散成分の水系組成物に直接添
加する粉体の形で調製しても良い。
【0020】叙上の如くして得られる本発明の揮散抑制
剤は、揮散型製剤に添加、使用される。揮散型製剤中の
揮散抑制剤の添加量は、配合される揮散成分の種類、利
用される感熱性ポリマーの種類あるいは後記の使用態様
によっても異なるが、通常、0.1〜30%程度であ
る。
【0021】なお、上記の揮散型製剤とは、水溶液、可
溶化物、乳化物、水性ゲル等の水を主たる媒体とし、そ
の中に揮散成分を何らかの形で含む剤形の製剤をいい、
芳香剤、消臭・脱臭剤、殺虫剤、防虫剤、忌避剤、誘引
剤、抗菌・抗カビ剤、酸化防止剤、オゾン分解剤等が含
まれる。
【0022】具体的には、可溶化物を調製するために
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレングリコール、多価アルコール脂肪酸
部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレン化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアル
キルアミン等の非イオン性界面活性剤や、脂肪酸塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、
ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸
塩等の陰イオン性界面活性剤などが用いられる。
【0023】また、乳化物を調製するためには、前述の
界面活性剤の他、カゼイン、レシチン、アラビアゴム、
カチオン性界面活性剤、グリコール類、ラノリン等も用
いられる。
【0024】更に、水性ゲルを調製するためには、寒
天、プロテオグリカン、グロコプロテイン、ペクチン
酸、ペクチニン酸、アルギン酸、カラギーナン、ジェラ
ンガム、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビー
ンガム、ペクチン、ゼラチン、カゼイン、澱粉、ガラク
トマンナン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリ
ル酸類等のゲル化剤が用いられる。
【0025】本発明の揮散抑制剤は、例えば次のような
態様で用いることができる。まず、第一に、水系組成物
自体が揮発するタイプの揮散型製剤において、水または
揮散成分の水系組成物に直接感熱性ポリマーを加えた態
様が挙げられる。
【0026】水系組成物中に揮散抑制剤を加えることに
より揮散が抑制される機構は必ずしも明かではないが、
その理由としては、揮散抑制剤中の感熱性ポリマーが温
度の上昇に伴って凝集もしくはゲル化し、これにより水
系組成物表面に皮膜様組織を形成したり、系全体が増粘
し、水系組成物中の揮散成分が表面に移動しにくくなる
ことが挙げられる。
【0027】このような態様での使用において、特に有
効な感熱性ポリマーはそのポリマーの水溶液の温度が上
昇した際、熱可逆的ゲル化を起こすものである。 具体
的な例としては、メチルセルロースを挙げることができ
る。 この場合の揮散抑制機構は、感熱性ポリマーのゲ
ル化による系の増粘によるものと考えられる。
【0028】上記態様の好ましい応用例としては、水に
揮散抑制剤を添加することによる湿度調節や、水性ゲル
芳香剤等を挙げることができる。
【0029】また、他の態様としては、微孔もしくは毛
細管を介して揮散成分を揮散させるタイプの水系組成物
に感熱性ポリマーを加えたものが挙げられる。この態様
における揮散抑制機構については、感熱性ポリマーが温
度上昇に伴って凝集またはゲル化し、微孔もしくは毛細
管に付着して揮散成分を含む液の移動および揮散を妨げ
るものと考えられる。
【0030】この実施態様の好ましい応用例としては、
例えば、リキッド芳香剤、リキッド防虫剤、リキッド殺
虫剤、セラミック芳香剤、紙含浸芳香剤等を挙げること
ができる。
【0031】なお、本態様における、微孔もしくは毛細
管の具体例としては、紙、繊維、不織布、樹脂の融着
物、セラミック、燒結金属等に存在する微孔もしくは毛
細管を挙げることができる。
【0032】本態様による揮散抑制剤の利用形態の特に
好ましものとしては、吸い上げ芯を用いたリキッド芳香
剤用の芳香剤組成物中への添加が挙げられるので、以
下、その1実施例を示す図面を用いて説明する。
【0033】図1は、リキッド芳香剤の縦断面構造を示
す図面である。 図1中、1は容器体を、2は吸い上げ
芯を、3は揮散部をそれぞれ示す。
【0034】この容器体1中の芳香液組成物4に本発明
の揮散抑制剤を配合すると、この芳香液組成物4は、通
常の使用温度では液体であるため、スムーズに吸い上げ
芯2を通じて揮散部3に供給される。
【0035】ところが、一旦温度が上昇すると、芳香液
組成物4中の揮散抑制剤が凝集もしくはゲル化し、吸い
上げ芯2においてこの凝集物またはゲルが通液を妨げる
ので、芳香液組成物の揮散部3への供給が減り、その結
果、揮散成分の揮散速度は抑制される。 しかし、温度
が下がった場合には、揮散抑制剤はまた元の水溶性に戻
り、凝集もしくはゲル状態ではなくなるので通液は妨げ
られず、再び所定の揮散を行なうようになる。なお、図
に示した揮散調節型リキッド芳香剤は、揮散部3が存在
するが、これに限らず吸い上げ芯から直接揮散させる形
態のものであっても良い。
【0036】本発明の揮散抑制剤を添加した水系組成物
は、揮散抑制剤が効果を発揮し始めるのと同時に系が濁
るため、肉眼により有効に作用していることを確認する
ことが可能である。 更に、この特徴を利用し、上記水
系組成物を透明な容器に充填すれば、一定の温度を越え
たことを示すインジケーターとしても利用することがで
きる。
【0037】また、例えば、カラギーナン等をゲル化剤
とする水性ゲル製剤では、一般に温度上昇に伴って水性
ゲル製剤を構成するゲルが軟化するのに対し、これに揮
散抑制剤としてのメチルセルロースを加えた場合は、温
度上昇に伴ってメチルセルロースがゲル化するため、ゲ
ルの軟化を補い、結果的に水性ゲル製剤の軟化点を上昇
させることができる。従って、ゲル化剤と本発明揮散抑
制剤とを組合せて用いることで、広い温度範囲でゲル状
態を維持することが可能となり、様々なゲル状製品への
応用が期待できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の揮散抑制剤を用
いることにより、温度が上昇したときには揮散成分の揮
散を抑制することができるので、この結果、温度変化の
影響の少ない揮散成分の揮散を行なうことが可能とな
る。従って、経済的に揮散成分を揮散させることができ
ると共に、過揮散による不都合を防ぐことが可能とな
る。
【0039】
【実施例】次に実施例を挙げ本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれら実施例になんら制約されるもので
はない。
【0040】実 施 例 1 ポリビニルメチルエーテル添加水溶液の濁度変化および
揮散速度の測定:感熱性ポリマーであるポリビニルメチ
ルエーテル(試薬;東京化成工業(株)製)を1%含有
する水溶液(本発明水溶液1)について、その熱変化を
濁度変化から求めた。 なお、濁度の評価は、完全透明
を0、完全白濁を5とし、その間を5段階に分けた標準
と比較し、目視で行った。
【0041】この結果を図2に示す。 この図から本発
明水溶液の凝集温度は、約32℃と判定された。
【0042】また、本発明水溶液1、100gを100
mlビーカーに入れ、25℃および60℃で揮散速度を
測定した。 また、比較のため感熱性ポリマーを含有し
ない水(比較品1)についても同様に揮散速度を測定し
た。この結果、本発明水溶液1の25℃および60℃で
の揮散速度はそれぞれ0.3g/hrおよび1.3g/h
rであった。 これに対し、比較品1の揮散速度はそれ
ぞれ0.4g/hrおよび2.0g/hrであった。な
お、揮散速度は、単位時間当りの揮散重量から求めた。
【0043】実 施 例 2 液芯型揮散容器におけるポリビニルメチルエーテル添加
水溶液の揮散速度の測定:実施例1で調製した本発明水
溶液1、180gを図1に示すと同様の液芯型揮散容器
にいれ、25℃、30℃、40℃および50℃における
揮散速度を実施例1と同様の方法で測定した。 また、
比較のため感熱性ポリマーを含有しない水(比較品1)
についても同様に揮散速度を測定した。その結果を表1
に示す。
【0044】
【0045】実 施 例 3 ポリビニルメチルエーテルを添加した防虫剤組成物の揮
散速度の測定:カルバミン酸メチル2%および実施例1
と同じポリビニルメチルエーテル1%を含む揮散性防虫
剤水溶液(本発明水溶液2)を調製した。 この水溶液
の凝集温度は約32℃であった。
【0046】この本発明水溶液2、100gを実施例2
で用いた液芯型揮散容器に入れ、25℃および50℃に
おける揮散速度を実施例1と同様の方法で測定したとこ
ろ、ともに0.8g/hrであった。 また、感熱性ポリ
マーを含有せずカルバミン酸メチル2%のみを含む水溶
液(比較品2)についても同様の条件で揮散速度を測定
したところ、25℃における揮散速度は0.8g/h
r、50℃における揮散速度は1.8g/hrであっ
た。更に、50時間後までの揮散率を調べた結果を図3
に示す。なお、揮散率は、液総重量に対する揮散重量の
比から求めた。
【0047】実 施 例 4 ポリビニルメチルエーテルを添加した芳香剤組成物の揮
散速度の測定:実施例1と同じポリビニルメチルエーテ
ルをローズウォーターに溶解し、ポリビニルメチルエー
テルを1%含有する芳香剤水溶液(本発明水溶液3)を
調製した。 この水溶液の凝集温度は約35℃であっ
た。
【0048】この本発明水溶液3、100gを実施例2
で用いたのと同じ液芯型揮散容器に入れ、50℃におけ
る揮散速度を実施例1と同様の方法で測定したところ、
0.6g/hrであった。 また、感熱性ポリマーを含有
しないローズウォーター(比較品3)についても同様の
条件で揮散速度を測定したところ、2.0g/hrであ
った。
【0049】実 施 例 5 ポリビニルメチルエーテル(PVME)を添加した防か
び剤組成物の揮散速度の測定:台商(株)製 ビオサイ
ド800S 2%および実施例1と同じポリビニルメチ
ルエーテル1%を含む揮散性防かび剤水溶液(本発明水
溶液4)を調製した。このものの凝集温度は約32℃で
あった。
【0050】この本発明水溶液4、100gを実施例2
で用いたのと同じ液芯型揮散容器に入れ、50℃におけ
る揮散速度を実施例1と同様の方法で測定したところ、
1.5g/hrであった。 また、感熱性ポリマーを含有
せず、ビオサイド800S2%のみを含む水溶液(比較
品4)についても同様の条件で揮散速度を測定したとこ
ろ、2.1g/hrであった。
【0051】実 施 例 6 メチルセルロース添加水溶液の揮散速度の測定:感熱性
ポリマーとしてメチルセルロース(信越化学工業(株)
製「メトローズSM−15」)1%を含む水溶液(本発
明水溶液5)を調製した。この水溶液のゲル化温度は約
60℃であった。
【0052】この本発明水溶液5、100gを100m
lビーカーに入れ、25℃および60℃における揮散速
度を測定したところ、それぞれ0.3g/hrおよび0.
9g/hrであった。 また、感熱性ポリマーを含有し
ない水(比較品5)についても同様の条件で揮散速度を
測定したところ、25℃においては0.4、60℃にお
いては2.2g/hrであった。
【0053】実 施 例 7 メチルセルロースおよび可溶化剤を添加した各種芳香剤
組成物の濁度変化の測定:表2の組成の各種香料を、そ
れぞれ単品で可溶化剤2.0gとともに100mlビー
カーに入れた。 次に、室温においてマグネチックスタ
ーラーで撹拌しながら水を全量で50gになる様に徐々
に加えて、芳香剤とした。
【0054】次に、この芳香剤に実施例6で用いたメチ
ルセルロースの2.0%水溶液50gを加えて本発明可
溶化物6を調製した。なお、可溶化剤としては日本触媒
化学工業(株)製界面活性剤HPS−N598A30
%、ポリオキシエチレンノニルフェノール(EO10モ
ル)50%、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム20
%の混合物を用いた。この本発明可溶化物6における濁
度変化およびゲル化温度を実施例1と同様の方法で測定
した。 その結果を表2に示す。
【0055】
【0056】実 施 例 8 液芯型揮散容器におけるメチルセルロースおよび可溶化
剤を添加した芳香剤組成物の揮散速度の測定:シトラス
系香料2.0gを、実施例7で用いた可溶化剤4.0gと
ともに100mlビーカーに入れた。次に、室温におい
てマグネチックスターラーで撹拌しながら水を全量で5
0gになる様に徐々に加えて芳香剤とした。次にこの芳
香剤に実施例6で用いたメチルセルロースの2.0%水
溶液50gを加えて本発明可溶化物7を調製した。この
可溶化物のゲル化温度は約60℃であった。
【0057】この本発明可溶化物7、50gを図1に示
す液芯型揮散容器に入れ、25℃および60℃における
揮散速度を実施例1と同様の方法で測定したところ、そ
れぞれ0.5g/hrおよび0.6g/hrであった。ま
た、感熱性ポリマーを含有せずシトラス系香料2.0%
と可溶化剤4.0%のみを含む芳香剤(比較品6)につ
いても同様の条件で揮散速度を測定したところ、25℃
においては0.5g/hr、60℃においては2.2g/
hrであった。
【0058】実 施 例 9 紙製揮散体におけるメチルセルロースおよび可溶化剤を
添加した芳香剤組成物の揮散速度の測定:実施例8で用
いた本発明可溶化物7、40gを直径95mmの紙製濾
紙を厚さ約10mmに積層して束ねたものに含浸してシ
ャーレ上に置き、25℃および60℃における揮散速度
を実施例1と同様の方法で測定したところ、それぞれ
1.2g/hrおよび2.5/hrであった。また、実施
例8で用いた比較品6についても同様の条件で揮散速度
を測定したところ、25℃においては1.3g/hr、
60℃においては3.1g/hrであった。
【0059】実 施 例 10 メチルセルロースおよび可溶化剤を添加した水性ゲル芳
香剤組成物の揮散速度の測定:シトラス系香料6.0g
を、実施例7で用いた可溶化剤12.0gとともに30
0mlビーカーに入れ、室温においてマグネチックスタ
ーラーで撹拌し混合した。 次に別の300mlビーカ
ーにカラギーナン7.0gを入れ、水を全量で200g
になるように加えて、マグネチックスターラーで撹拌し
ながら約80℃に加熱して水にカラギーナンを溶解し
た。この溶液を、先の香料と可溶化剤の混合物が入った
ビーカー中に全量が200gになるように加え、約60
℃に保温しながら電動撹拌機で混合して水性ゲル芳香剤
とした。この水性ゲル芳香剤を約60℃に保温しなが
ら、実施例6で用いたメチルセルロースの5%水溶液1
00gを加えて本発明水性ゲル8を調製した。
【0060】この本発明水性ゲル8、100gを100
mlビーカーに入れ、25℃および60℃における揮散
速度を実施例1と同様の方法で測定したところ、それぞ
れ0.3g/hrおよび0.9g/hrであった。また、
感熱性ポリマーを含有せずシトラス系香料2.0%と可
溶化剤4.0%およびカラギーナン約2.3%のみを含む
水性ゲル芳香剤(比較品7)についても同様の条件で揮
散速度を測定したところ、25℃においては0.3g/
hr、60℃においては1.1g/hrであった。
【0061】実 施 例 11 メチルセルロースおよび可溶化剤を添加した水性ゲル芳
香剤組成物の揮散速度の測定:シトラス系香料2.0g
を、実施例7で用いた可溶化剤のうちHPS−N598
A40%、ポリオキシエチレンノニルフェノール(EO
10モル)60%の混合物6.0gとともに100ml
ビーカーに入れ、室温においてマグネチックスターラー
で撹拌して混合した。次に別の100mlビーカーにジ
ェランガム1.5gを入れ、水を全量で100gになる
ように加えて、マグネチックスターラーで撹拌しなが
ら、約90℃に加熱して水にジェランガムを溶解し、さ
らに2%塩化カルシウム水溶液2gを加え撹拌した。こ
のジェランガム溶液を先の香料と可溶化剤の混合物が入
ったビーカー中に全量で50gになるよう加え、約50
℃に保温しながらマグネチックスターラーで混合して水
性ゲル芳香剤とした。この水性ゲル芳香剤を約50℃に
保温しながら、実施例6で用いたメチルセルロースの2
%水溶液50gを加えて本発明水性ゲル9を調製した。
【0062】この本発明水性ゲル9、100gを100
mlビーカーに入れ、25℃および60℃における揮散
速度を実施例1と同様の方法で測定したところ、それぞ
れ0.5g/hrおよび1.2g/hrであった。また、
感熱性ポリマーを含有せずシトラス系香料2.0%と可
溶化剤6.0%およびジェランガム約0.75%のみを含
む水性ゲル芳香剤(比較品8)についても同様の条件で
揮散速度を測定したところ、25℃においては0.5g
/hr、60℃においては1.4g/hrであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リキッド芳香剤の構造を示す図面。
【図2】 揮散抑制剤添加水溶液の温度と濁度との関
係を示す図面。
【図3】 液芯型容器における揮散抑制剤添加防虫剤
水溶液の揮散温度と揮散速度の関係を示す図面。
【符号の説明】
1 容器体 2 吸い上げ芯 3 揮散部 4 芳香液組成物 以 上

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の感熱性ポリマーを有効
    成分とする揮散抑制剤。
  2. 【請求項2】 感熱性ポリマーが、メチルセルロース、
    ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
    チルセルロース、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニ
    ルアルコール部分酢化物、ポリエチレンオキシドまたは
    ポリ−N−イソプロピルアクリルアミドから選ばれたも
    のである請求項第1項記載の揮散抑制剤。
  3. 【請求項3】 水または水系組成物中に添加されるもの
    である請求項第1項記載の揮散抑制剤。
  4. 【請求項4】 微孔若しくは毛細管を介して有効成分を
    揮散せしめる揮散型製剤に添加されるものである請求項
    第1項記載の揮散抑制剤。
  5. 【請求項5】 揮散性有効成分または揮散性溶剤に担持
    させた有効成分と、少なくとも1種の感熱性ポリマーを
    含有したことを特徴とする揮散型製剤。
  6. 【請求項6】 芳香剤、消臭・脱臭剤、殺虫剤、防虫
    剤、忌避剤、誘引剤、抗菌・抗カビ剤、酸化防止剤また
    はオゾン分解剤である請求項第5項記載の揮散型製剤。
  7. 【請求項7】 剤形が水溶液、可溶化物、乳化物または
    水性ゲルである請求項第5項記載の揮散型製剤。
  8. 【請求項8】 容器体、吸い上げ芯および必要により揮
    散部を備えるリキッド芳香剤容器に、香気成分と少なく
    とも1種の感熱ポリマーを配合した芳香液組成物を充填
    したことを特徴とする、揮散調節型リキッド芳香剤。
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