JPH06206665A - 糸条巻取り装置におけるクレードル反転装置 - Google Patents

糸条巻取り装置におけるクレードル反転装置

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JPH06206665A
JPH06206665A JP16528992A JP16528992A JPH06206665A JP H06206665 A JPH06206665 A JP H06206665A JP 16528992 A JP16528992 A JP 16528992A JP 16528992 A JP16528992 A JP 16528992A JP H06206665 A JPH06206665 A JP H06206665A
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JP
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cradle
reversing
rotation
shaft
cradles
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Application number
JP16528992A
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English (en)
Inventor
Sadaji Okada
貞治 岡田
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AIKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
AIKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のクレードルを一斉に反転できるように
して複数のクレードルが短時間で反転でき、しかも反転
機構が簡単で製作コストを安価にした糸条巻取り装置に
おけるクレードル反転装置を提供する。 【構成】 巻取りチューブTを挟持する複数のクレード
ル33L,33Rを回動自在に回動せしめる回転軸31
と、クレードル33L,33Rを反転せしめるクレード
ル反転用駆動軸37と、このクレードル反転用駆動軸3
7から回転軸31へ回転を伝達せしめる回転伝達部材4
3,45と、この回転伝達部材45に係合され、クレー
ドル33L,33Rに挟持された巻取りチューブTを回
転自在なテイクアップローラ11に接触せしめる原点位
置からクレードル33L,33Rを反転せしめて満管パ
ッケージを取外し位置までを規制する規制部材41とを
備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、糸条巻取り装置にお
いてクレードルに挟持されている巻取りチューブに巻か
れた糸条が一定の巻量となった際に、クレードル反転せ
しめるための糸条巻取り装置におけるクレードル反転装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば仮ヨリ機などで加工された
糸条はクレードルに挟持されたパッケージに巻取られ
る。しかも、この巻取りパッケージは最初回転自在なテ
イクアップローラに表面摩擦駆動方式で駆動されて糸条
が巻取りパッケージに巻かれる.この巻取りパッケージ
に巻かれた糸条が一定の巻量になると、走行中の糸条を
切断すると共にウエストローラに巻付けられる。
【0003】テイクアップローラ上に回転されている満
管パッケージはクレードルを後方へ反転せしめた後に、
クレードルから取外されると共に、新しい空の巻取りパ
ッケージがクレードルに挟持される。次いで、クレード
ルを元の位置に戻してウエストローラに巻付けられてい
る走行中の糸条を空の巻取りチューブに巻付けると共に
切断して糸条を自動的に切替える手段が、よく実用化さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、満管パッケ
ージとなった際に、クレードルを後方に反転させる手段
としては、各錘のクレードルに例えばソレノイドなどに
よってクラッチを入れてクレードルを反転せしめてい
る。そのために、クレードルを反転せしめる反転装置が
複雑な構成であると共に、製作コストが高価で、しか
も、複数のクレードルを一斉に反転できないため時間が
かかるという問題があった。
【0005】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ため、複数のクレードルを一斉に反転できるようにした
ので、複数のクレードルが短時間で反転でき、しかも反
転機構が簡単で、製作コストを安価にした糸条巻取装置
におけるクレードル反転装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、巻取りチューブを着脱可能に挟持する
複数のクレードルを回動自在に回動せしめる回転軸と、
前記クレードルを反転せしめるクレードル反転用駆動軸
と、このクレードル反転用駆動から前記回転軸へ回転を
伝達せしめる回転伝達部材と、この回転伝達部材に係合
され、クレードルに挟持された巻取りチューブを回転自
在なテイクアップローラに接触せしめる原点位置からク
レードルを反転せしめて満管パッケージを取外し位置ま
でを規制する規制部材とを備えて糸条巻取り装置におけ
るクレードル反転装置を構成した。
【0007】前記回転伝達部材が回転軸に設けられた第
1回転伝達部材と、クレードル反転用駆動軸に設けら
れ、第1回転伝達部材に回転を伝達する第2回転伝達部
材とで構成されると共に、前記規制部材が第2回転伝達
部材に形成された長孔に係合自在に構成されていること
が望ましい。
【0008】また、前記クレードルに挟持された巻取り
チューブが、前記原点位置,満管パッケージ位置および
取外し位置をそれぞれ検出するセンサを備えていること
が望ましい。
【0009】
【作用】この発明の糸条巻取り装置におけるクレードル
反転装置を採用することにより、複数のクレードルに挟
持されている巻取りパッケージが原点位置においてテイ
クアップローラによって回転されて糸条が巻取りチュー
ブに巻き取られる。
【0010】巻取りチューブに巻き取られた糸条が一定
の巻量すなわち満管パッケージになるとセンサで検出さ
れる。この状態で走行糸条を切断し、クレードル反転用
駆動軸を駆動せしめると、第2回転伝達部材,第1回転
伝達部材を介して回転軸が回転しクレードルが反転され
る。
【0011】クレードルが反転されて取外し位置に到着
するとセンサで検出され、クレードルから満管パッケー
ジが取外される。クレードルに新しい空の巻取りパッケ
ージが挟持されると、クレードルは元の原点位置へ戻る
べく回動されセンサで検出される。
【0012】このように、クレードルは原点位置から取
外し位置までの間を規制部材により規制されると共に複
数のクレードルが一斉に短時間で反転される。
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0013】図1を参照するに、糸条巻取り装置1は、
立設されたフレーム3A,3Bを備えている。このフレ
ーム3Aと3Bとの間には複数段(図1においては一段
しか図示されていない)の水平フレーム3Cが複数のボ
ルトなどで取付けられていると共に上部フレーム3Dが
取付けられている。
【0014】前記各水平フレーム3Cの前側(図1にお
いて右側)には図1において紙面に対して直交した方向
(左右方向)へ延伸した支持フレーム5が取付けられて
いる。この支持フレーム5にはブラケット7を介して左
右方向へ延伸した回転自在なテイクアップローラ軸9が
支承されている。このテイクアップローラ軸9には左右
方向へ適宜な間隔で複数のテイクアップローラ11が嵌
着されている。
【0015】前記支持フレーム5の前側(図1において
右側)における各テイクアップローラ11に対応した位
置にはブラケット13が複数のボルトで取付けられてい
る。このブラケット13上には綾振り装置15が設けら
れている。この綾振り装置15はトラバースガイド17
を左右方向へ移動させるものであり、具体的な構成はす
でに公知であるから、詳細な説明を省略する。
【0016】前記ブラケット13の前側(図1において
右側)における前記各テイクアップローラ11の右端側
にはブラケットアーム19が複数のボルトで取付けられ
ている。このブラケットアーム19には回転軸21を介
して回転可能なウエストローラ23が支承されている。
このウエストローラ23を装着した回転軸21は図示省
略の駆動モータ,伝達機構によって回転されるものであ
る。
【0017】また、前記ブラケットアーム19の後側
(図1において左側)には回転軸25を介して糸掛けバ
ー27が回転可能に支承されている。さらに、前記ブラ
ケットアーム19には左右方向へ延伸した左右方向へ移
動自在なスライドバー28が設けられている。
【0018】前記水平フレーム3C上には左右方向へ延
伸したブラケット29が一体化されており、このブラケ
ット29の前側上部には左右方向へ延伸した回転自在な
クレードル用回転軸31が支承されている。このクレー
ドル用回転軸31におけるテイクアップローラ11と対
応した位置には、各一対のクレードル33L(33R)
の後部が嵌着されており、各クレードル33L,33R
の前側には巻取りチューブTを着脱可能に挟持するフラ
ンジ35が回転可能にかつ着脱可能に嵌め込まれてい
る。
【0019】また、前記ブラケット29におけるほぼ中
央部には左右方向へ延伸した回転自在なクレードル反転
用駆動軸37が支承されていると共に、ブラケット29
には別のブラケット39が取付けられている。この各ブ
ラケット39にはピン41が左右方向へ突出して一体化
されている。
【0020】前記クレードル33L,33Rに装着され
た前記クレードル用回転軸31には例えば扇形状からな
る一方のギヤ43が嵌着されていると共に、このギヤ4
3に噛合した例えば扇形状からなる他方のギヤ45には
円周方向に長孔47が形成されている。この長孔47に
前記ピン41が係合されている。ギヤ45は前記クレー
ドル反転用駆動軸37に挟着されている。
【0021】したがって、クレードル反転用駆動軸37
が図1において例えば時計方向廻りに回転されると、ギ
ヤ45が同方向へ回動するので、ギヤ43,クレードル
用回転軸31を介してクレードル33L,33Rが反時
計方向廻りへ回動され、後方へ反転されることになる。
【0022】すなわち、クレードル33Lと33Rにフ
ランジ35を介して挟持された巻取りチューブTがテイ
クアップローラ11に接触して糸条を巻取り始める際に
は、前記ピン41は長孔47の右端に当接した状態にあ
る。そして、例えばクレードル33L,33Rが角度θ
だけ回動した位置が満管パッケージ状態で、ピン41
は長孔47の途中に位置している。さらに、満管パッケ
ージになると、クレードル用反転駆動軸37を積極的に
駆動せしめることにより、クレードル33L,33Rが
角度θ回動した反転終了位置においてはピン41は長
孔47の左端に当接するようになっている。而して、要
は長孔47の形状としては糸条の巻始め位置から満管パ
ッケージ位置を経て反転させた満管パッケージの取外し
位置までピン41が回動するようになっているものであ
る。
【0023】前記ブラケット29に支承されたクレード
ル反転駆動軸37の左側には、クレードル開閉装置49
が設けられている。このクレードル開閉装置49はクレ
ードル33L,33Rを開閉させるために開閉バー51
L,51Rが接近・離反自在に移動すべく設けられてい
る。この接近・離反させる駆動機構はすでに公知である
ため詳細な説明を省略する。
【0024】前記ブラケット29の図1において左端に
は支持ブロック53を介して満管パッケージを受けて一
時的に収容しておく受け皿55が取付けられている。
【0025】前記上部フレーム3Dにはブラケット57
を介して巻取りチューブTの供給装置59が設けられて
いる。より詳細にはブラケット57には左右方向へ延伸
した回転自在な供給軸61が支承されている。この供給
軸61には一対の供給アーム63L,63Rが嵌着され
ている。この各供給アーム63L,63Rには巻取りチ
ューブTをクランプ・アンクランプせしめるクランプチ
ャック65が設けられている。
【0026】このクランプチャック65は弧形状の固定
チャック67Fと、可動チャック67Mとで構成されて
おり、可動チャック67Mが固定チャック67Fに対し
て揺動すべく設けられている。しかも常時例えばスプリ
ングの付勢力によって巻取りチューブTがクランプされ
るようになっている。
【0027】したがって、供給軸61が図1において反
時計方向廻りに回転されると、供給アーム63L,63
Rが実線の位置から2点鎖線の位置へ回動され巻取りチ
ューブTがクレードル33L,33Rへ受け渡されるこ
とになる。
【0028】前記各テイクアップローラ軸9の駆動系統
を説明すると、図2に示されているように、各テイクア
ップローラ軸9にはプーリ69が嵌着されていると共
に、巻取り駆動モータ71には例えばインバータ73を
介して駆動プーリ75が連動連結されている。この駆動
プーリ75と各プーリ69とには複数のアイドラプーリ
77を介してタイミングベルト79が巻回されている。
【0029】上記構成により、巻取り駆動モータ71を
駆動せしめると、インバータ73を介して駆動プーリ7
5が回転される。この駆動プーリ75の回転によりタイ
ミングベルト79,プーリ69を介してテイアップロー
ラ軸9が回転されることになる。このテイアップローラ
軸9の回転によってテイクアップローラ11が所定の回
転数で回転されるからテイアップローラ軸9に接触して
いる巻取りチューブTが回転されて巻取りチューブTに
糸条が巻かれることになる。
【0030】前記駆動モータ71を駆動せしめたり、あ
るいは停止せしめる際、インバータ73が介在されてい
るので瞬時にテイアップローラ軸9を駆動したり、ある
いは停止せしめたり制御させることができる。このイン
バータ73の代りに、パウダ式の電慈クラッチ/ブレー
キなどを用いても構わない。
【0031】前記糸掛けバー27を装置した回転軸25
を回転せしめる駆動系統としては、例えば図3に示され
ているように、各回転軸25にプーリ81が嵌着されて
いる。また、糸掛け用駆動モータ83には例えばインバ
ータ85を介して駆動プーリ87が連動連結されてい
る。この駆動プーリ85と各プーリ81とには複数のア
イドラプーリ89を介してタイミングベルト91が巻回
されている。
【0032】上記構成により、糸掛け用駆動モータ83
を駆動せしめると、インバータ83を介して駆動プーリ
87が回転される。この駆動プーリ87の回転によりタ
イミングベルト91,プーリ81を介して回転軸25が
回転されるから、糸掛けバー27が回動されることにな
る。
【0033】前記回転軸25の1つには、ドグ93が嵌
着されていると共に、ドグ93の回動周囲には近接スイ
ッチ95A,95B,95Cが設けられている。したが
って、回転軸25の回動でドグ93も回動して近接スイ
ッチ95Aが作動すると、糸掛けバー27が原点位置に
あることを検出し,近接スイッチ95B,95Cが作動
すると、糸掛けバー27が所定の位置に回動されたこと
を検出するものである。
【0034】前記スライドバー28には、図4に示され
ているように、ガイド97が取付けられている。このス
ライドバー28を左右方向へ移動せしめる駆動系統とし
ては、図4に示されているように、駆動モータ99が設
けられている。この駆動モータ99の出力軸には駆動プ
ーリ101が嵌着されている。この駆動プーリ101と
従動プーリ103とにはタイミングベルト105が巻回
されている。
【0035】前記従動プーリ103には回転軸を介して
正逆転ユニット107が設けられている。この正逆転ユ
ニット107には減速機構装置109を介してピニオン
111が連動連結されている。このピニオン111に噛
合したラック113が図4において上下方向へ延伸され
ている。
【0036】このラック113には複数のブラケット1
15に回転自在に支承されたピニオン117が噛合され
ている。前記ブラケット115にはアイドラローラ11
9が回転自在に支承されており、前記ピニオン117と
アイドラローラ119との間にはラック121が介在さ
れていて、ピニオン117にはラック121が噛合され
ている。このラック121にはカップリング123を介
してスライドバー28が一体化されている。しかも、前
記ラック113の上下方向における近傍には近接スイッ
チ125A,125B,125Cが設けられており、こ
の近接スイッチ125A,125B,125Cが検知さ
れることによって、スライドバー28に取付けられてい
るガイド97がD,E,C位置に移動されたことが確認
されるものである。
【0037】上記構成により、駆動モータ99を駆動せ
しめると、駆動プーリ101,タイミングベルト10
5,プーリ103を介して正逆転ユニット107が作動
される。この正逆転ユニット107が作動すると、減速
機構装置109,ピニオン111を介してラック113
が図4において上下動される。このラック113の上下
動によりピニオン117,ラック121を介してスライ
ドバー28が図4において左右方向へ移動されることに
なる。近接スイッチ125A,125B,125Cの検
知で、ガイド97がD,E,C位置に移動されて停止さ
れる。
【0038】前記クレードル反転用駆動軸37の駆動系
統としては、図5に示されているように、プーリ125
が嵌着されていると共に、クレードル反転用駆動モータ
127には例えばインバータ129を介して駆動プーリ
131が連動連結されている。この駆動プーリ131と
各プーリ125とには複数のアイドラプーリ133を介
してタイミングベルト135が巻回されている。
【0039】上記構成により、クレードル反転用駆動モ
ータ127を駆動せしめると、インバータ129を介し
て駆動プーリ131が回転される.この駆動プーリ13
1の回転によりタイミングベルト135,プーリ125
を介してクレードル反転用駆動軸37が回転されるか
ら、ギヤ45,43および回転軸31を介してクレード
ル33L,33Rが反転されることになる.
【0040】前記クレードル反転用駆動軸37の1つに
はドグ137が嵌着されていると共に、ドグ137の回
動周囲にはリミットスイッチ139A,139B,13
9Cが設けられている。したがって、クレードル反転用
駆動軸37の回動でドグ137も回動してリミットスイ
ッチ139A,139B,139Cが作動することによ
ってクレードル33L,33Rが原点1,原点2および
終点の位置にあることが検出されることになる。
【0041】前記供給装置59における供給軸61の駆
動系統としては、図6に示されているように、供給軸6
1にはプーリ141が嵌着されている。また、駆動モー
タ143には例えばインバータ145を介して駆動プー
リ147が連動連結されている。この駆動プーリ147
と各プーリ141とには複数のアイドラプーリ149を
介してタイミングプーリ151,153が巻回されてい
る。
【0042】上記構成により、駆動モータ143を駆動
せしめると、インバータ145を介して駆動プーリ14
7が回転される。この駆動プーリ147の回転によりタ
イミングベルト151,153,プーリ141を介して
供給軸61が回転されるから、供給装置59の供給アー
ム65L,65Rが回動されることになる。
【0043】前記供給軸61の1つにはドグ155が嵌
着されていると共に、ドグ155の回動周囲にはリミッ
トスイッチ157A,157Bが設けられている。した
がって、供給軸61の回動でドグ155も回動してリミ
ットスイッチ157A,157Bが作動すると、供給装
置59が原点,終点の位置にあることが検出される。
【0044】次に、糸条が巻取りチューブTに巻かれて
自動糸切替えされる動作を説明する。まず、糸条が巻取
りチューブTに巻かれる前には糸掛けバー27が図3に
おいてA位置に、スライドバー28のガイド97が図4
においてC位置に、クレードル反転用駆動軸37が図5
においてF位置に、および供給軸61が図6においてL
位置にある。
【0045】この状態において、テイクアップローラ軸
9が回転されてクレードル33L,33Rに挟持された
巻取りチューブTに糸条が巻かれる。そして、クレード
ル33L,33Rが図1において反時計方向に角度θ
だけ回動して満管になったとすると、回転軸21が回転
してウエストローラ23が回転される。
【0046】次いで、スライドバー28のガイド97を
図4においてC位置からD位置に移動させる。スライド
バー28のガイド97をD位置とE位置との間を往復運
動させることによって走行している糸条がウエストロー
ラ23に巻付けられる。
【0047】巻取り駆動モータ71をOFFにし、イン
バータ73を制御させてテイアップローラ軸9を瞬時に
停止させることによってテイアップローラ11が止ま
る。クレードル反転用駆動軸37を図5においてF位置
からG位置へ反転させると、図1において角度θだけ
回動した状態になる。
【0048】次に、クレードル開閉装置49の開閉バー
49L,49Rを離反せしめると、満管パッケージがク
レードル33L,33Rから取外されて受け皿55に載
る。供給軸61を図6においてL位置からM位置へ回動
させ、前記開閉バー49L,49Rを接近させると、空
の巻取りチューブTがクレードル33L,33Rに挟持
される。
【0049】クレードル反転用駆動軸37を図5におい
てG,H位置を経て初期の位置Fに戻す。また、供給軸
61をM位置からL位置へ戻した後、テイクアップロー
ラ軸9を回転しテイクアップローラ11を回転させる。
スライドバー28のガイド97をD位置に停止させると
共に、糸掛けバー27を図3においてA位置からB位置
へ、スライドバー28のガイド97をD位置からC位置
へ、さらに糸掛けバー27をB位置からA位置へ戻すこ
とにより、ウエストローラ23に巻付けられていた糸条
が巻取りチューブTに巻付けられて正常の巻取りが開始
される。その後に、ウエストローラ23を停止せしめる
ことによって自動糸切替えが終了されたことになる。
【0050】このように、クレードル33L,33Rを
反転させる際に、テイクアップローラ11を例えばイン
バータ73の制御で瞬時に停止せしめてクレードル33
L,33Rに挟持されている巻取りチューブTに巻かれ
た満管パッケージの回転が直ちに止まる。その結果、複
数の巻取りパッケージTの回転が一斉に短時間で止めら
れるから、糸条のダメージもなく反転されると共に自動
糸替えが短時間で行なわれることとなり、ウエストロー
ラ23に巻付けられる糸ロスを減少させることができ
る。
【0051】また、各クレードル33L,33Rを反転
させた後に満管パッケージの回転を止めるのに必要であ
った例えばクラッチ,ブレーキ装置などの複雑な装置が
不必要となり、構成も簡単であると共にコストを安価に
することができる。
【0052】クレードル33L,33Rに挟持されてい
る巻取りチューブTに巻かれた糸条が満管パッケージと
なった際に、クレードル反転用駆動軸37を駆動せしめ
て、ギヤ45,43を回転させることにより、回転軸3
1に嵌着されている複数のクレードル33L,33Rを
一斉に短時間で反転させることができる。しかも、複数
のクレードル33L,33Rを一斉に反転させる装置と
しては単なるギヤの組合せでできているため、構成が簡
単であると共に、製作コストを安価にすることができ
る。
【0053】さらに、複数のクレードル33L,33R
を一斉に反転させる満管位置並びに元の原点位置へ戻す
取外し位置は、ギヤ45の回動はギヤ45に形成された
長孔47に係合されているピン41の規制で複数のクレ
ードル33L,33Rは一斉に、しかも確実に位置決め
を行なうことができる。
【0054】前記、原点位置装置,満管パッケージ位置
および取外し位置を、ドグ137,リミットスイッチ1
39A,139B,139Cからなるセンサによって正
確に検出させることができる。
【0055】前記クレードル33L,33Rの反転装置
としての別の実施例が図7に示されている。図7におい
て、上述した実施例における部分と同じ部品には同一の
符号を符し異なる点についてのみ説明する。
【0056】すなわち、図7においてギヤ43,45の
代りにスプロケット159,161を用い、回転軸31
にスプロケット159を、クレードル反転用駆動軸37
にスプロケット161を嵌着し、スプロケット159と
スプロケット161とにはチエン163が巻回されてい
る。そしてスプロケット161に長孔165を形成せし
め、この長孔165にブラケット39に設けられたピン
41を係合せしめるようにした。
【0057】上記構成により、クレードル反転用駆動軸
37を駆動せしめると、スプロケット161,チエン1
63,スプロケット159を介して回転軸31が回転さ
れてクレードル33L,33Rが反転されることにな
る。しかも、スプロケット161の回転は長孔165に
係合されたピン41にて規制される。したがって、上述
した実施例と同様の効果を奏するものである。
【0058】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜の変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。本実施例では、ギヤ
45,スプロケット161に長孔47,165を形成せ
しめたが、ギヤ43,スプロケット159に長孔を形成
せしめ、この長孔にブラケットに設けられたピン41を
係合せしめるようにしても対応可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れたとおりの構成であるから、クレードルに挟持されて
いる巻取りパッケージに巻かれた糸条が満パッケージと
なった際に、クレードル反転用駆動軸を駆動せしめて回
転伝達部材を介して回転軸が回転されることにより、複
数のクレードルを一斉に短時間で反転させることができ
る。
【0060】しかも、複数のクレードルを一斉に反転さ
せる反転装置としては、構成が簡単であると共に、製作
コストを安価にすることができる。また、複数のクレー
ドルを一斉に反転させる満管位置並びに原点位置へ戻す
取外し位置は回転伝達部材に係合された規制部材により
規制されて一斉に、しかも、センサにより確実に位置決
めを行なうことができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】自動糸切替えを行なう一実施例の糸条巻取り装
置における側面図である。
【図2】テイクアップローラを駆動せしめる駆動系統の
概略図である。
【図3】糸掛けバーを回動せしめる駆動系統の概略図で
ある。
【図4】スライドバーを移動せしめる駆動系統の概略図
である。
【図5】クレードルを反転せしめる駆動系統の概略図で
ある。
【図6】糸条供給装置を回動せしめる駆動系統の概略図
である。
【図7】クレードル反転装置の他の実施例を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 糸条巻取り装置 9 テイクアップローラ軸 11 テイクアップローラ 21 回転軸 23 ウエストローラ 31 クレードル用回転軸 33L,33R クレードル 37 クレードル反転用駆動軸 41 ピン(規制部材) 43,45 ギヤ(回転伝達部材) 47 長孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取りチューブを着脱可能に挟持する複
    数のクレードルを回動自在に回動せしめる回転軸と、前
    記クレードルを反転せしめるクレードル反転用駆動軸
    と、このクレードル反転用駆動軸から前記回転軸へ回転
    を伝達せしめる回転伝達部材と、この回転伝達部材に係
    合され、クレードルに狭持された巻取りチューブを回転
    自在なテイクアップローラに接触せしめる原点位置から
    クレードルを反転せしめて満管パッケージを取外す取外
    し位置までを規制する規制部材と、を備えてなることを
    特徴とする糸条巻取り装置におけるクレードル反転装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転伝達部材が回転軸に設けられた
    第1回転伝達部材と、クレードル反転用駆動軸に設けら
    れ、第1回転伝達部材に回転を伝達する第2回転伝達部
    材とで構成されると共に、前記規制部材が第2回転伝達
    部材に形成された長孔に係合自在に構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の糸条巻取装置におけるクレ
    ードル反転装置。
  3. 【請求項3】 前記クレードルに挟持された巻取りチュ
    ーブが、前記原点位置,満管パッケージ位置および取外
    し位置をそれぞれ検出するセンサを備えていることを特
    徴とする請求項1記載の糸条巻取り装置におけるクレー
    ドル反転装置。
JP16528992A 1992-05-15 1992-05-15 糸条巻取り装置におけるクレードル反転装置 Pending JPH06206665A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016023664A1 (de) * 2014-08-15 2016-02-18 Dietze & Schell Maschinenfabrik Gmbh & Co. Kg Spulvorrichtung zum spulen eines wickelguts und verfahren zum betrieb einer spulvorrichtung zum spulen eines wickelguts
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