JPH0620646Y2 - スタビライザ用摩擦ロツク機構 - Google Patents

スタビライザ用摩擦ロツク機構

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JPH0620646Y2
JPH0620646Y2 JP19883486U JP19883486U JPH0620646Y2 JP H0620646 Y2 JPH0620646 Y2 JP H0620646Y2 JP 19883486 U JP19883486 U JP 19883486U JP 19883486 U JP19883486 U JP 19883486U JP H0620646 Y2 JPH0620646 Y2 JP H0620646Y2
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JP
Japan
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rod
housing
coil spring
stabilizer
rotating member
Prior art date
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JP19883486U
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JPS63104105U (ja
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武儀 新堀
一郎 高寺
隆 飯塚
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車の懸架機構部に使用されるスタビライザ
用の摩擦ロック機構に関する。
[従来の技術] 自動車にはロール剛性を高める一手段として、懸架機構
部にはスタビライザが使用されている。従来の一般的な
スタビライザは、車体の左右方向に沿うトーション部
と、このトーション部の両端側に位置する一対のアーム
部とを備えて構成されており、アーム部が車輪側に連結
されるとともに上記トーション部が車体側に取付けられ
ている。
スタビライザは、良路におけるコーナリング時などでは
車体姿勢を安定させ得るが、悪路走行時にはかえって車
輪の接地性を損う原因となる。このため、必要に応じて
スタビライザ効果をオン・オフできるようにすることが
望まれる。このような観点から、例えば特願昭59−2
64196号のように、摩擦ロック機構を利用したオン
・オフ可能なスタビライザ装置が開発された。この種の
スタビライザ装置は、オフ状態にした時にはアーム部は
車体あるいはアクスル側の支持部に対して非拘束とな
り、アーム部の反力は伝わらなくなる。このためスタビ
ライザ効果は発揮されなくなる。
一方、オンにした時には左右のアーム部が互いに連結状
態となることにより、通常のスタビライザと同様の効果
を発揮できるようになっている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記スタビライザ装置をオフからオンに切換える場合、
左右のアーム部の位置が互いに一致した時(中立位置の
時)にオンさせなければならない。すなわち、中立以外
の時にオンさせると、左右のアーム部の角度が互いにず
れた状態で双方のアーム部が互いに反力を及ぼし合う状
態になるため、常時アーム部に偏荷重が加わってしま
い、その結果、車体が左右に傾いてしまうこともある。
また、このようにアーム部に荷重が加わった状態のまま
オンからオフに切換えると、完全にオフ状態になる前に
スタビライザ装置の摩擦ロック機構の可動部分が中立位
置に戻ろうとして動きだしてしまい、可動部分が摩耗す
る原因となる。
従って本考案の目的とするところは、中立時にのみオフ
からオンに切換えることのできるようなセンタリング機
能を備えたスタビライザ装置を得ることにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案のスタビライザ用摩擦ロック機構は、筒状のハウ
ジングと、このハウジングに軸方向に往復移動自在に挿
入されたロッドを備えている。上記ハウジング内にはコ
イルばねが収容される。このコイルばねは、上記ロッド
の外周に巻回されるとともに一端が上記ハウジング側に
係止され、かつ自由状態では上記ロッドの外周面に密接
してロッドとハウジングの相対移動を阻止するものであ
る。更に上記ハウジングには回転部材が収容される。こ
の回転部材は、その中心部分に上記ロッドが貫通してお
り、上記ハウジングに対し軸方向には移動不能にまた軸
回りに回転自在に設けられているとともに、上記コイル
ばねの他端側が固定されていて、このコイルばねを巻戻
し方向にねじることが可能である。
上記ロッドの外周部の軸方向中間位置にはセンター凹部
が設けられている。そして上記回転部材にロック部材が
設けられる。このロック部材は、上記回転部材の径方向
に移動自在に保持されかつばねによって上記ロッド側に
押されるとともに、上記ロッドが中立位置の時にこのロ
ック部材の先端部分がセンター凹部に入り込めるように
してある。
更に上記ハウジングの内面側にストッパ部が設けられ
る。このストッパ部は、上記ロック部材が上記センター
凹部に進入していない状態では上記ロック部材と係合す
ることによって上記回転部材が上記コイルばねの巻締め
方向に回転することを阻止する。かつこのストッパ部
は、上記ロック部材の先端部分が上記センター凹部に進
入した状態においては、上記ロック部材との係合が外れ
ることによって、回転部材が上記コイルばねと一緒にば
ねの巻締め方向に回転することを許すようになってい
る。
[作用] 上記構成のスタビライザ用摩擦ロック機構は、ワイヤケ
ーブル等の操作用部材によって上記回転部材がコイルば
ねの締戻し方向に回動させると、コイルばねは内径が広
がる方向に変位するためロッドとハウジングは軸線方向
に相対移動自在になる。上記ロッドは例えば車体側に、
ハウジングはスタビライザのアーム部側に連結されてお
り、上記のようにロッドとハウジングが移動自在な状態
になると、スタビライザの一方のアーム部の反力は他方
のアーム部に伝わらなくなる。従ってスタビライザはオ
フとなる。
一方、オフからオンに切換えるには、上記回転部材に対
する力を解放すると、コイルばねが自由状態(巻締め方
向)に戻ろうとして回転部材と一緒に動くが、ロック部
材がセンター凹部に入り込んでいなければロック部材が
ストッパ部に係合するため、コイルばねと回転部材がそ
れ以上は回転できない。従って、この時にはロッドとハ
ウジングは互いに移動可能であり、スタビライザはオフ
のままである。路面の凹凸あるいは車体姿勢の変化によ
ってロッドが軸方向に移動し、ロッドが中立位置にくる
と、ロック部材の先端部分がセンター凹部に入り込むこ
とによって、ロック部材とストッパ部との係合が外れ、
回転部材はコイルばねと一体にばねの巻締め方向に回転
する。その結果、コイルばねがロッドに密接し、ロッド
とハウジングの移動が阻止される。つまり、中立になっ
た時に始めてスタビライザはオンとなる。
[実施例] 本考案の一実施例について図面を参照して説明する。第
1図において、摩擦ロック機構1は、筒状をなすハウジ
ング2を備えている。このハウジング2は、雄ねじ部3
を有する第1の筒4と、この第1の筒4に連結された第
2の筒5と、この第2の筒5の他端側に固定された回転
部材収容部6とを備えて構成される。上記第2の筒5の
内側には内周8が固定されている。この内筒8の一端側
には滑り軸受け9と、バンプラバー10が設けられてい
る。
また、回転部材収容部6の端部に蓋12が固定されてお
り、この蓋12にも滑り軸受け13が設けられている。
第1の筒4にはゴムマウント14,15が嵌合され、ナ
ット16がねじ込まれる。第1の筒4の開口端はダスト
カバー18によって塞がれている。
上記ハウジング2には、断面が円形のロッド20が軸方
向に往復移動自在に挿入されている。ロッド20の外周
部の軸方向中間部には、その一部を削り取ることによっ
てセンター凹部21が形成されている。ロッド20の一
端にロッドストッパ22が、また他端にピローボールな
どの連結用部品23が取着されている。ベローズシート
24とハウジング2との間にはベローズ状のダストカバ
ー25が設けられている。26はバンプラバーである。
そしてハウジング2内にコイルばね30が収容されてい
る。このコイルばね30は、ロッド20の外周に巻回さ
れているとともに、その一端30aは上記内筒8に固定
されている。コイルばね30は、自由状態における内径
がロッド20の外径よりも小さい。従って自由状態では
ロッド20の外周面に密接することによって、ロッド2
0とハウジング2との相対移動を阻止するものである。
更にハウジング2の回転部材収容部6内に回転部材32
が収容されている。回転部材32の中心にはロッド20
が貫通している。回転部材32はハウジング2に対して
軸方向には移動不能に、また軸回りに回転自在としてあ
る。回転部材32と蓋12との間に、スラストベアリン
グ33が設けられている。コイルばね30の他端30b
はこの回転部材32に固定されている。従って回転部材
32を回転させることによってコイルばね30を巻戻し
方向にねじることができる。
上記回転部材32にロック部材35が設けられている。
このロック部材35は、本実施例の場合、スチール製の
ボール36と、このボール36と接するボール押え37
と、このボール押え37に保持されたピン38とからな
る。このピン38は、ボール押え37に対して軸線方向
に移動可能である。ボール押え37とピン38はホルダ
40によって回転部材32の径方向に移動自在に保持さ
れている。ホルダ40は回転部材32に固定されてい
る。上記ホルダ40とボール押え37との間には第1の
ばね41が圧縮された状態で収容されている。従ってボ
ール36は第1のばね41の反発力によって、ロッド2
0に向かって押されている。またボール押え37とピン
38との間に第2のばね42が圧縮された状態で設けら
れている。
第3図に示されるように、回転部材32に操作用部材の
一例としてのワイヤ45の先端部が連結されている。こ
の操作ワイヤ45はアウタケーブル46に挿通されてい
る。操作ワイヤ45の他端は、第4図に示されるように
自動車の運転室などに設けられた操作部47に配置さ
れ、任意に牽引操作できるようになている。なお、上記
操作ワイヤ45を用いる代りにソレノイド等のアクチュ
エータの出力部を回転部材32に連結することによっ
て、回転部材32をコイルばね30の巻戻し方向に回転
させることができるようにしてもよい。また、ボール3
6を設ける代りに、ピン38の一部などをロッド20側
に突出させてもよい。
そして回転部材収容部6の内面側にストッパ部48が設
けられている。このストッパ部48は、ピン38がセン
ター凹部21側に移動していない状態では、ピン38と
係合することによって回転部材32がコイルばね30の
巻締め方向に移動することを阻止するが、ピン38がセ
ンター凹部21側に進入した状態においては、ピン38
との係合が外れることによって、回転部材32がコイル
ばね30の巻締め方向に回転することを許すようになっ
ている。
上記構成の摩擦ロック機構1は、一例として第4図に示
されるようにスタビライザ50の一方のアーム部51に
設けられ、この摩擦ロック機構1を介して例えば車輪側
の部材に連結される。他方のアーム部52はコネクティ
ングロッド53を介して、他方の車輪側の部材に連結さ
れる。また両アーム部51,52間に位置するトーショ
ン部54は、図示しないブラケット等を介して、車体側
に固定される。ただし、トーション部54をアクスルハ
ウジングに固定し、アーム部51,52を車体側に連結
してもよい。
次に上記一実施例の作用について説明する。
スタビライザ効果をオフにするには、操作ワイヤ45を
牽引することによって回転部材32をコイルばね30の
巻戻し方向に回転させる。この場合コイルばね30はそ
の内径が広がる方向に動くため、ロッド20に対する摩
擦係合が解除されロッド20とハウジング2は互いに軸
線方向に自由に移動できるようになる。従ってアーム部
51,52は、車体あるいはアクスル側の支持部に対し
て非拘束となり、アーム部51,52の反力が伝わらな
いため、スタビライザ効果は発揮されない。
オフからオンに切換えるには、操作ワイヤ45の牽引力
を解放する。こうするとコイルばね30は、それ自身の
弾力によって自由状態に戻ろうとし、回転部材32と一
緒に動く。しかしこの時にロッド20とハウジング2が
中立位置になければ、ボール36はセンター凹部21に
入り込めないので、第5図に1点鎖線で示されるように
ピン38がストッパ部48に当たることによって回転部
材32はそれ以上回転することができない。従ってこの
状態ではロッド20とハウジング2は互いに軸方向に移
動自在であり、スタビライザはオフ状態のままである。
路面状態の変化、あるいは車体姿勢の変化に伴ってロッ
ド20が軸方向に移動し、中立位置に至ると、センター
凹部21がボール36のところにくる。従って、ボール
36はばね41の反発力によってセンター凹部21に入
り込み、ピン38も同じ方向に移動する。従ってピン3
8とストッパ部48との係合は解除され、回転部材32
はコイルばね30と一体にコイルばね30の巻締め方向
に回転する。その結果、コイルばね30がロッド20に
密接し、その摩擦力によってロッド20とハウジング2
の相対移動は阻止される。つまり、中立位置になった時
に始めてスタビライザはオンとなる。オンからオフへの
切換えは、運転者の操作によって操作ワイヤ45を牽引
することで任意に行なえる。
[考案の効果] 本考案によれば、スタビライザをオフからオンに切換え
る場合、中立位置の時にのみオンさせることができる。
このようなセンタリング機能を備えているため、左右の
アーム部に片寄った荷重が加わることが防止される。ま
た、必らず中立位置でオンさせられているから、中立位
置でオンからオフにする際にロッドやコイルばねが動き
出さないため、ロッドやコイルばねの摩耗が少なくな
り、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は摩擦ロック機
構の断面図、第2図は第1図中のII−II線に沿う断面
図、第3図は第1図中のIII−III線に沿う断面図、第4
図は摩擦ロック機構を備えたスタビライザ装置の概略斜
視図、第5図は回転部材とロック部材の関係を示す図で
ある。 1…摩擦ロック機構、2…ハウジング、20…ロッド、
21…センター凹部、30…コイルばね、32…回転部
材、35…ロック部材、48…ストッパ部、50…スタ
ビライザ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状のハウジングと、このハウジングに軸
    方向に往復移動自在に挿入されたロッドと、上記ハウジ
    ング内において上記ロッドの外周に巻回されるとともに
    一端が上記ハウジング側に係止されかつ自由状態では上
    記ロッドの外周面に密接してロッドとハウジングの相対
    移動を阻止するコイルばねと、上記ハウジングに収容さ
    れかつ上記ロッドが貫通するとともに上記ハウジングに
    対し軸方向には移動不能にまた軸回りに回転自在に設け
    られかつ上記コイルばねの他端側が固定されてこのコイ
    ルばねを巻戻し方向にねじることの可能な回転部材と、
    上記ロッドの外周部の軸方向中間位置に設けられたセン
    ター凹部と、上記回転部材にその径方向に移動自在に保
    持されかつばねによって上記ロッド側に押されるととも
    に上記ロッドが中立位置の時に先端部分が上記センター
    凹部に入り込むロック部材と、上記ハウジングの内面側
    に設けられ上記ロック部材が上記センター凹部側に移動
    していない状態では上記ロック部材と係合することによ
    って上記回転部材が上記コイルばねの巻締め方向に回転
    することを阻止しかつ上記ロック部材の先端部分が上記
    センター凹部に入り込んだ状態においては上記ロック部
    材との係合が外れることによって回転部材が上記コイル
    ばねの巻締め方向に回転することを許すストッパ部と、
    を具備したことを特徴とするスタビライザ用摩擦ロック
    機構。
JP19883486U 1986-12-26 1986-12-26 スタビライザ用摩擦ロツク機構 Expired - Lifetime JPH0620646Y2 (ja)

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JP19883486U JPH0620646Y2 (ja) 1986-12-26 1986-12-26 スタビライザ用摩擦ロツク機構

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Publication Number Publication Date
JPS63104105U JPS63104105U (ja) 1988-07-06
JPH0620646Y2 true JPH0620646Y2 (ja) 1994-06-01

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JPS63104105U (ja) 1988-07-06

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