JPH06206391A - 平版印刷版の湿し水用添加剤及び湿し水原液 - Google Patents
平版印刷版の湿し水用添加剤及び湿し水原液Info
- Publication number
- JPH06206391A JPH06206391A JP40120290A JP40120290A JPH06206391A JP H06206391 A JPH06206391 A JP H06206391A JP 40120290 A JP40120290 A JP 40120290A JP 40120290 A JP40120290 A JP 40120290A JP H06206391 A JPH06206391 A JP H06206391A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dampening water
- additive
- water
- fountain solution
- glycol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N3/00—Preparing for use and conserving printing surfaces
- B41N3/08—Damping; Neutralising or similar differentiation treatments for lithographic printing formes; Gumming or finishing solutions, fountain solutions, correction or deletion fluids, or on-press development
Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 湿し水の調製に際して、イソプロピルアルコ
ールを使用せずに、イソプロピルアルコールと同等の湿
し水給水効率(FSE)が得られる湿し水用添加剤を提
供する。 【構成】 水易溶性のグリコールモノアルキルエーテル
に、フルオロアルキル基を有する非イオン界面活性剤を
ごく少量添加した湿し水用添加剤。
ールを使用せずに、イソプロピルアルコールと同等の湿
し水給水効率(FSE)が得られる湿し水用添加剤を提
供する。 【構成】 水易溶性のグリコールモノアルキルエーテル
に、フルオロアルキル基を有する非イオン界面活性剤を
ごく少量添加した湿し水用添加剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷(通常、オフ
セツト印刷)に際して、湿し水または湿し水原液原液に
添加される添加剤および該添加剤を含有する湿し水原液
に関する。さらに詳しくは、従来湿し水用添加剤として
使用されていたIPAと実質的に代替可能な湿し水用添
加剤および該添加剤を含有する湿し水原液に関する。
セツト印刷)に際して、湿し水または湿し水原液原液に
添加される添加剤および該添加剤を含有する湿し水原液
に関する。さらに詳しくは、従来湿し水用添加剤として
使用されていたIPAと実質的に代替可能な湿し水用添
加剤および該添加剤を含有する湿し水原液に関する。
【0002】ここで湿し水原液とは、フアウンテン・コ
ンデンセイシヨン(Fountain Condensation)と称されて
いるもので、通常、水で倍量以上に希釈して湿し水(印
刷版面に供給する水)として使用するものである。以下
の説明で、配合単位は、とくに断らない限り重量単位で
ある。
ンデンセイシヨン(Fountain Condensation)と称されて
いるもので、通常、水で倍量以上に希釈して湿し水(印
刷版面に供給する水)として使用するものである。以下
の説明で、配合単位は、とくに断らない限り重量単位で
ある。
【0003】
【従来の技術】平版印刷は、水と油が実質的に混じり合
わない性質を利用した印刷方式であり印刷版面は、水を
受容し油性インキを反撥する親水性部分(水受容部分)
である非画像部と、水を反撥し油性インキを受容する親
油性部分(油性インキ受容部)である画像部とからな
る。
わない性質を利用した印刷方式であり印刷版面は、水を
受容し油性インキを反撥する親水性部分(水受容部分)
である非画像部と、水を反撥し油性インキを受容する親
油性部分(油性インキ受容部)である画像部とからな
る。
【0004】平版印刷において版面に供給される水は、
慣用的に「湿し水」と言われる。そして、湿し水は、イ
ンキとともに適度なバランスで版面に運ばれ、水受容部
分および油性インク部分の各部位にそれぞれが授与され
なければならない。湿し水の過多は、インキの乳化を招
き、いわゆる水負けが発生し、他方、湿し水が過少は、
親水性が損なわれ版面の非画像部にインキが付着し地汚
れが発生し、それぞれ印刷品質の低下をもたらす。
慣用的に「湿し水」と言われる。そして、湿し水は、イ
ンキとともに適度なバランスで版面に運ばれ、水受容部
分および油性インク部分の各部位にそれぞれが授与され
なければならない。湿し水の過多は、インキの乳化を招
き、いわゆる水負けが発生し、他方、湿し水が過少は、
親水性が損なわれ版面の非画像部にインキが付着し地汚
れが発生し、それぞれ印刷品質の低下をもたらす。
【0005】湿し水は、印刷中に発生する地汚れを防ぐ
作用を担う。従来の、一般的な湿し水原液としては、ク
ロム酸塩類にリン酸またはその塩を加えたものに、粘度
調節のため、アラビアガムやメチルセルロース等を加え
た水溶液がある。昨今の印刷品質・速度・作業性の向上
の要請から、印刷機における湿し水供給装置の面から
も、開発改良が行われているが、湿し水を適度のバラン
スで版面に供給するのを熟練を要せずに行えるまでには
至っていない。
作用を担う。従来の、一般的な湿し水原液としては、ク
ロム酸塩類にリン酸またはその塩を加えたものに、粘度
調節のため、アラビアガムやメチルセルロース等を加え
た水溶液がある。昨今の印刷品質・速度・作業性の向上
の要請から、印刷機における湿し水供給装置の面から
も、開発改良が行われているが、湿し水を適度のバラン
スで版面に供給するのを熟練を要せずに行えるまでには
至っていない。
【0006】このため、湿し水原液にイソプロピルアル
コール(以下、IPAと略す。)を20〜25%添加し
て湿し水を調製していた。当該湿し水は、非画像部への
濡れ性が良好で、かつ、インキと湿し水との供給量のバ
ランス調節が容易でかつ、インキの中への湿し水による
乳化量が少なくなる作用・効果を奏する。従つて、印刷
品質・速度・作業性を向上させることが可能となつた。
コール(以下、IPAと略す。)を20〜25%添加し
て湿し水を調製していた。当該湿し水は、非画像部への
濡れ性が良好で、かつ、インキと湿し水との供給量のバ
ランス調節が容易でかつ、インキの中への湿し水による
乳化量が少なくなる作用・効果を奏する。従つて、印刷
品質・速度・作業性を向上させることが可能となつた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法の場
合IPAを使用するため、取扱に関して労働安全衛生法
(有機溶剤中毒予防規則)および消防法(危険物取扱)
の制約がある。労働安全衛生法(有機溶剤中毒予防規
則)により、IPAを5%以上含有したものを使用した
場合はこの法の適用を受けその対応をしなければならな
い。また、5%未満では、湿し水に印刷品質の改善効果
をほとんど期すことができない。
合IPAを使用するため、取扱に関して労働安全衛生法
(有機溶剤中毒予防規則)および消防法(危険物取扱)
の制約がある。労働安全衛生法(有機溶剤中毒予防規
則)により、IPAを5%以上含有したものを使用した
場合はこの法の適用を受けその対応をしなければならな
い。また、5%未満では、湿し水に印刷品質の改善効果
をほとんど期すことができない。
【0008】また、消防法(危険物取扱)においてIP
Aは、第四石油類アルコール類に分類され貯蔵、取扱い
には消防法の規制に従わなければならない。さらには、
IPAは蒸発しやすため、湿し水供給装置に蒸発防止の
手段を講じる必要がある。また、IPAは、コスト高で
あり異臭がある。このため、湿し水原液にIPAを添加
せずに同様の効果を得るために、水の表面張力下げるた
め界面活性剤を用いたり、水の粘度を上げるために糊剤
や水溶性樹脂を添加する等して対処してきた(特公昭5
5−25075号公報、特開昭58−176280号公
報、特開昭63−134293号公報等参照)。
Aは、第四石油類アルコール類に分類され貯蔵、取扱い
には消防法の規制に従わなければならない。さらには、
IPAは蒸発しやすため、湿し水供給装置に蒸発防止の
手段を講じる必要がある。また、IPAは、コスト高で
あり異臭がある。このため、湿し水原液にIPAを添加
せずに同様の効果を得るために、水の表面張力下げるた
め界面活性剤を用いたり、水の粘度を上げるために糊剤
や水溶性樹脂を添加する等して対処してきた(特公昭5
5−25075号公報、特開昭58−176280号公
報、特開昭63−134293号公報等参照)。
【0009】ところがIPAを添加しないこれらの湿し
水原液で調製した湿し水には次の様な問題点があること
が分かつた。まず画像部の網点の絡み、非画像部の
汚れ、界面活性剤によるインキの過度の乳化、界面
活性剤による発泡、等がその大きな点である。なお、先
に述べた水にIPAを20〜25%添加することによ
り、なぜ作業性を向上させることできたのかは、その
後、サン・ケミカル社の R.Bassemir 等により研究され
ている。そして、その効果は水の表面張力を下げつつ、
さらに、水の粘度も同時に上げることができるためであ
るとし、湿し水の機能特性として、湿し水給水効率(F
SE:Fountain Solution Efficiency)を提案されてい
る。
水原液で調製した湿し水には次の様な問題点があること
が分かつた。まず画像部の網点の絡み、非画像部の
汚れ、界面活性剤によるインキの過度の乳化、界面
活性剤による発泡、等がその大きな点である。なお、先
に述べた水にIPAを20〜25%添加することによ
り、なぜ作業性を向上させることできたのかは、その
後、サン・ケミカル社の R.Bassemir 等により研究され
ている。そして、その効果は水の表面張力を下げつつ、
さらに、水の粘度も同時に上げることができるためであ
るとし、湿し水の機能特性として、湿し水給水効率(F
SE:Fountain Solution Efficiency)を提案されてい
る。
【0010】ここでFSEとは、水の表面張力および粘
度をそれぞれ73( dyn・cm-1)及び粘度 1.0(cP)
として、下記式で示されるものである。 FSE=73ーFt(湿し水粘度)/Fv(湿し水粘
度) そして湿し水の機能特性値FSEは、40を超えなけれ
ばならないとしている。
度をそれぞれ73( dyn・cm-1)及び粘度 1.0(cP)
として、下記式で示されるものである。 FSE=73ーFt(湿し水粘度)/Fv(湿し水粘
度) そして湿し水の機能特性値FSEは、40を超えなけれ
ばならないとしている。
【0011】本発明の目的は、湿し水原液にIPAの代
わりに添加することにより、調製した湿し水に、IPA
を添加して調製した湿し水と同等の湿し水性能を付与可
能で、かつ、上記問題点を解決できる湿し水用添加剤及
び該添加剤を含有する湿し水原液を提供することにあ
る。
わりに添加することにより、調製した湿し水に、IPA
を添加して調製した湿し水と同等の湿し水性能を付与可
能で、かつ、上記問題点を解決できる湿し水用添加剤及
び該添加剤を含有する湿し水原液を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記手段により解決するものである。本発明の一つは、ジ
−又はトリ−エチレングリコール、及びモノ−又はジ−
プロピレングリコールのモノアルキルエーテルの群から
選ばれる水易溶性のグリコールモノアルキルエーテル
に、フルオロアルキル基を有する非イオン界面活性剤が
添加されてなることを特徴とする平版印刷版の湿し水用
添加剤にある。
記手段により解決するものである。本発明の一つは、ジ
−又はトリ−エチレングリコール、及びモノ−又はジ−
プロピレングリコールのモノアルキルエーテルの群から
選ばれる水易溶性のグリコールモノアルキルエーテル
に、フルオロアルキル基を有する非イオン界面活性剤が
添加されてなることを特徴とする平版印刷版の湿し水用
添加剤にある。
【0013】本発明の他の一つは、湿し水原液用添加剤
を40〜80wt%含有することを特徴とする平版印刷版
の湿し水原液にある。
を40〜80wt%含有することを特徴とする平版印刷版
の湿し水原液にある。
【0014】
【手段の詳細な説明】以下、本発明の各手段の詳細な説
明を行う。 (1)本発明で使用可能な水易溶性のモノアルキルエー
テルとは、請求項に記載の要件を満たすものなら特に限
定されない。具体的には: ジエチレングリコールのモノエチル・ブチル・イソブ
チル・プロピル・イ5ソプロピルエーテル等、 トリエチレングリコールのモノメチル・エチル・ブチ
ル・イソブチルエーテル等、 プロピレングリコールのモノエチル・ブチル・イソブ
チル・プロピル・イグリコールモノアルキル等、 ジプロピレングリコールのモノメチル・エチル・ブチ
ル・イソブチルエーテル等。
明を行う。 (1)本発明で使用可能な水易溶性のモノアルキルエー
テルとは、請求項に記載の要件を満たすものなら特に限
定されない。具体的には: ジエチレングリコールのモノエチル・ブチル・イソブ
チル・プロピル・イ5ソプロピルエーテル等、 トリエチレングリコールのモノメチル・エチル・ブチ
ル・イソブチルエーテル等、 プロピレングリコールのモノエチル・ブチル・イソブ
チル・プロピル・イグリコールモノアルキル等、 ジプロピレングリコールのモノメチル・エチル・ブチ
ル・イソブチルエーテル等。
【0015】(2)本発明で使用するフルオロアルキル
基を有する非イオン界面活性剤とは、特に限定されない
が、下記式で表されるものが望ましい。
基を有する非イオン界面活性剤とは、特に限定されない
が、下記式で表されるものが望ましい。
【0016】
【化1】
【0017】ここでRは、水素又はアルキル基である。
さらに具体的には、「サーフロンS−145」(旭ガラ
ス(株)製造販売)、「フロラード FC−170」
(住友3M社製造販売)等を挙げることができる。この
フルオロアルキル基を有する非イオンン界面活性剤は、
ごく少量で湿し水の表面張力を下げるが、インクの乳化
に影響を与えない特徴を有する。
さらに具体的には、「サーフロンS−145」(旭ガラ
ス(株)製造販売)、「フロラード FC−170」
(住友3M社製造販売)等を挙げることができる。この
フルオロアルキル基を有する非イオンン界面活性剤は、
ごく少量で湿し水の表面張力を下げるが、インクの乳化
に影響を与えない特徴を有する。
【0018】当該非イオン界面活性剤の添加量は、グリ
コールのモノアルキルエステル100部に対して通常、
0.1 〜1.0 部とする。0.1 部未満では湿し水の表面張力
低下効果を得がたく、1.0 部を越えるとインクが乳化し
やすくなり、それぞれ望ましくない。 (3)上記グリコールモノアルキルエーテルに、特定の
非イオン界面活性剤が添加されてなる湿し水用添加剤
は、市販の湿し水原液に添加して、又は湿し水調製の際
に、湿し水原液ともに添加して使用をする。この際の湿
し水に対たいする添加量は、FSEが40以上となる
量、すなわち、1.5 〜2.0 %以上とする。上限は特に限
定されないが、4.0 〜5.0 %とする。それ以上であつて
も、添加効果は増大せず、むしろ、異常乳化等の問題点
が発生しやすくなる。なお、本発明の湿し水用添加剤
は、本発明者が確認したところによると、IPAの1/
4ないし1/10の使用量で同等のFSEがが得られ
た。
コールのモノアルキルエステル100部に対して通常、
0.1 〜1.0 部とする。0.1 部未満では湿し水の表面張力
低下効果を得がたく、1.0 部を越えるとインクが乳化し
やすくなり、それぞれ望ましくない。 (3)上記グリコールモノアルキルエーテルに、特定の
非イオン界面活性剤が添加されてなる湿し水用添加剤
は、市販の湿し水原液に添加して、又は湿し水調製の際
に、湿し水原液ともに添加して使用をする。この際の湿
し水に対たいする添加量は、FSEが40以上となる
量、すなわち、1.5 〜2.0 %以上とする。上限は特に限
定されないが、4.0 〜5.0 %とする。それ以上であつて
も、添加効果は増大せず、むしろ、異常乳化等の問題点
が発生しやすくなる。なお、本発明の湿し水用添加剤
は、本発明者が確認したところによると、IPAの1/
4ないし1/10の使用量で同等のFSEがが得られ
た。
【0019】(4)また、上記湿し水用添加剤は、湿し
水原液の一成分としても使用可能である。その場合の添
加剤の含有量は、40〜80%(望ましくは、45〜6
0%)とする。40%未満では、FSEで40以上を得
がたく、80%を越えると不感脂化成分の溶解度が減少
し、やはりFSEで40以上を得がたい。表3に、本発
明の湿し水原液の一例を示す。
水原液の一成分としても使用可能である。その場合の添
加剤の含有量は、40〜80%(望ましくは、45〜6
0%)とする。40%未満では、FSEで40以上を得
がたく、80%を越えると不感脂化成分の溶解度が減少
し、やはりFSEで40以上を得がたい。表3に、本発
明の湿し水原液の一例を示す。
【0020】
【発明の作用・効果】本発明の湿し水用添加剤及び湿し
水原液は、上記のような構成により、下記のような作用
効果を奏する。IPAを実質的に使用しなくても、本発
明の湿し水用添加剤又は湿し水原液を使用して湿し水を
調製することにより、平版印刷に際して、画像部の網点
の絡み、非画像部の汚れ、界面活性剤によるインキの過
度の乳化、界面活性剤による発泡等の問題点が発生しな
い。
水原液は、上記のような構成により、下記のような作用
効果を奏する。IPAを実質的に使用しなくても、本発
明の湿し水用添加剤又は湿し水原液を使用して湿し水を
調製することにより、平版印刷に際して、画像部の網点
の絡み、非画像部の汚れ、界面活性剤によるインキの過
度の乳化、界面活性剤による発泡等の問題点が発生しな
い。
【0021】
【試験例】表1に本発明の湿し水用添加剤を純水に添加
したときの、表面張力、粘度、及び両数値から計算した
FSEを表1に示す。各実施例の添加剤は、1.5 〜 2.0
%でFSEが40を越えることがわかる。また、表2に
示した処方の湿し水原液を純水に添加したときの、表面
張力、粘度、及び両数値から計算したFSEを表3に示
す。このように、他の湿し水原液の薬剤を適当に選択す
れば、相対的に湿し水用添加剤(非イオン界面活性剤を
添加したグリコールモノアルキルエーテル)の添加量も
少なくてすむ。すなわち、グリコールモノアルキルエー
テル換算で純水に対して、0.5 %(添加剤量で1%)で
もFSEが40を越えることがわかる。
したときの、表面張力、粘度、及び両数値から計算した
FSEを表1に示す。各実施例の添加剤は、1.5 〜 2.0
%でFSEが40を越えることがわかる。また、表2に
示した処方の湿し水原液を純水に添加したときの、表面
張力、粘度、及び両数値から計算したFSEを表3に示
す。このように、他の湿し水原液の薬剤を適当に選択す
れば、相対的に湿し水用添加剤(非イオン界面活性剤を
添加したグリコールモノアルキルエーテル)の添加量も
少なくてすむ。すなわち、グリコールモノアルキルエー
テル換算で純水に対して、0.5 %(添加剤量で1%)で
もFSEが40を越えることがわかる。
【0022】なお、各表中における略号は、下記各化合
物を意味する。 PG−MPE:プロピレングリコール・モノプロピルエ
ーテル、 DEG−MBE:ジエチレングリコール・モノブチルエ
ーテル、 DEG−MIBE:ジエチレングリコール・モノイソブ
チルエーテル、 TEG−MBE:トリエチレングリコール・モノブチル
エーテル、
物を意味する。 PG−MPE:プロピレングリコール・モノプロピルエ
ーテル、 DEG−MBE:ジエチレングリコール・モノブチルエ
ーテル、 DEG−MIBE:ジエチレングリコール・モノイソブ
チルエーテル、 TEG−MBE:トリエチレングリコール・モノブチル
エーテル、
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷(通常、オフ
セツト印刷)に際して、湿し水または湿し水原液に添加
される添加剤および該添加剤を含有する湿し水原液に関
する。さらに詳しくは、従来湿し水用添加剤として使用
されていたイソプロピルアルコール(IPA)と実質的
に代替可能な湿し水用添加剤および該添加剤を含有する
湿し水原液に関する。
セツト印刷)に際して、湿し水または湿し水原液に添加
される添加剤および該添加剤を含有する湿し水原液に関
する。さらに詳しくは、従来湿し水用添加剤として使用
されていたイソプロピルアルコール(IPA)と実質的
に代替可能な湿し水用添加剤および該添加剤を含有する
湿し水原液に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】ここでFSEとは、水の表面張力および粘
度をそれぞれ73(dyn ・cm-1)及び粘度 1.0(cP)
として、下記式で示されるものである。 FSE=73ーFt /Fv (但しFt :湿し水の表面張力、Fv :湿し水の粘度) そして湿し水の機能特性値FSEは、40を越えなけれ
ばならないとしている。
度をそれぞれ73(dyn ・cm-1)及び粘度 1.0(cP)
として、下記式で示されるものである。 FSE=73ーFt /Fv (但しFt :湿し水の表面張力、Fv :湿し水の粘度) そして湿し水の機能特性値FSEは、40を越えなけれ
ばならないとしている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【手段の詳細な説明】以下、本発明の各手段の詳細な説
明を行う。 (1)本発明で使用可能な水易溶性のモノアルキルエー
テルとは、請求項に記載の要件を満たすものなら特に限
定されない。具体的には: ジエチレングリコールのモノエチル・ブチル・イソブ
チル・プロピル・イソプロピルエーテル等、 トリエチレングリコールのモノメチル・エチル・ブチ
ル・イソブチルエーテル等、 プロピレングリコールのモノエチル・ブチル・イソブ
チル・プロピル・イソプロピルエーテル等、 ジプロピレングリコールのモノメチル・エチル・ブチ
ル・イソブチルエーテル等。
明を行う。 (1)本発明で使用可能な水易溶性のモノアルキルエー
テルとは、請求項に記載の要件を満たすものなら特に限
定されない。具体的には: ジエチレングリコールのモノエチル・ブチル・イソブ
チル・プロピル・イソプロピルエーテル等、 トリエチレングリコールのモノメチル・エチル・ブチ
ル・イソブチルエーテル等、 プロピレングリコールのモノエチル・ブチル・イソブ
チル・プロピル・イソプロピルエーテル等、 ジプロピレングリコールのモノメチル・エチル・ブチ
ル・イソブチルエーテル等。
Claims (2)
- 【請求項1】ジ−又はトリ−エチレングリコール、及び
モノ−又はジ−プロピレングリコールのモノアルキルエ
ーテルの群から選ばれる水易溶性のグリコールモノアル
キルエーテルに、フルオロアルキル基を有する非イオン
界面活性剤が添加されてなることを特徴とする平版印刷
版の湿し水用添加剤。 - 【請求項2】請求項1の湿し水原液用添加剤を40〜8
0wt%含有することを特徴とする平版印刷版の湿し水原
液。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40120290A JPH06206391A (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 平版印刷版の湿し水用添加剤及び湿し水原液 |
CA 2075045 CA2075045A1 (en) | 1990-12-11 | 1991-12-04 | Additive and concentrate for damping water for lithographic printing |
EP19920900891 EP0514556A4 (en) | 1990-12-11 | 1991-12-04 | Additive for dampening solution for lithographic plate and stock dampening solution |
PCT/JP1991/001693 WO1992010368A1 (fr) | 1990-12-11 | 1991-12-04 | Additif pour solution humectante pour plaque lithographique, et solution humectante controlee |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40120290A JPH06206391A (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 平版印刷版の湿し水用添加剤及び湿し水原液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06206391A true JPH06206391A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=18511052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40120290A Pending JPH06206391A (ja) | 1990-12-11 | 1990-12-11 | 平版印刷版の湿し水用添加剤及び湿し水原液 |
Country Status (4)
Country | Link |
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