JPS62234992A - 平版印刷用処理液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電子写真オフセットマスター、Ｐ８）＆の印刷
に用いる処理液、即ちエツチング液および湿し水に関す
る。

（従来技術） 電子写真オフセットマスターはまず酸化亜鉛の如き光導
電性微粉末を電気絶縁性樹脂と共に支持体上に塗布して
なる感光層上に、電子写真的手法により親油性画像を得
る。

また親油性筆記具またはタイプによって直接マスター上
に画像を形成して印刷版とする方式および電子写真転写
法等を用いる方式がある。

これらはエツチング処理により非画像部を親油性から親
水性に転換して印刷版とする。印刷中も親水性を維持す
るために通常処理液を数倍に希釈して湿し水として用い
る。

これまでにも多くの処理液の提案があった。それらと主
成分で分類すると黄血塩系と非黄血塩系に分けられる。

黄血塩系は古くから用いられてきている。これは熱およ
び光にたいして不安定であシ自然経時によってもエツチ
ング力の低下、沈澱発生などの欠点がある。そのためこ
れらの欠点を改善すべく数多くの提案が試みられている
。また非黄血塩系にりいては主としてエツチング力を改
良すべく努力が続けられている。しかしながらそれらは
今なお十分ではない。さらに近年電子写真オフセットマ
スターによる印刷の適用範囲が拡大し、従来よりもより
高度な性能が要求されるようになってきた。

即ち非画像部に印刷汚れを発生せずかつ画像部には十分
インキが乗る（＝着肉性が良い）こと、−指紋等の汚れ
防止のために製版直後に平版印刷用処理液にて親水化処
理を行ないその後数時間たって印刷した場合でもＭＪ線
や網点のハイライト部がかすれたすせずインキが十分束
る（＝乾燥放置後着肉性が良い）こと、刷り始めてから
すぐに正常な印刷物が得られる（＝インキ乗りが迅速で
ある）こと、多数枚印刷しても地汚れが発生しないこと
、非画像部にインキが誤って付着し汚れとなった場合で
も印刷機を空回転することにより容易に汚れがとれる（
インキ付着汚れ除去性にすぐれる）こと、長期間使用し
ても親水化力が変わらず結晶やカスが発生しないこと、
といったような特性を具備していなければならない。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、従来の処理液を用いてエツチング処理をし、乾
燥をおこなった場合、画像部へのインキ着肉性が劣化す
るという欠点がある。この欠点は、エツチング処理、乾
燥をおこなった後、長時間放置（置版）された場合さら
に顕著になる。

これを防ぐ方法としてエツチング力を弱める方法（希釈
、主剤含有量の低減等）があるが、この場合、着肉劣化
は防げるが、印刷時に非画像部の汚れをまねき印刷物に
地汚れを生じてしまう。

本発明は上述の欠点を解消し、印刷物の地汚れが生じな
い平版印刷用処理液を提供するものである。

本発明の第一の目的はいかなる条件においてもインキ着
肉性が良好でかつ印刷汚れが発生しにくい処理液を提供
するにある。

本発明の第二の目的はインキ乗りが迅速でかつインキ付
着汚れ除去性にすぐれた処理液を提供するにある。

本発明の第三の目的は長期間親水化力が変わらずかつメ
ンテナンスフリーの処理液を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 上記諸口的は、少なくとも１種のフッ素含有化合物を含
有してなる平版印刷用処理液、特に黄血塩を主剤とする
平版印刷用処理液により達成されることが見出された。

該フッ素含有化合物は、フッ素化炭化水素を疎水性基と
して含有する界面活性剤であることが好ましい。特に、
一般式（Ｉ） ％式％（Ｉ） 式中、 ｎは１〜２２の整数を表わし、 Ａは２価の連結基又は直接結合を表わし、Ｂは親水性基
を表わす。

の化合物が有利に用いられる。

式（Ｉ）において、Ｂで表わされる親水性基は、好まし
くけ一０００Ｍ　、　　−８０５Ｍ　、　　−０８０５
Ｍ　。

Ｒ，Ｒ１ 属、有機塩基を示し、Ｒ１ｅ　Ｒ鵞＊　Ｒ１は各々同一
でも異なってもよく、各々アルキル、アリール、アラル
キル等を示し、ｍは１〜１００の整数を表わし、Ｘは陰
イオン性残基を表わし、Ｙは炭素数１〜１０の、アルキ
レン、アリーレン又はアラルキレンを表わす。

以下に本発明に用いることのできる代表的化合物例を示
すが、本発明はこれにより制約限定されるものではない
。

■　ｃ、　Ｆ’ｔｙ　Ｓ　ｏ、　ｘ ？■３ ■　Ｏｓ　Ｆ１７　ＢＯ２−Ｎ−ＣＨ２−０００にＯＨ
３ ■　　ｃ８ｐ１７ｓｏ、　Ｎ＋ＯＨ＊ＣＨｚＯｋＯＨ■
　　Ｃ，Ｆｔ、５ｏ２Ｎ＋ＯＨ鵞ＯＨ，ＯＨ）。

■　　Ｒｆ（０５〜（４）−０−Ｐ−ＯＮ＆Ｈｓ Ｃ！８Ｆ１？ これらの含フツ素化合物は単独および混合して用いるこ
とができるが、その使用！（混合した場合にはその総量
）は好ましくは［１Ｌ００１〜５重量係、より好ましく
は［ＬＯ１〜０．５重＃係である。

親水化主剤は黄血塩およびリン酸塩、フィチン酸塩、ヘ
キサアンミンコバルト塩等、従来より公知の化合物がす
べて使用できる。黄血塩には、黄血塩が酸化されること
によシ生成する赤血塩が一部含有され得る。

更にこの他にｐＨ調節剤、ｐＨ緩衝剤を併用することが
できる。それらは既によく知られている無機酸、有機酸
およびそれらの塩を単独もしくは混合して用いる。例え
ばギ酸、酢酸、酪酸、吉草酸、乳酸、酒石酸、プロピオ
ン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、クルタル酸、マ
レイン酸、フタル酸、シトラコン酸、イタコン酸、フマ
ル酸、トリカルバリル酸、グリコール酸、プロピオン酸
、チオグリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸
、ピルビン酸、ゲルコール酸、サルチル酸、アジピン酸
、ヒドロアクリル酸、グリセリン酸、ｐ−）ルエンスル
ホン酸およびこれらの金属塩、有機アミン塩などである
。

またＫＤＴＡ−２Ｎａのごときキレート剤、亜硫酸塩の
ごとき還元剤の添加も特に親水化主剤が黄血塩の場合は
親水化力を維持し沈澱を防止する上で好ましい。

また主剤がフィチン酸塩の場合は更に特開昭６０−２５
０９９号に示される水溶性カチオンポリマーと低分子電
解質化合物を加える事も、汚れを発生しにくくする上で
望ましい。

また湿潤剤訃よび濡れ剤としてエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、クリセリン、アラビアガム、カルボ
キシメチルセルロース、アクリルポリマー、メタノール
、エタノール、イソオヨヒノルマルプロビルアルコール
、トリエタノールアミンなどを加える事ができる。

更にサリチル酸、フェノール、フェノールバラ安息香酸
ブチル、デヒドロ酢酸ナトリウム、４−インチアゾロン
−３−オン化合物等の防腐剤を加える事ができる。

加えて亜硝酸す）　ＩＪウム、亜硝酸ジシクロヘキシル
アンモニウム等の防錆剤を添加することもできる。

本発明になる平版印刷用処理液を印刷版に適用するに当
たっては、従来よりこの分野で使われているエツチング
プロセッサーならばいずれの処理機に用いても良い。

更にハンドエツチング用としても、指紋等の汚れ防止を
目的としたプリエツチング用としても十分にその特性を
活用することができる。

また本平版印刷用処理液は通常の処理液と同様に水で希
釈することによりオフセットマスターやＰＳ版の湿し水
として使う事もできる。

（実施例） 以下に本発明の実施ｕ１を示す。ただしこれによって本
発明が制約を受けるものではない。

実施例１ フェロシアン化ナトリウム　　　　　　２［］、Ｏｆリ
ン酸１アンモニウム　　　　　　　６Ｑ、Ｏｒクエン酸
２アンモニウム　　　　　　３０．Ｏｆ亜硫酸ナトリウ
ム　　　　　　　　　　／＞Ｏｆ］１ｆｉＤＴＡ−２ナ
トリウム　　　　　　　α４ｆヘプタデカフルオロノナ
ン酸アンモニウム（商品名：サーフロンＳ−１１１、旭
硝子社製）　　五〇？水　　　　　　　　　（合計）　
１００α０２本処方？エツチング液とし更に水で７倍に
希釈して湿し水とし、富士フィルムＥＬＦ−Ｍａｒｋｌ
ｌシステムにて製版したマスターをＥＬＦインキ（墨、
速乾）を用いハマダスター８００で印刷シた。刷シ出し
から１万枚までまったく汚れることなく鮮印に印刷でき
た。更にこのエツチング液を補給しながら３０００版の
処理を１ケ月かけてテストした。その結果初めの１版め
と最後の３０００版目の印刷物の品質にはほとんど差が
見られず、親水化力、インキの着肉性等の低下は認めら
れなかった。エツチング装置内には結晶、カス、沈澱な
どはほとんどみられなかった。またエツチング乾燥後室
内に２日間放置したマスターを同様に印刷（乾燥放置テ
スト）シたところ、細線や網点の・・イライト部の着肉
は極めて良好であった。

比較例 実施例１の処方からヘプタデカフルオロノナン酸アンモ
ニウム？除外した以外はすべて同様のテストをおこなっ
た。印刷テストでは、１０００枚目から地汚れがあられ
れた。更にこのエツチング液分補給しながら３０００版
の処理を１ケ月かけてテストしたところ２０００版目の
板の印刷物で汚れがあられれ、親水化力の低下が認めら
れた。

エツチング装置内には、３日目からカスが発生した。ま
た乾燥放置テストでは画像の一部にインキが乗りにくい
傾向があられれた。

実施例２ 実施列１においてへブタデカフルオロノナン酸アンモニ
ウムの代わりに等モルの６−ノナゾカフルオロノニルカ
ルボニルオキシヘキサン塩（商品名：サー７０ンＢ−１
１３、旭硝子社Ｍ）を用いた他は実施例１と同様にして
テストをおこなった。

結果は実施例ＩＫ劣らず満足すべきものであった。

実施例３ 実施列１におりてヘプタデカフルオロノナン酸アンモニ
ウムの代わシに等モルの３−（ノナデカフルオロノナン
カルボキシアミド）−プロピルトリメチルアンモニウム
・クロライド（商品名：サーフロンＳ−１２１、旭硝子
社製）を用いた他は実施列１と同様にしてテストをおこ
なった。結果は実施列１に劣らず満足すべきものであっ
た。

実施例４ 実施例１においてへブタデカフルオロノナン酸アンモニ
ウムの代わりに等モルの２−（３−（ノナデカフルオロ
ノナンカルボキシアミド）−グロピルトリメチルアンモ
ニオ）アセテート（商品名：サーフロンＳ−１３１、旭
硝子社製）を用いた他は実施列１と同様にしてテストを
おこなった。

結果は実施［１ｊ１に劣らず満足すべきものであった。

実施列５ 実施例１においてへブタデカフルオロノナ／酸アンモニ
ウムの代わりに等モルの３−（ノナデカフルオロノニル
アミノ）−ジメチル−Ｎ−オキシド（商品名：サーフロ
ンＳ−１４１、旭硝子社製）を用いた他は実施列１と同
様にしてテストをおこなった。結果は実施例１に劣らず
満足すべきものであった。

実施１４Ｊ　６ 実施列１においてへブタデカフルオロノナン酸アンモニ
ウムの代わシに等モルの１−ノナデカフルオロデカンア
ミドーヘネイコサオキソテトラへキサコンタン（商品名
：サーフロンＳ−１４５、旭硝子社製）を用いた他は実
施例１と同様にしてテストをおこなった。結果は実施例
１に劣らず満足すべきものであった。

実施例７ 実施例１においてへブタデカフルオロノナン酸アンモニ
ウムの代わりに等モルの１−へブタデカフルオロオクタ
ンスルホンアミド−３，６，９，１２゜１５−ペンタオ
キソ−１フーヘブタデカノール（商品名：メガファツク
Ｆ′１４１、大日本インキ社製）？用いた他は実施例１
と同様にしてテストをおこなった。結果は実施列１に劣
らず満足すべきものであった。

（発明の効果） 以上の結果から、本発明の処理液は通常のインキ着肉性
のみならず乾燥放置後の着肉性も良好で、インキ乗りが
迅速であり、多数枚印刷しても地汚れが発生せず、しか
も長期間使用しても親水化力が変わらず結晶やカスが発
生しないことは明らかである。

（ほか２名）　〜 手続？１０正書 昭和６１年５月２１？日 特許庁長官　宇？１道１１３　　　殿 １、　事件の表示 昭和６１年特許願第０７ｇ、？０６号 ２、　発明の名称

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）少なくとも１種のフッ素含有化合物を含有してなる
   平版印刷用処理液。 ２）フッ素含有化合物が、フッ素化炭化水素を疎水性基
   として含有する界面活性剤である特許請求の範囲第１項
   記載の平版印刷用処理液。 ３）黄血塩を主剤として含む特許請求の範囲第２項記載
   の平版印刷用処理液。 ４）フッ素含有化合物が、一般式（ I ） Ｃ＿ｎＦ＿２＿ｎ＿＋＿１−Ａ−Ｂ（ I ） 式中、 ｎは１〜２２の整数を表わし、 Ａは２価の連結基又は直接結合を表わし、 Ｂは親水性基を表わす、 の化合物群から選択されるものである特許請求の範囲第
   ３項記載の平版印刷用処理液。