JPH06206334A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06206334A
JPH06206334A JP232493A JP232493A JPH06206334A JP H06206334 A JPH06206334 A JP H06206334A JP 232493 A JP232493 A JP 232493A JP 232493 A JP232493 A JP 232493A JP H06206334 A JPH06206334 A JP H06206334A
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electrode
image forming
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修 高木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー流の制御性がよく、高精細な画像形成
装置を提供すること。 【構成】 アパチャ電極体1は絶縁シート2にアパチャ
が1列形成され、上側にアパチャ毎にアパチャを取り囲
む制御電極3が配置されており、アパチャーの中心線は
アパチャー電極体1の厚み方向に対して、所定の角度を
持って配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
プロッター、ファクシミリなどに利用し得る画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アパチャーを有した電極に画像信
号を印加することにより、トナー粒子のアパチャー通過
を制御して支持体上に画像を得る画像記録装置は、米国
特許第3689935号明細書で提案されている。この
画像記録装置は、絶縁体の層を挟んで一方の面に形成さ
れる連続したシールド電極と、他方の面に形成される互
いに絶縁された複数の制御電極とを有し、各絶縁された
複数の制御電極毎に3層を貫いて少なくも1列のアパチ
ャを有しているアパチャ電極体と、制御電極とシールド
電極との間に選択的に電位を与える手段と、印加された
電位によってアパチャを通るトナー粒子の流れが変調さ
れるように帯電したトナー粒子を供給する手段と、支持
体とアパチャ電極体が相対的に移動し、支持体を粒子流
路中に位置決めする手段とから構成されている。
【0003】これに対し特願平4−254494号の出
願では、アパチャ電極体とトナー担持体とを接触させ、
かつトナー担持体とアパチャー電極体のトナー担持体と
は反対側に設られた制御電極間に形成される電界によっ
てトナー流を制御するように構成された画像記録装置が
提案され、それによればアパチャーの穴詰まりが発生せ
ず、制御電圧の効率がよく、且つ画像形成速度を従来よ
り格段に速くすることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなトナー担持体とアパチャー電極体を接触させ、
かつ接触部分が摺動している様な画像記録装置は、担持
体上のトナーがアパチャーとは直行方向の運動ベクトル
を持っているため、トナー流となってアパチャーを通過
する際、後で詳しく述べる様に運動ベクトルの慣性が悪
影響して制御性が悪くなり高精細な記録を得られないと
いった問題があった。特に、10ppmといった実用的
な記録速度を達成しようとした場合、アパチャーに対す
るトナーの供給量を満足させるため前記担持ローラの周
速は200mm/s以上と大きくせねばならず、担持体
上のトナーに与えられる速度ベクトルの慣性力は無視で
きない。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、トナー流の制御性がよく、高速
度記録でも高精細な画像形成装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の画像形成装置は、アパチャーは、その中心線
がアパチャ電極体の厚み方向に対して所定の角度で交わ
るように形成されている。
【0007】
【作用】上記の構成を有する本発明の画像形成装置によ
れば、トナー流はアパチャーの壁面に対する衝突が少な
く、アパチャー内を滑らかに失速せず通過し、制御電極
にトナーが付着しない。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0009】図1は本発明を実施した画像形成装置の断
面図である。図1において、アパチャ電極体1の上側に
1mmの間隔を隔てて背面電極ローラ32が、匡体(図
示せず)に回動可能に配設されており、背面電極ローラ
32の回転に伴って支持隊1が搬送される。アパチャ電
極体1の下側には、トナー供給装置20が配設されてい
る。支持体31の進行先には定着装置35が配設されて
いる。
【0010】上記トナー供給装置20は、以下のように
構成されている。
【0011】トナーケース21にはトナー26が収納さ
れ、そこには供給ローラ23とアルミニウム製の担持ロ
ーラ24が平行に配設されている。
【0012】トナー規制ブレード27は、担持ローラ2
4上に圧接するよう配置されている。
【0013】アパチャ電極体1は、図2にも詳細に示す
ように、厚さ25μmのポリイミド製の絶縁シート2に
直径100μmのアパチャー6が1列に形成され、上側
にアパチャー6毎にアパチャー6を取り囲む制御電極3
が厚さ1μmで形成されている。
【0014】アパチャ電極体1は、図1に示すように支
持体31側に制御電極3を対向させると共に、ポリイミ
ド製絶縁シート2がアパチャー6位置で担持ローラ24
上のトナーと接するよう配設されている。
【0015】制御電極3と担持ローラ24間には、制御
電圧印加回路8が接続されている。制御電圧駆動回路8
は画像信号によって0V、もしくは+50Vを出力する
よう構成されている。背面電極ローラ32と担持ローラ
24間には+1kVの直流電源33が接続されている。
【0016】上述のような構成において作用を以下に詳
述する。
【0017】担持ローラ24と供給ローラ23の矢印方
向の回転により、トナー26は供給ローラ23から担持
ローラ24に擦りつけられ、マイナスに帯電させられた
後に担持ローラ24上に担持される。担持されたトナー
26は層規制ブレード27によって薄層化され、担持ロ
ーラ24の回転によってアパチャ電極体1付近に向かっ
て搬送される。ここで担持ローラ24上のトナー26は
アパチャ電極体1に擦られつつアパチャー6下に供給さ
れる。
【0018】ここで、画像信号に応じ画像部に対応する
制御電極3には、制御電圧印加回路8から+50Vが印
加される。その結果、画像部に対応するアパチャー6近
傍には、制御電極3と担持ローラ24間の電位差によ
り、制御電極3より担持ローラ24に向かう電気力線が
形成される。マイナスに帯電されたトナー26は電位の
高い方向に静電気力を受け、担持ローラ24上からアパ
チャー6を通過して制御電極側3側に引き出される。引
き出されたトナーは、さらに背面電極32に印加されて
いる電圧で支持体31とアパチャ電極体1に形成される
電界により、支持体に向かって飛翔し、支持体上に堆積
して画素を形成する。
【0019】しかし、図7の様な従来技術のアパチャー
電極体12ではアパチャー16がアパチャー電極体12
の厚み方向に対して、平行に貫通しているため、トナー
26が担持体24の回転で与えられている運動ベクトル
の慣性の影響を受け、アパチャーを通過するトナー流の
制御性は悪くなる。
【0020】例えば、10ppmの様な記録速度で30
0dpiの解像度を狙い1ドット、1スペースを交互に
形成するために図5(a)に示す様なパルス電圧を制御
電極3に印可すると、1個のアパチャー16から支持体
31上に到達するトナー流量は、図5(b)に示す様に
パルス電圧と一致せず、支持体31に形成されるドット
も尾引きのある細長い形状となり、支持体31の搬送方
向に対して十分な解像度が得られない。
【0021】そのメカニズムを経時的変化を追った図6
(a)〜(e)を用いて詳しく説明する。図6(a)は
制御電極13がアースされた状態で、担持ローラ24上
のトナー26にはアパチャー16を通過させようとする
電界が働かないので、アパチャー16下部に達したトナ
ー26はそのまま担持ローラ24に担持されたまま通過
してしまう。
【0022】図6(b)は制御電極13にプラス(+)
電圧を印可した瞬間でありアパチャー16下部に存在す
るトナーは上方に向かう電界を受け、一斉に担持ローラ
24を離れるが、特に飛翔初期では担持体の回転による
慣性力により右方に向かう運動ベクトルが大きく、従っ
てトナーは右斜め上方向に飛翔する。
【0023】図6(c)では、飛翔したトナーの一部が
アパチャー16右方壁面に衝突して、さらに弾けてアパ
チャー16内に分散し、また、分散したトナーに後から
飛翔してきたトナーと衝突してアパチャー16内で一部
のトナーが滞りだす状態をしめす。
【0024】図6(d)ではアパチャー16内がでたら
めな方向の運動ベクトルを持つトナーで溢れ、アパチャ
ー16上部では上方への速度ベクトルが失速した状態で
存在するトナー26が制御電極13に付着するものも現
れる。一方、アパチャー16の下部からは、次々と担持
ローラ24からトナー流が発生しようとするが、一部は
電界に従ってスムーズにアパチャー6内を通過して支持
体31まで到達するが、アパチャー壁面やトナー同士で
衝突し、速度ベクトルを様々に変形され、スムーズに通
過していったトナーよりは、かなり失速しながらアパチ
ャーを通過して行く数も多い。さらに、アパチャー内部
にマイナス(ー)帯電したトナーが密集しすぎて、担持
体24上に対する電界は弱まるため、担持体24から飛
翔するトナー量自体も減少する。
【0025】図6(e)は制御電極13を再びアースに
接続した状態を示し、アパチャー16内のトナーが背面
電極32によるアパチャー内への漏れ電界によって緩や
かに排出されると共に、制御電極13上に引き寄せられ
ていたトナーも制御電極13から背面電極32に向かう
電界が構成され、背面電極32に向かって飛翔する。こ
の様に、制御電極3に印加されるパルス電圧を止めて
も、トナーが支持体31にずるずると飛翔していくこと
が、前記ドットが尾引きする原因となる。
【0026】だからといって、パルス電圧のパルス幅を
短く制御してみても、十分なトナー流が発生しないの
で、濃度が低くなるばかりではなく、非常にトナー流量
が不安定な状態となる。
【0027】上記不具合はトナー流の自然な飛翔軌跡を
アパチャーの壁面が乱していることが根元たる原因であ
り、アパチャーの形状がこれを乱さなければ問題は解決
できる。
【0028】アパチャー下部から発生したトナー流は障
害物がないとき、どの様な飛翔の軌跡を描くかを示した
のが図3であり、ここでは簡単のためアパチャー内部で
は電界がアパチャー電極体の厚み方向と平行に形成さ
れ、また、アパチャーの半径方向について均一であると
考えている。本実施例のアパチャ電極体1は図4に示す
様にアパチャー6が図3の自然なトナー流飛翔の軌跡に
沿った形状、即ち、絶縁シート2の厚み方向に対して中
心線が所定の角度で交わるように形成されており、従っ
て、アパチャー6壁面によって速度ベクトルの向きを変
形させられたり、その絶対値を減少させられる割合が少
なく、スムーズなトナー流となり、前記アパチャー6内
での滞留や制御電極への付着が少ないため、トナー流の
制御性は向上する。
【0029】非画像部に対応する制御電極3には、制御
電圧印加回路8から0Vが印加される。その結果、担持
ローラ24と制御電極3間には電界は形成されず、担持
ローラ24上のトナーは静電気力を受けずアパチャー6
を通過しない。
【0030】支持体31は1列の画素形成時間の間にア
パチャー6列と垂直方向に1画素分送られる。支持体3
1をその長さ分搬送する間、上記のプロセスを繰り返す
ことにより支持体31全面にトナー像を形成することが
できる。
【0031】本実施例では、アパチャー6の断面形状
を、トナー流の自然な飛翔軌跡と一致させているが、こ
の飛翔軌跡は指数関数で表されるため、実際にアパチャ
ー6をエキシマレーザ等で加工するのは困難である。そ
こで、アパチャー自体は円筒形であても、その中心線が
アパチャ電極体1の厚み方向に対して角度を持って交わ
るように加工されていれば、効果は大きい。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したことから明かなように、本
発明の画像形成装置は、中心線がアパチャー電極体の厚
み方向に対して所定の角度で交わるように形成されたア
パチャーを有するアパチャ電極体を備えたことにより、
トナー流の制御性の良い、高解像度の画像形成装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の要部の構成を示す図で
ある。
【図2】その画像形成装置に用いられるアパチャ電極体
の詳細を示す斜視図である。
【図3】その画像形成装置におけるトナー流の飛翔状態
を示す断面図である。
【図4】その画像形成装置のアパチャー電極体の断面を
示す図である。
【図5】従来の画像形成装置の制御電極に印加する電圧
とトナー流量体を示す図である。
【図6】従来の画像形成装置におけるトナー流の飛翔メ
カニズム示す断面図である。
【図7】従来の画像形成装置に用いられるアパチャ電極
体の詳細を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 アパチャ電極体 3 制御電極 6 アパチャー 8 制御電圧印加回路 22 トナー担持ローラ 32 背面電極ローラ 33 直流電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアパチャーを有し、帯電したトナ
    ーのアパチャー通過を制御するアパチャ電極体と、 そのアパチャ電極体にトナーを供給するトナー供給手段
    とを備え、 前記アパチャーは、その中心線がアパチャ電極体の厚み
    方向に対して所定の角度で交わるように形成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
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