JPH06205883A - ひげそり装置 - Google Patents

ひげそり装置

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JPH06205883A
JPH06205883A JP5293450A JP29345093A JPH06205883A JP H06205883 A JPH06205883 A JP H06205883A JP 5293450 A JP5293450 A JP 5293450A JP 29345093 A JP29345093 A JP 29345093A JP H06205883 A JPH06205883 A JP H06205883A
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JP
Japan
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hair
shaving
cutter
foil
cutting edges
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Pending
Application number
JP5293450A
Other languages
English (en)
Inventor
Valentin Buzzi
ブッジ ヴァレンチン
Ferdinand Sereinig
ゼライニッヒ フェルディナンド
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Electronics NV
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Filing date
Publication date
Application filed by Philips Electronics NV filed Critical Philips Electronics NV
Publication of JPH06205883A publication Critical patent/JPH06205883A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B26B19/00Clippers or shavers operating with a plurality of cutting edges, e.g. hair clippers, dry shavers
    • B26B19/38Details of, or accessories for, hair clippers, or dry shavers, e.g. housings, casings, grips, guards
    • B26B19/384Dry-shaver foils; Manufacture thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B26B19/00Clippers or shavers operating with a plurality of cutting edges, e.g. hair clippers, dry shavers
    • B26B19/26Clippers or shavers operating with a plurality of cutting edges, e.g. hair clippers, dry shavers of the type performing different methods of operation simultaneously, e.g. reciprocating and oscillating; of the type having two or more heads of differing mode of operation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォイル状の上側及び下側のカッタの毛入孔
の開孔形状及び配列を特別なものにすることにより、最
大開孔率、効率的で頻度の高いひげ捕捉、皮膚に刺激の
ない迅速なひげそり、2個のカッタの寿命が長いひげそ
り装置を得る。 【構成】 フォイル状下側カッタは、平面展開状態でハ
ニカムパターンに配列した正六角形毛入孔145 を有す
る。フォイル状上側カッタ63は、平面展開状態で、それ
ぞれ互いに直交する2個の列に属する配列にした方形毛
入孔119 を有する。隣接する2個の方形毛入孔119 間毎
に、溝孔状毛入孔120 を配置する。上側カッタ63の方形
毛入孔119 の2個の互いに平行な切断端縁132,134 の方
向と下側カッタの六角形毛入孔の2個の互いに平行な切
断端縁の方向とが5°と25°との間の角度をなすよう配
列する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円形断面円筒形表面に
よって画定され、またウェブによって互いに隔てかつ境
界面で区切られた毛入孔を設けたひげそり領域を有する
フォイル状下側カッタを備え、前記下側カッタを、円形
断面円筒形表面上に投影される円形経路にほぼ沿って行
われる組み合わせ運動によって駆動することができ、ま
た前記下側カッタの前記ひげそり領域に掛合し、またウ
ェブによって互いに隔てかつ境界面によって区切られた
毛入孔を設けたひげそり領域を有するフォイル状上側カ
ッタを備え、すべての毛入孔のすべての境界面が切断端
縁として終端するひげそり装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述のタイプのひげそり装置について
は、例えばヨーロッパ特許出願公開第0,480,499 号に記
載のものがあるが、フォイル状上側カッタ及びフォイル
状下側カッタの毛入孔の開孔形状、並びに毛入孔の開孔
相互間の配列に関する正確な情報を与えるものでは決し
てない。ダブルフォイルひげそり装置と称するこの既知
のひげそり装置は、上側カッタ及び下側カッタの双方の
毛入孔が円形であることを示唆する線図的にしか示され
ていない毛入孔を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フォイル状下
側カッタを円形断面円筒形表面に投影されるほぼ円形経
路に沿って駆動することができる上述のタイプのダブル
フォイルひげそり装置の開発において、このようなダブ
ルフォイルひげそり装置のフォイル状上側カッタ及びフ
ォイル状下側カッタの毛入孔の幾つかの開孔形状及び配
列が試験されたが、満足な結果はこれまで得られていな
い。
【0004】従って本発明の目的は、フォイル状上側カ
ッタ及びこれに連係動作するフォイル状下側カッタにお
ける毛入孔の開孔形状及び配列が、2個のカッタの最大
開孔率、切断すべきひげの効率的で頻度の高い捕捉、皮
膚に刺激をあたえない迅速なひげそり、2個のカッタ特
に上側カッタの損傷の危険性が低いこと、2個のカッタ
の最小磨耗度及び最大寿命の点で満足のいく結果が得ら
れるひげそり装置を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明ひげそり装置は、前記下側カッタは、平面状
態に展開したとき、正六角形として配列した6個の切断
端縁に終端する6個の境界面を有する毛入孔を有し、前
記正六角形の毛入孔をハニカムパターンに配列したもの
として構成し、また前記上側カッタは、平面状に展開し
たとき、方形として配列した4個の切断端縁に終端する
4個の境界面を有する毛入孔を有し、これら方形の毛入
孔の各々を互いに直交する2個の列の方形毛入孔列に属
するものとして構成し、また互いに隣接する2個の方形
毛入孔間毎に他の毛入孔を配置し、この他の毛入孔は、
細長い溝孔の形式に配列した切断端縁に終端する境界面
を有するものとし、これら切断端縁のうちの2個を隣接
の前記方形毛入孔の隣接切断端縁に平行にし、前記カッ
タ相互を互いにひげそり装置内におけるように重ね合わ
せるが、平坦な状態にしたとき、前記上側カッタの方形
毛入孔の2個の互いに平行な切断端縁の方向と下側カッ
タの六角形毛入孔の2個の互いに平行な切断端縁の方向
とが5°と25°との間の角度をなすよう配列したことを
特徴とする。
【0006】
【作用】円形断面円筒形表面上に投影されるほぼ円形経
路に沿って下側カッタが駆動されるひげそり装置は、本
発明による上述の特徴に従う開孔ジオメトリ及び開孔配
列を使用するとき、2個のカッタの最大開孔率、切断す
べきひげの効率的で頻度の高い捕捉、皮膚に刺激をあた
えない迅速なひげそり、2個のカッタ特に上側カッタの
損傷の危険性が低いこと、2個のカッタの最小磨耗度及
び最大寿命の点で満足のいく結果が得られるひげそり装
置が得られる。
【0007】上側カッタにおける方形毛入孔と他の付加
的なスリット状毛入孔との組み合わせによって、上側カ
ッタの高い開孔率が得られるとともに、異なる方向に生
える切断すべきひげを効率よくかつ高い頻度で捕捉する
ことができるようになる。下側カッタにおける六角形の
毛入孔のハニカムパターンも、高い開孔率が得られる要
因である。更に、付加的なスリット状毛入孔に関連する
上側カッタの方形毛入孔と下側カッタの六角形毛入孔と
の組み合わせにより、組み合わせカッタの高い開孔率が
得られ、このことは極めて重要であり、同時に皮膚を刺
激せずかつ迅速なひげそりを行うことができ、このこと
は他の開孔形状及び開孔組み合わせでは不可能である。
【0008】実際、付加的なスリット状毛入孔に関連す
る上側カッタの方形毛入孔と下側カッタの六角形毛入孔
との組み合わせにより、ひげそり領域において好ましく
ない皮膚の貫入を効果的に防止し、したがって肌にやさ
しいひげそりプロセスが得られ、同時に円形断面円筒形
表面に投影した円形経路に沿って下側カッタが移動する
ことにより、2個のカッタの切断端縁間に多数の切断作
用が複数個の切断方向に得られ、このことは迅速なひげ
そりを行う。付加的なスリット状毛入孔に関連する上側
カッタの方形毛入孔と下側カッタの六角形毛入孔との組
み合わせにより、毛入孔間の所望の狭いウェブしか存在
しないにも係わらず、比較的大きな面積にわたり2個の
カッタが相互掛合し、このことは低磨耗、長寿命の効果
を得る点で有利である。
【0009】網刃フォイルの毛入孔の切断端縁及び上側
カッタの毛入孔の切断端縁、並びに下側カッタの毛入孔
の切断端縁の配列を互いに5°と25°との間の角度とす
ると、2個のカッタを本発明に従って構成するとき、切
断端縁が多数存在するにも係わらず、上側カッタの切断
端縁は、ひげそり中に下側カッタの切断端縁に平行とな
る位置をとらず、従って、ひげは常に互いに最小の角度
をなす2個の切断端縁間で切断される。このことは、機
械的負荷を最小にし、また従って毛入孔間のウェブの破
損の危険性を最小にし、特に、薄いのが一般的なフォイ
ル状の上側カッタにとって損傷を受ける危険性が減少す
る。
【0010】米国特許第3,893,236 号には、フォイル状
の上側カッタとフォイル状の下側カッタを有するひげそ
り装置について記載しており、この装置では、これら上
側カッタ及び下側カッタの双方とも方形毛入孔を有し、
下側カッタの方形毛入孔の側辺の長さを上側カッタの方
形毛入孔の側辺の長さの約4倍にし、また本発明による
ひげそり装置とは事なり、下側カッタを方形に対応した
移動経路に沿って駆動することができるようにしてい
る。方形の毛入孔のみを設けているため、このような既
知のひげそり装置の上側カッタは満足のいく開孔率では
なく、異なる方向に生えているひげの捕捉効率が劣る。
このような既知のひげそり装置の開孔の形状を方形に選
択する結果、皮膚がひげそり領域に入り込む危険性が高
まる。
【0011】更に、方形のみの毛入孔を有し、また方形
切断に対応する移動経路に沿って駆動することができる
下側カッタを有するひげそり装置においては、4方向の
切断方向しら得られず、ひげそりプロセスが緩慢であ
る。これに対し、本発明によるひげそり装置では多数の
切断方向が可能であり、この結果より迅速なひげそりプ
ロセスが得られる。更に、方形に従う移動経路に沿って
下側カッタを駆動することは、比較的複雑、面倒であ
り、従って高価となり、壊れやすい駆動機構となり、こ
の機構において方形に従う移動経路は、方向逆転中に好
ましくないほど高い加速力を生じ、過剰な振動及び騒音
を発生することになる。
【0012】更に、特開昭62-148,684号には、フォイル
状上側カッタと、ひげそり領域を画定する円筒形表面の
円筒軸線に平行な方向のみ往復移動できる下側カッタと
を有するが、この下側カッタは硬いカッタであるひげそ
り装置について記載している。下側カッタの毛入孔は、
六角形断面の互いに平行な中空シリンダでありに過ぎ
ず、これら毛入孔は、6個の境界面を有するが、下側カ
ッタが簡単な往復駆動運動するにすぎないため、ひげそ
り領域を画定する円筒形表面の軸線に交差する毛入孔の
境界面のみが端部において切断端縁を形成する。既知の
ひげそり装置からまた毛入孔が六角形の形状でない下側
カッタからは、円形断面円筒形表面に投影されたほぼ円
形経路に沿って駆動できるフォイル状下側カッタを有す
る本発明による装置を示唆するものではない。実際この
ような既知の下側カッタは本発明によるひげそり装置に
は完全には適合しない。即ち、互いに平行な中空シリン
ダとしての毛入孔の構造のため、ひげそり領域を画定す
る円筒形表面の円筒軸線に交差しないまた下側カッタの
頂面から遠い境界面が端部において端縁を形成し、これ
ら端縁は本発明によるひげそり装置における毛入孔に適
当な切断角度を持たない。
【0013】本発明によるひげそり装置においては、既
知のひげそり装置とは異なり、下側カッタはフォイル状
構造であり、実際毛入孔は平面状態に展開したときにの
み性六角形形状となる。本発明によってひげそり装置に
取り付けた後の円弧状状態では毛入孔は、厳密にいって
正六角形とは異なる形状をしており、毛入孔のすべての
境界面は、ひげそり領域を画定する円形断面円筒形表面
のシリンダ軸線に指向し、このたとは、すべての境界面
の端部では、切断端縁においてひげを切断するのに好適
な切断角度を生じ、この結果複数個の切断方向の多数の
切断作用が可能となり、迅速なひげそりを可能にする。
【0014】更に、米国特許第3,696,508 号には、フォ
イル状カッタと硬いカッタ薄片を並置して形成した下側
カッタとを有するひげそり装置について記載しており、
この下側カッタはカッタ薄片によって形成されるひげそ
り領域を画定する円筒形表面の円筒形軸線に平行な方向
にのみ駆動する。この従来技術のひげそり装置からは、
方形の毛入孔及び2個の方形毛入孔間毎に毛入スリット
を有するフォイル状上側カッタを設けて満足のいく開孔
率及び良好な捕捉効率を得るようにしているが、既知の
ひげそり装置からは、円形円筒形表面に投影されるほぼ
円形経路に沿って駆動することができるフォイル状下側
カッタを有する本発明によるひげそり装置を導き出すこ
とはできない。
【0015】更に、上述の三つの刊行物から既知のステ
ップの単なる組み合わせでは本発明によるひげそり装置
を実現するに必要な特徴の全体的な組み合わせに到達す
ることはできない。本発明の特徴のこの組み合わせに到
達するには、従来技術のはるかに越えた創造力を必要と
する。
【0016】本発明の好適な実施例においては、角度が
14°と15°との間の値であると好適であることを本
願発明者は見出した。実際、このような構造によれば、
極めて好ましいかつ有利なひげそり結果を得ることがで
きる。
【0017】更に、本発明の好適な実施例によれば、下
側カッタを平面状に展開したとき、下側カッタの六角形
毛入孔の2個の互いに平行な切断端縁を、下側カッタの
ひげそり領域の円形断面円筒形表面の円筒形軸線に平行
な直線にほぼ直交する方向に延びるものとして配列す
る。このような下側カッタの構造によれば、下側カッタ
の研磨(grinding)中に下側カッタが円弧動作条件で平坦
なホイールに対して往復移動させるとき、下側カッタの
ひげそり領域を画定する円形断面円筒形表面のシリンダ
軸線に交差する方向に延びている下側カッタのウェブ
は、下側カッタの他のウェブよりも僅かに大きい量だ
け、例えば3〜5μm 多く研磨され、このことは、ひげ
そり中に2個のフォイル状カッタ間の摩擦が減少すると
いう利点を有する。
【0018】更に、本発明の好適な実施例においては、
上側カッタの平面状に展開した状態で、前記上側カッタ
の2個の隣接する方形毛入孔間に位置する毛入孔の各々
は、隣接の方形毛入孔の隣接切断端縁に平行な2個の長
い切断端縁と、4個の短い切断端縁とを有するものと
し、これら4個のの短い切断端縁のうちの2個の切断端
縁は楔形状に収束し、またこれら4個の短い切断端縁の
うちの2個の切断端縁は前記隣接の方形毛入孔の2個の
対角線方向の各一方にそれぞれ平行になるよう配列す
る。この構成によれば、フォイル状上側カッタは、上側
カッタの毛入孔間の狭いウェブをすべて同一の幅にする
ことができるという利点を持って実現できるという効果
がある。
【0019】
【実施例】次に、図面につき本発明の好適な実施例を説
明する。
【0020】図1は、トラフ形状のハウジング部分5に
よって互いに連結した2個のハウジングハーフ3,4 より
なるハウジング2を有するひげそり装置1を示す。図1
には示していないトリマをハウジングハーフ3の位置に
配置し、ひげそり装置1内に後退した休止位置とひげそ
り装置1からスライドして露出した作動位置との間に移
動自在にし、休止位置ではカバープレート6によって隠
し、トリマのカッタ支持体7のみが部分的に見えるよう
にする。トリマ(図1には見えない)を移動するため
に、操作素子8をひげそり装置1に設け、この操作素子
8はシャッタ状の可撓性連結部材9によってトリマのカ
ッタ支持体7に連結する。
【0021】ひげそりヘッド10をひげそり装置1のハウ
ジング2に取り付け、またハウジング2に着脱自在に連
結する。ひげそり装置10はフォイル状の上側カッタを有
し、この上側カッタはやはりシャッタ状のカバー11によ
ってカバーすることができ、このカバー11は、フォイル
状の上側カッタをカバーする図1に示すカバー位置と、
上側カッタとしての網刃フォイルを露出してひげそりを
行う開放位置との間でハウジングハーフ4の主壁にほぼ
平行に移動自在にする。
【0022】ひげそり装置1のひげそりヘッド10を図2
につき説明する。ひげそりヘッド10は、ジンク(zinc)ダ
イキャスティングにより形成し、2個の長手方向側壁1
3、第1横方向側壁14、及び第2横方向側壁15よりなる
金属製のひげそりヘッドフレーム12を有する。第1クロ
ムメッキプラスチック部分16,17 及び第2プラスチック
部分18,19 を、それぞれ2個の横方向側壁14,15 の位置
でひげそりヘッドフレーム12に連結し、クロムメッキプ
ラスチック部分16,17 をひげそり装置1から離れる側か
らひげそりヘッドフレーム12上に滑り込ませ、次にひげ
そりヘッド10をひげそり装置1から取り外したままの状
態で2個の他のプラスチック部分18,19 を、ひげそり装
置1に対向する側から2個のクロムメッキプラスチック
部分16,17に滑り込ませ、これらプラスチック部分を、
ピンがソケットに掛合するピン−ソケットジョイント2
0,21 によって互いに連結する。プラスチック部分17,18
及び19,20 はひげそりヘッドフレーム12の一部と見な
すことができ、従ってひげそりヘッドフレーム12は数個
の部分により構成される。しかし、このひげそりヘッド
フレーム12は単独の部分として構成することもできる。
2個のプラスチック部分18,19 は、ひげそりヘッドフレ
ーム12に対してひげそり装置1の方向に突出する。これ
らプラスチック部分18,19 の互いに対向する内面にはそ
れぞれラッチングノーズ22,23 を設け、これらラッチン
グノーズ22,23 をラッチングフック24,25によって保持
することができる。このようにして、ひげそりヘッド10
をひげそり装置1のハウジング2に締結する。ラッチン
グフック24,25 は、それぞれ押しボタン26,27 に配置
し、これら押しボタン26,27 は手で操作することができ
るようにし、ひげそり装置1のハウジング2に移動自在
に支持し、更にまたハウジング2に支持したブレードば
ね28,29 の力に抗して装置内部に向けて移動自在にし、
ひげそりヘッド10を取り外すことができるようにする。
【0023】フォイル(網刃)フレーム30をフォイル状
上側カッタの稜線ラインに直交する軸線31の方向に移動
自在にひげそりヘッドフレーム12に取り付ける。フォイ
ルフレーム30は、ハウジング2に対向する側から、即ち
ひげそりヘッドフレーム12のフレーム開口からひげそり
ヘッドフレーム12内に装着して保持することができる。
フォイルフレーム30は、ひげそりヘッドフレーム12と同
様に、2個の長手方向側壁32、第1横方向側壁33及び第
2横方向側壁34を有する。円筒形部分37,38 を、それぞ
れ2個の横方向側壁33,34 の各々にフェブ35,36 を介し
て連結する。図2では、円筒形部分38を断面で示し、円
筒形部分37は断面を示さない。円筒形部分37は、ひげそ
りヘッドフレーム12の第1横方向側壁14の中空円筒形案
内室39に極く僅かなクリアランスでのみ掛合させる。案
内室39は釈放溝孔40に隣接し、この釈放溝孔40にウェブ
35が貫通する。円筒形部分38は、ひげそりヘッドフレー
ム12の第2横方向側壁15に形成したほぼ矩形断面の案内
室41に掛合し、この場合長手方向側壁13,32 の方向には
比較的大きなクリアランスを有するが、これに交差する
方向には極く僅かなクリアランスで案内室41に掛合し、
この室41は、ウェブ36が貫通する釈放溝孔42に隣接す
る。このようにして、円筒形部分37,38 及び案内室39,4
1 はフォイルフレーム30をひげそりヘッドフレーム12に
対して軸線31の方向に移動自在に案内する。
【0024】2個の円筒形部分37,38 の各々には、(図
2では部分38に対して示すが)周囲が閉じた中空の円筒
形ダクト43を有する。各ダクト43には、それぞれピスト
ン状の圧力部材をなすスリーブ44,45 が摺動自在に掛合
する。各スリーブ44,45 は、ほぼ閉鎖した端部46,47 が
対応のダクト43から対応の部分37,38 の上側領域に形成
した孔を貫通し、対応の案内室39,41 の上側境界壁50,5
1 に衝合する。対応のスリーブ44,45 の中空円筒形孔52
の各々において、螺旋圧力ばね53を対応のスリーブ45の
底部まで延在させる。各螺旋圧力ばね53のスリーブ底部
から遠い方の端部を閉鎖部材54に作用させ、この閉鎖部
材54は対応のダクト43内に圧入してこのダクト43を閉鎖
するインサートによって形成する。このようにして、2
個の螺旋圧力ばね53は、フォイルフレーム30とひげそり
ヘッドフレーム12との間にばね負荷を生ずる。この結
果、螺旋圧力ばね53は、ラッチングフック24,25 によっ
てひげそり装置1のハウジング2に固定したひげそりヘ
ッドフレーム12に対してフォイルフレーム30を軸線31に
平行にひげそり装置1に向けて移動しようとする。この
ことは、螺旋圧力ばね53を閉塞し、ダクト43の内部の汚
れを防止し、また螺旋圧力ばね53がスリーブ44,45 を介
してひげそりヘッドフレーム12に作用し、円筒形部分3
7,38 がインサート54及び上側境界壁50,51 とともに螺
旋圧力ばね53のための接触部分をなすという利点を有す
る。
【0025】フォイルフレーム30のひげそりヘッドフレ
ーム12に対する移動性を制限するため、即ちフレーム12
をひげそり装置1から取り外したときフォイルフレーム
30をひげそりヘッドフレーム12内に保持して脱落を防止
するため、本発明によるひげそり装置1は以下の極めて
構成簡単で有利な装備を設ける。ひげそりヘッドフレー
ム12の2個の横方向側壁14,15 を、フォイルフレーム30
の2個の横方向側壁33,34 に対してひげそり装置1のハ
ウジング2の方向に突出させ、ひげそりヘッドフレーム
12からひげそり装置1の方向に突出する壁延長部55,56
を設け、これら壁延長部55,56 をプラスチック部分18,1
9 によってカバーする。これら壁延長部55,56 はほぼU
字状の形状にし、またそれぞれ2個のリムを連結するブ
リッジ部分57,58 を設ける。フォイルフレーム30に向か
って壁延長部55,56 の方向にほぼ延在するブレードばね
59,60 を2個のブリッジ部分57,58 に連結し、確実ロッ
ク装置として作用させる。2個のブレードばね59,60 は
移動自在のラッチとして使用し、これらブレードばねの
遊端61,62 でフォイルフレーム30をひげそりヘッドフレ
ーム12に確実に保持することができ、この場合、ブレー
ドばね59,60 の遊端61,62 はそれぞれ円筒形部分37,38
の位置に作用し、またこの位置で対応の閉鎖部材54に作
用し、螺旋圧力ばねによって加わる力を吸収する。この
ようにして、フォイルフレーム30は、簡単な手段によっ
てひげそりヘッドフレーム12内に確実に固定され、ブレ
ードばね59,60 としてのラッチング装置の構造は、フォ
イルフレーム30のひげそりヘッドフレーム12に対する着
脱が極めて簡単になるという利点を有する。フォイルフ
レーム30を取り付けるためには、このフォイルフレーム
30を、ラッチとして作用し次いでたわむ2個のブレード
ばね59,60 間に単に挿入するだけでよく、このとき、ス
リーブ44,45 がこの目的のために設けた境界壁50,51 と
確実に連係動作するという利点が得られる。フォイルフ
レーム30を取り外すためには、ブレードばね59,60 相互
を手で押し離し、この後フォイルフレーム30は、先ず螺
旋圧力ばね53の作用によってひげそりヘッドフレーム12
から押し出され、この後にはひげそりヘッドフレーム12
から自由に引き出すことができる。ブレードばね59,60
によりフォイルフレーム30のひげそりヘッドフレーム12
内への確実ロックは軸線31の方向にのみ作用し、ブレー
ドばね59,60 によって軸線31に交差する方向にはフォイ
ルフレーム30に何ら確実ロック作用は生じない。
【0026】フォイルフレーム30は、ひげそりヘッド10
の上述のフォイル状上側カッタ、図示の実施例では図3
に詳細に示した網刃フォイル63によって形成したカッタ
を保持するのに使用する。この網刃フォイル63は、図示
しない方法で取付孔66によってフォイルフレーム30の2
個の長手方向側壁32に取り付ける2個の長手方向端縁部
分64,65 を有する。網刃フォイル63は軸線に直交する軸
線67に対して湾曲した形状をとり、毛入孔を形成したゾ
ーンがこの軸線67に対して湾曲したひげそり領域を構成
する。
【0027】網刃フォイル63は下側カッタ68と連係作用
し、図示の実施例ではこの下側カッタ68はフォイル状の
構造とし、フォイルの厚さを網刃フォイル63のフォイル
厚さよりも大きくする。一般的にカッタブレードと称す
るフォイル状下側カッタ68を下側カッタ支持体69に取り
付け、この下側カッタ支持体69にカッタブレード68の長
手方向端縁70,71 は図示しない方法で連結する。カッタ
ブレード68もやはり軸線67に対して湾曲した形状を有す
る。このカッタブレードにも毛入孔を設け、ブレード68
の毛入孔を設けたゾーンがやはり軸線67に対して湾曲し
たひげそり領域をなす。ひげそり装置1においては、互
いに掛合するカッタブレード68のひげそり領域及び網刃
フォイル63のひげそり領域の双方とも円形断面の円筒形
表面としての形状を有する。
【0028】下側カッタ支持体69は、この下側カッタ支
持体69に固定したカッタブレード68とともに、ひげそり
装置1の駆動手段71の駆動部材70に連結し、下側カッタ
支持体69を駆動部材70の駆動部分72に取り付けて係止す
る。駆動手段71について以下に簡単に説明する。駆動手
段71に関してはヨーロッパ特許出願公開第0,447,469号
を参照されたい。この刊行物からこのような駆動手段を
有するひげそり装置1は既知であり、本明細書に参考の
ために掲げる。
【0029】駆動手段71はモータ73を有し、図2には示
さない回転駆動モータシャフトを回転駆動可能な偏心子
74に連結し、この偏心子74からピン75をモータ73のシャ
フトに対して偏心させて突出させる。図示の実施例では
偏心子74を往復ブリッジ78のほぼV字状連結部分77の開
口76に貫通させる。このV字状連結部分77の他に往復ブ
リッジには2個のリム79,80 を設け、これらリム79,80
はそれぞれ2個の一体ヒンジ部分81,82 及び83,84 を有
し、また一体ヒンジ部分81,82 に隣接する連結部分85,8
6 によってV字状連結部分77に連結し、他方の一体ヒン
ジ部分82,84 にそれぞれ連結した固定部分87,88 によっ
て装置の固定取付部分89,90 にそれぞれ固定する。
【0030】偏心子74の偏心ピン75を、軸線67に平行な
軸線92に対して円筒形状の伝達部材93に形成した孔91内
に突入させ、この伝達部材93から2個の円筒形の突起9
4,95を側方に突出させ、これら突起94,95 を軸線92に対
して同軸状にする。これら突起94,95 は偏心子74に向か
って開放する2個の溝孔96,97 に掛合し、また駆動部材
70から突出する2個のタブ98,99 を設ける。伝達部材93
を介して偏心ピン75によって駆動することができる駆動
部材70は、2個の円筒形の側方突起100,101 を設け、こ
れら側方突起100,101 を軸線67に対して同軸状にし、ま
たカッタブレード68に向かって開放する連結部分85,86
の2個の溝孔内で回転自在又は回動自在にする。
【0031】往復ブリッジ78のリム79,80 は軸線31の方
向には硬いため、連結部分85,86 に回動自在に支持した
駆動部材70及び下側カッタ支持体69を介して駆動部材70
に連結したカッタブレード68は、軸線方向には全く又は
無視できる程度の僅かな移動しかしない。しかし、リム
79,80 は軸線方向67の方向には高い可撓性を有し、カッ
タブレード68が軸線方向67に平行に往復振動することが
できる。図示のひげそり装置1ではカッタブレード68の
往復移動の他に、上述の駆動手段71を介してカッタブレ
ード68に軸線67の周りの揺動が加えられ、この揺動は軸
線67に平行な往復移動に重畳され、図示のひげそり装置
1ではカッタブレード68は、リニアな往復運動及び揺動
(回動)よりなる組み合わせの運動を行い、この組み合
わせ運動は、カッタブレード68及び網刃フォイル63のひ
げそり領域が位置する上述の円形断面の円筒形表面に突
出するほぼ円形の経路をたどる。
【0032】従って、図示のひげそり装置1において
は、下側カッタ68を軸線31の方向には硬く支持する。ス
リーブ44,45 を介してひげそりヘッドフレーム12に圧着
する螺旋圧力ばね53によってフォイルフレーム30に固定
した網刃フォイル63に負荷を与えることにより、網刃フ
ォイル63をカッタブレード68に圧着させ、カッタブレー
ド68に支持する。このようにして、ひげそり装置1の網
刃フォイル63はカッタブレード68に対してばね負荷され
る。このばね負荷により、網刃フォイル63及びカッタブ
レード68は常に正確に相互掛合し、満足のいく優れたひ
げそり性能及びひげそり品質が保証され、ひげそり装置
1のひげそり性能はカッタブレード68の組み合わせの運
動により極めて高いものとなる。
【0033】駆動手段71の位置からひげそり装置1にひ
げそり屑が進入するのを排除するため、ひげそり装置1
にダストシール102 を設ける。このダストシール102 は
弾性材料例えばゴムにより形成する。ダストシール102
はフード状及びトラフ状にし、ブロック状の駆動部材70
の周りに配置する。ダストシール102 には、ダストシー
ル102 を駆動部材70に連結する端部部分107 を設け、こ
の端部部分107 によりカッタブレード68に対向する端部
における4個の側壁を区画し、駆動部材70の駆動部分72
が通過する開口106 を設ける。この目的のため、駆動部
材70は、連続した周縁溝108 を設け、ダストシール102
の端部部分107 における開口106 を画定する壁部分をこ
の周縁溝108 に掛合させる。ダストシール102 には更に
周縁部分109 を設け、この周縁部分109 でダストシール
102 はハウジングの固定ゾーンに掛合し、この周縁部分
109 はカッタブレード68から遠い方の端部における4個
の側壁を区画する。ダストシール102 には、更に4個の
側壁のすべてに沿って肩部110 を設ける。
【0034】図2に示すように、ダストシール102 の周
縁部分109 は、ハウジングの内面に形成し、かつひげそ
りヘッド10に向かって開放する段差部111 に掛合する。
更に、段差部111 の高さ方向の周縁部分109 は、ダスト
シール102 の周縁部分109 が段差部111 から自由な周縁
ゾーン112 でひげそりヘッド10の領域113 又はひげそり
ヘッドフレーム12に圧着する寸法に選択する。このこと
により、ひげそり装置1のハウジング2とひげそりヘッ
ド10とひげそりヘッドフレーム12との間の機械的振動を
防止し、このような振動がノイズを発生せず、静粛動作
のひげそり装置を得ることができる。ダストシール102
は、2個の弾性クリップ114,115 によってひげそり装置
1に固定する。弾性クリップ114,115 は、ダストシール
102 の周縁部分109 のコーナーの窪みに圧入し、曲げた
端部部分によりハウジングの隆起部にクランプする。
【0035】ひげそり装置1の網刃フォイル63の構造を
図3〜図6につき詳細に説明する。網刃フォイル63は、
中心有孔ゾーン117 及びすべての側辺でこの中心有孔ゾ
ーン117 を包囲する周縁有孔ゾーン118 よりなる有孔領
域を有する。図3においては、2個の有孔ゾーン117,11
8 の各々を、関連ゾーンを包囲する一点鎖線によって示
す。有孔領域116 は互いに隣接する毛入孔119,120 を有
し、これら毛入孔は、互いにウェブ121 によって隔て、
それぞれ境界面122,123,124,125 及び126,127,128,129,
130,131 によって区切る。毛入孔119,120 のこれらすべ
ての境界面122-131 は、それぞれ切断端縁132,133,134,
135 、及び136,137,138,139,140,141 を形成する。中心
有孔ゾーン117 においては、ウェブ121 を周縁有孔ゾー
ン118 におけるよりも薄い厚さにする。ウェブ121 は、
図5及び図6に示すように孔の隆起端縁142 を形成する
チャンネル状の中空ウェブとして構成する。
【0036】図5及び図6から明らかなように、中心有
孔ゾーン117 での中空ウェブ121 の隆起端縁142 を、周
縁有孔ゾーン118 におけるよりも小さい高さhにし、ひ
げそり装置1の網刃フォイル63が中心有孔ゾーン117 に
おける全体厚さDを周縁有孔ゾーン118 におけるよりも
小さくする。図5及び図6から明らかなように、隆起端
縁142 間に位置する網刃フォイルの中空ウェブ121 の領
域143 は、周縁有孔ゾーン118 におけるよりも中心有孔
ゾーン117 における厚さdがを小さくし、これら領域14
3 の各々の厚さdをほぼ同一にする。最後に図4、図5
及び図6において、中心有孔ゾーン117 及び周縁有孔ゾ
ーン118 における2個の毛入孔119,120の中心間距離m
を等しくし、中心有孔ゾーン117 における中空ウェブ12
1 の幅を周縁有孔ゾーン118 におけるよりも大きくする
ことを示す。
【0037】例えば、次の〔表1〕にリストした寸法が
実際上好ましいことを本願人は見い出した。
【0038】
【表1】
【0039】ひげそり装置1のカッタブレード68の構造
を以下に図7及び図8につき詳細に説明する。カッタブ
レード68は互いに隣接する毛入孔145 で形成した有孔領
域144 を有する。毛入孔145 は、フェブ146 により互い
に隔て、境界面147,148,149,150,151,152 によって区切
る。すべての毛入孔145 のこれらすべての境界面147-15
2 は、切断端縁153,154,155,156,157,158 で終端する。
図8には毛入孔145 間のウェブ146 の断面形状を示す。
図示のように、カッタブレード68のウェブ146は孔の隆
起端縁を形成するチャンネル状ウェブとしては構成せ
ず、ウェブ146 には隆起端縁を設けず、網刃フォイル63
と連係動作する領域において、カッタブレードを展開し
た状態でフラットな境界面159 となるようにする。図7
及び図8に示したカッタブレード68のウェブ146 を区切
る境界表面は、図8に示すように窪んだ形状にする。し
かし、これら境界面は、図9に示すように異なる形状に
することもできる。実際上カッタブレードの全体厚さD
は0.3mm とすると好適であることを本願人は見い出し
た。
【0040】カッタブレード68を平面に展開した状態で
見て、このカッタブレード68には、境界面147,148,149,
150,151,152 を有する毛入孔145 を設け、これら境界面
は、正六角形の6個の切断端縁153,154,155,156,157,15
8 で構成し、この六角形の毛入孔145 をハニカムパター
ンで配列する。カッタブレード68を平面に展開した状態
で見て、カッタブレード68の六角形毛入孔145 の2個の
互いに平行な切断端縁153,156 は、図7及び図3に一点
鎖線で示したカッタブレード68のひげそり領域の円形断
面円筒形表面の円筒軸線に平行な直線ライン160 に直交
する。カッタブレード68のひげそり領域だけでなく、組
み合わせ状態でカッタブレード68と連係動作する網刃フ
ォイル63のひげそり領域も、この円形断面円筒形表面上
に位置する。
【0041】平面に展開した状態でみて、網刃フォイル
63には境界面122,123,124,125 を有する毛入孔119 を設
け、これら境界面は、正方形の4個の切断端縁132,133,
134,135 で構成し、これら正方形の毛入孔119 の各々
は、互い直交する2個の列161,162 に沿って配列し、更
に、他の毛入孔120 を互いに隣接する2個の正方形毛入
孔119 間に配置する。これら他の毛入孔120 は、幅狭の
細条形状の切断端縁136,137,138,139,140,141 で終端す
る境界面126,127,128,129,130,131 を有し、2個の切断
端縁138,141 は互いに隣接する正方形の毛入孔119 の互
いに隣接する切断端縁132,133,134,135 に平行にする。
【0042】網刃フォイル63を平面に展開した状態で見
ると、網刃フォイル63の互いに隣接する2個の正方形毛
入孔119 間に位置する各毛入孔120 は、正方形毛入孔11
9 の互いに隣接する切断端縁132,133,134,135 に平行な
2個の長い切断端縁138,141と、4個の短い切断端縁13
6,137,138,139 とを有し、このうち2個の短い切断端縁
136,137 及び139,140 はそれぞれ楔形状に収束させ、2
個の短い切断端縁136,139 と137,140 を、それぞれ隣接
の正方形毛入孔119 の2個の対角線方向の各一方に平行
にする。
【0043】カッタ63,68 をひげそり装置1内で重ね合
わせにするが、このとき平面に展開した状態で見て、網
刃フォイル63の正方形毛入孔119 の2個の互いに平行な
切断端縁132,134 の方向と、カッタブレード68の六角形
毛入孔145 の2個の互いに平行な切断端縁153,156 の方
向とが角度βをなす。角度βは5°〜25°の間の値とす
ることができる。ひげそり装置1においてはこの角度β
は14.55 °が最適であることを本願人は見出した。
【0044】網刃フォイル及びカッタブレードの上述の
構成の結果、主にカッタブレードと連係作用する網刃フ
ォイルの広いゾーンのほぼ全体を、最適なひげそり品質
が得られる上で好適な最小厚さにし、また同時に、網刃
フォイルの主にカッタブレードと連係作用する領域を包
囲する領域において、最大の安定性及び最大の撓み強度
を得る上で有利な厚さにすることができるようになっ
た。中心有孔ゾーンの広い面積全体における網刃フォイ
ルの薄い構造によって、広い有効ひげそり領域にわたり
極めて高いひげそり品質が得られ、このことはひげそり
時間を短縮する上で有利である。他の利点としては、ひ
げそり装置の2個の互いに連係作用するカッタ即ち網刃
フォイル及びカッタブレードは比較的簡単かつ安価に製
造することができる点である。更に上述の網刃フォイル
及びカッタブレードにおける毛入孔の形状及び配列は、
カッタブレードがひげそり領域によって規定される円形
断面の円筒形表面に投影される円形経路に沿って駆動さ
れるひげそり装置にとって大きな幾つかの重要な利点が
得られる。網刃フォイルにおける追加のスリット状毛入
孔と組み合わせた正方形毛入孔を設けることによって、
網刃フォイルの開口率が高くなると同時に、異なる方向
に生えている切断すべき毛を効率よくかつ高い頻度で捕
らえることができるようになる。更に、カッタブレード
の六角形の毛入孔のハニカムパターンにより高い開口率
が得られる。更に、これら開孔により、網刃フォイルと
カッタブレードの組み合わせの開口率も好ましいものに
なる。実際、開孔のこの組み合わせによれば、2個のカ
ッタ間のひげそり領域での皮膚への好ましくない食い込
みがない点で極めて好ましく、肌に優しいひげそりを行
うことができるようになる。開孔の上述の形状及び配列
は、カッタブレードの組み合わせ運動により複数の切断
方向への複合切断作用を行って迅速なひげそりを行うこ
とができるようになる。更に、網刃フォイルの毛入孔の
切断端縁とカッタブレードの毛入孔の切断端縁とを互い
に14.55 °の角度をなすよう配列したため、ひげそり中
に、多数の切断端縁があるにも係わらず、網刃フォイル
の切断端縁がカッタブレードの切断端縁に平行な位置を
とることが決してなく、常に互いに微小角度をなす2個
の切断端縁間でひげを切断することができ、このことは
カッタのウェブの負荷を最小にし、従ってこれらフェブ
の破損の危険性を最小にする上で有利である。
【0045】有孔領域を有する網刃フォイルの周縁有孔
ゾーンよりも中心有孔ゾーンにおいて少なくとも開孔の
下側隆起端縁によって薄くする方法は、上述の実施例の
ひげそり装置だけでなく、網刃フォイルと連係作用する
下側カッタが組み合わせ運動でなく、単に直線的な往復
運動をするひげそり装置においても使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】網刃フォイルと称するフォイル状上側カッタ
と、カッタブレードと称するフォイル状下側カッタとが
互いに連係作用するひげそりヘッドを有する本発明によ
るひげそり装置の斜視図である。
【図2】ひげそりヘッドフレームと、このひげそりヘッ
ドフレームに対して移動可能に案内しかつばね負荷して
取り付け、また網刃フォイルを保持するフォイルフレー
ムとを有するひげそりヘッド、及び網刃フォイルと連係
作用するカッタブレードを駆動する駆動手段を配置した
図1のひげそり装置のひげそりヘッドに隣接する部分を
示す拡大縦断面図である。
【図3】図1及び図2のひげそり装置の網刃フォイルの
展開平面図である。
【図4】(a)は図3の円Aで囲んだ部分の細部を示す
拡大部分平面図であり、(b)は図3の円Bで囲んだ部
分の細部を示す拡大部分平面図である。
【図5】図3及び図4の(a)におけるV−V線上の部
分断面図である。
【図6】図3及び図4の(b)におけるVI-VI 線上の部
分断面図である。
【図7】図1及び図2のひげそり装置のカッタブレード
の展開平面図である。
【図8】図7のVIII-VIII 線上の部分断面図である。
【図9】図7に示すカッタブレードと同一であるが、ウ
ェブの断面形状を異なるものとした変更例の図8と同様
の部分断面図である。
【符号の説明】
1 ひげそり装置 2 ハウジング 3,4 ハウジングハーフ 5 ハウジング部分 6 カバープレート 7 カッタ支持体 8 操作素子 9 可撓性連結部材 10 ひげそりヘッド 11 カバー 12 ひげそりヘッドフレーム 30 フォイルフレーム 63 網刃フォイル 66 取付孔 64,65 長手方向端縁部分 68 下側カッタ(カッタブレード) 69 下側カッタ支持体 70 駆動部材 71 駆動手段 72 駆動部分 73 モータ 74 偏心子 75 ピン 76 開口 77 V字状連結部分 78 往復ブリッジ 79,80 リム 81,82,83,84 ヒンジ部分 85,86 連結部分 87,88 固定部分 89,90 固定取付部分 93 伝達部材 94,95 突起 96,97 溝孔 98,99 タブ 100,101 側方突起 102 ダストシール 108 周縁溝 109 周縁部分 110 肩部 111 段差部 112 周縁ゾーン 114,115 弾性クリップ 116,144 有孔領域 117 中心有孔ゾーン 118 周縁有孔ゾーン 119,120,145 毛入孔 121,146 ウェブ 122,123,124,125,126,127,128,129,130,131,147,148,14
9,150,151,152 境界面 132,133,134,135,136,137,138,139,140,141,153,154,15
5,156,157,158 切断端縁 142 隆起端縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フェルディナンド ゼライニッヒ オーストリア国 アー−9220 ヴェルデン カントニッヒ 13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円形断面円筒形表面によって画定され、ま
    たウェブによって互いに隔てかつ境界面で区切られた毛
    入孔を設けたひげそり領域を有するフォイル状下側カッ
    タを備え、前記下側カッタを、円形断面円筒形表面上に
    投影される円形経路にほぼ沿って行われる組み合わせ運
    動によって駆動することができ、また前記下側カッタの
    前記ひげそり領域に掛合し、またウェブによって互いに
    隔てかつ境界面によって区切られた毛入孔を設けたひげ
    そり領域を有するフォイル状上側カッタを備え、すべて
    の毛入孔のすべての境界面が切断端縁として終端するひ
    げそり装置において、前記下側カッタは、平面状態に展
    開したとき、正六角形として配列した6個の切断端縁に
    終端する6個の境界面を有する毛入孔を有し、前記正六
    角形の毛入孔をハニカムパターンに配列したものとして
    構成し、また前記上側カッタは、平面状に展開したと
    き、方形として配列した4個の切断端縁に終端する4個
    の境界面を有する毛入孔を有し、これら方形の毛入孔の
    各々を互いに直交する2個の列の方形毛入孔列に属する
    ものとして構成し、また互いに隣接する2個の方形毛入
    孔間毎に他の毛入孔を配置し、この他の毛入孔は、細長
    い溝孔の形式に配列した切断端縁に終端する境界面を有
    するものとし、これら切断端縁のうちの2個を隣接の前
    記方形毛入孔の隣接切断端縁に平行にし、前記カッタ相
    互を互いにひげそり装置内におけるように重ね合わせる
    が、平坦な状態にしたとき、前記上側カッタの方形毛入
    孔の2個の互いに平行な切断端縁の方向と下側カッタの
    六角形毛入孔の2個の互いに平行な切断端縁の方向とが
    5°と25°との間の角度をなすよう配列したことを特徴
    とするひげそり装置
  2. 【請求項2】前記角度を14°と15°との間の値とした請
    求項1記載のひげそり装置。
  3. 【請求項3】下側カッタを平面状に展開したとき、下側
    カッタの六角形毛入孔の2個の互いに平行な切断端縁
    を、下側カッタのひげそり領域の円形断面円筒形表面の
    円筒形軸線に平行な直線にほぼ直交する方向に延びるも
    のとして配列した請求項1又は2記載のひげそり装置。
  4. 【請求項4】上側カッタの平面状に展開した状態で、前
    記上側カッタの2個の隣接する方形毛入孔間に位置する
    毛入孔の各々は、隣接の方形毛入孔の隣接切断端縁に平
    行な2個の長い切断端縁と、4個の短い切断端縁とを有
    するものとし、これら4個のの短い切断端縁のうちの2
    個の切断端縁は楔形状に収束し、またこれら4個の短い
    切断端縁のうちの2個の切断端縁は前記隣接の方形毛入
    孔の2個の対角線方向の各一方にそれぞれ平行になるよ
    う配列した請求項1又は2に記載のひげそり装置。
JP5293450A 1992-11-25 1993-11-24 ひげそり装置 Pending JPH06205883A (ja)

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