JPH0620579B2 - レジンコーテッドサンド用鋳物砂 - Google Patents

レジンコーテッドサンド用鋳物砂

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JPH0620579B2
JPH0620579B2 JP1023735A JP2373589A JPH0620579B2 JP H0620579 B2 JPH0620579 B2 JP H0620579B2 JP 1023735 A JP1023735 A JP 1023735A JP 2373589 A JP2373589 A JP 2373589A JP H0620579 B2 JPH0620579 B2 JP H0620579B2
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sand
resin coated
ceramics
casting
foundry
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久雄 呑海
徳三 榊原
孝二 樋口
満 森田
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TOCHU KK
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TOCHU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱時膨張率が低く、かつ高強度の鋳物を供する
レジンコーティドサンド用鋳物砂に関するものである。
〔従来の技術〕
鋳物を生産するために使用されるレジンコーテッドサン
ド用の鋳物砂としては、従来、珪砂(SiO分が90
%以上)が主に用いられてきた。しかしながら、珪砂は
主成分がSiOであり、鋳造時に溶湯の高熱により結
晶構造が転移することによる急激な膨張が発生するた
め、鋳型にクラックが生じ、その結果、製造した鋳物に
鋳肌不良が現われ易い欠点がある。このため珪砂以外に
ジルコンド、クロマイトサンド、オリビンサンドなどが
使用されているが、価格が高価であること、鋳型強度が
低いなどの欠点を有し、かつこれら鋳物砂資源が乏しく
なっており、これに代わるレジンコーテッドサンド用鋳
物砂に対する要望が強くなっていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、珪砂の熱膨張に起因する問題を解決すると共
に、上記の特殊珪砂資源の欠乏問題に対応することを目
的としてなされたもので、全く新規なレジンコーテッド
サンド用鋳物砂を提供するものである。
〔問題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本発明によるレジンコーテ
ッドサンド用鋳物砂は、特に食器、碍子、タイル等の陶
磁器の不良品又は廃棄品を利用し、これら陶磁器を粉砕
したのち、粒子の形状を丸くするための摩鉱処理を施し
て粒度20〜270メッシュに調整された性状からなる
ことを構成上の特徴とするものである。
すなわち本発明は、鋳物砂の熱膨張の問題を解決するた
めに種々検討した結果、従来主として産業廃棄物として
処理されていた食器、碍子、タイル、砥石等の陶磁器廃
材(不良品又は廃棄品)を粉砕し、適切な摩鉱処理と必
要に応じて分級処理を行ない粒度を調整することによ
り、すぐれた特徴を有するレジンコーテッドサンド用鋳
物砂が得られることを見出して完成したものである。食
器、碍子等の陶磁器は、磁器、陶器、器及び土器の4
種類に大別されるが、このほかに特殊な組成及び性能を
もった特殊陶磁器があげられる。
一般に磁器は、主として粘土−石英−長石−陶石を配合
した坏土を成形乾燥後、1,300〜1,450 ℃の高温で一部
の素地が溶化するまで十分に焼き締めたものである。そ
の素地は白色で吸水性がなく、透光性があり、微構造的
には気孔が認められる。打てば金属音を発し、機械的強
度が比較的大きい。陶器は粘土質の原料に、石英、陶
石、ロウ石及び少量の長石質原料を配合し、普通、1,20
0〜1,300 ℃付近の温度で素地を焼き締めた後、釉薬を
ほどこし、1,050 ℃〜1,100 ℃で釉焼する。素地は多孔
質で吸水性があり、打てば濁音を発し、透光性はほとん
ど認められない。磁器に比べて硬さ、機械的強度はやゝ
小さい。
器は、低級な粘土すなわち石英、鉄化合物などの不純
物を含んだ粘土を主成分とし、1,200 〜1,300 ℃の温度
で素地の吸水性がほとんど無くなる程度(給水率1〜2
%以下)にまで焼き締めたもので、製品は一般に有色で
透光性にとぼしい。微構造的には気孔が認められる。土
器は一般に粘土質で釉薬をかけないもので、700 〜900
℃の低温度で焼成される。その素地は多孔質で機械的強
度は小さい。これら陶磁器の中で、本発明においては強
度が弱い土器は好ましくない。
陶磁器、特に陶器には多孔質であるため、これを粉砕な
らびに摩鉱処理して粒度を200〜270メッシュ、好
ましくは28〜200メッシュの範囲に整えてレジンコ
ーテッドサンド用鋳物砂として供すると、製作された鋳
型は鋳物の注湯時における急激な熱膨張を極めて効果的
に吸収する。したがって、従来、珪砂の熱膨張に起因す
る問題、即ち、鋳型のクラックの発生による鋳物欠陥の
問題を解決することができる。
また、本発明の陶磁器からなるレジンコーテッドサンド
用鋳物砂は鋳型強度の点においても、従来の珪砂等の鋳
物砂と同等乃至それ以上である。
本発明のレジンコーテッドサンド用鋳物砂は通常次の工
程により得られる。
(1) 陶磁器の粉砕 インパクトクラッシャ及びインパクトブレーカ等の粉砕
機により粒径1.5〜0.06mm程度に粉砕する。
(2) 摩鉱(リクレーマ)処理 リクレーマにて上記粉砕品を1〜3回再生処理を行な
い、粒形の破砕面を鋭角状から鋭角ないしは球形状に改
良する。
(3) 分級 摩鉱処理した粉砕物を流動分級機にかけ、微粉分の除去
を行い粒度20〜270メッシュの範囲を採取する。
このようにして得られたレジンコーテッドサンド用鋳物
砂は、例えばフェノール樹脂のような樹脂粘結剤と共に
混練してレジンコーテッドサンド用鋳物砂を得る。
〔実施例〕
陶磁器(食器、碍子、タイル等)の廃材をインパクトク
ラッシャで粗砕し、ふるい分けを行ない、更にインパク
トブレーカにて粉砕し、次いでスクリーンにより整粒し
5号〜6号と7号〜8号砂を得た。次にこの原料砂をロ
ータリークレーマにより摩鉱を3回行なった。更に流動
分級機により、微粉分を除去しレジンコーテッドサンド
用鋳物砂を得た。
得られた鋳物砂の粒度分布と化学成分を従来の鋳物砂と
対比して第1表と第2表に示す。
この得られた鋳物砂5000重量部を用い、これをヒーター
によって140〜150℃に加熱したのち、スピードミキサー
(遠州鉄工社製)に投入し、次いでただちに、一定の鋳
型強度を得るために粘結剤として、ノボラック型フェノ
ール樹脂〔住友デュレズ(株)製、PR-F-47 〕150重量
部を投入し、ミキサーの中で30秒間混練して、該樹脂
を該鋳物砂に被覆した。次にこれに、ヘキサメチレンテ
トラミン水溶液(濃度30%)75重量部を投入し、約
50〜70秒後に内容物が崩壊する迄混練した。次いで
滑剤としてステアリン酸カルシウムを5重量部投入し、
更に15秒間混練したのちミキサーから排出し、レジン
コーテッドサンドを得た。このレジンコーテッドサンド
の曲げ強さを、粘着点及び熱膨張率を測定した。その結
果を第3表に示した。
〔発明の効果〕 本発明のレジンコーテッドサンド用鋳物砂は、従来の鋳
物砂では不可能であった鋳物の定膨張化と高強度化が同
時に達成されるので、工業的な鋳物の製造に最適であ
る。また、本発明によるレジンコーテッドサンド用鋳物
砂は従来の珪砂、ジルコンサンド、クロマイトサンド、
オリビンサンドなどの他の鋳物砂との併用も可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 満 愛知県知多郡美浜町大字野間字中新田5番 地 株式会社トウチュウ内 (56)参考文献 特開 昭48−38229(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陶磁器を粉砕し、摩鉱処理を施してなる粒
    度が20〜270メッシュの範囲にあることを特徴とす
    るレジンコーテッドサンド用鋳物砂。
JP1023735A 1989-02-03 1989-02-03 レジンコーテッドサンド用鋳物砂 Expired - Lifetime JPH0620579B2 (ja)

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JPH02205224A JPH02205224A (ja) 1990-08-15
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