JPH06204480A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH06204480A
JPH06204480A JP5235436A JP23543693A JPH06204480A JP H06204480 A JPH06204480 A JP H06204480A JP 5235436 A JP5235436 A JP 5235436A JP 23543693 A JP23543693 A JP 23543693A JP H06204480 A JPH06204480 A JP H06204480A
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semiconductor
semiconductor device
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Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示装置に好適な、逆方向リーク電流を
低減した絶縁ゲイト型半導体装置を提供する。 【構成】 透明導電層23を形成したガラス基板上に、
水素が添加された非単結晶半導体により形成されたソー
ス領域12、チャネル形成領域14及びドレイン領域1
5を積層して構成し、チャネル形成領域14側面に密接
したゲイト絶縁膜を備える絶縁ゲイト型半導体装置10
と、絶縁ゲイト型半導体装置10に直列に連結した液晶
表示部と蓄積容量32とで液晶表示装置を構成する。絶
縁ゲイト型半導体装置10の逆方向リーク電流を低減す
るために、ソース領域12及びドレイン領域15を形成
する非単結晶半導体に酸素または窒素を2〜20モル
%、または炭素を5〜30モル%添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上に絶縁ゲイト型
電界効果半導体装置を用いて周辺回路が同一基板に構成
してマトリクス化させた半導体装置、特に絶縁ゲイト型
電界効果半導体装置のソースまたはドレインに連結して
液晶表示部と蓄積容量用キャパシタとを電気的に並列に
配設して有せしめた液晶表示型ディスプレイ装置に適用
して好適な絶縁ゲイト型電界効果半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平面型の固体表示装置として、平
行なガラス板内に電極を設けて、この電極間に液晶を注
入した液晶表示装置が知られている。しかし、この場
合、表示部の絵素数は20〜200までが限界であり、
それ以上とする場合はこの表示部より外に取り出す端子
が絵素の数だけ必要になってしまうため、全く実用に供
することができなかった。このためこの絵素をマトリク
ス構成させ、任意の絵素を制御してオンまたはオフ状態
にするには、その絵素に対応した電界効果半導体装置
(以下、IGFという。)絵素は、IGFと液晶表示部
と蓄積用キャパシタからなることを必要としていた。そ
してこの電界効果半導体装置に制御信号を与えて、それ
に対応した絵素をオンまたはオフさせたものである。
【0003】従来、提案された液晶表示装置の液晶表示
部は、一対の電極とその間の液晶材料よりなるが、その
等価回路として、キャパシタC(以下C31、31’と
いう)にて示すことができる。このため、前記IGF1
0、10’とC31、C31’とを例えば2×2のマト
リクス構成40せしめたものを図1に示す。図1におい
て、マトリクス40は、一つのIGF10と一つのC3
1と一つの蓄積容量32とにより、一つの絵素を構成さ
せている。該蓄積容量32と液晶表示部のC31とが互
いに電気的に並列接続されている。これを行に51、5
1’とビット線に連結し、他方IGFのゲイトを連結し
て列にゲイト線41、41’を設けたものである。
【0004】前記マトリクス構成の液晶表示部におい
て、例えばビット線51、ゲイト線41を”1”とし、
ビット線51’、ゲイト線41’を”0”とすると、
(1,1)番地のみを選択してオンとし、電気的にキャ
パシタ31として等価的に示される液晶表示を選択的に
オン状態にすることができる。本発明は、後述するよう
に、同一基板上にマトリクス構成させて絵素を駆動する
ためのデコーダ、ドライバーを構成せしめるたことを特
徴とする。そしてデコーダ、ドライバーを絵素用のIG
Fとは異なる他の絶縁ゲイト型半導体装置50および他
のインバータ60、抵抗70を同一絶縁基板上に設ける
ものである。
【0005】かくすることにより、本発明をその設計使
用に基づいて、組み合わせることにより、ブラウン管に
代わる平面テレビ用の固体表示装置を作ることが可能と
なる。さらにカリキュレータ用表示装置は104 〜10
3 、例えば25×103 個の絵素を同一基板に設け、か
つその周辺を必要なデコーダおよびドライバーを同時に
形成させたIGF、インバータ、抵抗を作れば良いこと
が明らかである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記液晶表
示装置に適用して好適な、特に逆方向リーク電流を低減
した絶縁ゲイト型半導体装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明半導体装置は、ガ
ラス基板上に水素が添加された非単結晶半導体により形
成されたソース領域、チャネル形成領域、ドレイン領域
と、前記チャネル形成領域に密接してゲイト絶縁膜とを
有する絶縁ゲイト型半導体装置と、該絶縁ゲイト型半導
体装置に直列に連結した液晶表示部と、蓄積容量とを有
し、前記絶縁ゲイト型半導体装置上のソース領域または
ドレイン領域は酸素、窒素または炭素が逆方向リーク電
流を低減するために添加されたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】図2は、本発明を構成するためのIGFの縦
断面図およびその製造工程を示している。図2におい
て、絶縁基板、例えばガラス基板1上にPまたはN型の
導電型を有する第1の半導体2を形成する。この第1の
半導体2を第1のフォトマスクを用いて任意の形状に
パターン形成し、例えば横方向の導電型とするリードを
形成せしめた。さらにこの第1の半導体2の上に真性ま
たはN- またはP- 型の第2の半導体4を形成した。さ
らに前記第1の半導体2と一対を構成してソース、ドレ
インとするために前記第1の半導体2と同一導電型を有
する第3の半導体5を積層して設けた。
【0009】この半導体はガラス基板1上にシランのグ
ロー放電法またはアーク放電法を利用して室温〜500
℃の温度にて設けたもので、非晶質(アモルファス)ま
たは5〜100Åの大きさの微結晶性を有する半非晶質
(セミアモルファス)または50〜500Åの微結晶
(マイクロポリクリスタル)またはこれを含む多結晶構
造のいわゆる非単結晶の珪素半導体を用いている。本発
明においては、セミアモルファス半導体を中心として説
明する。このセミアモルファス半導体に関しては、本発
明人になる特願昭55ー026388号、昭和55年3
月3日出願、セミアモルファス半導体)にその詳細な実
施例が示されている。
【0010】さらに、図1の(C)に示すように、フォ
トリソグラフィー技術によりフォトマスクを用いて前
記第3の半導体5を選択的に除去し、さらに前記第3の
半導体5をマスクとして第2の半導体4を除去して前記
第2の半導体4及び第3の半導体5とを概略同一形状に
作製し、第2の半導体14、第3の半導体15を形成し
た。この第3の半導体15の上に図2の(C)において
さらに寄生容量を少なくするため、厚い絶縁膜6をLP
CVD法(減圧気相法)またはプラズマCVD法により
0.3〜1μの厚さに酸化珪素膜を形成しておいても良
い。また前記第3の半導体15上にMo、W、Mo2
i,W2 Si等の導電層を0.2〜0.5μ形成し、さ
らにその上にSiO2 を0.3〜1μ形成して、前記第
3の半導体15の導電率を向上させることはマトリクス
化に有効であった。
【0011】また、図2の(B)において側面は基板1
表面上に垂直に形成してもよいが、台形状にテーパエッ
チして、さらに積層されるゲイト電極の段差部での段切
を除去することは効果的であった。特に基板がガラスで
あった場合、その中に含まれるナトリューム等の可動イ
オンが長時間のうちに、このゲイト絶縁膜中に拡散して
いってしまう可能性が大きい。このため、この絶縁膜
は、ナトリュームのブロッキング作用を有する窒化珪素
(Si34-X ,0≦x<3)または炭化珪素(SiX
1-x ,0≦x<1)等を用いた。
【0012】前記窒化珪素膜を作るには以下の如にし
た。すなわち、シラン(SiH4 またはSi2 H)とマ
イクロ波(2.45GHz)によりイオン化されたアン
モニアまたは窒素を0.1〜0.5torrに保持され
た反応炉内に200〜500℃、代表的には300℃に
反応炉の外側より加熱された基板上に13.56MHz
の第2の高周波プラズマを加えた2段のプラズマCVD
法を用いた。
【0013】かくすることにより、半導体特に第2の半
導体14側辺上には、この非単結晶半導体が脱水素化等
により劣化することのない低温(200〜400℃)で
ゲイト絶縁膜16を200〜1000Åの厚さに形成せ
しめることができた。窒化物気体をマイクロ波(50〜
300W)により励起することにより、十分にイオン化
すると、会合していたシランの内部にも被膜形成時にこ
の窒素が含浸されるため、一般にいわれるヒステリシス
特性が見られず、さらにナトリュームに対してもマスク
性を有する好ましい絶縁被膜であった。
【0014】またSiX1-X (0≦x<1)に関して
は、絶縁体とする際にプラズマCVD法を用い、テトラ
メチルシラン(Si( CH3)4 )による炭化珪素または
アセチレン(C22 )による炭素をプラズマCVD法
(0.1〜1torr、基板温度200〜400℃)に
よりこのエネルギバンド巾2.5〜3.5eVを形成さ
せることができた。
【0015】このゲイト絶縁膜16は、同時に前記第1
の半導体12、前記第2の半導体15のアイソレイショ
ン用被膜としても形成せしめた。
【0016】さらに図2の(D)に示す如く、第3のフ
ォトリソグラフィー技術により第1の半導体12に対
し電極穴8を、第3の半導体15に対し電極穴7を形成
し、ゲイト電極に連結する金属または半導体層(P+
たはN+ の導電型の珪素半導体またはSnO2 、ITO
等の透明導電膜)を再度積層した。
【0017】次に第4のフォトリソグラフィー技術に
より、この膜を選択的にエッチングして、ゲイト電極1
7をゲイト絶縁膜16、16’上に横方向に積層して設
けて作り、同時に第1の半導体12、第3の半導体15
より電極穴を介して他部の絶縁ゲイト型電界効果半導体
装置、キャパシタ、抵抗へ基板表面または絶縁物6上に
密接して配線させた。
【0018】図2の(D)の縦断面図のAーA’を横方
向よりみると図2の(E)として示すことができる。図
に付した符号はそれぞれ対応している。本発明の半導体
は主としてセミアモルファスの珪素半導体を用いた。こ
れは暗伝導度σが10-4〜10-3(Ωcm)-1を有し、
アモルファスの10-9〜10-6(Ωcm)-1に比べて逆
に単結晶または多結晶珪素(シリコン)に近い特性を有
しているためである。この暗伝導度は不純物を意図的に
導入しない実質的に真性に半導体において得られた。し
かし真性(ホウ素により中和した活性化エネルギがおよ
そEg/2になった場合)においては、逆にホールの移
動度がきわめて大きくなり、これらを組み合わせてエン
ハンスメント型またはディプレッション型のNまたはP
チャネルIGFを作ることができた。
【0019】前記セミアモルファス半導体は、格子歪を
有するとともに、0.1〜5モル%(原子%)の濃度を
有する不対結合手の中和用に水素を有しており、この水
素の脱ガスを防ぎ、かつ基板と半導体、電極、リード等
が異種材料の界面における熱膨張によるストレスを少な
くするため、すべての処理を200〜600℃以下、好
ましくは200〜350℃でするとよかった。
【0020】またゲイト電極17を第1の半導体12、
第3の半導体15と同一導電型の半導体およびそれにM
oなどの金属を二重構造とした多層配線構造でもよい。
かくして、ソースまたはドレインを第1の半導体12、
チャネル形成領域9、9’を有する第2の半導体14、
ドレインまたはソースを第3の半導体15により形成せ
しめ、チャネル形成領域側面にはゲイト絶縁物16、そ
の外側面にゲイト電極17を設けた積層型のIGF10
を作ることができた。
【0021】この発明においてチャネル長は前記第2の
半導体14の厚さで決められ、ここでは0.3〜3μ代
表的には1μとした。それはセミアモルファスまたは多
結晶シリコン半導体の移動度が単結晶とは異なり、その
1/5程度しかないため、チャネル長を短くしてIGF
としての特性を助長させたことにある。
【0022】セミアモルファス半導体は、電子のバルク
移動度が10〜500 cm2 /v・sの値を有し、またホ
ールの移動度は0.5 〜100 cm2 /v・sの値を有して
いた。しかし、それらの値は公知のアモルファス珪素が
電子の移動度が0.01〜1.0cm2 /v・s、ホー
ルの移動度が0.001cm2 /v・s以下に比べて1
0〜103 倍も大きい著しい特長を有していることを考
えると、前記絶縁ゲイト型半導体装置10に5〜100
Åの大きさのマイクロクリスタル構造を有するセミアモ
ルファスまたはそれより結晶粒径の大なる多結晶シリコ
ンを用いることは、高速応答性、デコーダ・ドライバー
回路の駆動用のIGFの特性としてきわめて重要であ
る。
【0023】さらに、本発明のIGFにおいて、電子移
動度がホールに比べて3倍よりも大きく、また、アモル
ファスシリコンを用いたIGFの5〜100倍もあるた
め、Nチャネル型またはC/MOS型とするのがきわめ
て好ましかった。また、第2の半導体14にはホウ素等
の3価の不純物を表面部に添加しない真性半導体はN型
であるため、これを第2の半導体14の形成時に同時に
0.1〜10PPM添加してP型またはI型半導体とし
て用いることは本発明の液晶パネルを正の電圧で動作さ
せるためのNチャネルIGFとする時有効であった。
【0024】かくの如くして得られたIGFは、第2の
半導体14に実質的に真性の半導体(N型となってい
る)を用いると、PチャネルIGFにおいては、エンハ
ンスメント型、またNチャネルIGFにおいてはディプ
レッション型の動作モードを得ることができる。
【0025】またこの第2の半導体14を真性またはP
型の半導体とすると、PチャネルIGFにおいてはディ
プレッション型、NチャネルIGFにおいてはエンハン
スメント型の動作モードを得ることができる。
【0026】次に、図1に示す液晶表示を得るためのI
GFとしては、エンハンスメント型がその絵素を選択す
る場合使いやすいため、簡単にエンハンスメント型の動
作をする場合について説明する。
【0027】ゲイト電極17を”1”、ソースまたはド
レインを”1”とすると、チャネル形成領域9を電流が
流れてオン状態を、またそれぞれ一方または双方が”
0”ならばオフ状態を作ることができた。”1”はNチ
ャネル型IGFでは正の0.5〜10Vの電圧を、”
0”は0Vまたはスレッシュホールド電圧以下の電圧を
意味する。
【0028】Pチャネル型IGFはその電極の極性を変
えればよい。これらの論理系は図1および図2において
も、また以下の図3〜図5の本発明の実施例においても
同様である。
【0029】また、図1において周辺のデコーダまたは
一般の論理素子を作ろうとする時、例えば抵抗70は、
図2の(D)および図2の(E)においてゲイトに加え
る電圧に無関係に第2の半導体14のバルク成分のたて
方向の抵抗率で決められる。すなわち、ゲイト電極を設
けない状態では第1、第2及び第3の半導体13、14
および15を積層すればよい。また、この抵抗値は第2
の半導体14の抵抗率とその厚さ、基板上に占める面積
で設計仕様に従って決めればよい。
【0030】図1のインバータ60においてドライバー
61は図2の(D)とし、さらにそのロード64は、第
3の半導体15、第1の半導体12の一方とゲイト電極
17との連結させるエンハンスメント型またはディプレ
ッション型のIGFとして設ければよい。さらにこのイ
ンバータ60の出力は62よりなり、この基板上に離間
して2つのIGFを積層して複合化すればよく、入力部
63はゲイト電極17に対応して設ければよい。
【0031】以上の説明は、横チャネル型のTFT(薄
膜トランジスタ)においても同様の結果が期待される。
【0032】図3は、本発明の他の実施例を示してい
る。図3の(A)は基板1上の導電層23およびそれに
積層された第1の半導体12が横方向にその配線がなさ
れ、またゲイト電極17も同様に横方向になされ、他方
の第2の半導体15が図面に垂直方向に配線がなされた
場合である。図3においては、IGF10、10’の2
つが示されているが、マトリクス化して102〜104
個を同一基板に配列せしめてもよい。なお、図3におけ
る符号は、図2の実施例の符号と対応している。
【0033】その製造においては、フォトリソグラフィ
ー用マスク〜と3種類でよい。ゲイト電極17の導
電層と第3の半導体15の導電層との間に寄生容量の発
生を防止するため、酸化珪素30が第3の半導体15の
上に0.3〜2μの厚さに積層させている。製造はこの
酸化珪素30をパターニングし、さらにこの酸化珪素を
マスクとしてその下の第3の半導体15、第2の半導体
14をエッチングして同一形状に形成させればよい。
【0034】図3の(B)は、IGF10の配線が第1
の半導体12およびその導電層23が図において横方
向、また第3の半導体15にコンタクト21とにより連
結した配線24が横方向、またゲイト17電極が図面に
垂直に縦方向にその導電層を層間絶縁物16、25によ
り離間して配線せしめたものである。
【0035】この実施例においては、基板1上の導電層
23をのマスクによりパターニングし、第1の半導体
12をのマスクによりパターニングした。さらに第2
の半導体14、第3の半導体15を積層してセルフアラ
イン的にのマスクによりエッチングした。またゲイト
絶縁物16を形成した後、その上にゲイト電極17、そ
のリードをにより形成した。加えて層間絶縁物25を
ポリイミド樹脂、PIQ等により0.5〜2μの厚さに
形成した後、コンタクト穴7を作り、第3の半導体15
に連結した電極・リードを構成する第2の導電層14を
のマスクにより作製したものである。
【0036】図3の半導体装置の実施例に対応して図4
が液晶ディスプレイを用いて本発明の他の実施例を示し
ている。図3の(C)において、基板1上に第1の導電
層23とそれに積層する第1の半導体12をマスクに
より図面で横方向(X方向)に延在した形状に示してい
る。また、第3の半導体15、ゲイト電極・リード17
は図面で垂直方向(Y方向)に示されている。
【0037】これはIGF10において、第2の半導体
14及び第3の半導体15ををマスクにより、またこ
の第2の半導体14及び第3の半導体15を跨ぐごとく
にして覆ったゲイト17をマスクにより作ったもので
ある。
【0038】以上のように本発明のIGFはソースまた
はドレインを構成する第1の半導体12、ドレインまた
はソースを構成する第3の半導体15、および第2の半
導体14にチャネル形成領域を形成するゲイト絶縁物1
6上のゲイト電極17が任意にその設計上の要素を全く
自由に受け入れて、X方向、Y方向に配線形成せしめる
ことが可能となった。これは従来より知られた横方向に
チャネルが形成されるIGFに比べて、プラズマCVD
法を中心として半導体層12、14、15を順次積層し
て形成していく構造を有するとともに、特に半導体層1
4及び15は実質的なセルフアライン構造であるために
初めて可能となったもので、その工学的効果はきわめて
大きい。
【0039】図4は、図3の(B)をさらに発展させた
もので液晶ディスプレイに用いたもので、図1に示す2
×2のマトリックスセルに本発明を適用したものであ
る。図4の(A)はその平面図の一部を、図4の(B)
はAーA’面における縦断面図を示す。図4の(B)に
おいて、ガラス基板1上に第1の導電層23が500〜
3000Åの厚さにX方向に形成されている。これはネ
サ(SnO2 )を用いた透明膜であってもよい。さらに
この上に第2の半導体層14及び第3の半導体層15が
Y方向に形成されている。またゲイト電極リード17は
Y方向に形成されており、第3の半導体層15に対し液
晶用のキャパシタ31の電極24が透明導電膜により形
成されている。
【0040】上側のガラス基板28下面にも透明導電膜
27がある。この透明導電膜27及び24は互いに直角
にて液晶が配向するように液晶分子配向膜または配向処
理がなされている。この2つの透明電極27及び24に
間に液晶26を充填させている。各マトリクスの交点を
構成するIGF、例えば10、10’とその出力に連結
するキャパシタ31、31’が図1に対応して図4の
(A)及び図4の(B)に示している。
【0041】かくすることにより、一つの絵素すなわち
キャパシタの電極24で作られる絵素が1mm2 あたり
1〜16個作ることができ、また500×500の平面
ディスプレイも5〜20cm□で作ることが可能になっ
た。
【0042】図4は、このIGFの出力には一つの液晶
によるキャパシタのみであったが、同時にこの表示時間
を長くするためのキャパシタ32を並列して作ると図5
に示すようになる。図5は、図4で示した液晶部26、
上側電極27、上側ガラス基板28が図面の簡略化のた
め省略したが、この部分は図4と同様の方法で作製すれ
ばよい。
【0043】図5の(A)は、一つの絵素に対応する領
域の平面図、図5の(B)は、AーA’での縦断面図、
図5の(C)はBーB’での縦断面図をそれぞれ符号を
対応させて示してある。図5の(C)のIGF10の形
状より明らかなように、このIGFへの配向は、図3の
(A)を主要素として用いたものである。
【0044】液晶表示用のキャパシタの一つの電極24
は、第1の半導体層12と連結しており、図4の場合の
第3の半導体層15と連結した場合とその構造を異なら
せている。この第1の半導体層12は同時にその下側の
透明導電膜37をゲイト電極17と同時に設けて得られ
た電極とにより並列のキャパシタ32(蓄積容量)を構
成し、液晶表示の表示時間を長くするための一助として
いる。回路的には図1にて破線で示したキャパシタ(蓄
積容量)32に対応している。このキャパシタ32(蓄
積容量)によりIGFのオン時間が10〜1000μ秒
であっても、液晶表示は1〜1000m秒と長くするい
わゆる残光性を持たせることができる。このキャパシタ
(蓄積容量)32は、絵素数が104 〜105 ケとな
り、この走査速度が0.1〜100μ秒となった時、見
ている人の目を疲れさせないために有効である。
【0045】また、この蓄積容量32を液晶表示部と同
様にIGFの一方と接地(GND)とに並列に接続させ
ることにより、これまで知られていた付加容量方式に比
べて配線容量を減らすことができる。それによりゲイト
駆動時の信号の遅延を減らすことができる。また並列接
続をさせ、ゲイト絶縁膜と同じ材料で作ることにより、
容量を大きくでき、結果として開口率を向上させること
ができる。
【0046】また、この蓄積容量のキャパシタはゲイト
絶縁物16と同一材料としたことにより、同一バッジ式
に何らかの新たな工程を必要とせず作ることができた。
しかしこの容量を小面積で増加するため、窒化珪素では
なく酸化チタン、酸化タンタルその他強誘電体またはそ
れらの多層膜を用いてもよい。
【0047】本発明における第1の半導体層12に電気
的に連結されている他の電極24は電極穴39を介して
設けられている。これらIGF10上にポリイミドまた
はPIQ等の層間絶縁物を1〜3μの厚さに設け、それ
を選択的にフォトリソグラフィ技術により設ければよ
い。この電極24が設計の仕様に従ってひとつの絵素の
大きさを決定する。カリキュレータ等においては、0.
1〜5mm□またはく形、数字の1セグメントに対応し
ている。
【0048】しかし図1のように走査型のマトリクス構
成をさせる方式において、1〜50μをマトリクス状と
して例えば500×500とすればよい。液晶表示部は
この電極の上方と他方をネサ膜等の透明電極27をそれ
ぞれの電極に液晶分子配向膜を形成させて有するガラス
板28とを0.1〜2mmの間隙を有せしめて対抗配置
させ、そこに例えばネマチック型の液晶26を注入して
設けた。
【0049】また、このディスプレイをカラー表示して
もよい。さたに例えば、これらの絵素が三重に重ね会わ
されて作られてもよい。そして赤緑黄の3つの要素を交
互に配列せしめればよい。図4および図5で明らかなよ
うに、本発明は基板1上に複数のIGF、キャパシタ、
抵抗または同時にサンドイッチ構造として液晶表示の平
面パネルを設けたことを特徴としている。
【0050】加えて従来と異なり、絶縁基板上に完全に
他の絵素とアイソレイトしてIGFを積層型に設けてい
くことはきわめて大きな特徴であり、特にこの全工程を
600℃以下特に300℃以下の温度で作ることが可能
であることは、このパネルが大面積としても熱歪の影響
を受けにくいという大きな特徴を有している。
【0051】加えて、本発明の半導体は、セミアモルフ
ァスと単結晶との中間構造であってかつ600℃までの
熱エネルギに対して安定な材料を用いる点にある。特に
このセミアモルファスは10〜100Åの大きなマイク
ロクリスタル構造の格子歪を有する非単結晶半導体であ
った。この10〜100Åの粒径はX線回折またはレー
ザラマン分光法における(111)面のピーク特性にシュー
ラーの式をあてはめて測定評価した。単結晶シリコンで
のピーク値よりずれた場合は格子歪として観察される。
【0052】この製造には500KHz〜3GHzの誘
導エネルギを使っても温度が300℃までで十分であ
り、加えてその電子・ホールの拡散長がアモルファス珪
素の100〜103 倍も大きいという物性的特性を有し
ている。
【0053】さらに本発明において、IGFとしての特
性は、セミアモルファスの特性にかんがみ、そのスレッ
シュホールド電圧(Vth)は例えばドープをイオン注入
で行うのではなく、第2の半導体層14に添加する不純
物の添加量を加える高周波パワーにより制御することが
できる。
【0054】そのため耐圧20〜30V、Vth=−4V
〜4Vを±0.2Vの範囲で制御できる。また、逆方向
リークであるが、図2に示すような第1の半導体層12
と第2の半導体層14との間に窒化珪素(Si3
4-X ,0≦x<4)を10〜40Åの厚さに挿入するこ
とにより、このN+ −P- 接合またはP+ −N- 接合の
リークは逆方向に10Vを加えても10nA以下であっ
た。これは単結晶の逆方向リークに匹敵する好ましいも
のである。
【0055】また、第1の半導体層に例えば酸素または
窒素を2〜20モル%(原子%)、また炭素を5〜30
モル%添加すると、図2に示した構造においては同様に
逆方向リークが少なく、また第2及び第3の半導体層の
エッチングの際、第1の半導体層をオーバーエッチング
してしまうことを防ぎ、プロセス上も好ましかった。こ
の低リーク特性は、無添加の場合に比べて1/10〜1
/102 倍もリークが少なかった。このリークの少ない
ことが図1のマトリクス構造を実施する時きわめて有効
であることは当然である。
【0056】さらに、この逆方向リークは、この積層型
の第1、第2及び第3の半導体層を共にアモルファス珪
素の半導体のみで作った場合、逆方向のバイヤスを10
V加えると1mA以上あったが、これをセミアモルファ
スとすると5〜50μAにまで下がった。それは第1及
び第3の半導体層のP+ またはN+ 型の半導体における
B、Pの不純物が置換型に配位し、そのイオン化率が単
結晶と同じく4N以上となったこと、およびその活性化
エネルギもアモルファスの場合の0.2〜0.3eVよ
り0.005〜0.001eVと小さくなり、電気伝導
度もアモルファスの10-5〜10-2(Ωcm)- に対し
10-1〜10+2(Ωcm)- と極めて大きくなったこと
にある。
【0057】このため一度配位した不純物が積層中にア
ウトディフージョンせず、結果として接合がきれいにで
きたことによる。そして液晶表示ディスプレイにまで発
展させることが可能となった。本発明における半導体は
珪素、絶縁体は炭化珪素または窒化珪素を用いた。ま
た、非単結晶半導体においてセミアモルファスではなく
結晶粒径が50〜5000Åの大きないわゆる多結晶半
導体であってもよいことはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】本発明は、液晶表示装置に連結したIG
Fにおいて、ソース領域またはドレイン領域に酸素、窒
素または炭素を添加して構成したから、逆方向リーク電
流を低減することができる。このためマトリクス構造を
実施する時にきわめて有効であり、液晶表示装置に適用
して好適な半導体装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁ゲイト型半導体装置、インバ
ータ、抵抗、キャパシタまたは絶縁ゲイト型半導体装置
とキャパシタとを絵素としたマトリックス構造の等価回
路である。
【図2】本発明の積層型絶縁ゲイト型半導体装置の工程
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の他の半導体装置を示す図である。
【図4】本発明の積層型絶縁ゲイト型半導体装置とキャ
パシタまたは液晶とを一体化した平面ディスプレイを構
成する半導体装置を示す図である。
【図5】本発明の積層型絶縁ゲイト型半導体装置とキャ
パシタまたは液晶とを一体化した平面ディスプレイを構
成する半導体装置を示す図である。
【符号の説明】 1 ガラス基板 2、12 第1の半導体層(ソースまたはドレイン) 10 絶縁ゲイト型半導体装置(IGF) 14 第2の半導体層(チャネル形成層) 16 第3の半導体層(ドレインまたはソース) 17 ゲイト電極 26 液晶部 27 透明導電膜 28 ガラス基板 32 キャパシタ(蓄積容量)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上に水素が添加された非単結
    晶半導体により形成されたソース領域、チャネル形成領
    域、ドレイン領域と、前記チャネル形成領域に密接して
    ゲイト絶縁膜とを有する絶縁ゲイト型半導体装置と、該
    絶縁ゲイト型半導体装置に直列に連結した液晶表示部
    と、蓄積容量とを有し、前記絶縁ゲイト型半導体装置上
    のソース領域またはドレイン領域は酸素、窒素または炭
    素が逆方向リーク電流を低減するために添加されたこと
    を特徴とする半導体装置。
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JP2001177099A (ja) * 1999-12-14 2001-06-29 Furontekku:Kk 薄膜トランジスタの製造方法およびアクティブマトリクス基板ならびに薄膜成膜装置
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