JP2001177099A - 薄膜トランジスタの製造方法およびアクティブマトリクス基板ならびに薄膜成膜装置 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法およびアクティブマトリクス基板ならびに薄膜成膜装置

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JP2001177099A
JP2001177099A JP35505999A JP35505999A JP2001177099A JP 2001177099 A JP2001177099 A JP 2001177099A JP 35505999 A JP35505999 A JP 35505999A JP 35505999 A JP35505999 A JP 35505999A JP 2001177099 A JP2001177099 A JP 2001177099A
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insulating film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造プロセスを簡単化することができ、TA
Tの短縮や製造コストの低減に寄与し得るTFTの製造
方法を提供する。 【解決手段】 本発明のTFTの製造方法は、透明基板
7上に多結晶シリコン膜22、絶縁膜23、金属膜24
を連続成膜した後、金属膜24をパターニングしてゲー
ト電極13に加工し、多結晶シリコン膜22に選択性イ
オン注入処理を施し、次いで絶縁膜23および多結晶シ
リコン膜22をパターニングすることにより多結晶シリ
コン膜22をソース領域8、ドレイン領域9およびチャ
ネル領域10を有する半導体層11に加工するとともに
絶縁膜23を多結晶シリコン膜22の上面上にゲート絶
縁膜12として残存させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
の製造方法およびアクティブマトリクス基板、ならびに
前記製造方法を実現するための薄膜成膜装置に関し、特
に成膜後のアニール処理を経ない多結晶シリコン膜を半
導体層として用いた薄膜トランジスタの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルを構成するアクティブマ
トリクス基板においては、複数のソース線と複数のゲー
ト線がマトリクス状に配設され、隣接する2本のソース
線と隣接する2本のゲート線とに囲まれた領域が各画素
を構成している。そして、各画素にはそれぞれ画素電極
が設けられ、その画素電極に対する信号の書き込みを制
御するためのスイッチング素子が設けられている。この
スイッチング素子としては薄膜トランジスタ(Thin Fil
m Transistor, 以下、TFTと略記する)が多用されて
おり、特にトップゲート構造のTFTの一例を以下に説
明する。
【0003】トップゲート型TFTは、図11に示すよ
うに、透明基板101上にソース領域102とドレイン
領域104とチャネル領域103とを有するアイランド
状の半導体層105が設けられ、チャネル領域103上
にゲート絶縁膜106が設けられ、ゲート絶縁膜106
上にはゲート電極107が設けられている。ゲート電極
107および半導体層105を覆うように層間絶縁膜1
08が設けられ、層間絶縁膜108上にはコンタクトホ
ール109を通じて半導体層105のソース領域102
に接続されたソース電極110が設けられるとともに、
コンタクトホール111を通じて半導体層105のドレ
イン領域104に接続されたドレイン電極112が設け
られている。そして、このTFTがアクティブマトリク
ス基板の各画素のスイッチング素子として用いられる場
合には、これらソース電極110、ドレイン電極112
を覆うように層間絶縁膜108上にパッシベーション膜
113が設けられ、パッシベーション膜113のコンタ
クトホール114を通じてドレイン電極112に接続さ
れた画素電極115が設けられている。
【0004】上記TFTの構造において、各層を構成す
る材料の一例を挙げると、半導体層105は多結晶シリ
コン(poly−Si)から構成され、ソース電極110、ド
レイン電極112およびゲート電極107は導電性金属
材料から構成され、画素電極115はインジウム錫酸化
物(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと略記する)等の
透明導電膜から構成されている。また、ゲート絶縁膜1
06、層間絶縁膜108等の絶縁膜はシリコン酸化膜
(SiO2 膜)から構成され、パッシベーション膜11
3はシリコン窒化膜(SiNx膜)から構成されてい
る。このTFTは、ゲート電極107に電圧を印加した
際の電界の作用によりチャネル領域103に誘起される
電荷を制御することでソース−ドレイン間に流れる電流
をオン、オフし、スイッチング素子として機能する。
【0005】上に例示したように、近年、液晶表示パネ
ルのアクティブマトリクス基板等にスイッチング素子と
して用いられるTFTでは、上記半導体層として多結晶
シリコンが多用されるようになってきた。その理由は、
多結晶シリコンはアモルファスシリコンに比べてキャリ
アの移動度が大きく、アモルファスシリコンの移動度が
0.3〜1cm2/V・sec 程度であるのに対して、多結晶シ
リコンの移動度は10〜100cm2/V・sec 程度が得られ
る。このように、いわゆる多結晶シリコンTFTは、ア
モルファスシリコンTFTに比べてキャリアの移動度が
大きいことから駆動能力が大きく、高速動作が可能にな
るという利点を有しているからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記TFT
の製造プロセスにおいて、半導体層をなす多結晶シリコ
ン膜の成膜は以下の工程を経て行われていた。まず、低
圧熱CVD装置を用いて基板上にアモルファスシリコン
膜を成膜する。この際、アモルファスシリコン膜の組織
中には水素が含有されるので、続いて、例えば電気炉型
等の熱アニール装置を用いて基板を加熱し、アモルファ
スシリコン膜の脱水素処理を行う。その後、例えばXe
Cl、ArF、ArCl、XeF等のハロゲンガスを用
いたガスレーザアニール装置を用いて脱水素後のアモル
ファスシリコン膜の多結晶化を行い、アモルファスシリ
コン膜を多結晶シリコン膜に変換していた。
【0007】この方法は一般的に固相成長法と呼ばれる
多結晶シリコン膜の形成法である。この他、低圧CVD
法、スパッタ法などを用いて直接多結晶シリコンを成膜
することもできるが、従来、このようにして直接成膜し
た多結晶シリコンの場合、結晶粒径が小さく、キャリア
の移動度があまり大きくならなかった。そこで、比較的
低温で一旦アモルファスシリコンを成膜した後、それよ
り高温の熱処理(アニール処理)を施し、数μmの結晶
粒径を持つ多結晶シリコン膜を成長させる、という方法
が採用されていた。
【0008】しかしながら、上記従来の多結晶シリコン
膜の形成方法では、水素を含有したアモルファスシリコ
ン(以下、水素化アモルファスシリコンという)の成
膜、水素化アモルファスシリコン膜の脱水素処理、アモ
ルファスシリコン膜の多結晶化処理、と成膜プロセスが
複雑であり、TAT(Turn Around Time、完成までの時
間)が増加する原因となっていた。また、製造コストが
高騰する原因ともなっていた。さらに、装置間で基板を
搬送する際、基板が大気中に曝されることになり、基板
の表面に自然酸化膜が形成されたり、パーティクルや有
機物等の汚染が付着するという問題もあり、TFTの歩
留まりや信頼性が低下する恐れがあった。さらに、この
問題を解消するために自然酸化膜の除去工程や洗浄工程
を加えると、TATがますます悪化するという問題があ
った。製造装置としても、低圧熱CVD装置、熱アニー
ル装置、レーザアニール装置と高価な装置が別個に必要
であり、設備費の高騰や製造ライン内の装置占有スペー
スの増大につながっていた。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、製造プロセスを簡単化することが
でき、TATの短縮や製造コストの低減に寄与し得るT
FTの製造方法、およびこのTFTを備えたアクティブ
マトリクス基板を提供することを目的とする。さらに、
製造ライン等に用いて合理的な装置であり、本発明のT
FTの製造方法に用いて好適な薄膜成膜装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のTFTの製造方法は、少なくとも表面が
絶縁性である基板上に多結晶シリコン膜を成膜する工程
と、多結晶シリコン膜表面に絶縁膜を成膜する工程と、
次いで絶縁膜表面に導電膜を成膜する工程とを連続して
行った後、導電膜にフォトリソグラフィー処理およびエ
ッチング処理を施すことにより導電膜をゲート電極に加
工する工程と、多結晶シリコン膜に選択性イオン注入処
理を施し、次いで絶縁膜および多結晶シリコン膜にフォ
トリソグラフィー処理およびエッチング処理を施すこと
により多結晶シリコン膜をソース領域、ドレイン領域お
よびチャネル領域を有する半導体層に加工するとともに
絶縁膜を多結晶シリコン膜の上面上にゲート絶縁膜とし
て残存させる工程とを有することを特徴とする。
【0011】従来の多結晶シリコンTFTの製造方法
は、アモルファスシリコンの成膜後、アニール処理を施
してアモルファスシリコンを多結晶化し、多結晶シリコ
ンからなる半導体層を形成していた。直接成膜した後、
アニール等の熱処理を経ていない多結晶シリコン(この
多結晶シリコンのことを以下、as-depo.多結晶シリコン
と記す)では、キャリアの移動度があまり大きくなら
ず、アモルファスシリコンと同等だったからである。こ
れに対して、本出願人は鋭意研究した結果、多結晶シリ
コン膜をある特定の成膜方法によって成膜すれば、移動
度100には至らないものの、as-depo.多結晶シリコン
でもアモルファスシリコンと比べると充分に大きな移動
度が得られることを発見した。
【0012】そこで、本発明のTFTの製造方法は、こ
のas-depo.多結晶シリコン膜をそのままTFTの半導体
層に利用したものである。まず多結晶シリコン膜、絶縁
膜、導電膜を順次成膜した後、導電膜にフォトリソグラ
フィー処理およびエッチング処理を施して導電膜をゲー
ト電極に加工する。次に、多結晶シリコン膜に選択性イ
オン注入処理を施した後、絶縁膜および多結晶シリコン
膜にフォトリソグラフィー処理およびエッチング処理を
施して多結晶シリコン膜をソース領域、ドレイン領域お
よびチャネル領域を有する半導体層に加工するととも
に、絶縁膜を多結晶シリコン膜の上面上にゲート絶縁膜
として残存させる。
【0013】この製造方法によれば、従来アモルファス
シリコン成膜後に行っていたアニール工程が不要になる
ため、多結晶シリコン膜、絶縁膜、導電膜の3層の膜の
成膜工程を連続して行うことができる。したがって、ア
ニール工程が必須であった従来の多結晶シリコンTFT
の製造方法に比べて、TATの短縮、製造コストの低減
を図ることができる。
【0014】上記本発明のTFTの製造方法では、多結
晶シリコン膜の成膜工程と絶縁膜の成膜工程と導電膜の
成膜工程とを連続して行うと記載したが、これら3層の
膜を基板を大気に曝すことなく連続して成膜することが
望ましい。この構成によれば、基板の表面に自然酸化膜
が形成されたり、パーティクルや有機物等の汚染が付着
するという従来の問題が回避できるので、TFTの歩留
の向上、信頼性の向上を図ることができる。また、成膜
工程中に自然酸化膜の除去工程や洗浄工程を加える必要
もない。
【0015】前述したように、ある程度高い移動度を有
する、本発明の製造方法に好適な多結晶シリコン膜の成
膜方法として、スパッタ法を用いることができる。特
に、スパッタリングガスとしてヘリウムガスを用いた2
周波励起スパッタ法を用いることが望ましい。「2周波
励起スパッタ法」とは、ターゲットを保持する上部電極
側と基板を保持する下部電極側の双方に高周波電力を印
加してスパッタを行う方法のことである。
【0016】本発明のアクティブマトリクス基板は、ソ
ース領域とドレイン領域との間に介在するチャネル領域
を有する多結晶シリコン膜からなる半導体層と、半導体
層の上面上に形成された絶縁膜からなるゲート絶縁膜
と、ゲート絶縁膜を介してチャネル領域の上方に形成さ
れた導電膜からなるゲート電極とを有する薄膜トランジ
スタを有し、導電膜からなるとともにゲート電極と連接
して設けられたゲート配線の下方に、多結晶シリコン膜
と絶縁膜とが下から順に積層されていることを特徴とす
る。
【0017】本発明のアクティブマトリクス基板は、上
記本発明のTFTの製造方法により得られるものであ
る。本発明のTFTの製造方法は、多結晶シリコン膜、
絶縁膜、導電膜を積層した後、導電膜のみをパターニン
グしてゲート電極に加工し、絶縁膜および多結晶シリコ
ン膜をパターニングして多結晶シリコン膜を半導体層に
加工するとともに絶縁膜を多結晶シリコン膜の上面上に
ゲート絶縁膜として残存させるものである。したがっ
て、ゲート配線の箇所もTFTの箇所と同様の積層構造
とならざるを得ない。すなわち、ゲート電極に連接して
設けられるゲート配線の下方には、as-depo.多結晶シリ
コン膜と絶縁膜とが下から順に積層された構造を採る。
この配線構造は、本発明のTFTの製造方法を用いた場
合に特有のものである。
【0018】本発明の薄膜成膜装置は、基板上に多結晶
シリコン膜を成膜する第1の成膜室と、多結晶シリコン
膜上に絶縁膜を成膜する第2の成膜室と、絶縁膜上に導
電膜を成膜する第3の成膜室とが、基板搬送室を介して
大気に対して気密保持可能に連設されたことを特徴とす
る。この薄膜成膜装置を用いることにより、多結晶シリ
コン膜、絶縁膜、導電膜の3層の膜を大気に曝すことな
く連続して成膜することが可能になる。そして、成膜装
置の合理化が図れ、設備費の削減や製造ラインの省スペ
ース化に寄与することができる。
【0019】上記の薄膜成膜装置のうち、特に第1の成
膜室および第2の成膜室の具体的な構成としては、例え
ば第1の成膜室がスパッタ成膜室、第2の成膜室がプラ
ズマCVD成膜室である構成、もしくは第1の成膜室が
ラジアルラインスロットアンテナ型プラズマCVD成膜
室、第2の成膜室がプラズマCVD成膜室である構成等
を採用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1ないし図10を参照して説明する。図1は本実施の形
態のTFTの製造方法により得られたTFTを有するア
クティブマトリクス基板の構成を示す平面図である。こ
のアクティブマトリクス基板は、例えば液晶表示パネル
の液晶を挟んで対峙する2枚の基板のうちの一方の基板
を構成するものである。
【0021】アクティブマトリクス基板1は、図1に示
すように、複数のソース線2と複数のゲート線3がマト
リクス状に配設され、隣接する2本のソース線2と隣接
する2本のゲート線3とに囲まれた領域が1つの画素4
となる。そして、各画素4にはそれぞれ画素電極5が設
けられ、その画素電極5に対する信号の書き込みを制御
するためのスイッチング素子が設けられている。このス
イッチング素子はトップゲート構造(順スタガ型ともい
う)のTFT6である。
【0022】TFTの断面構造を図3Gの破断線の右側
に示す。図3Gの破断線の右側の図は図1のR−R線に
沿う断面図である。ガラス等の透明基板7の上面に、n
型不純物が拡散されたソース領域8およびドレイン領域
9とチャネル領域10とを有する多結晶シリコン膜から
なるアイランド状の半導体層11が形成されている。半
導体層11の上面にゲート絶縁膜12が形成され、チャ
ネル領域10の上方にはゲート絶縁膜12を介してゲー
ト電極13が形成されている。ゲート電極13および半
導体層11を覆うように層間絶縁膜14が形成され、層
間絶縁膜14を貫通して半導体層11のソース領域8、
ドレイン領域9にそれぞれ達するコンタクトホール1
5,16が形成されている。コンタクトホール15上に
は半導体層11のソース領域8に電気的に接続されたソ
ース電極17が形成されるとともに、コンタクトホール
16上には半導体層11のドレイン領域9に電気的に接
続されたドレイン電極18が形成されている。そして、
ソース電極17、ドレイン電極18を覆うように層間絶
縁膜14上にパッシベーション膜19が形成され、パッ
シベーション膜19のコンタクトホール20を通じてド
レイン電極18に電気的に接続された画素電極5が形成
されている。
【0023】なお、本実施の形態のTFT6のゲート電
極13、ソース電極17は、図1に示したように、ゲー
ト線3、ソース線2と一体に形成され、これらゲート線
3、ソース線2からそれぞれ分岐したものである。本実
施の形態において、例えばゲート絶縁膜12および層間
絶縁膜14はシリコン酸化膜等の絶縁膜、ゲート線3お
よびゲート電極13、ソース線2およびソース電極17
およびドレイン電極18はアルミニウム等の金属膜(導
電膜)、パッシベーション膜19はシリコン窒化膜等の
絶縁膜、画素電極5はITO等の透明導電膜で形成され
ている。
【0024】ゲート線3の部分の断面構造を図3Gの破
断線の左側に示す。図3Gの破断線の左側の図は図1の
L−L線に沿う断面図である。透明基板7の上面に多結
晶シリコン膜22、絶縁膜23、ゲート線3をなす金属
膜24が積層され、これら3層の積層膜が層間絶縁膜1
4およびパッシベーション膜19に覆われている。多結
晶シリコン膜22はTFT6の半導体層11を構成する
もの、絶縁膜23はTFT6のゲート絶縁膜12を構成
するもの、金属膜24はTFT6のゲート電極13を構
成するものであり、実際にはこの金属膜24のみがゲー
ト線3を構成している。従来一般のTFTの製造方法を
用いた場合、ゲート配線構造は透明基板上に金属膜から
なるゲート線が通るのみであるが、このような積層構造
のゲート配線構造を採るのは本発明特有のものである。
【0025】次に、このアクティブマトリクス基板1を
製造する手順を、工程断面図である図2および図3、工
程平面図である図4および図5、薄膜成膜装置の構成を
示す図6ないし図10を参照しながら説明する。なお、
図2および図3の工程断面図は、上述したように破断線
の右側がTFTの部分、破断線の左側がゲート線の部分
を示している。
【0026】まず、図2Aに示すように、ガラス基板等
の透明基板7上に、後にTFT6の半導体層11となる
多結晶シリコン膜22、ゲート絶縁膜12となるシリコ
ン酸化膜等の絶縁膜23、ゲート電極13となるアルミ
ニウム等の金属膜24を連続的に成膜する。
【0027】ここで、これら3層を連続成膜する際に使
用する薄膜成膜装置について説明する。図6は本実施の
形態の薄膜成膜装置31を示す概略構成図であり、略五
角形状の基板搬送室32の周囲に、3つの成膜室33,
34,35と1つのローダ室36と1つのアンローダ室
37とが連設されている。また、3つの成膜室の内訳
は、多結晶シリコン膜22を成膜する第1成膜室33、
シリコン酸化膜等の絶縁膜23を成膜する第2成膜室3
4、アルミニウム等の金属膜24を成膜する第3成膜室
35、である。
【0028】次に、個々の成膜室の構成を説明する。図
7は第1成膜室33の概略構成を示す図であり、この第
1成膜室33は多結晶シリコン膜22を成膜するための
2周波励起型スパッタ成膜室である。
【0029】図7に示す第1成膜室33は、減圧状態に
保持可能なチャンバー39を有しており、図6に示した
基板搬送室32の側方にゲートバルブ40を介して連設
されている。チャンバー39の上部に上部電極41が設
けられ、上部電極41の下面にシリコンターゲット42
が着脱可能に装着されるとともに、チャンバー39の下
部には下部電極43が設けられ、下部電極43の上面に
透明基板7が着脱可能に装着されている。なお、シリコ
ンターゲット42または透明基板7の装着には静電チャ
ック等の周知の装着手段が用いられている。
【0030】そして、上部電極41に第1の高周波電源
44が接続されるとともに、上部電極41と第1の高周
波電源44との間には整合回路45が組み込まれてお
り、高周波の反射波をゼロにする作用を奏している。ま
た、上部電極41には、インピーダンス調整用のローパ
スフィルタなどのバンドパスフィルタ46を介して直流
電源47が接続されている。このバンドパスフィルタ4
6は、直流電源47に高周波が乗らないように回路のイ
ンピーダンスを無限大に調整するものである。さらに、
下部電極43にも第2の高周波電源48が接続されると
ともに、下部電極43と第2の高周波電源48との間に
は上記整合回路45と同様の作用を奏する整合回路49
が組み込まれている。なお、第1成膜室33は、真空引
き用およびガス排気用の排気ユニット50、チャンバー
39内へのガス供給機構51等を有しているが、図7で
はこれらを簡略化して図示した。
【0031】この第1成膜室33を用いて多結晶シリコ
ン膜22を成膜する際には、チャンバー39内をヘリウ
ムガス雰囲気とし、上部電極41にシリコンターゲット
42を、下部電極43に透明基板7を装着した状態で、
上部電極41に第1の高周波電源44から高周波電力を
供給し、直流電源47から負荷直流電力を供給するとと
もに、下部電極43に第2の高周波電源48から高周波
電力を供給する。これにより、ヘリウムイオンによって
シリコンターゲット42がスパッタされ、透明基板7上
に多結晶シリコン膜22が成膜される。
【0032】なお、多結晶シリコン膜22を成膜するた
めの第1成膜室33として、上記のスパッタ成膜室に代
えて、ラジアルラインスロットアンテナ型プラズマCV
D成膜室を用いることもできる。図9はラジアルライン
スロットアンテナ型のプラズマCVD成膜室53の概略
構成を示しており、マイクロ波を放射するラジアルライ
ンスロットアンテナ54を備えたマイクロ波プラズマ励
起方式の成膜室である。また、図10はラジアルライン
スロットアンテナ54の平面図である。
【0033】図9に示すように、チャンバー55の上部
にラジアルラインスロットアンテナ54が設置されてお
り、これと対向するようにチャンバー55の下部には透
明基板7を支持するためのサセプタ56が設置されてい
る。したがって、透明基板7の上方がプラズマ形成空間
57となり、ラジアルラインスロットアンテナ54から
このプラズマ形成空間57に向けてマイクロ波が放射さ
れるようになっている。ラジアルラインスロットアンテ
ナ54の表面にはマイクロ波放射用の多数のスロット穴
(図9においては図示を省略する)が設けられ、マイク
ロ波発生システム58で生成された2.45GHzのマ
イクロ波が導波管59、同軸導波管変換器60を経てア
ンテナ54の裏面側から給電される構成となっている。
【0034】ラジアルラインスロットアンテナ54は、
円板状の導体61の下面に例えばAlN、Al23等の
誘電体材料からなるマイクロ波の遅波路形成体62が固
定され、遅波路形成体62の下面には、多数のスロット
穴63を有するアルミニウム等の金属板からなるスロッ
ト体64が配置されている。さらに、スロット体64の
下面に、マイクロ波を透過させる性質を持つ、例えばA
lN、Al23等の誘電体からなる押さえ体65が固定
されている。押さえ体65はその周縁部でネジ66によ
り導体61に固定されており、したがって、スロット体
64は遅波路形成体62と押さえ体65とをなす2枚の
誘電体板の間に挟持された状態で固定されている。
【0035】ラジアルラインスロットアンテナ54のス
ロット穴63の平面的な配置は図10に示す通りであ
り、一対のスロット穴63が同心円状に多数配置されて
おり、マイクロ波はこれらスロット穴63から空間に放
射される。なお、図10中の符号67はネジ孔である。
さらに、ラジアルラインスロットアンテナ54の導体6
1には、マイクロ波給電による加熱を防止するための冷
却水を流す冷却管(図示略)が挿通されている。
【0036】図9に示すように、チャンバー55上部の
周縁部にガス導入ポート68が設けられており、反応ガ
ス供給源(図示略)から供給される反応ガスが配管69
を通してチャンバー55内のプラズマ形成空間57に供
給されるようになっている。一方、チャンバー55の下
部には排気口70が設けられ、排気口70に接続された
真空ポンプ等の真空排気源(図示略)によりチャンバー
55内が減圧されるようになっている。また、チャンバ
ー55の側方には、チャンバー55内を大気に開放する
ことなく基板搬送室32との間で透明基板7の搬出入を
行うためのロードロック室71が設けられている。
【0037】上記構成のラジアルラインスロットアンテ
ナ型プラズマCVD成膜室53においては、ガス導入ポ
ート68から成膜に必要な反応ガス、例えばSiH4
PH3等のガスがチャンバー55内に供給される。そし
て、ラジアルラインスロットアンテナ54から放射され
た2.45GHzのマイクロ波によってプラズマ形成空
間57においてプラズマが発生し、反応ガスが解離して
生じたラジカルが基板表面で化学反応を起こすことによ
って多結晶シリコン膜22が形成される。
【0038】図8は第2成膜室34の概略構成を示す図
であり、この第2成膜室34はシリコン酸化膜等の絶縁
膜23を成膜するための2周波励起型プラズマCVD成
膜室である。
【0039】図8に示すように、チャンバー74の上部
に高周波電極75およびシャワープレート76が設けら
れ、チャンバー74の下部にはシャワープレート76に
対向して透明基板7を載置するサセプタ電極77が設け
られている。高周波電極75は、導電体からなるハウジ
ング78の内部に整合回路79が収納された高周波電極
側マッチングボックス80を介して第1の高周波電源8
1と接続されている。また、高周波電極75とシャワー
プレート76とにより空間82が形成され、この空間8
2内に反応ガスを導入するためのガス導入管83が設け
られている。そして、ガス導入管83を通じてこの空間
82内に導入された反応ガスは、シャワープレート76
の多数の孔76aからチャンバー74内に供給されるよ
うになっている。なお、符号84はチャンバー74の壁
部と高周波電極75とを絶縁する絶縁体である。
【0040】サセプタ電極77の周囲にサセプタシール
ド85が設けられ、サセプタ電極77およびサセプタシ
ールド85はベローズ86により上下動可能に構成され
ている。この構成によって、高周波電極75とサセプタ
電極77との間の距離が調整可能となっている。また、
サセプタ電極77は、内部に整合回路が収納されたサセ
プタ電極側マッチングボックス87を介して第2の高周
波電源88と接続されている。
【0041】高周波電極側マッチングボックス80に
は、ハウジング78の内部に第1の高周波電源81と高
周波電極75との間のインピーダンスの整合を図る整合
回路79が備えられ、第1の高周波電源81からの高周
波電力が整合回路79を経て給電線89により高周波電
極75に供給されるようになっている。整合回路79の
構成は、第1の高周波電源81に対してコイル90とチ
ューニングコンデンサ91が直列に接続され、これと並
列にロードコンデンサ92が接続され一端が接地されて
いる。そして、チューニングコンデンサ91の容量を調
整することにより第1の高周波電源81と高周波電極7
5との間のインピーダンスの調整が行われる。
【0042】高周波電極側マッチングボックス80のハ
ウジング78の側壁は給電線89に対して非平行に形成
されている。これにより、給電時に流れる高周波電流の
往路の電流と復路の電流との流れ方向が非平行になり、
相互インダクタンスの増大を防止することができる。そ
の結果、第2成膜室34での電力消費効率が大きく向上
し、シリコン酸化膜の成膜速度の増大、膜質の向上を図
ることができる。
【0043】上記構成の第2成膜室34においてシリコ
ン酸化膜の成膜を行う際には、サセプタ電極77上に透
明基板7を載置し、第1、第2の高周波電源81,88
から高周波電極75とサセプタ電極77の双方にそれぞ
れ高周波電力を印加するとともにガス導入管83からシ
ャワープレート76を介してモノシラン等を含む反応ガ
スをチャンバー74内に供給してプラズマを発生させ、
透明基板7上にシリコン酸化膜を成膜する。
【0044】また、第3成膜室35は、アルミニウム等
の一般的な金属膜を成膜するためのスパッタ成膜室であ
り、ごく一般的なスパッタ装置の構成で良いため、説明
を省略する。勿論、第1成膜室33と同様の構成として
もかまわない。
【0045】図6に示すローダ室36、アンローダ室3
7には、ローダカセット(図示略)、アンローダカセッ
ト(図示略)が着脱可能に設けられている。これら2つ
のカセットは、複数枚の透明基板7が収容可能なもので
あり、ローダカセットに成膜前の基板7が収容され、ア
ンローダカセットには成膜済の基板7が収容される。そ
して、3つの成膜室33,34,35とローダ室36、
アンローダ室37の中央に位置する基板搬送室32に基
板搬送ロボット94が設置されている。基板搬送ロボッ
ト94はその上部に伸縮自在なリンク機構を有するアー
ム95を有し、アーム95は回転可能かつ昇降可能とな
っており、アーム95の先端部で基板7を支持、搬送す
るようになっている。
【0046】上記構成の薄膜成膜装置31は、例えば各
成膜室33,34,35における成膜条件等、種々の処
理条件や処理シーケンスをオペレータが設定する他は、
各部の動作が制御部(図示略)により制御されており、
自動運転する構成になっている。したがって、この薄膜
成膜装置31を使用する際には、処理前の基板7をロー
ダカセットにセットし、オペレータがスタートスイッチ
を操作すれば、基板搬送ロボット94によりローダカセ
ットから各成膜室33,34,35内に基板7が搬送さ
れ、各成膜室33,34,35で多結晶シリコン膜の成
膜、シリコン酸化膜の成膜、アルミニウム膜の成膜の一
連の成膜処理が順次自動的に行われた後、基板搬送ロボ
ット94によりアンローダカセットに収容される。
【0047】その際、各成膜室33,34,35やロー
ダ室36、アンローダ室37と基板搬送室32との間に
はロードロック室やゲートバルブ等が設置され、大気に
対して気密状態が保持される構成になっており、薄膜成
膜装置31内に一旦導入された基板7は全く大気に曝さ
れることなく、成膜が行われる。したがって、多結晶シ
リコン膜、絶縁膜、金属膜の3層の界面に自然酸化膜が
成長したり、パーティクルや汚染が侵入することがな
く、清浄な界面が得られる。
【0048】次に、多結晶シリコン膜22、絶縁膜2
3、金属膜24の3層の連続成膜が終了した後、図2B
に示すように、フォトリソグラフィー処理によりゲート
線3およびゲート電極13の形状となるレジストパター
ン(図示せず)を形成し、金属膜24のみをエッチング
し得るエッチャントを用いてエッチング処理を行うこと
により、最上層の金属膜24のみをパターニングしてゲ
ート線3およびゲート電極13を形成する。この際、平
面形状は図4Bのようになる。以下同様に、図4Dは図
2D、図5Fは図3F、図5Gは図3Gの時点の平面図
を示す。
【0049】次に、図2Cに示すように、ゲート線3お
よびゲート電極13の上方からリン、砒素等のn型不純
物をイオン注入することによって、多結晶シリコン膜2
2のうち、ゲート線3およびゲート電極13の下方(チ
ャネル領域10となる領域)を除いた領域をn型不純物
拡散領域25とする。その後、レジストパターンを除去
する。
【0050】次に、図2Dに示すように、フォトリソグ
ラフィー処理により半導体層11のアイランド状の形状
となるレジストパターン(図示せず)を形成し、絶縁膜
23および多結晶シリコン膜22をエッチングし得るエ
ッチャントを用いてエッチング処理を行うことにより、
絶縁膜23および多結晶シリコン膜22をパターニング
してソース領域8、ドレイン領域9を有する半導体層1
1を形成する。ここで、ソース領域8とドレイン領域9
との間がチャネル領域10となる。絶縁膜23は、半導
体層11と同一形状のまま半導体層11の上面に残存し
てゲート絶縁膜12となる。また、ゲート線3の部分は
下から多結晶シリコン膜22、絶縁膜23、金属膜24
の3層が積層された状態となる。平面形状は図4Dに示
す通りである。ゲート線3の部分では3層の積層膜が直
線的に延び、TFT6の半導体層11の部分では多結晶
シリコン膜22、絶縁膜23の2層がゲート線3と直交
する方向に外側に張り出した形状となる。
【0051】以下の工程は従来の製造プロセスと同様で
ある。図3Eに示すように、全面にシリコン酸化膜から
なる層間絶縁膜14を成膜する。次いで、フォトリソグ
ラフィー処理およびエッチング処理によりこの層間絶縁
膜14をパターニングし、半導体層11のソース領域
8、ドレイン領域9にそれぞれ達するコンタクトホール
15,16を形成する。
【0052】次いで、図3Fおよび図5Fに示すよう
に、全面にAl等の金属膜を成膜し、これをパターニン
グすることによりソース線2およびソース電極17、ド
レイン電極18をそれぞれ形成する。
【0053】次に、図3Gおよび図5Gに示すように、
全面にシリコン窒化膜からなるパッシベーション膜19
を成膜した後、フォトリソグラフィー処理およびエッチ
ング処理によりパッシベーション膜19をパターニング
し、ドレイン電極18に達するコンタクトホール20を
形成する。次いで、全面にITO等の透明導電膜を成膜
し、フォトリソグラフィー処理およびエッチング処理に
よりパターニングすることにより画素電極5を形成す
る。以上の工程により、画素電極5と接続されたTFT
6を有するアクティブマトリクス基板1が完成する。
【0054】本実施の形態の製造方法は、as-depo.多結
晶シリコン膜をそのままTFT6の半導体層11に利用
するものであり、従来アモルファスシリコン成膜後に行
っていたアニール工程が不要になるため、多結晶シリコ
ン膜22、絶縁膜23、金属膜24の3層の成膜を連続
して行うことができる。したがって、アニール工程が必
須であった従来の製造方法に比べてTATの短縮、製造
コストの低減を図ることができる。
【0055】また、多結晶シリコン膜22、絶縁膜2
3、金属膜24の成膜を、基板を大気に曝すことなく連
続して行う方法であるため、これらの膜の界面に自然酸
化膜が形成されたり、パーティクルや有機物等の汚染が
付着するという従来の問題が回避できる。その結果、T
FTの歩留の向上、信頼性の向上を図ることができる。
【0056】さらに、多結晶シリコン膜22、絶縁膜2
3、金属膜24をそれぞれ成膜する第1の成膜室33、
第2の成膜室34、第3の成膜室35を備えた薄膜成膜
装置31を用いるので、成膜装置を1台でまかなうこと
ができ、設備費の削減や製造ラインの省スペース化にも
寄与することができる。
【0057】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えばTFTの各部を構成する具体的な膜の種類、薄膜成
膜装置の具体的な構成等に関しては、適宜変更が可能で
ある。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、as-depo.多結晶シリコン膜をそのままTFTの
半導体層に利用するものであり、従来アモルファスシリ
コン成膜後に行っていたアニール工程が不要になるた
め、多結晶シリコン膜、絶縁膜、導電膜の3層の成膜を
連続して行うことができる。したがって、アニール工程
が必須であった従来の製造方法に比べてTATの短縮、
製造コストの低減を図ることができる。また、多結晶シ
リコン膜、絶縁膜、導電膜の成膜を、基板を大気に曝す
ことなく連続して行った場合、これらの膜の界面に自然
酸化膜が形成されたり、パーティクルや有機物等の汚染
が付着することがないため、歩留向上、信頼性向上を図
ることができる。さらに、多結晶シリコン膜、絶縁膜、
導電膜をそれぞれ成膜する第1の成膜室、第2の成膜
室、第3の成膜室を備えた薄膜成膜装置を用いた場合、
成膜装置を1台でまかなうことができ、設備費の削減や
製造ラインの省スペース化にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のTFTの製造方法に
より得られたTFTを有するアクティブマトリクス基板
の構成を示す平面図である。
【図2】 同、TFTの製造方法を順を追って示す工程
断面図である。
【図3】 同、工程断面図の続きである。
【図4】 同、TFTの製造方法を順を追って示す工程
平面図である。
【図5】 同、工程平面図の続きである。
【図6】 同、TFTの製造方法に用いる薄膜成膜装置
を示す概略構成図である。
【図7】 同、薄膜成膜装置の第1成膜室を示す概略構
成図である。
【図8】 同、第2成膜室を示す概略構成図である。
【図9】 同、第1成膜室の他の例を示す概略構成図で
ある。
【図10】 同、第1成膜室の他の例に用いるラジアル
ラインスロットアンテナの平面図である。
【図11】 従来のトップゲート型TFTの一構造例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板 2 ソース線 3 ゲート線 6 薄膜トランジスタ(TFT) 7 透明基板 8 ソース領域 9 ドレイン領域 10 チャネル領域 11 半導体層 12 ゲート絶縁膜 13 ゲート電極 17 ソース電極 18 ドレイン電極 22 多結晶シリコン膜 23 絶縁膜 24 金属膜(導電膜) 31 薄膜成膜装置 32 基板搬送室 33 第1成膜室 34 第2成膜室 35 第3成膜室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 617J 618A Fターム(参考) 2H092 JA25 JA29 JA38 JA42 JA44 JA46 JA47 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB51 JB57 JB63 JB69 KA04 KA07 MA05 MA14 MA15 MA16 MA18 MA19 MA20 MA27 MA35 MA37 MA41 NA25 NA27 PA06 QA07 5C094 AA13 AA25 AA31 AA42 AA43 AA44 AA48 BA03 BA43 CA19 DA13 DB04 EA04 EA05 EB02 FA01 FA02 FB02 FB12 FB14 FB15 GB10 5F045 AA08 AA09 AA19 AB03 AB32 AC01 AF07 BB08 BB14 CA15 DQ17 EB08 EB09 EH02 EH05 EH06 EH07 EH14 EJ05 EJ09 EM05 EN04 HA14 HA15 HA25 5F110 AA16 BB01 CC02 DD02 EE03 EE44 EE45 FF02 FF28 FF30 GG02 GG13 GG43 GG45 HL07 QQ09 QQ10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    多結晶シリコン膜を成膜する工程と、該多結晶シリコン
    膜表面に絶縁膜を成膜する工程と、次いで該絶縁膜表面
    に導電膜を成膜する工程とを連続して行った後、前記導
    電膜にフォトリソグラフィー処理およびエッチング処理
    を施すことにより該導電膜をゲート電極に加工する工程
    と、前記多結晶シリコン膜に選択性イオン注入処理を施
    し、次いで前記絶縁膜および前記多結晶シリコン膜にフ
    ォトリソグラフィー処理およびエッチング処理を施すこ
    とにより前記多結晶シリコン膜をソース領域、ドレイン
    領域およびチャネル領域を有する半導体層に加工すると
    ともに前記絶縁膜を前記多結晶シリコン膜の上面上にゲ
    ート絶縁膜として残存させる工程とを有することを特徴
    とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記多結晶シリコン膜と前記絶縁膜と前
    記導電膜とを前記基板を大気に曝すことなく連続して成
    膜することを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジス
    タの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記多結晶シリコン膜をスパッタ法によ
    り成膜することを特徴とする請求項1記載の薄膜トラン
    ジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 ソース領域とドレイン領域との間に介在
    するチャネル領域を有する多結晶シリコン膜からなる半
    導体層と、該半導体層の上面上に形成された絶縁膜から
    なるゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜を介して前記チャ
    ネル領域の上方に形成された導電膜からなるゲート電極
    とを有する薄膜トランジスタを有し、前記導電膜からな
    るとともに前記ゲート電極と連接して設けられたゲート
    配線の下方に、前記多結晶シリコン膜と前記絶縁膜とが
    下から順に積層されていることを特徴とするアクティブ
    マトリクス基板。
  5. 【請求項5】 基板上に多結晶シリコン膜を成膜する第
    1の成膜室と、前記多結晶シリコン膜上に絶縁膜を成膜
    する第2の成膜室と、前記絶縁膜上に導電膜を成膜する
    第3の成膜室とが、基板搬送室を介して大気に対して気
    密保持可能に連設されたことを特徴とする薄膜成膜装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の成膜室がスパッタ成膜室であ
    り、前記第2の成膜室がプラズマCVD成膜室であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の薄膜成膜装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の成膜室がラジアルラインスロ
    ットアンテナ型プラズマCVD成膜室であり、前記第2
    の成膜室がプラズマCVD成膜室であることを特徴とす
    る請求項5記載の薄膜成膜装置。
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