JP2933211B2 - 電気光学装置および絶縁ゲイト型電界効果半導体装置 - Google Patents

電気光学装置および絶縁ゲイト型電界効果半導体装置

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JP2933211B2
JP2933211B2 JP2456497A JP2456497A JP2933211B2 JP 2933211 B2 JP2933211 B2 JP 2933211B2 JP 2456497 A JP2456497 A JP 2456497A JP 2456497 A JP2456497 A JP 2456497A JP 2933211 B2 JP2933211 B2 JP 2933211B2
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舜平 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチンング素
子、集積回路、液晶等の表示装置に用いられる電気光学
装置および絶縁ゲイト型電界効果半導体装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁ゲイト型電界効果半導体装置
は、どのような形式のものであってもソース領域、チャ
ネル形成領域、ドレイン領域を構成する半導体部分から
構成されていた。そして、ソース領域とチャネル形成領
域を構成する半導体と、ドレイン領域とチャネル形成領
域を構成する半導体とは、直接接した境界を有すること
が普通であった。
【0003】しかし、従来のソース領域とチャネル形成
領域、ドレイン領域とチャネル形成領域とが接している
形式の絶縁ゲイト型電界効果半導体装置は、ドレイン領
域からソース領域への逆方向リークの問題、ドレイン耐
圧の低さの問題があった。
【0004】ドレイン領域からソース領域への逆方向リ
ークの問題とは、図2に示すように、ゲイト電圧
(VG )ードレイン電流(ID )の関係が本来、図2
(A)のような曲線でなければならない。しかし、現実
の絶縁ゲイト型電界効果半導体装置は、ドレイン領域か
らソース領域への逆方向リークのため、ゲイト電圧(V
G )ードレイン電流(ID )の関係が図2(B)に示す
ような曲線になってしまうという問題があった。
【0005】この現象は、本来チャネル形成領域の形成
されるはずのないゲイト電圧条件下、すなわち、しきい
値電圧(Vth)以下の条件の基でも、ソース領域および
ドレイン領域間の電圧をある程度上げると、ドレイン電
流が急激に増加する現象(パンチスルー電流)が起こる
からである。
【0006】この現象は、ドレイン接合における逆バイ
アス電圧による影響がソース接合にまで及ぶことによっ
て生じるものと説明される。このパンチスルー電流は、
チャネル形成領域の表面よりかなり深い通路に沿ってソ
ース領域およびドレイン領域間を流れている。従って、
この通路に沿って不純物濃度を高くし、抵抗を上げてや
れば、パンチスルー電流を防止することができる。
【0007】また、ドレイン耐圧の低さは、やはり、し
きい値電圧以下の条件のもとで、本来図3(A)に示さ
れるようなシャープな特性を示さなければならないドレ
イン電流(ID )とドレイン電圧(VD )との関係が、
図3(B)に示されるような、なだらかな曲線を描いた
特性になってしまう原因となる。この原因も前述したパ
ンチスルー電流の発生に起因するものである。
【0008】前述の図3(B)に示したようなVD ーI
D 特性を示す絶縁ゲイト型電界効果半導体装置は、しき
い値電圧以下の電圧がゲイト電極に加わっている状態、
すなわち、まったくOFFの状態においてもドレイン電
流が少しずつ流れてしまうスローリークの状態になって
しまい、スイッチング素子としての性能、信頼性に問題
が生じてしまう。
【0009】前記のようなドレイン耐圧、すなわち、ソ
ース領域およびドレイン領域間の絶縁性の低さに起因す
るパンチスルー電流の問題を改善する方法として、ライ
トドープドレイン(LDD)技術といわれる図4に示す
ような水素が添加された半導体層であるオフセットゲイ
ト領域49を設ける方法がある。図4に示されるのは、
石英基板41、多結晶シリコン薄膜42、酸化珪素膜4
3、多結晶シリコン電極44、ソース領域45、ドレイ
ン領域46、アルミニウム電極47、オフセットゲイト
領域49からなる絶縁ゲイト型電界効果半導体装置であ
る。このオフセットゲイト領域というのは、この部分に
電界が集中するのを緩和するために設けられているもの
である。また、このオフセットゲイト領域と同じ所にソ
ース領域、ドレイン領域と同一の導電型を付与する不純
物をライトドープした領域を設ける方法がある。この方
法も、チャネル形成領域とゲイト領域、またはチャネル
形成領域とソース領域との境界領域における電界集中を
緩和するための対策である。しかしながら、この方法で
は、水素のチャネル形成領域への拡散の問題、あるいは
導電型を付与する不純物のソース領域、ドレイン領域か
らの拡散の問題等を解決することができなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な課題を解決するためのもので、従来の絶縁ゲイト型電
界効果半導体装置におけるドレイン領域からソース領域
への電流の逆方向リークの問題、そしてドレイン耐圧の
低さの問題を解消した絶縁ゲイト型電界効果半導体装置
からなる電気光学装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁ゲイト型
電界効果半導体装置において、ソース領域とゲイト電極
下の半導体膜との境界付近、ドレイン領域とゲイト電極
下の半導体膜との境界付近の少なくともどちらか一方に
炭素、窒素、酸素の内、少なくとも一種類の元素が添加
された領域が設けられていることを特徴とする半導体装
置である。
【0012】本発明における境界付近とは、異なる特性
(性質)を有する半導体(例えばI型半導体とN型半導
体、P型半導体とN型半導体)の接する部分(物理的接
合部)、およびその接する部分の近傍、または異なる性
質を有する半導体が接して存在している場合における電
気的接合部分である。この電気的結合部分とは、その場
所を通じて電気的相互作用が行なわれる電界が最も強い
部分、あるいは不純物濃度の違い、あるいは不純物の種
類の違いにより生じる電子現象としての接合している部
分を意味するものである。
【0013】(第1発明) 複数の画素と、当該複数の画素の各々を駆動する複数の
絶縁ゲイト型電界効果半導体装置とからなる電気光学装
置は、半導体層に形成されたソース領域とチャネル形成
領域とドレイン領域と、前記ソース領域とチャネル形成
領域とが互いに接する領域付近、および前記ドレイン領
域とチャネル形成領域とが互いに接する領域付近の少な
くとも一方の当該領域付近の少なくとも一方の当該領域
付近に、炭素、窒素、および酸素から選ばれた少なくと
も一種類の元素が添加されている不純物領域とを備えて
いることを特徴とする。
【0014】(第2発明) 複数の画素と、当該複数の画素の各々を駆動する複数の
絶縁ゲイト型電界効果半導体装置とからなる電気光学装
置は、半導体層に形成されたソース領域およびドレイン
領域と、前記ソース領域およびドレイン領域の間に形成
されるチャネル形成領域と、前記チャネル形成領域と前
記ソース領域およびドレイン領域の少なくとも一方と互
いに接する領域付近炭素、窒素、および酸素から選
ばれた少なくとも一種類の元素が添加されて、前記ソー
ス領域およびドレイン領域のいずれよりも高いエネルギ
ーバンドギャップとを有する領域とを備えていることを
特徴とする。
【0015】(第3発明) 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置は、半導体層に形成さ
れたソース領域、チャネル形成領域、およびドレイン領
域と、前記チャネル形成領域外であって、前記ソース領
域とチャネル形成領域とが互いに接する領域付近、およ
び前記ドレイン領域とチャネル形成領域とが互いに接す
る領域付近それぞれ形成されると共に、炭素、窒素、
および酸素から選ばれた少なくとも一種類の元素が添加
された不純物領域とを備えていることを特徴とする。
【0016】(第4発明) 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置は、半導体層に形成さ
れたソース領域、チャネル形成領域、およびドレイン領
域と、前記ソース領域またはドレイン領域からチャネル
形成領域にかけて、前記ソース領域とチャネル形成領域
が互いに接する領域付近、および前記ドレイン領域と
チャネル形成領域とが互いに接する領域付近にそれぞれ
形成されると共に、炭素、窒素、および酸素から選ばれ
た少なくとも一種類の元素が添加された不純物領域とを
備えていることを特徴とする。
【0017】本発明の構成をとった絶縁ゲイト型電界効
果半導体装置は、たとえば、図1に示すガラス基板1、
酸化珪素下地膜38、ソース領域5’、チャネル形成領
域7’、ドレイン領域6’、ゲイト酸化膜である酸化珪
素膜3’、ゲイト電極4、絶縁物8、ソース電極9’、
ドレイン電極9’’からなるNチャネル型のTFTであ
って、ソース領域5’とゲイト電極下の半導体膜7’
(この場合はチャネル形成領域)との境界111、ドレ
イン領域と半導体膜7’との境界112を端としてそれ
ぞれソース領域、ドレイン領域方向に沿って、炭素を添
加した領域イ’ロ’が設けられたものである。この例に
おいては、チャネル下の半導体膜がチャネル形成領域と
なっている。また、この例の作製法は、ゲイト電極4を
マスクとしてN型の導電型を付与する不純物であるリン
をイオン打ち込み法で打ち込み、N型の導電型を有する
ソース領域5’ドレイン領域6’を形成するものであ
る。よってソース領域5’、ドレイン領域6’は、境界
111、112まで存在しており、炭素が添加された領
域イ’ロ’は、ドレイン領域6’、ソース領域5’の中
に設けられることになる。
【0018】このような構成をとったNチャネル型のT
FTのエネルギーバンド構造は、模式的には、図5に示
すような形になる。この場合においては、図1に示すソ
ース領域とチャネル形成領域、ドレイン領域とチャネル
形成領域の境界である111、112からソース領域
5’、ドレイン領域6’にかけて炭素が添加された領域
イ’ロ’が設けられているので炭素が添加されたことに
よってバンドギャップの大きい部分(図5の52)が、
空乏層のソース領域、ドレイン領域側に設けられること
になる。
【0019】以上のような構成をとった場合、図5のド
レイン領域51からチャネル形成領域53へ逆方向に電
流がリークしようとしても、炭素、窒素、酸素の内、少
なくとも一種類の元素(この場合は炭素)が添加された
領域には、バンドギャップの山52があるので、たとえ
ば、符号54で示されたキャリアは、チャネル形成領域5
3の方へ行くことができない。よって、この場合、ゲイ
トに負の電圧が加わったとしても、図2(B)に示すよ
うな逆方向リークをしてしまうことがなく、図2(A)
に示すような理想的なゲイト電圧(VG )ードレイン電
流(ID )の関係を得ることができる。
【0020】また、図5に示す炭素、窒素、酸素の内、
少なくとも一種類の元素が添加された領域である符号52
で示されたバンドギャップの広さがポテンシャル障壁と
なり、ドレイン耐圧を高くすることができる。この結
果、従来、パンチスルー電流のため、電流が少しずつス
ローリークする図3(B)に示すような特性になってし
まうゲイト電流(IG )とドレイン電圧(VD )の関係
を図3(A)に示すように改善することができる。ま
た、本発明の構成をとった場合、炭素、窒素、酸素がキ
ャリア発生領域(この場合は境界111、112近傍)
における不対結合手と結合し、中和するので再結合中心
密度を減少させることができ、デバイスとしての特性を
高めることができる。
【0021】バンドギャップの山52の幅は、図1にお
ける炭素が添加された領域であるイ’、ロ’の横方向
(ソース領域、チャネル形成領域、ドレイン領域を結ぶ
線に平行な方向)の厚さを変化させることによってコン
トロールすることができる。さらに、その山の高さは、
添加濃度を変化させることでコントロールすることがで
きる。このように、本発明は、電界集中を緩和するとい
う前述のライトドープドレイン(LDD)技術と思想的
に全く異なる技術思想のもとに達成せられるものであ
る。
【0022】ソース領域とゲイト電極下の半導体領域、
ドレイン領域とゲイト電極下の半導体領域との間に炭
素、窒素、酸素を添加することによって、ソース領域、
ドレイン領域とチャネル形成領域との境界付近に形成さ
れるソース領域、ドレイン領域、チャネル形成領域を構
成する半導体よりエネルギーバンドギャップの広い領域
(たとえば、図5に示す符号52の部分)は、たとえば、
半導体として珪素を用いるのであれば、前記炭素、窒
素、酸素を添加することによって、炭化珪素、窒化珪
素、酸化珪素からなる領域となる。炭化珪素としては、
Six C1-X(0≦X<1)で表される構成、窒化珪素とし
ては、Si3N4-X (0≦X<4)で表される構成、酸化珪
素としては、SiO2-X(0≦X<2)で表される構成を用
いることができる。
【0023】また、従来は、半導体として多結晶珪素等
を用いると、P型またはN型の導電型を与える不純物が
結晶粒界であるグレインバウンダリ(GB)を経由して
チャネル形成領域にドリフトしてしまうので、高い導電
離を得ようとしてソース領域およびドレイン領域に一導
電型を付与する不純物を高濃度に添加すると、チャネル
形成領域に前記不純物がドリフトしてしまい、安定した
性能を有するデバイスを得ることができなかった。しか
し、本発明の構成をとった場合、炭素、窒素、酸素の添
加された領域がブロッキング領域となるのでソース領域
およびドレイン領域からチャネル形成領域への一導電型
を付与する不純物のドリフトが起こらない。このため、
ソース領域およびドレイン領域にNチャネル型ならリン
等の5価の不純物をPチャネル型ならボロン等の3価の
不純物を従来より高濃度で添加しても、熱アニール処理
時における前記不純物の拡散を前記ブロッキング領域で
防止する事ができる。この結果、σ=10-1〜10
3 (Ωcm)-1の導電率を有するソース領域、ドレイン
領域を得ることができる。
【0024】本発明の特徴は、従来の電界集中の緩和を
行なう考え方ではなく、この電界が集中する、たとえ
ば、チャネル形成領域とドレイン領域の境界付近に、炭
素、窒素、酸素の添加されたバンドギャプの広い領域を
設けることにより、この部分にキャリアのリークを防止
するバンドギャップの山を設けたことにある。また、炭
素、窒素、酸素の添加された領域を変えることで、この
バンドギャップの山の位置を変えることができるという
特徴を有する。
【0025】本発明の構成を絶縁ゲイト型電界効果半導
体装置の各形式であるスタガー型、逆スタガー型、プレ
ナー型、逆プレナー型等に適用してソース領域およびド
レイン領域間の耐圧を向上させ、パンチスルー電流を防
止することができることはいうまでもない。また、半導
体装置としては、絶縁ゲイト型電界効果半導体装置に限
定されるものではなく、半導体装置における局部的電界
集中に起因する問題(たとえば、スローリークの問題)
を解決する手段として、本発明が応用できることはいう
までもない。
【0026】
【実施例】
〔実施例1〕本実施例の作製工程を図6、図7に示す。
本実施例では、ガラス基板にNチャネル型TFTとPチ
ャネル型TFTを相補型に設けたC/TFTを作る場合
を示す。また、本明細書中において、本実施例1で用い
た図面の符号は、本明細書中において共通のものとす
る。
【0027】本実施例における相補型TFTとは、図8
に示すPチャネル形電界効果半導体装置21とNチャネ
ル形電界効果半導体装置11とで構成される相補形の半
導体装置(C/TFT)である。図8に示すものは、こ
のC/TFTを液晶表示装置の画素駆動素子として用い
た例である。図8において、表示部は、2×2のマトリ
ックスを有し、周辺回路部は、符号16、17で示され
ている。この表示部の1つのピクセル34は、PTFT
とNTFTとのゲイト電極を互いに連結し、さらに、Y
軸方向の線VGG22、またはVGG' 22’に連結してい
る。また、C/TFTの共通出力を液晶12の画素電極
に連結している。PTFTの入力(Vss側)をX軸方向
の線VDD18に連結し、NTFTの入力(VSS側)をV
ss19に連結させている。
【0028】すると、VDD18、VGG22が“1”の
時、液晶電位10は"0" となり、また、VDD18が
“1”、VGG22が“0”の時、液晶電位(VLC)10
は“1”となる。すなわち、VGGとVLCとは「逆相」と
なる。第8図において示されているのは、インバータ型
のC/TFTであるが、NTFTとPTFTとを逆に配
設すると、バッファ型となり、VGGとVLCとは、「同
相」とすることができる。また、周辺回路は、かくの如
き酸素等の不純物が添加されていない、また、充分に少
ない(1019cm-3以下)TFT、特に、C/TFTで作
られ、それぞれのTFTの移動度20cm2 /Vsec
〜200cm2 /Vsecとして高速動作をせしめる。
【0029】図7に示すC/TFTを作らんとした時の
製造工程を図6および図7に基づき示す。図6におい
て、ANガラス、パイレックスガラス等の約600℃の
熱処理に耐え得るガラス1上にマグネトロンRF(高周
波) スパッタ法を用いてブロッキング層(下地膜)38
としての酸化珪素膜を1000Å〜3000Åの厚さに
作製する。
【0030】プロセス条件は、酸素100%雰囲気、成
膜温度150℃、出力400W〜800W、圧力0.5
paとする。タ−ゲットに石英または単結晶シリコンを
用い、成膜速度は、30Å/分となる。
【0031】この上に、酸素、炭素または窒素の総量が
7×1019cm-3好ましくは1×1019cm-3以下しか
添加させていないシリコン膜をLPCVD(減圧気相)
法、スパッタ法、またはプラズマCVD法により形成す
る。減圧気相法で形成する場合、結晶化温度よりも10
0℃〜200℃低い450℃〜550℃、たとえば、5
30℃でジシラン(Si2 6 )、またはトリシラン
(Si38 )をCVD装置に供給して成膜する。反応
炉内圧力は、30pa〜300paとする。成膜速度
は、30Å/ 分〜100Å/ 分となる。NTFTとPT
FTとのスレッシュホ−ルド電圧(Vth)を概略同一に
制御するため、ホウ素をジボランを用いて1×1015
-3〜5×1017cm-3の濃度として成膜中に添加して
もよい。
【0032】スパッタ法で行う場合、スパッタ前の背圧
を1×10-5pa以下とし、単結晶シリコンをタ−ゲッ
トとし、アルゴンに水素を50体積%〜80体積%に混
入した雰囲気で行う。たとえば、アルゴン20体積%、
水素約80体積%とする。成膜温度は、150℃、周波
数は、13.56MHz、スパッタ出力400W〜80
0Wとし、圧力は、0.5paとする。
【0033】プラズマCVD法により珪素膜を作製する
場合、温度は、たとえば、300℃とし、モノシラン
(SiH 4)またはジシラン(Si2 6 )を反応性気
体として用いる。これらをPCVD装置内に導入し、1
3.56MHzの高周波電力を加えて成膜する。
【0034】この実施例では、図6(A)に示す如く、
第1のフォトマスクで所定の領域のみ、半導体膜2、
2' を残し他部を除去する。この上に酸化珪素膜3を下
地の酸化珪素膜38と同様な条件で500Å〜2000
Åたとえば、1000Åの厚さに形成する。
【0035】本実施例において、さらに、一対の不純物
領域であるソ−ス領域またはドレイン領域となる領域
は、酸素等の不純物がきわめて少なく、結晶化がより強
く進む。また、その一部は、後工程において、ソ−ス領
域およびドレイン領域となる領域に、0μm〜5μmの
横方向の深さにまでわたって設けられている。すなわ
ち、理想的には、0にすることにより、図5に示すバン
ドギャップの山52の幅をできるだけ狭くすることが好
ましいが、工程上の問題を考慮すると、0を含み5μm
程度の範囲の間で横方向に渡って設けることが好まし
い。
【0036】かくして、アモルファス状態の珪素膜を5
00Å〜10000Å(1μm)、たとえば、2000
Åの厚さに作製の後、上記珪素膜は、500℃〜750
℃の結晶成長を起こさない程度の中温の温度にて、12
時間〜70時間非酸化物雰囲気にて加熱処理、すなわ
ち、熱アニール処理される。たとえば、上記珪素膜は、
窒素または水素雰囲気にて600℃の温度で保持され
る。
【0037】この半導体膜の下側の基板表面は、アモル
ファス構造の酸化珪素膜が形成されているため、この熱
処理で特定の核が存在せず、全体が均一に加熱アニ−ル
される。すなわち、成膜時は、アモルファス構造を有
し、また水素が単に混入しているのみである。このアニ
−ル処理により、チャネル形成領域の半導体膜は、アモ
ルファス構造から秩序性の高い状態に移り、その一部が
結晶状態を呈する。特に、シリコンの成膜時に比較的秩
序性の高い領域は、結晶化をして結晶状態となろうとす
る。しかし、これらの領域間に存在する珪素により互い
の結合がなされるため、珪素同志は、互いに引張合う。
結晶としても、レ−ザラマン分光により測定すると、単
結晶の珪素(111)結晶方位のピ−ク522cm-1
り低周波側にシフトした格子歪を有した(111)結晶
ピ−クが観察される。その見掛け上の粒径は、半値幅か
ら計算すると、50Å〜500Åとマイクロクリスタル
のようになっているが、実際、この結晶性の高い領域
は、多数あってクラスタ構造を有し、その各クラスタ間
が互いに珪素同志で結合(アンカリング) されたセミア
モルファス構造の被膜を形成させることができた。
【0038】たとえば、SIMS(二次イオン質量分
析) 法により深さ方向の分布測定を行った時、添加物
(不純物)として、最低領域(表面または表面より離れ
た位置(内部))において、酸素が3×1019cm-3、窒
素4×1017cm-3を得る。また、水素は、4×1020
cm-3であり、珪素4×1022cm-3として比較する
と、1原子%である。この結晶化は、酸素濃度がたとえ
ば、1.5 ×1020cm-3において、1000Åの膜厚で
600℃(48時間)の熱処理で可能である。これを5
×1020cm-3にすると、膜厚を0.3〜0.5μmと厚く
すれば、600℃でのアニ−ルによる結晶化が可能であ
った。しかし、0.1μmの厚さでは、650℃での熱処
理が結晶化のために必要であった。すなわち、より膜厚
を厚くする、より酸素等の不純物濃度を減少させるほ
ど、結晶化がし易かった。結果として、この被膜は、実
質的にグレインバウンダリがないといってもよい状態を
呈する。キャリアは、各クラスタ間をアンカリングされ
た個所を通じ互いに容易に移動し得るため、いわゆるグ
レインバウンダリの明確に存在する多結晶珪素よりも高
いキャリア移動度となる。すなわち、ホ−ル移動度(μ
h)=10cm2 /Vsec〜50cm2 /Vsec、
電子移動度(μe )=15cm2/Vsec〜100cm
2/Vsecが得られる。
【0039】他方、上記の如く、中温でのアニ−ル処理
ではなく、900℃〜1200℃の高温アニ−ル処理に
より被膜を多結晶化すると、核からの固相成長により被
膜中の酸素等の不純物の偏析がおきて、グレインバウン
ダリには、酸素、炭素、窒素等の不純物が多くなり、結
晶中の移動度が大きいが、グレインバウンダリでのバリ
ア(障壁)を作って、そこでのキャリアの移動を阻害し
てしまう。そして、結果としては、5cm2 /Vsec
以下の移動度しか得られず、結晶粒界でのドレインリ−
ク等による耐圧の低下がおきてしまうのが実情であっ
た。
【0040】すなわち、本発明の実施例では、かくの如
く、結晶性を有するセミアモルファス、またはセミクリ
スタル構造を有するシリコン半導体を用いている。ま
た、ゲイト酸化膜3には、弗素を少量添加して成膜して
もよい。
【0041】この酸化珪素と下地の半導体膜との界面特
性を向上し、界面凖位を除くため、紫外光を同時に加
え、オゾン酸化を行うとよかった。すなわち、ブロッキ
ング層38を形成したと同じ条件のスパッタ法と光CV
D法との併用方法とすると、界面凖位をさらに減少させ
ることができた。
【0042】さらに、この後、この上側にリンが1cm
-3〜5×1020cm-3の濃度に入ったシリコン膜、また
はこのシリコン膜とその上にモリブデン(Mo)、タン
グステン(W)、MoSi2 、またはWSi2 との多層
膜49(図6参照)を形成する。この多層膜49は、本
実施例のように、700°以下の温度でその作成工程が
行なわれるのであれば、アルミニウム、またはアルミニ
ウムと他の金属化合物、あるいは一般の金属化合物を用
いてもよい。
【0043】この多層膜49上にフォトレジスト35を
設け、さらに、第2のフォトマスクを用い、フォトレ
ジスト35を選択的に除去し、このレジスト35をマス
クとして図6(B)に示すように多層膜49の一部を除
去する。このレジスト35と多層膜49の一部が除去さ
れた領域36、37、36’、37’に対し、C、Nま
たはO、本実施例においては、Oを1×1020cm-3〜5
×1021cm-3の濃度になるようにフォトレジスト35と
多層膜49をマスクとしてイオン注入法により添加し、
この領域を酸化珪素化、すなわち、SiO2-X(0≦X<
2)でその組成が表される領域とする。
【0044】これら不純物の濃度は、SIMSの測定に
よると膜の中央部で最も小さく、その厚さ方向の両端で
最も大きくなっていた。膜中央部でのこれらC、Nまた
はOの如き不純物濃度は、1×1019cm-3、好ましく
は8×1019cm-3以上であることが望ましい。このイ
オン注入に際して加えた電圧は、30KeV〜50Ke
V、たとえば、35KeVとする。この結果、図6
(B)の(イ)、(ロ)、(イ’)、(ロ’)で示され
るような酸素の添加された領域が形成される。この領域
の横方向の厚さは、0.1μm〜30μm、好ましくは
1μm〜10μm、たとえば、2μmとした。また、厚
さは、200Å〜2μm、好ましくは500Å〜200
0Å、本実施例においては、1000Åとする。
【0045】これを第3のフォトマスクにてパタ−ニ
ングする。そして、PTFT用のゲイト電極4、NTF
T用のゲイト電極4' を形成し、図6(C)に示す形状
を得る。本実施例においては、その一部が除去された多
層膜49の一部をそのままゲイト電極として用いる。よ
って、酸素が添加された領域(イ)、(ロ)、
(イ’)、(ロ’)の一方の境界部分61、62、6
1’62’は、ゲイト電極の両端62、63、62’、
63’と一致している。
【0046】本実施例においては、たとえば、チャネル
長10μm、ゲイト電極としてリンド−プ珪素を0.2μ
m、その上にモリブデンを0.3μmの厚さに形成する。
【0047】図6(D)において、フォトレジスト3
1’をフォトマスクを用いて形成し、PTFT用のソ
−ス領域5、ドレイン領域6となる領域に対し、ゲイト
電極4をマスクとしてホウ素を1×1015cm-2〜2×
1015cm-2のド−ズ量としてイオン注入法により添加
する。次に、図1(E)の如く、フォトレジスト31を
フォトマスクを用いて形成する。そして、NTFT用
のソ−ス領域5' 、ドレイン領域6' となる領域に対し
やはりゲイト電極4' をマスクとしてリンを1×1015
cm-2の量、イオン注入法により添加する。これらは、
ゲイト絶縁膜3を通じて行う。しかし、図6(C)にお
いて、ゲイト電極4、4’をマスクとしてシリコン膜上
の酸化珪素を除去し、その後、ゲイト電極4、4’をマ
スクとしてホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入し
てもよい。
【0048】本実施例の場合、ゲイト電極をマスクとし
てホウ素、リン等のPまたはN型の導電型を付与する不
純物をイオン注入し、PTFTまたはNTFTのソース
領域およびドレイン領域を形成するので、図6(D)に
示されているようにNTFTの場合、ソース領域とチャ
ネル形成領域の境界は符号61’、ドレイン領域とチャ
ネル形成領域の境界は符号62’となり酸素が添加され
た不純物領域(イ’)、(ロ’)の一方の境界部分と一
致する。すなわち、本実施例において、酸素が添加され
た不純物領域は、一導電型を付与する不純物が添加され
た半導体であるソース領域およびドレイン領域の内部に
存在していることになる。すなわち、本実施例は、図1
に示す例と同様な構成である。
【0049】前記のゲイト電極を作製した行程の後、フ
ォトレジスト31を除去し、630℃にて10時間〜5
0時間再び加熱アニ−ルを行う。そしてPTFTのソ−
ス領域5、ドレイン領域6、NTFTのソ−ス領域5'
, ドレイン領域6' の不純物を活性化してP+ 、N+
の領域として作製する。また、ゲイト電極4、4’下に
は、チャネル形成領域7、7' がセミアモルファス半導
体として形成される。一般に、ソース領域およびドレイ
ン領域を活性化することは、デバイスの電気的特性を高
めるために有効であるが、活性化のための熱アニール処
理を行なうと、PまたはN型の導電型を付与する不純物
がチャネル形成領域に不必要に拡散してしまうという問
題が生ずる。しかし、本発明の構成をとることで、たと
えば、本実施例の場合において、N+ −I、またはI−
+ 界面、またはその近傍に存在している炭素、窒素、
酸素が添加された領域がブロッキング領域となり、熱ア
ニール処理時における不要な不純物の拡散を防ぐことが
できる。この炭素、窒素、酸素が添加された領域がブロ
ッキング領域となるのは、炭素、窒素、酸素が珪素と極
めて強い結合をするからである。
【0050】酸素等の不純物の添加された領域(イ)、
(ロ)、(イ’)、(ロ’)は、図5の符号52に対応
するバンドギャップがチャネル形成領域やソース領域、
ドレイン領域より広い領域である。また、この構成によ
り、N+ −I、P+ −Iの存在する面に結晶粒界が存在
し難く、結果として、さらに、ドレイン耐圧を高くする
ことができる。
【0051】かくすると、セルフアライン方式でありな
がらも、すべての工程において、700℃以上に温度を
加えることがなく、C/TFTを作ることができる。そ
のため、基板材料として、石英等の高価な基板を用いな
くてもよい。
【0052】本実施例において、作製したNTFTのエ
ネルギーバンド図は、図5に示されるものと同様であ
る。これは、本実施例が図1に示すNTFTと同様な構
成であることを考えれば明らかである。この場合、図6
のNTFTのN+ −IまたはI−N+ の界面である符号
61' 、62' が図5の111、112に対応する。ま
た、本実施例において、作製したPTFTのエネルギー
バンド図は、不純物のドーピング量がNTFTとPTF
Tで全く同一であり、チャネルがともに真性半導体であ
れば、フェルミレベル(fe )に対して図5を対称に変
換したものに概略一致する。
【0053】本実施例において、熱アニール処理は、図
6(A)(E)で2回行う。しかし、図6(A)のアニ
−ル処理は、求める特性により省略し、双方を図6
(E)の熱アニ−ル処理により兼ねさせて製造時間の短
縮を図ってもよい。さらに、図7(A)において、層間
絶縁物8を前記したスパッタ法により酸化珪素膜の形成
として行う。この酸化珪素膜の形成は、LPCVD法、
光CVD法を用いてもよい。たとえば、0.2μm〜1.0
μmの厚さに形成する。その後、図7(A)に示す如
く、フォトマスクを用いて電極用の窓32を形成す
る。さらに、これら全体にアルミニウムを0.5 μm〜1
μmの厚さにスパッタ法により形成し、リ−ド9' およ
びコンタクト29、29' をフォトマスクを用いて図
7(B)の如く作製する。
【0054】かかるTFTの特性を略記する。PTFT
については、移動度( μ) が26(cm2 /Vs)、ス
レッシュホ−ルド電圧が−4.3V、ドレイン耐圧が−3
3Vとなる。また、NTFTについては、移動度( μ)
が42(cm2 /Vs)、スレッシュホ−ルド電圧が+
3.9V、ドレイン耐圧が+37Vとなる。この特性は、
チャネル長10μm、チャネル幅30μmの場合を示
す。かかる半導体を用いることにより、一般に不可能と
されていた移動度を得ることができ、かつドレイン耐圧
を大きなレベルで得ることができる。そのため、初めて
図8に示した液晶表示装置用のNTFTまたはC/TF
Tを構成させることができる。
【0055】この実施例は、液晶表示装置の例であり、
また、このC/TFTの出力を画素に連結させるため、
さらに図7(B)において、ポリイミド等の有機樹脂3
4を形成し、フォトマスクにより再度の窓あけを行
う。さらに、2つのTFTの出力を透明電極に連結する
ため、スパッタ法によりITO(インジュ−ム・スズ酸
化膜)を形成する。それをフォトマスクによりエッチ
ングして、透明電極33を構成させる。このITOは室
温〜150℃で成膜し、それを200℃〜300℃の酸
素または大気中のアニ−ル処理により成就した。
【0056】かくの如くにして、PTFT21とNTF
T11と透明導電膜の電極33とを同一ガラス基板1上
に作製する。
【0057】図9(A)に図8に対応した実施例を示
す。X線としてVDD18、VSS19、VDD' 18、
SS' 19' が形成されている。なお、Y線としてVGG
22、VGG' 22が形成されている。
【0058】図9の(A)は平面図であるが、そのA−
A■ の縦断面図を図9(B)に示す。また、B−B'
の縦断面図を図9(C)に示す。
【0059】PTFT21をX線VDD18とY線VGG
2との交差部に設け、さらに、VDD18とVGG' 22'
との交差部にも、他の画素用のPTFT21Aが同様に
設けられている。NTFT11は、VSS19とVGG22
との交差部に設けられている。VDD18' とVGG22と
の交差部の下側には、他の画素用のPTFTが設けられ
ている。本実施例においては、このようなC/TFTを
用いたマトリクス構成を有している。PTFTは、ソ−
ス領域5の入力端のコンタクト32を介しX線VDD18
に連結され、ゲイト電極4は、多層形成がなされたY線
GG22に連結されている。ドレイン領域6の出力端
は、コンタクト29を介して画素の電極33に連結して
いる。
【0060】他方、NTFT11は、ソ−ス領域5' の
入力端がコンタクト32' を介してX線VSS19に連結
され、ゲイト電極4' は、Y線VGG22に、ドレイン領
域6' の出力端は、コンタクト29' を介して画素33
に連結している。かくして、2本のX線18、19に挟
まれた間( 内側) に、透明導電膜よりなる画素33とC
/TFTとにより1つのピクセルを構成している。かか
る構造を左右、上下に繰り返すことにより、2×2のマ
トリクスの1つの例、またはそれを拡大した640×6
40、1280×1280といった大画素の液晶表示装
置を作ることが可能となる。
【0061】ここでの顕著な特徴は、1つの画素にTF
Tが相補構成をして設けられていること、画素33は、
液晶電位VLCを有するが、それは、PTFTがオンであ
り、NTFTがオフか、またはPTFTがオフであり、
NTFTがオンか、のいずれのレベルに固定されること
である。第9図において、それら透明導電膜上に配向
膜、配向処理を施し、さらに、この基板と他方の液晶の
電極(図8の23)を有する基板との間に一定の間隔を
あけて、公知の方法により互いに配設をする。そして、
その間に液晶を注入または配線して装置を完成させる。
【0062】液晶材料にTN液晶を用いるならば、その間
隔を約10μm程度とし、透明導電膜双方に配向膜をラ
ビング処理して形成させる必要がある。また、液晶材料
にFLC(強誘電性) 液晶を用いる場合は、動作電圧を
±20Vとし、セルの間隔を1.5μm〜3.5μm、たと
えば、2.3μmとし、反対電極(図8の23)上にのみ
配向膜を設け、ラビング処理を施せばよい。分散型液晶
またはポリマ−液晶を用いる場合には、配向膜が不要で
あり、スイッチング速度を大とするため、動作電圧は、
±10〜±15Vとし、セル間隔が1μm〜10μmと
薄くする。
【0063】特に、分散型液晶を用いる場合には、偏光
板も不用のため、反射型としても、また、透過型として
も、光量を大きくすることができる。そして、その液晶
は、スレッシュホ−ルドがないため、本発明のC/TF
Tに示す如く、明確なスレッシュホ−ルド電圧が規定さ
れるC/TFT型とすることにより、大きなコントラス
トとクロスト−ク(隣の画素との悪干渉)を除くことが
できる。
【0064】〔実施例2〕本実施例は、図10(C)に
示す相補型のC/TFTを得る作製方法に関するもので
ある。本実施例が、実施例1と異なるのは、実施例1が
図6(B)、(C)を見ると明らかなようにゲイト電極
4、4’となる部分とその上のレジスト膜をマスクとし
て不純物として酸素を半導体層2、2’にイオン打ち込
みしているが、本実施例においては、図10(A)、
(B)に示すように先ずC、N、O等の不純物を半導体
層に対して、レジスト膜をマスクとしてイオン打ち込み
を行い、C、N、O等の少なくとも一種類の元素が1×
1020cm-3〜5×1021cm-3の濃度になるようにイオン
注入法により添加するものである。この方法によると、
C、N、O等が添加された不純物領域(図5の符号52
で示すバンドギャップの広い領域に相当)をゲイト電極
の下に及ぶ範囲に設けることができるという特徴を有す
る。以下、本実施例の作製工程を説明する。
【0065】図10に本実施例の作製工程の一部を示
す。まず、実施例1と同様な工程を経、その後、フォト
レジスト91を設けフォトマスクを用いて図10(A)
に示すようにパターニングをする。このフォトレジスト
91の除去された部分によってC、N、Oの添加される
不純物領域が決まるのである。よって、この方法によれ
ば、実施例1におけるイオン打ち込み法では不可能な、
ゲイト電極下にも前記不純物領域を設けることができる
という特徴を有する。
【0066】そして、このフォトレジスト91をマスク
として炭素(C)、窒素(N)、または酸素(O)の
内、少なくとも一種類の元素、本実施例においては、炭
素を実施例1と同様にしてイオン打ち込み法によりドー
ピングする。
【0067】この上に、実施例1と同様にして、ゲイト
酸化膜となる酸化珪素膜3を酸素100%雰囲気中にお
けるスパッタリングによって1000Åの厚さに設け
る。さらに、この後、この上側にリンが1×1020cm
-3〜5×1020cm-3の濃度に入ったシリコン膜または
このシリコン膜とその上にモリブデン(Mo)、タング
ステン(W)、MoSi2 、またはWSi2 との多層
膜、またはアルミニウム、アルミニウムと他の金属化合
物、金属化合物の多層膜を形成し、さらに、実施例1と
同様にして、この多層膜をパターニングすることにより
ゲイト電極4、4’を設けてNTFTとPTFTを得
る。以下、実施例1と全く同様な工程を経ることによっ
てC/TFTを得ることができる。
【0068】本実施例においては、ゲイト電極を設ける
前に炭素元素を、1×1020cm-3〜5×1021cm-3
イオン打ち込み法によってドーピングした領域(イ)、
(ロ)、(イ’)、(ロ’)が設けられ、しかる後に、
ゲイト電極が設けられるのでバンドギャップの山をつく
るための不純物である炭素が添加される領域がゲイト電
極の位置に制限されることがない。実施例1のように、
ゲイト電極をマスクとして炭素、窒素酸素等の不純物を
イオン打ち込みによって添加した場合、図6(D)を見
れば明らかなようにゲイト電極下に炭素、窒素酸素等の
不純物の内、少なくとも一種類の不純物が添加された半
導体領域(図5の符号52にて示されるバンドギャップ
の山に相当する部分)を作ることができなかった。実施
例1においては、ゲイト電極をマスクとして一導電型を
付与する不純物を添加するので、チャネル形成領域は、
図6(D)の7、7’で示されるように、ゲイト電極
4、4’の下にゲイト電極と同じ形で存在していたが、
本実施例のような構成をとった場合、図10(C)に示
すように、ソース領域5、5’からチャネル形成領域
7、7’にかけて炭素が添加された珪素半導体の領域
(ロ)、(イ’)を、ドレイン領域6、6’からチャネ
ル形成領域7、7’にかけて炭素が添加された珪素半導
体の領域(イ)、(ロ’)を設けることができる。この
場合、炭素が添加されている領域ソース領域5、5’と
チャネル形成領域7、7’との境界は、91、91’と
なり、ドレイン領域6、6’とチャネル形成領域4、
4’との境界は、92、92’となる。よって、これら
ソース領域、ドレイン領域とチャネル形成領域の境界
は、炭素が添加された珪素半導体領域中に存在すること
になる。
【0069】本実施例の構成をとった場合におけるNT
FTの模式的なエネルギーバンド図を図11に示す。図
11において、エネルギーバンド図に示すように、本実
施例の作製工程によってNTFTを作製した場合、炭
素、窒素、酸素を添加することによって得られるエネル
ギーバンドギャップの山101の位置を図5に示す実施
例1における作製方法で作製したNTFTのエネルギー
バンドギャップの山52の位置よりもチャネル形成領域
に近い部分に設けることができる。しかも、実施例1の
場合と同じバンドギャップを有する山を設けた場合にお
いても、その設けられる位置が違うと、ポテンシャル障
壁としてのバンドギャップの山の高さを相対的に変える
ことができる。たとえば、チャネル形成領域とドレイン
領域の境界である図5に示す112、図10の92’の
近傍を比較した場合、炭素、窒素、酸素を添加すること
によて、形成されるバンドギャップの大きさが同じであ
るのにもかかわらず、キャリア、電子にとってのポテン
シャル障壁としての高さは違うことがわかる。
【0070】さらに、本実施例の作製工程において、ゲ
イト電極の位置部分の下に炭素、窒素、酸素の少なくと
も一種類が添加された領域を作ることにより、図12に
示すようなNTFT、PTFTからなるC/TFTを作
製することができる。このC/TFTは、炭素が1×1
20cm-3〜5×1021cm-3添加された領域である
(イ)、(ロ)、(イ’)、(ロ’)の位置が図10
(D)のC/TFTとは異なっているだけである。図1
2を見ると、ソース領域5、5’とチャネル形成領域
7、7’との境界である91、92、91’、92’を
一方の端としてチャネル形成領域7、7’内に炭素の添
加された不純物領域、すなわち、バンドギャップの山を
作るための不純物領域が設けられていることがわかる。
【0071】図12に示すようなNTFTのエネルギー
バンド図を図13に示す。この図を見ればわかるよう
に、炭素が添加された不純物領域をチャネル形成領域内
に設けたので、エネルギーバンドギャップの山101が
図5(実施例1に対応)や図11(実施例2に対応)の
場合に比較して、ソース領域とチャネル形成領域の境界
91’と、ドレイン領域とチャネル形成領域の境界9
2’よりチャネル形成領域側に設けられていることがわ
かる。この場合も炭素が添加された領域のバンドギャッ
プの大きさは、同じであっても、その位置が違う場合、
ポテンシャル障壁としてのバンドギャップの山の高さ
は、電子、キャリア(正孔)にとって異なることにな
る。
【0072】さらに、炭素、窒素、酸素の内少なくとも
一種類の元素が添加された領域の不純物濃度、横方向の
幅、活性化の度合いなどにより、前記バンドギャップの
山の幅、高さをコントロールすることができる。
【0073】〔実施例3〕本実施例は、図14に示すよ
うに実施例2において、作製したTFTにおいて、C、
N、Oが添加された領域が半導体層の表面付近に存在す
る場合である。この構成であってもソース領域、ドレイ
ン領域間の耐圧を高くすることができる。もちろん、こ
の不純物が基板近くに達していてもよいのであるが、本
実施例の構成をとり、C、N、Oの不純物をイオン打ち
込み法でドーピングする場合、実施例1や実施例2の場
合に比較して、イオンのエネルギーを小さくでき、ドー
ピングをしたくない不要な部分へのイオンの侵入をふせ
ぐことができる。なお、図面の符号は、図1と同一であ
る。また、本明細書中に示される絶縁ゲイト型電界効果
半導体装置は、Pチャネル型あるいはNチャネル型のい
ずれであってもよいことはいうまでもない。
【0074】本実施例の作製法は、C、N、Oのイオン
注入に際して、加える電圧が40KeV以下、たとえ
ば、25KeVである点以外は実施例2と同様である。
また、実施例1と同様な構成をとってもよいことはいう
までもない。
【0075】〔実施例4〕本実施例は、Nチャネルまた
はPチャネル型の絶縁ゲイト型電界効果半導体装置にお
いて、ドレイン領域とゲイト電極下の半導体領域との境
界付近に炭素が添加された領域が設けられていることを
特徴とする半導体装置であって、図15にその構成を示
す。本実施例の構成をとることによって、簡単な構成な
がら絶縁耐圧を高めるこができた。また、図面の符号
は、実施例2におけるものと同じである。
【0076】本実施例の作製法は、実施例2の作製法に
したがった。よって、チャネル形成領域とドレイン領域
との境界92’を含む形で炭素が添加されている領域が
チャネル形成領域からドレイン領域にかけて設けられて
いる。
【0077】本発明の思想によれば、図16に示すよう
に、逆スタガー型の電界効果半導体装置において、符号
125で示される部分に本発明の構成であるC、N、O
の不純物を実施例1と同様にして、イオン打ち込み等で
添加することにより本発明の構成と同等の効果を得るこ
とができる。
【0078】また、図17に示すように、プレナー型の
絶縁ゲイト型電界効果半導体装置に本発明の構成を応用
することができる。この場合、チャネル形成領域とソー
ス領域、ドレイン領域の間に炭化物、窒化物、酸化物の
薄膜を10Å〜500Åの厚さ、可能ならでるだけ薄く
均一に設けることによって、本発明の効果を得ることが
できる。この場合、従来のプレナー型の絶縁ゲイト型電
界効果半導体装置の作製工程に前記炭化物、窒化物、酸
化物、またはその複合薄膜を設けるだけでよいという作
製上の特徴を有する。
【0079】図16、図17における上記本発明の他の
応用例において、符号121はガラス基板、122は下
地酸化珪素膜、123はゲイト酸化膜である酸化珪素
膜、124は非単結晶珪素半導体膜、125はC、N、
Oの少なくともいずれかが添加された領域、126はド
レイン領域、127はソース領域、128はゲイト電
極、129はC、N、Oの少なくともいずれかからなる
薄膜、あるいは少なくともいずれかが添加された薄膜で
あり、130は層間絶縁物、131はアルミニウム電極
であり、Sはソース電極、Gはゲイト電極、Dはドレイ
ン電極を示す。本実施例における薄膜129は、PCV
D法によって設けるが他の方法、たとえば、LPCVD
法、スパッタ法、光CVD方等を用いてもよい。
【0080】本発明においては、半導体として非単結晶
珪素を用いたが、他の半導体を用いてもよい。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、ソース領域とチャネル
形成領域の境界付近、あるいはチャネル形成領域とドレ
イン領域の境界付近に、炭素、窒素、酸素から選ばれた
少なくとも一種類の元素が添加された領域を設けること
によって、ソース領域およびドレイン領域間の逆方向リ
ークの問題、そしてソース領域およびドレイン領域間の
耐圧の低さに起因するしきい値電圧以下の状態において
生じるスローリークの問題を解決することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示したものである。
【図2】 本発明の構成によって得られるゲイト電圧と
ドレイン電流の関係、並びに従来の構成におけるゲイト
電圧とドレイン電流の関係を示したものである。
【図3】 本発明の構成によって得られるドレイン電圧
とドレイン電流の関係、並びに従来の構成におけるドレ
イン電圧とドレイン電流の関係を示したものである。
【図4】 従来の例を示す。
【図5】 本発明の構成における模式的なエネルギーバ
ンド図の概略を示す。
【図6】 本発明の実施例の作製工程を示す。
【図7】 本発明の実施例の作製工程を示す。
【図8】 本発明の実施例の構成を示す。
【図9】 本発明の実施例の構成を示す。
【図10】 本発明の実施例の作製工程を示す。
【図11】 本発明の実施例におけるNTFTの模式的
なエネルギーバンド図を示す。
【図12】 本発明の実施例の構成を示す。
【図13】 本発明の実施例におけるNTFTの模式的
なエネルギーバンド図を示す。
【図14】 本発明の実施例の構成を示す。
【図15】 本発明の実施例の構成を示す。
【図16】 本発明の構成の他の応用例を示す。
【図17】 本発明の構成の他の応用例を示す。
【符号の説明】
4、4’・・・・ゲイト電極 5、5’・・・ソース領域 7、7’・・・ゲイト電極下の半導体膜 6、6’・・・ドレイン領域 イ、ロ、イ’、ロ’・・・炭素、酸素または窒素が添加
された領域 111・・・ソース領域とチャネル形成領域との境界 112・・・ドレイン領域とチャネル形成領域との境界

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素と、当該複数の画素の各々を
    駆動する複数の絶縁ゲイト型電界効果半導体装置とから
    なる電気光学装置において、 半導体層に形成されたソース領域とチャネル形成領域と
    ドレイン領域と、 前記ソース領域とチャネル形成領域とが互いに接する領
    域付近、および前記ドレイン領域とチャネル形成領域と
    が互いに接する領域付近の少なくとも一方の当該領域
    近に、炭素、窒素、および酸素から選ばれた少なくとも
    一種類の元素が添加されている不純物領域と、 を備えていることを特徴とする絶縁ゲイト型電界効果半
    導体装置からなる電気光学装置。
  2. 【請求項2】 複数の画素と、当該複数の画素の各々を
    駆動する複数の絶縁ゲイト型電界効果半導体装置とから
    なる電気光学装置において、 半導体層に形成されたソース領域およびドレイン領域
    と、 前記ソース領域およびドレイン領域の間に形成されるチ
    ャネル形成領域と、 前記チャネル形成領域と前記ソース領域およびドレイン
    領域の少なくとも一方と互いに接する領域付近
    素、窒素、および酸素から選ばれた少なくとも一種類の
    元素が添加されて、前記ソース領域およびドレイン領域
    のいずれよりも高いエネルギーバンドギャップと、 を備えていることを特徴とする絶縁ゲイト型電界効果半
    導体装置からなる電気光学装置。
  3. 【請求項3】 半導体層に形成されたソース領域、チャ
    ネル形成領域、およびドレイン領域と、 前記チャネル形成領域外であって、前記ソース領域とチ
    ャネル形成領域とが互いに接する領域付近、および前記
    ドレイン領域とチャネル形成領域とが互いに接する領域
    付近それぞれ形成されると共に、炭素、窒素、および
    酸素から選ばれた少なくとも一種類の元素が添加された
    不純物領域と、 を備えていることを特徴とする絶縁ゲイト型電界効果半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体層に形成されたソース領域、チャ
    ネル形成領域、およびドレイン領域と、 前記ソース領域またはドレイン領域からチャネル形成領
    にかけて、前記ソース領域とチャネル形成領域とが互
    いに接する領域付近、および前記ドレイン領域とチャネ
    ル形成領域とが互いに接する領域付近にそれぞれ形成さ
    れると共に、炭素、窒素、および酸素から選ばれた少な
    くとも一種類の元素が添加された不純物領域と、 を備えていることを特徴とする絶縁ゲイト型電界効果半
    導体装置。
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