JPH06204420A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH06204420A JPH06204420A JP4349603A JP34960392A JPH06204420A JP H06204420 A JPH06204420 A JP H06204420A JP 4349603 A JP4349603 A JP 4349603A JP 34960392 A JP34960392 A JP 34960392A JP H06204420 A JPH06204420 A JP H06204420A
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- gate electrode
- oxide film
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- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ドーパントのゲート間拡散を抑制することによ
り、高速のCMOSトランジスターを簡便にかつ設計通
りに形成する方法の提供。 【構成】半導体基板上に、素子分離膜、ゲート酸化膜お
よびシリコン膜からなるゲート電極と、ソース・ドレイ
ン領域とを形成した後、CVD法により基板全面にシリ
コン酸化膜を堆積した後、前記ゲート電極の側壁および
素子分離膜の側壁上部にのみシリコン酸化膜を残して該
シリコン酸化膜を異方性エッチングし、Ti、Coまた
はNiからなる金属膜を全面に積層し、熱処理によりソ
ース・ドレイン領域の上部およびゲート電極上に選択的
にシリサイド膜を形成する半導体装置の製造方法。
り、高速のCMOSトランジスターを簡便にかつ設計通
りに形成する方法の提供。 【構成】半導体基板上に、素子分離膜、ゲート酸化膜お
よびシリコン膜からなるゲート電極と、ソース・ドレイ
ン領域とを形成した後、CVD法により基板全面にシリ
コン酸化膜を堆積した後、前記ゲート電極の側壁および
素子分離膜の側壁上部にのみシリコン酸化膜を残して該
シリコン酸化膜を異方性エッチングし、Ti、Coまた
はNiからなる金属膜を全面に積層し、熱処理によりソ
ース・ドレイン領域の上部およびゲート電極上に選択的
にシリサイド膜を形成する半導体装置の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、特に高速、高密度である相補性MOS型集積回
路の形成に好適な半導体装置の製造方法に関する。
に関し、特に高速、高密度である相補性MOS型集積回
路の形成に好適な半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、集積回路は高密度化が進行し、現
在は超LSIに至っている。トランジスターの高密度化
および高集積化を同時に達成する方法として、特公平2
−37093号公報に開示されているように、セルフア
ライン・シリサイドプロセスの採用が検討されてきた。
このセルフアライン・シリサイドプロセスにより、ソー
ス・ドレインの拡散層抵抗およびゲート電極の抵抗が低
下した半導体装置を得ることができる。
在は超LSIに至っている。トランジスターの高密度化
および高集積化を同時に達成する方法として、特公平2
−37093号公報に開示されているように、セルフア
ライン・シリサイドプロセスの採用が検討されてきた。
このセルフアライン・シリサイドプロセスにより、ソー
ス・ドレインの拡散層抵抗およびゲート電極の抵抗が低
下した半導体装置を得ることができる。
【0003】また、近年、相補性MOSトランジスター
は、高速化を達成する為にトランジスターのしきい値電
圧を低下させることが必要になり、pMOSトランジス
ターにはp型のゲート電極を用い(以下、本トランジス
ターをp+pMOSと略す)、nMOSトランジスター
にはn型のゲート電極(以下、本トランジスターをn+
nMOSと略す)を用いる事が検討されている。
は、高速化を達成する為にトランジスターのしきい値電
圧を低下させることが必要になり、pMOSトランジス
ターにはp型のゲート電極を用い(以下、本トランジス
ターをp+pMOSと略す)、nMOSトランジスター
にはn型のゲート電極(以下、本トランジスターをn+
nMOSと略す)を用いる事が検討されている。
【0004】今後、ますます高速化が要求されるCMO
Sトランジスターの製造に際して、前記セルフアライン
・シリサイドプロセスと、このn+nMOS,p+pM
OS構造とを融合させた技術の採用が、必須である。し
かし、この技術を実際に行うには、熱処理中にn+およ
びp+ゲート間でドーパントの拡散が起き、トランジス
ター特性が変動してしまう問題があり、実用化が難しい
ことが予想される。すなわち、一般に、CMOSトラン
ジスターは、同一のポリシリコンゲートの一部をn型ゲ
ート電極として用い、残りをp型ゲート電極として使用
する。ポリシリコンの表面は、シリサイド化しポリサイ
ドゲートとする。しかし、シリサイド中のドーパントの
拡散速度は、単結晶シリコン中の108 倍であるため、
トランジスター形成の熱処理中にポリシリコン上に形成
されたシリサイド中を、ドーパントがn型のゲート電極
からp型のゲート電極に、またp型のゲート電極からn
型のゲート電極へと拡散してしまう。この結果、相補性
トランジスターの双方のしきい値電圧が変動し、さらに
はパンチスルーを起こしてしまう。この問題の解決策と
して、International Electoron Devices Meeting 1990
(IEDM90) において“A TiN strapped poly-silicon gat
e cobalt salicedeCMOS process ”と題する方法が報告
されている。
Sトランジスターの製造に際して、前記セルフアライン
・シリサイドプロセスと、このn+nMOS,p+pM
OS構造とを融合させた技術の採用が、必須である。し
かし、この技術を実際に行うには、熱処理中にn+およ
びp+ゲート間でドーパントの拡散が起き、トランジス
ター特性が変動してしまう問題があり、実用化が難しい
ことが予想される。すなわち、一般に、CMOSトラン
ジスターは、同一のポリシリコンゲートの一部をn型ゲ
ート電極として用い、残りをp型ゲート電極として使用
する。ポリシリコンの表面は、シリサイド化しポリサイ
ドゲートとする。しかし、シリサイド中のドーパントの
拡散速度は、単結晶シリコン中の108 倍であるため、
トランジスター形成の熱処理中にポリシリコン上に形成
されたシリサイド中を、ドーパントがn型のゲート電極
からp型のゲート電極に、またp型のゲート電極からn
型のゲート電極へと拡散してしまう。この結果、相補性
トランジスターの双方のしきい値電圧が変動し、さらに
はパンチスルーを起こしてしまう。この問題の解決策と
して、International Electoron Devices Meeting 1990
(IEDM90) において“A TiN strapped poly-silicon gat
e cobalt salicedeCMOS process ”と題する方法が報告
されている。
【0005】図2は、前記IEDM90で紹介された方
法を説明する概略断面図である。この方法においては、
まず、図2(A)に示すとおり、常法によりシリコン基
板21上にゲート酸化膜22とゲート電極用ポリシリコ
ン膜23を形成した後、TiN膜24を反応性スパッタ
法により形成する。次いで、ポリシリコン電極を形成し
た後、シリコン基板全面にSiO2 膜を気相成長法によ
って形成する。次いで、異方性リアクティブイオンエッ
チング法により、シリコン基板全面の酸化膜をエッチン
グすると、ポリシリコンの側壁にのみ酸化膜25が残存
する(図2(B))。次に、ウェハ全面にCo膜26を
形成し、熱処理によりCoSi2 膜27をソース・ドレ
インに選択的に形成する(図4(C))。最後に、未反
応Coを除去する。この方法では、ポリシリコン上にT
iN膜を形成した後、ソース・ドレインを自己整合的に
シリサイド化させることによりp+ゲート上とn+ゲー
ト上にシリサイドを形成しないことによりドーパントの
相互拡散を防止している。
法を説明する概略断面図である。この方法においては、
まず、図2(A)に示すとおり、常法によりシリコン基
板21上にゲート酸化膜22とゲート電極用ポリシリコ
ン膜23を形成した後、TiN膜24を反応性スパッタ
法により形成する。次いで、ポリシリコン電極を形成し
た後、シリコン基板全面にSiO2 膜を気相成長法によ
って形成する。次いで、異方性リアクティブイオンエッ
チング法により、シリコン基板全面の酸化膜をエッチン
グすると、ポリシリコンの側壁にのみ酸化膜25が残存
する(図2(B))。次に、ウェハ全面にCo膜26を
形成し、熱処理によりCoSi2 膜27をソース・ドレ
インに選択的に形成する(図4(C))。最後に、未反
応Coを除去する。この方法では、ポリシリコン上にT
iN膜を形成した後、ソース・ドレインを自己整合的に
シリサイド化させることによりp+ゲート上とn+ゲー
ト上にシリサイドを形成しないことによりドーパントの
相互拡散を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法は、
ゲート上にシリサイドを形成しない為に、ゲート電極間
のドーパントの相互拡散を抑制できるが、ポリシリコン
のシート抵抗が高い為に、回路の高速化が図れない。
ゲート上にシリサイドを形成しない為に、ゲート電極間
のドーパントの相互拡散を抑制できるが、ポリシリコン
のシート抵抗が高い為に、回路の高速化が図れない。
【0007】そこで、本発明の目的は、同一のポリシリ
コン電極において自己整合的にn+ゲート電極上のシリ
サイドとp+ゲート電極上のシリサイドを分離させ、ド
ーパントのゲート間拡散を抑制することにより、高速の
CMOSトランジスターを簡便にかつ設計通りに形成す
る方法を提供することにある。
コン電極において自己整合的にn+ゲート電極上のシリ
サイドとp+ゲート電極上のシリサイドを分離させ、ド
ーパントのゲート間拡散を抑制することにより、高速の
CMOSトランジスターを簡便にかつ設計通りに形成す
る方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、半導体基板上に素子分離膜を形成する工
程と、ゲート酸化膜およびシリコン膜からなるゲート電
極と、該ゲート電極の両側部にソース・ドレイン領域と
を形成する工程と、CVD法により基板全面にシリコン
酸化膜を堆積した後、前記ゲート電極の側壁および素子
分離膜の側壁上部にのみシリコン酸化膜を残して該シリ
コン酸化膜を異方性エッチングした後、Ti、Coまた
はNiからなる金属膜を全面に積層する工程と、熱処理
によりソース・ドレイン領域の上部およびゲート電極上
に選択的にシリサイド膜を形成する工程とを有する半導
体装置の製造方法を提供するものである。
に、本発明は、半導体基板上に素子分離膜を形成する工
程と、ゲート酸化膜およびシリコン膜からなるゲート電
極と、該ゲート電極の両側部にソース・ドレイン領域と
を形成する工程と、CVD法により基板全面にシリコン
酸化膜を堆積した後、前記ゲート電極の側壁および素子
分離膜の側壁上部にのみシリコン酸化膜を残して該シリ
コン酸化膜を異方性エッチングした後、Ti、Coまた
はNiからなる金属膜を全面に積層する工程と、熱処理
によりソース・ドレイン領域の上部およびゲート電極上
に選択的にシリサイド膜を形成する工程とを有する半導
体装置の製造方法を提供するものである。
【0009】さらに、本発明の方法において、前記シリ
サイド膜を形成する工程に続いて、イオン注入法によ
り、ソース・ドレイン領域およびゲート電極領域に不純
物を注入した後、熱処理することにより活性化させる工
程を有すると、好ましい。
サイド膜を形成する工程に続いて、イオン注入法によ
り、ソース・ドレイン領域およびゲート電極領域に不純
物を注入した後、熱処理することにより活性化させる工
程を有すると、好ましい。
【0010】以下、本発明の半導体装置の製造方法(以
下、「本発明の方法」という)について、図1(A)〜
(F)に順を追って示す工程にしたがって詳細に説明す
る。図1(A)〜(F)は、ゲート電極の長さ方向と平
行に活性層領域で切断して示す概略断面図である。
下、「本発明の方法」という)について、図1(A)〜
(F)に順を追って示す工程にしたがって詳細に説明す
る。図1(A)〜(F)は、ゲート電極の長さ方向と平
行に活性層領域で切断して示す概略断面図である。
【0011】本発明の方法においては、まず、図1
(A)に示すように、半導体基板1上に素子分離膜2を
形成する。この素子分離膜2の形成は、常法にしたがっ
て行えばよく、特に制限されない。また、この素子分離
膜2の形成は、熱酸化膜を15nm以下とし、マスク用
の窒化珪素膜を100nm以上とし、素子分離膜の形成
を950℃以上の温度で行なう点で、その側端部3のバ
ーズビーク(bird's beak)が、バーズビーク長a0.3
μm以下、かつバーズヘッド(bird's head) b0.2μ
m 以上となるように調整される。
(A)に示すように、半導体基板1上に素子分離膜2を
形成する。この素子分離膜2の形成は、常法にしたがっ
て行えばよく、特に制限されない。また、この素子分離
膜2の形成は、熱酸化膜を15nm以下とし、マスク用
の窒化珪素膜を100nm以上とし、素子分離膜の形成
を950℃以上の温度で行なう点で、その側端部3のバ
ーズビーク(bird's beak)が、バーズビーク長a0.3
μm以下、かつバーズヘッド(bird's head) b0.2μ
m 以上となるように調整される。
【0012】次に、図1(B)に示すように、ゲート酸
化膜4を形成した後、ゲート電極用のシリコン膜5をシ
リコン基板の全面に堆積させる。
化膜4を形成した後、ゲート電極用のシリコン膜5をシ
リコン基板の全面に堆積させる。
【0013】ゲート酸化膜の形成およびゲート電極用の
シリコン膜の形成は、特に制限されず、常法にしたがっ
て行うことができる。また、形成されるゲート酸化膜の
厚さおよびゲート電極用のシリコン膜の厚さは、MOS
FETのしきい値電圧、イオン電流等に応じて適宜選択
される。通常、ゲート酸化膜の厚さは、5〜15nm程
度に形成される。
シリコン膜の形成は、特に制限されず、常法にしたがっ
て行うことができる。また、形成されるゲート酸化膜の
厚さおよびゲート電極用のシリコン膜の厚さは、MOS
FETのしきい値電圧、イオン電流等に応じて適宜選択
される。通常、ゲート酸化膜の厚さは、5〜15nm程
度に形成される。
【0014】次に、図1(C)に示すように、ゲート電
極6を形成し、さらに半導体基板1の全面にイオン注入
法によりホウ素を5×1015個/cm2 以上、または燐
を5×1015個/cm2 以上、半導体基板内に導入す
る。
極6を形成し、さらに半導体基板1の全面にイオン注入
法によりホウ素を5×1015個/cm2 以上、または燐
を5×1015個/cm2 以上、半導体基板内に導入す
る。
【0015】次いで、SiO2 膜を形成した後、異方性
エッチングにより半導体基板1の全面に堆積されたSi
O2 膜を除去して、図1(D)に示すように、ゲート電
極6の側壁7および素子分離膜2の側端8のバーズビー
ク直上のそれぞれにSiO2膜9および10を残存させ
る。
エッチングにより半導体基板1の全面に堆積されたSi
O2 膜を除去して、図1(D)に示すように、ゲート電
極6の側壁7および素子分離膜2の側端8のバーズビー
ク直上のそれぞれにSiO2膜9および10を残存させ
る。
【0016】SiO2 膜の厚さは、通常、100〜20
0nm程度に形成される。また、このSiO2 膜の形成
は、減圧CVD法や常圧CVD法等の気相成長法にした
がって、シランと酸化性ガスを用いて行うことができ
る。
0nm程度に形成される。また、このSiO2 膜の形成
は、減圧CVD法や常圧CVD法等の気相成長法にした
がって、シランと酸化性ガスを用いて行うことができ
る。
【0017】また、異方性エッチングとしては、例え
ば、反応性イオンエッチング法等を適用することができ
る。このとき、使用するガスとして、例えば、CH
F3 、CF 4 とArの混合ガス等が挙げられる。
ば、反応性イオンエッチング法等を適用することができ
る。このとき、使用するガスとして、例えば、CH
F3 、CF 4 とArの混合ガス等が挙げられる。
【0018】次に、活性層を形成するために、nMOS
型トランジスタ構造を形成する領域にはAs+ イオンを
40keVで3×1015個/cm2 、pMOS型トラン
ジスタ構造を形成する領域には、BF2 + イオンを40
keVで2×1015個/cm 2 を、それぞれイオン注入
法により導入する。その後、ソース・ドレイン領域11
上およびゲート電極6上の酸化膜をHFガスまたはHF
水溶液中で除去し、さらに、図1(E)に示すように、
基板全面にTi、CoまたはNiからなる金属膜12を
形成する。形成される金属膜の厚さは、通常、10〜3
0nm程度である。また、金属膜の形成は、スパッタリ
ング法、減圧CVD法、蒸着法等のいずれの方法にした
がって行ってもよい。また、ソース・ドレイン領域11
へのイオン注入は、後段の金属シリサイド化後に行って
もよい。
型トランジスタ構造を形成する領域にはAs+ イオンを
40keVで3×1015個/cm2 、pMOS型トラン
ジスタ構造を形成する領域には、BF2 + イオンを40
keVで2×1015個/cm 2 を、それぞれイオン注入
法により導入する。その後、ソース・ドレイン領域11
上およびゲート電極6上の酸化膜をHFガスまたはHF
水溶液中で除去し、さらに、図1(E)に示すように、
基板全面にTi、CoまたはNiからなる金属膜12を
形成する。形成される金属膜の厚さは、通常、10〜3
0nm程度である。また、金属膜の形成は、スパッタリ
ング法、減圧CVD法、蒸着法等のいずれの方法にした
がって行ってもよい。また、ソース・ドレイン領域11
へのイオン注入は、後段の金属シリサイド化後に行って
もよい。
【0019】次いで、熱処理を行ってソース・ドレイン
領域11およびゲート電極6のポリシリコンと金属膜1
2の金属とを反応させ、金属シリサイドを形成させた
後、未反応金属を除去する。この熱処理は、通常、60
0〜700℃の範囲で、10〜60秒間程度加熱して行
うことができる。また、未反応の金属の除去は、アンモ
ニア−過酸化水素水、硫酸−過酸化水素水等を用いて行
うことができる。さらに、再度、必要に応じて、熱処理
を行い、形成したシリサイド膜を低抵抗化する。この熱
処理は、通常、800〜900℃の範囲で、10〜60
秒間程度加熱して行うことができる。
領域11およびゲート電極6のポリシリコンと金属膜1
2の金属とを反応させ、金属シリサイドを形成させた
後、未反応金属を除去する。この熱処理は、通常、60
0〜700℃の範囲で、10〜60秒間程度加熱して行
うことができる。また、未反応の金属の除去は、アンモ
ニア−過酸化水素水、硫酸−過酸化水素水等を用いて行
うことができる。さらに、再度、必要に応じて、熱処理
を行い、形成したシリサイド膜を低抵抗化する。この熱
処理は、通常、800〜900℃の範囲で、10〜60
秒間程度加熱して行うことができる。
【0020】これらの熱処理は、急速加熱装置や加熱炉
を用いた方法等によって行うことができる。
を用いた方法等によって行うことができる。
【0021】以上の処理により、ソース・ドレイン領域
11の上部およびゲート電極6の上部に、それぞれ金属
シリサイド膜13および14が形成される。この金属シ
リサイド膜は、通常、50〜100nm程度の厚さに形
成される。また、この工程において、素子分離膜の側壁
直上のポリシリコン上には、CVD法で形成したシリコ
ン酸化膜が存在しているため、金属シリサイド膜は、形
成されない。
11の上部およびゲート電極6の上部に、それぞれ金属
シリサイド膜13および14が形成される。この金属シ
リサイド膜は、通常、50〜100nm程度の厚さに形
成される。また、この工程において、素子分離膜の側壁
直上のポリシリコン上には、CVD法で形成したシリコ
ン酸化膜が存在しているため、金属シリサイド膜は、形
成されない。
【0022】
【作用】本発明の方法によれば、半導体基板主表面上に
素子分離膜を形成した後、ゲート酸化膜およびシリコン
膜からなるゲート電極と該ゲート電極の両側の基板表面
にソース、ドレイン領域を形成する。次に、半導体の主
表面全体に酸化膜を堆積し異方的な酸化膜エッチング方
法により酸化膜を除去する工程において前記ゲート電極
の側壁および素子分離膜側壁直上のゲート電極上に絶縁
膜を残す。さらに、ソース、ドレインおよびゲート電極
上の薄い酸化膜を除去し、Ti、Co、Niのうちいず
れか一つの金属膜を堆積し、該半導体基板を熱処理しソ
ース・ドレインおよびゲート電極上にシリサイド膜を形
成する。この時、ゲート電極側壁と素子分離側壁直上の
ゲート電極上には、絶縁膜が残存している為に自己整合
的にシリサイド化されない。
素子分離膜を形成した後、ゲート酸化膜およびシリコン
膜からなるゲート電極と該ゲート電極の両側の基板表面
にソース、ドレイン領域を形成する。次に、半導体の主
表面全体に酸化膜を堆積し異方的な酸化膜エッチング方
法により酸化膜を除去する工程において前記ゲート電極
の側壁および素子分離膜側壁直上のゲート電極上に絶縁
膜を残す。さらに、ソース、ドレインおよびゲート電極
上の薄い酸化膜を除去し、Ti、Co、Niのうちいず
れか一つの金属膜を堆積し、該半導体基板を熱処理しソ
ース・ドレインおよびゲート電極上にシリサイド膜を形
成する。この時、ゲート電極側壁と素子分離側壁直上の
ゲート電極上には、絶縁膜が残存している為に自己整合
的にシリサイド化されない。
【0023】そのため、本発明の方法によれば、n型ゲ
ート電極とp型ゲート電極上のシリサイドは、素子分離
側壁直上で分離され、ドーパントはゲート電極間を拡散
しない。よって、n+nMOSとp+pMOSを持つC
MOSトランジスターをセルフアライン・シリサイドプ
ロセスを用いることにより安価に形成できる。
ート電極とp型ゲート電極上のシリサイドは、素子分離
側壁直上で分離され、ドーパントはゲート電極間を拡散
しない。よって、n+nMOSとp+pMOSを持つC
MOSトランジスターをセルフアライン・シリサイドプ
ロセスを用いることにより安価に形成できる。
【0024】
【実施例】図1(A)〜(F)に順を追って示す工程に
したがって半導体装置を製造した。
したがって半導体装置を製造した。
【0025】まず、図1(A)に示すように、950
℃、湿潤雰囲気での熱酸化処理により、シリコン基板上
に素子分離膜を形成した。このとき、素子分離膜の側端
において、バーズビーク長:0.3μm以下、バーズヘ
ッド:0.2μm以上とした。
℃、湿潤雰囲気での熱酸化処理により、シリコン基板上
に素子分離膜を形成した。このとき、素子分離膜の側端
において、バーズビーク長:0.3μm以下、バーズヘ
ッド:0.2μm以上とした。
【0026】次に、図1(B)に示すように、900℃
の乾燥酸素雰囲気中での処理によって、厚さ9nm程度
のゲート酸化膜を形成した後、減圧CVD法によって、
ゲート電極用のシリコン膜をシリコン基板の全面に堆積
した後、反応性イオンエッチング法によって、図1
(C)に示すように、ゲート電極を形成する。その後、
シリコン基板の全面にイオン注入法により、pMOS領
域にはB+ イオンを5×1015個/cm2 、nMOS領
域にはP+ イオンを5×1015個/cm2 、シリコン基
板中に導入した。
の乾燥酸素雰囲気中での処理によって、厚さ9nm程度
のゲート酸化膜を形成した後、減圧CVD法によって、
ゲート電極用のシリコン膜をシリコン基板の全面に堆積
した後、反応性イオンエッチング法によって、図1
(C)に示すように、ゲート電極を形成する。その後、
シリコン基板の全面にイオン注入法により、pMOS領
域にはB+ イオンを5×1015個/cm2 、nMOS領
域にはP+ イオンを5×1015個/cm2 、シリコン基
板中に導入した。
【0027】次いで、気相成長法により厚さ100〜2
00nm程度のSiO2 膜を形成した後、反応性イオン
エッチング法によりウェハ全面に堆積されたSiO2 膜
をエッチングして、図1(D)に示すように、ゲート電
極の側壁および素子分離膜の側端のバーズビーク直上に
SiO2 膜を残存させた。
00nm程度のSiO2 膜を形成した後、反応性イオン
エッチング法によりウェハ全面に堆積されたSiO2 膜
をエッチングして、図1(D)に示すように、ゲート電
極の側壁および素子分離膜の側端のバーズビーク直上に
SiO2 膜を残存させた。
【0028】次に、活性層を形成するためにnMOSを
形成する範囲には砒素を、pMOSを形成する範囲には
BF2 + イオンを、それぞれイオン注入法により導入し
た。その後、ソース・ドレイン上およびゲート電極上の
酸化膜を弗酸ガスまたは弗酸溶液中で除去し、図1
(E)に示すように、基板全面にTi膜を20nmだけ
スパッタリング法により形成した。
形成する範囲には砒素を、pMOSを形成する範囲には
BF2 + イオンを、それぞれイオン注入法により導入し
た。その後、ソース・ドレイン上およびゲート電極上の
酸化膜を弗酸ガスまたは弗酸溶液中で除去し、図1
(E)に示すように、基板全面にTi膜を20nmだけ
スパッタリング法により形成した。
【0029】次いで、650℃で30秒間熱処理した
後、アンモニア−過酸化水素水で未反応Tiを除去した
後、再度、基板全体を850℃で30秒間熱処理した。
この工程により、図1(F)に示すように、ソース・ド
レインの上部およびゲート電極の上部に、それぞれTi
Si2 膜およびが厚さ約50nm程度に形成された。た
だし、素子分離膜の側壁直上のポリシリコン上にTiS
i2 は、形成されない。
後、アンモニア−過酸化水素水で未反応Tiを除去した
後、再度、基板全体を850℃で30秒間熱処理した。
この工程により、図1(F)に示すように、ソース・ド
レインの上部およびゲート電極の上部に、それぞれTi
Si2 膜およびが厚さ約50nm程度に形成された。た
だし、素子分離膜の側壁直上のポリシリコン上にTiS
i2 は、形成されない。
【0030】本発明の実施例で形成した相補性MOSF
ETのしきい値電圧変化を測定した。図1(F)で示し
たウェーハ上に、膜厚600nmのSiO2 膜を400
℃で形成し、これを900℃の不活性雰囲気中て30分
の熱処理をした。pMOS、nMOSともにしきい値電
圧は、熱処理を行なわなかったものに比べ、その変化は
50mV以下であった。なお、本発明の方法によらずに
作製したMOSFETは、pMOSで300mV、nM
OSで150mVのしきい値変化があった。
ETのしきい値電圧変化を測定した。図1(F)で示し
たウェーハ上に、膜厚600nmのSiO2 膜を400
℃で形成し、これを900℃の不活性雰囲気中て30分
の熱処理をした。pMOS、nMOSともにしきい値電
圧は、熱処理を行なわなかったものに比べ、その変化は
50mV以下であった。なお、本発明の方法によらずに
作製したMOSFETは、pMOSで300mV、nM
OSで150mVのしきい値変化があった。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法によれば、同一のポリシリ
コン電極において自己整合的にn+ゲート電極上のシリ
サイドとp+ゲート電極上のシリサイドを分離させ、ド
ーパントのゲート間拡散を抑制することにより、高速の
CMOSトランジスターを簡便にかつ設計通りに形成す
ることができる。
コン電極において自己整合的にn+ゲート電極上のシリ
サイドとp+ゲート電極上のシリサイドを分離させ、ド
ーパントのゲート間拡散を抑制することにより、高速の
CMOSトランジスターを簡便にかつ設計通りに形成す
ることができる。
【図1】 本発明の方法の主要工程を説明する概略断面
図。
図。
【図2】 従来技術によるCMOSの形成工程を説明す
る概略断面図。
る概略断面図。
1 半導体基板 2 素子分離膜 3 素子分離膜2の側端部 4 ゲート酸化膜 5 シリコン膜 6 ゲート電極 7 ゲート電極6の側壁 8 素子分離膜2の側端 9 SiO2 膜 10 SiO2 膜 11 ソース・ドレイン領域 12 金属膜 13 金属シリサイド膜 14 金属シリサイド膜 21 シリコン基板 22 ゲート酸化膜 23 ゲート電極用ポリシリコン膜 24 TiN膜 25 酸化膜 26 Co膜 27 CoSi2 膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/784
Claims (2)
- 【請求項1】半導体基板上に素子分離膜を形成する工程
と、ゲート酸化膜およびシリコン膜からなるゲート電極
と、該ゲート電極の両側部にソース・ドレイン領域とを
形成する工程と、CVD法により基板全面にシリコン酸
化膜を堆積した後、前記ゲート電極の側壁および素子分
離膜の側壁上部にのみシリコン酸化膜を残して該シリコ
ン酸化膜を異方性エッチングした後、Ti、Coまたは
Niからなる金属膜を全面に積層する工程と、熱処理に
よりソース・ドレイン領域の上部およびゲート電極上に
選択的にシリサイド膜を形成する工程とを有する半導体
装置の製造方法。 - 【請求項2】前記シリサイド膜を形成する工程に続い
て、イオン注入法により、ソース・ドレイン領域および
ゲート電極領域に不純物を注入した後、熱処理すること
により活性化させる工程とを有する請求項1に記載の半
導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4349603A JPH06204420A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4349603A JPH06204420A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06204420A true JPH06204420A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=18404849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4349603A Pending JPH06204420A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06204420A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6693001B2 (en) | 1997-03-14 | 2004-02-17 | Renesas Technology Corporation | Process for producing semiconductor integrated circuit device |
US6858484B2 (en) | 2000-02-04 | 2005-02-22 | Hitachi, Ltd. | Method of fabricating semiconductor integrated circuit device |
US6878594B2 (en) * | 1997-07-16 | 2005-04-12 | Fujitsu Limited | Semiconductor device having an insulation film with reduced water content |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP4349603A patent/JPH06204420A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6693001B2 (en) | 1997-03-14 | 2004-02-17 | Renesas Technology Corporation | Process for producing semiconductor integrated circuit device |
US7214577B2 (en) | 1997-03-14 | 2007-05-08 | Renesas Technology Corp. | Method of fabricating semiconductor integrated circuit device |
US7314830B2 (en) | 1997-03-14 | 2008-01-01 | Renesas Technology Corp. | Method of fabricating semiconductor integrated circuit device with 99.99 wt% cobalt |
US7553766B2 (en) | 1997-03-14 | 2009-06-30 | Renesas Technology Corp. | Method of fabricating semiconductor integrated circuit device |
US8034715B2 (en) | 1997-03-14 | 2011-10-11 | Renesas Electronics Corporation | Method of fabricating semiconductor integrated circuit device |
US6878594B2 (en) * | 1997-07-16 | 2005-04-12 | Fujitsu Limited | Semiconductor device having an insulation film with reduced water content |
US7232720B2 (en) | 1997-07-16 | 2007-06-19 | Fujitsu Limited | Method for fabricating a semiconductor device having an insulation film with reduced water content |
US7422942B2 (en) | 1997-07-16 | 2008-09-09 | Fujitsu Limited | Method for fabricating a semiconductor device having an insulation film with reduced water content |
US6858484B2 (en) | 2000-02-04 | 2005-02-22 | Hitachi, Ltd. | Method of fabricating semiconductor integrated circuit device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991130 |