JPH06202863A - Guiアプリケーションプログラムの設計支援システム - Google Patents

Guiアプリケーションプログラムの設計支援システム

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JPH06202863A
JPH06202863A JP4348332A JP34833292A JPH06202863A JP H06202863 A JPH06202863 A JP H06202863A JP 4348332 A JP4348332 A JP 4348332A JP 34833292 A JP34833292 A JP 34833292A JP H06202863 A JPH06202863 A JP H06202863A
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window
application program
support system
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gui
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JP4348332A
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Tadao Hashimoto
忠雄 橋本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GUIの総合的な動作のプロトタイピング
を、柔軟かつ詳細に行なうことを可能とし、GUIプロ
グラムの設計支援を効率良く行なう。 【構成】 リンク元のウィンドウの消去やリンク先のウ
ィンドウの表出等、ウィンドウの表示切替の設定を行な
う第1の事象設定オブジェクトと、APのプロトタイピ
ング時に模擬するDBなどの模擬ウィンドウを作成する
模擬環境設定オブジェクトと、APのユーザの操作内容
と各ウィンドウの動作との設定を行なう手順設定オブジ
ェクトと、リンク先のウィンドウをブリンクする等のウ
ィンドウの強調表示の設定を行なう第2の事象設定オブ
ジェクトとを設けることを特徴とするGUIプログラム
の設計支援システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラフィカルユーザイ
ンタフェース(以下、GUIと記載)を主要要素機能と
するアプリケーションプログラム(以下、アプリケーシ
ョンプログラムをAP、GUIと主要とするAPをGU
Iプログラムと記載)の設計を支援するシステムに係わ
り、特に、APのプロトタイピングを効率良く行なうの
に好適なGUIプログラムの設計支援システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータの操作においては、
キーボードを介してコマンドをタイプ入力するのではな
く、GUIにより、コンピュータと人とのやり取りを、
アイコンなどを介して、ウィンドウ上で、対話的にやり
取りすることができ、コンピュータの操作性が向上され
ている。
【0003】このようなGUIプログラムの開発設計に
おいても、視覚的、および、対話形式で進めることが望
ましい。従来、GUIの視覚的および対話形式での設計
支援システムとして、以下に示すものがある。 (イ)表示ウインドウの静的な表示内容(アピアラン
ス)の定義支援を行なうシステムで、GUIの表示仕様
の決定と確認を容易に行なうことができる。 (ロ)静的な表示内容(アピアランス)の定義情報を、
プログラムから利用可能とするシステムで、(イ)にお
けるGUIの表示仕様の決定と確認に加えて、APの開
発および設計量の削減が可能である。
【0004】また、GUIの仕様設計においては、上述
の静的な表示内容(アピアランス)以外に、GUIでの
動作内容(ビヘイビア)の決定が重要であり、この設計
支援システムとしては、以下のものがある。 (ハ)上述の(イ)に加えて、表示ウィンドウ間の遷移
の定義と、遷移動作の模擬実行を行なうシステムがあ
り、ウィンドウ間の遷移仕様の決定と確認を容易に行な
うことができる。 (ニ)上述の(イ)、あるいは、(ロ)において、ある
ウインドウに対する事象、および、この各事象と他のウ
インドウとの簡易的な対応動作実行の連携定義を可能と
するものであり、この技術により、GUI表示仕様の決
定や確認が容易にでき、かつ、APの開発および設計量
の削減が可能となる。
【0005】尚、上述の(ニ)に示すような技術に関し
ては、例えば、日経BP社ブック部編「日経BPマルチ
メディア・キーワード解説」(1992年 日経BP社
発行)の第127頁〜第131頁や、「Softwar
e Design誌 1992.1号」の第127頁〜
第131頁、および、「月刊アスキー No.1731
991年11月」の第343頁〜第348頁に記載のも
のがある。この従来技術は、オブジェクト指向ユーザイ
ンタフェースによるプログラミング技術に関するもので
ある。オブジェクト指向ユーザインタフェースとは、画
面上のアイコンとメソッドやデータをカプセル化したも
のである。このオブジェクト指向ユーザインタフェース
によれば、例えば、画面上に、ハサミを表すアイコン
と、「切る」や「捨てる」などのメソッドを1つにし
て、「ビジュアルオブジェクト(アイコンを持ったオブ
ジェクト)」を構成し、操作者は、画面上のハサミを用
いて、実際のハサミと同じように、データの切り取りや
削除を行なうことができる。
【0006】特に、上述の「Software Des
ign誌 1992.1号」の第127頁〜第131頁
などに記載のNeXT社の「インタフェースビルダー」
と呼ばれるものは、GUIを構築するツールであると共
に、オブジェクト間をリンクして、プログラミングを行
なうことも可能である。例えば、ボリュームの形をした
オブジェクトと、数値を出力するオブジェクトを、画面
上で接続(リンク)することにより、ボリュームの位置
を変化させると、その移動量に応じて、表示する数値を
変えるといったことを、前者を後者へ通知するメッセー
ジ通信と、その処理手続きの作成により実現ができ、こ
のような機能を持ったオブジェクトを用いて、拡張しな
がらAPを書くことが容易にできる。
【0007】しかしながら、上述の(イ)〜(ニ)に記
載の従来技術では、いずれも、GUIプログラムの設計
を効率良く行なうには十分ではない。例えば、(イ)で
示した技術では、単にGUI表示(アピアランス)仕様
の決定や確認のみの支援に限定される。また、(ロ)で
示した技術では、プログラムから利用可能ではあるが、
(イ)と同様に、ウインドウに対する人間の行動、例え
ば、マウスでのボタン選択などに対する動作や変化(ビ
ヘイビア)の仕様が表現できない。また、(ハ)で示し
た技術では、ウインドウ間の遷移仕様の決定と確認はで
きるが、その後の実際のプログラムの設計および開発に
は効果がない。すなわち、動作や変化(ビヘイビア)が
ウインドウの遷移に限定される。
【0008】そして、インタフェースビルダーに代表さ
れる(ニ)で示した技術においても、事象に対応する部
分(動作)、特に、操作者の連続的な操作手順や、デー
タベースなどのAPの全体的な動作と変化(ビヘイビ
ア)の部分が、視覚的かつ逐次的に確認できない。すな
わち、各ウインドウの表示(アピアランス)と各ウイン
ドウ間の結合定義(事象発生契機で、遷移の移動指定が
可能)に限定され、その他は、プログラムを記述しない
と決まらない。そのために、連続的な動作仕様を、逐次
的に、段階的に詳細化しつつ、ユーザと確認、修正、決
定したり、また、その過程で、データベースなどの環境
動作との連携を模擬することもできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、視覚および対話的に定義できる
のは、各ウインドウの表示定義と各ウインドウ間の結合
定義に限定され、GUIの総合的なプロトタイピングを
行なうことができず、GUIプログラムの設計を効率良
く支援することができない点である。本発明の目的は、
これら従来技術の課題を解決し、GUIの総合的な動作
のプロトタイピングを、詳細に、かつ、柔軟に行なうこ
とができ、APの設計を効率良く支援することを可能と
するGUIプログラムの設計支援システムを提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のGUIプログラムの設計支援システムは、
(1)データと、このデータの読み書きおよび加工等の
手続きを合わせ持つオブジェクトの集合体からなり、設
計者の操作に基づき画面上でリンクされたオブジェクト
どうしのメッセージの交換により成り立つGUIデータ
を扱うアプリケーションプログラムの設計支援システム
において、画面上でのリンク時に表示され、設計者の選
択操作に基づき、リンク元のオブジェクトをアイコン表
示しているウィンドウの消去、ならびに、リンク先のオ
ブジェクトをアイコン表示しているウィンドウの表出
等、画面上での各ウィンドウの表示切替の設定を行なう
第1の事象設定オブジェクトを設けることを特徴とす
る。尚、オブジェクトとは、一つのウィンドウ、あるい
は、これを構成するメニュー、ボタン、メッセージボッ
クス等の部品である。従って、あるオブジェクトは、他
のオブジェクトの構成要素でありえる。これは、一般的
なオブジェクト指向、GUIシステムと同じである。ま
た、(2)上記(1)に記載のGUIプログラムの設計
支援システムにおいて、画面に表示され、設計者の選択
操作に基づき、APのプロトタイピング時に、APで実
際にアクセスするデータベース等の周辺環境を模擬する
ために用いる模擬ウィンドウを作成する模擬環境設定オ
ブジェクトを設けることを特徴とする。また、(3)上
記(2)に記載のGUIプログラムの設計支援システム
において、模擬環境設定オブジェクトは、予め作成され
た編集可能な標準模擬ウィンドウを具備することを特徴
とする。また、(4)上記(1)から(3)のいずれか
に記載のGUIプログラムの設計支援システムにおい
て、APを実際に操作するユーザのウィンドウに対する
操作内容と、このユーザの操作に関連する各ウィンドウ
の動作との連続的な手順の設定を行なう手順設定オブジ
ェクトを設けることを特徴とする。また、(5)上記
(1)から(4)のいずれかに記載のGUIプログラム
の設計支援システムにおいて、画面上でのリンク時に表
示され、設計者の選択操作に基づき、リンク先のウィン
ドウに結合されたリンク元のウィンドウ内のアイコンを
ブリンクする等のウィンドウの強調表示の設定を行なう
第2の事象設定オブジェクトを設けることを特徴とす
る。また、(6)上記(1)から(5)のいずれかに記
載のGUIプログラムの設計支援システムにおいて、画
面に表示され、設計者の選択操作に基づき、作成された
APの各ウィンドウの表示データ、および、指定された
動作定義を、新たなオブジェクトとして登録するウィン
ドウ登録オブジェクトを設けることを特徴とする。ま
た、(7)上記(1)から(6)のいずれかに記載のG
UIプログラムの設計支援システムにおいて、画面上に
表示され、設計者の選択操作に基づき、オブジェクトの
動作途中での中断と再起動の設定を行なう動差中断オブ
ジェクトを設けることを特徴とする。また、(8)上記
(1)から(7)のいずれかに記載のGUIプログラム
の設計支援システムにおいて、画面上に表示され、設計
者の選択操作に基づき、オブジェクトの動作の設定に用
いる動作メニューに新たな動作を登録するなど、動作メ
ニューの更新を行なうメニュー更新オブジェクトを設け
ることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明においては、オブジェクト指向による特
にGUIデータを扱うAP(GUIプログラム)の作成
時に、設計者の選択操作や、画面上でアイコン表示され
たオブジェクトどうしのリンク操作に基づき、ウィンド
ウの表示切替の定義に用いる第1の事象設定オブジェク
トや、APで模擬的にアクセスするデータベース等の定
義に用いる模擬環境設定オブジェクトや、APを実際に
操作するユーザの操作と、この操作に対応する各ウィン
ドウの動作との定義に用いる手順設定オブジェクトや、
ウィンドウのリンク時に、リンク元のウィンドウの強調
表示の定義に用いる第2の事象設定オブジェクトなどを
表示する。
【0012】例えば、設計者が、APの作成時に、画面
上でアイコン表示されたオブジェクトどうしをリンクさ
せると、ウィンドウの表示切替を定義する第1の事象設
定オブジェクトを表示する。そして、設計者は、この第
1の事象設定オブジェクトから、オブジェクト間の遷移
時の目的とする動作メニュー、例えば、リンク元のウィ
ンドウを消去して、リンク先のウィンドウを表出させる
などの動作を選択する。このことにより、APのプロト
タイピング時にも、APの実行時と同様に、ユーザによ
るリンク元のウィンドウの操作に対応して、このリンク
元のウィンドウを消去してこのリンク元のウィンドウの
代わりにリンク先のウィンドウを新たに表出させる等の
ウィンドウの表示切替を、容易に行なうことができる。
【0013】また、設計者は、模擬環境設定オブジェク
トを選択して表示させ、この模擬環境設定オブジェクト
を用いた視覚的操作により、模擬的なデータベース動作
を行なうウィンドウなどを作成する。この時、設計者
は、模擬環境設定オブジェクトに予め登録されている標
準的な模擬ウィンドウを編集して、AP毎に対応する模
擬ウィンドウを作成することができる。このようにし
て、設計者は、模擬的な周辺環境を容易に作成すること
ができ、かつ、この模擬ウィンドウを用いて、APのプ
ロトタイピングを、より詳細に行なうことができる。ま
た、この手順により、GUIデータを扱わないプログラ
ムに関しても、オブジェクトとして画面表示させ、GU
Iプログラムと同様にして開発できる。
【0014】また、設計者は、手順設定オブジェクトを
選択して表示させ、この手順設定オブジェクトを用いた
視覚的操作により、例えば、APを実際に操作するユー
ザの立場で、表示オブジェクトに対するマウスなどでの
操作指示(オブジェクト実行のトリガー)を反復実施す
ることで、各オブジェクト間の動作を結合し、ユーザの
操作と、この操作に対応する処理とを統合する操作手順
(プロセス)のシナリオ作成(プロセスプログラミン
グ)を行なう。このことにより、ユーザの操作手順を含
めたAPの一連の処理手順でのプロトタイピングを行な
うことができる。
【0015】また、設計者は、上述の手順定義に追加す
る形で、オブジェクトどうしのリンク時に表示された第
2の事象設定オブジェクトを用いた視覚的操作により、
動作選択と同様に、例えば、リンク元のウィンドウ内の
アイコンをブリンクする等のウィンドウの強調表示の設
定を行なう。このことにより、上述の一連の処理手順を
ユーザへ提示でき、また、ユーザの操作手順の誘導を視
覚化することができる。さらに、設計者は、このように
して作成したAPの各ウィンドウを、選択表示されたウ
ィンドウ登録オブジェクトを用いて、新たなオブジェク
トとして登録する。このことにより、他のAPの作成時
に再利用することができる。
【0016】また、設計者は、動作中断オブジェクトを
選択して表示させ、この動作中断オブジェクトを用いた
視覚的操作により、オブジェクトの実行の中断と、中断
前後のオブジェクトの実行内容の表示変更などを定義す
る。この中断により、プロトタイピング時に、AP実行
の様子を、詳細に確認することができる。また、設計者
は、メニュー更新オブジェクトを選択して表示させ、こ
のメニュー更新オブジェクトを用いた視覚的操作によ
り、動作メニューの内容の更新を、容易に行なうことが
できる。このようにして、設計を、GUIの表示、およ
び、一部の動作定義のみではなく、GUIプログラムの
連続的動作を、ユーザの操作を含めて、視覚的、かつ、
対話的に定義することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明のGUIプログラムの設計支
援システムの本発明に係わる構成の一実施例を示すブロ
ック図である。本実施例のAPの設計支援システムは、
本発明に係わるオブジェクト指向によるウィンドウの作
成や編集処理を行なう情報処理装置1と、作成されたウ
ィンドウを表示する表示装置2と、表示装置2の画面上
のウィンドウの操作に用いられるキーボード3およびマ
ウス4とにより構成されている。
【0018】さらに、情報処理装置1は、システムの全
体動作を制御する全体制御部5と、本発明に係わるオブ
ジェクト指向によるウィンドウの表示構成や動作の編集
定義を行なう定義・編集部6と、定義・編集部6で定義
された各ウィンドウの実行制御を行なう実行制御部7
と、各ウィンドウの表示装置4への表示や、キーボード
3およびマウス4からの情報の入力制御を行なう画面制
御部8と、定義・編集部6で定義された各ウィンドウの
定義情報を格納する定義情報格納部9と、各ウィンドウ
オブジェクトの手続きを格納するソース形式手続き格納
部10と、ソース形式手続き格納部10に格納されたオ
ブジェクトを、実行可能な形式で格納する実行形式手続
き格納部11とにより構成されている。
【0019】また、定義・編集部6は、GUIの作成に
用いるボタンやメニュー、ダイアログボックスなどを含
むパレット機能を有するGUI表示定義・編集部12
と、アイコン表示されたオブジェクトを結合する等の機
能、および、本発明の第1の事象設定オブジェクトを具
備し、オブジェクト自身の画面上からの消去など、オブ
ジェクト自身を主とする動作の視覚的指定機能を有する
GUI動作定義・編集部13と、本発明の模擬環境設定
オブジェクトを具備し、AP実行で必要とするデータベ
ースアクセスなどの擬似的な環境の編集機能を有する周
辺環境定義・編集部14と、本発明の手順設定オブジェ
クトおよび第2の事象設定オブジェクトを具備し、各ウ
ィンドウの動作を、APの実際のユーザが操作するイメ
ージをシナリオ的に定義・編集すると共に、ウィンドウ
内のアイコンをブリンクする等のウィンドウの強調表示
の設定機能を有する手順定義・編集部15と、本発明の
動差中断オブジェクトを具備し、オブジェクトの実行の
中断と、中断後のオブジェクトの実行内容の変更などを
定義する手続き定義・編集部16と、本発明のメニュー
更新オブジェクトを具備し、簡易的な演算の記述や定義
済みの手続きプログラムの呼出しなどを、動作メニュー
に設定する機能を有する記述プログラム定義・編集部1
7と、各々の定義・編集部で定義された各定義情報の定
義情報格納部9への格納動作を制御する定義情報格納制
御部18と、定義情報格納部9に格納された各定義情報
や、外部(本発明の方式以外)で作成されたソースプロ
グラム形式の情報の変換を行なう定義形式変換部19と
により構成されている。
【0020】また、実行制御部7は、GUI表示定義・
編集部12での表示に係わる定義情報に基づき、他の実
行制御部からのGUI表示要求に対応する表示制御や、
キーボード3およびマウス4からの情報の各実行機構へ
の転送制御を行なうGUI表示実行部20と、GUI動
作定義・編集部13での動作に係わる定義情報を解釈し
て対応する動作制御を行なうGUI動作実行部21と、
周辺環境定義・編集部14で定義された擬似的な環境の
動作制御を行なう周辺環境実行部22と、手順定義・編
集部15で定義されるAPの一連の操作手順情報などに
対応する動作制御を行なう手順実行部23と、手続き定
義・編集部16での定義情報に対応する中断動作に係わ
る制御を行なう手続き実行部24と、従来のオブジェク
ト指向ツールと同様に、各定義機構で定義された定義情
報を、階層的に表示、および、検索するブラウジング部
25と、各実行機構の実行中にも必要に応じて呼び出さ
れ、定義情報や、記述形式の解釈実行、および、実行形
式のプログラムの変換など、従来のオブジェクト指向ツ
ールに用いられている解釈・翻訳部26とにより構成さ
れている。
【0021】このような構成のAPの設計支援システム
を用いて、設計者は、画面上でアイコン表示されたオブ
ジェクトどうしのリンク操作などを行ない、オブジェク
ト指向によるAPのアピアランスと概略的ビヘイビアの
設計、作成を行なう。この時、本実施例のAPの設計支
援システムは、GUI動作・編集部13により、定義ウ
ィンドウの表示切替の定義に用いる第1の事象設定オブ
ジェクトを、また、周辺環境定義・編集部14により、
APで模擬的にアクセスするデータベース等の定義に用
いる模擬環境設定オブジェクトを、また、手順定義・編
集部15により、APを実際に操作するユーザの操作
と、この操作に対応する各ウィンドウの動作との定義に
用いる手順設定オブジェクト、および、ウィンドウのリ
ンク時に、リンク元のウィンドウの強調表示の定義に用
いる第2の事象設定オブジェクトなどを表示する。
【0022】以下、このような本発明に係わる各編集部
や実行部の各々の機能と動作とに関しての説明を行な
う。GUI表示定義・編集部12は、従来のオブジェク
ト指向ツールに用いられているものであり、開発対象の
APで使用するユーザ特有のウインドウの作成のため
の、ボタンやメニュー、および、ダイアログボックスな
ど(これらはウインドウを含め各々「オブジェクト」と
して管理される)の部品を含むパレット機能を有する。
設計者は、パレット表示されたオブジェクトを用いて、
APで使用するウィンドウを作成する。GUI表示実行
部20は、AP実行時に、作成されたウィンドウの表示
を行なう。
【0023】また、GUI動作定義・編集部13は、ボ
タンなどのようにアイコン表示されたオブジェクトに対
する「事象」、例えば、「マウス4によるボタンの選択
完了」と、その動作、例えば、「別のウインドウの呼出
し、データの転送」との対応を、「ボタン」オブジェク
トから「ウインドウ」オブジェクトへ、画面上でマウス
4を用いた結線により結合(AP実行時のユーザによる
マウス等でのボタンの選択などによるウインドウオブジ
ェクトへのメッセージ送信を意味する)する従来技術と
しての機能と、本発明に係わり、その事象指定と共に、
事象発生の前後の動作、例えば、そのオブジェクト自身
の画面上からの消去など、事象発生オブジェクト自身を
主とする動作の視覚的指定機能を有する。GUI動作実
行部21は、AP実行時に、上述の定義動作を実行す
る。
【0024】例えば、GUI動作定義・編集部13は、
設計者が、APの作成時に、画面上でアイコン表示され
たオブジェクトどうしの結合等のユーザ指定を可能とす
るメニューを持つ。また、GUI動作定義・編集部13
は、ウィンドウの表示切替を定義する第1の事象設定オ
ブジェクトを表示する。そして、設計者は、この第1の
事象設定オブジェクトから、目的とする動作メニュー、
例えば、リンク元のウィンドウを消去して、リンク先の
ウィンドウを表出させるなどの動作を選択する。このこ
とにより、APのプロトタイピング時にも、APの実行
時と同様に、ユーザによるリンク元のウィンドウの操作
に対応して、このリンク元のウィンドウを消去してこの
リンク元のウィンドウの代わりにリンク先のウィンドウ
を新たに表出させる等のウィンドウの表示切替を、容易
に行なうことができる。
【0025】周辺環境定義・編集部14は、AP実行で
必要とするデータベースアクセスなどの環境を、1つの
ウインドウとそれに属するデータベース内容、および、
対応データの検索・更新などを擬似的に表示し、また、
その動作の編集機能を有する。そして、設計者は、動作
を有する1つあるいは結合した複合的な模擬オブジェク
トの定義を、GUI表示定義・編集部12、および、G
UI動作定義・編集部13とによる定義と同様にして行
なうことができる。ただし、本定義の実行は、ユーザの
操作対象のオブジェクトとは異なり、本来APが表示す
るウインドウではないが、ユーザへデータベースの状態
などを視覚化するため仮想的なウインドウとして擬似さ
れる。
【0026】例えば、設計者の選択操作に基づき、周辺
環境定義・編集部14は、模擬環境設定オブジェクトを
表示する。そして、設計者は、この模擬環境設定オブジ
ェクトを用いて、視覚的操作により、模擬的なデータベ
ース動作を行なうウィンドウなどを作成する。尚、この
模擬環境設定オブジェクトに、予め標準的な模擬ウィン
ドウを登録しておくことにより、設計者は、この標準的
な模擬ウィンドウを編集して、目的のAPに対応する模
擬ウィンドウを作成することができる。周辺環境実行部
22は、上述のようにして定義された模擬オブジェクト
が、AP実行の際に起動された場合に、その定義情報に
基づき、このオブジェクトの表示、中断等を行なう。こ
のようにして、設計者は、模擬的な周辺環境を容易に作
成することができ、かつ、この模擬ウィンドウを用い
て、APのプロトタイピング時を、より詳細に行なうこ
とができる。
【0027】手順定義・編集部15は、各ウィンドウの
動作を、APの実際のユーザが操作するイメージをシナ
リオ的に定義・編集する。すなわち、設計者の選択操作
に基づき、手順定義・編集部15、および、手順実行部
23は、手順設定オブジェクトを表示する。そして、設
計者は、この手順設定オブジェクトを用いて、視覚的操
作により、例えば、APを実際に操作するユーザの立場
でマウスなどでの操作指示(オブジェクト実行のトリガ
ー)により、反復定義することで、各オブジェクト間の
動作を結合し、ユーザの操作と、この操作に対応する処
理とを統合する操作手順(プロセス)のシナリオ作成
(プロセスプログラミング)を行なう。手順実行部23
は、このようにして定義された手順を逐次実行する。こ
のことにより、ユーザの操作手順を含めたAPの一連の
処理手順でのプロトタイピングを行なうことができる。
【0028】また、設計者がオブジェクトどうしのリン
クを行なった時に、手順定義・編集部15は、第2の事
象設定オブジェクトを、表示装置2に表示する。そし
て、設計者は、この第2の事象設定オブジェクトを用い
た視覚的操作により、例えば、リンク元のウィンドウ内
のアイコンをブリンクする等のウィンドウの強調表示の
設定を行なう。手順実行部23が、この情報を、前述の
手順の逐次実行中に遂行することにより、ユーザの操作
手順の誘導を視覚化することができる。
【0029】手続き定義・編集部16と手続き実行部2
4は、実行の様子をより詳細に視覚的に、確認するた
め、各オブジェクトの動作・手順の視覚的な定義の途中
に指定可能なものである。そして、設定された定義情報
に従う実行中に、本中断に遭遇すると、実行制御部7
は、定義された指定の動作などを行う。すなわち、設計
者の選択に基づき、手続き定義・編集部16は、動作中
断オブジェクトを表示させ、設計者は、この動作中断オ
ブジェクトを用いて、視覚的操作により、オブジェクト
の実行の中断と、中断後のオブジェクトの実行内容の変
更などを定義する。この中断により、設計者は、プロト
タイピング時に、AP実行の様子を、詳細に確認するこ
とができる。この結果、例えば、手順上で次にユーザが
操作する事象の発生前の状態で手順実行を中断させ、ユ
ーザが操作しようとする対象(オブジェクト)を、ブリ
ンキングなどの強調あるいは特定のマウスカーソルで表
示し、ユーザが確認し、ユーザが手順実行部の「続行」
メニュー選択指示で次の動作実行を再開するなどの動作
手順を定義し、実行できる。
【0030】記述プログラム定義・編集部17は、それ
ぞれ定義された操作手順や動作手順などをより柔軟に、
また詳細にブレークダウン(プログラム開発へ到る段階
的な詳細化)するための簡易的な演算の記述、定義済み
の手続きプログラム呼出しなどを定義・編集するもので
ある。すなわち、設計者の選択操作に基づき、記述プロ
グラム定義・編集部17は、メニュー更新オブジェクト
を表示させる。そして、設計者は、このメニュー更新オ
ブジェクトを用いて、視覚的操作により、動作メニュー
の内容の更新を、容易に行なうことができる。
【0031】定義情報格納制御部18は、各定義・編集
部で設定された定義情報の定義情報格納部9への入出力
機能を有する。例えば、設計者の選択操作に基づき、定
義情報格納制御部18は、ウィンドウ登録オブジェクト
を表示する。そして、設計者は、このウィンドウ登録オ
ブジェクトを用いて、画面上で作成したAPの各ウィン
ドウを、新たなオブジェクトとして、定義情報格納部9
に格納させる。このように、定義情報格納部9に格納し
た新規のオブジェクトは、他のAPの作成等に再利用す
ることができる。
【0032】定義形式変換部19は、定義情報格納部9
に格納された各定義情報を、実際のプログラム開発で活
用するため、ソースプログラム形式(記述形式)に、ま
た、逆に、記述形式、あるいは、外部(本発明の方式以
外)で作成されたソースプログラム形式の情報を、本発
明の定義形式に変換するものである。すなわち、定義形
式変換部19は、プログラムの段階的詳細化(ソフトウ
ェア工学でいうフォワードエンジニアリング)に、ま
た、プログラム開発段階での逐次的なユーザとの確認
(ソース形式からの大きな流れの確認、視覚的な方式で
の修正:ソフトウェア工学でいうバックワードエンジニ
アリングに近い)などにおいて有効である。尚、外部で
作成されたソースプログラム形式の情報の本発明の定義
形式への変換は、定義情報格納部9で格納する視覚定義
可能な部分のみの抽出、すなわち、動作メニュー群に登
録のGUI定義動作、基本動作メニューなどの抽出に限
定される。また、バックワードエンジニアリングでの視
覚定義可能な部分の抽出とは、ソース形式の解析、また
は、その解釈(翻訳)実行により、動作メニュー群に登
録されたユーザ定義動作、基本動作などの抽出を行なう
ことである。
【0033】次に、図2、および、図3を用いて、本実
施例のGUIプログラムの設計支援システムの本発明に
係わる動作の説明を行なう。図2は、図1におけるGU
Iプログラムの設計支援システムの本発明に係わる動作
の第1の実施例を示す説明図である。本図においては、
5は、システムの全体動作の制御を行なう図1で示す全
体制御部、12〜15は、それぞれ図1で示すように、
本発明に係わる動作を行なうGUI表示定義・編集部
(図中、Aと記載)と、GUI動作定義・編集部(図
中、Bと記載)と、周辺環境定義・編集部(図中、Cと
記載)と、手順定義・編集部(図中、Dと記載)、20
〜23は、それぞれ図1で示すGUI表示実行部(図
中、AAと記載)と、GUI動作実行部(図中、BBと
記載)と、周辺環境実行部(図中、CCと記載)と、手
順実行部(図中、DDと記載)であり、このような構成
により、本実施例のGUIプログラムの設計支援システ
ムは、以下の各制御ウィンドウの表示と、APウィンド
ウの作成を行なう。
【0034】本図においては、30は、全体制御部5に
より表示され、設計者が、GUI表示定義・編集部1
2、GUI動作定義・編集部13、周辺環境定義・編集
部14、手順定義・編集部15、GUI表示実行部2
0、GUI動作実行部21、周辺環境実行部22、手順
実行部23の選択に用いる制御ウィンドウ(図中、WZ
と記載)、32は、GUI表示定義・編集部12により
表示され、パレットと動作メニューなどを有し、設計者
が、ウィンドウの作成に用いる制御ウィンドウ(図中、
WAと記載)、33は、GUI動作定義・編集部13に
より表示され、「結合」や本発明に係わる「編集」など
のメニューを有し、設計者が、ウィンドウ間の関連付け
に用いる制御ウィンドウ(図中、WBと記載)、34
は、周辺環境定義・編集部14により表示され、制御ウ
ィンドウ32と同様に、パレットと動作メニューなどを
有し、設計者が、模擬用のウィンドウの作成に用いる制
御ウィンドウ(図中、WCと記載)、35は、制御ウィ
ンドウ34を介して呼び出され、データベースなどの標
準的な模擬ウィンドウを提供する標準パターンウィンド
ウ(図中、WSと記載)、40、41は、本システムで
作成されるAPプログラムのウィンドウ(以下、APウ
ィンドウと記載)、42は、本システムで作成されるA
Pプログラムで模擬的にアクセスされる仮想APウィン
ドウである。
【0035】以下、このような構成により、図1におけ
るGUIプログラムの設計支援システムの本発明に係わ
る動作を説明する。本実施例では、あるAP(ビジネス
プログラム)のGUI設計手順を例としている。このA
Pは、大きく2つのAPウインドウ(図中wa(1)、
wa(2)と記載)40、41を有し、操作者が、AP
ウインドウ40の中のメニュー群(図中、na(1)と
記載)43の第2項を選択すると、第2のAPウインド
ウ41を表示するものである。
【0036】また、操作者が、ウインドウ41の処理メ
ニュー群44(図中、na(2)と記載)で、第1項の
「入金」を選択し、内部ウインドウ46の口座番号デー
タ欄(図中、口座番号と記載)47に口座番号、およ
び、入出金金額欄48に入金学を入力し、内部ウインド
ウ(図中、実行と記載)45、すなわち、「実行」ボタ
ンを選択すると、これにより、預金データベースへアク
セスし、該当の口座データを更新し、残高を内部ウイン
ドウ46の残高データ欄(図中、残高と記載)49に表
示する。
【0037】このようなAPの仕様を、APのユーザと
現場で確認する技術者(SE)が、たとえ専門家であっ
ても、ユーザとの仕様打合せ中に、プログラムを作成す
るのは容易ではない。本実施例のAPの設計支援システ
ムでは、以下に説明するようにして、作成したAPのユ
ーザの操作手順を含む一連の作業手順(プロセス)の視
覚的なプログラミング、および、その手順に基づくAP
実行の模擬表示(設計者の動作、データベースの変更状
態の模擬表示を含む)の支援を行なう。このことより、
設計者は、ユーザとの仕様の打合せ中においても、表示
内容や、ユーザがすべき操作を含めた一連の動作などの
仕様を、簡単に、かつ、明確に確認することができる。
さらに、本実施例のGUI設計システムでは、GUIの
動作を仕様として保存することができ、効率の良いAP
作成が可能となる。
【0038】以下、その動作を説明する。本実施例のA
Pの設計支援システムが起動されると、全体制御部5が
制御を受け、機能メニュー群を含む制御ウインドウ30
を画面に表示する。設計者が、この制御ウインドウ30
で、GUI表示定義・編集部12に対応する機能メニュ
ーを選択すると、GUI表示定義・編集部12を起動し
て、このGUI表示定義・編集部12の機能の操作用の
制御ウインドウ32を表示する。設計者は、この制御ウ
インドウ32内のパレット部品により、APウインドウ
40、41を作成(定義)して、登録する(各ウインド
ウオブジェクトの定義情報として定義される)。
【0039】APの実行時に、APウインドウ40の中
のメニュー群43の第2項を選択した結果で、第2のA
Pウインドウ41を表示させるためには、設計者は、以
下の操作を行なう。すなわち、APの定義時に、制御ウ
インドウ30でGUI動作定義・編集部13に対応する
機能メニューを選択し、このGUI動作定義・編集部1
3の操作用の制御ウインドウ33を表示させる。APウ
インドウ40のメニュー群43の第2項と、APウイン
ドウ41とをマウスで指定し、「結合」メニューを選択
する。この操作に基づき、GUI動作定義・編集部13
は、各オブジェクトの属性を登録する(画面上、両者は
結線される)。
【0040】ここで、制御ウィンドウ33の「編集」メ
ニューは、図1で説明した本発明に係わる第1の事象オ
ブジェクトとしての機能を有し、例えば、第2のAPウ
インドウ41の表示と共に、呼び出し元のAPウィンド
ウ40を画面上から消すようにする場合には、設計者
は、上述で「結合」定義した二つのオブジェクト間の結
線を、マウスで、定義対象として選択し、制御ウィンド
ウ33の「編集」メニュー50を選択して、第1の事象
設定オブジェクト(図中、WE1と記載)51を表示し
て編集状態とする。そして、APウインドウ40を定義
対象として選択した後、第1の事象設定オブジェクト5
1の「消去」メニュー52を指定し、また、APウィン
ドウ41を定義対象として選択した後、同じく、第1の
事象設定オブジェクト51の「表示」メニュー53を指
定する。
【0041】さて、データベースアクセスは、1つの仮
想的(スタブ)なAPウインドウ42として疑似するも
のとする。このAPウィンドウ42を作成するために、
設計者は、まず、制御ウインドウ30で機能メニュー群
から周辺環境定義・編集部14を選択する。これは、G
UI表示定義・編集部12と同様なパレット機能と共
に、幾つかの編集も可能な標準的な疑似パターンを持つ
標準パターンウィンドウ35を有する。設計者は、この
標準パターンウィンドウ35の標準的な疑似パターンを
用いて、APウインドウ42を作成する。
【0042】APウインドウ41の内部ウインドウ45
(「実行」ボタン)と、APウインドウ42との結合
は、上述したものと同様であるが、標準的な疑似パター
ン、ここでは、データベース検索・更新の標準疑似パタ
ーン(図中、p(1)と記載)を利用した場合、表示さ
れたこの特定のパターン機能の予め対応付けられた規定
に従う。すなわち、設計者は、APウインドウ41、4
2の「結合」定義による「結線」をマウスで選択した
後、APウインドウ41の処理メニュー文44の「入
金」と、内部ウィンドウ46の口座番号データ欄47、
および、入出金額データ欄(図中、入出金額と記載)4
8を選択し、制御ウインドウ33の「メッセージ」メニ
ューを選択する。さらに、APウインドウ41の残高デ
ータ欄49を選択し、制御ウインドウ33の「値返却」
メニューを指定する。これは、この結合でのメッセージ
データ項目と返却値データ項目として、各々のオブジク
トに登録される。尚、データベース標準疑似パターンP
(1)は、内部的データベースデータを持ち、メッセー
ジとして送信される口座番号に対応するデータを検索
し、入出金種別と入出金金額により、残高の更新、表示
等を行ない、残高を返却するオブジェクトである。これ
らの各々の間の関連した手順定義に関して、次の図3を
用いて説明する。
【0043】図3は、図1におけるGUIプログラムの
設計支援システムの本発明に係わる動作の第2の実施例
を示す説明図である。本図において、36〜38は、手
順定義・編集部15により表示され、設計者が、操作者
の操作手順を含むAPの一連の動作手順の設定に用いる
制御ウィンドウ(図中、WD、WD(1)、WD(1
1)と記載)、39は、手順実行部23により表示さ
れ、設計者が、制御ウィンドウ36〜38で作成された
手順でのAPの動作開始に用いる制御ウィンドウであ
り、本第2の実施例は、図2におけるAP(GUIプロ
グラム)の設計支援システムに、これらの制御ウィンド
ウ36〜39を設けた構成となっている。以下、このよ
うな構成のAPの設計支援システムの本発明に係わる動
作説明を行う。
【0044】上述の各々の間の関連した手順定義は、ま
ず、設計者が、制御ウインドウ30で、機能メニュー群
から手順定義・編集部15を選択し、その制御ウィンド
ウ36の機能メニュー群から「手順作成」を選択する。
手順定義・編集部15は、「手順作成」の下位メニュー
である制御ウィンドウ37のダイアログボックス(図
中、DBOXと記載)37aで、最初のAPウインドウ
名の投入を要求する。設計者が、このダイアログボック
ス37aに、GUIプログラムの最初に実行されるオブ
ジェクト「APウインドウ40」を投入すると、APウ
インドウ40を表示する。これが、登録する「ユーザ操
作」手順の第1番目となる。
【0045】次に設計者が、APウインドウ40上の内
部ウィンドウ43のメニュー群の第2項をマウスで選択
し、制御ウィンドウ37の動作メニューで「登録」を選
択すると、登録する手順の第2番目は、「内部ウィンド
ウ43のメニュー群の第2項の選択」となる。ここで、
制御ウィンドウ37は、図1で説明した本発明に係わる
第2の事象設定オブジェクト(図中、WE2と記載)6
1を、制御ウィンドウ37の「事象編集」メニュー60
により表示し、設計者は、内部ウィンドウ43のメニュ
ー群の第2項を選択して、第2の事象設定オブジェクト
61の「ブリンク」メニュー62(強調編集)を設定す
る。この「ブリンク」メニュー62は、「解除」メニュ
ー63で解除されるまで、各手順登録事象の属性とな
る。さらに、設計者が、制御ウィンドウ37の動作メニ
ューで「続行」を選択すると、GUI動作実行部21
が、「内部ウィンドウ43のメニュー群」オブジェクト
に登録された「第2項選択」に対する定義の動作(AP
ウインドウ41との結合)を実行する。このことによ
り、APウインドウ41に制御が移行し、ウインドウ表
示されて、設計者の指示を待つ状態となる。
【0046】同様な操作で、設計者は、APウインドウ
41の処理メニュー文44の「入金」と、内部ウィンド
ウ46の口座番号データ欄47、入出金額データ欄4
8、および、内部ウインドウ45(「実行」ボタン)の
選択手順を、それぞれ、登録手順の第3、4、5として
登録する。そして、設計者は、制御ウィンドウ37の機
能メニュー群から「終了」を選択し、制御ウィンドウ3
8のダイアログボックス(図中、DBOXと記載)38
aで、登録手順名(ここでは、「手順A」とする)を投
入して、手順の登録を完了する。
【0047】このような手順登録の完了後に、例えば、
設計者が、制御ウインドウ30で手順実行部23を選択
し、制御ウインドウ39のダイアログボックス(図中、
DBOXと記載)39aで「手順A」を投入すると、こ
の名前で登録された手順を、手順実行部23が実行開始
する。すなわち、登録手順の第1の「APウインドウ4
0の表示」を行ない(この際、結合されている仮想AP
ウインドウ42も表示する)、登録手順の第2の「内部
ウィンドウ43のメニュー群の第2項」をブリンク(強
調)させて操作手順を誘導する。
【0048】設計者が、ブリンクしている内部ウィンド
ウ43のメニュー群の第2項をマウスで選択すると、図
2におけるGUI実行部21が、APウインドウ40の
格納内容により、APウインドウ41を表示する。この
時、内部ウィンドウ43の「入金」と、処理メニュー群
44の口座番号データ欄47および入出金額データ欄4
8を強調表示する。さらに、設計者が、口座番号データ
欄47と入出金額データ欄48にデータを投入すると、
今度は、内部ウインドウ45(「実行」ボタン)を強調
表示する。
【0049】設計者のマウス選択で、図2における周辺
環境実行部22が、仮想APウインドウ42を制御する
オブジェクトに登録してある標準疑似パターンp(1)
へ制御を渡し、この標準疑似パターンp(1)実行によ
り、該当データを仮想データベースで検索し、近辺を含
む該当部分のデータベース内容を表示し、APウインド
ウ41へ返却値(残高データ)を伴い制御を返す。そし
て、APウインドウ41の残高データ欄49に、返却値
(残高データ)値を表示し、手順処理が終了する。この
ようにして、APの操作手順の確認を、視覚的に容易に
行なうことができる。
【0050】尚、このようなAPの設計において、さら
に、図1で説明した手続き定義・編集部16で提供され
る本発明に係わる動作中断オブジェクトを用いることに
より、図2における周辺環境定義・編集部14による周
辺環境の疑似の実行や、手順定義・編集部15による手
順の実行などの途中での中断、および、この中断時での
指定情報の表示、さらに、中断時の動作や手順等の定
義、編集など、より詳細な手順の登録を、視覚的な操作
により行なうことができ、より詳細に、プロトタイピン
グの確認を行なうことができる。尚、中断設定に関して
は、この中断状態を解除するための機構、例えば、制御
ウィンドウ39のウィンドウ内に「中断解除ボタン」等
を設定し、中断時には、このボタンをブリンクして、ユ
ーザに中断状態の通知と中断解除を促し、このボタンの
マウス選択で、手順処理続行などの処理を行なう。
【0051】また、図1における記述プログラム定義・
編集部17で提供される本発明に係わるメニュー更新オ
ブジェクトを用いることにより、図2における制御ウィ
ンドウ32や仮想制御ウィンドウ34の動作メニューの
追加や削除などの更新を、視覚的な操作により行なうこ
とができる。また、図1における定義情報格納制御部1
8で提供される本発明に係わるウィンドウ登録オブジェ
クトを用いることにより、例えば、各APウィンドウ4
0、41を、図2の制御ウィンドウ32のパレットとし
て、また、仮想APウィンドウ42を、図2の制御ウィ
ンドウ34のパレットとして登録でき、他のAPの作成
時に再利用することができる。
【0052】以上、図1〜図3を用いて説明したよう
に、本実施例のGUIプログラムの設計支援システムで
は、GUIの表示、および、一部の動作定義のみではな
く、プログラムの連続的動作を、ユーザの操作を含め
て、視覚的、対話的に定義することができ、かつ、デー
タベース等を模似することができる。このことにより、
APを実際に利用するユーザとの打合せの現場で、GU
Iの表示仕様と動作仕様の作成、確認、修正、決定など
を容易に行なうことができ、詳細なシステムの仕様のプ
ロトタイピングを効率良く行なうことができる。さら
に、ユーザとの仕様確定や、フィードバック、および、
プログラム開発との連続性が高くなり、プログラムへの
変換などが容易となり、プログラム開発の高効率化と省
力化が可能である。
【0053】尚、本発明は、図1〜図3を用いて説明し
た実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。例えば、模擬オ
ブジェクトの表示の応用として、GUIを本来持たない
オブジェクトのGUIベースによる開発が可能であり、
一般のオブジェクト指向プログラムの開発支援システム
としても適用できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、各ウインドウの表示定
義と各ウインドウ間の結合定義に限定されずに、例え
ば、各ウィンドウ自体の表示制御や、操作手順の設定な
どを、視覚的および対話的に定義でき、GUIの総合的
な動作のプロトタイピングを、柔軟に、かつ、詳細に行
なうことができ、GUIプログラムの設計支援を効率良
く行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のGUIプログラムの設計支援システム
の本発明に係わる構成の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1におけるGUIプログラムの設計支援シス
テムの本発明に係わる動作の第1の実施例を示す説明図
である。
【図3】図1におけるGUIプログラムの設計支援シス
テムの本発明に係わる動作の第2の実施例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 情報処理装置 2 表示装置 3 キーボード 4 マウス 5 全体制御部 6 定義・編集部 7 実行制御部 8 画面制御部 9 定義情報格納部 10 ソース形式手続き格納部 11 実行形式手続き格納部 12 GUI表示定義・編集部 13 GUI動作定義・編集部 14 周辺環境定義・編集部 15 手順定義・編集部 16 手続き定義・編集部 17 記述プログラム定義・編集部 18 定義情報格納制御部 19 定義形式変換部 20 GUI表示実行部 21 GUI動作実行部 22 周辺環境実行部 23 手順実行部 24 手続き実行部 25 ブラウジング部 26 解釈・翻訳部 30、32〜34 制御ウィンドウ 35 標準パターンウィンドウ 36〜39 制御ウィンドウ 37a〜39a ダイアログボックス 40、41 APウィンドウ 42 仮想APウィンドウ 50 「編集」メニュー 51 第1の事象設定オブジェクト 52 「消去」メニュー 53 「表示」メニュー 60 「事象編集」メニュー 61 第2の事象設定オブジェクト 62 「ブリンク」メニュー 63 「解除」メニュー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データと該データの読み書きおよび加工
    等の手続きを合わせ持つオブジェクトの集合体からな
    り、設計者の操作に基づき画面上でリンクされた上記オ
    ブジェクトどうしのメッセージの交換により成り立つG
    UIデータを扱うアプリケーションプログラムの設計支
    援システムにおいて、上記画面上でのリンク時に表示さ
    れ、設計者の選択操作に基づき、リンク元の上記オブジ
    ェクトをアイコン表示しているウィンドウの消去、なら
    びに、リンク先の上記オブジェクトをアイコン表示して
    いるウィンドウの表出等、上記画面上での各ウィンドウ
    の表示切替の設定を行なう第1の事象設定オブジェクト
    を設けることを特徴とするGUIアプリケーションプロ
    グラムの設計支援システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のGUIアプリケーショ
    ンプログラムの設計支援システムにおいて、上記画面に
    表示され、設計者の選択操作に基づき、上記アプリケー
    ションプログラムのプロトタイピング時に、上記アプリ
    ケーションプログラムで実際にアクセスするデータベー
    ス等の周辺環境を模擬するために用いる模擬ウィンドウ
    を作成する模擬環境設定オブジェクトを設けることを特
    徴とするGUIアプリケーションプログラムの設計支援
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のGUIアプリケーショ
    ンプログラムの設計支援システムにおいて、上記模擬環
    境設定オブジェクトは、予め作成された編集可能な標準
    模擬ウィンドウを具備することを特徴とするGUIアプ
    リケーションプログラムの設計支援システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のGUIアプリケーションプログラムの設計支援システ
    ムにおいて、上記アプリケーションプログラムを実際に
    操作するユーザの上記ウィンドウに対する操作内容と、
    該ユーザの操作に関連する各ウィンドウの動作との連続
    的な手順の設定を行なう手順設定オブジェクトを設ける
    ことを特徴とするGUIアプリケーションプログラムの
    設計支援システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のGUIアプリケーションプログラムの設計支援システ
    ムにおいて、上記画面上でのリンク時に表示され、設計
    者の選択操作に基づき、上記リンク先のウィンドウに結
    合された上記リンク元のウィンドウ内のアイコンをブリ
    ンクする等のウィンドウの強調表示の設定を行なう第2
    の事象設定オブジェクトを設けることを特徴とするGU
    Iアプリケーションプログラムの設計支援システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    のGUIアプリケーションプログラムの設計支援システ
    ムにおいて、上記画面に表示され、設計者の選択操作に
    基づき、上記作成されたアプリケーションプログラムの
    各ウィンドウの表示データ、および、指定された動作定
    義を、新たなオブジェクトとして登録するウィンドウ登
    録オブジェクトを設けることを特徴とするGUIアプリ
    ケーションプログラムの設計支援システム。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    のGUIアプリケーションプログラムの設計支援システ
    ムにおいて、上記画面上に表示され、設計者の選択操作
    に基づき、上記オブジェクトの動作途中での中断と再起
    動の設定を行なう動差中断オブジェクトを設けることを
    特徴とするGUIアプリケーションプログラムの設計支
    援システム。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    のGUIアプリケーションプログラムの設計支援システ
    ムにおいて、上記画面上に表示され、設計者の選択操作
    に基づき、上記オブジェクトの動作の設定に用いる動作
    メニューに新たな動作を登録する等、上記動作メニュー
    の更新を行なうメニュー更新オブジェクトを設けること
    を特徴とするGUIアプリケーションプログラムの設計
    支援システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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