JPH06202639A - エフェクター - Google Patents

エフェクター

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JPH06202639A
JPH06202639A JP5166112A JP16611293A JPH06202639A JP H06202639 A JPH06202639 A JP H06202639A JP 5166112 A JP5166112 A JP 5166112A JP 16611293 A JP16611293 A JP 16611293A JP H06202639 A JPH06202639 A JP H06202639A
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signal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号処理装置内に内蔵されているエフェクタ
ーを他の信号処理装置のエフェクターとして用いること
ができるようにする。 【構成】 複数の発音チャンネルを時分割駆動させる音
源部13から楽音信号SAがセレクタ14の入力AIN
供給され、入力BINにはA/Dコンバータ15を介した
外部信号SDが供給される。セレクタ14は入力AIN
らの入力信号を常時選択し、この結果エフェクト回路1
4には楽音信号SAが供給されて、楽音信号に所望のエ
フェクトが付与される。ここで外部信号SDを選択しよ
うとすると、セレクタ14は音源部13の複数の発音チ
ャンネルのうち所定のチャンネルからの楽音信号が発生
しているときのみ入力BINに入力している外部信号SB
を選択して出力する。この結果、エフェクト回路16
は、所定の発音チャンネル以外の楽音信号SAと所定の
発音チャネルの駆動期間に代わり供給された外部信号S
Bに対してエフェクトを付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音信号に効果を付加
するエフェクターが内蔵された電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器としては、図4に示した
ものが提案されている(実開昭52−116623)。
すなわちこの電子楽器は弦楽器であって、各弦毎に弦振
動を検出して電気信号に変換する複数のピックアップ1
・・・を有し、該ピックアップ1から出力されたピック
アップ信号は、各々プリアンプ2・・・に与えられる。
該プリアンプ2により増幅された前記ピックアップ信号
つまり楽音信号は、ミキサ装置3とエフェクト回路4・
・・とに与えられ、該エフェクト回路4が例えばディス
トーションである場合には、前記ピックアップ信号に対
して歪みのある特性の楽音信号が生成される。この生成
された歪みを有する楽音信号は、ミキサ装置3におい
て、元の楽音信号に加算されて、増幅器5に出力され、
該増幅器5により増幅された信号に基づいて、スピーカ
6が駆動されることにより、該スピーカ6からは、エフ
ェクト回路4によって効果付加がなされた楽音が放音さ
れるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子楽器において、前記エフェクト回路4に
より、効果付加を行い得るのは、当該電子楽器の音源で
あるピックアップ1から出力された楽音信号のみであ
る。したがって、使用者において、前記エフェクト回路
4によって効果付加したい音源を外部に所持していたと
しても、前記電子楽器本体に内蔵されているエフェクト
回路4によって、外部の音源から出力される楽音信号に
効果付加を行い得るものではない。
【0004】このため、外部の音源から出力された楽音
信号に効果付加を行う場合には、前記電子楽器にエフェ
クト回路4が内蔵されているにも拘らず、別途エフェク
ターを用意し、これに前記外部の音源から出力された楽
音信号を入力して効果付加を行わなければならず、煩雑
となるとともに不経済となるものであった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、楽器本体に内蔵されたエフェクト
ターを、外部の音源にから出力された楽音信号の効果付
加に用いることを可能にしたエフェクター内蔵電子楽器
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明あっては、演奏操作に応じて楽音
信号を出力する音源手段と、この音源手段から出力され
た前記楽音信号を与えられて、該楽音信号に効果を付加
するエフェクト手段と、このエフェクト手段から出力さ
れた楽音信号に基づいて発音する発音手段とを備えた電
子楽器において、外部からの楽音信号を入力させて前記
エフェクト手段に与える入力手段が設けられている。
【0007】また、請求項2記載の発明にあっては複数
の発音チャンネルを有し、各チャンネルから楽音信号を
順次時分割で出力する音源手段と、この音源手段から出
力された楽音信号に効果を付加するエフェクト手段と、
このエフェクト手段から出力された楽音信号に基づいて
発音する発音手段とを備えた電子楽器において、外部か
らの楽音信号を入力させる入力手段と、この入力手段及
び前記音源手段からの楽音信号が入力され、そのいずれ
か一方を前記発音チャンネルの時分割に同期させて選択
出力可能な選択手段と、該選択手段を、前記音源手段か
らの楽音信号のみを選択出力させる第1のモードと、前
記音源手段からの楽音信号と前記入力手段からの楽音信
号とを所定の発音チャンネルに割り当てて選択出力する
第2のモードと切り換え制御する切換制御手段と、外部
操作に応じて前記切換制御手段に前記第1のモードと第
2のモードとの切り換え制御を指示する切り換えスイッ
チ手段とを備えている。
【0008】
【作用】前記請求項1記載の発明において、当該電子楽
器を演奏操作することによって、前記音源手段から楽音
信号が出力されると、この楽音信号はエフェクト手段に
与えられて効果が付加され、この効果が付加された楽音
信号に基づいてい発音手段が発音を行うことにより、前
記エフェクト手段の機能に応じて効果付加された楽音が
放音される。
【0009】また、前記電子楽器の外部に存在する音源
手段から、前記入力手段に楽音信号を出力すれば、該楽
音信号も前記エフェクト手段に与えれら、同様の効果が
付加され、効果付加された楽音が放音される。したがっ
て、前記電子楽器の外部に存在する音源手段の楽音信号
に対し、この電子楽器に内蔵されたエフェクト手段を用
いて、効果付加を行うことが可能となる。
【0010】また請求項2記載の発明においては、前記
切り換えスイッチ手段を操作して、前記切換制御手段に
第1のモードを指示すると、該切換制御手段は前記選択
手段に、前記音源手段からの楽音信号のみを選択出力さ
せるように制御を実行し、これにより前記選択手段は、
複数の発音チャンネルから順次時分割で出力された音源
手段の楽音信号をエフェクト手段に与える。しがって、
このように第1のモードが設定された場合には、当該電
子楽器に設けられている音源手段から出力された楽音信
号に対してのエフェクト手段により効果が付加される。
【0011】また、前記切り換えスイッチを操作して第
2のモードを指示すると、前記切り換え制御手段は、前
記音源手段からの楽音信号と、前記入力手段からの外部
の楽音信号とを、所定の発音チャンネルに割り当てて出
力するように選択手段の制御を実行する。したがって、
該選択手段からは時分割的に音源手段からの楽音信号
と、外部から入力された楽音信号とが出力されて、エフ
ェクト手段に与えられる。
【0012】このため、前記切り換えスイッチを操作す
れば、電子楽器に内蔵された単一のエフェクト手段を用
いて、この電子楽器に設けられた音源手段からの楽音信
号に対する効果付加と、外部から入力された楽音信号に
対する効果付加とを同時に行うことができ、この電子楽
器を演奏して効果付加を行いつつ、外部の楽音信号にも
効果付加を行い得る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に従っ
て説明する。すなわち、図1に示したように、この実施
例は、電子鍵盤楽器であって複数のキーが設けられたキ
ーボード10と、後述する第1のモードと第2のモード
とに切り換え可能な切り換えスイッチ11を有し、図示
しないワーキングROM及びRAMを備えたCPU12
は、前記キーボード10及び切り換えスイッチ11をキ
ースキャンし、得られたキー情報に対応する命令を音源
部13に与える。該音源部13は、出力端SelとDOUT
ら、前記CPU12により与えられた命令に対応したセ
レクト信号Sel及び時分割波形データSAを出力し、前記
セレクト信号Selはセレクタ14の入力端Sに与えら
れ、また前記時分割波形データSAは前記セレクタ14
の入力端AINに与えられる。
【0014】一方、A/Dコンバータ15は、この電子
楽器の外部に存在する音源手段、例えば音声マイクロフ
ォン、あるいは電子ギターのピックアップから出力され
た楽音信号SDをAD変換し、このAD変換されたA/
Dコンバータ出力SBは、前記セレクタ14の入力端B
INに入力される。前記A/Dコンバータ15のクロック
入力φには、前記音源部13からクロックが入力され、
これにより前記A/Dコンバータ15のAD変換結果で
ある前記A/Dコンバータ出力SBと、時分割多チャン
ネル波形データ出力SAとは、図2のタイムチャートに
示したように同期する。
【0015】他方、前記セレクタ14の出力端COUT
らは、エフェクト回路16にセレクタ出力SCが与えら
れ、該セレクタ出力SCは、前記セレクト信号Selがロウ
レベルのときには、前記時分割波形データSAをセレク
トしたものであって、またセレクト信号Selがハイレベ
ルのときは、前記A/Dコンバータ出力SBをセレクト
したものである。
【0016】そして、このようにセレクト信号Selのレ
ベル状態に応じて、エフェクト回路16に入力された前
記時分割波形データSA及びA/Dコンバータ出力SB
各楽音信号は、前記エフェクト回路16により効果を付
加され、累算等がなされた後、D/Aコンバータ17に
与えられ、D/A変換された後、アンプ18とスピーカ
19とからなるサウンドシステム20によって放音され
る。
【0017】以上の構成にかかる本実施例の動作を、図
3に示したフローチャートとともに説明する。すなわ
ち、外部に存在する音源手段の楽音信号に効果付加を行
うことなく、当該電子楽器の楽音信号にのみ効果付加を
行う場合には、前記切り換えスイッチ11を第1のモー
ド位置に対応するOFFの位置に設定し、これによりC
PU12に第1のモードの内容である「外部入力をチャ
ンネルに割り当てない」ことを検知させる。
【0018】すると、前記フローチャートにおいてステ
ップの判別はNOとなり、CPU12は音源部13に
対して、「セレクタ14に出力するセレクト信号Selを
常にロウレベルに固定せよ」という命令に対応したコマ
ンドを書き込む(ステップ)。よってセレクタ14
は、入力端AINからの入力である時分割波形データSA
を常に、出力端COUTからエフェクト回路16に与える
とともに、前記キーボード10の押鍵操作によりCPU
12が得るキーコードに対応したノートを0〜7の全て
のチャンネルに割り当てて発音処理を行う。
【0019】したがって、サウンドシステム20から
は、前記キーボード10の押鍵操作によって指定された
音高の楽音信号であって、エフェクト回路16により効
果付加がなされた楽音信号に基づいた放音がなされる。
【0020】これに対し、外部に存在する音声マイクロ
フォンあるいは電子ギターのピックアップ等の音源の楽
音信号にも効果付加を行う場合には、前記切り換えスイ
ッチ11を第2のモード位置に対応するONの位置に設
定し、これによりCPU12に第2のモードに内容であ
る「外部入力をnチャンネル(本実施例では7チャンネ
ル)に割り当てる」ことを検知させる。すると、CPU
12は、音源部13に対して、「セレクタ14に出力す
るセレクト信号Selをチャンネル7に相当するタイミン
グ区間のみハイレベルにせよ」という命令に対応したコ
マンドを書き込む(ステップ)。
【0021】したがって、このように切り換えスイッチ
11がオンとなって、前記フローチャートにおけるステ
ップの判別がYESになると、ステップでチャンネ
ルが7であるか否かが判別され、この判別がNOであっ
て、チャンネル7以外であれば、ロウレベルのセレクト
信号Selがセレクタ14に与えられるとともに、前記判
別がYESであって、チャンネルが7であるときには、
ハイレベルのセレクト信号Selが入力され、これにより
セレクタ14の入力端Sはチャンネル7のタイミング区
間のみハイレベル状態となる。
【0022】よって、セレクタ14の出力COUTから
は、0〜6チャンネルタイミング区間では、音源部13
の時分割波形データSAの0〜6チャンネルが、また7
チャンネル区間では、外部に存在する音源の楽音信号を
A/Dコンバータ15で変換したA/Dコンバータ出力
Bが、各々セレクト出力SCとして選択されてエフェク
ト回路16に与えられる。このため、サウンドシステム
20からは、前記キーボード10の押鍵操作によって指
定された音高であって、エフェクト回路16により効果
付加がなされた楽音と、外部に存在する音声マイクロフ
ォンあるいは電子ギターのピックアップ等の音源の楽音
信号に効果付加を行った楽音とが、放音される。
【0023】したがって、前記切り換えスイッチ11を
操作すれば、電子楽器に内蔵された単一のエフェクト回
路16を用いて、音源部13からの楽音信号に対する効
果付加と、外部から入力された楽音信号に対する効果付
加とを同時に行うことができ、この電子楽器を演奏して
効果付加を行いつつ、外部の楽音信号にも効果付加を行
い得る。また、このように前記電子楽器の外部に存在す
るマイクロフォン等の楽音信号に対し、この電子楽器に
内蔵されたエフェクト回路16を用いて、効果付加を行
うことが可能となることから、前記マイクロフォン等か
ら出力された楽音信号に効果付加を行う場合に別途エフ
ェクターを用意し、これにマイクロフォン等から出力さ
れた楽音信号を入力して効果付加を行う必要はなく、容
易かつ経済的に外部に存在する音源の楽音信号に効果付
加を行うことが可能となるのである。
【0024】なお、本実施例においては、チャンネル7
に外部から入力された楽音信号を割り当てるようにした
が、これに限ることなくこの楽音信号他のチャンネルあ
るいは複数のチャンネルを割り当てるようしても良く、
また音源の発音チャンネルは8ポリに限るものではな
く、さらに前記切り換えスイッチ11としては、マイク
ロフォン等のプラグを抜き差しに連動してオンオフする
スイッチを用いれば、スイッチ操作性を向上させること
が可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、外部から
の楽音信号を入力させて電子楽器に内蔵されたエフェク
ト手段に与えるようにしたことから、前記電子楽器の外
部に存在するマイクロフォン等からの楽音信号に対し、
当該電子楽器に内蔵されたエフェクト手段を用いて、効
果付加を行うことが可能となる。よって、前記マイクロ
フォン等から出力された楽音信号に効果付加を行う場合
に別途エフェクター装置を用意し、これにマイクロフォ
ン等から出力された楽音信号を入力して効果付加を行う
必要はなく、容易かつ経済的に外部に存在する音源の楽
音信号に効果付加を行うことが可能となる。
【0026】また、複数の発音チャンネルを有し、各チ
ャンネルから楽音信号を順次時分割で出力するも音源手
段を有する電子楽器である場合には、各チャンネルに前
記楽音信号と外部からの楽音信号とを割り当てて、効果
付加を行うようにしたことから、内部の楽音信号に対す
る効果付加と、外部から入力された楽音信号に対する効
果付加とを、単一のエフェクト手段により同時に行うこ
とが可能となるとともに、これによって、当該電子楽器
を演奏して効果付加を行いつつ、外部の楽音信号にも効
果付加を行うことが可能となる。しかも、切り換えスイ
ッチ手段の操作により、外部から入力された楽音信号に
対する効果付加を行い得ることから、電子楽器に内蔵さ
れたエフェクト手段を、容易な操作により手軽に音声や
他の電子楽器の効果付加に利用することを可能にするも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例のチャンネルタイミングと各出力の関
係を示すタイムチャートである。
【図3】同実施例の動作を示すフローチャートである。
【図4】従来の電子楽器を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 切り換えスイッチ 12 CPU 13 音源部 14 セレクタ 15 A/Dコンバータ 16 エフェクト回路
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エフェクター
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音信号に効果を付加す
エフェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からエフェクターは単一で用いられ
るだけでなく、電子楽器等に予め内蔵されているものが
ある。このような電子楽器としては、図4に示したもの
が提案されている(実開昭52−116623)。すな
わちこの電子楽器は弦楽器であって、各弦毎に弦振動を
検出して電気信号に変換する複数のピックアップ1・・
・を有し、該ピックアップ1から出力されたピックアッ
プ信号は、各々プリアンプ2・・・に与えられる。該プ
リアンプ2により増幅された前記ピックアップ信号つま
り楽音信号は、ミキサ装置3とエフェクト回路4・・・
とに与えられ、該エフェクト回路4が例えばディストー
ションである場合には、前記ピックアップ信号に対して
歪みのある特性の楽音信号が生成される。この生成され
た歪みを有する楽音信号は、ミキサ装置3において、元
の楽音信号に加算されて、増幅器5に出力され、該増幅
器5により増幅された信号に基づいて、スピーカ6が駆
動されることにより、該スピーカ6からは、エフェクト
回路4によって効果付加がなされた楽音が放音されるも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電子楽器において、前記エフェクト回路4に
より、効果付加を行い得るのは、当該電子楽器の音源で
あるピックアップ1から出力された楽音信号のみであ
る。したがって、使用者において、前記エフェクト回路
4によって効果付加したい音源を外部に所持していたと
しても、前記電子楽器本体に内蔵されているエフェクト
回路4によって、外部の音源から出力される楽音信号に
効果付加を行い得るものではない。
【0004】このため、外部の音源から出力された楽音
信号に効果付加を行う場合には、前記電子楽器にエフェ
クト回路4が内蔵されているにも拘らず、別途エフェク
ターを用意し、これに前記外部の音源から出力された楽
音信号を入力して効果付加を行わなければならず、煩雑
となるとともに不経済となるものであった。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、装置本体に内蔵されたエフェクト
ターを、外部の音源から出力された音信号の効果付加に
用いることを可能にしたエフェクターを提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明あっては、複数種の音信号を順次時分割で入力
する第1の入力手段と、入力される音信号に効果を付加
して出力するエフェクト手段と、外部から別の音信号を
入力させる第2の入力手段と、この第1及び第2の入力
手段からの音信号が入力され、そのいずれか一方を前記
第1の入力手段からの音信号の時分割タイミングに同期
させて前記エフェクト手段に選択出力可能な選択手段
と、該選択手段を、前記第1の入力手段からの音信号の
みを選択出力させる第1のモードと、前記第1の入力手
段からの音信号と前記第2の入力手段からの音信号とを
前記時分割タイミングによって形成される所定の発音チ
ャンネルに割り当てて選択出力する第2のモードとに切
り換え制御する切換制御手段とを備えている。
【0007】
【作用】本発明においては、前記切換制御手段に第1の
モードを指示すると、該切換制御手段は前記選択手段
に、前記第1の入力手段からの音信号のみを選択出力さ
せるように制御を実行し、これにより前記選択手段は、
時分割タイミングにより形成される複数の発音チャンネ
ルから順次時分割で出力された第1の入力手段の音信号
をエフェクト手段に与える。しがって、このように第1
のモードが設定された場合には、当該装置から出力され
た音信号に対してのエフェクト手段により効果が付加さ
れる。
【0008】また、第2のモードを指示すると、前記切
り換え制御手段は、前記第1の入力手段からの音信号
と、前記第2の入力手段から入力される外部の音信号と
を、所定の発音チャンネルに割り当てて出力するように
選択手段の制御を実行する。したがって、該選択手段か
らは時分割的に第1の入力手段からの音信号と、第2の
入力手段から入力された音信号とが出力されて、エフェ
クト手段に与えられる。このため、前記切り換え制御手
段によりモード切換を行えば、装置本体に内蔵された単
一のエフェクト手段を用いて、第1の入力手段による装
置本体からの音信号に対する効果付加と、第2の入力手
段により外部から入力された音信号に対する効果付加と
を同時に行うことができる
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に従っ
て説明する。すなわち、図1に示したように、この実施
例は、電子鍵盤楽器であって複数のキーが設けられたキ
ーボード10と、後述する第1のモードと第2のモード
とに切り換え可能な切り換えスイッチ11を有し、図示
しないワーキングROM及びRAMを備えたCPU12
は、前記キーボード10及び切り換えスイッチ11をキ
ースキャンし、得られたキー情報に対応する命令を音源
部13に与える。該音源部13は、出力端SelとDOUT
ら、前記CPU12により与えられた命令に対応したセ
レクト信号Sel及び時分割波形データSAを出力し、前記
セレクト信号Selはセレクタ14の入力端Sに与えら
れ、また前記時分割波形データSAは前記セレクタ14
の入力端AINに与えられる。
【0010】一方、A/Dコンバータ15は、この電子
楽器の外部に存在する音源手段、例えば音声マイクロフ
ォン、あるいは電子ギターのピックアップから出力され
た楽音信号SDをAD変換し、このAD変換されたA/
Dコンバータ出力SBは、前記セレクタ14の入力端B
INに入力される。前記A/Dコンバータ15のクロック
入力φには、前記音源部13からクロックが入力され、
これにより前記A/Dコンバータ15のAD変換結果で
ある前記A/Dコンバータ出力SBと、時分割多チャン
ネル波形データ出力SAとは、図2のタイムチャートに
示したように同期する。
【0011】他方、前記セレクタ14の出力端COUT
らは、エフェクト回路16にセレクタ出力SCが与えら
れ、該セレクタ出力SCは、前記セレクト信号Selがロウ
レベルのときには、前記時分割波形データSAをセレク
トしたものであって、またセレクト信号Selがハイレベ
ルのときは、前記A/Dコンバータ出力SBをセレクト
したものである。
【0012】そして、このようにセレクト信号Selのレ
ベル状態に応じて、エフェクト回路16に入力された前
記時分割波形データSA及びA/Dコンバータ出力SB
各楽音信号は、前記エフェクト回路16により効果を付
加され、累算等がなされた後、D/Aコンバータ17に
与えられ、D/A変換された後、アンプ18とスピーカ
19とからなるサウンドシステム20によって放音され
る。
【0013】以上の構成にかかる本実施例の動作を、図
3に示したフローチャートとともに説明する。すなわ
ち、外部に存在する音源手段の楽音信号に効果付加を行
うことなく、当該電子楽器の楽音信号にのみ効果付加を
行う場合には、前記切り換えスイッチ11を第1のモー
ド位置に対応するOFFの位置に設定し、これによりC
PU12に第1のモードの内容である「外部入力をチャ
ンネルに割り当てない」ことを検知させる。
【0014】すると、前記フローチャートにおいてステ
ップの判別はNOとなり、CPU12は音源部13に
対して、「セレクタ14に出力するセレクト信号Selを
常にロウレベルに固定せよ」という命令に対応したコマ
ンドを書き込む(ステップ)。よってセレクタ14
は、入力端AINからの入力である時分割波形データSA
を常に、出力端COUTからエフェクト回路16に与える
とともに、前記キーボード10の押鍵操作によりCPU
12が得るキーコードに対応したノートを0〜7の全て
のチャンネルに割り当てて発音処理を行う。
【0015】したがって、サウンドシステム20から
は、前記キーボード10の押鍵操作によって指定された
音高の楽音信号であって、エフェクト回路16により効
果付加がなされた楽音信号に基づいた放音がなされる。
【0016】これに対し、外部に存在する音声マイクロ
フォンあるいは電子ギターのピックアップ等の音源の楽
音信号にも効果付加を行う場合には、前記切り換えスイ
ッチ11を第2のモード位置に対応するONの位置に設
定し、これによりCPU12に第2のモードに内容であ
る「外部入力をnチャンネル(本実施例では7チャンネ
ル)に割り当てる」ことを検知させる。すると、CPU
12は、音源部13に対して、「セレクタ14に出力す
るセレクト信号Selをチャンネル7に相当するタイミン
グ区間のみハイレベルにせよ」という命令に対応したコ
マンドを書き込む(ステップ)。
【0017】したがって、このように切り換えスイッチ
11がオンとなって、前記フローチャートにおけるステ
ップの判別がYESになると、ステップでチャンネ
ルが7であるか否かが判別され、この判別がNOであっ
て、チャンネル7以外であれば、ロウレベルのセレクト
信号Selがセレクタ14に与えられるとともに、前記判
別がYESであって、チャンネルが7であるときには、
ハイレベルのセレクト信号Selが入力され、これにより
セレクタ14の入力端Sはチャンネル7のタイミング区
間のみハイレベル状態となる。
【0018】よって、セレクタ14の出力COUTから
は、0〜6チャンネルタイミング区間では、音源部13
の時分割波形データSAの0〜6チャンネルが、また7
チャンネル区間では、外部に存在する音源の楽音信号を
A/Dコンバータ15で変換したA/Dコンバータ出力
Bが、各々セレクト出力SCとして選択されてエフェク
ト回路16に与えられる。このため、サウンドシステム
20からは、前記キーボード10の押鍵操作によって指
定された音高であって、エフェクト回路16により効果
付加がなされた楽音と、外部に存在する音声マイクロフ
ォンあるいは電子ギターのピックアップ等の音源の楽音
信号に効果付加を行った楽音とが、放音される。
【0019】したがって、前記切り換えスイッチ11を
操作すれば、電子楽器に内蔵された単一のエフェクト回
路16を用いて、音源部13からの楽音信号に対する効
果付加と、外部から入力された楽音信号に対する効果付
加とを同時に行うことができ、この電子楽器を演奏して
効果付加を行いつつ、外部の楽音信号にも効果付加を行
い得る。また、このように前記電子楽器の外部に存在す
るマイクロフォン等の楽音信号に対し、この電子楽器に
内蔵されたエフェクト回路16を用いて、効果付加を行
うことが可能となることから、前記マイクロフォン等か
ら出力された楽音信号に効果付加を行う場合に別途エフ
ェクターを用意し、これにマイクロフォン等から出力さ
れた楽音信号を入力して効果付加を行う必要はなく、容
易かつ経済的に外部に存在する音源の楽音信号に効果付
加を行うことが可能となるのである。
【0020】なお、本実施例においては、チャンネル7
に外部から入力された楽音信号を割り当てるようにした
が、これに限ることなくこの楽音信号他のチャンネルあ
るいは複数のチャンネルを割り当てるようしても良く、
また音源の発音チャンネルは8ポリに限るものではな
く、さらに前記切り換えスイッチ11としては、マイク
ロフォン等のプラグを抜き差しに連動してオンオフする
スイッチを用いれば、スイッチ操作性を向上させること
が可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、装置内部
からの音信号に対する効果付加と、外部から入力された
音信号に対する効果付加とを、単一のエフェクト手段に
より同時に行うことが可能となる。これによって、例え
ば本発明のエフェクターを電子楽器に適用すると当該電
子楽器を演奏して効果付加を行いつつ、外部の楽音信号
にも効果付加を行うことが可能となる。しかも、切り換
え制御手段により、外部から入力された音信号に対する
効果付加を行い得ることから、装置に内蔵されたエフェ
クト手段を、容易な操作により手軽に音声や他の電子楽
器等の装置の効果付加に利用することを可能にするもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例のチャンネルタイミングと各出力の関
係を示すタイムチャートである。
【図3】同実施例の動作を示すフローチャートである。
【図4】従来の電子楽器を示すブロック図である。
【符号の説明】 11 切り換えスイッチ 12 CPU 13 音源部 14 セレクタ 15 A/Dコンバータ 16 エフェクト回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏操作に応じて楽音信号を出力する音
    源手段と、 この音源手段から出力された前記楽音信号を与えられ
    て、該楽音信号に効果を付加するエフェクト手段と、 このエフェクト手段から出力された楽音信号に基づいて
    発音する発音手段と、 を備えた電子楽器において、 外部からの楽音信号を入力させて前記エフェクト手段に
    与える入力手段が設けられたことを特徴とするエフェク
    ター内蔵電子楽器。
  2. 【請求項2】 複数の発音チャンネルを有し、各チャン
    ネルから楽音信号を順次時分割で出力する音源手段と、 この音源手段から出力された楽音信号に効果を付加する
    エフェクト手段と、 このエフェクト手段から出力された楽音信号に基づいて
    発音する発音手段と、 を備えた電子楽器において、 外部からの楽音信号を入力させる入力手段と、 この入力手段及び前記音源手段からの楽音信号が入力さ
    れ、そのいずれか一方を前記発音チャンネルの時分割に
    同期させて選択出力可能な選択手段と、 該選択手段を、前記音源手段からの楽音信号のみを選択
    出力させる第1のモードと、前記音源手段からの楽音信
    号と前記入力手段からの楽音信号とを所定の発音チャン
    ネルに割り当てて選択出力する第2のモードとに切り換
    え制御する切換制御手段と、 外部操作に応じて前記切換制御手段に前記第1のモード
    と第2のモードとの切り換え制御を指示する切り換えス
    イッチ手段と、 を備えたことを特徴とするエフェクター内蔵電子楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5804754A (en) * 1996-03-11 1998-09-08 Yamaha Corporation Wave table sound source capable of processing external waveform

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JPH01282599A (ja) * 1988-05-10 1989-11-14 Yamaha Corp 楽音信号発生装置

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