JP3788300B2 - 電子弦楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弦部材の操作を検出して楽音を電気的に発生するようにした電子弦楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、弦部材を備え、この弦部材の操作を検出して楽音を電気的に発生するようにした電子弦楽器が知られている。この電子弦楽器では、たとえば、楽器全体をギター型に構成し、楽器本体部に設けた弦部材の撥弦動作を、振動あるいは撓み等を介して検出し、その検出信号をトリガとして楽音を発生するようにしている。
【0003】
また、他の従来技術として、たとえば、棹部に設けた操作子で音高を決定するとともに、弦部材を撥いて楽音発生のタイミングを決定するものがあり、さらに、自動演奏の歩進の制御等を行うようにしたものもある。
【0004】
ところで、アコースティックギター等も発音操作に関しては、上記従来例とおおむね同じようになされる(すなわち、フレット操作部で音高を決定し、撥弦部で楽音発生タイミングを決定する)が、それに加えて、フレットのみを強く指で押さえる操作、いわゆるハンマリング操作によっても発音することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の電子弦楽器では、アコースティックギターのように、ハンマリング発音を行うことができないので、演奏の表現力が乏しかった。
【0006】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、演奏の表現力をより向上させた電子弦楽器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電子弦楽器は、楽器本体に設けられた複数の弦部材と、該複数の各弦部材に対する撥弦動作を検出する撥弦動作検出手段と、発生させたい楽音の音高を指定するための複数の音高指定用スイッチと、該複数の音高指定用スイッチうちの少なくとも1つのスイッチが押下されたときおよび/または前撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときに、対応する音高の楽音を発生させる楽音発生手段と、前記複数の音高指定スイッチのうち少なくとも1つのスイッチが押下されたときのみに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量は所定値以下の所定音量に制御するとともに、前記撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量は前記所定値以上の音量に制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の電子弦楽器では、(1)複数の音高指定用スイッチうちの少なくとも1つのスイッチが押下されたときのみ、つまり、撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されずに、複数の音高指定用スイッチうちの少なくとも1つのスイッチが押下されたときであっても、(2)複数の音高指定用スイッチうちの少なくとも1つのスイッチが押下された状態で、撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときであっても、さらに、(3)撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときのみ、つまり、複数の音高指定用スイッチのいずれのスイッチも押下されない状態で、撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときであっても、対応する音高の楽音が、楽音発生手段から発生する。このように、上記(1)〜(3)の3つの場合を1つの請求項で表現するために、「および/または」を使用している。
【0009】
前記制御手段は、前記複数の音高指定スイッチのうち少なくとも1つのスイッチが押下されたときのみに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量を、前記撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量より小さく制御することが好ましい。
【0010】
また、前記制御手段は、前記複数の音高指定スイッチのうち少なくとも1つのスイッチが押下されたときのみに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量を、小かつ一定(たとえば15dB程度)に制御することが好ましい。
【0011】
さらに、前記制御手段は、前記複数の音高指定スイッチのうち少なくとも1つのスイッチが押下されたときのみに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量(第1トリガリング音量)を、小かつ一定に制御している状態で、前記撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量(第2トリガリング音量)が、上記一定の第1トリガリング音量を下回った場合には、該第1トリガリング音量をさらに下げるように制御することが好ましい。
【0012】
また、さらに、前記制御手段は、前記第1トリガリング音量を小かつ一定に制御している状態で、第2トリガリング音量が上記一定の第1トリガリング音量を下回った場合には、該第1トリガリング音量をさらに下げるとともに、第2トリガリング音量を第1トリガリング音量に一致させるように制御することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態に係る電子弦楽器1の概略構成を示すブロック図である。
【0015】
同図に示すように、本実施の形態の電子弦楽器1は、胴体部1aおよび棹部1bによって構成されている。棹部1bの、ギターでいう指盤部に相当する部分には、音高スイッチ部1cが設けられ、胴体部1aには、弦入力部1dが設けられている。
【0016】
音高スイッチ部1cは、主として、複数個(たとえば72個)の押弦スイッチから構成され、押弦スイッチは、棹部1bの長手方向に列状に6列、各列12個ずつ配置されている。
【0017】
また、弦入力部1dは、主として、複数本(たとえば6本)の弦部材と、該各弦部材の一端部にそれぞれ配置されたセンサ体とによって構成されている。各センサ体は、たとえばピエゾセンサによって構成され、このピエゾセンサによって、各弦部材の撥弦動作および撥弦強さを検出する。
【0018】
音高スイッチ部1cからの72本の信号出力(72個の押弦スイッチの各スイッチからそれぞれ出力される信号であり、当該スイッチがオンのときハイレベルとなり、当該スイッチがオフのときロウレベルとなる)と、弦入力部1dからの6本の信号出力(6個のセンサ体からそれぞれ出力されるアナログ信号である)は、楽音信号発生部2に供給される。
【0019】
楽音信号発生部2では、音高スイッチ部1cからの出力信号のうち、ハイレベルのものに対応する音高データが形成され、内蔵の音源部(波形メモリ音源やFM音源等、その楽音生成方式は問わない)に設定される。音源部は、設定された音高データに対応する楽音信号の生成を要求するためのキーオンが設定されると、当該楽音発生方式に従って楽音信号を発生させる。ここで、キーオンは、本実施の形態では、音高スイッチ部1cからハイレベルの信号が出力された時点および弦入力部1dから信号が出力された時点で音源部に設定される。なお、楽音信号発生部2は、本実施の形態では、弦入力部1dの各弦部材にそれぞれ対応したチャンネル(6チャンネル)分の楽音信号を発生させることができるように構成されている。
【0020】
楽音信号発生部2によって生成された各チャンネルの楽音信号は、各チャンネル毎に設けられたデジタルアンプ(AMP)9a〜9fにそれぞれ供給される。各デジタルアンプ9a〜9fには、それぞれ、その増幅率を決定するための信号も供給される。
【0021】
前記音高スイッチ部1cからの72本の出力信号は、該各出力信号の論理和を取り、その結果を出力するOR回路3にも供給される。このOR回路3はエニーキーオン検出手段として機能するものである。OR回路3の出力は、小音正規化部4に供給されるとともに、AND回路8の一方の入力端子に供給される。
【0022】
小音正規化部4は、OR回路3からハイレベルの信号が供給されたときに、所定の小音量を示す値を、たとえば5ビットで出力する。5ビットの信号では、10進数で0〜32の値を表現できるため、小音量を示す値とは、たとえば“3(2進数で00011)”(具体的には、15dB程度の音量を示す値)である。この15dB程度の音量とは、音高(振動周波数)によっても多少変動するが、小声(ひそひそ話)と同程度か、それよりわずかに大きい音量であると言い換えることができる。もちろん、この音量は、スピーカ12から発音されたときの音量であって、スピーカ12から発音されるまでに、アンプ11等のアンプによって増幅される場合には、小音正規化部4から出力される小音量を示す値は、15dB程度の音量を示しているわけではない。小音正規化部4からの出力は、上記各チャンネル毎に設けられた各セレクタ(sel)6a〜6fの一方の入力端子Aに供給される。
【0023】
弦入力部1dからの6本の出力信号(アナログ信号)は、該各アナログ信号をそれぞれデジタル信号に変換するとともに、所定のビット数(たとえば5ビット)の値にそれぞれ正規化するA/Dおよび正規化部5a〜5fに供給される。A/Dおよび正規化部5a〜5fから出力される各5ビットの信号は、それぞれ、前記各セレクタ6a〜6fの他方の入力端子Bに供給される。また、この各5ビットの信号は、そのすべての信号のすべてのビットに対して論理和を取り、その結果を出力するOR回路7に供給される。すなわち、OR回路7は、弦入力エニーストリングオン検出手段として機能する。
【0024】
OR回路7からの出力は、反転された後、前記AND回路8の他方の入力端子に供給され、AND回路8からの出力は、前記各セレクタ6a〜6fのセレクト端子に供給される。AND回路8からハイレベルの信号が出力されたとき、すなわち、音高スイッチ部1cの72個の押弦スイッチの少なくとも1つが押下され、かつ、弦入力部1dのいずれの弦部材も操作されないとき、各セレクタ6a〜6fは、それぞれ、各入力端子Aに供給されている小音正規化部4からの出力を選択して出力する。一方、AND回路8からロウレベルの信号が出力されたとき、すなわち、音高スイッチ部1cの72個の押弦スイッチの押下状態に拘わらず、弦入力部1dの少なくとも1つの弦部材が操作されたとき、各セレクタ6a〜6fは、それぞれ、各入力端子Bに供給されている、A/Dおよび正規化部5a〜5fからの各出力を選択して出力する。
【0025】
各セレクタ6a〜6fからの各出力は、それぞれ、前記増幅率を決定するための信号として、前記各デジタルアンプ9a〜9fに供給される。
【0026】
各デジタルアンプ9a〜9fは、楽音信号発生部2からの各チャンネルの出力信号を、各セレクタ6a〜6fからの各出力信号の値に応じて増幅した後、DAC10に供給する。DAC10は、各デジタルアンプ9a〜9fからの増幅された各チャンネルの信号を1チャンネルの信号にミキシングするとともに、この1チャンネルのデジタル信号をアナログ信号に変換して、アンプ11に供給する。
【0027】
アンプ11によって増幅されたアナログの楽音信号は、スピーカ12によって音響となる。
【0028】
次に、以上のように構成された電子弦楽器1の制御動作を説明する。説明の便宜上、演奏者の演奏動作を場合分けし、その各場合毎に電子弦楽器1でなされる制御動作について説明する。
【0029】
演奏者は、電子弦楽器1を用いて、次の3種類の演奏動作を行うことができる。すなわち、
(1)音高スイッチ部1cの好みの押弦スイッチを押下するのみ
(2)音高スイッチ部1cの好みの押弦スイッチを押下するとともに、弦入力部1dの好みの弦部材をはじく
(3)弦入力部1dの好みの弦部材をはじくのみ
である。
【0030】
上記(1)の演奏動作では、楽音信号発生部2から演奏者が押下した押弦スイッチに対応する音高の楽音信号が発生されて、対応するチャンネルのデジタルアンプ9a〜9fに出力される。OR回路3からは、ハイレベルの信号が出力されるので、小音正規化部4からは、前記小音量を示す5ビットの信号が出力される。一方、各A/Dおよび正規化部5a〜5fからは、それぞれ全ビットが“0”の信号が出力される(つまり1以上の信号(撥弦動作を検出した信号)は出力されない)ので、OR回路7からは、ロウレベルの信号が出力され、これが反転されて、ハイレベルの信号となってAND回路8に供給される。AND回路8には、上記OR回路3からのハイレベルの信号も供給されるので、AND回路8からは、ハイレベルの信号が出力される。したがって、各セレクタ6a〜6fではそれぞれ、入力端子Aに供給された、小音正規化部4からの信号が選択されて、各デジタルアンプ9a〜9fに供給される。デジタルアンプ9a〜9fのうち、前記楽音信号が出力されたアンプでは、当該楽音信号の振幅が、前記小音量に対応する増幅率で増幅され、DAC10、アンプ11およびスピーカ12を介して音響となる。すなわち、押弦スイッチのみを押下すると、対応する音高の楽音が小音量で発生する。
【0031】
前記(2)の演奏動作では、まず、上記(1)の演奏動作と同様の制御動作によって、好みの押弦スイッチを押下した時点で、押下した押弦スイッチに対応する音高の楽音が小音量で発生する。次に、演奏者が好みの弦部材をはじくと、A/Dおよび正規化部5a〜5fのうち、演奏者がはじいた弦部材に対応するA/Dおよび正規化部からは、はじいた強さに応じた値を示す5ビットの信号(つまり、5ビットのうち少なくとも1ビットは“1”である信号)が出力されるので、OR回路7からは、ハイレベルの信号が出力され、これが反転されて、ロウレベルの信号となってAND回路8に供給される。AND回路8には、上記OR回路3からのハイレベルの信号も供給されるが、AND回路8からは、ロウレベルの信号が出力される。したがって、各セレクタ6a〜6fではそれぞれ、入力端子Bに供給された、A/Dおよび正規化部5a〜5fからの各信号が選択されて、各デジタルアンプ9a〜9fに供給される。デジタルアンプ9a〜9fのうち、前記楽音信号が出力されたアンプでは、当該楽音信号の振幅が、上記はじいた強さに応じた値に対応する増幅率で増幅され、DAC10、アンプ11およびスピーカ12を介して音響となる。すなわち、押弦スイッチを押下した状態で弦部材をはじくと、該押弦スイッチに対応する音高の楽音が該弦部材をはじいた強さに応じた音量で発生する。
【0032】
前記(3)の演奏動作では、上記(2)の演奏動作による制御動作のうち、演奏者が好みの弦部材をはじいた以降の制御動作と同様の制御動作によって、いずれの押弦スイッチも押下していない状態、すなわちギターでいう開放弦の状態の音高の楽音が該弦部材をはじいた強さに応じた音量で発生する。
【0033】
このように、本実施の形態では、演奏者が音高スイッチ部1cの好みの押弦スイッチを押下した時点で、当該押弦スイッチに対応する音高の楽音が一定の小音量で発生するので、ハンマリング発音を擬似的に発生させることができ、これにより、演奏の表現力をより向上させることができる。また、このハンマリング発音時の音量は小音量かつ一定であるので、弦入力部1dの好みの弦部材をはじいたときに正式発音させる前に、演奏者はどの押弦スイッチを押下したかを耳で理解でき、鍵盤演奏における探り弾きにも通じる効果が期待できる。また、押弦スイッチを押下したときのみに発生させる楽音の音量は小音量であるため、演奏者から離れた人には、この音が聞こえない(演奏者自身およびそのすぐ近くにいる人のみ、この音がわずかに聞こえる)。したがって、教習(学習)効果としては大きい。
【0034】
なお、本実施の形態では、前記(1)の演奏動作において、各デジタルアンプ9a〜9fにすべて小音量を示す信号を出力することにより、各弦に対応する各チャンネルをすべて小音量でオープンするようにした(ただし、楽音信号を発生させないチャンネルでは、無音となる)が、これに限らず、押下した押弦スイッチに対応するチャンネルのみオープンするようにしてもよい。
【0035】
また、本実施の形態では、前記(2)の演奏動作において、弦部材をはじく強さを弱めると、弦部材をはじいて発生させた楽音の音量の方が、押弦スイッチを押下して発生させた楽音の音量より小さくなる場合が生じる。これは、少々不自然であるため、弦部材をはじく強さをいくら弱めたとしても、弦部材をはじいて発生させた楽音の音量が、押弦スイッチを押下して発生させた楽音の音量より小さくならないようにすることが好ましい。そして、このような制御動作は、次のようにして実現することができる。
【0036】
図2は、弦部材をはじく強さをいくら弱めたとしても、弦部材をはじいて発生させた楽音の音量が、押弦スイッチを押下して発生させた楽音の音量より小さくならないようにするために、図1の構成に付加すべき付加部21の構成を示す図である。
【0037】
図2において、付加部21a〜21fは、前記セレクタ6a〜6fと同様に、各チャンネル毎に1つずつ設けられている。ただし、各付加部21a〜21fの構成は、それぞれ同様であるため、付加部21aを代表させて、その構成を説明する。
【0038】
付加部21aは、比較部21a1と、セレクタ(sel)21a2とによって構成される。
【0039】
比較部21a1の一方の入力端子Aには、前記小音正規化部4から5ビットの出力信号が供給され、比較部21a1の他方の入力端子Bには、A/Dおよび正規化部5aから5ビットの出力信号が供給される。比較部21a1は、入力端子Aに供給される信号のレベルと入力端子Bに供給される信号のレベルとを比較し、A≧Bのときにハイレベルの信号を出力し、A<Bのときにロウレベルの信号を出力する。比較部21a1からの出力は、セレクタ21a2のセレクト端子に供給される。
【0040】
セレクタ21a2の入力端子Aには、小音正規化部4から5ビットの出力信号が供給され、セレクタ21a2の入力端子Bには、セレクタ6aからの出力信号が供給される。セレクタ21a2は、比較部21a1からハイレベルの信号が供給されたとき、すなわち小音正規化部4からの小音信号のレベルがセレクタ6aからの出力信号のレベル(対応する弦部材をはじいたときの強さ)以上のときには、入力端子Aに供給される小音正規化部4からの小音信号を選択して出力する一方、比較部21a1からロウレベルの信号が供給されたとき、すなわち小音正規化部4からの小音信号のレベルがセレクタ6aからの出力信号のレベル(対応する弦部材をはじいたときの強さ)より小さいときには、入力端子Bに供給されるA/Dおよび正規化部5aからの出力信号、すなわち対応する弦部材をはじいたときの強さに応じた出力信号を選択して出力する。セレクタ21a2からの出力信号は、デジタルアンプ9aに供給される。
【0041】
図3は、弦入力部1dのある1つの弦部材をはじいたときに、対応するセンサ体から出力されたセンサ出力と、スピーカ12から発生される楽音の音量との関係を示す図である。
【0042】
同図に示すように、ある1つの押弦スイッチのみを押したときに発生する楽音の音量V0より小音量の楽音を発生させるようなセンサ出力となっても、スピーカ12から発生される楽音の音量は、音量値V0を下回らない。
【0043】
このように、図1の電子弦楽器1の構成に付加部21a〜21fを付加することにより、図1の電子弦楽器1の構成によって生じる前記不自然さを解消させることができる。
【0044】
なお、図1の電子弦楽器1において、その胴体部1aにモニタスピーカ15を設けるようにしてもよい。この場合、スピーカ12は、モニタスピーカ15以外のスピーカ、たとえばギターアンプのスピーカに相当する。さらに、スピーカ12および15の発音制御、すなわち、「モニタスピーカ15のみから発音」と「スピーカ12および15双方から発音」とを切り替える切り替え制御を、AND回路8の出力信号のレベルに従って行うようにしてもよい。具体的には、AND回路8の出力信号がハイレベルのときには、前者、すなわち「モニタスピーカ15のみから発音」とし、AND回路8の出力信号がロウレベルのときには、後者、すなわち「スピーカ12および15双方から発音」とするように切り替えると、教習の効果がより向上する。つまり、正規発音の前の事前発音としてのハンマリング音は、モニタスピーカ15のみから発音される。
【0045】
しかし、これでは、演奏テクニックとしてのハンマリング音も同様に、モニタスピーカ15のみから発音されるので、これに対処するためには、たとえば、上記発音制御を「する」、「しない」を切り替え可能な切り替えスイッチを設け、このスイッチをユーザがマニュアルで操作するようにすればよい。たとえば、電子弦楽器1を教習用に用いるときには、「する」に切り替え、電子弦楽器1をステージ用に用いるときには、「しない」に切り替える。つまり、「しない」に切り替えられたときは、本実施の形態で説明した通りであり、このとき、電子弦楽器1をステージ用に用いて、図示しないメインアンプで電子弦楽器1から出力された楽音を発生させれば、ハンマリング音は増幅されて、演奏用テクニックとして聴衆に聞こえるように発生される。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、複数の音高指定スイッチのうち少なくとも1つのスイッチが押下されたときのみに楽音発生手段から発生させる楽音の音量は所定値以下の所定音量に制御され、撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量は前記所定値以上の音量に制御されるので、ハンマリング発音(音高指定スイッチを押下したときのみに発生させる楽音)を擬似的に発生させることができ、これにより、演奏の表現力をより向上させることができる。
【0047】
また、音高指定スイッチを押下したときのみに発生させる楽音の音量を、小音量かつ一定にすれば、撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときに正式発音させる前に、演奏者はどの音高指定スイッチを押下したかを耳で理解でき、鍵盤演奏における探り弾きにも通じる効果が期待できる。また、音高指定スイッチを押下したときのみに発生させる楽音の音量は小音量であるため、演奏者から離れた人には、この音が聞こえない(演奏者自身およびそのすぐ近くにいる人のみ、この音がわずかに聞こえる)。したがって、教習(学習)効果としては大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る電子弦楽器1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 弦部材をはじく強さをいくら弱めたとしても、弦部材をはじいて発生させた楽音の音量が、押弦スイッチを押下して発生させた楽音の音量より小さくならないようにするために、図1の電子弦楽器の構成に付加すべき付加部の構成を示す図である。
【図3】 図1の弦入力部のある1つの弦部材をはじいたときに、対応するセンサ体から出力されたセンサ出力と、スピーカから発生される楽音の音量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1c 音高スイッチ部(音高指定用スイッチ)
1d 弦入力部(撥弦動作検出手段)
2 楽音信号発生部(楽音発生手段)
3 OR回路(制御手段)
4 小音正規化部(制御手段)
5a〜5f A/Dおよび正規化部(制御手段)
6a〜6f セレクタ(制御手段)
7 OR回路(制御手段)
8 AND回路(制御手段)
9a〜9f デジタルアンプ(制御手段)

Claims (1)

  1. 楽器本体に設けられた複数の弦部材と、
    該複数の各弦部材に対する撥弦動作を検出する撥弦動作検出手段と、
    発生させたい楽音の音高を指定するための複数の音高指定用スイッチと、
    該複数の音高指定用スイッチうちの少なくとも1つのスイッチが押下されたときおよび/または前撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときに、対応する音高の楽音を発生させる楽音発生手段と、
    前記複数の音高指定スイッチのうち少なくとも1つのスイッチが押下されたときのみに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量は所定値以下の所定音量に制御するとともに、前記撥弦動作検出手段によって撥弦動作が検出されたときに前記楽音発生手段から発生させる楽音の音量は前記所定値以上の音量に制御する制御手段と
    を有することを特徴とする電子弦楽器。
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