JPH0620250A - 垂直磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

垂直磁気記録媒体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0620250A
JPH0620250A JP4173498A JP17349892A JPH0620250A JP H0620250 A JPH0620250 A JP H0620250A JP 4173498 A JP4173498 A JP 4173498A JP 17349892 A JP17349892 A JP 17349892A JP H0620250 A JPH0620250 A JP H0620250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
recording medium
film
magnetic
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4173498A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Tateno
安夫 舘野
Koji Naruse
宏治 成瀬
Mayumi Abe
真弓 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP4173498A priority Critical patent/JPH0620250A/ja
Publication of JPH0620250A publication Critical patent/JPH0620250A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 短波長域、長波長域においてともに良好な電
磁変換特性を確保しつつ、耐久性の向上を図る。 【構成】 非磁性支持体上に真空蒸着法によりCo−O
系垂直磁化膜よりなる磁性層を形成する際に、蒸発源8
6からの蒸気流の非磁性支持体Bの法線方向に対する蒸
着開始時入射角θ1 を70°以上とし、且つ蒸着終了時
入射角θ2 を0〜15°の範囲内とする。上記Co−O
系垂直磁化膜としては、(Co1-x Nix1-m
m (ただし、0.03≦x≦0.10、0.1≦m≦
0.3)なる組成を有するものが好ましい。また、この
磁性層の膜厚は、250nm以上であることが望まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディジタルVT
R等として用いて好適な垂直磁気記録媒体及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の分野においては、年々高密度
化が要求されており、加えて信号形態もアナログ信号か
らディジタル信号に代わりつつあり、高密度化と共に信
号形態に合わせた媒体設計が必要となっている。これま
で、磁気記録の方式は、面内に磁化容易軸を持った磁気
記録媒体を用いる,いわゆる面内磁気記録方式が主であ
ったが、この方式では記録密度を上げれば上げるほど磁
気記録媒体の磁化方向が互いに反発し合うように並ぶた
め、高密度化には自ずと限度があり、要求されるような
高密度化を図ることは困難である。
【0003】さらに、面内磁気記録方式では、磁化反転
が2回繰り返すパターンにおいて、それぞれの磁化反転
の間隔が詰まってくるほど(高密度化するほど)互いの
磁化反発及び波形干渉によるピークシフトが生じ、エラ
ーレートが悪化する等の欠点がある。
【0004】そこで近年、磁気記録の新しい方式とし
て、膜面に対して垂直方向に磁化容易軸を有する磁気記
録媒体を用いる,いわゆる垂直磁気記録方式が開発さ
れ、その実用化に期待が持たれている。この垂直磁気記
録方式では、面内磁気記録方式に比べて減磁作用が極め
て少なく却って磁区が安定するという特徴を有し、かか
る方式を採用することで記録密度を飛躍的に増大するこ
とが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この垂直磁
気記録方式に用いられる磁気記録媒体としては、主に真
空蒸着法によって成膜されるCo−O系合金薄膜等を磁
性層とするCo−O系垂直磁気記録媒体が用いられてい
る。このCo−O系垂直磁気記録媒体においては、Co
の柱状粒子が酸化膜で覆われたかたちで膜面に対して垂
直方向に配列するとともに、この方向に磁化容易軸であ
るC軸が配向するために、良好な垂直記録特性が得られ
る。
【0006】しかしながら、このような垂直磁気記録媒
体は、短波長域における記録再生特性は優れているもの
の、長波長域では十分な出力を得ることができないとい
う問題を有している。このため、この垂直磁気記録媒体
を例えば垂直磁気記録方式によるディジタル信号の記録
再生を行う際に使用することを考えた場合、このディジ
タル信号の記録再生時には例えばコントロール信号等が
長波長で記録される可能性があるために、十分に対応で
きなくなる虞れがある。
【0007】一方、この種の垂直磁気記録媒体では、従
来の所謂蒸着テープ等に比べて蒸着直後のカッピング量
が大きく、良好な磁気ヘッドとの当たり特性を確保する
ためには、磁性層形成工程後に熱処理を行うことが必要
とされている。この熱処理を行うに際しては、通常、熱
処理温度を高くすることによって上記磁性層のカッピン
グを大幅に取り除こうとする傾向がある。ところが、熱
処理温度が高すぎると、テープ表面に面荒れが生じる等
の悪影響があり、その温度設定は慎重に行うことが望ま
れる。
【0008】また、このような熱処理後、ベースフィル
ムが急激に冷却されることが原因で、テープにシワが発
生したり、磁性層の歪みが残存したりするといった現象
も現れている。このような現象は、耐久性の劣化を招
き、良好な記録再生を行う上で問題となる。
【0009】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、短波長域における記録再生
特性を確保しつつ、長波長域においても良好な再生出力
特性を得ることが可能であり、且つ耐久性に優れた垂直
磁気記録媒体及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成せんものと鋭意検討を重ねた結果、磁性層とさ
れるCo−O系合金薄膜の最小の磁気的単位はCoの微
結晶であって、各Co粒子の磁化容易軸であるC軸は、
概ね成膜時における蒸気流の入射方向に配向し、この蒸
気流の蒸着開始時入射角と蒸着終了時入射角とを個々に
制御することにより、優れた特性が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0011】即ち、本発明の垂直磁気記録媒体は、非磁
性支持体上にCo−O系垂直磁化膜よりなる磁性層を有
する垂直磁気記録媒体において、前記Co−O系垂直磁
化膜の蒸着時における蒸発源からの蒸気流の入射角が蒸
着開始時に70°以上とされ、且つ蒸着終了時に0〜1
5°の範囲内とされてなることを特徴とするものであ
る。
【0012】また、本発明の垂直磁気記録媒体の製造方
法は、非磁性支持体上に真空蒸着法によりCo−O系垂
直磁化膜よりなる磁性層を形成する垂直磁気記録媒体の
製造方法において、前記Co−O系垂直磁化膜を成膜す
る際に、蒸発源からの蒸気流の入射角を蒸着開始時に7
0°以上とし、且つ蒸着終了時に0〜15°の範囲内と
することを特徴とするものである。
【0013】本発明の垂直磁気記録媒体は、磁性層が膜
面に対して垂直方向に磁化容易軸を有するCo−O系垂
直磁化膜からなる。このCo−O系垂直磁化膜は、主に
真空蒸着法により成膜されるものである。本発明では、
このCo−O系垂直磁化膜の成膜時において、蒸発源か
らの蒸気流の非磁性支持体の表面の法線方向に対する蒸
着開始時入射角θ1 と蒸着終了時入射角θ2 が所定の範
囲となるように個々に制御される。これにより、得られ
るCo−O系垂直磁化膜の膜面に対する磁化容易軸の傾
き角が基板側と表面側で大きく異なるようになり、1回
の蒸着工程であたかも磁化容易軸方向の異なる2層膜が
形成されるようになり、短波長域、長波長域ともに良好
な再生出力を得ることができる。
【0014】ここで、上記蒸着開始時入射角θ1 は、7
0°以上とされる。これにより、得られるCo−O系垂
直磁化膜の基板側、即ち下層側においては、膜を形成し
てなる微粒子の磁化容易軸が膜面に対して若干立ち上が
ったような緩やかな傾きをなし、長波長域での再生出力
の向上に寄与する。また、このような膜面に対して緩や
かに傾斜した成分が膜中に存在することによって自己陰
影効果(self shadoweffect)を生じて内部歪みが緩和
され、優れた耐久性を期待することができる。この蒸着
開始時入射角θ1 が70°よりも小さいと、長波長域で
の再生出力が十分に得られなくなるとともに、スチル耐
久性が著しく低下する。
【0015】一方、上記蒸着終了時入射角θ2 は、0°
≦θ2 ≦15の範囲とされる。これにより、得られるC
o−O系垂直磁化膜の表面側、即ち上層側においては、
膜を形成してなる微粒子の磁化容易軸が膜面に対して略
垂直方向に配向し、良好な垂直記録特性を確保すること
ができる。この蒸着終了時入射角θ2 が上記範囲から外
れると、低波長域での再生出力が大きく低下する。
【0016】このように、蒸着時における蒸気流の蒸着
開始時入射角θ1 及び蒸着終了時入射角θ2 をそれぞれ
所望の範囲内となるように制御する方法としては、成膜
を行う際に、所定の方向に移動走行される非磁性支持体
と蒸発源との間にマスクを配設し、このマスクにより上
記非磁性支持体の表面の法線方向と上記蒸発源からの蒸
気流の入射方向のなす角の範囲を制御する方法がある。
【0017】このCo−O系垂直磁化膜にあっては、そ
の金属成分がCo100%であってもよいが、磁気ヘッ
ドとの当たり特性を改善するためにNiが少量添加され
てもよい。Niの添加は、いわゆるカッピングに影響を
与え、カッピングの改善に役立つ。特に、Niの添加量
を3〜10原子%とすると、カッピングの改善効果によ
り媒体ヘッド間のインターフェイスが改善され、回転ド
ラムを用いた磁気記録システムにおいて優れた電磁変換
特性を示す。
【0018】このようなCo−O系垂直磁化膜の組成
は、下記の(1)式で表される。 (Co1-x Nix 1-m m ・・・(1) 〔ただし、0≦x≦0.10、0.1≦m≦0.3〕 なる組成とすることが好ましい。
【0019】また、このCo−O系垂直磁化膜からなる
磁性層の膜厚は、250nm以上であることが好まし
い。磁性層の膜厚が250nmよりも薄い場合には、主
に短波長域での再生出力を十分に確保することができ
ず、良好な垂直磁気記録を行うことができない。なお、
この磁性層の膜厚の上限は特に限定されないが、実用性
を考慮すると、350nm程度とされる。
【0020】更に、このCo−O系垂直磁化膜を磁性層
とする垂直磁気記録媒体においては、上記蒸着時に生じ
たカッピングを取り除くために、磁性層形成後に熱処理
が行われる。この熱処理に際しては、上記非磁性支持体
を加熱ロールの表面により支持し走行せしめることによ
って該非磁性支持体を介して上記磁性層を加熱せしめ、
この磁性層の表面に生じたカッピングを除去している。
【0021】この時、熱処理温度をT(℃)とし、上記
非磁性支持体と加熱ロールとの接触時間をt1 (秒)と
すると、 T=−20t1 +250 ・・・(2) 且つ T≦220 ・・・(3) なる関係式が成り立つように条件設定を行うことが望ま
しい。これにより、カッピング量が大幅に減少され、磁
気ヘッドとの良好な当たり特性を確保することができ
る。なお、熱処理温度Tが220℃を越える場合には、
上記接触時間t1 をいかに調節しても面荒れの発生を防
止することができなくなる。
【0022】また、この熱処理後、上記非磁性支持体が
上記加熱ロールの表面を離れてから該加熱ロールと一定
の距離を空けて配設されるガイドロールと接触するまで
の間で冷却される時間をt2 (秒)とすると、 t2 >1.0 ・・・(4) とされることが望ましく、1.25秒以上とされること
がより望ましい。これにより、上記熱処理時の熱処理温
度に関係なく、上記ガイドロールと該ガイドロールに接
触する直前の非磁性支持体との温度差がある値以下にな
り、テープにシワ等の変形が発生することが防止され、
耐久性を著しく向上させることができる。この冷却時間
2 が上記範囲よりも短いと、テープが急激に冷却され
ることになり、シワ等が発生し、十分な耐久性を確保す
ることができない。
【0023】
【作用】磁性層がCo−O系合金薄膜からなる垂直磁気
記録媒体において、最小の磁気的単位はCoの微結晶で
あり、各Co微粒子の磁化容易軸であるC軸は、概ね成
膜時における蒸気流の入射方向に配向する。従って、磁
性層を形成する際に、非磁性支持体の表面の法線方向と
蒸発源からの蒸気流の入射方向とのなす角θを制御する
ことにより、得られる垂直磁化膜の磁化容易軸の方向が
良好に制御され、良好な磁気特性が得られる。
【0024】ここで、蒸着開始時入射角θ1 を70°以
上とすることにより、得られるCo−O系垂直磁化膜の
基板側、即ち下層側で上記微粒子の磁化容易軸が膜面に
対して若干立ち上がったような緩やかな傾きをなし、長
波長域での再生出力の向上に寄与する。また、このよう
な膜面に対して緩やかに傾斜した成分が膜中に存在する
ことによって自己陰影効果(self shadow effect)を生
じて内部歪みが緩和され、耐久性が改善される。
【0025】また、上記蒸着終了時入射角θ2 を0°≦
θ2 ≦15の範囲とすることにより、得られるCo−O
系垂直磁化膜の表面側、即ち上層側で上記微粒子の磁化
容易軸が膜面に対して略垂直方向に配向し、良好な垂直
記録特性が得られる。
【0026】更に、この蒸着時に生じたカッピングを取
り除くための熱処理を行う際に、加熱ロールと該加熱ロ
ールの表面により支持され走行せしめられる非磁性支持
体との接触時間をt1 (秒)とし、熱処理温度をT
(℃)とする時、 T=−20t1 +250 且つ T≦220 なる関係式が成り立つように条件設定を行う。これによ
り、カッピング量が大幅に減少され、磁気ヘッドとの当
たり特性が向上する。
【0027】また、この熱処理後、上記非磁性支持体が
上記加熱ロールの表面を離れてから該加熱ロールと一定
の距離を空けて配設されるガイドロールと接触するまで
の間で冷却される時間をt2 (秒)とする時、 t2 >1.0 とする。これにより、テープが急激に冷却されることが
防止され、シワ等の変形が生じることが防止される。
【0028】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について、図
面や実験結果を参照しながら詳細に説明する。
【0029】実験1 本実験では、Co−O系垂直磁化膜を磁性層とする金属
磁性薄膜型の磁気テープにおいて、良好な電磁変換特性
を得るために媒体に要求される条件について検討した。
先ず、上記磁気テープのCo−O系垂直磁化膜を成膜す
る際に使用した連続巻き取り式真空蒸着装置の構成につ
いて説明する。
【0030】この真空蒸着装置は、図1に示すように、
排気系82によって高真空に保たれる真空チャンバ81
内の略中央部に冷却キャン83を配置するとともに、こ
の冷却キャン83よりも上方位置に巻き出しロール84
及び巻き取りロール85を配置してなるものである。し
たがって、ベースフィルムBは、巻き出しロール84か
ら冷却キャン83へと送り出され、冷却キャン83に沿
って走行することによってCo−O系垂直磁化膜が成膜
された後、巻き取りロール85に巻き取られる。
【0031】一方、冷却キャン83の下方位置には、C
oあるいはCo−Ni合金等からなる蒸発源86が対向
配置されるとともに、蒸発源86の斜め上方には電子銃
87が設置され、前記蒸発源86を電子銃87からの電
子ビームの照射により加熱して蒸発せしめるように構成
されている。
【0032】また、前記蒸発源86と冷却キャン83の
間には、蒸気流中に酸素を混入し膜中に酸素を導入する
ための酸素導入管88が配置されており、任意に酸素導
入ガス量を制御してベースフィルムB上に噴射し、蒸着
されたCo−O系垂直磁化膜中の酸素濃度を制御できる
ようになされている。
【0033】冷却キャン83近傍には、蒸発源86から
飛来する蒸気流の入射角度を規制するための一対の入射
角制限マスク89,90が設置されている。したがっ
て、成膜の際の蒸着開始時入射角θ1 及び蒸着終了時入
射角θ2 は、これら入射角制限マスク89,90間の開
口位置によって決まる。
【0034】そこで、以上のような構成を有する真空蒸
着装置を用い、上記蒸気流の蒸着開始時入射角θ1 を9
0°とし、上記蒸着終了時入射角θ2 を15°として、
上記Co−O系垂直磁化膜の膜厚を下記の表1に示すよ
うに変化させて各種サンプルテープを作製した。なお、
表1中に、得られたCo−O系垂直磁化膜中の酸素濃度
を併せて記す。
【0035】
【表1】
【0036】なお、成膜に際し、電磁銃加熱蒸発源より
CoNi合金を蒸発させ、蒸着中真空チャンバ内に酸素
ガスを導入しながらポリアミドフィルムからなる長尺状
高分子フィルム(膜厚6.0μm、ヤング率1200k
g/mm2 )を連続的に走行させて、成膜速度約2500
Å/秒でCoNi合金薄膜を形成した。このCoNi合
金薄膜の全膜厚は、上記長尺状高分子フィルムの走行速
度を変化させることによって適宜制御した。
【0037】また、蒸着中、長尺状高分子フィルムを支
持する冷却キャンは、冷媒によって冷却しキャン表面温
度が0℃以下となるように制御し、酸素ガス導入量は、
各々の媒体で最適値を求めて適宜設定した。なお、蒸着
中の真空チャンバ内の雰囲気ガス圧は、1.5×10-4
〜3.0×10-4Torrとした。そして、得られた長尺状
媒体は、磁性層表面にフッ素系潤滑剤を塗布した後、こ
れを8mm幅にスリットし、テープ状のサンプルとした。
【0038】このようにして作製されたサンプルテープ
について、ソニー社製の改造VTRデッキ(商品名,H
i−8 EV−S900)を用い、記録波長0.5μm
及び5.0μmでの再生出力、エラーレート及びスチル
耐久性とをそれぞれ測定した。この結果を下記の表2に
表す。なお、表2に、振動試料型磁力計(VSM)によ
り調べた各サンプルテープの磁気特性(ここでは、飽和
磁束密度BS 、垂直方向の保磁力HC1及び長手方向の保
磁力HC2)を併せて記す。
【0039】
【表2】
【0040】表2に示すように、膜厚が250nm未満
の場合(比較例1〜3)では、特に短波長域における再
生出力の低下が著しく、良好な垂直記録特性を確保する
ことが困難であることが判った。また、膜厚を250n
m以上とした場合では、比較例1〜3よりもエラーレー
トが1桁近く低減された。従って、良好な垂直磁気記録
を行うためには、磁性層の膜厚が250nm以上とされ
る必要があると言える。
【0041】次に、上記実験1の結果に基づき、磁性層
の膜厚を300nmとした時の上記蒸気流の蒸着開始時
入射角θ1 及び蒸着終了時入射角θ2 と電磁変換特性と
の関係を検討した。
【0042】実験2 本実験では、上記実験1において使用した真空蒸着装置
を用い、上記蒸気流の蒸着開始時入射角θ1 及び蒸着終
了時入射角θ2 を下記の表3のように変化させた他は、
上記実験1と同じ条件にて作製した各種サンプルテープ
の記録波長0.5μm及び5.0μmでの再生出力、エ
ラーレート及びスチル耐久性とをそれぞれ調べた。この
結果を下記の表4に示す。なお、表4中に、上記実験1
と同様にして測定した各サンプルテープの磁気特性を併
せて記す。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】表4より、磁性層の成膜時における蒸気流
の蒸着開始時入射角θ1 が70°未満の場合(比較例4
〜5)には、スチル耐久性が著しく劣化した。また、上
記蒸気流の蒸着終了時入射角θ2 が15°を越える場合
(比較例6)や、0°未満の場合(比較例7)では、特
に記録波長0.5μmでの再生出力が大きく低下した。
これらのことから、良好な垂直記録特性を確保しつつ、
耐久性の向上を図るためには、蒸気流の蒸着開始時入射
角θ1 を70°以上とし、且つ蒸着終了時入射角θ2
0〜15°の範囲内に設定する必要があることが判っ
た。
【0046】また、本実施例を適用した垂直磁気記録媒
体において、優れた耐久性を確保しつつ、良好な電磁変
換特性を得るための磁性層の組成条件について検討し
た。
【0047】実験3 先ず、上記実験1において使用した真空蒸着装置を用
い、磁性層の成膜時における酸素導入量を変化させ、こ
の他は上記実験1と同じ条件にて各種サンプルテープを
作製した時の記録波長0.5μm及び5.0μmでの再
生出力、エラーレート及びスチル耐久性とをそれぞれ調
べた。この結果を下記の表6に示す。なお、表6中に、
上記実験1と同様にして測定した各サンプルテープの磁
気特性を併せて記す。
【0048】また、磁性層の成膜に際し、上記蒸気流の
蒸着開始時入射角θ1 及び蒸着終了時入射角θ2 をそれ
ぞれθ1 =90°、θ2 =15°に設定し、磁性層の膜
厚を300nmとした。また、上記酸素導入量は、得ら
れたCoNi合金薄膜中の酸素濃度により表し、これを
下記の表5に示した。
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】表6より、磁性層とされるCoNi合金薄
膜中の酸素濃度が30原子%を越える場合(比較例8)
や、10原子%未満の場合(比較例9)では、特に短波
長域における再生出力が十分に得られず、またスチル耐
久性に関しても良好な結果が得られなかった。また、こ
の場合、CoNi合金薄膜中の酸素濃度が10〜30原
子%の範囲とされるものと比べて、エラーレートが極め
て高い値となった。このことから、得られるCoNi合
金薄膜中の酸素濃度は、10〜30原子%とされること
が好ましいと言える。
【0052】続いて、蒸着源として用いられるCoNi
合金中のNi添加量を下記の表7に示すように変化さ
せ、この他は上述と同様にして各種サンプルテープを作
製した時の記録波長0.5μm及び5.0μmでの再生
出力、エラーレート及びスチル耐久性とをそれぞれ調べ
た。この結果を下記の表8に示す。なお、表8中に、上
記実験1と同様にして測定した各サンプルテープの磁気
特性を併せて記す。
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】表8より、蒸着源とされるCoNi合金中
のNi添加量が10原子%を越える場合(比較例10〜
11)では、短波長域、長波長域とも再生出力が低下し
た。また、この場合、CoNi合金中のNi添加量が0
〜10原子%の範囲とされるものと比べて、エラーレー
トが著しく増大した。従って、上記Ni添加量は、0〜
10原子%とされることが望ましい。
【0056】ここで、上述のようにして得られた磁気テ
ープのカッピングを取り除くための熱処理条件について
検討した。実験4 本実験では、上述のような蒸着に際し、蒸発源としてN
i添加量が5原子%のCoNi合金を使用し、蒸気流の
蒸着開始時入射角θ1 及び蒸着終了時入射角θ 2 をそれ
ぞれθ1 =45°、θ2 =15°とし、また真空度を
1.8×10-4Torrに設定して、膜厚が2000Åとな
るようにテープ速度を16m/分として磁性層を形成し
た後、得られた磁気テープに生じたカッピングを取り除
くために行われる熱処理時の熱処理温度とカッピング量
の関係を調べた。
【0057】先ず、上記磁気テープのカッピングを取り
除くために熱処理を行う際に使用した熱処理装置の構成
について説明する。
【0058】この熱処理装置は、図14に示すように、
図中反時計廻り方向に回転するようになされた円筒型の
加熱ロール96を配設するとともに、該加熱ロール96
より小径の図中反時計廻り方向に回転するようになされ
た巻き出しロール93及び巻き取りロール94を配置し
てなるものである。
【0059】上記加熱ロール96は、上述のような蒸着
によりCo−O系垂直磁化膜が被着形成せしめられたベ
ースフィルム95が上記巻き出しロール93から上記巻
き取りロール94に亘って順次移動走行される中途部に
配設され、内部に図示しない加熱装置が配設されて所定
の温度に保持されるようになされている。
【0060】従って、上記ベースフィルム95は、上記
巻き出しロール93より上記加熱ロール96に送り出さ
れ、該加熱ロール96の表面で支持され走行せしめられ
て同時に熱処理された後、上記巻き取りロール94に順
次巻き取られる。
【0061】また、上記加熱ロール96の側方には、こ
の加熱ロール96より小径のニップロール97が近接配
設され、該ニップロール97が上記加熱ロール96の表
面に沿って走行する上記ベースフィルム95の表面に対
して接触せしめられることによって上述の熱処理が確実
に行われるようになされている。
【0062】更に、上記巻き出しロール93と上記加熱
ロール96の間、及び該加熱ロール96と上記巻き取り
ロール94の間には、それぞれガイドロール98,99
が配設され、上記巻き出しロール93、或いは上記加熱
ロール96より送り出された上記ベースフィルム95の
走行方向を略90°変換するとともに、該ベースフィル
ム95に対して適当なテンションを与え、円滑な走行が
行われるようになされている。
【0063】そこで、以上のような構成を有する熱処理
装置を用い、上記加熱ロール96の温度(熱処理温度)
Tと、該加熱ロール96と上記ベースフィルム95との
接触時間t1 をそれぞれ変化させた時のカッピング量と
テープ表面の面荒れの有無を調べた。この結果を下記の
表9に表す。
【0064】なお、上記カッピング量は、図2に示すよ
うに、テープ幅方向に反った状態におけるテープの幅方
向の一端から他端までの距離aに対するテープ厚み方向
の反り量bの比b/aにより評価し、ベースフィルム9
1上に設けられた磁性層92の表面が凹状に反った状態
(図13A参照。)を+で表し、凸状に反った状態(図
13B参照。)を−で表した。
【0065】
【表9】
【0066】ここで、上記カッピング量の実用的な範囲
を−0.20≦b/a≦+0.05とすれば、表9に示
すように、カッピング量を十分に小さく抑えることが可
能となるための接触時間t1 は、熱処理温度Tと関係が
あり、これら接触時間t1 と熱処理温度Tを組み合わせ
て設定することにより、良好な結果が得られることが判
った。
【0067】また、これら接触時間t1 と熱処理温度T
の条件がテープの表面状態に及ぼす影響を考察するため
に、表9を図15に示した。この結果、図15より、上
記接触時間t1 と熱処理温度Tは、下記の(4)式び
(5)式に示す関係を満たす範囲で設定することが必要
であることが判った。 T=−20t1 +250 ・・・(4) 且つ T≦220 ・・・(5)
【0068】実験5 本実験では、上記実験4において使用した熱処理装置に
より熱処理を行った直後に、上記ベースフィルム95が
上記加熱ロール96の表面を離れてから距離lだけ移動
して上記ガイドロール99に接触するまでの間で自然冷
却される時間(冷却時間)t2 がテープ形状に及ぼす影
響を調べた。この結果を下記の表10及び図16に示
す。なお、表10中に、上述の熱処理が行われた各サン
プルテープとスチル耐久性を併せて記す。
【0069】
【表10】
【0070】表10及び図16に示すように、上述の熱
処理時の熱処理温度に関係なく、上記冷却時間t2
1.0秒より長くなるようにすることにより、シワ等の
発生が抑えられることが判った。また、このように冷却
時間t2 を調節することによってテープが急激に冷却さ
れるのを防止すれば、スチル耐久性を著しく向上させる
ことができた。
【0071】以上のように、本発明を適用した垂直磁気
記録媒体は、良好な耐久性を有しており、短波長域のみ
ならず、長波長域での再生出力特性も優れていることか
ら、次のような構成を有する記録再生装置に適用して良
好な結果が期待できる。
【0072】記録再生装置の構成 カラービデオ信号をディジタル化して磁気テープ等の記
録媒体に記録するディジタルVTRとしては、放送局用
のD1フォーマットのコンポーネント形ディジタルVT
R及びD2フォーマットのコンポジット形ディジタルV
TRが実用化されている。
【0073】前者のD1フォーマットディジタルVTR
は、輝度信号及び第1,第2の色差信号をそれぞれ1
3.5MHz、6.75MHzのサンプリング周波数で
A/D変換した後、所定の信号処理を行って磁気テープ
上に記録するもので、これらコンポーネント成分のサン
プリング周波数が4:2:2であることから、4:2:
2方式とも称されている。
【0074】一方、後者のD2フォーマットディジタル
VTRは、コンポジットカラービデオ信号をカラー副搬
送波信号の周波数の4倍の周波数の信号でサンプリング
を行ってA/D変換し、所定の信号処理を行った後、磁
気テープに記録するようにしている。
【0075】いずれにしても、これらのディジタルVT
Rは、共に放送局用に使用されることを前提に設計され
ているために、画質最優先とされ、1サンプルが例えば
8ビットにA/D変換されたディジタルカラービデオ信
号を実質的に圧縮することなしに記録するようになされ
ている。したがって、例えばD1フォーマットのディジ
タルVTRでは、大型のカセットテープを使用しても高
々1.5時間程度の再生時間しか得られず、一般家庭用
のVTRとして使用するには不適当である。
【0076】そこで本実施例においては、例えば5μm
のトラック幅に対して最短波長0.5μmの信号を記録
するようにし、記録密度4×105 bit/mm2 以上、
あるいは8×105 bit/mm2 以上を実現するととも
に、記録情報を再生歪みが少ないような形で圧縮する方
法を併用することによって、テープ幅が8mmあるいはそ
れ以下の幅狭の磁気テープを使用しても長時間の記録・
再生が可能なディジタルVTRに適用するものとする。
【0077】以下、このディジタルVTRの構成につい
て説明する。
【0078】a.信号処理部 先ず、本実施例において用いたディジタルVTRの信号
処理部について説明する。図3は記録側の構成全体を示
すものであり、1Y、1U、1Vでそれぞれ示す入力端
子に、例えばカラービデオカメラからの三原色信号R,
G,Bから形成されたディジタル輝度信号Y、ディジタ
ル色差信号U、Vが供給される。この場合、各信号のク
ロックレートはD1フォーマットの各コンポーネント信
号の周波数と同一とされる。すなわち、それぞれのサン
プリング周波数が13.5MHz、6.75MHzとさ
れ、且つこれらの1サンプル当たりのビット数が8ビッ
トとされている。したがって、入力端子1Y、1U、1
Vに供給される信号のデータ量としては、約216Mb
psとなる。この信号のうちブランキング時間のデータ
を除去し、有効領域の情報のみを取り出す有効情報抽出
回路2によってデータ量が約167Mbpsに圧縮され
る。
【0079】そして、上記有効情報抽出回路2の出力の
うちの輝度信号Yが周波数変換回路3に供給され、サン
プリング周波数が13.5MHzからその3/4に変換
される。周波数変換回路3としては、例えば間引きフィ
ルタが使用され、折り返し歪みが生じないようになされ
ている。この周波数変換回路3の出力信号は、ブロック
化回路5に供給され、輝度データの順序がブロックの順
序に変換される。ブロック化回路5は、後段に設けられ
たブロック符号化回路8のために設けられている。
【0080】図5は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームに跨がる画面を分割することにより、同図に示す
ように(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブロッ
クが多数形成される。なお、図5において実線は奇数フ
ィールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライ
ンを示す。
【0081】また、有効情報抽出回路2の出力のうち、
2つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブライ
ン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ
6.75MHzからその半分に変換された後、2つのデ
ィジタル色差信号が互いにライン毎に選択され、1チャ
ンネルのデータに合成される。したがって、このサブサ
ンプリング及びサブライン回路4からは線順次化された
ディジタル色差信号が得られる。このサブサンプリング
及びサブライン回路4によってサブサンプル及びサブラ
イン化された信号の画素構成を図6に示す。図6中、○
は第1の色差信号Uのサブサンプリング画素を示し、△
は第2の色素信号Vのサンプリング画素を示し、×はサ
ブサンプルによって間引かれた画素の位置を示す。
【0082】上記サブサンプリング及びサブライン回路
4からの線順次化出力信号は、ブロック化回路6に供給
される。ブロック化回路6では一方のブロック化回路5
と同様に、テレビジョン信号の走査の順序の色差データ
がブロックの順序のデータに変換される。このブロック
化回路6は、一方のブロック化回路5と同様に、色差デ
ータを(4ライン×4画素×2フレーム)のブロック構
造に変換する。そしてこれらブロック化回路5及びブロ
ック化回路6の出力信号が合成回路7に供給される。
【0083】合成回路7では、ブロックの順序に変換さ
れた輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータに変
換され、この合成回路7の出力信号がブロック符号化回
路8に供給される。ブロック符号化回路8としては、後
述するようにブロック毎のダイナミックレンジに適応し
た符号化回路(ADRCと称する。)、DCT(Dis
crete Cosine Transform)回路
等が適用できる。前記ブロック符号化回路8からの出力
信号は、さらにフレーム化回路9に供給され、フレーム
構造のデータに変換される。このフレーム化回路9で
は、画素系のクロックと記録系のクロックとの乗り換え
が行われる。
【0084】次いで、フレーム化回路9の出力信号がエ
ラー訂正符号のパリティ発生回路10に供給され、エラ
ー訂正符号のパリティが生成される。パリティ発生回路
10の出力信号はチャンネルエンコーダ11に供給さ
れ、記録データの低域部分を減少させるようなチャンネ
ルコーディングがなされる。チャンネルエンコーダ11
の出力信号が記録アンプ12A,12Bと回転トランス
(図示は省略する。)を介して一対の磁気ヘッド13
A,13Bに供給され、磁気テープに記録される。な
お、オーディオ信号と、ビデオ信号とは別に圧縮符号化
され、チャンネルエンコーダ11に供給される。
【0085】上述の信号処理によって、入力のデータ量
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出するによって
約167Mbpsに低減され、さらに周波数変換とサブ
サンプル、サブラインとによってこれが84Mbpsに
減少される。このデータは、ブロック符号化回路8で圧
縮符号化することにより、約25Mbpsに圧縮され、
その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な情報を
加えて、記録データ量としては31.56Mbpsとな
る。
【0086】次に、再生側の構成について図4を参照し
ながら説明する。再生の際には、図4に示すように、先
ず磁気ヘッド13A,13Bからの再生データが回転ト
ランス及び再生アンプ14A,14Bを介してチャンネ
ルデコーダ15に供給される。チャンネルデコーダ15
において、チャンネルコーディングの復調がされ、チャ
ンネルデコーダ15の出力信号がTBC回路(時間軸補
正回路)16に供給される。このTBC回路16におい
て、再生信号の時間軸変動成分が除去される。TBC回
路16からの再生データがECC回路17に供給され、
エラー訂正符号を用いたエラー訂正とエラー修整とが行
われる。ECC回路17の出力信号がフレーム分解回路
18に供給される。
【0087】フレーム分解回路18によって、ブロック
符号化データの各成分がそれぞれ分離されるとともに、
記録系のクロックから画素系のクロックへの乗り換えが
なされる。フレーム分解回路18で分離された各データ
がブロック複号回路19に供給され、各ブロック単位に
原データと対応する復元データが複号され、複号データ
が分配回路20に供給される。この分配回路20で複号
データが輝度信号と色差信号に分離される。輝度信号及
び色差信号がブロック分解回路21,22にそれぞれ供
給される。ブロック分解回路21,22は、送信側のブ
ロック化回路5,6とは逆に、ブロックの順序の複号デ
ータをラスター走査の順に変換する。
【0088】ブロック分解回路21からの複号輝度信号
が補間フィルタ23に供給される。補間フィルタ23で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fsから4fs
(4fs=13.5MHz)に変換される。補間フィル
タ23からのディジタル輝度信号Yは出力端子26Yに
取り出される。
【0089】一方、ブロック分解回路22からのディジ
タル色差信号が分配回路24に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U,Vがディジタル色差信号U及
びVにそれぞれ分離される。分配回路24からのディジ
タル色差信号U,Vが補間回路25に供給され、それぞ
れ補間される。補間回路25は、復元された画素データ
を用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間する
もので、補間回路25からはサンプリングレートが2f
sのディジタル色差信号U及びVが得られ、出力端子2
6U,26Vにそれぞれ取り出される。
【0090】b.ブロック符号化 図3におけるブロック符号化回路8としては、ADRC
(AdaptiveDynamic Range Co
ding)エンコーダが用いられる。このADRCエン
コーダは、各ブロックに含まれる複数の画素データの最
大値MAXと最小値MINを検出し、これら最大値MA
X及び最小値MINからブロックのダイナミックレンジ
DRを検出し、このダイナミックレンジDRに適応した
符号化を行い、原画素データのビット数よりも少ないビ
ット数により、再量子化を行うものである。ブロック符
号化回路8の他の例としては、各ブロックの画素データ
をDCT(Discrete Cosine Tran
sform)した後、このDCTで得られた係数データ
を量子化し、量子化データをランレングス・ハフマン符
号化して圧縮符号化する構成を用いてもよい。
【0091】ここでは、ADRCエンコーダを用い、さ
らにマルチダビングした時にも画質劣化が生じないエン
コーダの例を図7を参照しながら説明する。図7におい
て、入力端子27に例えば1サンプルが8ビットに量子
化されたディジタルビデオ信号(或いはディジタル色差
信号)が図2の合成回路7より入力される。入力端子2
7からのブロック化データが最大値,最小値検出回路2
9及び遅延回路30に供給される。最大値,最小値検出
回路29は、ブロック毎に最小値MIN、最大値MAX
を検出する。遅延回路30からは、最大値及び最小値が
検出されるのに要する時間、入力データを遅延させる。
遅延回路30からの画素データが比較回路31及び比較
回路32に供給される。
【0092】最大値,最小値検出回路29からの最大値
MAXが減算回路33に供給され、最小値MINが加算
回路34に供給される。これらの減算回路33及び加算
回路34には、ビットシフト回路35から4ビット固定
長でノンエッジマッチング量子化した場合の1量子化ス
テップ幅の値(△=1/16DR)が供給される。ビッ
トシフト回路35は、(1/16)の割算を行うよう
に、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトする構成
とされている。減算回路33からは(MAX−△)のし
きい値が得られ、加算回路34からは(MIN+△)の
しきい値が得られる。これらの減算回路33及び加算回
路34からのしきい値が比較回路31,32にそれぞれ
供給される。なお、このしきい値を規定する値△は、量
子化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに相当する固定
値としてもよい。
【0093】比較回路31の出力信号がANDゲート3
6に供給され、比較回路32の出力信号がANDゲート
37に供給される。ANDゲート36及びANDゲート
37には、遅延回路30からの入力データが供給され
る。比較回路31の出力信号は、入力データがしきい値
より大きい時にハイレベルとなり、したがってANDゲ
ート36の出力端子には、(MAX〜MAX−△)の最
大レベル範囲に含まれる入力データの画素データが抽出
される。一方、比較回路32の出力信号は、入力データ
がしきい値より小さい時にハイレベルとなり、したがっ
てANDゲート37の出力端子には、(MIN〜MIN
+△)の最小レベル範囲に含まれる入力データの画素デ
ータが抽出される。
【0094】ANDゲート36の出力信号が平均化回路
38に供給され、ANDゲート37の出力信号が平均化
回路39に供給される。これらの平均化回路38,39
は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子40か
らブロック周期のリセット信号が平均化回路38,39
に供給されている。平均化回路38からは、(MAX〜
MAX−△)の最大レベル範囲に属する画素データの平
均値MAX´が得られ、平均化回路39からは(MIN
〜MIN+△)の最小レベル範囲に属する画素データの
平均値MIN´が得られる。平均値MAX´から平均値
MIN´が減算回路41で減算され、この減算回路41
からダイナミックレンジDR´が得られる。
【0095】また、平均値MIN´が減算回路42に供
給され、遅延回路43を介された入力データから平均値
MIN´が減算回路42において減算され、最小値除去
後のデータPDIが形成される。このデータPDI及び
修整されたダイナミックレンジDR´が量子化回路44
に供給される。この実施例では、量子化に割り当てられ
るビット数nが0ビット(コード信号を転送しない)、
1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れかとさ
れる可変長のADRCであって、エッジマッチング量子
化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎にビ
ット数決定回路45において決定され、ビット数nのデ
ータが量子化回路44に供給される。
【0096】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
R´が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR´が大きいブロックで
は、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い
符号化を行うことができる。すなわち、ビット数nを決
定する際のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<
T4)とすると、(DR´<T1)のブロックは、コー
ド信号が転送されず、ダイナミックレンジDR´の情報
のみが転送され、(T1≦DR´<T2)のブロック
は、(n=1)とされ、(T2≦DR´<T3)のブロ
ックは、(n=2)とされ、(T3≦DR´<T4)の
ブロックは、(n=3)とされ、(DR´≧T4)のブ
ロックは、(n=4)とされる。
【0097】かかる可変長ADRCではしきい値T1〜
T4を変えることで、発生情報量を制御すること(いわ
ゆるバッファリング)ができる。したがって、1フィー
ルド或いは、1フレーム当たりの発生情報量を所定値に
することが要求されるこの発明のディジタルビデオテー
プレコーダのような伝送路に対しても可変長ADRCを
適用できる。
【0098】発生情報量を所定値にするためのしきい値
T1〜T4を決定するバッファリング回路46では、し
きい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば3
2組用意されており、これらのしきい値の組がパラメー
タコードPi(i=0、1、2・・・・31)により区
別される。パラメータコードPiの番号iが大きくなる
に従って、発生情報量が単調に減少するように設定され
ている。ただし、発生情報量が減少するに従って、復元
画像の画質が劣化する。
【0099】バッファリング回路46からのしきい値T
1〜T4が比較回路47に供給され、遅延回路48を介
されたダイナミックレンジDR´が比較回路47に供給
される。遅延回路48は、バッファリング回路46でし
きい値の組が決定されるのに要する時間、DR´を遅延
させる。比較回路47では、ブロックのダイナミックレ
ンジDR´と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出
力がビット数決定回路45に供給され、そのブロックの
割り当てビット数nが決定される。量子化回路44で
は、ダイナミックレンジDR´と割り当てビット数nと
を用いて遅延回路49を介された最小値除去後のデータ
PDIがエッジマッチングの量子化により、コード信号
DTに変換される。量子化回路44は、例えばROMで
構成されている。
【0100】遅延回路48、50をそれぞれ介して修整
されたダイナミックレンジDR´、平均値MIN´が出
力され、さらにコード信号DTとしきい値の組を示すパ
ラメータコードPiが出力される。この例では、一旦ノ
ンエッジマッチ量子化された信号が新たにダイナミック
レンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されている
ためにダビングした時の画像劣化は少ないものとされ
る。
【0101】c.チャンネルエンコーダ及びチャンネル
デコーダ 次に、図3のチャンネルエンコーダ11及びチャンネル
デコーダ15について説明する。チャンネルエンコーダ
11においては、図8に示すように、パリティ発生回路
10の出力が供給される適応型スクランブル回路で、複
数のM系列のスクランブル回路51が用意され、その中
で入力信号に対し最も高周波成分及び直流成分の少ない
出力が得られるようなM系列が選択されるように構成さ
れている。パーシャルレスポンス・クラス4検出方式の
ためのプリコーダ52で、1/1−D2 (Dは単位遅延
用回路)の演算処理がなされる。このプリコーダ52の
出力を記録アンプ12A,13Aを介して磁気ヘッド1
3A,13Bにより、記録再生し、再生出力を再生アン
プ14A,14Bによって増幅するようになされてい
る。
【0102】一方、チャンネルデコーダ15において
は、図9に示すように、パーシャルレスポンス・クラス
4の再生側の演算処理回路53は、1+Dの演算が再生
アンプ14A,14Bの出力に対して行われる。また、
いわゆるビタビ複号回路54においては、演算処理回路
53の出力に対してデータの相関性や確からしさ等を用
いた演算により、ノイズに強いデータの複号が行われ
る。このビタビ複号回路54の出力がディスクランブル
回路55に供給され、記録側のスクランブル処理によっ
て並び変えられたデータが元の系列に戻されて原データ
が復元される。この実施例において用いられるビタビ複
号回路54によって、ビット毎の複号を行う場合より
も、再生C/N換算が3dBで改良が得られる。
【0103】d.走行系 磁気ヘッド13A及び磁気ヘッド13Bは、図10に示
すように、一体構造とされた形でドラム76に取付けら
れる。ドラム76の周面には、180°よりやや大きい
か、あるいはやや小さい巻き付け角で磁気テープ(図示
せず。)が斜めに巻き付けられており、磁気ヘッド13
A及び磁気ヘッド13Bが同時に磁気テープを走査する
ように構成される。
【0104】また、前記磁気ヘッド13A及び磁気ヘッ
ド13Bのギャップの向きは、互いに反対側に傾くよう
に(例えば磁気ヘッド13Aはトラック幅方向に対して
+20°、磁気ヘッド13Bは−20°傾斜するよう
に)設定されており、再生時にいわゆるアジマス損失に
よって隣接トラック間のクロストーク量を低減するよう
になされている。
【0105】図11及び図12は、磁気ヘッド13A,
13Bを一体構造(いわゆるダブルアジマスヘッド)と
した場合のより具体的な構成を示すもので、例えば高速
で回転される上ドラム76に一体構造の磁気ヘッド13
A,13Bが取り付けられ、下ドラム77が固定とされ
ている。ここで、磁気テープ78の巻き付け角θは16
6°、ドラム径φは16.5mmである。
【0106】したがって、磁気テープ78には、1フィ
ールドのデータが5本のトラックに分割して記録され
る。このセグメント方式により、トラックの長さを短く
することができ、トラックの直線性に起因するエラーを
小さくすることができる。
【0107】上述のように、ダブルアジマスヘッドで同
時記録を行うようにすることで、180°の対向角度で
一対の磁気ヘッドが配置されたものと比較して直線性に
起因するエラー量を小さくすることができ、またヘッド
間距離が小さいのでペアリング調整をより正確に行うこ
とができる。したがって、このような走行系により、幅
狭のトラックで記録・再生を行うことができる。
【0108】以上、本発明の具体的な実施例について説
明したが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能
であることは言うまでもない。
【0109】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、磁性層を形成するための蒸着を行う際に、蒸気
流の蒸着開始時入射角と蒸着終了時入射角をそれぞれ制
御しているので、1回の蒸着工程であたかも2層膜から
なる磁性層が形成された如くされ、磁性層の基板側にお
いて長波長域での再生出力を確保するとともに、磁性層
の表面側において短波長域での再生出力を確保すること
ができる。従って、短波長域、長波長域とも優れた電磁
変換特性を有する垂直磁気記録媒体を提供することがで
きる。
【0110】また、上述のように蒸気流の蒸着終了時入
射角を制御することによって磁性層中に磁化容易軸の傾
きの大きい成分を含有させているので、自己陰影効果に
よる内部歪みの緩和が図られ、耐久性を著しく向上させ
ることができる。
【0111】更に、本発明では、上述のような磁性層形
成後に行われる熱処理条件及びその直後の冷却速度の最
適化が図られているので、カッピングやシワ等のテープ
の形状変化が大幅に改善され、良好な耐久性を確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して製造される垂直磁気記録媒体
の磁性層を形成する際に使用した真空蒸着装置の構成の
一例を示す断面図である。
【図2】カッピング量の定義を説明するための模式図で
ある。
【図3】ディジタル画像信号を再生歪みが少ないような
形で圧縮して記録するディジタルVTRの信号処理部の
記録側の構成を示すブロック図である。
【図4】信号処理部の再生側の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】ブロック符号化のためのブロックの一例を示す
略線図である。
【図6】サブサンプリング及びサブラインの説明のため
の略線図である。
【図7】ブロック符号化回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図8】チャンネルエンコーダの一例の概略を示すブロ
ック図である。
【図9】チャンネルデコーダの一例の概略を示すブロッ
ク図である。
【図10】磁気ヘッドの配置の一例を模式的に示す平面
図である。
【図11】回転ドラムの構成例及び磁気テープの巻き付
け状態を示す平面図である。
【図12】回転ドラムの構成例及び磁気テープの巻き付
け状態を示す正面図である。
【図13】カッピング量の符号の定義を説明するための
模式図である。
【図14】本発明を適用して製造される垂直磁気記録媒
体のカッピングを取り除くための熱処理を行う際に使用
した熱処理装置の構成の一例を示す断面図である。
【図15】熱処理温度及び接触時間とテープ表面の面荒
れの有無との関係を示す特性図である。
【図16】熱処理温度及び冷却時間とテープの形状変化
の有無との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1Y,1U,1V・・・コンポーネント信号の入力端子 5,6・・・・ブロック化回路 8・・・・・ブロック符号化回路 11・・・・チャンネルエンコーダ 13A,13B・・・・磁気ヘッド 22・・・・チャンネルデコーダ 26・・・・ブロック復号回路 28,29・・・・ブロック分解回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上にCo−O系垂直磁化膜
    よりなる磁性層を有する垂直磁気記録媒体において、 前記Co−O系垂直磁化膜の蒸着時における蒸発源から
    の蒸気流の入射角が蒸着開始時に70°以上とされ、且
    つ蒸着終了時に0〜15°の範囲内とされてなることを
    特徴とする垂直磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記Co−O系垂直磁化膜が(Co1-x
    Nix 1-m m (ただし、0.03≦x≦0.10、
    0.1≦m≦0.3)なる組成を有することを特徴とす
    る請求項1記載の垂直磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記磁性層の膜厚が250nm以上であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の垂直磁気記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 非磁性支持体上に真空蒸着法によりCo
    −O系垂直磁化膜よりなる磁性層を形成する垂直磁気記
    録媒体の製造方法において、 前記Co−O系垂直磁化膜を成膜する際に、蒸発源から
    の蒸気流の入射角を蒸着開始時に70°以上とし、且つ
    蒸着終了時に0〜15°の範囲内とすることを特徴とす
    る垂直磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記Co−O系垂直磁化膜が(Co1-x
    Nix 1-m m (ただし、0.03≦x≦0.10、
    0.1≦m≦0.3)なる組成を有することを特徴とす
    る請求項4記載の垂直磁気記録媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記磁性層の膜厚が250nm以上であ
    ることを特徴とする請求項4又は5記載の垂直磁気記録
    媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 非磁性支持体上に真空蒸着法によりCo
    −O系垂直磁化膜よりなる磁性層を形成する垂直磁気記
    録媒体の製造方法において、 前記Co−O系垂直磁化膜を成膜した後、 前記非磁性支持体を加熱ロールの表面により支持し走行
    せしめながら下記の関係を満足する条件にて熱処理を行
    い、 続いて、前記非磁性支持体が前記加熱ロールの表面を離
    れてから該加熱ロールと一定の距離を空けて配設される
    ガイドロールと接触するまでの間で冷却される時間t2
    (秒)がt2 >1.0とされることを特徴とする垂直磁
    気記録媒体の製造方法。 T=−20t1 +250 且つ T≦220 〔但し、上式中、Tは熱処理温度(℃)を表し、t1
    非磁性支持体と加熱ロールとの接触時間(秒)を表
    す。〕
JP4173498A 1992-06-30 1992-06-30 垂直磁気記録媒体及びその製造方法 Withdrawn JPH0620250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4173498A JPH0620250A (ja) 1992-06-30 1992-06-30 垂直磁気記録媒体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4173498A JPH0620250A (ja) 1992-06-30 1992-06-30 垂直磁気記録媒体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0620250A true JPH0620250A (ja) 1994-01-28

Family

ID=15961635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4173498A Withdrawn JPH0620250A (ja) 1992-06-30 1992-06-30 垂直磁気記録媒体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0620250A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1715069A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-25 Heraeus, Inc. Enhanced formulation of cobalt alloy matrix compositions
US7948742B2 (en) 2005-07-11 2011-05-24 Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited Planar display device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1715069A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-25 Heraeus, Inc. Enhanced formulation of cobalt alloy matrix compositions
US7494617B2 (en) 2005-04-18 2009-02-24 Heraeus Inc. Enhanced formulation of cobalt alloy matrix compositions
US7948742B2 (en) 2005-07-11 2011-05-24 Fujitsu Hitachi Plasma Display Limited Planar display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5247397A (en) Method for magnetically recording digital video signals with specified ranges of the easy axis and the bias magnetic field
JP3104250B2 (ja) ディジタル画像信号の磁気記録方法
US5492774A (en) Perpendicular magnetic recording medium and process for production of the same
JP3198607B2 (ja) 磁気記録再生方法
US5512349A (en) Method and apparatus for magnetic recording digital video signals and magnetic recording medium therefor
JPH0620250A (ja) 垂直磁気記録媒体及びその製造方法
JP3393491B2 (ja) 垂直磁気記録媒体及びその製造方法
EP0503672B1 (en) Magnetic recording medium for storing digital video signals
US5401572A (en) Magnetic recording medium and magnetic recording method for digital image signal
JPH0528454A (ja) 垂直磁気記録媒体
JP3153923B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3030938B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0581639A (ja) デイジタル画像信号の磁気記録方法
JP3185314B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH0528452A (ja) 垂直磁気記録媒体
JPH05217166A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3030972B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH05234058A (ja) 磁気記録媒体及び磁気記録再生装置
JP3203005B2 (ja) ディジタル画像信号の磁気記録方法
JPH0589446A (ja) デイジタル画像信号の磁気記録方法
JPH0652545A (ja) 磁気転写方法及びディジタル画像信号の磁気記録方法
JPH05205236A (ja) 磁気記録媒体及び磁気記録装置
JPH0520665A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH05274612A (ja) 磁気記録方法
JPH05234056A (ja) 磁気記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831