JPH05274612A - 磁気記録方法 - Google Patents

磁気記録方法

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Publication number
JPH05274612A
JPH05274612A JP7153292A JP7153292A JPH05274612A JP H05274612 A JPH05274612 A JP H05274612A JP 7153292 A JP7153292 A JP 7153292A JP 7153292 A JP7153292 A JP 7153292A JP H05274612 A JPH05274612 A JP H05274612A
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JP
Japan
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magnetic
circuit
recording
magnetic recording
signal
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JP7153292A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uchiyama
浩 内山
Naoki Honda
直樹 本多
Ryoichi Hiratsuka
亮一 平塚
Yoshiyuki Urakawa
禎之 浦川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直磁気記録方式特有の高線記録密度特性を
生かしつつ、狭トラック幅化をはかり、長時間記録を可
能にすると共に、エラーレートの低減化により実用性の
高いデジタル磁気記録再生方法を提供する。 【構成】 磁性層の主たる材料をCo−Cr合金とし、
飽和磁化Msと、垂直方向の保磁力Hc及び垂直方向の
磁気異方性Hkeff をそれぞれ、480kA/m≦Ms
≦900kA/m、40kA/m≦Hc≦120kA/
m、160kA/m≦Hkeff とした垂直磁気記録媒体
に対し、ギャップ長Lg及びトラック幅Twをそれぞれ
Lg≦0.2μm、Tw≦10μmとしたリング型ヘッ
ドを用いてデジタル信号を記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルVTR等にお
ける信号の磁気記録方法に関するものであり、特に高密
度にデジタル信号を記録する場合に用いて好適な磁気記
録方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の分野においては、年々高密度
化が要求されおり、加えて信号形態もアナログ信号から
デジタル信号に代わりつつあり、高密度化と共に信号形
態に合わせた媒体設計が必要となっている。
【0003】これまで、磁気記録の方式は、面内に磁化
の容易軸を持った磁気記録媒体を用いる、いわゆる面内
磁気記録方式が主であったが、この方式では記録密度を
上げれば上げるほど磁気記録媒体の磁化方向が互いに反
発しあうように並ぶため、高密度化には自ずと限界があ
り、要求されるような高密度化を図ることは困難であ
る。
【0004】さらに、面内磁気記録媒体では、磁化反転
が2回繰り返すパターンにおいて、それぞれの磁化反転
の間隔が詰まってくるほど(高密度化するほど)互いに
磁化反発及び波形干渉によるピークシフトが生じ、エラ
ーレートが悪化する等の欠点がある。
【0005】そこで近年、磁気記録の新しい方法とし
て、膜面に対して垂直方向に磁化容易軸を有する磁気記
録媒体を用いる垂直磁気記録方式が開発され、その実用
化に期待が持たれている。
【0006】垂直磁気記録方式では、面内磁気記録方式
に比べて減磁作用が極めて少なく、記録密度を飛躍的に
増大することが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に記録密度を向上
させるには、線記録密度と、トラック密度を上げる2つ
の方法がある。
【0008】垂直磁気記録方式による記録密度の飛躍的
な増大は、線記録密度に対するものであり、トラック幅
方向の記録密度を大幅に増大させるものではない。垂直
磁気記録方式を採るのみでは、線記録密度の向上しかは
かることができず、高記録密度化に自ずと限界が生じて
しまう。
【0009】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、垂直磁気記録方式特有の高
線記録密度特性を生かしつつ、さらにトラック密度の大
幅な増大化をはかって、即ち狭トラック幅の記録再生を
可能として、例えば小型磁気記録媒体による長時間記録
を可能にすると共に、特にエラーレートを低減化して実
用性の高いデジタル磁気記録再生方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明磁気記録方法は、
磁性層の主たる材料をCo−Cr合金とし、飽和磁化M
sと、垂直方向の保磁力Hc及び垂直方向の磁気異方性
Hkeff をそれぞれ、 480kA/m≦Ms≦900kA/m、 40kA/m≦Hc≦120kA/m、 160kA/m≦Hkeff とした垂直磁気記録媒体に対し、ギャップ長Lg及びト
ラック幅Twをそれぞれ Lg≦0.2μm、 Tw≦10μm としたリング型ヘッドを用いてデジタル信号を記録す
る。
【0011】また本発明は、上述の磁気記録方法におい
て、磁気ギャップ対向面に強磁性金属薄膜が配され、そ
の強磁性薄膜の飽和磁束密度Bsが1.3T以上である
リング型ヘッドを用いてデジタル信号を記録する。
【0012】
【作用】上述の本発明磁気記録方法によれば、後述の実
施例において詳細に説明するように、その垂直磁気記録
媒体の磁性層材料、飽和磁化、垂直方向の保磁力及び垂
直方向の磁気異方性を選定し、更にリング型磁気ヘッド
のギャップ長及びトラック幅を適切に選定することによ
って、従来の磁気記録方法による場合に比して、1ビッ
トあたりの占める面積(面記録密度)を低減化しつつ、
デジタル記録のビットエラーレートを低減化することが
できた。
【0013】例えば従来の磁気記録方法による場合、例
えばギャップ長Lgが0.15μm、トラック幅Twが
5μmの磁気ギャップに対して平行に強磁性金属薄膜が
配されたいわゆる平行膜型のMIG(メタル・イン・ギ
ャップ型)ヘッドを用いて、飽和磁化Msが400kA
/m、垂直方向の保磁力Hcが100kA/m、垂直磁
気異方性Hkeff が410kA/mのCo−Cr磁性層
より成る垂直磁気記録媒体に対し、最短記録波長λmin
が0.35μm、線速度3m/sの条件で、M系列デー
タにPR4(パーシャルレスポンス・クラス4検出方
式)コーディングを用いてエラーレートを測定したと
き、6.2×10-4程度と比較的高いエラーレートしか
得られず、シンボルエラーレートとしては非常に大掛か
りなエラー訂正を行わなければデジタル記録再生のシス
テムとして実用化は難しい。
【0014】一方、飽和磁化Msが480kA/m≦M
s≦900kA/mの例えば480kA/m、垂直方向
の保磁力Hcが40kA/m≦Hc≦120kA/mの
例えば72kA/m、垂直方向の磁気異方性Hkeff
160kA/m≦Hkeff の例えば400kA/mのC
o−Cr系合金より成る磁性層を有する垂直磁気記録媒
体に対して、ギャップ長Lgが0.2μm以下の例えば
0.15μm、トラック幅Twが10μm以下の例えば
5μmの磁気ヘッドを用いる本発明磁気記録方法による
場合は、同様の条件でエラーレートを測定したところ、
この場合密度は0.875μm2 /bitと格段に小な
る面記録密度とされるにも係わらず、6.1×10-5
1桁程度エラーレートが低減化され、通常のデジタル記
録システムとして必要な10-4以下のシンボルエラーレ
ートが得られた。
【0015】このように、エラー訂正符号の訂正処理前
の段階のエラーレートを10-4以下とすることができる
場合、20%程度の冗長度のエラー訂正符号を使用した
ときに、訂正可能な程度の量にエラーを抑えることがで
きる。
【0016】従って、このような本発明磁気記録方法に
よれば、複雑なエラー訂正を行うことなくデジタル記録
を狭トラック幅をもって行うことができ、デジタル記録
の高記録密度化をはかることができる。
【0017】また、本発明は、上述の磁気記録方法にお
いて、特に磁気ギャップ対向面に強磁性金属薄膜が配さ
れ、その強磁性薄膜の飽和磁束密度Bsが1.3T以上
であるリング型ヘッドを用いてデジタル信号を記録する
ことによって、再生出力の低下を伴うことなくデジタル
信号の記録再生を行うことができた。
【0018】
【実施例】以下本発明磁気記録方法を、カラービデオ信
号をデジタル化して磁気テープ等の磁気記録媒体に記録
するデジタルVTRに適用した場合の一例を、以下の順
序で詳細に説明する。 A.記録再生装置の構成 a.信号処理部 b.ブロック符号化 c.チャンネルエンコーダ及びチャンネルデコーダ d.走行系 B.記録再生特性の検討
【0019】A.記録再生装置の構成 デジタルVTRとしては、放送局用のD1フォーマット
のコンポーネント形デジタルVTR及びD2フォーマッ
トのコンポジット形デジタルVTRが実用化されてい
る。
【0020】前者のD1フォーマットデジタルVTR
は、輝度信号及び第1、第2の色差信号をそれぞれ1
3.5MHz、6.75MHzのサンプリング周波数で
A/D変換した後、所定の信号処理を行って磁気テープ
上に記録するもので、これらコンポーネント成分のサン
プリング周波数が4:2:2であることから、4:2:
2方式と称されている。
【0021】一方、後者のD2フォーマットデジタルV
TRは、コンポジットカラービデオ信号をカラー副搬送
波信号の周波数の4倍の周波数の信号でサンプリングを
行ってA/D変換し、所定の信号処理を行った後、磁気
テープに記録するようにしている。
【0022】いずれにしても、これらのデジタルVTR
は、共に放送局用に使用されることを前提に設計されて
いるために、画質優先とされ、1サンプルが例えば8ビ
ットにA/D変換されたデジタルカラービデオ信号を実
質的に圧縮することなしに記録するようになされてい
る。
【0023】従って、例えばD1フォーマットのデジタ
ルVTRでは、大型のカセットテープを使用しても高々
1.5時間程度の再生時間しか得られず、一般家庭用の
VTRとして使用するには不適当である。
【0024】そこで本実施例においては、10μm以下
の例えば5μm程度のトラック幅に対して最短波長0.
5μm以下程度の信号を記録するようにし、面記録密度
2.5μm2 /bit以下、或いは1.25μm2 /b
it以下を実現するとともに、記録情報を再生歪みが少
ないような形で圧縮する方法を併用することによって、
テープ幅が8mm或いはそれ以下の幅狭の磁気テープを
使用しても長時間の記録・再生が可能なデジタルVTR
に適用するものとする。
【0025】a.信号処理部 図1は記録側の構成全体を示すものであり、1Y、1
U、1Vでそれぞれ示す入力端子に、例えばカラービデ
オカメラからの三原色信号R、G、Bから形成されたデ
ジタル輝度信号Y、デジタル色差信号U、Vが供給され
る。この場合、各信号のクロックレートはD1フォーマ
ットの各コンポーネント信号の周波数と同一とされる。
即ち、それぞれのサンプリング周波数が13.5MH
z、6.75MHzとされ、且つこれらの1サンプル当
たりのビット数が8ビットとされている。従って、入力
端子1Y、1U、1Vに供給される信号のデータ量とし
ては、約216Mbps(メガビット/秒)となる。こ
の信号のうちブランキング時間のデータを除去し、有効
領域の情報のみを取り出す有効情報抽出回路102によ
ってデータ量が約167Mbpsに圧縮される。
【0026】そして、上記有効情報抽出回路2の出力の
うちの輝度信号Yが周波数変換回路103に供給され、
サンプリング周波数が13.5MHzからその3/4に
変換される。周波数変換回路103としては、例えば間
引きフィルターが使用され、折り返し歪みが生じないよ
うになされている。この周波数変換回路103の出力信
号は、ブロック化回路105に供給され、輝度データの
順序がブロックの順序に変換される。ブロック化回路1
05は、後段に設けられたブロック符号化回路108の
ために設けられている。
【0027】図2は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームに跨がる画面を分割することにより、同図に示す
ように(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブロッ
クが多数形成される。尚、図2において実線は奇数フィ
ールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライン
を示す。
【0028】また、有効情報抽出回路102の出力のう
ち、2つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブ
ラインの回路104に供給され、サンプリング周波数が
それぞれ6.75MHzからその半分に変換された後、
2つのデジタル色差信号が互いにライン毎に選択され、
1チャンネルのデータに合成される。従って、このサブ
サンプリング及びサブライン回路104からは線順次化
されたデジタル色差信号が得られる。
【0029】このサブサンプリング及びサブライン回路
104によってサブサンプル及びサブライン化された信
号の画素構成を図3に示す。図3において、○は第1の
色差信号Uのサブサンプリング画素を示し、△は第2の
色差信号Vのサンプリング画素を示し、×はサブサンプ
ルによって間引かれた画素の位置を示す。
【0030】上記サンプリング及びサブライン回路10
4からの線順次化出力信号は、鵜ロック化回路106に
供給される。ブロック化回路106では一方のブロック
化回路105と同様に、テレビジョン信号の操作の順序
の色差データがブロックの順序のデータに変換される。
このブロック化回路106は、一方のブロック化回路1
05と同様に、色差データを(4ライン×4画素×2フ
レーム)のブロック構造に変換する。そしてこれらブロ
ック化回路105及び106の出力信号が合成回路10
7に供給される。
【0031】合成回路107では、ブロックの順序に変
換された輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータ
に変換され、この合成回路107の出力信号がブロック
符号化回路108に供給される。ブロック符号化回路1
08としては、後述するようにブロック毎のダイナミッ
クレンジに適応した符号化回路(ADRCと称する)、
DCT(Discrete Cosine Transform) 回路等が適用でき
る。前記ブロック符号化回路108からの出力信号は、
更にフレーム化回路109に供給され、フレーム構造の
データに変換される。このフレーム化回路109では、
画素系のクロックと記録系のクロックとの乗り換えが行
われる。
【0032】次に、フレーム化回路109の出力信号が
エラー訂正符号のパリティ発生回路110に供給され、
エラー訂正符号のパリティが生成される。パリティ発生
回路110の出力信号は、チャンネルエンコーダ111
に供給され、記録データの低域部分を減少させるような
チャンネルコーディングがなされる。チャンネルエンコ
ーダ11の出力信号が記録アンプ112A、112Bと
回転トランスを介して一対の磁気ヘッド13A及び13
Bに供給され、磁気テープに記録される。尚、オーディ
オ信号と、ビデオ信号とは別に圧縮符号化され、チャン
ネルエンコーダ111に供給される。
【0033】上述の信号処理によって、入力のデータ量
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出することによ
って約167Mbpsに低減され、更に周波数変換とサ
ブサンプル、サブラインとによってこれが84Mbps
に減少される。このデータは、ブロック符号化回路10
8で圧縮符号化することにより、約25Mbpsに圧縮
され、その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な
情報を加えて、記録データ量としては31.56Mbp
sとなる。
【0034】次に、再生側の構成について図4を参照し
て説明する。再生の際には、図4に示すように、先ず磁
気ヘッド113A及び113Bからの再生データが回転
トランス及び再生アンプ114A及び114Bを介して
チャンネルデコーダ115に供給される。チャンネルデ
コーダ115においてチャンネルコーディングの復調が
なされ、チャンネルデコーダ115の出力信号がTBC
回路(時間軸補正回路)116に供給される。このTB
C回路116において、再生信号の時間軸変動成分が除
去される。TBC回路116からの再生データがECC
回路117に供給され、エラー訂正符号を用いたエラー
訂正とエラー修整とが行われる。ECC回路117の出
力信号がフレーム分解回路118に供給される。
【0035】フレーム分解回路118によって、ブロッ
ク符号化データの各成分がそれぞれ分離されると共に、
記録系のクロックから画素系のクロックへの乗り換えが
なされる。フレーム分解回路118で分離された各デー
タがブロック復号回路119に供給され、各ブロック単
位に原データと対応する復元データが復号され、復号デ
ータが分配回路120に供給される。この分配回路12
0で復号データが輝度信号と色差信号に分離される。輝
度信号及び色差信号がブロック分解回路121、122
にそれぞれ供給される。ブロック分解回路121、12
2は、記録側のブロック化回路105、106とは逆
に、ブロックの順序の復号データをラスター走査の順に
変換する。
【0036】ブロック分解回路121からの復号輝度信
号が補間フィルタ123に供給される。補間フィルタ1
23では、輝度信号のサンプリングレートが3fsから
4fs(4fs=13.5MHz)に変換される。補間
フィルター123からのデジタル輝度信号Yは出力端子
126Yに取り出される。
【0037】一方、ブロック分解回路122からのデジ
タル色差信号が分配回路124に供給され、線順次化さ
れたデジタル色差信号U、Vがデジタル色差信号U及び
Vにそれぞれ分離される。分配回路124からのデジタ
ル色差信号U、Vが補間回路125に供給され、それぞ
れ補間される。補間回路125は、復元された画素デー
タを用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間す
るもので、補間回路125からはサンプリングレートが
2fsのデジタル色差信号U及びVが得られ、出力端子
126U及び126Vにそれぞれ取り出される。
【0038】b.ブロック符号化 図1におけるブロック符号化回路108としては、AD
RC(Adaptive Dynamic Range Coding) エンコーダが用
いられる。このADRCエンコーダは、各ブロックに含
まれる複数の画素データの最大値MAXと最小値MIN
とを検出し、これら最大値MAX及び最小値MINから
ブロックのダイナミックレンジDRを検出し、このダイ
ナミックレンジDRに適応した符号化を行い、原画素デ
ータのビット数よりも少ないビット数により、再量子化
を行うものである。ブロック符号化回路108の他の例
としては、各ブロックの画素データをDCTした後、こ
のDCTで得られた係数データを量子化し、量子化デー
タをランレングス・ハフマン符号化して圧縮符号化する
構成を用いてもよい。
【0039】ここでは、ADRCエンコーダを用い、更
にマルチダビングしたときにも画質劣化が生じないエン
コーダの例を図5を参照して説明する。図5において、
入力端子27に例えば1サンプルが8ビットに量子化さ
れたデジタルビデオ信号(或いはデジタル色差信号)が
図1の合成回路107より入力される。入力端子27か
らのブロック化データが最大値、最小値検出回路29及
び遅延回路30に供給される最大値、最小値検出回路2
9は、ブロック毎に最小値MIN、最大値MAXを検出
する。遅延回路30からは、最大値及び最小値が検出さ
れるのに要する時間、入力データを遅延させる。遅延回
路30からの画素データが比較回路31及び32に供給
される。
【0040】最大値、最小値検出回路29からの最大値
MAXが減算回路33に供給され、最小値MINが加算
回路34に供給される。これらの減算回路33及び加算
回路34には、ビットシフト回路35から4ビット固定
長でノンエッジマッチング量子化した場合の1量子化ス
テップ幅の値(Δ=1/16DR)が供給される。ビッ
トシフト回路35は、(1/16)の割算を行うよう
に、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトする構成
とされている。減算回路33からは(MAX−Δ)のし
きい値が得られ、加算回路34からは(MIN+Δ)の
しきい値が得られる。これらの減算回路33及び加算回
路34からのしきい値が比較回路31、32にそれぞれ
供給される。尚、このしきい値を規定する値Δは、量子
化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに相当する固定値
としてもよい。
【0041】比較回路31の出力信号がANDゲート3
6に供給され、比較回路32の出力信号がANDゲート
37に供給される。ANDゲート36及び37には、千
絵回路30からの入力データが供給される。比較回路3
1の出力信号は、入力データがしきい値より大きいとき
にハイレベルとなり、従ってANDゲート36の出力端
子には、(MAX〜MAX−Δ)の最大レベル範囲に含
まれる入力データの画素データが抽出される。一方、比
較回路32の出力信号は、入力データがしきい値より小
さいときにハイレベルとなり、従ってANDゲート37
の出力端子には、(MIN〜MIN+Δ)の最小レベル
範囲に含まれる入力データの画素データが抽出される。
【0042】ANDゲート36の出力信号が平均化回路
38に供給され、ANDゲート37の出力信号が平均化
回路39に供給される。これらの平均化回路38、39
は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子40か
らブロック周期のリセット信号が平均化回路38、39
に供給されている。平均化回路38からは、(MAX〜
MAX−Δ)の最大レベル範囲に属する画素データの平
均値MAX′が得られ、平均化回路39からは(MIN
〜MIN+Δ)の最小レベル範囲に属する画素データの
平均値MIN′が得られる。平均値MAX′から平均値
MIN′が減算回路41で減算され、この減算回路41
からダイナミックレンジDR′が得られる。
【0043】また、平均値MIN′が減算回路42に供
給され、遅延回路43を介された入力データから平均値
MIN′が減算回路42において減算され、最小値除去
後のデータPDIが形成される。このデータPDI及び
修整されたダイナミックレンジDR′が量子化回路44
に供給される。この実施例では、量子化に割り当てられ
るビット数nが0ビット(コード信号を転送しない)、
1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れかとさ
れる可変長のADRCであって、エッジマッチング量子
化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎にビ
ット数決定回路45において決定され、ビット数nのデ
ータが量子化回路44に供給される。
【0044】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
R′が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR′が大きいブロックで
は、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い
符号化を行うことができる。即ち、ビット数nを決定す
る再のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<T
4)とすると、(DR′<T1)のブロックは、コード
信号が転送されず、ダイナミックレンジDR′の情報の
みが転送され、(T1≦DR′<T2)のブロックは、
(n=1)とされ、(T2≦DR′<T3)のブロック
は、(n=2)とされ、(T3≦DR′<T4)のブロ
ックは、(n=3)とされ、(DR′≧T4)のブロッ
クは、(n=4)とされる。
【0045】かかる可変長ADRCでは、しきい値T1
〜T4を変えることで、発生情報量を制御すること(い
わゆるバッファリング)ができる。従って、1フィール
ド或いは1フレーム当たりの発生情報量を所定値にする
ことが要求される本実施例のデジタルオーディオビデオ
テープレコーダのような伝送路に対しても可変長ADR
Cを適用できる。
【0046】発生情報量を所定値にするためのしきい値
T1〜T4を決定するバッファリング回路46では、し
きい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば3
2組用意されており、これらのしきい値の組がパラメー
タコードPi (i=0、1、2、‥‥、31)により区
別される。パラメータコードPi の番号iが大きくなる
に従って、発生情報量が単調に減少するように設定され
ている。但し、発生情報量が減少するに従って、復元画
像の画質が劣化する。
【0047】バッファリング回路46からのしきい値T
1〜T4が比較回路47に供給され、遅延回路48を介
されたダイナミックレンジDR′が比較回路47に供給
される。遅延回路48は、バッファリング回路46でし
きい値の組が決定されるのに要する時間、DR′を遅延
させる。比較回路47では、ブロックのダイナミックレ
ンジDR′と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出
力がビット数決定回路45に供給され、そのブロックの
割り当てビット数nが決定される。量子化回路44では
ダイナミックレンジDR′と割り当てビット数nとを用
いて遅延回路49を介された最小値除去後のデータPD
Iがエッジマッチングの量子化により、コード信号DT
に変換される。量子化回路44は、例えばROMで構成
されている。
【0048】遅延回路48、50をそれぞれ介して修整
されたダイナミックレンジDR′、平均値MIN′が出
力され、更にコード信号DTとしきい値の組を示すパラ
メータコードPi が出力される。この例では、一旦ノン
エッジマッチ量子化された信号が新たにダイナミックレ
ンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されているた
めにダビングしたときの画像劣化は少ないものとされ
る。
【0049】c.チャンネルエンコーダ及びチャンネル
デコーダ 次に、図1のチャネルエンコーダ111及びチャンネル
デコーダ115について説明する。チャンネルエンコー
ダ111においては、図6に示すように、図1における
パリティ発生回路110の出力が供給される適応型スク
ランブル回路で、複数のM系列のスクランブル回路51
が用意され、その中で入力信号に対し最も高周波成分及
び直流成分の少ない出力が得られるようなM系列が選択
されるように構成されている。52はパーシャルレスポ
ンス・クラス4検出方式のためのプリコーダで、1/1
−D2 (Dは単位遅延用回路)の演算処理がなされる。
このプリコーダ52の出力を記録アンプ112A、11
2Bを介して磁気ヘッド113A及び113Bにより記
録再生し、再生出力を再生アンプ114A、114Bに
よって増幅するようになされている。
【0050】一方、チャンネルデコーダ15において
は、図7に示すように、パーシャルレスポンス・クラス
4の再生側の演算処理回路53は、1+Dの演算が再生
アンプ114A、114Bの出力に対して行われる。ま
た、いわゆるビタビ復号回路54においては、演算処理
回路53の出力に対してデータの相関性や確からしさ等
を用いた演算により、ノイズに強いデータの復号が行わ
れる。このビタビ復号回路54の出力がディスクランブ
ル回路55に供給され、記録側のスクランブル処理の実
施例において用いられるビタビ復号回路54によって、
ビット毎の復号を行う場合よりも、再生C/N換算が3
dBで改良が得られる。
【0051】d.走行系 上述の磁気ヘッド113及び113Bは、例えば図8A
に示すように、ドラム76に対して180°の対向間隔
で取り付けられるか、或いは図8Bに示すように、例え
ば一体構造とされた形でドラム76に取り付けられる。
ドラム76の周面には、180°よりやや大きいか、或
いはやや小さい巻き付け角で磁気テープ(図示せず)が
斜めに巻き付けられている。図8Aに示すヘッド配置で
は、磁気テープに対して磁気ヘッド113A及び113
Bがほぼ交互に接し、図8Bに示すヘッド配置では、磁
気ヘッド113A及び113Bが同時に磁気テープを走
査する。
【0052】また磁気ヘッド113A及び113Bのそ
れぞれのギャップの延長方向(アジマス角と称する)は
互いに異ならしめて構成されており、例えば図9に示す
ように、磁気ヘッド113Aと113Bとの間に、±2
0°のアジマス角が設定されて、このアジマス角の相違
により、磁気テープには、図10に記録パターンの一例
を示すように、隣り合う記録トラックTA及びTBにお
いて、アジマス角に相当する角度をもって互いに逆向き
に傾いて記録されるようになされる。従って、再生時に
は、アジマス損失により、隣り合うトラック間のクロス
トーク量を低減することができる。
【0053】図11及び図12は、磁気ヘッド113A
及び113Bを一体構造(いわゆるダブルアジマスヘッ
ド)とした場合のより具体的な構成を示す。例えば15
0rps(NTSC方式)の高速で回転される上ドラム
76に対して、一体構造の磁気ヘッド113A及び11
3Bが取り付けられ、下ドラム77が固定とされてい
る。従って、磁気テープ78には、1フィールドのデー
タが5本のトラックに分割して記録される。このセグメ
ント方式により、トラックの長さを短くすることができ
る。磁気テープ78の巻き付け角θが、例えば166°
とされ、ドラム系φが16.5mmとされている。
【0054】また、ダブルアジマスヘッドを使用し、同
時記録を行うこともできる。通常、上ドラム76の回転
部の偏心等により、磁気テープ78の振動が生じ、トラ
ックの直線性のエラーが発生する。図13Aにおいて矢
印dで示すように、磁気テープ78が下側に押さえつけ
られ、また、図13Bにおいて矢印uで示すように、磁
気テープ78が上側に引っ張られ、これにより磁気テー
プ78が振動し、トラックの直線性が劣化する。しかし
ながら、180°で一対の磁気ヘッドが対向配置された
ものと比較して、ダブルアジマスヘッドで同時記録を行
うことで、かかる直線性のエラー量を小さくできる。更
に、ダブルアジマスヘッドは、ヘッド間の距離が小さい
ので、ペアリング調整をより正確に行うことができる利
点がある。このようなテープ・ヘッド系により、幅狭の
トラックの記録再生を行うことができる。
【0055】B.記録再生特性の検討 次に、本発明磁気記録方法における磁気記録媒体及び磁
気ヘッドの記録再生特性について測定した結果を示す。
【0056】本発明において用いる垂直磁気記録媒体は
スパッタリングまたは真空蒸着法によって膜形成される
Co−Cr系磁性層を有する垂直磁気記録媒体である。
ここで磁性層となるCo−Cr系金属薄膜の組成割合
は、後述するように垂直方向の磁気異方性を160kA
/m以上に保つためには10at%Cr以上、飽和磁化
480kA/m以上であるために20at%Cr以下で
あること、即ちCo1-xCrx の組成が0.1≦x≦
0.2(原子%)となる組成が望ましい。
【0057】まずCo−Cr系垂直磁気記録媒体は、図
14に示す連続スパッタリング装置を用いて後述の作製
法により試作した。この連続スパッタ装置は排気口1を
通じて排気系(図示せず)によって高真空に保たれる真
空チャンバー2内の略左右中央部に加熱キャン3、4を
配置すると共に、この加熱キャン3、4よりも上方位置
に巻き出しロール5及び巻き取りロール6を配置してい
る。さらに、加熱キャンの中間に、ガイドロール7を配
置している。即ちベースフィルムBは巻き出しロール5
からキャンロール3、ガイドロール7、キャンロール4
を通って巻き取りロール6に巻き取られる。
【0058】一方、加熱キャンロール3の下方にはCo
−Cr系ターゲット8、4の下方にはカーボン系ターゲ
ット9が設置され、それぞれのターゲットにマイナス電
位を約600〜800Vかけて、ガス導入口10より例
えばアルゴンガスをチャンバー2内に導入することによ
り、それぞれのターゲットがスパッタリングされ、これ
により、ベースフィルムBにCo−Cr系合金磁性層や
例えば保護層が被着形成されるようになされている。
【0059】本実施例においては、上述の連続スパッタ
装置を使用してターゲットよりCr添加量をそれぞれ
8、10、20、25at%としてCoCr合金を蒸発
させ、連続的に長尺状高分子フィルム上に磁性層を膜形
成し、続いてカーボンより成る保護膜を形成して、金属
薄膜型磁気テープ状の垂直磁気記録媒体を作製した。
【0060】また長尺状高分子フィルムとしては、ここ
では膜厚9μmのポリイミドフィルムを用い、その走行
速度を150mm/分に設定し、Co−Cr合金の膜形
成速度200nm/分、カーボン膜は10nm/分でス
パッタリングし、磁性層の厚さが200nm、保護層の
厚さが10nmになるように作製した。
【0061】スパッタリング中、長尺状高分子フィルム
を支持するキャン3、4はヒーターによって加熱し、キ
ャン表面温度がそれぞれ180℃、130℃になるよう
に制御した。スパッタリング前のチャンバー内圧力は
2.5×10-4Pa以下とし、アルゴン圧はチャンバー
内が0.13Paになるように制御した。
【0062】この様に作製された長尺状媒体に対し、そ
の表面にフッソ系潤滑剤を塗布して、テープサンプルA
〜Dとした。
【0063】これらのサンプルA〜Dについて、飽和磁
化Ms、垂直方向の保磁力Hc、垂直方向の実効的な異
方性磁界Hkeff をVSM(振動試料型磁力計)により
測定した。この結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】一方記録再生評価に用いたリング型磁気ヘ
ッドの、磁気記録媒体と対向する摺動面側からみた正面
図を図15に示す。このヘッドは、磁性酸化物(フェラ
イト)よりなる磁気コア11、12の磁気ギャップ対向
面にそれぞれ強磁性金属薄膜13、14が磁気ギャップ
に対して平行に配され、これら薄膜13及び14が形成
された磁気コア半体16及び17が、融着ガラス15に
よってガラス融着されて成るいわゆる平行膜型のMIG
ヘッドである。これら強磁性金属薄膜13、14の間に
実効ギャップ長Lgなる磁気ギャップgが構成されてい
る。各磁気ヘッドa〜fの諸元を表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】エラーレートの測定は図16のシステム概
略図に示す評価装置を用いて行った。以下このエラーレ
ート測定装置を用いた記録再生態様を図16を参照して
説明する。
【0068】先ず、計算機21からM系列のデータを発
生させ、計算機21中でプリコードしたデータをメモリ
ー22を通して記録波長に相当する発振手段23に同期
してD/A(デジタル/アナログ)変換手段24により
D/A変換を行い、上述の磁気ヘッドを用いた記録再生
装置26に入力してその記録を行う。
【0069】そして、記録再生装置26から再生を行っ
て、その出力を記録周波数の8倍程度の非同期のサンプ
リング周波数でA/D(アナログデジタル)変換手段2
6によりA/D変換を行って、メモリー22を介して計
算機21に取り込み、計算機21内で同期クロックの抽
出、位相変換(高速フーリエ変換)、パルススリミン
グ、デコード、データ比較によるエラーレート測定を行
うことができる。
【0070】以上の評価装置によって前述の4種の垂直
磁気記録媒体A〜Dと、6種の磁気ヘッドa〜fについ
てそれぞれエラーレート、相対出力等の諸特性を測定し
た。
【0071】先ず、ヘッドのギャップ長の違いに対する
電磁変換特性とエラーレートの変化を測定した。この結
果を表3に示す。この例においては、磁気記録媒体の相
対速度を3m/sとし、最短記録波長λmin を0.35
μmとして、上述の磁気記録媒体Bに対して記録再生を
行って測定した。この結果から、ギャップ長はより狭い
ほうが相対出力が高く、0.2μm以下で10-4以下の
エラーレートが得られていることが分かる。
【0072】
【表3】
【0073】また、トラック幅に対して、10-4以下の
エラーレートが得られる面記録密度をそれぞれ測定し
た。この結果を表4に示す。表4から、前述したように
長時間の記録再生が可能な2.5μm2 /bit程度以
下の比較的低い面記録密度は、磁気ヘッドのトラック幅
を10μm以下とするときに達成できることが分かる。
【0074】
【表4】
【0075】次に、媒体の違いによるエラーレート測定
を行った結果について表5に示す。この場合において
も、線速度を3m/s、最短記録波長λmin を0.35
μmとし、上述の表2におけるヘッドeを用いて、PR
4コーディングを用いて測定を行った。表5より、48
0≦Ms≦900、Hkeff ≧160kA/m、Hc≦
120kA/mの時にシンボルエラーレート10-4以下
が得られることがわかる。
【0076】
【表5】
【0077】媒体のHcとしては、小さすぎると記録時
及び再生時の減磁作用が大きく働くため、磁化そのもの
が消失してしまわないためには一般に40kA/m以上
必要である。従って、本発明磁気記録方法に用いる磁気
記録媒体としては、40kA/m≦Hc≦120kA/
mの範囲が好適である。
【0078】一方、磁気ヘッドの飽和磁束密度Bsに対
する出力及びエラーレートの変化を測定した結果を表6
に示す。この場合においても線速度を3m/s、最短記
録波長λmin を0.35μmとし、PR4コーディング
を用いて測定を行った。媒体としては、前述の表1にお
ける媒体Bを用いた。この結果から、1.3T以上の高
飽和磁束密度のリング型ヘッドを用いることによって、
高再生出力及び低エラーレートが得られることがわか
る。
【0079】
【表6】
【0080】このように、本発明磁気記録再生方法にお
いては、リング型磁気ヘッドの飽和磁束密度Bsは1.
3T以上とするのが好ましく、したがって磁気ギャップ
形成面に高飽和磁束密度を有する軟磁性金属薄膜を配
し、この軟磁性薄膜間に磁気ギャップを形成してなる複
合型の磁気ヘッドが好適である。
【0081】以上、本発明の具体的な実施例について説
明したが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
く、例えば垂直磁気記録媒体として基板に磁性膜が張ら
れて成るSD(ストレッチディスク)型磁気記録媒体を
用いることができる等、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形変更が可能であることはいうまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明に
おいては、飽和磁化、垂直方向の保磁力及び異方性磁界
について制限したCo−Cr系合金より成る媒体と、狭
ギャップ長狭トラック幅リングヘッドを組み合わせるこ
とにより2.5μm2 /bit以下の高密度記録領域に
おいても10-4以下のシンボルエラーレートを得る事が
出来、デジタル信号の高密度磁気記録システムを提供す
ることが可能である。
【0083】また更にこのような本発明磁気記録方法に
おいて、磁気ギャップ対向面に強磁性金属薄膜が配さ
れ、その強磁性薄膜の飽和磁束密度Bsが1.3T以上
であるリング型ヘッドを用いることによって、エラーレ
ートを低減化しつつ再生出力を大とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録装置の記録側信号処理部の一例の構成
図である。
【図2】符号化の単位のブロックを示す図である。
【図3】信号の画素構成を示す図である。
【図4】磁気記録装置の再生側信号処理部の一例の構成
図である。
【図5】磁気記録装置のブロック符号化回路の一例の構
成図である。
【図6】チャンネルエンコーダの一例の構成図である。
【図7】チャンネルデコーダの一例の構成図である。
【図8】ヘッド配置の説明図である。
【図9】回転ヘッドの説明図である。
【図10】記録パターンの説明図であ。
【図11】ヘッド配置の説明図である。
【図12】ヘッド配置の説明図である。
【図13】磁気テープの振動の説明図である。
【図14】連続スパッタリング装置の概略図である。
【図15】リング型磁気ヘッドの一例の正面図である。
【図16】エラーレート評価測定装置の概略図である。
【符号の説明】
2 真空チャンバー 3 加熱キャン 4 加熱キャン 5 巻き出しロール 6 巻き取りロール 8 ターゲット 9 ターゲット 11 磁気コア 12 磁気コア 13 強磁性薄膜 14 強磁性薄膜 15 融着ガラス 21 計算機 22 メモリー 23 発振手段 24 D/A変換手段 25 記録再生装置 26 A/D変換手段 27 オシロスコープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/66 7303−5D (72)発明者 浦川 禎之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性層の主たる材料がCo−Cr合金と
    され、 飽和磁化Msと、垂直方向の保磁力Hc及び垂直方向の
    磁気異方性Hkeff がそれぞれ、 480kA/m≦Ms≦900kA/m、 40kA/m≦Hc≦120kA/m、 160kA/m≦Hkeff とされた垂直磁気記録媒体に対し、 ギャップ長Lg及びトラック幅Twがそれぞれ、 Lg≦0.2μm、 Tw≦10μm とされたリング型ヘッドを用いてデジタル信号を記録す
    ることを特徴とする磁気記録方法。
  2. 【請求項2】 磁気ギャップ対向面に強磁性金属薄膜が
    配され、その強磁性薄膜の飽和磁束密度Bsが1.3T
    以上であるリング型ヘッドを用いることを特徴とする上
    記請求項1に記載の磁気記録方法。
JP7153292A 1992-03-27 1992-03-27 磁気記録方法 Pending JPH05274612A (ja)

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