JPH06202313A - 湿し水不要感光性平版印刷版 - Google Patents

湿し水不要感光性平版印刷版

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JPH06202313A
JPH06202313A JP3875591A JP3875591A JPH06202313A JP H06202313 A JPH06202313 A JP H06202313A JP 3875591 A JP3875591 A JP 3875591A JP 3875591 A JP3875591 A JP 3875591A JP H06202313 A JPH06202313 A JP H06202313A
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JP
Japan
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silicone rubber
photosensitive
printing plate
group
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Application number
JP3875591A
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English (en)
Inventor
Akio Kasakura
暁夫 笠倉
Hiroshi Tomiyasu
寛 富安
Sei Goto
聖 後藤
Norihito Suzuki
則人 鈴木
Nobumasa Sasa
信正 左々
Nobuyuki Nishiwaki
信行 西脇
Atsushi Kurita
温 栗田
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Mitsubishi Kasei Corp
Momentive Performance Materials Japan LLC
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板上に、少なくとも感光層およびシリコー
ンゴム層を有する湿し水不要感光性平版印刷版におい
て、該シリコーンゴム層が、加水分解性基を有する3級
アミン系の有機ケイ素化合物の存在下に、(a) 1分
子中に脂肪族不飽和基を少なくとも2個含有するポリオ
ルガノシロキサンと、(b) 1分子中にSi−H結合
を少なくとも2個含有するポリオルガノハイドロジエン
シロキサンとを付加反応して得られる付加反応物を含有
することを特徴とする湿し水不要感光性平版印刷版。 【効果】 高インキ反発性と、シリコーンゴム層と感光
層との接着性、耐傷性、耐刷力、画質に優れた湿し水不
要感光性平版印刷版を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インキ反発性が良好
で、しかも、耐印刷性等の改善された湿し水不要感光性
平版印刷版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、湿し水を必要としない湿し水不要
感光性平版印刷版の開発が試みられており、例えば、特
公昭44−23042号公報及び同46−16044号
公報には、支持体上の感光層の上にシリコーンゴム層を
設けた構造の湿し水不要感光性平版印刷版が開示され、
更に感光層が現像液で溶解することにより上部のシリコ
ーンゴム層が除去されて画線部を形成する製版方法が開
示されている。また、特公昭54−26923号及び同
56−23150号各公報には、支持体上の感光層の上
にシリコーンゴム層を設けた構造という点では上記と同
様であるが、感光層が現像液に溶解せず、画像露光によ
り感光層とシリコーンゴム層が光接着あるいは光剥離を
おこし、シリコーンゴム層のみを選択的に膨潤除去する
方法が開示されている。更に特公昭61−54219
号、特開昭60−229031号及び同62−1942
55号各公報には支持体上のプライマー層の上に感光
層、シリコーンゴム層を設けた構造の湿し水不要感光性
平版印刷版が開示されている。
【0003】これら各種の湿し水不要感光性平版印刷版
において、従来シリコーンゴム層としては、シラノール
基(Si−OH)を含有するポリオルガノシロキサン
と、シラノールと縮合反応できる官能基を含有する架橋
剤との加水分解縮合反応物から成るシリコーンゴム層
(以下、「縮合型シリコーンゴム層」と略す。)と、特
開昭61−73156号公報に記載されているような、
1分子中に2個以上の水素−ケイ素結合を有する化合物
と1分子中に2個以上の炭素−炭素不飽和結合を有する
化合物との付加反応物から成るシリコーンゴム層(以
下、「付加型シリコーンゴム層」と略す。)とが使用さ
れている。付加型シリコーンゴム層は、一般に、インキ
反発性が良好であり、地汚れのない印刷画像が得られ
る。しかしながら、従来の付加型シリコーンゴム層の多
くは、感光層との接着性が劣り、そのため画質、耐刷
力、引掻き強度が不十分であり、改善が望まれていた。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明者らは、インキ反発性が
良好で、しかも感光層との接着性が改善され、耐刷性な
どの向上したシリコーンゴム層を提供すべく鋭意検討し
た結果、接着付与剤として特定の有機ケイ素化合物を含
有させることによって所期の目的が達成できることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の構成】本発明の要旨は、基板上に、少なくとも
感光層およびシリコーンゴム層を有する湿し水不要感光
性平版印刷版において、該シリコーンゴム層が、加水分
解性基を有する3級アミン系の有機ケイ素化合物の存在
下に、(a) 1分子中に脂肪族不飽和基を少なくとも
2個含有するポリオルガノシロキサンと、(b) 1分
子中にSi−H結合を少なくとも2個含有するポリオル
ガノハイドロジエンシロキサンとを付加反応して得られ
る付加反応物を含有することを特徴とする湿し水不要感
光性平版印刷版に存する。
【0006】以下、本発明を説明する。本発明において
用いられる基板としては、通常の平板印刷機にセットで
きるたわみ性を有し、印刷時にかかる荷重に耐えうるも
のであればいかなるものも用いることができ、層構成も
含めて特に限定されない。例えば、コート紙などの紙
類、アルミニウム板などの金属板、あるいは、ポリエチ
レンテレフタレートなどのプラスチックフィルムを例と
して挙げることができる。
【0007】本発明においては、基板として、アルミニ
ウム板、又は、アルミニウム箔と他の複合材が好まし
く、耐刷性の点から、アルミニウム板が特に好ましい。
本発明においては、上記基板上に少なくとも感光層とシ
リコーンゴム層を、通常この順序に有する。好ましく
は、基板と感光層の間にプライマー層を設けるのが良
い。かかるプライマー層は、感光層塗布前に硬化される
が、このような硬化は熱硬化、光硬化のどちらでも可能
である。
【0008】熱硬化型としては、特公昭61−5421
9号公報等に示されるエポキシ樹脂や、ウレタン樹脂が
あげられる。光硬化型としては光重合開始剤、エチレン
性不飽和モノマー又はオリゴマー及び、バインダー樹脂
の組み合せからなるもの等が好ましく用いられる。上記
エチレン性不飽和モノマー又はオリゴマーとしては、常
圧下の沸点が100℃以上で2個以上の重合可能な末端
エチレン基を含有する化合物であり、公知の種々のもの
が使用できる。例えば、不飽和カルボン酸、不飽和カル
ボン酸と脂肪族ポリヒドロキシ化合物とのエステル、不
飽和カルボン酸と芳香族ポリヒドロキシ化合物とのエス
テル、不飽和カルボン酸と多価カルボン酸及び前述の脂
肪族ポリヒドロキシ化合物、芳香族ポリヒドロキシ化合
物等の多価ヒドロキシ化合物とのエステル化反応により
得られるエステル等が挙げられ、具体的には、特開昭5
9−71048号公報に記載されているような、例え
ば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールアクリレート、ヒドロキノンジ(メタ)ア
クリレート、ピロガロールトリアクリレート、2,2′
−ビス(4−アクリロキシ−ジエトキシフェニル)プロ
パン等が挙げられる。その他には、エチレンビス(メ
タ)アクリルアミド、ヘキサメチレンビス(メタ)アク
リルアミド等の(メタ)アクリルアミド類、あるいはビ
ニルウレタン化合物やエポキシ(メタ)アクリレート等
を挙げることができる。
【0009】上記エチレン性不飽和モノマー又はオリゴ
マーのプライマー層中における量は10〜90重量%で
あり、好ましくは20〜80重量%である。又、光重合
開始剤としては、従来公知のものが使用でき、例えばベ
ンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベンゾフェノ
ン、アントラキノン、ベンジル、ミヒラーズケトン、ビ
イミダゾールとミヒラーズケトンとの複合体系等いずれ
も好適に用いることができる。上記光重合開始剤のプラ
イマー層中の量は0.1〜20重量%、好ましくは0.
2〜10重量%である。
【0010】また、好適に用いられるバインダー樹脂と
しては、ポリエステル、ポリウレタン、(メタ)アクリ
ル系共重合体、ポリアミド、ポリビニルホルマール、エ
ポキシ樹脂、ポリビニルアルコール誘導体等が挙げられ
る。また、これらのもの2種以上をブレンドして用いて
もよく、さらにこれらのものの、ブロック又はグラフト
ポリマーも好適に用いられる。特に好ましくは、ポリエ
ステルとポリウレタンのブロックポリマーが用いられ
る。上記バインダー樹脂のプライマー層中に占める割合
は、通常10〜99重量%、好ましくは30〜97重量
%である。
【0011】本発明においては、プライマー層には上記
成分に加えて必要に応じて他の充填剤あるいはハレーシ
ョン防止剤、染料、顔料等の着色剤、塗布性改良剤、可
塑剤、安定剤、感脂化剤等を10重量%を越えない範囲
で含んでも良い。また、通常プライマー層に用いられる
従来公知の種々のポリマー、例えばポリアミド、ポリウ
レタン等を併用することも可能である。
【0012】上記プライマー層に含むことのできる染料
としては、例えはビトクトリアピュアーブルーBOH、
オイルブルー#603、オイルピンク#312、パテン
トピュアブルー、クリスタルバイオレット、ロイコクリ
スタルバイオレット、プリリアントグリーン、エチルバ
イオレット、メチルグリーン、エリスロシンB、ベイシ
ックフクシン、マラカイトグリーン、ロイコマラカイト
グリーン、m−クレゾールパープル、クレゾールレッ
ド、キシレノールブルー、ローダミンB、オーラミン、
4−p−ジエチルアミノフェニルイミノナフトキノン、
シアノ−p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリド等
に代表されるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、オキサジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン
系、アゾメチン系またはアントラキノン系の色素が挙げ
られる。
【0013】塗布性向上剤としては、アルキルエーテル
類(例えばエチルセルロース、メチルセルロース)、フ
ッ素系界面活性剤類や、ノニオン系界面活性剤(例え
ば、「プルロニックL−64」(旭電化社製)、「FC
−430」(住友3M製))等が挙げられる。塗膜の柔
軟性、耐摩耗性を付与するための可塑剤としては、例え
ばブチルフタリル、ポリエチレングリコール、クエン酸
トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フ
タル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリク
レジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレ
イン酸テトラヒドラフルフリル、アクリル酸またはメタ
クリル酸のオリゴマー等が挙げられる。
【0014】また、画像の印刷インキ着肉性を高めるた
めに、疎水性基を有する各種添加剤、例えばp−オクチ
ルフェノール・ホルマリンノボラック樹脂、p−t−ブ
チルフェノール・ホルマリンノボラック樹脂、p−t−
ブチルフェノール・ベンズアルデヒド樹脂、ロジン変性
ノボラック樹脂等の変性ノボラック樹脂、また、更にこ
れら変性ノボラック樹脂のo−ナフトキノンジアジドス
ルホン酸エステル(OH基のエステル化率20〜70モ
ル%)を添加して用いることができる。上記プライマー
組成物は、顔料が含有されているような場合、必要に応
じて適当な有機溶剤で公知の分散方法(SGI、ホモジ
ナイザー等)で分散後、濾過される。その分散液を支持
体上に塗布・乾燥した後、硬化させる。
【0015】光硬化は、水銀灯、キセノンランプ、自然
光等の公知の光源を用い、プライマー層が硬化するに充
分な露光量(通常、例えば50mJ/cm2 〜5J/cm2
の範囲)で露光する事によって行なうことができる。ま
た上記硬化は少なくとも感光層の塗布が終了する前迄に
行なうことが望ましく、塗布直後がより好ましい。本発
明においてはプライマー層の厚さは1mg/dm2 〜500
mg/dm2 であることが好ましく、より好ましくは3mg/
dm2 〜300mg/dm2 である。
【0016】本発明において使用される感光層として
は、露光の前後で現像液に対する溶解性に変化を生じる
ものであればいかなるものでも可能である。具体的に
は、例えば、o−キノンジアジド化合物、o−ニトロベ
ンジルカルビノールエステル化合物等を含む光可溶化型
感光層、ジアゾ化合物、付加重合性ビニル基を有する化
合物等を含む光不溶化型感光層が挙げられる。前述のo
−キノンジアジド化合物は、少なくとも1つのo−キノ
ンジアジド基、好ましくはo−ベンジキノンジアジド基
またはo−ナフトキノンジアジド基を有する化合物であ
って、種々の構造の公知の化合物、例えばジェイ・コサ
ー著「ライトセンシティブシステムズ」(ジョン・ウィ
リィ・アンド・サムズ社 1965年発行)第339頁
〜第353頁に詳細に記載されている化合物を包含す
る。例えば、種々のヒドロキシル化合物とベンゾキノン
−1,2−ジアジドスルホン酸、ナフトキノン−1,2
−ジアジドスルホン酸等とのエステルが挙げられる。用
いられるヒドロキシル化合物としては、フェノール、ク
レゾール及びピロガロール等のフェノール類とホルムア
ルデヒド、ベンズアルデヒド及びアセトン等のカルボニ
ル基含有化合物との縮合樹脂、特に、酸性触媒存在下で
の縮合により得られる樹脂が挙げられる。
【0017】ジアゾ化合物を含む感光層としては、特願
平1−104286号明細書に示される、ジアゾ樹脂と
水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル又はアミド
含有ポリマーを必須成分とする成光層が好ましい。この
ような感光層の場合、ジアゾ樹脂の感光層中に占める割
合は1〜90重量%が好ましく、更に好ましくは3〜6
0重量%である。又、付加重合性ビニル基を有する化合
物としては、常圧下の沸点が100℃以上で2個以上の
重合可能な末端エチレン基を有する化合物、例えば、不
飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸と脂肪族ポリヒドロ
キシ化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と芳香族ポ
リヒドロキシ化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と
多価カルボン酸及び前述の脂肪族ポリヒドロキシ化合
物、芳香族ポリヒドロキシ化合物等の多価ヒドロキシ化
合物とのエステル化反応により得られるエステル等が挙
げられ、具体的には、特開昭59−71048号公報等
に記載されている。
【0018】本発明においては以上あげた感光層すべて
使用できるが、プライマー層への接着性の点でジアゾ樹
脂を含む感光層が好ましい。また、本発明において感光
層には、以上に説明した各素材の他に必要に応じて更に
染料や顔料あるいは公知の露光可視画剤、塗布性向上剤
等を添加し、現像可視画性、露光可視画性及び塗布性を
向上させる事ができる。また、本発明においては感光層
中に水酸基含有ポリマーを含有することが好ましい。こ
のような水酸基含有ポリマーとしてはアルコール性水酸
基含有ポリ(メタ)アクリル酸のエステル又はアミドが
好ましく用いられる。尚、本発明においては、アクリル
酸及びメタクリル酸を「(メタ)アクリル酸」のように
併称する。
【0019】アルコール性水酸基を有するポリマーとし
ては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、N−(4−ヒドロキシエチルフェニル)メタクリル
アミド、ヒドロキシ−メチルジアセトン(メタ)アクリ
ルアミド等のモノマーから誘導される構成単位を有する
ものが挙げられる。特に、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートから誘導される構成単位を有するポリ
マーが好ましい。上記アルコール性水酸基含有ポリマー
は共重合体であってもよく、その共重合成分モノマーと
しては、(1)芳香族水酸基を有するモノマー、例えば
N−(4−ヒドロキシフェニル)(メタ)アクリルアミ
ド、o−、m−、p−ヒドロキシスチレン、o−、m
−、p−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、
(2)(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸等のα、β
−不飽和カルボン酸、(3)メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オ
クチル(メタ)アクリレート、2−クロロエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジ
ル(メタ)アクリレート、N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート等の置換されていてもよいアルキ
ル(メタ)アクリレート、(4)(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ルアクリルアミド、N−ヘキシルメタクリルアミド、N
−シクロヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチ
ルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−
ニトロフェニルアクリルアミド、N−エチル−N−フェ
ニルアクリルアミド等の置換されていてもよい(メタ)
アクリルアミド類、(5)エチルビニルエーテル、2−
クロロエチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニル
エーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエー
テル、オクチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテ
ル等のビニルエーテル類、(6)ビニルアセテート、ビ
ニルクロロアセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビ
ニル等のビニルエステル類、(7)スチレン、α−メチ
ルスチレン、クロロメチルスチレン等のスチレン類、
(8)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プロ
ピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニルケ
トン類、(9)エチレン、プロピレン、イソブチレン、
ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類、(10)N
−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、4−ビ
ニルピリジン、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、等が挙げられる。特に(3)が好ましい。
【0020】感光層の膜厚は0.1mg/dm2 〜30mg/
dm2 が好ましく、0.5mg/dm2 〜10mg/dm2 がより
好ましい。本発明のシリコーンゴム層は、加水分解性基
を有する3級アミン系の有機ケイ素化合物の存在下に、
(a)1分子中に脂肪族不飽和基を少なくとも2個含有
するポリオルガノシロキサンと(b)1分子中にSi−
H結合を少なくとも2個含有するポリオルガノハイドロ
ジエンシロキサンとを付加反応して得られる付加反応物
を含有する。
【0021】本発明に用いられる成分(a)のポリオル
ガノシロキサンの主鎖の構造は、鎖状、環状、分岐状の
いずれでもよいが、好ましくは鎖状がよい。また、成分
(a)中の脂肪族不飽和基の例としては、ビニル、プロ
ペニル、ブテニル、ヘキセニルなどのアルケニル基;シ
クロヘキセニル、シクロオクテニルなどのシクロアルケ
ニル基;エチニル、プロピニル、ブチニル、ヘキシニル
などのアルキニル基;シクロヘキシニル、シクロオクチ
ニルなどのシクロアルキニル基などが挙げられるが、反
応性などの点から、末端に不飽和結合を有するアルケニ
ル基が好ましい。特に合成の容易さ、原料の入手のし易
さから、ビニル基が好ましい。
【0022】成分(a)の好ましい数平均分子量として
は100〜10000、特に好ましくは100〜100
0である。本発明に用いられる成分(b)は、ケイ素原
子に結合した水素原子を1分子中に少なくとも2個有す
ることが必要とされる。残余の有機基は、良好なインキ
反発性を得るためにメチル基が最も好ましい。
【0023】成分(b)の主鎖の構造は、鎖状、環状、
分岐状のいずれでもよく、単独でも2種以上の混合物で
あってもよい。好ましいものとして(CH3)2 HSiO
1/2 単位とSiO2 単位から成り、ケイ素原子に結合し
た水素原子の含有量が0.3〜1.5重量%の範囲であ
る分岐状ポリオルガノハイドロジエンシロキサンが例示
される。成分(b)の好ましい数平均分子量としては5
〜10000、特に好ましくは10〜1000である。
【0024】また、成分(b)の仕込比は成分(a)の
100重量部に対して1〜50重量部であり、より好ま
しくは2〜30重量部である。その際、成分(a)の炭
素−炭素不飽和結合基の数と成分(b)のSi−H結合
の数との比は、Si−H結合が炭素−炭素不飽和結合の
0.6〜3.0倍となるようにするのが好ましい。付着
付与剤として使用する加水分解性基を有する3級アミン
系の有機ケイ素化合物(以下、「接着付与剤」とい
う。)としては、例えば、下記の一般式で示されるもの
が挙げられる。
【0025】
【化1】
【0026】ここで、R1 は−R4 −Si(R5)
3-n (X)n で示され、Xは加水分解性基、R4 は二価
の炭化水素基、R5 は一価の置換又は非置換炭化水素
基、nは1〜3の整数を示し、R2 ,R3 はそれぞれ一
価の置換又は非置換炭化水素基、グリシジル基、アクリ
ル基、メタクリル基あるいはR1 で示される基が示され
る。
【0027】Xの加水分解性基としてはメトキシ、エト
キシ、プロポキシなどのアルコキシ基;2−プロペニル
オキシなどのアルケニルオキシ基;フェノキシなどのア
リーロキシ基などが例示される。特に安定性、接着性な
どの点からアルコキシ基が好ましい。R4 の二価の炭化
水素基としては、
【0028】
【化2】
【0029】R2 ,R3 ,R5 の一価の置換又は非置換
炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ルなどのアルキル基;シクロヘキシル、シクロオクチル
などのシクロアルキル基;ビニル、アリル、ブテニル、
ヘキセニルなどのアルケニル基;シクロヘキセニル、シ
クロオクテニルなどのシクロアルケニル基;グリシドキ
シプロピル、アクリロキシプロピル、メタクリロキシプ
ロピル、アミノエチルなどの置換アルキル基、グリシジ
ル基、アクリル基、メタクリル基などが例示される。こ
れらの中でも、接着性の信頼性よりビニル基、アリル
基、グリシジル基、メタクリル基、γ−グリシドキシプ
ロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基が好ましい。
【0030】具体的には、例えば3−〔N−アリル−N
−(2−アミノエチル)〕アミノプロピルトリメトキシ
シラン、3−(N−アリル−N−グリシジル)アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、3−(N−アリル−N−メ
タクリル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−グ
リシジル−N,N−ビス〔3−(メチルジメトキシシリ
ル)プロピル〕アミン、N−グリシジル−N,N−ビス
〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アミンなどが
例示される。これらは2種類以上の混合物であってもよ
い。
【0031】接着付与剤の配合量は成分(a)100重
量部に対して0.05〜20重量部であり、0.05重
量部より少ないと下地基材に対する接着性が不十分とな
り、20重量部より多いとインキ反発性の低下、および
シリコーンゴム層の機械的強度の低下を招く。好ましく
は0.5〜5重量部である。成分(a)及び成分(b)
を付加反応させるために、通常、付加触媒を用いる。こ
の付加触媒としては公知のもののなかから任意に選ぶこ
とができる。特に白金族系触媒が望ましく、白金族系金
属および白金族系化合物から選ばれる1種または2種以
上の混合物が使用される。
【0032】白金族系金属としては、白金の単体(白金
黒)、パラジウムの単体(パラジウム黒)、ロジウムの
単体が例示される。また白金族系化合物としては、塩化
白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−アルコール錯
体、白金−ケトン類錯体、白金とビニルシロキサンの錯
体、テトラキス(トリフェニルホスフィン)白金、テト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどが例
示される。これらの内でも、塩化白金酸または白金−オ
レフィン錯体をアルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エー
テル系溶剤、炭化水素系溶剤などに溶解したものが好ま
しい。
【0033】付加触媒の好ましい配合量は成分(a),
(b)及び接着付与剤の合計量に対して、白金原子の量
として10〜500ppmである。これらの成分の他、
硬化速度を制御する目的で硬化遅延剤を添加することも
できる。硬化遅延剤としては一般に知られているものか
ら任意に選ぶことができる。例えば、アセチレン系アル
コール、マレイン酸エステル、アセチレン系アルコール
のシリル化物、マレイン酸のシリル化物、トリアリルイ
ソシアヌレート、ビニルシロキサンなどが例示される。
硬化遅延剤の好ましい配合量は所望の硬化速度によって
異なるが、成分(a)100重量部に対して0.000
1〜1.0重量部である。
【0034】また、シリコーンゴムの強度を向上させる
目的で、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウムなどの
無機質充填剤を添加しても良く、特にシリカは好ましく
用いられる。このような充填剤としては分散性あるいは
分散安定性の点から平均粒子径500μm 以下のものが
好ましい。本発明においてシリコーンゴム層の膜厚は、
画質及び現像性の点からは薄い程好ましく、耐刷性、印
刷汚れ等の点からは逆にある程度の厚さを必要とするた
め、一般には3mg/dm2 〜50mg/dm2 が好ましく、5
mg/dm2 〜30mg/dm2 がより好ましい。
【0035】更に本発明の湿し水不要感光性平版印刷版
はシリコーンゴム層の上に保護層を設けても良く、該保
護層を設ける方法として特公昭61−614号公報に記
載のポリプロピレンフィルム等をラミネートする方法や
特開昭61−27545号公報に記載の高分子重合体を
塗布する方法等が挙げられる。上記の如く作製した感光
性平版印刷版を像様露光した後、現像液で現像して感光
層を溶解し、その上のシリコーンゴム層と共に除去した
結果、基版又はプライマー層が画像部として露出し、水
なし平版が形成される。
【0036】この場合、現像時あるいは現像後にクリス
タルバイオレット、ビクトリアブルーBOH等のカチオ
ン染料により画像部を染色することが好ましい。露光に
用いられる光源としては、180nm以上の紫外線、可
視光線を含む汎用の光源ならばどのようなものでも良い
が、特にカーボンアーク灯、水銀灯、キセノンランプ、
メタルハライドランプ、ストロボ等がよい。現像処理に
用いられる現像液としては、水に有機溶剤、アミンやケ
イ酸塩等のアルカリ化合物、界面活性剤、更には、炭化
水素類等を必要に応じて添加したものが用いられる。現
像は、例えば上記のような現像液を含む現像用パッドで
こすったり、現像液を版面に注いだ後に現像ブラシでこ
するなど、公知の種々の方法で行なうことができる。
【0037】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳述するが、
本発明はその要旨を越えない限りこれらの実施例に限定
されるものではない。 合成例 〔o−ナフトキノンジアジド化合物の合成〕Q−1の合成 ピロガロール50g、アセトン350gをウォーターバ
ス中にセットした3頭コルベン中に投入し、窒素ガスを
吹込み、窒素置換を行った後、オキシ塩化リン5gを投
入し重縮合反応を行った。反応温度は20℃に保ち一昼
夜反応させた後、水15リットル中に強力に攪拌しなが
ら徐々に投入し、生成した重縮合物を沈澱させた。
【0038】析出した樹脂を濾取し、水にてpHがほぼ
7の中性になるまで洗浄を行った。濾取物は40℃以下
にて乾燥を行った。このようにして淡褐色状の樹脂50
gを得た。Mnは2.00×103 、Mwは3.40×
103 であった。次にこの樹脂60gをジオキサン72
0mlに溶解させ、1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホニルクロライド70gを投入し、溶解後、炭酸カ
リ水溶液(13重量%)60gを滴下し、40〜50℃
で約1時間縮合反応を行わせた後、反応液を大量の希塩
酸水中(濃塩酸13ml、水3リットル)に投入し、沈澱
した樹脂を濾取し、乾燥した。ピロガロール・アセトン
樹脂の1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
エステル56gの黄色粉末樹脂が得られた。分析の結
果、OH基の縮合率は20%であった。ポリヒドロキシ
樹脂と同様にエステル体の分子量を測定したところ、M
nは2.30×103 、Mwは3.03×10 3 であっ
た。
【0039】〔ジアゾ樹脂の合成〕D−1の合成 p−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩14.5gを氷冷下
で40.9gの濃硫酸に溶解した。この反応液に1.0
gのパラホルムアルデヒドを反応温度が10℃を越えな
いようにゆっくり滴下した。その後、2時間氷冷下にて
攪拌を続けた。この反応混合物を氷冷下、500mlのエ
タノールに滴下し、生じた沈澱を濾過した。エタノール
で洗浄後、この沈澱物を100mlの純水に溶解し、この
液に6.8gの塩化亜鉛を溶解した冷濃厚水溶液を加え
た。生じた沈澱を濾過した後、エタノールで洗浄し、こ
れを150mlの純水に溶解した。この液に、8gのヘキ
サフルオロリン酸アンモニウムを溶解した冷濃厚水溶液
を加えた。生じた沈澱を濾取し水洗した後、30℃で一
昼夜乾燥してジアゾ樹脂D−1を得た。β−ナフトール
とのカップリング物をGPC法で測定した該ジアゾ樹脂
のスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は1500、
数平均分子量は500であった。
【0040】〔バインダーの合成〕アクリル樹脂−1の合成 p−ヒドロキシアニリン400g、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル4g、アセトン4リットルおよびピリジ
ン360gを混合し、寒剤を用いて外部より冷却し、内
温が−10℃まで下った時点でメタアクリル酸クロライ
ド420gを攪拌下滴下した。反応温度が0℃以下にな
るよう滴下温度を調節し、滴下終了後0〜3℃で約2時
間攪拌し、次いで、25℃で2時間攪拌後反応液を1/
3位になるまで濃縮し、これを希塩酸(pH約1.0)
10リットル中に注入し、生じた沈澱を吸引濾過して白
色の固体を得た。この白色の固体をメタノール2リット
ルに加温溶解し、さらに5%炭酸ナトリウム水溶液2リ
ットルを加えて40℃で30分間攪拌した。次いで暗赤
色のこの溶液を5%塩酸水溶液8リットルに注入して多
量の沈澱を生成させ、これを吸濾過し乾燥して淡桃色の
固体を得た。これをエタノールと水との混合溶媒より再
結晶して融点155〜156℃のp−ヒドロキシメタア
クリルアニリドの無色針状晶450gを得た。
【0041】得られたp−ヒドロキシメタアクリルアニ
リド(HyPMA)53.2g、アクリロニトリル(A
N)15.9g、メタアクリル酸メチル(MMA)3
6.5g、2・ヒドロキシエチルメタクリレート(HE
MA)3.5gおよびα・α′−アゾビスイソブチロニ
トリル0.82gをアセトン:エタノール(1:2)の
混合溶媒190ml中に溶解し、窒素ガス置換した後、6
5℃で加熱すると、重合体溶液が得られた。この重合体
溶液を3リットルの5%HCl水溶液中に注ぎ、生じた
白色の沈澱物を濾過し乾燥して白色重合体70gを得
た。分子量を測定するとMwが4.6×104 であっ
た。
【0042】ノボラック樹脂−1の合成 m−クレゾール90g、p−クレゾール56g、フェノ
ール54g、37%ホルムアルデヒド水溶液85g、お
よび蓚酸2.5gを、オイルバスにセットした3頭コル
ベン中に投入し攪拌しながら昇温した。90℃付近で激
しく発泡し一時的に冷却した後再び昇温し、内温を10
5℃にした。約3時間反応後、更に175℃まで昇温
し、水を留去した。2時間後200℃に昇温し、100
mmHgまで減圧し残留モノマーを留去した。10分後反
応を止め、反応物をテフロン・バットへ流し出し固化さ
せた。この樹脂の分子量を測定した結果Mnは135
0、Mwは5400であった。
【0043】実施例湿し水不要感光性平版印刷版試料の作製 厚さ0.24mmの、脱脂処理された40cm×40cmのア
ルミニウム板上に、下記プライマー層組成物をホワラー
により60℃で塗布し、100℃で2分乾燥させプライ
マー層を設けた。乾燥膜厚は、180mg/dm2 であっ
た。尚、プライマー層組成物の分散は、高圧バルブホモ
ジナイザーによって行なった。
【0044】 (プライマー層組成物) (1)バイロンUR8300:(東洋紡(株)製) (ポリエステルポリウレタンブロック) 100部 (2)DPCA−60:(日本化薬(株)製)
【0045】
【化3】
【0046】(3)DETX
【0047】
【化4】
【0048】(4)EPA
【0049】
【化5】
【0050】 (5)KET−YELLOW402 (大日本インキ(株)製 黄色顔料) 8部 (6)酸化亜鉛(平均粒径:0.12μ) 20部 塗布乾燥後、ユニキュア(ウシオ電機(株)製)を使用
し、160W、2m/分、光源からの距離が約15cmの
条件で露光を行なった。
【0051】次に得られたプライマー層上に下記3種類
の感光性組成物をホワラーで塗布し、80℃で2分間乾
燥して乾燥膜厚2.0mg/dm2 の感光層を設けた。 感光層−1 (1)ジアゾ樹脂(D−1) 100重量部 (2)アクリル樹脂−1 100重量部 (3)オレンジIV 8重量部 (4)マラカイトグリーン 4重量部 (5)乳酸メチル 900重量部 感光層−2 (1)o−ナフトキノンジアジド化合物 50重量部 (Q−1) (2)ノボラック樹脂−1 100重量部 (3)ビクトリアピュアブルーBOH 4重量部 (4)乳酸メチル 1000重量部 感光層−3 (1)アクリル樹脂−1 100重量部 (2)ペンタエリスリトール トリアクリレートモノマー 100重量部 (3)DETX 5重量部
【0052】
【化6】
【0053】 (4)EPA 5重量部
【0054】
【化7】
【0055】 (5)クリスタルバイオレット 4重量部 (6)乳酸メチル 1000重量部 次いで、上記3つの感光層(1〜3)上に夫々下記のシ
リコーンゴム組成物を厚さ20mg/dm2 になるように塗
布し、100℃で4分間乾燥及び硬化した。
【0056】 (1)α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン 100重量部 (Mn=1000) (2)HMe2 SiO1/2 単位が67モル%、 10重量部 SiO2 単位が33モル%からなるポリメチル ハイドロジエンシロキサン(粘度=20cP) (3)触媒; 塩化白金酸とビニルシロキサンの錯体 150ppm (全重量に対する白金原子の含有量) (4)接着付与剤 表−1に記載 (5)リターダー(硬化促進剤);
【0057】
【化8】
【0058】 (6)n−ヘキサン 1400重量部 次に、上記のシリコーンゴム層上に、感光層1及び2の
ものには厚さ6μのポリプロピレンフィルムを常温でラ
ミネートし、又、感光層−3のものには厚さ20μのP
ETフィルムを常温でラミネートし、湿し不要感光性平
版印刷版(版材料−1、−2及び−3)を得た。
【0059】上記で得られた版材料−1〜3の上面に夫
々ポジフィルムの原稿及びウグラのプレートコントロー
ルウェッジテストカイルを真空密着させた後、光源とし
てメタルハライドランプを用いて430nm付近での積
算露光量で400mJ/cm2になるように露光した。次
いで、下記の現像液に1分間浸漬して標準現像を行なっ
た後、版材料の表面を現像液を染み込ませたバッドを擦
ることにより、未露光部分のシリコーンゴム層と感光層
が除去され、印刷版が得られた。更に、上記印刷版の画
線部は下記組成の染色液を布につけ版上を軽くこすった
後、水洗することにより鮮やかに染色することができ
た。
【0060】 (現像液) β−アニリノエタノール 0.5重量部 プロピレングリコール 1.0重量部 p−tert−ブチル安息香酸 1.0重量部 水酸化カリウム 1.0重量部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.1重量部 亜硫酸カリウム 2.0重量部 メタケイ酸カリウム 3.0重量部 水 91重量部 (染色液) “レオドールTW−0120” 0.5重量部 (花王(株)製 界面活性剤) ベンジルアルコール 5.0重量部 “ビクトリアピュアブルーBOH” 1.0重量部 水 100重量部 得られた版の各々の非画線部の版面上に、新東化学
(株)社製連続加重式引掻強度試験機Type−HEI
DON−18により直径0.2mmのサファイア針を用い
て荷重を10g〜120gの間で変化させて10cm/mi
n のスピードで傷をつけた後、湿し水供給装置をはずし
た“ハイデルGTO”(ハイデル社製)にて、東洋イン
キ製造(株)製アクアレスファイブTPMインキを使用
して印刷を行なった。この時、印刷物に画像として出現
してくる荷重を「HEIDON引掻き荷重」として表−
1に示した。この値が高い程、引掻強度が優れている。
さらに、表−1に印刷物上でのウグラのプレートコント
ロールウエッジテストカイルでの網点の再現範囲を示し
た。この範囲が広いものほど画像再現性が優れているこ
とを示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【化9】
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に従
い、シリコーンゴム層に特定の有機ケイ素化合物を含有
させることにより、付加型シリコーンゴムとしての高イ
ンキ反発性を有しながら、かつ、シリコーンゴム層と感
光層との間の接着性に優れ、従って、耐傷性、耐刷力、
画質に優れた湿し水不要感光性平版印刷版を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富安 寛 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 後藤 聖 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 鈴木 則人 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 左々 信正 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 西脇 信行 東京都港区六本木6丁目2番31号 東芝シ リコーン株式会社内 (72)発明者 栗田 温 東京都港区六本木6丁目2番31号 東芝シ リコーン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、少なくとも感光層およびシリ
    コーンゴム層を有する湿し水不要感光性平版印刷版にお
    いて、該シリコーンゴム層が、加水分解性基を有する3
    級アミン系の有機ケイ素化合物の存在下に、 (a) 1分子中に脂肪族不飽和基を少なくとも2個含
    有するポリオルガノシロキサンと、 (b) 1分子中にSi−H結合を少なくとも2個含有
    するポリオルガノハイドロジエンシロキサンとを付加反
    応して得られる付加反応物を含有することを特徴とする
    湿し水不要感光性平版印刷版。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020255918A1 (ja) * 2019-06-20 2020-12-24 東レ株式会社 水なし平版印刷版の染色方法、および平版印刷版用染色液

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 19991026