JPH06202147A - 液晶表示装置用薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置用薄膜トランジスタ及びその製造方法

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JPH06202147A
JPH06202147A JP34760192A JP34760192A JPH06202147A JP H06202147 A JPH06202147 A JP H06202147A JP 34760192 A JP34760192 A JP 34760192A JP 34760192 A JP34760192 A JP 34760192A JP H06202147 A JPH06202147 A JP H06202147A
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layer
thin film
film transistor
electrode
liquid crystal
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JP34760192A
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Tsutomu Nomoto
勉 野本
Hideki Kamata
英樹 鎌田
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Casio Computer Co Ltd
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 オーミックバリア層によるオーバハングを防
止し、表示電極との接続の信頼性を高め、しかも簡易工
程で、表示欠陥がなく歩留まりの良い液晶表示装置用薄
膜トランジスタを製造する。 【構成】 液晶表示装置用薄膜トランジスタにおいて、
低抵抗材料からなるデータ配線が主信号配線層30の第
1層データ配線30cと、電池反応防止層31の第2層
データ配線31cからなる2層構造を成し、薄膜トラン
ジスタのドレイン電極及びソース電極が、半導体層27
a,27bとオーミックバリヤ層28を成すソース電極
の第1層28a、ドレイン電極の第1層28bと、第1
層データ配線30cと同一に形成されたソース電極の第
2層30a、ドレイン電極の第2層30bと、第2層デ
ータ配線31cと同一に形成されたソース電極の第3層
31a、ドレイン電極の第3層31bからなる3層構造
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリック
ス型液晶表示装置に係り、特に、その薄膜トランジスタ
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜トランジスタ(以下、TFT
と記す)と表示電極とをマトリックス状に配列した薄膜
トランジスタアレイを用いたアクティブマトリックス型
液晶表示素子(以下、TFT−LCDと記す)が用いら
れている。通常、TFTアレイは、透明基板上に行方向
と列方向に夫々複数のアドレス配線とデータ配線とが互
いに直角に交差するように配列され、これらのアドレス
配線とデータ配線との交差部に夫々ゲート電極がアドレ
ス配線と、ドレイン電極がデータ配線に接続された薄膜
トランジスタが複数配列され、この薄膜トランジスタの
ソース電極に接続された表示電極がマトリックス状に複
数配列形成されている。
【0003】このような従来のTFT−LCDのTFT
としては、例えば、特開平3−9569号公報に記載さ
れるものが知られており、そのTFTアレイについて、
図4及び図5を参照しながら説明する。なお、図4は図
5のA−A線断面を示している。まず、ガラス基板など
の絶縁性を有する透明基板1の上に、Al、Al系合
金、Ta、Ta合金、Crなどからなるゲート電極2を
スパッタ及び所定の加工法で形成する。
【0004】次いで、必要に応じてゲート電極の表面を
所定の形状に陽極化成することで、第1ゲート絶縁膜3
を形成する。次に、第2ゲート絶縁膜であるSiN膜
4、半導体層となる不純物がノンドープのn- a−Si
(アモルファスシリコン)層5、不純物をドープしたn
+ a−Si(アモルファスシリコン)層6を順次プラズ
マCVDにより堆積する。
【0005】次いで、n+ a−Si層6及びn- a−S
i層5を所定形状に加工することで素子分離する。次
に、ITOよりなる透明膜をスパッタと加工により、所
定形状の透明な表示電極7を形成する。更に、スパッタ
により、Mo膜8とAl膜9の2層構造よりなる金属を
堆積させ、所定形状に加工することで、ソース電極の第
1層8aとソース電極の第2層9a及びドレイン電極の
第1層8bとドレイン電極の第2層9b、及びデータ配
線の第1層8cとデータ配線の第2層9cとを形成す
る。ソース電極の第1層8aはITOからなる透明な表
示電極7と接続する。
【0006】このとき、Al膜9とMo膜8のエッチン
グ加工は、同一のリン酸系エッチング液(リン酸、硝
酸、酢酸、水の混合液)でエッチングできる。また、M
o膜8はn+ a−Si層6とAl膜9のオーミックバリ
ヤとしての効果があり、Al膜9は低抵抗であるため主
配線電極となる。このソース、ドレイン電極をマスクと
して、不要なn+ a−Si層6を、ドライエッチングに
より除去することで、薄膜トランジスタのチャネル領域
を形成する。
【0007】最後に、SiN膜よりなる表面保護膜10
をプラズマCVDと加工により所定形状に形成すること
で、液晶ディスプレイ用薄膜トランジスタが完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の液晶表示装置用薄膜トランジスタでは、2層構
造のソース、ドレイン電極を形成しているMo膜8とA
l膜9が同一エッチング液でエッチングできるという長
所があるが、一方、以下の問題がある。 (1)オーミックバリヤである下層のMo膜8のエッチ
ング速度が、Al膜9の4〜6倍と高速なため、上層の
Al膜9のエッチング時に、下層のMo膜8がエッチン
グされるため、Al膜9はオーバハングとなりやすく、
Al膜9の剥離、めくれなどが発生しやすい。
【0009】これらが原因となって、後工程でソース、
ドレイン電極の断線がおこり、液晶表示装置としては線
欠陥、点欠陥となる。このオーバハングを防止するため
に、Mo膜と異種金属Wとの合金膜を下層膜とすること
で、エッチングレートを制御してオーバハングを防止す
ることが行われている。
【0010】しかし、Mo膜と異種金属Wとの合金膜を
形成する場合には、スパッタ膜質の再現性がないため、
エッチング速度制御が不安定となり、オーバハングにな
りやすい。また、スパッタの合金ターゲット作製による
コストアップなどの問題点がある。 (2)また、スペースを縮小する必要から、ITO膜か
らなる透明の表示電極とソース及びドレイン電極との接
続は、Moからなる第1層を介して行われるが、表示電
極とそのMoからなる第1層とはスペースを縮小する必
要から、小さい接触面積しかとれず、十分な電気的接続
に難があった。
【0011】以上述べた原因により、液晶ディスプレイ
の表示欠陥が発生し、歩留まりを低下させる、しかもコ
ストがアップするという問題があった。本発明は、上記
問題点を解決し、オーミックバリア層によるオーバハン
グを防止することで線欠陥、点欠陥を防止するととも
に、表示電極との接続の信頼性を高め、しかも簡易工程
で、表示欠陥がなく歩留まりの良い液晶表示装置用薄膜
トランジスタ及びその製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、互いに交差させて配置した複数のアドレ
ス配線と複数のデータ配線の各交差部に、薄膜トランジ
スタと、該薄膜トランジスタのソース電極とドレイン電
極の何れか一方に接続された表示電極とがマトリックス
状に複数配列され、前記薄膜トランジスタのゲート電極
に前記アドレス配線が、ソース電極とドレイン電極の他
方にデータ配線が夫々接続された液晶表示装置用薄膜ト
ランジスタにおいて、前記データ配線が、低抵抗材料か
らなり、かつ主信号配線層である第1層と、電池反応防
止層である第2層からなる2層構造であり、複数の薄膜
トランジスタのドレイン電極及びソース電極が、半導体
層とのオーミックバリヤ層である第1層と、データ配線
の第1層と同一に形成される第2層と、データ配線の第
2層と同一に形成される第3層からなる3層構造である
ことを特徴とする。
【0013】また、互いに交差させて配置した複数のア
ドレス配線と複数のデータ配線の各交差部に、薄膜トラ
ンジスタと、該薄膜トランジスタのソース電極とドレイ
ン電極の何れか一方に接続された表示電極とがマトリッ
クス状に複数配列され、前記薄膜トランジスタのゲート
電極に前記アドレス配線が、ソース電極とドレイン電極
の他方にデータ配線が夫々接続された液晶表示装置用薄
膜トランジスタの製造方法において、絶縁性透明基板上
に、ゲート電極と、該ゲート電極上に絶縁膜と、該絶縁
膜の前記ゲート電極に対応する上方に不純物がノンドー
プの半導体層と、該ノンドープの半導体層上に電気的に
分離して配列され、不純物がドープされた半導体層と、
該不純物がドープされた半導体層上に前記不純物がノン
ドープの半導体層とのオーミックバリヤ層とを夫々形成
する第1の工程と、前記不純物がドープされた半導体層
とオーミックバリヤ層に接続される表示電極を形成する
第2の工程と、前記絶縁性基板上の前記オーミックバリ
ヤ層と表示電極及び前記絶縁膜を覆って主信号配線層で
ある第1層と、電池反応防止層である第2層とからなる
2層金属膜を成膜する第3の工程と、前記2層金属膜を
所定形状、所定条件で加工して、前記オーミックバリヤ
層の第1層と主信号配線層の第2層とからなる2層構造
のデータ配線層と、前記オーミックバリヤ層の第1層
と、主信号配線層である第2層と、電池反応防止層であ
る第3層からなる3層構造のソース電極、ドレイン電極
を形成する第4の工程と、前記ソース電極、ドレイン電
極及びデータ配線上に表面保護膜を形成する第5の工程
とを備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、上記したように、データ配線
を、低抵抗材料からなり、かつ主信号配線層(Al又は
Al系合金)30である第1層データ配線30cと、電
池反応防止層(Mo)31である第2層データ配線31
cとからなる2層構造となし、複数の薄膜トランジスタ
のソース電極及びドレイン電極を、不純物がドープされ
た半導体層27とのオーミックバリヤ層(Cr)28で
ある第1層28a,28bと、第1層データ配線30c
と同一の金属膜で形成される第2層30a,30bと、
第2層データ配線31cと同一の金属膜で形成される第
3層31a,31bからなる3層構造とする。
【0015】したがって、オーミックバリヤ層(Cr)
である下層と、その上層である主信号配線層(Al又は
Al系合金)のエッチング法が異なり、エッチングの選
択比が大きいため、上層の主信号配線層(Al又はAl
系合金)のエッチング時に、下層のオーミックバリヤ層
(Cr)がエッチングされることはなく、第1層目のサ
イドエッチが原因となって発生する主信号配線層(Al
又はAl系合金)のオーバハングは発生しない。
【0016】また、オーミックバリヤ層(Cr)は合金
膜ではないため、スパッタ膜質の再現性が良好であり、
安定なエッチング速度制御を行うことができる。更に、
Mo膜とAl膜は同一エッチング液で一括エッチングで
き、かつ、Mo膜がAl膜よりもエッチングレートが4
〜6倍高速なことから、下層のAl膜をエッチング中
に、上層のMo膜がテーパ状に形成され、後工程のSi
N保護膜のステップカバレージが良好になる。
【0017】また、ITOからなる表示電極は下層Cr
上に沿って、十分な接触面積を得ることができ、しか
も、ITOとCrとのオーミックコンタクト性が良く、
また上層のAl膜又はAl系合金膜によって挟まれてい
るので、オーミックコンタクト性が特に良好になり、接
続の信頼性を高めることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す液
晶表示装置用薄膜トランジスタの断面図、図2はその液
晶表示装置の部分平面図、図3はその液晶表示装置用薄
膜トランジスタの製造工程断面図である。なお、図1は
図2のB−B線断面を示している。
【0019】図1において、21はガラス基板などの絶
縁性透明基板であり、この絶縁性透明基板21上に、ゲ
ート電極22が形成され、そのゲート電極22の表面に
所定の形状に陽極化成された第1ゲート絶縁膜23を有
し、その上に第2ゲート絶縁膜であるSiN膜24が堆
積されている。そのSiN膜24のゲート電極22に対
応する上方に、不純物がノンドープの半導体層であるn
- a−Si層25が形成されており、その上にSiNか
らなるブロッキング層26が形成されている。更に、半
導体層であるn- a−Si層25及びブロッキング層2
6上に、ソース電極側の不純物がドープされたn+ a−
Siオーミック層27a、ドレイン電極側の不純物がド
ープされたn+ a−Siオーミック層27b及び膜厚1
00〜500ÅのCrよりなるソース電極の第1層28
a、ドレイン電極の第1層28bが形成されている。
【0020】また、ITOよりなる表示電極29がゲー
ト絶縁膜とソース電極の第1層28aの上に形成されて
いる。ゲート絶縁膜上の表示電極29の間及びソース電
極部分には、主信号配線層(第1層目の金属層)30と
して、膜厚1000〜5000ÅのAl層、またはT
i、Mo、W、Ta、Cuのうちの少なくとも1種類の
金属を含有したAl系合金からなるソース電極の第2層
30a、ドレイン電極の第2層30b、第1層データ配
線30cがそれぞれ形成され、その上に、電池反応防止
層(第2層目の金属層)31として、膜厚100〜50
0ÅのMoが積層されて、ソース電極の第3層31a、
ドレイン電極の第3層31b、第2層データ配線31c
がそれぞれ形成されている。
【0021】つまり、3層構造よりなるソース電極(2
8a,30a,31a)とドレイン電極(28b,30
b,31b)と、2層構造よりなる第1層データ配線3
0c、第2層データ配線31cが形成されており、その
表面にSiN膜よりなる表面保護膜32が形成されてい
る。このようにして形成された液晶表示装置の平面が図
2に示されている。ここでは、表面保護膜は省略された
状態で示されている。
【0022】以下、本発明の実施例を示す液晶表示装置
用薄膜トランジスタの製造方法について説明する。ま
ず、図3(A)に示すように、ガラス基板などの絶縁性
を有し、かつ透明な絶縁性透明基板21上にAl、Al
系合金、Ta、Ta合金、Crなどからなるゲート電極
22をスパッタ及び所定の加工法で形成する。
【0023】次に、そのゲート電極22上に必要に応じ
てゲート電極の表面を所定の形状に陽極化成すること
で、第1ゲート絶縁膜23を形成する。次に、図3
(B)に示すように、第2ゲート絶縁膜であるSiN膜
24と、不純物がノンドープの半導体層であるn- a−
Si層25と、SiN膜を連続してプラズマCVDによ
り成膜し、この上層のSiN膜をエッチングしてブロッ
キング層26を形成する。
【0024】次いで、図3(C)に示すように、プラズ
マCVDにより、不純物がドープされた半導体層である
+ a−Siオーミック層27を堆積させ、連続して、
スパッタ、蒸着などにより、膜厚100〜500ÅのC
rよりなるオーミックバリヤ層28を堆積させる。そこ
で、フォトリソ、ウェットエッチング(硝酸第2セリウ
ムアンモン系がエッチング液)またはCl2 系ガスを用
いたドライエッチングにより、図3(C)に示すよう
に、所定形状に加工形成する。つまり、ソース電極側の
+ a−Siオーミック層27a、ドレイン電極側のn
+ a−Siオーミック層27b、各個別薄膜トランジス
タのソース電極の第1層28a、ドレイン電極の第1層
28bの形成及び素子分離を一括して行う。
【0025】次いで、図3(D)に示すように、ITO
よりなる透明膜をスパッタと加工により、所定形状の透
明な表示電極29を形成する。その後、スパッタ、蒸着
などにより、2層の金属層を堆積させる。すなわち、下
層から順に主信号配線層(第1層目の金属層)30が、
膜厚1000〜5000ÅのAl層または、Ti、
Mo、W、Ta、Cuのうちの少なくとも1種類の金属
とAlからなるAl系合金からなる主信号配線(第1層
目の金属層)と、電池反応防止層(第2層目の金属層)
31として膜厚100〜500ÅのMoとを堆積する。
【0026】このとき、各個別の薄膜トランジスタのソ
ース電極部分には第2層30aと第3層31aが、また
ドレイン電極部分には第2層30bと第3層31bそれ
ぞれ形成されることとなり、各個別の薄膜トランジスタ
のソース、ドレイン電極は合計3層構造となる。したが
って、ソース電極部分の第2層30a及びドレイン電極
部分の第2層30bは第1層データ配線30cと、そし
て、ソース電極の第3層31a及びドレイン電極の第3
層31bは、第2層データ配線31cとそれぞれ同一材
料で同時形成される。
【0027】次いで、図3(E)に示すように、所定形
状、所定条件で加工することにより、第1層28a、第
2層30a及び第3層31aからなる3層構造のソース
電極と、第1層28b、第2層30b、第3層31bと
からなる3層構造のドレイン電極をそれぞれ形成する。
このとき、最上層であるMo膜31とその下層であるA
l又はAl系合金膜は、同一のリン酸系エッチング液
(リン酸、硝酸、酢酸、水の混合液)でエッチングでき
る。
【0028】上記したように、2層構造よりなるデータ
配線としての第1層データ配線30c及び第2層データ
配線31cと、3層構造よりなる各個別の薄膜トランジ
スタのソース電極(28a,30a,31a)とドレイ
ン電極(28b,30b,31b)がそれぞれ形成され
る。最後に、SiN膜よりなる表面保護膜32をプラズ
マCVDと加工により所定形状に形成することで、図1
に示すような液晶表示装置用薄膜トランジスタが完成す
る。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)データ配線が、低抵抗材料からなり、かつ主信号
配線層(Al又はAl系合金)30である第1層データ
配線30cと、電池反応防止層(Mo)31である第2
層データ配線31cからなる2層構造であり、複数の薄
膜トランジスタのドレイン電極及びソース電極が、不純
物がドープされた半導体層とのオーミックバリヤ層(C
r)28であるソース電極の第1層28a、ドレイン電
極の第1層28bと、第1層データ配線30cと同一に
形成されるソース電極の第2層30a,ドレイン電極の
第2層30bと、第2層データ配線31cと同一に形成
されるソース電極の第3層31a,ドレイン電極の第3
層31bからなる3層構造としたことにより、オーミッ
クバリヤ層(Cr)である下層と、その上層である主信
号配線層(Al又はAl系合金)30のエッチングレー
トが異なり、エッチングの選択比が大きいため、上層の
主信号配線層(Al又はAl系合金)30のエッチング
時に、下層のオーミックバリヤ層(Cr)28がエッチ
ングされることはない。
【0031】また、オーミックバリヤ層(Cr)28は
合金膜ではないため、スパッタ膜質の再現性が良好であ
り、エッチング速度制御が安定である。したがって、第
1層目のサイドエッチが原因となって発生する主信号配
線層(Al又はAl系合金)30のオーバハングは発生
しない。よって、主信号配線層(Al又はAl系合金)
の剥離、めくれなどの問題、そして、これらが原因とな
る後工程でのソース、ドレイン電極の断線を防止するこ
とができる。
【0032】(2)Mo膜とAl膜は同一エッチング液
で一括エッチングでき、かつ、Mo膜がAl膜よりもエ
ッチングレートが4〜6倍高速なことから、下層のAl
膜をエッチング中に、上層のMo膜がテーパ状に形成さ
れる。これにより、後工程のSiN保護膜のステップカ
バレージが良好になる。 (3)ITOからなる表示電極は下層のCr上に沿っ
て、十分な接触面積を得ることができ、しかも、ITO
とCrとのオーミックコンタクト性が良く、また上層の
Al膜又はAl系合金膜によって挟まれているので、オ
ーミックコンタクト性が特に良好になり、接続の信頼性
を高めることができる。その場合、最上層には電池反応
防止層としてのMo膜が形成されているので、アルカリ
現像液を用いた現像工程中による現像液の浸透は阻止さ
れ、電池反応は発生し難く、表示電極のパターン欠陥を
なくすことができる。
【0033】(4)そして、アドレス配線及びデータ配
線等のバス配線形成時に、ソース電極、ドレイン電極を
同時に形成しているため、ソース電極、ドレイン電極は
成膜、加工とも2回の形成となる。 したがって、ソー
ス、ドレイン電極のオープン、ショートなどの欠陥防止
にも寄与することができる。以上、詳細に述べたよう
に、液晶表示装置としては、線欠陥、点欠陥も発生する
ことがなく、表示品質及び歩留まりの向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す液晶表示装置用薄膜トラ
ンジスタの断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す液晶表示装置の部分平面
図である。
【図3】本発明の実施例を示す液晶表示装置用薄膜トラ
ンジスタの製造工程断面図である。
【図4】従来の液晶表示装置用薄膜トランジスタの断面
図である。
【図5】従来の液晶表示装置の部分平面図である。
【符号の説明】
21 絶縁性透明基板 22 ゲート電極 23 第1ゲート絶縁膜 24 SiN膜 25 n- a−Si膜 26 ブロッキング層 27 n+ a−Siオーミック層(半導体層) 27a ソース電極側のn+ a−Siオーミック層 27b ドレイン電極側のn+ a−Siオーミック層 28 オーミックバリヤ層(Cr) 28a ソース電極の第1層 28b ドレイン電極の第1層 29 表示電極(ITO) 30 主信号配線層(第1層目の金属層:Al又はA
l系合金) 30a ソース電極の第2層 30b ドレイン電極の第2層 30c 第1層データ配線 31 電池反応防止層(第2層目の金属層:Mo) 31a ソース電極の第3層 31b ドレイン電極の第3層 31c 第2層データ配線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差させて配置した複数のアドレ
    ス配線と複数のデータ配線の各交差部に、薄膜トランジ
    スタと、該薄膜トランジスタのソース電極とドレイン電
    極の何れか一方に接続された表示電極とがマトリックス
    状に複数配列され、前記薄膜トランジスタのゲート電極
    に前記アドレス配線が、ソース電極とドレイン電極の他
    方にデータ配線が夫々接続された液晶表示装置用薄膜ト
    ランジスタにおいて、(a)前記データ配線が、低抵抗
    材料からなり、かつ主信号配線層である第1層と、電池
    反応防止層である第2層からなる2層構造であり、
    (b)複数の薄膜トランジスタのドレイン電極及びソー
    ス電極が、半導体層とのオーミックバリヤ層である第1
    層と、データ配線の第1層と同一に形成される第2層
    と、データ配線の第2層と同一に形成される第3層から
    なる3層構造であることを特徴とする液晶表示装置用薄
    膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記半導体層がn+ a−Siであること
    を特徴とする請求項1記載の液晶表示装置用薄膜トラン
    ジスタ。
  3. 【請求項3】 前記複数の薄膜トランジスタのドレイン
    電極及びソース電極の第1層がCrであることを特徴と
    する請求項1記載の液晶表示装置用薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記データ配線の第1層と複数の薄膜ト
    ランジスタのドレイン電極及びソース電極の第2層がA
    l又はTi、Mo、W、Cr、Ta、Cuのうちの少な
    くとも1種類の金属とAlからなるAl系合金であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置用薄膜トラ
    ンジスタ。
  5. 【請求項5】 前記データ配線の第2層と複数の薄膜ト
    ランジスタのドレイン電極及びソース電極の第3層がM
    oであることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置
    用薄膜トランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記表示電極と薄膜トランジスタとの接
    続部が、薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電
    極を構成する下層から順に金属層からなる第1層/表示
    電極/金属層からなる第2層/金属層からなる第3層と
    で構成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶
    表示装置用薄膜トランジスタ。
  7. 【請求項7】 互いに交差させて配置した複数のアドレ
    ス配線と複数のデータ配線の各交差部に、薄膜トランジ
    スタと、該薄膜トランジスタのソース電極とドレイン電
    極の何れか一方に接続された表示電極とがマトリックス
    状に複数配列され、前記薄膜トランジスタのゲート電極
    に前記アドレス配線が、ソース電極とドレイン電極の他
    方にデータ配線が夫々接続された液晶表示装置用薄膜ト
    ランジスタの製造方法において、(a)絶縁性透明基板
    上に、ゲート電極と、該ゲート電極上に絶縁膜と、該絶
    縁膜の前記ゲート電極に対応する上方に不純物がノンド
    ープの半導体層と、該ノンドープの半導体層上に電気的
    に分離して配列され、不純物がドープされた半導体層
    と、該不純物がドープされた半導体層上に前記不純物が
    ノンドープの半導体層とのオーミックバリヤ層とを夫々
    形成する第1の工程と、(b)前記不純物がドープされ
    た半導体層とオーミックバリヤ層に接続される表示電極
    を形成する第2の工程と、(c)前記絶縁性基板上の前
    記オーミックバリヤ層と表示電極及び前記絶縁膜を覆っ
    て主信号配線層である第1層と、電池反応防止層である
    第2層とからなる2層金属膜を成膜する第3の工程と、
    (d)前記2層金属膜を所定形状、所定条件で加工し
    て、前記オーミックバリヤ層の第1層と主信号配線層の
    第2層とからなる2層構造のデータ配線層と、前記オー
    ミックバリヤ層の第1層と、主信号配線層である第2層
    と、電池反応防止層である第3層からなる3層構造のソ
    ース電極、ドレイン電極を形成する第4の工程と、
    (e)前記ソース電極、ドレイン電極及びデータ配線上
    に表面保護膜を形成する第5の工程とを備えたことを特
    徴とする液晶表示装置用薄膜トランジスタの製造方法。
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NL9302256A NL194380C (nl) 1992-12-28 1993-12-24 Dunnefilmtransistor voor vloeibaarkristalweergeefinrichting en werkwijze voor het fabriceren daarvan.
KR1019930030057A KR0138081B1 (ko) 1992-12-28 1993-12-27 액정표시장치용 박막트랜지스터 및 그 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010046328A (ko) * 1999-11-11 2001-06-15 윤종용 액정 표시 장치용 박막 트랜지스터 기판 및 그 제조 방법
JP2005181984A (ja) * 2003-11-27 2005-07-07 Quanta Display Japan Inc 液晶表示装置とその製造方法

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